JPH0519358A - 透過型投影スクリーン - Google Patents
透過型投影スクリーンInfo
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- JPH0519358A JPH0519358A JP19696491A JP19696491A JPH0519358A JP H0519358 A JPH0519358 A JP H0519358A JP 19696491 A JP19696491 A JP 19696491A JP 19696491 A JP19696491 A JP 19696491A JP H0519358 A JPH0519358 A JP H0519358A
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- JP
- Japan
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- screen
- light
- gap
- sheet
- projection
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- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 接合部に生ずる暗部が少なく、環境変化等の
影響を受けにくく、しかも製造が容易で、大型化が図れ
る。 【構成】 複数のスクリーンシート21,22を光軸方
向に重ねたスクリーンユニット20を画像面方向に1組
以上配列する場合に、スクリーンシート21,22内の
最も観察側または最も投射側の少なくとも一方側に透明
基板11を配置し、スクリーンシートの1枚以上の接合
部の端面に、光拡散部31を設けた。
影響を受けにくく、しかも製造が容易で、大型化が図れ
る。 【構成】 複数のスクリーンシート21,22を光軸方
向に重ねたスクリーンユニット20を画像面方向に1組
以上配列する場合に、スクリーンシート21,22内の
最も観察側または最も投射側の少なくとも一方側に透明
基板11を配置し、スクリーンシートの1枚以上の接合
部の端面に、光拡散部31を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のレンズシートを
光軸方向に重ねたスクリーンユニットを、画像面方向に
1組以上配列して、大型化を図った透過型投影スクリー
ンに関し、特に、マルチスクリーンの接合部から投射光
や不要光等が漏れて観察されるのを防止した透過型投影
スクリーンに関するものである。
光軸方向に重ねたスクリーンユニットを、画像面方向に
1組以上配列して、大型化を図った透過型投影スクリー
ンに関し、特に、マルチスクリーンの接合部から投射光
や不要光等が漏れて観察されるのを防止した透過型投影
スクリーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プロジェクション映像システムは、映像
をスクリーン上に拡大投写して観察するシステムである
ので、100インチ以上の大型画像が容易に得られる。
このようなプロジェクション映像システムの中で、背面
から投写した映像を透過型投影スクリーンを通して観察
する透過型プロジェクションシステムは、コントラスト
が高く、視認性のよい映像が得られる。
をスクリーン上に拡大投写して観察するシステムである
ので、100インチ以上の大型画像が容易に得られる。
このようなプロジェクション映像システムの中で、背面
から投写した映像を透過型投影スクリーンを通して観察
する透過型プロジェクションシステムは、コントラスト
が高く、視認性のよい映像が得られる。
【0003】透過型投影スクリーンは、コントラストが
高く、解像性や明るさの均一性のよい映像を得るため
に、複数枚のレンズシートを組み合わせて使用され、し
かも各レンズシートのレンズ形状が微細で精度のよいも
のでなければならない。この要求を満たすために、通常
の透過型投影スクリーンは、金型を用いて、アクリル樹
脂等の透過性のよい合成樹脂を、熱成形またはキャステ
ィング成形等により製造されている。
高く、解像性や明るさの均一性のよい映像を得るため
に、複数枚のレンズシートを組み合わせて使用され、し
かも各レンズシートのレンズ形状が微細で精度のよいも
のでなければならない。この要求を満たすために、通常
の透過型投影スクリーンは、金型を用いて、アクリル樹
脂等の透過性のよい合成樹脂を、熱成形またはキャステ
ィング成形等により製造されている。
【0004】このように金型を用いて精度よく成形し
て、100〜200インチもしくはそれ以上の大型のス
