JPH05196911A - レーザマーカの液晶素子 - Google Patents

レーザマーカの液晶素子

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JPH05196911A
JPH05196911A JP4007994A JP799492A JPH05196911A JP H05196911 A JPH05196911 A JP H05196911A JP 4007994 A JP4007994 A JP 4007994A JP 799492 A JP799492 A JP 799492A JP H05196911 A JPH05196911 A JP H05196911A
Authority
JP
Japan
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liquid crystal
ito conductive
crystal element
marking
yag laser
Prior art date
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Pending
Application number
JP4007994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Tsuda
幸宏 津田
Akira Mori
彰 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】YAGレーザ光を透過し、かつ電極としてIT
O導電膜が用いられる液晶素子を構成要素とするレーザ
マーカの品質を向上させる。 【構成】YAGレーザ光Lbが透過される液晶素子1の
ITO導電膜3、3´の合計の膜厚を200nm以下に
することで、良好なマーキングが行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、YAGレーザ光が使用
されるレーザマーカにおける液晶素子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる透過型液晶素子では、その背面
から所定の光を入射、透過させることで表示、印字等が
行われる。したがって、かかる用途のため透過型液晶素
子の電極には透明な導電膜を必要とする。この種の透明
な導電膜としては、電気抵抗率が低いこと、可視光領域
で透過率が高い等の理由から、一般的にインジウム酸化
物と錫酸化物との混合物であるITO(Indium
Tin Oxide)が使用されている。
【0003】一方、従来よりYAGレーザ光を用いてワ
ーク表面上に印字等のマーキングを行うマーキング装置
として、YAGレーザマーカが知られており、このYA
Gレーザマーカ用のマスクとして透過型液晶素子が用い
られている。
【0004】そこで、このYAGレーザマーカ用の透過
型液晶の電極に上記ITO導電膜を使用することが考え
られ、現在研究が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在一般に流
通しているITO導電膜を有した透過型液晶素子は可視
光領域の透過率が大きくなるように設計されたものとな
っている。したがって、波長1.06μmという赤外線
領域にあるYAGレーザ光に対しては設計の際のパラメ
ータをそのまま使用することはできなく、YAGレーザ
光に対する透過率を最大にするように上記液晶素子のた
とえば屈折率、膜厚等のパラメータを最適に対応させる
必要がある。本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、YAGレーザマーカの液晶素子としてIT
O導電膜を配設した液晶素子を使用した場合に、良好な
マーキングを行うことができる液晶素子の構造を提供す
ることをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明では、
液晶の両面にITO導電膜を配設した液晶素子の一方の
面にYAGレーザ光を入射させて他方の面からの透過光
によりマーキングを行うレーザマーカ用の液晶素子にお
いて、前記両面に配設されたITO導電膜の膜厚の合計
を200nm以下にしている。
【0007】
【作用】すなわち、本発明者等による研究の結果、液晶
素子のパラメータのうちITO導電膜の膜厚のみを変化
させることで、マーキングの質が変化することが明らか
になった。そして、ITO導電膜の膜厚の合計を200
nm以下にすることで、マーキングの質が「良好」とな
ることが明らかになった。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係るレーザマ
ーカにおける液晶素子の実施例について説明する。
【0009】図1は実施例装置の構成を示す断面図であ
る。同図に示すように液晶素子1は、高分子複合体より
なる液晶2と、この液晶の両面に電極として配設された
ITO導電膜3、3´と、さらにこれら液晶2およびI
TO導電膜3、3´を挟持するように配設されたシリカ
系のガラスよりなるガラス基板4、4´とから構成され
ている。なお、電極に電圧を印加する駆動回路等は省略
している。
【0010】しかして、ガラス基板4に対してYAGレ
ーザ光Lbが入射されると、このガラス基板4、膜厚t
のITO導電膜3、液晶2、膜厚t´のITO導電膜3
´、ガラス基板4´を介して光が透過して、透過光L´
bによる良好なマーキングが行われる。ここで、上記膜
厚t、t´の合計値は200nm以下となっている。以
下、膜厚をこのような値に限定した理由について説明す
る。
【0011】図1と配置を同じくして、ガラス基板4、
4´のそれぞれの厚さを1.1mm、ITO導電膜3の
膜厚tを80nm、ITO導電膜3´の膜厚t´を17
0nmという条件下で透過率を測定したところ43%と
いう結果が得られた。これはマーキング用にコントラス
トを保持できる範囲での最大透過率である。
【0012】一方、このときマーキングされた印字の評
価を行ったところ、「視認性が悪い」という評価となっ
た。この評価の基準としては、単に視認性がよいか悪い
かの官能的な基準ではなく、印字に透過ビームのビーム
径に応じた丸い形状が表れているか否かという客観的な
基準で行った。上記丸い形状が表れていれば「視認性が
悪い」、それが表れておらず、液晶上の画素の形状がそ
のままマーキングされている場合に「視認性がよい」と
