JPH05192757A - 成形機の型締め装置 - Google Patents

成形機の型締め装置

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JPH05192757A
JPH05192757A JP2723192A JP2723192A JPH05192757A JP H05192757 A JPH05192757 A JP H05192757A JP 2723192 A JP2723192 A JP 2723192A JP 2723192 A JP2723192 A JP 2723192A JP H05192757 A JPH05192757 A JP H05192757A
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JP
Japan
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mold
die plate
movable
hydraulic
cylinder
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JP2723192A
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English (en)
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Sakae Sugishima
栄 杉嶌
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さな吐出容量の油圧ポンプでも短時間で型
開閉でき且つ大きな型締め力が得られるようにする。 【構成】 型開閉用シリンダ28によって可動成形型2
2と固定成形型14との型開閉を行うとともに、その型
開閉時には型締め用シリンダ18の一対の油圧室間で作
動油が流通させられるようにする一方、型開閉用シリン
ダ28によって成形型14と22とが閉じられた状態で
型締め用シリンダ18の一方の油圧室に油圧を作用させ
て強固に型締めを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形機の型締め装置に係
り、特に、大きな型締め力を必要とする成形機の型締め
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a)固定成形型が取り付けられた固定ダイプレート
と、(b)その固定成形型に対向するように可動成形型
が取り付けられた可動ダイプレートと、(c)その可動
ダイプレートを前記固定ダイプレートに対して接近離間
させる型開閉用シリンダとを備え、前記固定成形型と可
動成形型とを型締めして成形を行う成形機、例えばアル
ミニウム合金などを鋳造する加圧鋳造機等が広く知られ
ている。特開平3−155445号公報に記載されてい
る装置はかかる成形機の一例である。図9は、このよう
な従来の成形機の一例を示す図で、固定成形型1が取り
付けられた固定ダイプレート2には複数のタイバー3が
立設され、可動成形型4が取り付けられた可動ダイプレ
ート5が上下動可能に配設されているとともに、可動ダ
イプレート5は天板6に配設された型開閉用シリンダ7
により上下駆動され、且つ固定ダイプレート2に向かっ
て加圧されることにより一対の成形型1,4を型締めす
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
成形機において大きな型締め力を必要とする場合、例え
ば上記加圧鋳造機のように鋳造時に製品キャビティ内の
金属溶湯に加圧シリンダ等によって高い圧力が加えられ
るような場合には、受圧面積の大きい型開閉用シリンダ
を用いることになるが、型開閉時に多量の作動油を供給
しなければならないため、その型開閉に長時間を要して
サイクルタイムが長くなるという不都合があった。吐出
容量の大きな油圧ポンプを用いれば型開閉時間を短縮で
きるが、油圧ユニットが大型で高価になってしまうので
ある。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、小さな吐出容量のポ
ンプでも短時間で型開閉でき且つ大きな型締め力が得ら
れるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めには、型開閉用シリンダと型締め用シリンダとを別々
に設け、型開閉時には型締め用シリンダの一対の油圧室