クリーンを単体で製造するのは、技術的に困難であり、
コストも高くなるので、実用的ではない。従って、この
ような大型のスクリーンを得るためには、複数枚のスク
リーンユニットを画像面方向に配列して接合する必要が
ある。
て、100〜200インチもしくはそれ以上の大型のス
クリーンを単体で製造するのは、技術的に困難であり、
コストも高くなるので、実用的ではない。従って、この
ような大型のスクリーンを得るためには、複数枚のスク
リーンユニットを画像面方向に配列して接合する必要が
ある。
【0005】一方、映像を投写するプロジェクタを複数
個用いるマルチ映像システムは、投写装置として輝度が
あまり高くできないCRTを用いる場合には画面サイズ
を大型化するのに有効であるものの、スクリーンの大小
にかかわらずスクリーンユニットを接合する必要があ
る。
個用いるマルチ映像システムは、投写装置として輝度が
あまり高くできないCRTを用いる場合には画面サイズ
を大型化するのに有効であるものの、スクリーンの大小
にかかわらずスクリーンユニットを接合する必要があ
る。
【0006】従来、スクリーンユニットを接合して、大
型のスクリーンを得るために、各スクリーンユニットを
透明基板に金属製のビス等で止める方法や、合成樹脂、
金属などの格子状の枠体を作り、その枠体の中に各スク
リーンユニットを挿入する方法があった。
型のスクリーンを得るために、各スクリーンユニットを
透明基板に金属製のビス等で止める方法や、合成樹脂、
金属などの格子状の枠体を作り、その枠体の中に各スク
リーンユニットを挿入する方法があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のビス止
めする方法では、ビスが映像を妨害するうえ、加工が難
しく、また、温・湿度等の環境変化によってスクリーン
ユニットが伸縮した場合に、各スクリーンユニットがビ
スで固定されているので伸縮ができず、そのスクリーン
ユニットを構成する複数のスクリーンシート(レンズシ
ート)の間に間隙が生じてしまうという欠点があった。
めする方法では、ビスが映像を妨害するうえ、加工が難
しく、また、温・湿度等の環境変化によってスクリーン
ユニットが伸縮した場合に、各スクリーンユニットがビ
スで固定されているので伸縮ができず、そのスクリーン
ユニットを構成する複数のスクリーンシート(レンズシ
ート)の間に間隙が生じてしまうという欠点があった。
【0008】また、後者の枠体に挿入する方法では、ス
クリーンユニットを枠体により挟持するので、枠体自体
に十分な強度が必要である。しかも、環境変化等により
スクリーンユニットが伸縮した場合にも、枠体から外れ
ないようにするためには、枠体はある程度の幅(少なく
とも数mm程度)が必要となるので、スクリーンユニッ
トの接合部が帯状に黒く観察されてしまうという欠点が
あった。
クリーンユニットを枠体により挟持するので、枠体自体
に十分な強度が必要である。しかも、環境変化等により
スクリーンユニットが伸縮した場合にも、枠体から外れ
ないようにするためには、枠体はある程度の幅(少なく
とも数mm程度)が必要となるので、スクリーンユニッ
トの接合部が帯状に黒く観察されてしまうという欠点が
あった。
【0009】この場合に、枠体を透明な樹脂にして、画
像を妨害しないようにすることも考えられるが、枠体を
アクリル樹脂等の強度の弱い樹脂で成形しなければなら
ず、枠体自体の厚みが1mm以上になってしまい、枠体
と枠体が接合する部分には、2mm程度のスクリーンの
ない部分、つまり、画像の存在しない部分ができてしま
うという欠点があった。また、スクリーンを端面で接着
する方法もあるが、複数の接合部が一致するように、精
度よく接着するのはたいへん難しく、接着を均一に外観
よく仕上げることは難しい。
像を妨害しないようにすることも考えられるが、枠体を
アクリル樹脂等の強度の弱い樹脂で成形しなければなら
ず、枠体自体の厚みが1mm以上になってしまい、枠体
と枠体が接合する部分には、2mm程度のスクリーンの
ない部分、つまり、画像の存在しない部分ができてしま
うという欠点があった。また、スクリーンを端面で接着
する方法もあるが、複数の接合部が一致するように、精
度よく接着するのはたいへん難しく、接着を均一に外観
よく仕上げることは難しい。
【0010】本発明は、このような欠点に鑑みてなされ
たものであり、接合部に生ずる暗部が少なく、環境変化
等の影響を受けにくく、しかも製造が容易に、大型化が
図れる透過型投影スクリーンを提供することを目的とし
ている。
たものであり、接合部に生ずる暗部が少なく、環境変化
