JPH0519133A - 光フアイバの融着接続方法 - Google Patents
光フアイバの融着接続方法Info
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- JPH0519133A JPH0519133A JP19850291A JP19850291A JPH0519133A JP H0519133 A JPH0519133 A JP H0519133A JP 19850291 A JP19850291 A JP 19850291A JP 19850291 A JP19850291 A JP 19850291A JP H0519133 A JPH0519133 A JP H0519133A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- discharge
- compressive stress
- residual compressive
- fibers
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Tiドープファイバのように、残留圧縮応力
がファイバ表面に存在し、ファイバの屈折率分布が通常
のノンドープファイバと異る場合、コア直視法により得
られたファイバ像のコア位置が実際とは異なる。その結
果、誤調心をおこし、軸ずれが生じ、接続損失が大きく
なってしまう。以上の課題を解決する。 【構成】 熱処理により光フアイバに存在する残留圧縮
応力を開放して、屈折率分布を通常のものに戻し、その
後、コア直視法による融着接続を行う。熱処理には、本
放電の前に行うファイバクリーニング用の微弱放電を利
用することができる。微弱放電により調心誤差が小さく
なった実験結果を、図1に示す。
がファイバ表面に存在し、ファイバの屈折率分布が通常
のノンドープファイバと異る場合、コア直視法により得
られたファイバ像のコア位置が実際とは異なる。その結
果、誤調心をおこし、軸ずれが生じ、接続損失が大きく
なってしまう。以上の課題を解決する。 【構成】 熱処理により光フアイバに存在する残留圧縮
応力を開放して、屈折率分布を通常のものに戻し、その
後、コア直視法による融着接続を行う。熱処理には、本
放電の前に行うファイバクリーニング用の微弱放電を利
用することができる。微弱放電により調心誤差が小さく
なった実験結果を、図1に示す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバをコア直
視法により融着接続する方法に関するものである。
視法により融着接続する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコア直視法による融着接続方法に
ついて、簡単に説明する。図2(a)のように、光フア
イバ10をV溝ブロック20に固定する。光フアイバ1
0に平行光線22を当て、対物レンズ26,TVカメラ
28により、TVモニタ30上に拡大した光フアイバ像
12を得る。光フアイバ像12の中心軸付近に、近接し
て並ぶ2本の暗い線14が、コアの部分を示す。24は
ミラーである。
ついて、簡単に説明する。図2(a)のように、光フア
イバ10をV溝ブロック20に固定する。光フアイバ1
0に平行光線22を当て、対物レンズ26,TVカメラ
28により、TVモニタ30上に拡大した光フアイバ像
12を得る。光フアイバ像12の中心軸付近に、近接し
て並ぶ2本の暗い線14が、コアの部分を示す。24は
ミラーである。
【0003】制御装置32により、光フアイバ像12を
画像処理し、暗い線14が一致するように、微動装置3
4を介してV溝ブロック20の位置を調節する。その
後、図2(b)のように、電極36からの放電により、
光フアイバ10を融着接続する。なお、上記の調心に先
立ち、微弱放電によりファイバのクリーニングを行って
ゴミを落す。
画像処理し、暗い線14が一致するように、微動装置3
4を介してV溝ブロック20の位置を調節する。その
後、図2(b)のように、電極36からの放電により、
光フアイバ10を融着接続する。なお、上記の調心に先
立ち、微弱放電によりファイバのクリーニングを行って
ゴミを落す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】表面強化形ファイバの
一種、たとえばTiドープファイバは、表面に残留圧縮
応力を持たせている。このTiドープファイバのよう
に、残留圧縮応力がファイバ表面に存在し、ファイバの
屈折率分布が通常のノンドープファイバとは異ってしま
うと、コア直視法により得られたファイバ像のコア位置
が実際とは異なる。そのため、誤調心を起こし、軸ずれ
が生じ、接続損失が大きくなってしまう。
一種、たとえばTiドープファイバは、表面に残留圧縮
応力を持たせている。このTiドープファイバのよう
に、残留圧縮応力がファイバ表面に存在し、ファイバの
屈折率分布が通常のノンドープファイバとは異ってしま
うと、コア直視法により得られたファイバ像のコア位置
が実際とは異なる。そのため、誤調心を起こし、軸ずれ
が生じ、接続損失が大きくなってしまう。
【0005】なお本現象は、紡糸工程での引張りと冷却
の関係において不安定な状態が発生し、円周方向に不均
一な残留圧縮応力が発生した時に起こると見られる。従
ってファイバによってバラツキがあり、常に同一の状況
とはかぎらない。今後量産が進むにつれ、本現象は避け
られない問題になると思われる。
の関係において不安定な状態が発生し、円周方向に不均
一な残留圧縮応力が発生した時に起こると見られる。従
ってファイバによってバラツキがあり、常に同一の状況
とはかぎらない。今後量産が進むにつれ、本現象は避け
られない問題になると思われる。
【0006】
【課題を解決するための手段】光フアイバの残留圧縮応
力を熱処理により開放し、その後、前記コア直視法によ
り融着接続を行う。
力を熱処理により開放し、その後、前記コア直視法によ
り融着接続を行う。
【0007】[その説明] ファイバに存在する残留圧縮応力のため、屈折率が変化
し、誤調心してしまうのだから、残留圧縮応力を開放し
て、屈折率分布を通常のものに戻してやればよい。残留
応力の解放は、金属における焼なまし、プラスチックに
おけるアニーリングのように、熱処理による。熱処理の
ためには、従来、本放電前のファイバクリーニング用に
用いていた微弱放電を利用する。
し、誤調心してしまうのだから、残留圧縮応力を開放し
て、屈折率分布を通常のものに戻してやればよい。残留
応力の解放は、金属における焼なまし、プラスチックに
おけるアニーリングのように、熱処理による。熱処理の
ためには、従来、本放電前のファイバクリーニング用に
