JPH05195902A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JPH05195902A
JPH05195902A JP4008560A JP856092A JPH05195902A JP H05195902 A JPH05195902 A JP H05195902A JP 4008560 A JP4008560 A JP 4008560A JP 856092 A JP856092 A JP 856092A JP H05195902 A JPH05195902 A JP H05195902A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ノズルホルダに圧縮歪によるばらつきが生じて
も初期リフト量を高精度に保つことができる燃料噴射弁
を提供する。 【構成】第1のスプリング10および第2のスプリング
11を収容したノズルホルダ1の端部にストッパ壁2を
設け、このストッパ壁に上記第2のスプリングの押圧力
を受けて衝止されるプレッシャピン18を支持させ、上
記ストッパ壁にニードル弁25を収容したノズルボディ
3を連設し、上記ストッパ壁に衝止されるプレッシャピ
ン18と、上記ニードル弁との間に初期リフト量に相当
する間隔を形成したことを特徴とする。 【作用】初期リフト量はニードル弁の上端とストッパ壁
に衝止されたプレッシャピンとの間の離間寸法により設
定されるようになり、従来のようにノズルホルダの寸法
変動の影響を受けなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料噴射初期の噴射率
を抑えて初期噴射とし、引続いて噴射率を高めて主噴射
を行うようにした2段噴射式の燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関における燃料噴射弁にあって
は、燃料の着火性、騒音の低減、有害成分の排出防止な
どを図るため、噴射特性を噴射経過時間に応じて可変と
したもの、すなわち噴射初期において噴射率を小さく
し、かつ主噴射に至ると噴射率を大きくしたものが知ら
れている。このような2段噴射式燃料噴射弁として、実
公昭53−23855号公報に開示されたものが提案さ
れている。
【0003】このものは、噴射の初期に第1のスプリン
グでニードル弁のリフト量を押えて小量の初期噴射を行
わせ、引続き燃料圧力が高くなると上記第1のスプリン
グおよび第2のスプリングに抗してニードル弁を大きく
リフトさせ、大量の主噴射を行わせるようになってい
る。
【0004】上記公報に開示された従来の2段噴射式燃
料噴射弁は、図5に示すように、ノズル部91とホルダ
部92とからなり、上記ホルダ部92は、ノズルホルダ
920と、初期噴射時におけるノズルニードル911の
リフトを制御する第1のスプリング921と、主噴射時
におけるノズルニードル911のリフトを制御する第2
のスプリング922とを有している。初期噴射時におけ
る初期リフトsを設定する間隙925は、第1のスプリ
ング921の付勢力を受けるプッシュロッド923と、
第2のスプリング922の付勢力を受ける受け皿924
の端面との間に形成してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の燃料噴射弁をエンジンに取付ける場合にはノズルホル
ダをエンジンに押し当てて固定することが多い。
【0006】この場合、ノズルホルダに軸方向の荷重が
加えられてエンジンに押し付けられるため、このノズル
ホルダに軸方向の圧縮荷重が加えられ、よってノズルホ
ルダは軸方向への圧縮による弾性歪を発生する。この点
について図5を用いてさらに詳しく説明する。同図に示
す通り、間隙925を構成しているプッシュロッド92
3および受け皿924は、それぞれノズルニードル91
1およびノズルホルダ920によって支承されている。
【0007】そして、このような燃料噴射弁をエンジン
に取り付けるにあたっては、上記ノズルホルダ920を
エンジンに押し当て固定する。このとき、ノズルホルダ
920に大きな荷重が加えられ、このためこのノズルホ
ルダ920に弾性歪が発生し、その歪分だけ上記間隙9
25、つまり初期リフトsが減少する。
【0008】上記初期リフト量sは、前記した燃料の着
火性、騒音の低減、有害成分の排出防止などのようなエ
ンジン性能を良好に保つために、例えば0.08〜0.