等の影響を受けにくく、しかも製造が容易に、大型化が
図れる透過型投影スクリーンを提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明による透過型投影スクリーンは、複数のスク
リーンシートを光軸方向に重ねたスクリーンユニットを
画像面方向に複数組配列した透過型投影スクリーンであ
って、前記複数組のスクリーンユニットは,最も観察側
または最も投射光源側に配列された透明基板に設置され
るとともに、少なくとも1組のスクリーンユニットを構
成する少なくとも1枚のスクリーンシートは、画像面方
向に隣接するスクリーンシートとの間に間隙をおいて配
置され、前記間隙をおいて配置されたスクリーンシート
の間隙に面する端面には光拡散部を設けた構成としてあ
る。上記の構成において、前記端面に光拡散部が形成さ
れたスクリーンシートはフレネルレンズシートである構
成にできる。
に、本発明による透過型投影スクリーンは、複数のスク
リーンシートを光軸方向に重ねたスクリーンユニットを
画像面方向に複数組配列した透過型投影スクリーンであ
って、前記複数組のスクリーンユニットは,最も観察側
または最も投射光源側に配列された透明基板に設置され
るとともに、少なくとも1組のスクリーンユニットを構
成する少なくとも1枚のスクリーンシートは、画像面方
向に隣接するスクリーンシートとの間に間隙をおいて配
置され、前記間隙をおいて配置されたスクリーンシート
の間隙に面する端面には光拡散部を設けた構成としてあ
る。上記の構成において、前記端面に光拡散部が形成さ
れたスクリーンシートはフレネルレンズシートである構
成にできる。
【0012】また、本発明による透過型投影スクリーン
は、複数のスクリーンシートを光軸方向に重ねたスクリ
ーンユニットを画像面方向に複数組配列した透過型投影
スクリーンであって、前記複数組のスクリーンユニット
は、最も観察側または最も投射光源側に配列された透明
基板に設置されるとともに、少なくとも1組のスクリー
ンユニットを構成する少なくとも1枚のスクリーンシー
トは、画像面方向に隣接するスクリーンシートとの間に
間隙をおいて配置され、前記間隙をおいて配置されたス
クリーンシートの間隙に面する端面には遮光部または吸
光部を設けた構成としてある。上記の構成において、前
記端面に遮光部または吸光部が形成されたスクリーンシ
ートはフレネルレンズシートである構成にできる。
は、複数のスクリーンシートを光軸方向に重ねたスクリ
ーンユニットを画像面方向に複数組配列した透過型投影
スクリーンであって、前記複数組のスクリーンユニット
は、最も観察側または最も投射光源側に配列された透明
基板に設置されるとともに、少なくとも1組のスクリー
ンユニットを構成する少なくとも1枚のスクリーンシー
トは、画像面方向に隣接するスクリーンシートとの間に
間隙をおいて配置され、前記間隙をおいて配置されたス
クリーンシートの間隙に面する端面には遮光部または吸
光部を設けた構成としてある。上記の構成において、前
記端面に遮光部または吸光部が形成されたスクリーンシ
ートはフレネルレンズシートである構成にできる。
【0013】
【作用】本発明によれば、スクリーンユニットの接合部
に、光拡散部、遮光部、吸光部等を設けることにより、
投写光が他のスクリーンユニットに漏れることがない。
また、仕切り部材を設けることにより、スクリーンユニ
ット間を接近させることができる。
に、光拡散部、遮光部、吸光部等を設けることにより、
投写光が他のスクリーンユニットに漏れることがない。
また、仕切り部材を設けることにより、スクリーンユニ
ット間を接近させることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面等により、実施例について、本発
明を詳細を説明する。図1は、本発明による透過型投影
スクリーンの第1の実施例を示す斜視図である。
明を詳細を説明する。図1は、本発明による透過型投影
スクリーンの第1の実施例を示す斜視図である。
【0015】第1の実施例の透過型投影スクリーン1A
は、透明基板11にスクリーンユニット20を取り付け
たものである。スクリーンユニット20は、スクリーン
シート21、22を組み合わせたものであり、例えば、
21はレンチキュラーレンズシート、22はフレネルレ
ンズシート等が使用される。この場合は、スクリーンユ
ニット20は、2枚のスクリーンシート21、22から
構成されているが、これは2枚に限られず、任意の枚数
でよい。透明基板11としては、ガラスもしくはアクリ
ル、塩化ビニル、スチレン、ポリカーボネート等の透明
な樹脂が用いられる。
は、透明基板11にスクリーンユニット20を取り付け
