JPH05190773A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH05190773A
JPH05190773A JP661592A JP661592A JPH05190773A JP H05190773 A JPH05190773 A JP H05190773A JP 661592 A JP661592 A JP 661592A JP 661592 A JP661592 A JP 661592A JP H05190773 A JPH05190773 A JP H05190773A
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JP
Japan
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diffusion layer
type diffusion
potential
island region
electrode
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JP661592A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Satsuma
和正 薩摩
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート抵抗値の電圧依存性を抑制した半導体
装置を提供する。 【構成】 半導体装置は、p型の半導体基板1に形成さ
れたn型の島領域3の一主面にp型の拡散領域5を形成
し、この表面に高電位電圧を印加する第一の電極72と
低電位電圧を印加する第二の電極71とを設けるととも
に、p型の拡散領域5の表面の外側の島領域3の表面に
高電位電圧を印加する第三の電極73と低電位電圧を印
加する第四の電極74とを設け、島領域3の電位分布を
p型の拡散領域5の電位分布に沿わせるように構成した
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体抵抗の抵抗層
の電位分布を線形にする半導体装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体抵抗は抵抗の両端に電
圧を印加し、抵抗の中間より所定の電圧を抵抗の比によ
って取り出すこと等に使用されている。
【0003】図22は従来の半導体抵抗の構造を示す平
面図、図23は図22におけるA−A断面図である。図
において、1はp型のシリコン基板、2は拡散により形
成されたn型の埋め込み層、3はp型のシリコン基板1
とn型の埋め込み層2の上にn型のエピタキシャル層を
成長させた後、n型の埋め込み層2の上に形成された島
領域、4は拡散によって形成されたp型の分離層4であ
り、島領域3を電気的に分離している。5は島領域3の
表面にボロン等を注入し、熱処理によりドライブ拡散し
て形成された半導体抵抗となるp型拡散層、6は島領域
3の電位をオーミック接触により固定するため、表面に
リン等を注入し、熱処理によりドライブ拡散して形成さ
れたn型拡散層、7は島領域3と分離層4の上にシリコ
ン酸化膜等で形成された絶縁膜、71、72はp型拡散
層5上にあり、絶縁膜7を通じて開孔したコンタクトホ
ール、73はn型拡散層6上にあり、絶縁膜7を通じて
開孔したコンタクトホール、81はコンタクトホール7
1を介して、拡散層5にオーミック接触しているアルミ
ニウムやポリシリコン等で形成された配線、82はコン
タクトホール72、73を介して、それぞれ拡散層5、
6にオーミック接触している配線である。ここで、p型
拡散層5のコンタクトホール71の端からコンタクトホ
ール72の端までの長さLの領域が抵抗として機能する
ことになる。
【0004】次に、このような構造の抵抗値Rの設計方
法について述べる。図における抵抗は長さL、幅Wを持
つものである。設計の便宜上、1スクエア当りの抵抗値
をシート抵抗ρで表し、R=ρ・L/Wの式で設計す
る。そして、シート抵抗ρを一定と考え、パターン形状
の長さL、幅Wを設定することにより、所定の抵抗値を
得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置は以
上のように構成されているので、抵抗に電流が流れる場
合、図24、図25のような現象が生じる。すなわち、
