JPH0519110A - 多面反射鏡およびその製造方法 - Google Patents

多面反射鏡およびその製造方法

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JPH0519110A
JPH0519110A JP17551491A JP17551491A JPH0519110A JP H0519110 A JPH0519110 A JP H0519110A JP 17551491 A JP17551491 A JP 17551491A JP 17551491 A JP17551491 A JP 17551491A JP H0519110 A JPH0519110 A JP H0519110A
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JP
Japan
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stage
metal body
washing
khz
manufacturing
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JP17551491A
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English (en)
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Ikuo Nakajima
生朗 中嶋
Akira Horie
明 堀江
Moriyuki Okamura
守之 岡村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高品質の多面反射鏡、およびその多面反射鏡
をフロンを使用することなく製造する製造方法を提供す
る。 【構成】 画像形成装置に用いる多面反射鏡の製造方法
において、切削加工装置1により金属体を多面反射鏡の
形態に切削加工する切削加工工程と、切削加工工程を経
た金属体を第1、第2、第3の脱脂槽2、3、4により
非水性の液体で洗浄する脱脂工程と、脱脂工程を経た金
属体を第1、第2の超音波洗浄槽5、6により親水性の
液体で洗浄する洗浄工程と、洗浄工程を経た金属体をシ
ャワー槽7、第3、第4の超音波洗浄槽8、9、純水槽
10により洗浄するリンス工程と、リンス工程を経た金
属体を超純槽槽11の超純水に浸した後にHEPAフィ
ルタ12により浄化した温風で乾燥させる乾燥工程と、
乾燥工程を経た金属体の鏡面に増反射膜被覆装置13に
より増反射膜を被覆する被覆工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザービームプリン
タ等の画像形成装置(走査光学装置)に用いる多面反射
鏡(ポリゴンミラー)およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置に用いる多面反射鏡
は、主としてアルミニウム等の金属体で構成され、その
製造は、図5に概略的に示す工程で行われている。図5
において、多面反射鏡の形態に切削加工された金属体
は、複数の槽からなる脱脂槽61中でフロンによる脱脂
工程を経た後、強酸、市水および純水がそれぞれ充たさ
れた洗浄・リンス槽62による洗浄・リンス工程を経、
さらに、乾燥槽63中でフロンによる乾燥工程を経る。
その後、鏡面に増反射膜を被覆する増反射膜被覆工程が
行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、環境保護の要望
の高まりから、フロンを使用しないことが各種の分野同
様、多面反射鏡の製造においても重要な課題となってい
る。本発明の目的は、高品質の多面反射鏡、およびその
多面反射鏡をフロンを使用することなく製造する製造方
法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の多面反射鏡の製
造方法は、画像形成装置に用いる多面反射鏡の製造方法
において、金属体を前記多面反射鏡の形態に切削加工す
る切削加工工程と、該切削加工工程を経た金属体を非水
性の液体で洗浄する脱脂工程と、該脱脂工程を経た金属
体を親水性の液体で洗浄する洗浄工程と、該洗浄工程を
経た金属体を純水により洗浄するリンス工程と、該リン
ス工程を経た金属体を超純水に浸した後に乾燥させる乾
燥工程と、該乾燥工程を経た金属体の鏡面に増反射膜を
被覆する被覆工程とを有することを特徴とする。
【0005】本発明の多面反射鏡の製造方法は、洗浄工
程およびリンス工程の少なくとも一方において100k
Hz〜800kHzの超音波を用いることができる。ま
た、本発明の多面反射鏡は、上記本発明の多面反射鏡の
製造方法により製造されたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の多面反射鏡の製造方法の一
実施例の工程を概略的に示す説明図である。まず、公知
の切削加工装置1により、主としてアルミニウムからな
る金属体(不図示)を多面反射鏡の形態に加工する切削
加工工程を経る。多面反射鏡の形態に切削加工された金