1mm程度の微小なかつ高精度な寸法に管理されなければ
ならず、このため燃料噴射弁を組み立てる段階では上記
初期リフト量sを高精度に調整しているが、エンジンに
取着する時の上記押圧力のばらつきのために、上記した
ような歪のばらつきが発生する。このため初期リフト量
が例えば0.08〜0.03mm程度にばらつき、エンジ
ン毎に燃料の着火性、騒音の発生、有害成分の排出など
の特性がばらつく不具合がある。
【0009】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、ノズルホルダに圧
縮歪によるばらつきが生じても初期リフト量を高精度に
保つことができ、エンジン性能を良好に保つことができ
る燃料噴射弁を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、初期噴射時における開弁圧を規制する第1の
スプリングおよび全噴射時に上記第1のスプリングと協
同して開弁圧を規制する第2のスプリングを収容したノ
ズルホルダの端部にストッパ壁を設け、このストッパ壁
にノズルボディを連設し、このノズルボディには燃料供
給通路を通じて供給された燃料の圧力が開弁圧以上に達
した場合にリフトされて噴射孔を開くニードル弁を収容
し、上記第1のスプリングの押圧力を上記ニードル弁に
伝えるプッシュロッドを備えるとともに、上記第2のス
プリングの押圧力を受けてストッパ壁に衝止され、上記
ニードル弁の上端との間に所定の初期リフト量に相当す
る間隙を存して対向するプレッシャピンを設けたことを
特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の構成によると、初期リフト量はニード
ル弁の上端とストッパ壁に衝止されたプレッシャピンと
の間の離間寸法により設定されるようになり、従来のよ
うにノズルホルダの寸法変動の影響を受けなくなる。こ
のため、燃料噴射弁をエンジンに取付ける場合にノズル
ホルダに軸方向の圧縮荷重が加えられることによってノ
ズルホルダに弾性歪が生じても、初期リフト量が変化す
る心配はない。
【0012】
【実施例】以下本発明の詳細を、図面に示す一実施例に
もとづき説明する。
【0013】図において1はノズルホルダであり、この
ノズルホルダ1にはスペーサ兼用のストッパ壁2および
ノズルボディー3がリティーニングナット4を介して軸
方向に連結されている。
【0014】ノズルホルダ1の一端には燃料供給通路5
が開口されており、この燃料供給通路5は図示しない燃
料供給ポンプに連結されているとともに、ノズルホルダ
1の側壁内部を通って上記ストッパ壁2からノズルボデ
ィー3に通じている。
【0015】ノズルホルダ1内には、第1のスプリング
室6と第2のスプリング室7が設けられており、これら
第1のスプリング室6と第2のスプリング室7は、仕切
り壁を兼ねるロッドホルダ8により軸方向に区分されて
いる。上記仕切り壁を兼ねるロッドホルダ8には中央に
案内孔9が形成されている。
【0016】上記第1のスプリング室6には初期噴射の
開弁圧を設定する第1のスプリング10が収容されてお
り、また第2のスプリング室7には上記第1のスプリン
グ10と協同して全噴射の開弁圧を設定する第2のスプ
リング11が収容されている。なお、第1のスプリング
室6の天井部には第1のスプリング10のセット荷重を
調整するシム12が設けられているとともに、第2のス
プリング室7の天井部、つまり上記ロッドホルダ8の下
面には第2のスプリング11のセット荷重を調整するシ
ム13が設けられている。
【0017】上記ロッドホルダ8に形成した案内孔9に
はプッシュロッド14が摺動自在に挿通されており、こ
のプッシュロッド14の上端は上記第1のスプリング室
6に導入されている。プッシュロッド14の上端部には
バネ受け部15が形成されており、このバネ受け部15
は上記第1のスプリング10に押されている。
【0018】このプッシュロッド14の下端は第2のス
プリング室7を貫通して下方に伸びている。
【0019】このようなノズルホルダ1に連結される上
記ストッパ壁2には、図2にも示すように、中央部に貫
通孔16が形成されているとともに、下面に凹部17が
形成されている。
【0020】上記貫通孔16にはばね受けを兼ねるプレ
ッシャピン18が摺動自在に挿入されている。このプレ
ッシャピン18は上記第2のスプリング11により押さ
れるようになっており、この第2のスプリング11の押
圧によりプレッシャピン18に形成したフランジ部18