いう評価を下した。
【0013】一方、上記条件下で「視認性が悪い」とい
う評価がなされたので、いずれの要素が視認性が悪いこ
とに寄与しているのかを明らかにするために透過率対透
過率波長特性を解析した。この結果、ITO導電膜3、
3´の透過率が低いことが全体の透過率の低下に大きく
寄与していくことが判明した。
【0014】これより、マーキングを良好に行うために
は液晶素子1のうちITO導電膜3、3´のパラメータ
を変化させて透過率を向上させればよいということが明
らかになった。そこで、ITO導電膜3、3´の膜厚
t、t´を変化させる実験を行い、上記最大透過率の測
定、マーキング結果の評価を順次行った。
【0015】この結果、上記膜厚t、t´の合計値が小
さくなると最大透過率が向上し、マーキング結果の評価
も向上することが明らかになった。
【0016】たとえば、ガラス基板4、4´のそれぞれ
の厚さを同じく1.1mm、ITO導電膜3の膜厚tを
80nm、ITO導電膜3´の膜厚t´を80nmとい
う条件下、つまり膜厚t、t´の合計値が160nmと
いう条件下での最大透過率は58%と向上した。一方、
このときのマーキングされた印字の評価は「視認性がよ
い」という評価に好転した。念のため、液晶素子1の透
過率特性を解析して、ITO導電膜3、3´の透過率を
測定したところ向上していることが明らかになった。
【0017】なお、YAGレーザ光の波長1.06μm
に対するITO薄膜単体の透過率を示すデータは、たと
えば「薄膜ハンドブック」(オーム社、日本学術振興会
第131委員会編)の500頁、図1・99に開示され
公知となっているが、液晶素子1の一部としてITO薄
膜が用いられた場合には膜厚は公知のデータとは異なっ
たものであるのでその透過率を示すデータは公知とはな
っていない。その点でこの実験は意義がある。さらに、
液晶素子1の各要素のうちITO薄膜の厚さが透過率お
よびマーキングの質に影響を与えることを発見して、膜
厚を変化させた実験を行った点にも意義がある。
【0018】さて、本発明者等は、かかる実験を行うと
ともに、ITO導電膜3、3´の各部の膜厚のばらつき
をも測定した。このばらつきの測定結果と最大透過率等
の実験結果とを総合して、最終的にITO導電膜3、3
´の膜厚t、t´の合計値が200nm以下であるとき
には、「視認性がよい」という評価がなされるとの結論
に達した。
【0019】なお、これは、ガラス基板4、4´を石英
系に替えても、無アルカリガラスに替えても変化はな
い。また、ガラスをコーティングしても影響はない。
【0020】さらに液晶をSTN、TN液晶に替えた場
合も、STN、TN液晶素子の透過率が高分子複合体液
晶よりも低いものであるから200nm以下にする必要
がある。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、Y
AGレーザマーカの液晶素子としてITO導電膜を配設
した液晶素子を使用した場合に、ITO導電膜の膜厚の
合計を200nm以下にしたので、マーキングに必要な
YAGレーザの出力値を十分に得ることができ、レーザ
マーカの品質が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るレーザマーカの液晶素子の
実施例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 液晶素子 2 液晶 3 ITO導電膜 3´ ITO導電膜 Lb YAGレーザ光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶の両面にITO導電膜を配設し
    た液晶素子の一方の面にYAGレーザ光を入射させて他
    方の面からの透過光によりマーキングを行うレーザマー
    カ用の液晶素子において、 前記両面に配設されたITO導電膜の膜厚の合計を20
    0nm以下にしたレーザマーカの液晶素子。
JP4007994A 1992-01-21 1992-01-21 レーザマーカの液晶素子 Pending JPH05196911A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4007994A JPH05196911A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 レーザマーカの液晶素子

Applications Claiming Priority (1)

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JP4007994A JPH05196911A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 レーザマーカの液晶素子

Publications (1)

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JPH05196911A true JPH05196911A (ja) 1993-08-06

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ID=11680959

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JP4007994A Pending JPH05196911A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 レーザマーカの液晶素子

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62124528A (ja) * 1985-11-25 1987-06-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示パネル
JPS62240933A (ja) * 1986-04-14 1987-10-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示パネルの製造法
JPH01257821A (ja) * 1988-04-08 1989-10-13 Hitachi Ltd レーザマーカ

Patent Citations (3)

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