JPH05194140A - 硫黄原子を持つアミノ酸を含有する爪処置用組成物 - Google Patents

硫黄原子を持つアミノ酸を含有する爪処置用組成物

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JPH05194140A
JPH05194140A JP4279234A JP27923492A JPH05194140A JP H05194140 A JPH05194140 A JP H05194140A JP 4279234 A JP4279234 A JP 4279234A JP 27923492 A JP27923492 A JP 27923492A JP H05194140 A JPH05194140 A JP H05194140A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硫黄原子を持つアミノ酸またはその誘導体を
含有する、爪の処置のための組成物を提供する。 【構成】 この組成物は水性または水−アルコール媒質
中に、四ホウ酸ナトリウムと共に硫黄原子を持つアミノ
酸を導入して調製される。この2つの成分の組合せは、
もろくなったまたは損傷された爪を処置でき、同時に表
皮を除去できる組成物を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は硫黄原子を持つアミノ酸を含有す
る、爪処置用の組成物に関する。
【0002】硫黄原子を持つアミノ酸、特にS−カルボ
キシメチルシスティンが爪形成の間のケラチン化過程で
重要な役割を演ずること、従って、損傷され、もろくな
った爪を固く、そして厚くするため、およびその外観を
改善するためにその爪の処置に用い得ることは知られて
いる。
【0003】特別なフランス医薬特許第3111M号
に、医薬、特にS−カルボキシメチルシスティンを含有
するクリームを使う爪のための処置が記載されている。
【0004】FR−A1603はアシル基がC6〜C22
であるアシルメチオニンの、毛髪および爪の手入れのた
めの使用を記載している。
【0005】FR−A2503151はアシル官能基に
置換したブチリル基を持つシスチンまたはシスティン誘
導体の、爪処置のための使用を記載している。
【0006】更に、四ホウ酸ナトリウムが酸の中和用の
塩基として使用できることは一般に知られている。
【0007】本発明の主題は、水性または水−アルコー
ル媒質中に、四ホウ酸ナトリウムと共に硫黄原子を持つ
アミノ酸を導入することにより調製することを特徴とす
る、硫黄原子を持つアミノ酸またはその誘導体を含有す
る爪処置用組成物である。
【0008】そのような組成物中において、四ホウ酸ナ
トリウムは次の2つの機能: (1) それはナトリウム塩を形成して、その硫黄原子を
もつアミノ酸を中和する。 硫黄原子を持つアミノ酸
が、S−カルボキシメチルシスティンの場合のように、
冷水に溶解しない場合には、この中和がそれを溶解で
きるようにする。 (2) 得られた溶液をpH7.5に近く維持することを
可能にする緩衝効果を持っている。これは表皮を軟化お
よび膨潤できる程には高いが、爪を囲む皮膚や肉を冒す
には低い。 を持つことは示されている。
【0009】それ故本発明に従う組成物は爪の脆化また
は軟化とを防止するための爪の処置並に表皮の除去を容
易にするための表皮の処置の両方を可能にする。
【0010】本発明に従い、硫黄原子を持つアミノ酸と
四ホウ酸ナトリウムとを溶解する媒質は水性または水−
アルコール媒質である。後者の場合、用いられるアルコ
ールは好ましくはC1−C3−の一価アルコールである。
好ましくは、アルコールの割合は水性媒質に対して0〜
35重量%の範囲である。
【0011】好ましくは、硫黄原子を持つアミノ酸は、
メチオニンとシスティンとS−カルボキシメチルシステ
ィンとそれらの誘導体とが形成する群から選択される。
この群の中では、S−カルボキシメチルシスティンが好
ましい。
【0012】好ましくは硫黄原子を持つアミノ酸は組成
物の全重量に対し0.5〜5重量%の範囲の割合で組成
物中に導入され、四ホウ酸ナトリウムは組成物の全重量
に対し0.5〜5重量%の割合で導入される。硫黄原子
を持つアミノ酸/四ホウ酸ナトリウム重量比は2〜0.
