JPH051953U - 熱交換暖房機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 温風は熱交換されてクリーンな空気になり、
かつ熱効率がよく、耐久性に富んだ熱交換暖房機の提供
を目的とする。 【構成】 移動用の基枠２内に配設支持された熱交換暖
房機本体４は、前後方向に向いた円筒体４Ａ１に前後面
板４Ａ２，４Ａ３を張設してなるケース４Ａと、このケ
ース内にスパイラル状態で配設された熱交換パイプ４Ｂ
と、この熱交換パイプ４Ｂの後端に連結されたバーナ４
Ｃと、熱交換パイプ４Ｂの先端に連結された排気パイプ
と、前面板４Ａ２に開設された熱風噴出口４Ｄと、後面
板４Ａ３に熱風噴出口に向け取付けたブロワ４Ｅとから
構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、熱交換暖房機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のものにあっては、下記のようなものになっている。 燃焼炉の内部にパイプ等をめぐらし、このパイプ内が空気通路となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。 １．燃焼炉の内部にパイプ等をめぐらすため、空気通路たるパイプの長さを多 く取る必要があった。 ２．空気通路パイプが燃焼熱によって変質、酸化してしまうので、当該空気通 路パイプの寿命を縮めている。 ３．燃焼炉自体の外部断熱が必要である。断熱しない時は外部への放熱によっ ての熱効率の低下もやむを得ない。 ４．燃焼炉は直接外部に接するため、断熱、保温をしないと高温かつ放熱のた め、熱交換効率が低い。

【０００４】 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、上述の問題を解決できるものを提供しようとするもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のものは下記のようになるものである。 すなわち本願のものは、移動用の基枠２内に配設支持された熱交換暖房機本体 ４は、前後方向に向いた円筒体４Ａ１に前後面板４Ａ２，４Ａ３を張設してなる ケース４Ａと、このケース内にスパイラル状態で配設された熱交換パイプ４Ｂと 、この熱交換パイプ４Ｂの後端に連結されたバーナ４Ｃと、この熱交換パイプ４ Ｂの先端に連結された排気パイプと、前面板４Ａ２に開設された熱風噴出口４Ｄ と、後面板４Ａ３に熱風噴出口に向け取付けたブロワ４Ｅとから構成されている 熱交換暖房機である。 この場合、熱交換パイプ４Ｂの全面には凹凸面４Ｂ１を形成することができる 。 また、ケース４Ａの下面に当該ケースと所定間隔を存して遮蔽板４Ｆを張設す ることができる。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 １は本案の熱交換暖房機である。 ２はパイプで構成された移動用の基枠で、左右平行に配された左右枠２Ａと、 これら左右枠２Ａの先端に起立状態で連設した逆Ｕ字状の前方枠２Ｂと、左右枠 ２Ａの後端に上方が少しく後方に傾斜状態で連設した逆Ｕ字状の後方把手用枠２ Ｃとから構成され、左右枠２Ａ間の前後には前後の連結板２Ｄ，２Ｅが掛架され 、前の連結板２Ｄの下面中央には自在輪２Ｄ１が設けられ、後の連結板２Ｅの下 面には左右の車輪２Ｅ１が設けられている。 ２Ｆは前方枠２Ｂにおける縦枠部分と後方把手用枠２Ｃにおける縦枠部分に前 後方向をもって張設した水平枠である。 ３は所定容量の燃料タンクで、このタンクの側壁に外方に突出する突縁３Ａが 形成されている。 そこで、この突縁３Ａが左右枠２Ａと前後の連結板２Ｄ，２Ｅに上方から係止 した状態で基枠２に取付けられている。