たものである。スクリーンユニット20は、スクリーン
シート21、22を組み合わせたものであり、例えば、
21はレンチキュラーレンズシート、22はフレネルレ
ンズシート等が使用される。この場合は、スクリーンユ
ニット20は、2枚のスクリーンシート21、22から
構成されているが、これは2枚に限られず、任意の枚数
でよい。透明基板11としては、ガラスもしくはアクリ
ル、塩化ビニル、スチレン、ポリカーボネート等の透明
な樹脂が用いられる。
【0016】透過型投影スクリーン1Aは、最も観察側
に透明基板11を配置し、この透明11に対してスクリ
ーンユニット20を固定している。このような構造にす
ることによりスクリーンユニット間の間隙23を小さく
し、枠やビスによる画像の妨害をすくなくすることがで
きる。しかしながら、上記の構造では、スクリーンユニ
ット間の間隙から投射光がもれてしまうという問題があ
る。投射光は、スクリーンによって拡散されることによ
り画像として視認されるので、スクリーンを透過せずに
スクリーンユニット間の間隙からもれてくる光は、画像
として視認されず、投射光源からの光として見えてしま
い、画像を妨害することになる。
に透明基板11を配置し、この透明11に対してスクリ
ーンユニット20を固定している。このような構造にす
ることによりスクリーンユニット間の間隙23を小さく
し、枠やビスによる画像の妨害をすくなくすることがで
きる。しかしながら、上記の構造では、スクリーンユニ
ット間の間隙から投射光がもれてしまうという問題があ
る。投射光は、スクリーンによって拡散されることによ
り画像として視認されるので、スクリーンを透過せずに
スクリーンユニット間の間隙からもれてくる光は、画像
として視認されず、投射光源からの光として見えてしま
い、画像を妨害することになる。
【0017】従来は、このような投射光のもれを防ぐ方
法として、スクリーンの投射側もしくは観察側に遮光層
や光拡散層を形成する方法を適用してきたが、遮光層や
光拡散層の幅は、スクリーン製造上の精度および温度、
湿度等によるスクリーンシートの伸縮を考えると1mm
〜数mmにする必要があり、やはりスクリーンに光学特
性の異なる1〜数mmの接合部ができて画像を妨害する
ことになってしまった。
法として、スクリーンの投射側もしくは観察側に遮光層
や光拡散層を形成する方法を適用してきたが、遮光層や
光拡散層の幅は、スクリーン製造上の精度および温度、
湿度等によるスクリーンシートの伸縮を考えると1mm
〜数mmにする必要があり、やはりスクリーンに光学特
性の異なる1〜数mmの接合部ができて画像を妨害する
ことになってしまった。
【0018】本発明の発明者が検討した結果、スクリー
ンユニット間の投射光のもれは、スクリーンユニット間
の間隙を直接通過する光のみなれず、スクリーンシート
の端面から再出射する投射光が視認されることによるこ
とが判明した。このとき、スクリーンユニットを構成す
る複数のスクリーンシートの内、特にフレネルレンズシ
ートにおいて出射する光が多いことも明らかになった。
これは、フレネルレンズシートが通常、最も投射光源側
に配置され、投射光源からの投射光が拡散されない状態
で入射するために、フレネルレンズシート内部で反射が
起こりやすく、さらにフレネルレンズシートは、投射光
を拡散しないで、内部で反射した投射光が端面から特定
の方向へ強く出射されるためである。
ンユニット間の投射光のもれは、スクリーンユニット間
の間隙を直接通過する光のみなれず、スクリーンシート
の端面から再出射する投射光が視認されることによるこ
とが判明した。このとき、スクリーンユニットを構成す
る複数のスクリーンシートの内、特にフレネルレンズシ
ートにおいて出射する光が多いことも明らかになった。
これは、フレネルレンズシートが通常、最も投射光源側
に配置され、投射光源からの投射光が拡散されない状態
で入射するために、フレネルレンズシート内部で反射が
起こりやすく、さらにフレネルレンズシートは、投射光
を拡散しないで、内部で反射した投射光が端面から特定
の方向へ強く出射されるためである。
【0019】本発明の透過型投影スクリーン1Aにおい
ては、このように端面から光を出射しやすいフレネルレ
ンズシートのようなスクリーンシート22の端面に光拡
散層31を形成することにより、スクリーンユニット2
0の間隙23からの投射光のもれを防止している。
ては、このように端面から光を出射しやすいフレネルレ
ンズシートのようなスクリーンシート22の端面に光拡
散層31を形成することにより、スクリーンユニット2
0の間隙23からの投射光のもれを防止している。
【0020】さらに、スクリーンユニット間の間隙を投