間を作動油が自由に流通できるようにすれば良く、本発
明は、(a)固定成形型が取り付けられた固定ダイプレ
ートと、(b)その固定成形型に対向するように可動成
形型が取り付けられた可動ダイプレートと、(c)その
可動ダイプレートを前記固定ダイプレートに対して接近
離間させる型開閉用シリンダとを備え、前記固定成形型
と可動成形型とを型締めして成形を行う成形機におい
て、(d)前記可動ダイプレートと固定ダイプレートと
に跨がって配設され、前記型開閉用シリンダによりその
可動ダイプレートが固定ダイプレートに対して接近離間
させられるのに伴ってシリンダハウジングとピストン部
材とが相対移動させられるとともに、接近時に容積が増
大する第1油圧室と離間時に容積が増大する第2油圧室
とを有する型締め用シリンダと、(e)前記可動ダイプ
レートが前記固定ダイプレートに対して接近離間させら
れる際には、前記第1油圧室と前記第2油圧室との間で
作動油が流通することを許容するとともに、前記型開閉
用シリンダにより前記可動ダイプレートが前記固定ダイ
プレートに接近させられて前記固定成形型と前記可動成
形型とが閉じられた時に、前記第1油圧室に油圧を作用
させてその固定成形型と可動成形型とを強固に型締めす
る型締め用油圧回路とを設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような成形機の型締め装置においては、型
開閉用シリンダによって可動ダイプレートが固定ダイプ
レートに対して接近離間させられることにより、可動成
形型と固定成形型との型開閉が行われるが、この型開閉
時にはそれ程大きな駆動力は必要でないため、型開閉用
シリンダとしては受圧面積が比較的小さいものを用いる
ことが可能であり、小さな吐出容量のポンプでも短時間
で型開閉を行うことができる。また、型締め用シリンダ
は、この型開閉時には第1油圧室と第2油圧室との間で
作動油が流通することが許容されるため、可動ダイプレ
ートと固定ダイプレートとの接近離間に伴って両油圧室
間で作動油が流動するだけであり、外部から作動油を供
給する必要はない。そして、上記型開閉用シリンダによ
って可動ダイプレートが固定ダイプレートに接近させら
れ、固定成形型と可動成形型とが閉じられた状態で、型
締め用シリンダの第1油圧室に油圧が作用させられるこ
とにより、それ等の固定成形型と可動成形型とが強固に
型締めされる。充分な型締め力を得るために、型締め用
シリンダとしては受圧面積が比較的大きいものが用いら
れるが、型締め用シリンダの第1油圧室には作動油が充
填されているため、その型締め用シリンダへの作動油の
供給量は少なくて済み、小さな吐出容量のポンプでも短
時間で大きな型締め力を発生させることができる。
【0007】
【発明の効果】このように本発明の型締め装置によれ
ば、小さな吐出容量のポンプでも短時間で型開閉でき且
つ大きな型締め力が得られるようになるのである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0009】図1および図2は、成形機としての加圧鋳
造機10の概略を示す平面図および正面図であり、固定
ダイプレートとして機能するベース12上には固定成形
型14が上向きに取り付けられているとともに、その固
定成形型14の周囲であるベース12の四隅にはそれぞ
れガイドポスト16が上方に向かって互いに平行に位置
固定に立設されている。それ等のガイドポスト16に
は、型締め用シリンダ18を介して可動ダイプレート2
0がベース12と略平行に配設されており、その可動ダ
イプレート20の下面には固定成形型14と対向するよ
うに下向きに可動成形型22が取り付けられている。可
動ダイプレート20は、型締め用シリンダ18のシリン
ダハウジング24に連結されてそのシリンダハウジング
24と共にガイドポスト16に案内されつつ上下動可能
とされているとともに、図1において左上隅および右下
隅に配設されている一対の型締め用シリンダ18のシリ
ンダハウジング24には、連結部材26を介して型開閉
用シリンダ28のピストンロッド30が連結されてい
る。型開閉用シリンダ28のシリンダハウジング32
は、ベース12に固設されたブラケット34上に上向き
にガイドポスト16と平行に固定されており、そのシリ
ンダハウジング32に軸方向の摺動可能に嵌合された上
記ピストンロッド30が突出し引込み駆動されることに
より、可動ダイプレート20は型締め用シリンダ18の
シリンダハウジング24と共に上下動させられる。