5、好ましくは1〜0.5である。
【0013】本発明の組成物は水溶性の化粧品的および
/または薬学的活性成分を含有していてもよい。そのよ
うな活性成分の中では、次のものが挙げられる。 −多価アルコール例えばグリセリンとエチレングリコー
ルとプロパンジオール−1,2とエリトリトール、 − 硫黄原子を持たないアミノ酸例えばプロリンとアル
ギニンとリジンとヒスチジンとヒドロキシプロリンとそ
れらの誘導体、 −抗真菌剤と消毒剤と殺菌剤例えば塩化ベンザルコニウ
ムまたは塩化ベンゼトニウムとクロールヘキシジンと酸
の型のピリジンチオン、更に特別にはOLINCHEM
ICALS社により商標“OMADINE”の下に市販
されているもの、および −ビタミン例えばパンテノールとビタミンH。
【0014】次のもの −賦形剤(texturing agent)または増
粘剤例えばヒドロキシアルキルセルロースとアクリルホ
モポリマーまたは共重合体とキサンタンゴムとトラガカ
ントゴムとアラビアゴムとビニルピロリドン/酢酸ビニ
ル共重合体; −防腐剤例えばp−ヒドロキシル安息香酸メチルまたは
ブチル; −着色剤例えばFD&C Yellow No.5、F
D&C red No.4、FD&C blue N
o.1、D&C green No.5、FD&C g
reen No.3、D&C red No.33、F
D&C redNo.40、D&C Yellow N
o.10、D&C violet No.2; −香料、並に −UV遮光剤 により形成される群から選択される化粧品的および/ま
たは薬学的に受入れられる補助薬を導入してもよい。
【0015】爪と表皮とを処置するため、使用者は本発
明の組成物を含有する入れ物中に指先を浸すか、ブラッ
シまたは他の適当な塗布具を用い、この組成物を爪およ
び表皮に塗布することができる。
【0016】純粋に説明的で限定的ではない、以下に与
える実施例は本発明をより明確に説明しようとするもの
である。
【0017】
【実施例1】重量で次の処方をもつ組成物を水中に種々
な成分を導入して調製する。 S−カルボキシメチルシスティン 1g 四ホウ酸ナトリウム 2g エタノール 20g グリセリン 5g p−ヒドロキシ安息香酸 0.5g アクリル共重合体 0.5g 水 100gにする
【0018】5分間指先を浸して得られる組成物の1回
の塗布で表皮の容易な除去を可能にすること、および、
若しこの塗布を週2回、2ケ月繰返すと、爪の外観は明
らかに改善され、爪は固くなり、そしてよりもろくなく
なることが判った。
【0019】
【実施例2】実施例1のように、重量で次の処方をもつ
組成物を調製する。 S−カルボキシメチルシスティン 5g 四ホウ酸ナトリウム 5g ポリビニルピロリドン 0.3g キサンタンゴム 0.5g p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.5g アルギニンピロリドンカルボキシレート 1g 水 100gとする
【0020】実施例1の組成物についてと同じことが判
った。
【0021】
【実施例3】実施例1におけるごとく、重量で次の処方
をもつ組成物を調製する。 S−カルボキシメチルシスティン 2g 四ホウ酸ナトリウム 4g エタノール 30g ヒドロキシアルキルセルロース 0.6g ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 0.3g D−パンテノール 3g DdC red No.33 0.0004g 水 100gとする
【0022】実施例1の組成物に関するものと同じこと
が判った。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性または水−アルコール媒質中に四ホ
    ウ酸ナトリウムと共に、硫黄原子を持つアミノ酸を導入
    することにより調製した、硫黄原子を持つアミノ酸また
    はその誘導体を含有する爪処置用組成物。
  2. 【請求項2】 水−アルコール媒質がC1−C3一価アル
    コールを含有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 アルコールの割合が水性媒質に対して0
    〜35重量%の範囲である、請求項1又は2に記載の組
    成物。
  4. 【請求項4】 硫黄原子を持つアミノ酸を、メチオニン
    とシスティンとS−カルボキシメチルシスティンとそれ
    らの誘導体とより成る群から選択する、請求項1〜3の
    何れかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 硫黄原子をもつアミノ酸を組成物の全重
    量に対し0.5〜5重量%の割合で導入し、四ホウ酸ナ
    トリウムを組成物の全重量に対し0.5〜5重量%の割
    合で導入し、そして、硫黄原子をもつアミノ酸/四ホウ
    酸ナトリウム重量比が2〜0.5である、請求項1〜4
    の何れかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 硫黄原子を持つアミノ酸/四ホウ酸ナト
    リウム重量比が1〜0.5である、請求項5に記載の組
    成物。
  7. 【請求項7】 水溶性の化粧品的および/または薬学的
    活性成分を含有する、請求項1〜6の何れかに記載の組
    成物。
  8. 【請求項8】 水溶性活性成分を、多価アルコールと硫
    黄原子を持たないアミノ酸と抗真菌剤と消毒剤または殺
    菌剤とビタミンとより成る群から選択する、請求項7に
    記載の組成物。
  9. 【請求項9】 化粧品的および/または薬学的に受入れ
    られる補助薬を含有する、請求項1〜8の何れかに記載
    の組成物。
  10. 【請求項10】 補助薬を賦形剤と着色剤と香料とUV
    遮光剤とより成る群より選択する、請求項9に記載の組
    成物。
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US6123930A (en) 2000-09-26
EP0534810A1 (fr) 1993-03-31
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