射光が直接透過するのを防止するために、スクリーンユ
ニット20の間隙23の投射光源側に相当する位置に遮
光板41を配置している。この遮光板41は隣接するス
クリーンユニットへ画像を投射する投射光源からのスク
リーンに投射光が入射する機能も有している。
射光が直接透過するのを防止するために、スクリーンユ
ニット20の間隙23の投射光源側に相当する位置に遮
光板41を配置している。この遮光板41は隣接するス
クリーンユニットへ画像を投射する投射光源からのスク
リーンに投射光が入射する機能も有している。
【0021】このような構成により、投射光のもれがな
く、スクリーンユニットのつなぎの目立たない透過型投
影スクリーンを得ることができる。
く、スクリーンユニットのつなぎの目立たない透過型投
影スクリーンを得ることができる。
【0022】光拡散層31を設けるには、光拡散シート
に粘着層を設けたテープ、拡散剤を混入した重合接着、
拡散剤の塗布などの方法で行えばよい。光拡散層31の
材質としては、光拡散性を有する組成物、例えば、表面
マット処理をしたシート、有機ビーズもしくはガラスビ
ーズを練り込んだシートや樹脂を用いればよい。
に粘着層を設けたテープ、拡散剤を混入した重合接着、
拡散剤の塗布などの方法で行えばよい。光拡散層31の
材質としては、光拡散性を有する組成物、例えば、表面
マット処理をしたシート、有機ビーズもしくはガラスビ
ーズを練り込んだシートや樹脂を用いればよい。
【0023】本発明の透過型投影スクリーンでは、スク
リーンユニット20を透明基板11に固定するが、スク
リーンユニットの上端または下端を枠で保持するか、ま
たは若干の伸縮性のある両面テープで固定するなど、ス
クリーンシート間および透明基板との伸縮量の差が吸収
できるように固定すればよい。図1に示す透過型投影ス
クリーン1Aのように、スクリーンユニット20が複数
のスクリーンシート21、22から構成される場合に
は、スクリーンシート21、22を相互に固定し、さら
に透明基板11に固定すればよい。
リーンユニット20を透明基板11に固定するが、スク
リーンユニットの上端または下端を枠で保持するか、ま
たは若干の伸縮性のある両面テープで固定するなど、ス
クリーンシート間および透明基板との伸縮量の差が吸収
できるように固定すればよい。図1に示す透過型投影ス
クリーン1Aのように、スクリーンユニット20が複数
のスクリーンシート21、22から構成される場合に
は、スクリーンシート21、22を相互に固定し、さら
に透明基板11に固定すればよい。
【0024】スクリーンユニットを構成するスクリーン
シート、透明基板は環境変化による伸縮量の差を小さく
するために、なるべく同一の材質であるのが好ましい。
しかしながら、例え同じ材質であってもシートの厚みや
加工の状態により伸縮量に差ができてしまうので、本発
明の透過型投影スクリーンにおいては、スクリーンシー
ト間に若干の間隙を設けている。間隙の幅は、スクリー
ンの材質や使用環境によっても異なるが、材質がポリメ
チルメタクリレートの長さ1mのスクリーンでは、温度
変化30℃、湿度変化50%程度で伸縮量の差は0.5
mm程度になるので間隙は1mm程度にすればよい。
シート、透明基板は環境変化による伸縮量の差を小さく
するために、なるべく同一の材質であるのが好ましい。
しかしながら、例え同じ材質であってもシートの厚みや
加工の状態により伸縮量に差ができてしまうので、本発
明の透過型投影スクリーンにおいては、スクリーンシー
ト間に若干の間隙を設けている。間隙の幅は、スクリー
ンの材質や使用環境によっても異なるが、材質がポリメ
チルメタクリレートの長さ1mのスクリーンでは、温度
変化30℃、湿度変化50%程度で伸縮量の差は0.5
mm程度になるので間隙は1mm程度にすればよい。
【0025】本発明においては、すべてのスクリーンシ
ートを間隙をおいて配置する必要はなく、伸縮量の差が
小さく、またスクリーンシート間の端面同士の接着が容
易な場合には、スクリーンシートを接着接合したものと
組み合わせてもよい。
ートを間隙をおいて配置する必要はなく、伸縮量の差が
小さく、またスクリーンシート間の端面同士の接着が容
易な場合には、スクリーンシートを接着接合したものと
組み合わせてもよい。
【0026】図2は、本発明による透過型投影スクリー
ンの第2の実施例を示す斜視図である。なお、以下に説
明する各実施例では、前述した第1の実施例と同様な機
能を果たす部分には、同一の符号を付して重複した説明
を省略する。この実施例の透過型投影スクリーン1B
は、遮光板41を透明基板11側まで挿入して、レンズ
ユニット20間の間隙23に配置する遮光部としたもの