aがストッパ壁2に当接するようになっている。このプ
レッシャピン18の中央には摺動孔19が形成されてお
り、この摺動孔19には前記プッシュロッド14の下端
部が摺動自在に挿入されている。
【0021】そして、上記ストッパ壁2に連なる前記ノ
ズルボディ3には、中央部に収容孔20が設けられてい
るとともに、この収容孔20に通じる燃料溜り部21な
らびに下端に位置して上記燃料溜り部21に連なる噴射
孔22が形成されている。上記燃料溜り部21は前記燃
料供給通路5に連通しており、したがって上記燃料溜り
部21には燃料供給ポンプから燃料供給通路5を通じて
燃料が送られるようになっている。
【0022】上記収容孔20にはニードル弁25が摺動
自在に嵌挿されている。ニードル弁25は、下端に形成
した弁部26がノズルボディ3の下端に形成した弁座に
接離して噴射孔22を開閉するようになっており、上下
方向の途中に上記燃料溜り部21に臨んで傾斜形状の受
圧面27を備えている。
【0023】このニードル弁25の上端には小径な押圧
ロッド28が一体に突出されている。この押圧ロッド2
8の上端は、前記プレッシャピン18に形成した摺動孔
19に摺動自在に挿入されており、前記プッシュロッド
14の下端面に当接している。
【0024】したがって、ニードル弁25には第1のス
プリング10の荷重がプッシュロッド14および押圧ロ
ッド28を介して伝えられ、ニードル弁25は第1のス
プリング10の押圧力により押し下げられて弁部26が
弁座に接離可能に当接しているものである。
【0025】上記ニードル弁25の上端には押圧ロッド
28を囲んで、この押圧ロッド28よりも高さの低いブ
ッシュ30が取着されている。このブッシュ30は上記
ストッパ壁2の下面に形成した凹部17に収容されるよ
うになっており、このブッシュ30の上面30aは凹部
17に臨まされた前記プレッシャピン18の下面18b
に対向している。ニードル弁25の弁部26が弁座に当
接した閉弁状態でかつプレッシャピン18のフランジ部
18aがストッパ壁2に当接している場合に、これらブ
ッシュ30の上面30aとプレッシャピン18の下面1
8bとは離間しており、この離間寸法sが初期噴射のリ
フト、つまり初期リフトをなしている。
【0026】そして、ニードル弁25の弁部26が弁座
に当接した閉弁状態の場合、ブッシュ30の上面30a
はストッパ壁2の凹部17の天井面に対して寸法Lを存
して離間しており、この離間寸法Lが全噴射のリフトと
なるように設定されている。
【0027】このような構成による実施例の作用につい
て説明する。図示しない燃料供給ポンプから燃料供給通
路5を通じて燃料溜り部21に燃料が供給され、この燃
料溜り部21の燃料圧力が初期開弁圧に達すると、ニー
ドル弁25に形成した受圧面27が燃料溜り部21の燃
料圧力を受けるのでニードル弁25が押上げられ、この
ため押圧ロッド28、プッシュロッド14を通じて第1
のスプリング10を圧縮するのでニードル弁25がリフ
トする。よって、弁部26が弁座から離れ、噴射孔22
が開かれ、燃料溜り部21の燃料が噴射孔22より図示
しないエンジンへ噴射される。
【0028】上記ニードル弁25のリフトは、このニー
ドル弁25の上端に設けたブッシュ30がプレッシャピ
ン18に当たる位置まで上昇し、ブッシュ30の上面3
0aがプレッシャピン18の下面18bに当接すると、
プレッシャピン18は第2のスプリング11に押されて
いるのでニードル弁25の上昇が一旦停止する。
【0029】この状態がプレリフトであり、初期噴射が
なされる。そして、この初期噴射のリフト量は前記ブッ
シュ30の上面30aとプレッシャピン18の下面18
bとの初期離間寸法sに相当する。
【0030】上記のような初期噴射の後、さらに燃料溜
り部21の燃料圧力が高くなって全噴射の開弁圧を越え
ると、押圧ロッド28がプッシュロッド14を介して第
1のスプリング10を押し、これと同時にブッシュ30
がプレッシャピン18を押し上げるから、プレッシャピ
ン18が第2のスプリング11を押す。したがって、こ
れら第1および第2のスプリング10および11の押圧
力に抗してニードル弁25が上昇し、これにより噴射孔
22はさらに開かれ、燃料溜り部21の燃料が噴射孔2
2から噴射される。この状態が全噴射である。
【0031】そして、この全噴射においてはブッシュ3
0の上面30aがストッパ壁2の凹部17の天井面に当
接するまでニードル弁25が上昇し、つまり全リフトL
に達するとニードル弁25は停止する。