【0010】上記型締め用シリンダ18は、図3に示さ
れているようにガイドポスト16の軸方向の中間位置に
一体的に設けられたピストン部材36を含んで構成され
ており、シリンダハウジング24はそれ等のガイドポス
ト16およびピストン部材36に軸方向の摺動可能に嵌
合されている。シリンダハウジング24がガイドポスト
16に摺接する内周面、およびピストン部材36がシリ
ンダハウジング24に摺接する外周面には、それぞれシ
ール部材が設けられてそれ等の間を油密にシールしてい
るとともに、ガイドポスト16とピストン部材36との
間もOリングによって油密にシールされている。これに
より、上記ピストン部材36の下側には、シリンダハウ
ジング24の下降すなわちベース12と可動ダイプレー
ト20との接近時に容積が増大する第1油圧室38が形
成され、ピストン部材36の上側には、シリンダハウジ
ング24の上昇すなわちベース12と可動ダイプレート
20との離間時に容積が増大する第2油圧室40が形成
される。この型締め用シリンダ18の受圧面積すなわち
駆動力は前記型開閉用シリンダ28よりも充分に大き
く、図3に示されているように、型開閉用シリンダ28
により可動ダイプレート20がシリンダハウジング24
と共に下降させられ、前記固定成形型14と可動成形型
22とが閉じられた状態において第1油圧室38に油圧
が作用させられることにより、それ等の固定成形型14
および可動成形型22は型開閉用シリンダ28よりも大
きな力、例えば1本の型締め用シリンダ18について
4.9×106 N(≒500t)程度の力で強固に型締
めされる。
【0011】上記型締め用シリンダ18のシリンダハウ
ジング24は、可動ダイプレート20に形成された挿通
孔42内を上下方向に挿通させられているとともに、そ
のシリンダハウジング24の上端部には挿通孔42より
も大径のフランジ44が設けられている。フランジ44
は可動ダイプレート20上に位置させられており、その
フランジ44の外径より内径が小さい内向きフランジ4
6を有するリング状の取付ブロック48が可動ダイプレ
ート20上に固設されることにより、シリンダハウジン
グ24と可動ダイプレート20とが連結されている。フ
ランジ44の下面と可動ダイプレート20の上面との間
には球面座金50が介挿されている。球面座金50は、
上面が凹円錐面形状を成す下側リング部材52と、下面
が上記シリンダハウジング24の中心線O1 上に球中心
が位置する球面とされて下側リング部材52上に載置さ
れた上側リング部材54とから構成されている。また、
上記挿通孔42とシリンダハウジング24との間には、
例えば直径寸法で5mm程度の僅かな隙間が設けられて
いるとともに、球面座金50の上端から取付ブロック4
8の内向きフランジ46の下面までの寸法はフランジ4
4の板厚寸法より僅かに大きく、シリンダハウジング2
4と可動ダイプレート20とが僅かに相対変位できるよ
うになっている。
【0012】前記固定成形型14の上面および可動成形
型22の下面にはそれぞれ凹形状の成形面が設けられて
おり、可動ダイプレート20が下降させられて両成形型
が閉じられることにより、鋳造すべき製品に対応する製
品キャビティ56(図7参照)が形成されるようになっ
ている。この製品キャビティ56内には、例えばベース
12の下方に設けられた図示しない溶湯保持容器から、
溶融材料としてアルミニウム合金等の金属溶湯が加圧ポ
ンプ等によって供給されるとともに、その供給路が閉じ
られた状態で成形型14,22内に配設された加圧シリ
ンダ58のピストンが突き出されることにより、製品キ
ャビティ56内の金属溶湯に例えば4.9×107 〜1
4.7×107 Pa(≒500〜1500kgf/cm
2 )程度の高圧力が加えられるようになっている。製品
キャビティ56内は、上記金属溶湯が供給される前に真
空装置によって予め13.3×102 Pa(≒10to
rr)程度以下に減圧されるようになっている。上記可
動成形型22にはまたエジェクタピンが配設されてお
り、可動ダイプレート20に配設されたエジェクタ用の
エアシリンダ60によって駆動されることにより、その
可動成形型22から鋳造品を離型するようになってい
る。
【0013】一方、かかる加圧鋳造機10は、上記型開
閉用シリンダ28および型締め用シリンダ18に作動油
を供給するために、図4および図5に示されている油圧
回路を備えている。図4は、型開閉用シリンダ28に作
動油を供給する型開閉用油圧回路62を示す図で、電動