である。この実施例は、部品点数が少なく構造が簡単で
ある。
ンの第2の実施例を示す斜視図である。なお、以下に説
明する各実施例では、前述した第1の実施例と同様な機
能を果たす部分には、同一の符号を付して重複した説明
を省略する。この実施例の透過型投影スクリーン1B
は、遮光板41を透明基板11側まで挿入して、レンズ
ユニット20間の間隙23に配置する遮光部としたもの
である。この実施例は、部品点数が少なく構造が簡単で
ある。
【0027】このようにするとスクリーンユニット間の
間隙23と遮光板41の位置合わせが容易であり、また
位置ずれを防止することができる。さらに、スクリーン
ユニットの伸縮を吸収する間隙を維持しつつ、なるべく
間隙23の幅を小さくするためには、遮光板41の間隙
23に挿入されている部分の厚さを薄くすることが好ま
しい。
間隙23と遮光板41の位置合わせが容易であり、また
位置ずれを防止することができる。さらに、スクリーン
ユニットの伸縮を吸収する間隙を維持しつつ、なるべく
間隙23の幅を小さくするためには、遮光板41の間隙
23に挿入されている部分の厚さを薄くすることが好ま
しい。
【0028】図3は、本発明による透過型投影スクリー
ンの第3の実施例を示す斜視図である。この実施例の透
過型投影スクリーン1Cは、光拡散層31を後方に突出
して設け、その光拡散層31に遮光板41を接合したも
のである。このようにするとスクリーンユニット間の間
隙23と遮光板41の位置合わせが容易であり、また位
置ずれを防止することができる。また、伸縮の吸収に有
効な間隙の幅を減らすことがない。
ンの第3の実施例を示す斜視図である。この実施例の透
過型投影スクリーン1Cは、光拡散層31を後方に突出
して設け、その光拡散層31に遮光板41を接合したも
のである。このようにするとスクリーンユニット間の間
隙23と遮光板41の位置合わせが容易であり、また位
置ずれを防止することができる。また、伸縮の吸収に有
効な間隙の幅を減らすことがない。
【0029】図4は、本発明による透過型投影スクリー
ンの第4の実施例を示す斜視図である。スクリーンユニ
ットを構成するスクリーンシートの中に、厚みが比較的
薄いものがあった場合には、スクリーンシートの周辺を
固定しただけでは、スクリーンシートを平坦に保持でき
ず、スクリーンシートが波うったり、撓んだりすること
があり、光学特性に悪影響を及ぼし、画像のムラ等を生
じるので好ましくない。
ンの第4の実施例を示す斜視図である。スクリーンユニ
ットを構成するスクリーンシートの中に、厚みが比較的
薄いものがあった場合には、スクリーンシートの周辺を
固定しただけでは、スクリーンシートを平坦に保持でき
ず、スクリーンシートが波うったり、撓んだりすること
があり、光学特性に悪影響を及ぼし、画像のムラ等を生
じるので好ましくない。
【0030】本発明の透過型投影スクリーン1Dは、ス
クリーンシート21、22をそれぞれ弓状に成形し、相
互に周囲で固定してそれぞれのスクリーンシートを密着
させてスクリーンユニット20を構成し、さらにスクリ
ーンユニット20を透明基板11に密着させている。こ
のような構成にすることによりスクリーンシートを平坦
に保持できる。
クリーンシート21、22をそれぞれ弓状に成形し、相
互に周囲で固定してそれぞれのスクリーンシートを密着
させてスクリーンユニット20を構成し、さらにスクリ
ーンユニット20を透明基板11に密着させている。こ
のような構成にすることによりスクリーンシートを平坦
に保持できる。
【0031】また、スクリーンシートとして比較的厚み
の薄いレンチキュラーレンズシートを観察側に配置して
用いる場合には、図5に示す透過型投影スクリーン1E
のように、レンチキュラーレンズシート21のみを弓状
に成形し、透明基板11に密着させるようにすればよ
い。
の薄いレンチキュラーレンズシートを観察側に配置して
用いる場合には、図5に示す透過型投影スクリーン1E
のように、レンチキュラーレンズシート21のみを弓状
に成形し、透明基板11に密着させるようにすればよ
い。
【0032】図6は、本発明の透過型投影スクリーンの
第6の実施例を示す斜視図である。また、この実施例の
透過型投影スクリーン1Fのように、スクリーンユニッ
ト20が上、下方向に増えた場合には、最も観察側と最
も投射光源側に透明基板11、11を配置し、スクリー
ンユニット20を挟み込むように、2枚の透明基板11
の4辺を圧着することにより、スクリーンユニット20
全体を固定できる。この場合に、当然、光拡散層31
は、他のスクリーンユニット20間の間隙23に面する
スクリーンシートの端面にも存在することになる。な