図24はp型拡散層5と島領域3とのpn接合部の空乏
層の広がりの変化を破線により、表現したものであり、
図25は図24におけるn型エピタキシャル層で形成さ
れた島領域3の表面部とp型拡散層5とのpn接合部の
拡大図である。そして、コンタクトホール71端を基準
(x=0)とし、コンタクトホール72端までの距離を
抵抗長Lとし、配線81の電位を0ボルトとし、配線8
2の電位をVbボルトとした場合、図に示すように、島
領域3の電位として、配線82からコンタクトホール7
3を通じてn型拡散層6に電位Vbボルトが供給され、
島領域3の電位はVbボルト一定に固定されるため、そ
のpn接合の逆方向電圧の変化により、p型拡散層5と
島領域3とのpn接合の空乏層11aおよび11bはx
=0近辺のほうがx=L近辺より広がり、シート抵抗値
も電圧依存性を持ち、x=0近辺のほうがx=L近辺よ
り高くなる。よって、理想的な抵抗の電位分布は図26
に示すように、x=0からx=Lに向かって、直線的に
上昇するが、従来の半導体抵抗ではp型拡散層5と島領
域3とのpn接合にかかる逆方向電圧について、x=0
近辺とx=L近辺とにVbボルトの開きができるため、
p型拡散層5内部の電位分布はx=0近辺で電位勾配が
大きく、x=L近辺へ向かうにつれて緩やかになる。
【0006】特に、図27、図28に示すような分圧回
路等に従来例の構造を使用する場合、配線81に0ボル
トを、配線82にVbボルトの電圧を印加し、抵抗層の
中間にコンタクトホール70を設け、配線80より所定
の電圧Vcボルトを取り出す。そして、抵抗層の幅Wが
一定であるので、抵抗層の長さの比(L1:L2)によ
って、Vc=(L1/(L1+L2))・Vbの数式で
設計できる。しかし、シート抵抗に電圧依存性がある
と、図29に示すようにVbの電圧を上昇させたとき設
計値との誤差が顕著になってくる。また、p型拡散層5
と島領域3とのpn接合の空乏層の広がりの差によるシ
ート抵抗値の電圧依存性を考慮して、抵抗値を設計する
ことは、設計上煩雑なものになる等の問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
為になされたもので、シート抵抗値の電圧依存性を抑制
した半導体装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる半導
体装置は、第一の導電型の半導体基板と、前記第一の導
電型の半導体基板に形成された第二の導電型の島領域
と、前記島領域の一主面に形成された第一の導電型の拡
散領域からなる抵抗層と、前記第一の導電型の拡散領域
の一主面にそれぞれ形成された高電位を印加する第一の
電極および低電位を印加する第二の電極と、前記第一の
導電型の拡散領域の一主面の外側にそれぞれ形成され、
前記島領域の一主面に高電位を印加する第三の電極と低
電位を印加する第四の電極とを備えたものである。
【0009】また、第二の発明にかかわる半導体装置
は、第一の導電型の半導体基板と、前記第一の導電型の
半導体基板に形成された第二の導電型の島領域と、前記
島領域の一主面に形成された第一の導電型の拡散領域か
らなる抵抗層と、前記第一の導電型の拡散領域の一主面
にそれぞれ形成された高電位を印加する第一の電極およ
び低電位を印加する第二の電極と、前記第一の導電型の
拡散領域の一主面の外側にそれぞれ形成され、前記島領
域の一主面に高電位を印加する第三の電極と低電位を印
加する第四の電極と、前記第一の導電型の拡散領域の一
主面にあり、前記第一の電極と前記第二の電極との電位
差により、所定の電圧を生じる第五の電極とを備えたも
のである。
【0010】
【作用】この発明における半導体装置は、島領域に第一
の導電型の拡散領域と同一方向に電流を流すことによ
り、島領域内部の電位を第一の導電型の拡散領域の電位
分布に沿って分布させ、島領域と第一の導電型の拡散領
域との接合部の空乏層の広がりを均一に近づけることに
より、第一の導電型の拡散領域の電位分布を線形にす
る。
【0011】また、第二の発明における半導体装置は、
島領域に第一の導電型の拡散領域と同一方向に電流を流
すことにより、島領域内部の電位を第一の導電型の拡散
領域の電位分布に沿って分布させ、島領域と第一の導電
型の拡散領域との接合部の空乏層の広がりを均一に近づ
けることにより、第一の導電型の拡散領域の電位分布を