モータ64によって回転駆動される油圧ポンプ66によ
りタンク68から汲み上げられた作動油は、図示しない
リリーフ弁等を介して供給油路70に供給される。供給
油路70には逆止弁72および減圧弁74が設けられ、
4位置パイロット切換弁76に接続されているととも
に、逆止弁72と減圧弁74との間にはガス封入アキュ
ムレータ78が接続されている。4位置パイロット切換
弁76は、供給油路70を型閉じ側油路80に接続する
とともに型開き側油路82をリリーフ油路84に接続す
る第1位置と、供給油路70を遮断するとともに型閉じ
側油路80および型開き側油路82をリリーフ油路84
に接続する第2位置と、供給油路70を型閉じ側油路8
0および型開き側油路82に接続するとともにリリーフ
油路84を遮断する第3位置と、供給油路70を型開き
側油路82に接続するとともに型閉じ側油路80をリリ
ーフ油路84に接続する第4位置とに切り換えられるも
ので、第1位置ではパイロット油路86にパイロット油
圧が発生させられ、第4位置ではパイロット油路88に
パイロット油圧が発生させられる。
【0014】型閉じ側油路80にはパイロット逆止弁9
0,流量調整弁92,およびフローデバイダバルブ94
が設けられ、一対の型開閉用シリンダ28のそれぞれの
型閉じ側油圧室96に接続されている一方、型開き側油
路82にはパイロット逆止弁98,カウンタバランス弁
100,流量調整弁102,およびフローデバイダバル
ブ104が設けられ、一対の型開閉用シリンダ28のそ
れぞれの型開き側油圧室106に接続されている。上記
流量調整弁92の逆止弁および逆止弁98にはパイロッ
ト油路86が接続されており、4位置パイロット切換弁
76が第1位置に切り換えられてパイロット油圧が発生
させられることにより、それぞれ開放される。カウンタ
バランス弁100,流量調整弁102の逆止弁および逆
止弁90にはパイロット油路88が接続されており、4
位置パイロット切換弁76が第4位置に切り換えられて
パイロット油圧が発生させられることにより、それぞれ
開放される。
【0015】図5は、型締め用シリンダ18に作動油を
供給する型締め用油圧回路110を示す図で、電動モー
タ112によって回転駆動される油圧ポンプ114によ
り前記タンク68から汲み上げられた作動油は、図示し
ないリリーフ弁等を介して供給油路116に供給され
る。供給油路116には逆止弁118が設けられ、3位
置切換弁120に接続されているとともに、逆止弁11
8と3位置切換弁120との間にはガス封入アキュムレ
ータ122が接続されている。3位置切換弁120は、
供給油路116を型締め側油路124に接続するととも
に型解放側油路126をリリーフ油路128に接続する
第1位置と、供給油路116を遮断するとともに型締め
側油路124および型解放側油路126をリリーフ油路
128に接続する第2位置と、供給油路116を型解放
側油路126に接続するとともに型締め側油路124を
リリーフ油路128に接続する第3位置とに切り換えら
れるようになっている。型締め側油路124および型解
放側油路126にはそれぞれパイロット逆止弁130,
132が設けられているとともに、型締め側油路124
は型締め用シリンダ18の第1油圧室38に接続され、
型解放側油路126は型締め用シリンダ18の第2油圧
室40に接続されている。上記逆止弁130は供給油路
116から型解放側油路126に作動油が供給されるこ
とによって開放され、逆止弁132は供給油路116か
ら型締め側油路124に作動油が供給されることによっ
て開放される。
【0016】上記型締め側油路124および型開放側油
路126は、それぞれ逆止弁130,132と型締め用
シリンダ18との間において連通油路134によって互
いに接続されており、その連通油路134にはパイロッ
ト逆止弁136が設けられている。このパイロット逆止
弁136は、型開放側油路126から型締め側油路12
4側への作動油の流通を常時許容するとともに、供給油
路116から流量調整弁138,2位置切換弁140を
経てパイロット油路142に作動油が供給された場合に
は開放され、両方向への作動油の流通を許容するように
なっている。2位置切換弁140は、供給油路116を
パイロット油路142に接続する第1位置と、パイロッ
ト油路142をリリーフ油路128に接続する第2位置
とに切り換えられるもので、常にはスプリングによって
第2位置に保持されるようになっている。また、上記型
締め側油路124の逆止弁130と型締め用シリンダ1
8との間には、絞り144および2位置切換弁146を
