JPH05191155A - ショック音防止回路 - Google Patents

ショック音防止回路

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Publication number
JPH05191155A
JPH05191155A JP4005255A JP525592A JPH05191155A JP H05191155 A JPH05191155 A JP H05191155A JP 4005255 A JP4005255 A JP 4005255A JP 525592 A JP525592 A JP 525592A JP H05191155 A JPH05191155 A JP H05191155A
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JP
Japan
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output
potential
circuit
setting circuit
midpoint
Prior art date
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Pending
Application number
JP4005255A
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English (en)
Inventor
Hiroto Matsuoka
裕人 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 BTL方式のオーディオパワーアンプにおい
て、2つのNFコンデンサの値に差が生じても、ショッ
ク音が発生しないようにする。 【構成】 第1中点設定回路10と、第2中点設定回路
11と、切り換えスイッチ回路12を新たに設ける。電
源投入後、第1中点設定回路10により、中点電位を電
源投入時の出力電位に近い値に設定する。起動後、切り
換えスイッチ回路12により、第1中点設定回路10を
遮断し、第2中点設定回路11により出力の中点電位を
適正値に設定する。 【効果】 起動時、出力の電位が電源投入時の出力の電
位に近いため、起動前後の出力の電位差が小さく、これ
により2つの出力間の電位差が小さいので、発生するシ
ョック音レベルを小さく抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はショック音防止回路に
関し、特にBTL方式のオーディオパワーアンプの起動
時におけるショック音防止に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のBTL方式のオーディオパワーア
ンプについて、図面を参照して説明する。図4は従来の
回路図である。図において1は入力,2は反転回路,3
は第1の出力段,4は第2の出力段,5は第1の出力,
6は第2の出力,7はスピーカ,8は中点設定回路,9
は接地である。R1〜R4は帰還抵抗であり、C1,C
2はNFコンデンサ,Q1,Q2はNPNトランジス
タ,R5,R6は抵抗である。第1の出力段3の正入力
端をA,負入力端をB,第2の出力段4の正入力端を
C,負入力端をDとする。トランジスタQ1,Q2のベ
ースはそれぞれ中点設定回路に接続され、トランジスタ
Q1のエミッタは抵抗R5を通して接地9に接続され、
トランジスタQ2のエミッタは抵抗R6を通して接地9
に接続され、トランジスタQ1のコレクタは第1の出力
段3の負入力端Bに接続され、トランジスタQ2のコレ
クタは第2の出力段4の負入力端Dに接続されている。
【0003】次に上記BTL方式のオーディオパワーア
ンプの回路動作を説明する。オーディオパワーアンプに
電源電圧が与えられていない時、第1の出力5,第2の
出力6の電位は下がっており、NFコンデンサC1,C
2は放電している。電源電圧が与えられ、入力1に直流
バイアスのみが与えられているとき、反転回路2はA点
とC点に同電位を与える。このとき、NFコンデンサC
1は放電しているため、B点の電位はA点の電位より低
い。このため第1の出力段3は動作し、これにより第1
の出力5は図5のように最大出力の電位で安定する。第
2の出力6も同様である。
【0004】第1の出力5に電位が与えられているた
め、帰還抵抗R1,R2によりNFコンデンサC1に充
電される。これによりB点の電位は徐々に上がる。A点
とB点の電位が等しくなると、第1の出力段3は安定
し、これにより第1の出力5は中点の状態で安定する。
これを出力の起動という。第2の出力6も同様である
(図5参照)。
【0005】第1の出力5の中点電位は、B点の電位に
帰還抵抗R1の両端の電位を加えた値で決まる。帰還抵
抗R1に流れる電流はトランジスタQ1のコレクタ電流