【0032】上記のような構成においては、初期リフト
sを設定する部材はブッシュ30とプレッシャピン18
とであり、上記ブッシュ30はニードル弁25の上端に
設けられているとともに、ブッシュ30はストッパ壁2
に位置決めされて停止されている。したがって、上記初
期リフトsはノズルホルダ1における軸方向の寸法変化
の影響を受けなくなる。
【0033】つまり、本実施例の燃料噴射弁を図示しな
いエンジンに取着する場合、ノズルホルダ1をエンジン
に押し付けようとし、このためノズルホルダ1に軸方向
の圧縮荷重が加えられ、軸方向の圧縮による弾性歪を発
生することがあるが、このようなノズルホルダ1の圧縮
歪はストッパ壁2に影響を及ぼすことはない。よってプ
レッシャピン18の支持位置が変動することがなく、こ
の結果ブッシュ30の上面30aとプレッシャピン18
の下面18bとの離間寸法が狂うことはなく、この初期
リフト量sを高精度に維持することができる。
【0034】このため、各エンジンごとに初期リフト量
sがばらつくことがなく、例えば0.08〜0.1mm程
度の高精度な寸法を維持することができ、各エンジン毎
に燃料の着火性、騒音の低減、有害成分の排出防止など
の特性を均一かつ良好な状態に保つことができる。
【0035】また、本実施例の場合、ブッシュ30を用
いたのでこのブッシュ30の上端面の径d2 をニードル
弁25の上端面の径d1 より大きく設定することが容易
となり、プレッシャピン18の下面18bおよび凹部1
7の天井面に接離する当接面積を大きくすることがで
き、このため耐摩耗性が向上し寿命特性が向上する。こ
のことは、ニードル弁25の径が細い小型燃料噴射弁に
適用して一層有利である。
【0036】さらにまた、初期リフト量sを例えば0.
08〜0.1mm程度の高精度な寸法に調整するため、図
3ないし図4に示す手段を採用することもできる。つま
り、プレッシャピン18のフランジ部18aがストッパ
壁2に当接している場合に、プレッシャピン18の下面
18bとブッシュ30の上面30aとの間の離間寸法が
所定の初期リフトに達しない場合は、図3に示す通り、
プレッシャピン18のフランジ部18aとストッパ壁2
との間にシム40を介在させるようにすれば、プレッシ
ャピン18の下面18bとブッシュ30の上面30aと
の離間寸法を所定の初期リフトsに調整することができ
る。
【0037】この場合、例えば図4に示すような方法を
採用することにより調整が可能である。
【0038】つまり、最初に初期噴射の開弁圧を測定す
る。この場合、ノズルホルダ1の第1のスプリング室6
にシム12と第1のスプリング10を収容し、プッシュ
ロッド14およびストッパ壁2ならびにノズルボディー
3を組み付け、リティーニングナット4により締結す
る。この状態で、図示しない市販のもので可能なノズル
テスターにより初期噴射の開弁圧を測定する。初期噴射
の開弁圧が所定の値でない場合はシム12を交換して所
定の開弁圧に調整する。
【0039】次に全噴射の開弁圧を測定する。この場合
は、リティーニングナット4を取り外して上記の組み付
けを分解し、上記ノズルホルダ1の第1のスプリング室
6にシム12と第1のスプリング10を収容し、第2の
スプリング室7にロッドホルダ8およびシム13ならび
に第2のスプリング11をセットし、プレッシャピン1
8およびブッシュ30を追加して組み付け、リティーニ
ングナット4で再び締結する。この状態で、ノズルテス
ターにより全噴射の開弁圧を測定する。全噴射の開弁圧
が所定の値でない場合はシム13を交換して所定の開弁
圧に調整する。次に初期リフトsの調整を行う。この場
合は、ノズルホルダ1とは分解されたストッパ壁2なら
びにノズルボディー3を用い、ストッパ壁2にプレッシ
ャピン18を取付けるとともに、ニードル弁21にブッ
シュ30を取着し、上記ストッパ壁2とノズルボディー
3を専用治具50上に組み付ける。
【0040】この状態で図4の(a)図に示すように、
プレッシャピン18とブッシュ30を直接接触させて0
点合わせをし、これにより初期リフトを測定する。この
測定値が所定の初期リフトsに一致していない場合は、
図4の(b)図に示すようにプレッシャピン18のフラ
ンジ部18aとストッパ壁2との間にシム40を介在さ
せることにより初期リフトsを設定することができる。
【0041】なお、上記のようなシム40を用いる代わ
りに、プレッシャピン18またはブッシュ30を寸法の
異なるものと交換することによって初期リフトsの調整