介してリリーフ油路128が接続されている。2位置切
換弁146は、型締め側油路124とリリーフ油路12
8とを接続する第1位置とそれ等を遮断する第2位置と
に切り換えられるもので、常にはスプリングによって第
2位置に保持されるようになっている。
【0017】なお、4本の型締め用シリンダ18にはそ
れぞれ上記切換弁120,140,146等を備えた油
圧回路が設けられており、上記供給油路116は、アキ
ュムレータ122の接続位置よりも下流側で4本に分岐
され、各型締め用シリンダ18の油圧回路に接続されて
いる。
【0018】また、加圧鋳造機10は、図示しない制御
装置によりシーケンス制御されるようになっており、例
えば前記可動ダイプレート20が下降させられて可動成
形型22と固定成形型14とが閉じられたことを検出す
るリミットスイッチ150(図3参照)など、各部の作
動状態を検出する検出装置を備えているとともに、それ
等の検出装置から出力される信号や予め定められた設定
時間等に基づいて、予め定められた順序に従って前記切
換弁76,120,140,146等が切り換えられる
ようになっている。4本の型締め用シリンダ18の切換
弁120,140,146は同時に切り換えられる。以
下、かかる加圧鋳造機10の型開閉および型締め動作
を、図6のタイムチャートを参照しつつ説明する。な
お、図6は各部の作動順序を説明するためのもので、そ
の時間は必ずしも正確なものではない。
【0019】先ず、図1および図2に示されているよう
に可動成形型22が固定成形型14から離間させられ、
可動ダイプレート20が上昇端に位置させられている初
期状態において、型開閉用油圧回路62の4位置パイロ
ット切換弁76が第1位置に切り換えられると、供給油
路70が型閉じ側油路80に接続されるとともに型開き
側油路82がリリーフ油路84に接続され、パイロット
油路86の油圧により流量調整弁92の逆止弁および逆
止弁98が開放される。これにより、油圧ポンプ66に
よって汲み上げられた作動油は供給油路70から型閉じ
側油路80を経て一対の型開閉用シリンダ28の型閉じ
側油圧室96内に略均一に流入させられるとともに、型
開き側油圧室106内から押し出された作動油は型開き
側油路82からリリーフ油路84を経てタンク68内に
戻され、可動ダイプレート20が下降させられて可動成
形型22と固定成形型14とが閉じられる。この時、型
締め用油圧回路110の3位置切換弁120および2位
置切換弁140,146は何れも第2位置に保持され、
型締め用シリンダ18の油圧室38,40からリリーフ
油路128側への作動油の流通は逆止弁130,132
によって阻止されるが、型解放側油路126から型締め
側油路124側への作動油の流通は連通油路134から
逆止弁136を通して許容されるようになっており、可
動ダイプレート20と共にシリンダハウジング24が下
降させられることにより、第2油圧室40内から押し出
された作動油は連通油路134を経て第1油圧室38内
に流入する。図6の時間t1 は、このように可動ダイプ
レート20が下降させられて可動成形型22と固定成形
型14とが閉じられた時間である。
【0020】可動成形型22と固定成形型14とが閉じ
られたことが前記リミットスイッチ150によって検出
されると、型締め用油圧回路110の3位置切換弁12
0が第1位置へ切り換えられ、供給油路116が型締め
側油路124に接続されるとともに型解放側油路126
がリリーフ油路128に接続される。これにより、油圧
ポンプ114によって汲み上げられた作動油は供給油路
116から型締め側油路124を経て型締め用シリンダ
18の第1油圧室38内に流入させられ、シリンダハウ
ジング24に連結された可動ダイプレート20を介して
可動成形型22が固定成形型14に強固に加圧される。
この時、可動成形型22と固定成形型14とは既に閉じ
られているため、第1油圧室38内への作動油の流入量
は少しで大きな加圧力が発生させられる一方、第2油圧
室40内から押し出された作動油は、型締め側油路12
4の油圧に基づいて開放された逆止弁132を経てリリ
ーフ油路128からタンク68内へ戻される。図6の時
間t2 は、このように型締め用シリンダ18によって一
対の成形型14および22が強固に型締めされた時間で
ある。
【0021】そして、このように一対の成形型14およ
び22が型締めされた状態において、製品キャビティ5
6内が減圧されるとともに金属溶湯が供給され、その