に等しい。したがって第1の出力5の中点電位=B点の
電位+(抵抗R1×トランジスタQ1のコレクタ電流)
で決まる。すなわち、中点設定回路8かトランジスタQ
1,Q2のベースに与える電位により、第1の出力5,
第2の出力6の中点電位は決まる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
のBTL方式のオーディオパワーアンプでは、NFコン
デンサC1,C2の値がわずかに異なっただけでも、起
動時に第1の出力5と第2の出力6との間に電位差を生
じて、ショック音を発生する。
【0007】これはNFコンデンサC1とC2の値に差
があり、例えばC1<C2である時、図5のようにB点
の電位とD点の電位との上昇に差が生じ、その結果第1
の出力5と第2の出力6との起動のタイミングに差が生
じ、ショック音を発生するのである。
【0008】起動時ショック音レベルは、NFコンデン
サC1,C2の値が10%ずれただけで、3Vp-p 程度
発生するため、聴感上好ましくないという欠点があっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、出力の中点を
設定する中点設定回路を有するBTL方式のオーディオ
パワーアンプにおいて、出力起動前に出力の電位を設定
する第1中点設定回路と、出力起動後に出力の電位を設
定する第2中点設定回路と、第1中点設定回路と第2中
点設定回路を切り換える切り換えスイッチ回路とを設け
たことを特徴とするショック音防止回路である。
【0010】
【作用】上記の構成によると、起動時、第1中点設定回
路により出力の電位を電源投入直後の出力の電位に近い
値に設定して起動させればショック音を防止することが
でき、起動後、第2中点設定回路により出力の中点電位
を適正値に設定することにより、正常に信号が出力でき
る。
【0011】
【実施例】以下、この発明について図面を参照して説明
する。図1はこの発明の一実施例のBTL方式のオーデ
ィオパワーアンプの回路図である。従来例と同一部分に
ついては同一番号を付してあるので説明を省く。図にお
いて、従来例と異なる点は第1中点設定回路10と、切
り換えスイッチ回路12と、トランジスタQ3〜Q5
と、抵抗R5,R6を新たに設けたことである。また従
来例の中点設定回路8は、第1中点設定回路10と区別
するために、第2中点設定回路と名称を変更している。
切り換えスイッチ回路12は、出力起動後、動作信号を
発生する回路である。
【0012】トランジスタQ5のベースは切り換えスイ
ッチ回路12に接続され、そのエミッタは接地9に接続
され、トランジスタQ5のコレクタは第1中点設定回路
10とトランジスタQ3,Q4のベースに接続されてい
る。トランジスタQ3のエミッタとコレクタはそれぞれ
トランジスタQ1のエミッタとコレクタに接続され、ト
ランジスタQ4のエミッタとコレクタはそれぞれトラン
ジスタQ2のエミッタとコレクタに接続されている。
【0013】上記の構成に基づき、本発明の動作を図3
を参照し次に説明する。電源投入後、切り換えスイッチ
回路12は出力を出さないため、トランジスタQ5は動
作せず、第1中点設定回路10はトランジスタQ3,Q
4のベースに一定電位を与える。またこの時、A点の電
位がB点の電位より高いので、第1の出力5は最大出力
の電位で安定する。B点の電位が上がりA点の電位と等
しくなると、第1の出力は起動する。このときの出力電
位を第1中点設定回路10により第1の出力5の起動前
の電位に近い値に設定しておく。出力電位は第1の出力
5の電位=B点の電位+抵抗R1×(トランジスタQ1
のコレクタ電流+トランジスタQ3のコレクタ電流)で
決まる。第2の出力6も同様である。
【0014】第1の出力5および第2の出力6の起動前
後の電位差は少ないので、第1の出力5と第2の出力6
の起動のタイミングがずれても、スピーカ7の両端にか
かる電圧も小さく、したがって起動時に発生するショッ
ク音は低減できる。起動後、切り換えスイッチ回路12
が動作し、トランジスタQ5は動作する。トランジスタ
Q5の動作により、トランジスタQ3,Q4は遮断され
る。これにより第1の出力5および第2の出力6は第2
中点設定回路11だけで設定された中点電位で安定す
る。このとき、第1の出力5と第2の出力6は同時に電
位が変わるので、スピーカ7の両端には電圧を与えず、
ショック音は発生しない。
【0015】
【実施例2】図2はこの発明の第2の実施例=BTL方
式のオーディオパワーアンプの回路図である。第1の実
施例では起動前の出力電位を第1中点設定回路10で決
めていたが、第2の実施例ではトランジスタQ1,Q2
のエミッタ抵抗を変えることにより出力電位を決めてい
る。
【0016】第1の実施例とは、トランジスタQ3,Q
4を省き、また第1中点設定回路をトランジスタQ6,
Q7と抵抗R7〜R11で構成した点が異なっている。
【0017】トランジスタQ5のコレクタは抵抗R8,