線形にし、前記第一の電極と第二の電極との電位差に応
じ、第一の導電型の拡散領域からなる抵抗層の抵抗比に
比例した電位差を前記第一の電極と第五の電極より得
る。
【0012】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の第1の実施例で
ある半導体装置を示す平面図、図2は図1におけるA−
A断面図である。図において、1は第一の導電型の半導
体基板であるp型のシリコン基板、3はp型のシリコン
基板1の上にn型のエピタキシャル層で形成された第二
の導電型の島領域、4は拡散によって形成されたp型の
分離層であり、島領域3を電気的に分離している。5は
島領域3の表面にボロン等を注入し、熱処理によりドラ
イブ拡散して形成され、抵抗として機能する第一の導電
型の拡散領域であるp型拡散層、6a、6bは島領域3
の電位をオーミック接触により固定するため、表面にリ
ン等を注入し、熱処理によりドライブ拡散して形成され
たn型拡散層、7は島領域3と分離層4の上にシリコン
酸化膜等で形成された絶縁膜、71、72はそれぞれp
型拡散層5上にあり、絶縁膜7を通じて開孔した第二の
電極、第一の電極であるコンタクトホール、73、74
はそれぞれn型拡散層6aと6b上にあり、絶縁膜7を
通じて開孔した第三の電極、第四の電極であるコンタク
トホール、81はコンタクトホール71、74を介し
て、それぞれ拡散層5と6aにオーミック接触している
アルミニウムやポリシリコン等で形成された配線、82
はコンタクトホール72、73を介して、それぞれ拡散
層5、6bにオーミック接触している配線である。ここ
で、p型拡散層5のコンタクトホール71の端からコン
タクトホール72の端までの長さLの領域が抵抗として
機能することになる。
【0013】図3はこの実施例の島領域3とp型拡散層
5の電位分布を示す図であり、この半導体装置では、配
線82を通じてn型拡散層6bに電位Vbボルトが供給
され、配線81を通じてn型拡散層6aに電位0ボルト
が供給されているため、島領域3の電位分布は、コンタ
クトホール71端を基準(x=0)とし、コンタクトホ
ール72端までの距離を抵抗長L、基準からn型拡散層
6a端の距離をLa、さらに基準からn型拡散層6b端
の距離をL+Lbとすると、島領域3の平面領域をp型
拡散層5より広く、島領域3の垂直方向を深くするある
いは基板1の比抵抗、分離層4の比抵抗を大きくするこ
とにより、構成上最低電位に固定されているp型のシリ
コン基板1と島領域3とのpn接合の空乏層の広がりの
影響は少なくなり、電位勾配が均一状態に近づき、x=
−Laからx=L+Lbに向かって、ほぼ直線的に上昇
する。この島領域3の電位分布を直線的にする必要は特
に無く、p型拡散層5内部の理想の電位分布に沿ってp
型拡散層5と島領域3とのpn接合が順方向に導通しな
い電位差内に分布させれば、p型拡散層5内部の電位分
布はp型拡散層5と島領域3とのpn接合に加えられる
逆方向電圧がx=0近辺からx=L近辺において、殆ど
差異がなくなるため、p型拡散層5と島領域3とのpn
接合の空乏層の広がりの影響は少なくなり、p型拡散層
5内部の電位分布は電位勾配が均一状態に近づき、x=
0からx=Lに向かってほぼ直線的に上昇する。
【0014】このような構成によれば、島領域3はエピ
タキシャル層で形成されているので、不純物の濃度がp
型拡散層5よりかなり低く、そのため、シート抵抗がp
型拡散層5より約1桁のオーダで高くなり、流れる電流
もp型拡散層5に流れる電流に比べ、約1桁のオーダ少
なくなる程度であり、p型拡散層5のシート抵抗を島領
域3のシート抵抗と合成して考えることにより、R=ρ
・L/Wの式を使用して、容易に精度よく抵抗値の設計
ができる。
【0015】また、p型拡散層5と島領域3とのpn接
合には過大な逆方向電圧が加わらないので、配線82に
は基板1と島領域3とのpn接合の降伏電圧になるまで
電圧を加えることができる。
【0016】なお、島領域3の垂直方向直下にp型拡散
層5のシート抵抗に影響を及ぼさない程度の高い比抵抗
で、p型拡散層5に流れる電流より少ない電流しか流れ
ないn型の埋め込み層2(図示せず)を形成することに
よりp型拡散層5と基板1がショートするパンチスルー
を防止することができる。
【0017】実施例2.図4はこの発明の第2の実施例
である半導体装置を示す平面図、図5は図4におけるA
−A断面図である。この実施例は、実施例1において島
領域3がエピタキシャル層で形成されたものからp型の
シリコン基板1の上にリン等をイオン注入し、熱処理に
よりドライブ拡散して形成された低い不純物濃度のn型
拡散層9に変更したものである。
【0018】この半導体装置では、実施例1と同様に、
配線82を通じてn型拡散層6bに電位Vbボルトが供
給され、配線81を通じてn型拡散層6aに電位0ボル
トが供給されているため、n型拡散層9の電位分布は、
図6に示すように、コンタクトホール71端を基準(x
=0)とし、コンタクトホール72端までの距離を抵抗
長L、基準からn型拡散層6a端の距離をLa、さらに
基準からn型拡散層6b端の距離をL+Lbとすると、
n型拡散層9の平面領域をp型拡散層5より広く、n型
拡散層9の垂直方向を深くするあるいは基板1の比抵抗
を大きくすることにより、構成上最低電位に固定されて
いるp型のシリコン基板1とn型拡散層9とのpn接合
の空乏層の広がりの影響は少なくなり、電位勾配が均一
状態に近づき、実施例1と同様にx=−Laからx=L
+Lbに向かってほぼ直線的に上昇する。このn型拡散
層9の電位分布を直線的にする必要は特に無く、p型拡
散層5内部の理想の電位分布に沿ってp型拡散層5とn
型拡散層9とのpn接合が順方向に導通しない電位差内
に分布させれば、p型拡散層5内部の電位分布はp型拡
散層5とn型拡散層9とのpn接合に加えられる逆方向
電圧がx=0近辺からx=L近辺において、殆ど差異が
なくなるため、p型拡散層5とn型拡散層9とのpn接
合の空乏層の広がりの影響は少なくなり、p型拡散層5
内部の電位分布は電位勾配が均一状態に近づき、x=0
からx=Lに向かってほぼ直線的に上昇する。
【0019】このような実施例2の構成によれば、n型
拡散層9はイオン注入で形成されているので、不純物の
濃度がp型拡散層5より低く設定することが容易であ
り、そのため、シート抵抗がp型拡散層5より任意のオ
ーダで高くでき、流れる電流もp型拡散層5に流れる電
流に比べ、任意のオーダで少なくすることが可能にな
り、R=ρ・L/Wの式を使用して、容易に精度よく抵
抗値の設計ができる。
【0020】また、n型の埋め込み層2とエピタキシャ
ル層の形成と分離4が省略できるため、工程数が減り、
比較的容易に構成できる。
【0021】更に、実施例2の構成によれば、実施例1
と同様にp型拡散層5とn型拡散層9とのpn接合には
過大な逆方向電圧が加わらないので、配線82には基板
1とn型拡散層9とのpn接合の降伏電圧になるまで電
圧を加えることができる。
【0022】実施例3.図7、図8は、この発明の第3
の実施例である半導体装置を示す平面図および図7にお
けるA−A断面図である。この構造は、実施例1におい
てコンタクトホール73、74を介して、n型拡散層6
a、6bにオーミック接触する配線83、84を配線8
1、82と分離し、それぞれ異なる電位を供給するよう
に構成したものである。
【0023】この半導体装置では、島領域3の電位にお
いて配線82を通じてp型拡散層5に供給される電位V
bボルトより高い電位Vblボルトが配線83を通じて
n型拡散層6bに供給され、配線81を通じてp型拡散
層5に供給される電位0ボルトより高い電位Vlボルト
が配線84を通じてn型拡散層6aに供給されているた
め、島領域3の電位分布は図9に示すように、コンタク
トホール71端を基準(x=0)とし、コンタクトホー
ル72端までの距離をL、基準からn型拡散層6a端の
距離をLa、さらに基準からn型拡散層6b端の距離を
L+Lbとすると、島領域3の平面領域をp型拡散層5
より広く、島領域3の垂直方向を深くする、あるいは基
板1の比抵抗、分離4の比抵抗を大きくすることによ
り、構成上最低電位に固定されているp型のシリコン基
板1と島領域3とのpn接合の空乏層の広がりの影響は
少なくなり、電位勾配が均一状態に近づき、x=−La
からx=L+Lbに向かって電位VlボルトとVblボ
ルトの間でほぼ直線的に上昇する。この島領域3の電位
分布を直線的にする必要は特に無く、配線84、83よ
りそれぞれ供給される電位VlボルトとVblボルトと
をp型拡散層5内部の理想の電位分布に対して平行にな
るようにし、p型拡散層5と島領域3とのpn接合が順
方向に導通しない電位差内に分布させれば、p型拡散層
5内部の電位分布は、p型拡散層5と島領域3とのpn