後、その金属溶湯の供給路が閉じられた状態で加圧シリ
ンダ58によってその金属溶湯が加圧される。図6の時
間t3 〜t4 は、この加圧シリンダ58による加圧時間
であり、この間に金属溶湯が固化して製品キャビティ5
6に対応する形状の鋳造品が成形される。
【0022】上記加圧シリンダ58による加圧が解除さ
れると、型締め用油圧回路110の3位置切換弁120
が第2位置へ復帰させられるとともに、2位置切換弁1
46が第1位置へ切り換えられ、第1油圧室38が型締
め側油路124,絞り144,および2位置切換弁14
6を介してリリーフ油路128に連通させられる。これ
により、第1油圧室38内の油圧が解放されて可動成形
型22と固定成形型14との型締め状態が解除される。
図6の時間t5 は、このように可動成形型22と固定成
形型14との型締め状態が解除された時間である。
【0023】その後、上記2位置切換弁146が第2位
置に復帰させられ、型締め側油路124とリリーフ油路
128とが遮断されるとともに、2位置切換弁140が
第1位置へ切り換えられ、パイロット油路142のパイ
ロット油圧に基づいて逆止弁136が開放されることに
より、型締め側油路124から型解放側油路126側へ
の作動油の流通が許容される。そして、その状態で型開
閉用油圧回路62の4位置パイロット切換弁76が第4
位置へ切り換えられると、供給油路70が型開き側油路
82に接続されるとともに型閉じ側油路80がリリーフ
油路84に接続され、パイロット油路88の油圧により
カウンタバランス弁100,流量調整弁102の逆止弁
および逆止弁90が開放される。これにより、油圧ポン
プ66によって汲み上げられた作動油は供給油路70か
ら型開き側油路82を経て一対の型開閉用シリンダ28
の型開き側油圧室106内に略均一に流入させられると
ともに、型閉じ側油圧室96内から押し出された作動油
は型閉じ側油路80からリリーフ油路84を経てタンク
68内に戻され、可動ダイプレート20が上昇させられ
て可動成形型22と固定成形型14とが開かれる。この
時、可動ダイプレート20と共に型締め用シリンダ18
のシリンダハウジング24も上昇させられるが、型締め
用油圧回路110は上記のように2位置切換弁140が
第1位置へ切り換えられ、型締め側油路124から型解
放側油路126側への作動油の流通が許容されるように
なっているため、シリンダハウジング24の上昇に伴っ
て第1油圧室38内から押し出された作動油は連通油路
134から逆止弁136を経て第2油圧室40内へ流入
する。この型開きの過程でエアシリンダ60が作動させ
られ、可動成形型22内に配設されたエジェクタピンが
突き出されて鋳造品が可動成形型22から払い落とされ
る。
【0024】このように、かかる本実施例の加圧鋳造機
10は、型開閉用シリンダ28と型締め用シリンダ18
とを別々に備えており、型開閉用シリンダ28によって
可動成形型22と固定成形型14との型開閉が行われる
が、この型開閉時にはそれ程大きな駆動力は必要でない
ため、型開閉用シリンダ28としては受圧面積が比較的
小さいものを用いることが可能で、油圧ポンプ66の吐
出容量が小さくても短時間で型開閉を行うことができ
る。これに対し、固定成形型14と可動成形型22とを
型締めする型締め用シリンダ18としては、加圧シリン
ダ58による金属溶湯の加圧に対抗できる大きな型締め
力が得られるように、受圧面積の大きいものが必要であ
るが、上記型開閉用シリンダ28による型開閉時には一
対の油圧室38,40間で作動油が流通するようになっ
ており、その型開閉用シリンダ28によって成形型14
および22が閉じられた状態で第1油圧室38に油圧を
作用させるだけで良いため、その第1油圧室38への作
動油の供給量は少なくて済み、油圧ポンプ114の吐出
容量が小さくても短時間で大きな型締め力を発生させる
ことができる。したがって、油圧ポンプ66,114を
含む油圧ユニットをコンパクトに構成しつつ、短いサイ
クルタイムで鋳造加工を行うことができるとともに大き
な型締め力を得ることができるのである。
【0025】また、本実施例の加圧鋳造機10は、可動
成形型22の周囲に4本の型締め用シリンダ18が配設
され、可動ダイプレート20のうち可動成形型22の取
付部位よりも外周側の部分がベース12に向かって加圧
されるようになっているため、固定成形型14および可
動成形型22の周縁部、すなわち製品キャビティ56の
外周側に位置する型合せ部が特に強固に且つ略均一に密
着させられる。このため、鋳造時に加圧シリンダ58に
よって金属溶湯に高い圧力が加えられるにも拘らず、金
属溶湯がその型合せ部に侵入することが防止され、鋳造
品にバリが発生したり金属溶湯が漏れ出したりすること
が良好に回避される。上記型締め用シリンダ18はガイ
ドポスト16に一体的に設けられているため、図9のよ
うにガイドポストの先端部に天板を設けて、その天板と
可動ダイプレート20との間に型締め用シリンダを配設
する場合に比較して装置がコンパクトに構成される利点
がある。
【0026】一方、このように可動ダイプレート20の
周囲がベース12に向かって加圧されることにより成形
型14と22とが強固に型締めされるとともに、製品キ
ャビティ56内の金属溶湯に高い圧力が加えられる加圧
鋳造機10においては、その型締め状態において図7に
示されているように可動ダイプレート20の周縁部が下
側へ向かうように反ってしまうことがある。その場合
に、可動ダイプレート20と型締め用シリンダ18のシ
リンダハウジング24とが一体的に固設されていると、
可動ダイプレート20の撓み変形に伴ってシリンダハウ
ジング24の姿勢が変化し、ベース12上に略垂直に立
設されているガイドポスト16やそのガイドポスト16
に一体的に設けられたピストン部材36との間に無理な
力が加わって、型締め用シリンダ18が破損したり嵌合
摺動部が早期に偏摩耗したりする恐れがある。
【0027】これに対し、本実施例では型締め用シリン
ダ18のシリンダハウジング24と可動ダイプレート2
0との間に球面座金50が配設され、両者が僅かに相対
変位し得るようになっているため、型締め時に可動ダイ
プレート20が撓み変形しても球面座金50の球面摺動
によってシリンダハウジング24の姿勢変化が抑制さ
れ、ガイドポスト16やピストン部材36との間に無理
な力が加わることが防止される。すなわち、図8に実線
で示されている球面座金50は、型開閉用シリンダ28
によって可動成形型22と固定成形型14とが閉じられ
た状態で、この場合には両リング部材52,54は略同
心であるが、この状態から型締め用シリンダ18のシリ
ンダハウジング24が下方へ押し下げられ、それに伴っ
て可動ダイプレート20の周縁部が下方へ変位するよう
に撓み変形すると、一点鎖線で示されているように可動
ダイプレート20側の下側リング部材52は、その中心
線O2 がガイドポスト16に対して傾斜させられるが、
シリンダハウジング24側の上側リング部材54は下側
リング部材52の上面上を摺動しつつ真っ直ぐ下降する
ことが可能で、シリンダハウジング24がガイドポスト
16と同心に保持されるとともにガイドポスト16が傾
斜することもないのである。これにより、その可動ダイ
プレート20の撓み変形に起因する型締め用シリンダ1
8の破損が回避されるとともに、型締め用シリンダ18
の嵌合摺動部における偏摩耗が軽減されて寿命が向上す
る。シリンダハウジング24と可動ダイプレート20と
の間の隙間は、このような相対変位を許容するように予
め定められているのである。
【0028】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0029】例えば、前記実施例では本発明が加圧鋳造
機10に適用された場合について説明したが、加圧シリ
ンダ58を備えていない通常の鋳造機や射出成形機、曲
げ加工や絞り加工等を行うプレス装置などにも本発明は
適用され得る。
【0030】また、前記実施例では4本の型開閉用シリ
ンダ18および2本の型開閉用シリンダ28が設けられ
ていたが、それ等の型締め用シリンダ18,型開閉用シ
リンダ28の配設位置や配設数,大きさなどは必要に応
じて適宜変更され得る。
【0031】また、上記型締め用シリンダ18および型
開閉用シリンダ28には別々の油圧回路110,62が
設けられているが、その油圧ポンプ114,66を一つ
の油圧ポンプで構成することも可能であるなど、油圧回
路の回路構成は必要に応じて適宜変更され得る。
【0032】また、前記実施例の型締め用シリンダ18
はガイドポスト16に一体的に設けられていたが、図9
のように天板を設けてその天板と可動ダイプレート20
との間に配設したり、シリンダハウジング24をベース
12に固設してピストンロッドに可動ダイプレート20
を連結したりすることも可能である。
【0033】また、前記実施例では型締め用シリンダ1
8のシリンダハウジング24と可動ダイプレート20と
の間に球面座金50が配設されているが、本発明の実施
に際してかかる球面座金50は必ずしも必要でない。球