R10,R11の各一端にそれぞれ接続され、抵抗R1
1の他端は電源電圧13に接続され、抵抗R8の他端は
トランジスタQ6のベースに接続され、抵抗R10の他
端はトランジスタQ7のベースに接続されている。トラ
ンジスタQ6のコレクタは抵抗R7を通ってトランジス
タQ1のエミッタに接続され、トランジスタQ7のコレ
クタは抵抗R9を通ってトランジスタQ1のエミッタに
接続され、トランジスタQ6,Q7のエミッタはそれぞ
れ接地9に接続されている。
【0018】起動直後、切り換えスイッチ12は出力を
出さないので、トランジスタQ5は動作せず、トランジ
スタQ6,Q7は動作する。これによりトランジスタQ
1,Q2のコレクタ電流は増大する。この電流値は抵抗
R5,R6,R7,R9の抵抗値と、トランジスタQ
6,Q7の飽和電圧で決まる。出力電位はトランジスタ
Q1,Q2のコレクタ電流で決まるので、起動前の出力
電位を第1の実施例のように設定すれば、同じ効果が得
られる。
【0019】起動後、切り換えスイッチ回路12が動作
し、トランジスタQ5が動作しトランジスタQ6,Q7
は遮断される。これにより第1の出力5および第2の出
力6は抵抗R5または抵抗R6のみで設定された中点電
位で安定する。第2の実施例は中点設定回路が1つであ
るので、第1の実施例に比べ素子数を削減できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は起動
時、出力の電位を電源投入時の出力電位に近い値に設定
して起動させることにより、起動前後の出力の電位差が
小さく、これにより2つの出力間の電位差も小さいの
で、起動時に発生するショック音レベルを小さく抑える
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例の回路図
【図2】 この発明の第2の実施例の回路図
【図3】 この発明の動作波形図
【図4】 従来技術の回路図
【図5】 従来回路の動作波形図
【符号の説明】
1 入力 2 反転回路 3 第1の出力段 4 第2の出力段 5 第1の出力 6 第2の出力 7 スピーカ 8 中点設定回路 9 接地 10 第1中点設定回路 11 第2中点設定回路 12 切り換えスイッチ回路 13 電源電圧 R1〜R4 帰還抵抗 R5〜R11 抵抗 C1,C2 NFコンデンサ Q1〜Q7 トランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力の中点を設定する中点設定回路を有す
    るBTL方式のオーディオパワーアンプにおいて、出力
    起動前に出力の電位を設定する第1中点設定回路と、出
    力起動後に出力の電位を設定する第2中点設定回路と、
    第1中点設定回路と第2中点設定回路を切り換える切り
    換えスイッチ回路とを設けたことを特徴とするショック
    音防止回路。
  2. 【請求項2】前記第1中点設定回路の設定する出力の電
    位が、電源投入直後の出力電位に近い電位であることを
    特徴とする請求項1記載のショック音防止回路。
JP4005255A 1992-01-16 1992-01-16 ショック音防止回路 Pending JPH05191155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4005255A JPH05191155A (ja) 1992-01-16 1992-01-16 ショック音防止回路

Applications Claiming Priority (1)

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JP4005255A JPH05191155A (ja) 1992-01-16 1992-01-16 ショック音防止回路

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JPH05191155A true JPH05191155A (ja) 1993-07-30

Family

ID=11606118

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4005255A Pending JPH05191155A (ja) 1992-01-16 1992-01-16 ショック音防止回路

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JP (1) JPH05191155A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101017818B1 (ko) * 2007-08-27 2011-02-28 산요 세미컨덕터 컴퍼니 리미티드 앰프 회로

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