お、スクリーンユニット20の全体の密着性をよくする
ため、さらに各スクリーンシート21、22を弓状に成
形してもよい。
第6の実施例を示す斜視図である。また、この実施例の
透過型投影スクリーン1Fのように、スクリーンユニッ
ト20が上、下方向に増えた場合には、最も観察側と最
も投射光源側に透明基板11、11を配置し、スクリー
ンユニット20を挟み込むように、2枚の透明基板11
の4辺を圧着することにより、スクリーンユニット20
全体を固定できる。この場合に、当然、光拡散層31
は、他のスクリーンユニット20間の間隙23に面する
スクリーンシートの端面にも存在することになる。な
お、スクリーンユニット20の全体の密着性をよくする
ため、さらに各スクリーンシート21、22を弓状に成
形してもよい。
【0033】さらに他の実施例として、前述した各実施
例の光拡散層を遮光層に置き換えることもできる。遮光
層を設けるには、遮光シートに粘着層を設けたテープ、
カーボンブラックを混入した重合塗装、金属板に黒色塗
装したものを接合部の断面に接合するなどの方法で行え
ばよい。
例の光拡散層を遮光層に置き換えることもできる。遮光
層を設けるには、遮光シートに粘着層を設けたテープ、
カーボンブラックを混入した重合塗装、金属板に黒色塗
装したものを接合部の断面に接合するなどの方法で行え
ばよい。
【0034】また、遮光層の代わりに吸光層を設けても
よい。吸光層とは、光がその物質中を通過する際に、そ
のエネルギーの一部または全部を失う層をいい、例え
ば、カーボンブラック、黒色染料、黒色顔料等を含んだ
インキ、塗料等を塗布するか、または黒色の粘着テープ
等を貼ることにより形成することができる。
よい。吸光層とは、光がその物質中を通過する際に、そ
のエネルギーの一部または全部を失う層をいい、例え
ば、カーボンブラック、黒色染料、黒色顔料等を含んだ
インキ、塗料等を塗布するか、または黒色の粘着テープ
等を貼ることにより形成することができる。
【0035】以上説明した実施例に限定されず、種々の
変形ができる。スクリーンユニットの数は、さらに増加
することができる。また、スクリーンユニットを構成す
るレンズシートは3枚以上のものであってもよい。
変形ができる。スクリーンユニットの数は、さらに増加
することができる。また、スクリーンユニットを構成す
るレンズシートは3枚以上のものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明の透
過型投影スクリーンでは、観察側に透明基板を配置し、
スクリーンユニット間の間隙に光拡散部、遮光部、吸光
部等を設けることにより、複数のスクリーンユニットを
投写面に配置したので、光の漏れがなく、簡単な構造
で、容易に大型化が図れる。
過型投影スクリーンでは、観察側に透明基板を配置し、
スクリーンユニット間の間隙に光拡散部、遮光部、吸光
部等を設けることにより、複数のスクリーンユニットを
投写面に配置したので、光の漏れがなく、簡単な構造
で、容易に大型化が図れる。
【0037】また、スクリーンユニットの接合部におけ
る画像の継ぎ目の違和感を減少させることができる。
る画像の継ぎ目の違和感を減少させることができる。
【図1】本発明による透過型投影スクリーンの第1の実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図2】本発明による透過型投影スクリーンの第2の実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図3】本発明による透過型投影スクリーンの第3の実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図4】本発明による透過型投影スクリーンの第4の実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図5】本発明による透過型投影スクリーンの第5の実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図6】本発明による透過型投影スクリーンの第6の実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
1A〜1F 透過型投影スクリーン
11 透明基板
20 スクリーンユニット
21,22 スクリーンシート
23 間隙
31 光拡散層
41 遮光板
51 スクリーン枠
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のスクリーンシートを光軸方向に重
ねたスクリーンユニットを画像面方向に複数組配列した