面座金50の下側リング部材52と上側リング部材54
とを上下逆にして配設することもできるし、下側リング
部材52の上面は必ずしも凹円錐面である必要はなく、
径方向の中間部がやや凸となっていても差支えない。凹
円錐面や球面を可動ダイプレート20やシリンダハウジ
ング24に一体に設けることもできる。
【0034】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された加圧鋳造機の一例を示す平
面図である。
【図2】図1の加圧鋳造機の正面図である。
【図3】図1の加圧鋳造機における型締め用シリンダの
縦断面図である。
【図4】図1の加圧鋳造機の型開閉用油圧回路を示す回
路図である。
【図5】図1の加圧鋳造機の型締め用油圧回路を示す回
路図である。
【図6】図1の加圧鋳造機の作動を説明するタイムチャ
ートである。
【図7】図1の加圧鋳造機の型締め状態を示す概略図で
ある。
【図8】図1の加圧鋳造機に配設された球面座金の作用
を説明する図である。
【図9】従来の成形機の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
10:加圧鋳造機(成形機) 12:ベース(固定ダイプレート) 14:固定成形型 18:型締め用シリンダ 20:可動ダイプレート 22:可動成形型 24:シリンダハウジング 28:型開閉用シリンダ 36:ピストン部材 38:第1油圧室 40:第2油圧室 110:型締め用油圧回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定成形型が取り付けられた固定ダイプ
    レートと、該固定成形型に対向するように可動成形型が
    取り付けられた可動ダイプレートと、該可動ダイプレー
    トを前記固定ダイプレートに対して接近離間させる型開
    閉用シリンダとを備え、前記固定成形型と可動成形型と
    を型締めして成形を行う成形機において、 前記可動ダイプレートと固定ダイプレートとに跨がって
    配設され、前記型開閉用シリンダにより該可動ダイプレ
    ートが固定ダイプレートに対して接近離間させられるの
    に伴ってシリンダハウジングとピストン部材とが相対移
    動させられるとともに、接近時に容積が増大する第1油
    圧室と離間時に容積が増大する第2油圧室とを有する型
    締め用シリンダと、 前記可動ダイプレートが前記固定ダイプレートに対して
    接近離間させられる際には、前記第1油圧室と前記第2
    油圧室との間で作動油が流通することを許容するととも
    に、前記型開閉用シリンダにより前記可動ダイプレート
    が前記固定ダイプレートに接近させられて前記固定成形
    型と前記可動成形型とが閉じられた時に、前記第1油圧
    室に油圧を作用させて該固定成形型と可動成形型とを強
    固に型締めする型締め用油圧回路とを設けたことを特徴
    とする成形機の型締め装置。
JP2723192A 1992-01-17 1992-01-17 成形機の型締め装置 Pending JPH05192757A (ja)

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JP2723192A JPH05192757A (ja) 1992-01-17 1992-01-17 成形機の型締め装置
US07/999,409 US5325908A (en) 1992-01-17 1992-12-31 Hydraulically operated casting machine for producing a formed product, having mold closing and clamping cylinders
EP93100157A EP0554662B1 (en) 1992-01-17 1993-01-07 Hydraulically operated machine for producing a formed product, having mold closing and clamping cylinders
DE69303381T DE69303381T2 (de) 1992-01-17 1993-01-07 Hydraulisch betriebene Formmaschine mit Schliess und Klemmzylindern

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