【０００７】 ４は基枠２内に配設支持された熱交換暖房機本体で、前後方向に向いた円筒体 ４Ａ１に前後面板４Ａ２，４Ａ３を張設してなるケース４Ａと、このケース内に スパイラル状態で配設された熱交換パイプ４Ｂと、この熱交換パイプ４Ｂの後端 に連結された公知のバーナ４Ｃと、この熱交換パイプ４Ｂの先端に連結された縦 煙突４Ｂ２と、前面板４Ａ２に開設された熱風噴出口４Ｄと、後面板４Ａ３に熱 風噴出口に向け取付けたブロワ４Ｅとから構成されている。 ４Ｆはケース４Ａの下面に当該ケースと所定間隔を存して張設された遮蔽板で ある。 熱交換暖房機本体４の基枠２への取付け構造は下記の通りである。 ケース４Ａの側壁における左右部分に外方に向けた突条４Ｇを突設させ、この 突条４Ｇを水平枠２Ｆの上方から係止するよう構成されている。 また、熱交換パイプ４Ｂの全面には凹凸面４Ｂ１が形成されている。

【０００８】 本考案のものは下記のように作用する。 １．バーナ４Ｃからの炎は、熱交換パイプ４Ｂ内を通りケース４Ａ内の空気を 加熱し、縦煙突４Ｂ２より排煙される。 ２．ブロワ４Ｅからの冷風は熱交換パイプ４Ｂより熱を授受して熱風噴出口４ Ｄより排風される。 ３．ケース４Ａは遮蔽板４Ｆで覆われているから、熱風の温度低下を防ぐこと ができる。 ４．熱交換パイプ４Ｂはブロワ４Ｅからの冷風によって冷やされるので、当該 熱交換パイプの寿命を延ばすことができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。 １．冷風は熱交換パイプ４Ｂを冷やすため、当該熱交換パイプの寿命が長くな り、冷風は温風化する。 ２．熱交換パイプからの熱伝達は全て冷風にて行われるため、外部放熱が少な く熱効率が上がる。 ３．ケース４Ａは遮蔽板４Ｆで覆われているため放冷を防げる。 また、燃焼高温より低温のため、断熱材の温度勾配が緩やかなので、断熱効果 も高い。 ４．温風は熱交換されたクリーンな空気であり、当然燃焼ガス、燃料油等は含 まない。

【図面の簡単な説明】

【図１】背面方向から見た斜視図である。

【図２】正面方向からの要部の斜視図である。

【図３】一部を切り欠いた斜視図である。

【図４】ケースと熱交換パイプとの関係を示す拡大縦断
面図である。

【図５】ケースと基枠との関係を示す拡大縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 熱交換暖房機 ２ 移動用の基枠 ３ 燃料タンク ４ 熱交換暖房機本体 ４Ａ ケース ４Ｂ 熱交換パイプ ４Ｃ バーナ ４Ｄ 熱風噴出口 ４Ｅ ブロワ ４Ｆ 遮蔽板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動用の基枠（２）内に配設支持された
   熱交換暖房機本体（４）は、前後方向に向いた円筒体
   （４Ａ１）に前後面板（４Ａ２，４Ａ３）を張設してな
   るケース（４Ａ）と、このケース内にスパイラル状態で
   配設された熱交換パイプ（４Ｂ）と、熱交換パイプ（４
   Ｂ）の後端に連結されたバーナ（４Ｃ）と、熱交換パイ
   プ（４Ｂ）の先端に連結された排気パイプと、前面板
   （４Ａ２）に開設された熱風噴出口（４Ｄ）と、後面板
   （４Ａ３）に熱風噴出口に向け取付けたブロワ（４Ｅ）
   とから構成されていることを特徴とする熱交換暖房機。
2. 【請求項２】 熱交換パイプ（４Ｂ）の全面には凹凸面
   （４Ｂ１）が形成されている請求項１記載の熱交換暖房
   機。
3. 【請求項３】 ケース（４Ａ）の下面に当該ケースと所
   定間隔を存して遮蔽板（４Ｆ）が張設されている請求項
   １あるいは請求項２記載の熱交換暖房機。