属体は、非水性の液体として図示しないヒータにより5
0℃〜80℃程度に加熱された1,1,1−トリクロロ
エタン等の有機溶剤が充たされた第1の脱脂槽2中に浸
され、第1の脱脂工程を経る。第1の脱脂工程において
使用する有機溶剤は、次工程の第2の脱脂工程において
使用した有機溶剤をオーバーフローさせて貯留したもの
である。次に、有機溶剤が充たされた第2の脱脂槽3に
よる第2の脱脂工程を経る。第2の脱脂工程において使
用する有機溶剤は、次工程の第3の脱脂工程において使
用した気化された(ベーパー)有機溶剤を結露させ、貯
留したものである。次に、第3の脱脂槽3中で上記気化
された(ベーパー)有機溶剤による第3の脱脂工程を経
る。
【0007】第1ないし第3の脱脂工程を経た金属体
は、親水性の液体として弱アルカリ性の界面活性材が充
たされた第1の超音波洗浄槽5中に浸され、第1の洗浄
工程を経るとともに、同様の第2の超音波洗浄槽6中で
第2の洗浄工程を経る。第1および第2の洗浄工程を経
た金属体は、シャワー槽7に運ばれ、純水(市水でもよ
い)のシャワーによる第1のリンス工程を経る。次い
で、純水が充たされた第3の超音波洗浄槽8中に浸さ
れ、第2のリンス工程を経る。第2のリンス工程におい
て使用する純水は、次工程の第3のリンス工程において
使用した純水をオーバーフローさせて貯留したものであ
る。次いで、後述する一次純水と呼ばれる通常の純度
(抵抗率が概ね1MΩ・cm程度)に精製された純水が
充たされた第4の超音波洗浄槽9中に浸され、第3のリ
ンス工程を経る。さらに、第3のリンス工程と同程度に
精製された純水が充たされた純水槽10中に浸され、第
4のリンス工程を経る。
【0008】第1ないし第4のリンス工程を経た金属体
は、後述する乾燥工程の前工程を経る。後述する超純水
製造装置により精製され、図示しないヒータにより約5
0℃に加熱された超純水(抵抗率が概ね10MΩ・cm
程度)が充たされた超純水槽11中に浸されて、乾燥工
程の前工程が行われる。この超純水に浸された金属体
は、引き上げられて、図示しないヒータにより約60℃
に加熱され、HEPAフィルタ12により浄化された温
風による乾燥工程を経る。そして、金属体の鏡面(側
面)に酸化膜を被覆する装置である公知の増反射膜被覆
装置13を用いる増反射膜被覆工程を経る。
【0009】上記乾燥工程を経た1000枚の多面反射
鏡を50倍の顕微鏡で観察し、歩留まりを調べたとこ
ろ、0.1%という結果が得られた。図5に示す従来の
技術を用いて同様に調べた歩留まりが5.3%であり、
本実施例はきわめて良好な歩留まりを得ることができ
た。上述した第1ないし第4の超音波洗浄槽5、6、
8、9として、従来ガラス等の洗浄に広く用いられてい
る28kHz前後の超音波を発生するものは、アルミニ
ウム等の金属体の表面にエロージョンが発生するために
不向きである。上記エロージョンを抑えるためには、1
00kH以上の超音波を発生するものが好ましい。ま
た、800kHzを越える超音波を発生するものは、入
手が困難となるうえにキャビテーションが弱まるので、
あまり好ましくない。したがって、約100〜800k
Hzの超音波を発生するもの用いることが好ましい。ま
た、本実施例では、洗浄工程およびリンス工程にそれぞ
れ超音波洗浄槽を用いているが、いずれか一方でもよ
い。さらに、金属体を各超音波洗浄槽5、6、8、9内
で上下動させれば、今属体に超音波を均一に当てること
ができ、洗浄効果を上げるとともに、表面のエロージョ
ンをより効果的に防止でき、好ましい。
【0010】本実施例において、各工程の実行および各
槽間の金属体の搬送は、各工程で用いられる液体の液抜
けや鏡面への衝撃等を十分配慮して行う必要がある。し
たがって、多数の金属体をかご状の容器に積載して移送
するようなことは好ましくなく、金属体同士が接触しな
いように専用の洗浄用治具で保持しながら、この治具ご
と各工程の実行および各槽間の搬送を行うことが好まし
い。
【0011】図3は本実施例に好適な洗浄用治具の一例
を示す平面図である。本例の洗浄用治具であるパレット
101は、複数の窓121、122が設けられた本体で
ある治具基板102上に、それぞれ複数のアーム103
と、保持ピン104と、挿入ピン105とが設けられた
ものである。複数の窓121、122は、パレット1が
図示しない超音波洗浄槽内に入れられた際に超音波を通
すためのものであり、個数や大きさ、形状等は使用され
る条件等により適宜定められる。アーム103は、パレ
ット101の搬送の際に図示しない搬送装置により引っ
掛けられ、持ち上げられるためのものである。保持ピン
104は、超音波洗浄の際に金属体(以下ワーク106
という)を動かないようにワーク106の底面の概縁部
を点接触により保持する保持手段であり、図1に示すよ
うに、1個のワーク106につき4本の保持ピン104
がワーク106の底面概縁部に対応する位置に設けられ
ている。挿入ピン105は、後述する液抜けをするため
のワーク106の穴部に非接触に挿入される突起であ
り、保持ピン104より僅かに長く形成され、1個のワ
ーク106につき1本の挿入ピン105がワーク106
の中心の回転軸に対応する位置に設けられている。
【0012】図3に示す洗浄用治具を用いれば、金属体