用いていた微弱放電を利用する。
【0008】微弱放電により加熱するのは、光フアイバ
10の先端である。微弱放電による火花は、ある程度の
広がりを持つが、残留応力の大小により、電極36を光
フアイバの長手方向に沿って移動させる必要がある。残
留応力が小さければ、移動させる必要はなく、一定位置
における微弱放電だけでよい。微弱放電の電流値は、ク
リーニング時と同程度でよいが、残留応力の大小により
異なる。放電時間は、たとえば0.2秒程度。放電は、複
数回に分けて行う方がよい。
10の先端である。微弱放電による火花は、ある程度の
広がりを持つが、残留応力の大小により、電極36を光
フアイバの長手方向に沿って移動させる必要がある。残
留応力が小さければ、移動させる必要はなく、一定位置
における微弱放電だけでよい。微弱放電の電流値は、ク
リーニング時と同程度でよいが、残留応力の大小により
異なる。放電時間は、たとえば0.2秒程度。放電は、複
数回に分けて行う方がよい。
【0009】残留圧縮応力の開放後は、従来どおり、上
記のコア直視法により融着接続を行う。ただし、上記の
応力解放の微弱放電により光フアイバのクリーニングも
同時に行われるから、本放電の前のファイバクリーニン
グを改めて行う必要はない。
記のコア直視法により融着接続を行う。ただし、上記の
応力解放の微弱放電により光フアイバのクリーニングも
同時に行われるから、本放電の前のファイバクリーニン
グを改めて行う必要はない。
【0010】
【作 用】光ファイバ表面の残留圧縮応力の開放によ
り、正確な光フアイバ像12(コアを示す暗い線14が
正しい位置にある)が得られる。そのため、光フアイバ
像12を利用する調心が正確に行われるようになる。
り、正確な光フアイバ像12(コアを示す暗い線14が
正しい位置にある)が得られる。そのため、光フアイバ
像12を利用する調心が正確に行われるようになる。
【0011】
【実験例】微弱放電により、調心誤差が小さくなるとい
う実験結果を、図1に示す。 ・放電電流はたとえば15〜16mA。 ・放電時間はたとえば0.2秒。 ・休止時間はランダム。 以上の条件で微弱放電を行い、放電回数と調心誤差との
関係を求めたものである。
う実験結果を、図1に示す。 ・放電電流はたとえば15〜16mA。 ・放電時間はたとえば0.2秒。 ・休止時間はランダム。 以上の条件で微弱放電を行い、放電回数と調心誤差との
関係を求めたものである。
【0012】この関係は、光フアイバの種類や残留応力
の大小により、変わってくる。従って、実験により、微
弱放電の放電パワー、放電時間、間隔、回数等を適当に
選ぶことにより、残留圧縮応力を開放でき、誤調心する
ことなく低損失で融着接続できるようになる。
の大小により、変わってくる。従って、実験により、微
弱放電の放電パワー、放電時間、間隔、回数等を適当に
選ぶことにより、残留圧縮応力を開放でき、誤調心する
ことなく低損失で融着接続できるようになる。
【0013】
【発明の効果】光フアイバの残留圧縮応力を熱処理によ
り開放するので、その後のコア直視法において、正確な
光フアイバ像12(コアを示す暗い線14が正しい位置
にある)が得られるようになる。したがって、Tiドー
プファイバなどの表面強化形ファイバを低損失で融着接
続できるようになる。
り開放するので、その後のコア直視法において、正確な
光フアイバ像12(コアを示す暗い線14が正しい位置
にある)が得られるようになる。したがって、Tiドー
プファイバなどの表面強化形ファイバを低損失で融着接
続できるようになる。
【0014】また、表面強化形ファイバのみならず、線
引速度の高速化等によりファイバに残留応力が存在する
ような他のファイバに対しても、以上のような方法で低
損失な融着接続ができる。
引速度の高速化等によりファイバに残留応力が存在する
ような他のファイバに対しても、以上のような方法で低
損失な融着接続ができる。
【図1】応力緩和ための微弱放電回数と調心誤差の関係
を示す図。
を示す図。
【図2】本考案および従来技術に共通のコア直視法によ
りる着接続方法の説明図。
りる着接続方法の説明図。
10 光フアイバ 12 光フアイバ像 14 暗い線 20 V溝ブロック 22 平行光線 24 ミラー 26 対物レンズ 28 TVカメラ 30 TVモニタ 32 制御装置 34 微動装置 36 電極
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】表面に残留圧縮応力を持たせている光フア
イバを、コア直視法により融着接続するに際して、 前記光フアイバの残留圧縮応力を熱処理により開放し、
その後、前記コア直視法により融着接続を行う、光ファ
イバの融着接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19850291A JP2969602B2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 光ファイバの融着接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19850291A JP2969602B2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 光ファイバの融着接続方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0519133A true JPH0519133A (ja) | 1993-01-29 |
JP2969602B2 JP2969602B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=16392203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19850291A Expired - Fee Related JP2969602B2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 光ファイバの融着接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2969602B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP19850291A patent/JP2969602B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2969602B2 (ja) | 1999-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |