JPH05191080A

JPH05191080A - トレイ供給装置

Info

Publication number: JPH05191080A
Application number: JP4025855A
Authority: JP
Inventors: Yoshinori Taima; 美則當間
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1992-01-17
Filing date: 1992-01-17
Publication date: 1993-07-30

Abstract

(57)【要約】【目的】パレットに装着したトレイの横ずれの防止及
び着脱の簡易化。【構成】所定の物品を積載したトレイを固定して装着
したパレットを装填し、このパレット３０を順次所定位
置に送り出すようになされたトレイ供給装置において、
各パレットには、積載する方形のトレイの連続する第
１、第２の側面（２０ａ，２０ｂ）に当接する止め部
（３２，３３）が設けられているとともに、パレットの
トレイ積載面上の垂直Ｖ及び水平Ｈ方向に変移及び固定
可能に装着されたトレイ押え手段３６（３６ｄ）が設け
られ、トレイ押え手段がトレイの第３及び第４の側面
（２０ｃ，２０ｄ）に、角部分を介して圧接して位置固
定するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば複数個の電子部
品が搭載されたマトリックストレイ等を製造ラインや実
装機に対して供給するトレイ供給装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】製造ライン等においてＩＣチップ等の微
小な電子部品等を実装機の作業エリアに供給する際に
は、例えば多数の電子部品をマトリックストレイに搭載
し、このマトリックストレイごと搬送していることが多
い。そして、このマトリックストレイを順次搬送するた
めに、マトリックストレイはパレット上に位置決めされ
て固定され、トレイ供給装置に装填される。トレイ供給
装置からはマトリックストレイが固定されたパレットが
１つづつ搬出され、所定の実装機の作業エリアまで供給
されることになる。

【０００３】図５はこのようなトレイ供給装置の外観、
図６、図７はこのトレイ供給装置に装填され順次送出さ
れるパレットを示したものである。１はトレイ供給装置
全体を示し、２は所定数のパレット３を装填することの
できるパレット装填部である。４はコントロールボード
を示す。図示されていないが、図５においてトレイ供給
装置１の背面側には、パレット装填部２に収納されてい
るパレット３を一つづつ搬出する搬出孔が設けられてお
り、この搬出孔から取り出されたパレット３は例えばベ
ルトコンベア等を介して、または直接、電子部品の実装
機の作業エリアに供給される。トレイ供給装置１に装填
されるパレット３は、図６のようにマトリックストレイ
２０が積載され固定されている。なお、２１は電子部品
２２の収納部である。

【０００４】図６、図７に示すパレット３において、１
１はマトリックストレイ２０を搭載する積載面を示し、
この積載面１１の一部が切り起こされてマトリックスト
レイ２０の側面２０ａに当接して位置決めさせる切り起
こし止め部１２とされている。また積載面１１の一端は
折り曲げられて壁面とされ、マトリックストレイ２０の
側面２０ｂと当接して位置決めさせる止め部１３とされ
る。なお、止め部１３となる壁面は、そのまま再び下方
に折り曲げられ、フック部１４が形成されている。この
フック部１４はパレット３をトレイ供給装置１から取り
出す際の係引部として用いられる。

【０００５】また、積載面１１上には一対の長孔１５が
設けられ、図７の分解斜視図からも分かるように、この
長孔１５にトレイプッシャー１６が装着されている。ト
レイプッシャー１６は、板バネ１６ａ、フランジ部１６
ｂ、円筒部１６ｃ、螺合部１６ｄを有して成り、板バネ
１６ａ、円筒部１６ｃ、螺合部１６ｄが長孔１５に挿通
した状態で、上方からロックネジ１７が螺合部１６ｄに
螺合されることにより、長孔１５の範囲内で所定位置に
固定されることができるようになされている。

【０００６】そして、図６に示すように長孔１５から突
出することになる板バネ１６ａがマトリックストレイ２
０の側面２０ｄ側から、側面２０ｄ近傍の上面に当てら
れ、上面からから積載面１１に押し付けるように圧接す
ることになる。この一対の板バネ１６ａの圧接により、
マトリックストレイ２０は積載面１１上に固定され、位
置決めされる。

【０００７】なお、積載面１１におけるマトリックスト
レイ２０の水平方向（矢印Ｈ）の位置決めは、切り起こ
し止め部１２と側面２０ａの当接により行なわれ、ま
た、垂直方向（矢印Ｖ）の位置決めは、止め部１３と側
面２０ｂの当接により行なわれるものである。従って、
実際にマトリックストレイ２０を積載する際には、これ
らの各側面と止め部１２，１３を当接させた後、マトリ
ックストレイ２０のサイズに合わせてトレイプッシャー
１６を長孔１５内の所定位置に調整し、ロックネジ１７
を締めて固定すれば、各種サイズのマトリックストレイ
２０に対して図６のようなマトリックストレイ２０の位
置決め固定がなされることになる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
パレット３においては、使用に伴って板バネ１６ａがへ
たっていき、板バネ１６ａによる付勢力が徐々に損なわ
れていく。このため、マトリックストレイ２０を位置決
めした状態に継続固定することが難しくなり、パレット
３の搬送時等においてマトリックストレイ２０が水平方
向Ｈに横ずれを起こしてしまうことが多いという問題が
あった。

【０００９】マトリックストレイ２０の位置決めがこの
ようなズレによって不正確になると、実装機が電子部品
２２をマトリックストレイ２０から取り出す吸着ポイン
トがズレることになり、実装作業に支障を来すため、パ
レット３におけるマトリックストレイ２０の位置決め及
び位置保持機能の向上が強く求められている。

【００１０】また、電子部品切れなどでマトリックスト
レイ２０を取り換える際には、たとえ同一サイズのマト
リックストレイであっても、まずロックネジ１７を緩め
てトレイプッシャー１６をはずして板バネ１６ａによる
付勢を解き、いままで装着されていたマトリックストレ
イ２０を外し、さらに、新たなマトリックストレイ２０
を積載してから、板バネ１６ａがマトリックストレイ２
０の上面を付勢できる位置になるようにトレイプッシャ
ー１６の位置を調整してロックネジ１７で固定するとい
う、非常に煩雑な作業が必要であり、非能率的であると
いう問題もあった。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたもので、所定の物品を積載したトレ
イを固定して装着した複数のパレット装填し、装填して
いる各パレットを順次所定位置に送り出すようになされ
たトレイ供給装置において、各パレットには、積載する
方形のトレイの第１の側面及びこの第１の側面と連続す
る第２の側面に当接する１又は複数の止め部が設けられ
ているとともに、パレットのトレイ積載面上の垂直及び
水平方向に所定範囲間において変移及び固定可能に装着
されたトレイ押え手段が設けられ、このトレイ押え手段
が当該パレットに積載された方形のトレイの第３及び第
４の側面が連続する角部分を介して、この第３及び第４
の側面に圧接することによって、当該トレイの第１及び
第２の側面を止め部に圧接して位置固定するように構成
するものである。

【００１２】

【作用】方形のトレイの第１〜第４の側面の全てが止め
部又はトレイ押え手段によって当接されていることによ
り、位置ズレが発生することはない。また、これらはト
レイの上面に当接するものではないため、同一サイズの
トレイであればトレイの取り換え時にトレイ押え手段を
操作する必要はない。

【００１３】

【実施例】以下、図１、図２によってパレットに特徴を
有する本発明のトレイ供給装置の一実施例を説明する。
なお、トレイ供給装置の全体構成は前記図５と同様のた
め図示及び説明を省略する。

【００１４】図１はマトリックストレイ２０を位置決め
固定した状態の本実施例のトレイ供給装置におけるパレ
ットの斜視図、図２はパレットの分解斜視図である。図
中、３０はパレット全体を示す。

【００１５】このパレット３０において、マトリックス
トレイ２０を搭載する積載面３１には、一部が切り起こ
されてマトリックストレイ２０の側面２０ａに当接する
ことになる切り起こし止め部３２が設けられ、また積載
面３１の一端は折り曲げられて壁面とされ、マトリック
ストレイ２０の側面２０ｂと当接することになる止め部
３３とされる。さらに、止め部３３となる壁面から連続
して、パレット３０をトレイ供給装置１から取り出す際
の係引部として用いられるフック部３４が形成されてい
る。また、積載面３１上の垂直方向Ｖに平行に一対の長
孔３５が設けられ、図２からも分かるように、この長孔
３５を介してトレイ押え部材３６が取り付けられてい
る。

【００１６】トレイ押え部材３６は、本体部３６ａと、
本体部３６ａの一部が折り曲げられて形成される固定板
装着部３６ｂ₁ ，３６ｂ₂ と、本体部３６ａ上で積載面
３１上の水平方向Ｈに平行に設けられる長孔３６ｃと、
略Ｌ字状のトレイ固定板３６ｄと、トレイ固定板３６ｄ
の取付用ネジ３６ｅと、を有して構成され、ロックボル
ト３７、及びロックナット３８が、積載面３１上の長孔
３５と本体部３６ａ上の長孔３６ｃを介して螺合される
ことにより、長孔３５、３６ｃの範囲内で積載面３１上
の所望の位置に取り付けられるようになされている。

【００１７】トレイ固定板３６ｄは、固定板装着部３６
ｂ₁ 又は３６ｂ₂ のいづれか一方に、取付用ネジ３６ｅ
によって固定される。なお、３６ｆは本体部３６ａから
折り曲げられて形成される当接部であり、マトリックス
トレイ３０の側面２０ｄに当接することになる。ただ
し、この当接部３６ｆは必ずしも設けられなくてもよ
い。

【００１８】３９は、積載面３１に設けられている孔部
であり、比較的、止め部３２，３３の両方に近い位置に
形成される。

【００１９】このようなパレット３０に、マトリックス
トレイ２０を装着する際には、まず、マトリックストレ
イ２０の側面２０ａと切り起こし止め部３２を当接させ
て水平方向Ｈの位置決めを行ない、また、マトリックス
トレイ２０の側面２０ｂと止め部３３を当接させて垂直
方向Ｖの位置決めを行なう。そして、その後、マトリッ
クストレイ２０のサイズに合わせて必要に応じて、トレ
イ押え部材３６の固定位置を長孔３５に沿って垂直方向
Ｖに調整し、また長孔３６ｃに沿って水平方向Ｈに調整
し、例えば固定板装着部３６ｂ₁ に取り付けられている
略Ｌ字状のトレイ固定板３６ｄが、丁度マトリックスト
レイ２０の側面２０ｃと２０ｄの連続する角部分に当接
するようにする。

【００２０】つまり、トレイ固定板３６ｄが側面２０ｃ
を切り起こし止め部３２の方向に押え付け、かつ側面２
０ｄを止め部３３の方向に押え付けることができるよう
にトレイ押え部材３６の固定位置を調整する。そして、
その位置でロックボルト３７とロックナット３８を螺合
させてトレイ押え部材３６を固定する。このようにして
マトリックストレイ２０を位置決め固定した状態が図１
に示されるものである。

【００２１】この場合、マトリックストレイ２０の各側
面２０ａ〜２０ｄはいづれも、止め部３２，３３又はト
レイ押え部材３６によって圧接されているため、搬送時
等に横ズレなどが発生することはなく、位置決めは常に
適正になされているため、電子部品の実装作業に支障が
生じることはない。

【００２２】また、マトリックストレイ２０の上面を積
載面３１に向かって押し付ける部材は存在しないため、
マトリックストレイ２０を同一サイズのものに取り換え
る際には、孔部３９からマトリックストレイ２０の底面
を押しあげれば、装着されていたマトリックストレイは
容易に取り外すことができ、新しいマトリックストレイ
をそのまま嵌め込むだけで取り換えは完了する。

【００２３】もちろん、マトリックストレイ２０として
は各種サイズのものが存在するが、長孔３５、長孔３６
ｃによるトレイ押え部材３６の固定位置の調整や、トレ
イ固定板３６ｄの取付位置の選択（固定板装着部３６ｂ
₁ ，３６ｂ₂ の選択）により、かなり小サイズのトレイ
にまで対応できる。また、小サイズのマトリックストレ
イの場合でも、孔部３９は止め部３２，３３の両方に近
い位置に形成されるため、ほぼ確実にマトリックストレ
イの底面位置に相当する。従って取り外しの容易性は確
保される。

【００２４】ただし、孔部３９を設けなくても、本実施
例の場合、例えばマトリックストレイ２０の側面２０ａ
と側面２０ｃを掴んで持ち上げることなどができるた
め、取り外しが非常に困難になるというものではない。

【００２５】図３は本発明の他の実施例を示すものであ
り、図１と同一部分は同一符合を付す。この実施例で
も、トレイ押え部材３６は長孔３５及び長孔３６ｃを介
して垂直方向Ｖ及び水平方向Ｈの所望位置に固定される
ことができるようになされているが、略Ｌ字状のトレイ
固定板３６ｄは本体部３６ａに固定されているものでは
なく、本体部３６ａ側に向かって突設された一対のピン
３６ｄ₁ が本体部３６ａ上の挿通部３６ａ₁ に挿入さ
れ、例えば図４のような構造により摺動可能に、しかも
離脱不能に保持されている。さらに、ピン３６ｄ₁ はコ
イルスプリングＳＰに挿通しており、コイルスプリング
ＳＰによってトレイ固定板３６ｄは本体部３６ａより離
間する方向へ付勢されている。

【００２６】このような構成とすることで、上記図１の
実施例と同様の効果が得られるとともに、パレット３０
上に装着されているマトリックストレイ２０の装着及び
取り外しは非常に容易なものとなる。つまり、トレイ固
定板３６ｄをコイルスプリングＳＰの付勢に逆らって本
体部３６ａ側に押せば、容易にマトリックストレイ２０
を着脱できる。もちろん位置決め固定した際には、コイ
ルスプリングＳＰによってマトリックストレイ２０の側
面２０ｄとトレイ固定板３６ｄの圧接は良好に行なわれ
る。また、トレイ押え部材３６の固定位置は、それほど
厳密に調整していなくてもマトリックストレイ２０の位
置決め固定は適正に行なわれるという利点も生じる。

【００２７】なお、パレット３０上に位置決め固定する
ものはマトリックストレイ２０に限られるものではな
い。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように本発明のトレイ供給
装置では、方形のトレイの第１〜第４の側面の全てが止
め部又はトレイ押え手段によって当接されていることに
より、位置決めされて装着されているトレイの位置ズレ
が発生することはない。従って、トレイの位置ズレによ
る工程エラーが発生することはないという効果がある。

【００２９】また、トレイの上面を当接してトレイを固
定保持するものではないため、トレイの着脱は非常に容
易に行なうことができ、作業の能率化につながるという
利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のトレイ供給装置の一実施例の斜視図で
ある。

【図２】本実施例の分解斜視図である。

【図３】本発明のトレイ供給装置の他の実施例の斜視図
である。

【図４】他の実施例の一部の断面図である。

【図５】トレイ供給装置の斜視図である。

【図６】従来のトレイ供給装置におけるパレットの斜視
図である。

【図７】従来のトレイ供給装置におけるパレットの分解
斜視図である。

【符号の説明】

１トレイ供給装置２０マトリックストレイ３０パレット３１積載面３２切り起こし止め部３３止め部３５長孔３６トレイ押え部材３６ａ本体部３６ｂ₁ ，３６ｂ₂ 固定板装着部３６ｃ長孔３６ｄトレイ固定板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定の物品を積載したトレイを固定して
装着した複数のパレットを装填して、該各パレットを順
次所定位置に送り出すようになされたトレイ供給装置に
おいて、前記各パレットには、積載する方形のトレイの第１の側
面、及びこの第１の側面と連続する第２の側面に当接す
る、１又は複数の止め部が設けられているとともに、前記パレットのトレイ積載面上の垂直及び水平方向に所
定範囲間において変移及び固定可能に装着されたトレイ
押え手段が設けられ、前記トレイ押え手段が当該パレットに積載された方形の
トレイの第３及び第４の側面が連続する角部分を介して
前記第３及び第４の側面に圧接することによって、当該
トレイの第１及び第２の側面を前記止め部に圧接させて
位置固定するように構成されたことを特徴とするトレイ
供給装置。