透過型投影スクリーンであって、 前記複数組のスクリーンユニットは,最も観察側または
最も投射光源側に配列された透明基板に設置されるとと
もに、少なくとも1組のスクリーンユニットを構成する
少なくとも1枚のスクリーンシートは、画像面方向に隣
接するスクリーンシートとの間に間隙をおいて配置さ
れ、前記間隙をおいて配置されたスクリーンシートの間
隙に面する端面には光拡散部が形成されていることを特
徴とする透過型投影スクリーン。 - 【請求項2】 前記端面に光拡散部が形成されたスクリ
ーンシートはフレネルレンズシートであることを特徴と
する請求項1記載の透過型投影スクリーン。 - 【請求項3】 複数のスクリーンシートを光軸方向に重
ねたスクリーンユニットを画像面方向に複数組配列した
透過型投影スクリーンであって、 前記複数組のスクリーンユニットは、最も観察側または
最も投射光源側に配列された透明基板に設置されるとと
もに、少なくとも1組のスクリーンユニットを構成する
少なくとも1枚のスクリーンシートは、画像面方向に隣
接するスクリーンシートとの間に間隙をおいて配置さ
れ、前記間隙をおいて配置されたスクリーンシートの間
隙に面する端面には遮光部または吸光部が形成されてい
ることを特徴とする透過型投影スクリーン。 - 【請求項4】 前記端面に遮光部または吸光部が形成さ
れたスクリーンシートはフレネルレンズシートであるこ
とを特徴とする請求項3記載の透過型投影スクリーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19696491A JPH0519358A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 透過型投影スクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19696491A JPH0519358A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 透過型投影スクリーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0519358A true JPH0519358A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=16366578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19696491A Pending JPH0519358A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 透過型投影スクリーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0519358A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007275608A (ja) * | 2007-05-16 | 2007-10-25 | Preanfa:Kk | 睫毛カール用ロッド部材 |
JP2007275113A (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-25 | Preanfa:Kk | 睫毛カール施術方法 |
KR101880839B1 (ko) * | 2015-01-06 | 2018-07-20 | 보에 테크놀로지 그룹 컴퍼니 리미티드 | 광 경로 조정 유닛 및 디스플레이 디바이스 |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP19696491A patent/JPH0519358A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007275113A (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-25 | Preanfa:Kk | 睫毛カール施術方法 |
JP2007275608A (ja) * | 2007-05-16 | 2007-10-25 | Preanfa:Kk | 睫毛カール用ロッド部材 |
KR101880839B1 (ko) * | 2015-01-06 | 2018-07-20 | 보에 테크놀로지 그룹 컴퍼니 리미티드 | 광 경로 조정 유닛 및 디스플레이 디바이스 |
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