を行うことも可能である。
【0042】なお、上記実施例の場合、ニードル弁25
の上端に押圧ロッド28を一体に形成したが、プッシュ
ロッド14の下端によってニードル弁25の上端面を直
接押圧するようにすれば、格別な部材としての押圧ロッ
ド28を省略することができる。
【0043】また、ブッシュ30の場合も、ニードル弁
25の上端面が直接プレッシャピン18の下面18aに
接離するようにすれば、格別な部品としてのブッシュ3
0を省略することができる。
【0044】そして、ストッパ壁2はノズルホルダ1の
端部に一体に形成するようにしてもよく、この場合は第
1のスプリング10および第2のスプリング11をノズ
ルホルダ1の上端部から挿入するようにすればよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、初
期リフト量sはニードル弁の上端とストッパ壁に衝止さ
れるプレッシャピンとの間の離間寸法により設定される
から、従来のようにノズルホルダの寸法変動の影響を受
けなくなる。このため、燃料噴射弁をエンジンに取付け
る場合にノズルホルダに圧縮荷重が加えられることでノ
ズルホルダに弾性歪が生じても、初期リフト量sが変化
することがなくなる。よって、初期リフト量を高精度に
維持することができ、各エンジン毎に燃料の着火性、騒
音の低減、有害成分の排出防止などの特性を均一かつ良
好な状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す燃料噴射弁の断面図。
【図2】同実施例のニードル弁とストッパ壁に衝止され
たプレッシャピンとの関係を示す分解した断面図。
【図3】初期リフト量を調整した場合の主要部を示す断
面図。
【図4】(a)図および(b)図は、初期リフト量を調
整する場合の手順を示す説明図。
【図5】従来の燃料噴射弁を示す断面図。
【符号の説明】
1…ノズルホルダ、2…ストッパ壁、3…ノズルボデ
ィ、5…燃料供給通路、6…第1のスプリング室、7…
第2のスプリング室、8…ロッドホルダ、10…第1の
スプリング、11…第2のスプリング、14…プッシュ
ロッド、18…プレッシャピン、21…燃料溜り部、2
2…噴射孔、25…ニードル弁、28…押圧ロッド、3
0…ブッシュ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルホルダと、 このノズルホルダに収容され初期噴射時における開弁圧
    を規制する第1のスプリングおよび全噴射時に上記第1
    のスプリングと協同して開弁圧を規制する第2のスプリ
    ングと、 上記ノズルホルダの端部に設けられたストッパ壁と、 このストッパ壁に連設され燃料供給通路に連なる噴孔を
    設けたノズルボディと、 このノズルボディに収容され上記燃料供給通路を通じて
    供給された燃料の圧力が上記各開弁圧以上に達した場合
    にリフトされて上記噴孔を開くニードル弁と、 上記ノズルホルダに設けられ前記第1のスプリングの押
    圧力を上記ニードル弁に伝えるプッシュロッドと、 上記ストッパ壁に摺動自在に支持されるとともに、前記
    第2のスプリングの押圧力を受けてストッパ壁に衝止さ
    れ、上記ニードル弁の上端との間に所定の初期リフト量
    に相当する間隙を存して対向するプレッシャピンと、 を具備したことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 ニードル弁の上端には、ニードル弁の径
    より大きな径を有してプレッシャピンと接離可能に対向
    するブッシュを設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の燃料噴射弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515049A (ja) * 1999-11-27 2003-04-22 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料噴射弁
KR100444050B1 (ko) * 2001-12-27 2004-08-11 현대자동차주식회사 디젤 엔진의 커먼 레일용 인젝터
JP2010229822A (ja) * 2009-03-25 2010-10-14 Denso Corp 燃料噴射装置

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