の液抜けが良好に行われ、洗浄液がたまることなく、洗
浄、リンス、乾燥の各工程を一貫して行うことができ
る。次に、本実施例において用いる超純水発生装置につ
いて説明する。この超純水発生装置は、図4に示すよう
に、一次純水を殺菌する紫外線照射装置41と、粒子径
約1μm以上の粒子を除去するプレフィルタ42と、粒
子径約1μm以下の有機物を除去する活性炭フィルタ4
3と、Na+ ,K+ ,Ca2+,Cl- ,SO4 2ー等のイ
オンを除去するイオン交換器44、45と、粒子径約
0.2μm以上の微粒子を除去するマイクロフィルタ4
6から構成されている。
【0013】この超純水発生装置により、抵抗率が概ね
10MΩ・cm程度の超純水が精製される。次に、本実
施例の製造方法により製造された多面反射鏡を用いた走
査光学装置について図2を参照して説明する。図2にお
いて、半導体レーザ21より出射された光ビームはコリ
メータレンズ22を透過することにより概略平行光とさ
れる。コリメータレンズ2の近傍には開口絞り23があ
り、光ビームの大きさが決められる。開口絞り23を通
過した光ビームは多面反射鏡24に入射される。ここ
で、多面反射鏡24は、矢印A方向に高速で回転してお
り、入射された光ビームは高速に走査され、fθレンズ
25を通過して走査面26に達する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、金属体を
非水性および親水性の液体ならびに純水により洗浄し、
超純水に浸した後に乾燥させることにより、高品質の多
面反射鏡をフロンを使用することなく製造することがで
きる。また、良好な歩留まりを得ることができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多面反射鏡の製造方法の一実施例の工
程を概略的に示す説明図である。
【図2】本実施例の製造方法により製造された多面反射
鏡を用いた走査光学装置を示す概略構成図である。
【図3】本実施例に好適な洗浄用治具の一例を示す平面
図である。
【図4】本実施例において用いる超純水発生装置の構成
を示すブロック図である。
【図5】多面反射鏡の製造方法の従来例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 切削加工装置 2 第1の脱脂槽 3 第2の脱脂槽 4 第3の脱脂槽 5 第1の超音波洗浄槽 6 第2の超音波洗浄槽 7 シャワー槽 8 第3の超音波洗浄槽 9 第4の超音波洗浄槽 10 純水槽 11 超純水槽 12 HEPAフィルタ 13 増反射膜被覆装置 21 半導体レーザ 22 コリメータレンズ 23 開口絞り 24 多面反射鏡 25 fθレンズ 26 走査面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置に用いる多面反射鏡の製造
    方法において、 金属体を前記多面反射鏡の形態に切削加工する切削加工
    工程と、 該切削加工工程を経た金属体を非水性の液体で洗浄する
    脱脂工程と、 該脱脂工程を経た金属体を親水性の液体で洗浄する洗浄
    工程と、 該洗浄工程を経た金属体を純水により洗浄するリンス工
    程と、 該リンス工程を経た金属体を超純水に浸した後に乾燥さ
    せる乾燥工程と、 該乾燥工程を経た金属体の鏡面に増反射膜を被覆する被
    覆工程とを有することを特徴とする多面反射鏡の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 洗浄工程において100kHz〜800
    kHzの超音波を用いる請求項1記載の多面反射鏡の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 リンス工程において100kHz〜80
    0kHzの超音波を用いる請求項1記載の多面反射鏡の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 洗浄工程およびリンス工程においてそれ
    ぞれ100kHz〜800kHzの超音波を用いる請求
    項1記載の多面反射鏡の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか1項記載の多
    面反射鏡の製造方法により製造されたことを特徴とする
    多面反射鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10297544B4 (de) * 2001-12-18 2015-10-29 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Verfahren zur Herstellung eines Metall-Dünnfilms
KR102613651B1 (ko) * 2022-09-06 2023-12-14 (주)우성씨텍 보안경 렌즈용 안티포그 처리방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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