接合に加えられる逆方向電圧がx=0近辺からx=L近
辺において殆ど差異がなくなるため、p型拡散層5と島
領域3とのpn接合の空乏層の広がりの影響は少なくな
り、p型拡散層5内部の電位分布は電位勾配が均一状態
に近づき、x=0からx=Lに向かってほぼ直線的に上
昇する。
【0024】実施例3の構成によれば、島領域3とp型
拡散層5とのpn接合には所定の逆方向電圧が加わるた
め、島領域3の電位がp型拡散層5より0.6ボルト低
くなる等、このpn接合に順方向の電流が流れてp型拡
散層5の抵抗値に誤差を生じる様なことがない。
【0025】また、島領域3に流れる電流とp型拡散層
5に流れる電流との配線を分離しているため、配線81
−82間の抵抗値はp型拡散層5のシート抵抗のみで決
まり、島領域3のシート抵抗を考慮することなく、R=
ρ・L/Wの式を使用して、容易に精度よく抵抗値の設
計ができる。
【0026】実施例4.図10はこの発明の第4の実施
例である半導体装置を示す平面図、図11は図10にお
けるA−A断面図である。この実施例は、実施例1にお
いてn型拡散層6bとコンタクトホール73とを、p型
拡散層5と接触しないように、コンタクトホール72端
からp型拡散層5の電流が流れる方向にLcの距離だけ
延長したものである。
【0027】このような半導体装置では、配線82を通
じてn型拡散層6bに電位Vbボルトが供給され、配線
81を通じてn型拡散層6aに電位0ボルトが供給され
ているため、島領域3の電位分布は図12に示すよう
に、コンタクトホール71端を基準(x=0)とし、コ
ンタクトホール72端までの距離をL、基準からn型拡
散層6a端の距離をLaさらに基準からn型拡散層6b
端の距離をL−Lcとすると、実施例1と同様にx=−
Laからx=L−Lcに向かって、ほぼ直線的に上昇す
る。そして、島領域3の電位分布はx=L−Lcからx
=Lでは、コンタクトホール73が延長されており、n
型拡散層6bの不純物濃度が高いため、電位Vbボルト
一定となる。そして、x=−Laからx=L−Lcでは
実施例1と同様にほぼ直線的に上昇する。また、p型拡
散層5の内部電位分布においても電位勾配が均一状態に
近づき、x=0からx=Lに向かってほぼ直線的に上昇
することになる。
【0028】また、島領域3とp型拡散層5とのpn接
合には所定の逆方向電圧が加わるため、島領域3の電位
がp型拡散層5より0.6ボルト低くなる等、このpn
接合に順方向の電流が流れてp型拡散層5の抵抗値に誤
差を生じる様なことがない。更に、p型拡散層5のシー
ト抵抗を島領域3のシート抵抗と合成して考えることに
より、R=ρ・L/Wの式を使用して、容易に精度よく
抵抗値の設計ができる。
【0029】実施例5.図13はこの発明の第5の実施
例である半導体装置を示す平面図、図14は図13にお
けるA−A断面図である。この実施例は、実施例1にお
いてp型のシリコン基板1と島領域3との間にに不純物
濃度の高いn型の埋め込み層2を不純物濃度の高いn型
拡散層6bの直下を包含する領域からコンタクトホール
72端に対し、p型拡散層5に電流が流れる方向に、距
離Lcまで挿入したものである。
【0030】このような半導体装置では、配線82を通
じてn型拡散層6bに電位Vbボルトが供給され、配線
81を通じてn型拡散層6aに電位0ボルトが供給され
ているため、島領域3の電位分布は図15に示すよう
に、コンタクトホール71端を基準(x=0)とし、コ
ンタクトホール72端までの距離をL、基準からn型拡
散層6a端の距離をLaさらに基準からn型埋め込み層
2端の距離をL−Lcとすると、実施例1と同様にx=
−Laからx=L−Lcに向かって、ほぼ直線的に上昇
する。そして、x=L−Lcからx=Lでは、島領域3
より不純物濃度の高いn型埋め込み層2を挿入すること
により、その電位勾配はx=−Laからx=L−Lcに
おける電位勾配より緩やかになる。そして、x=−La
からx=L−Lcでは実施例1と同様にほぼ直線的に上
昇する。また、p型拡散層5の内部電位分布においても
電位勾配が均一状態に近づき、x=0からx=Lに向か
ってほぼ直線的に上昇する。
【0031】また、島領域3とp型拡散層5とのpn接
合には所定の逆方向電圧が加わるため、島領域3の電位
がp型拡散層5より0.6ボルト低くなる等、このpn
接合に順方向の電流が流れてp型拡散層5の抵抗値に誤
差を生じる様なことがない。更に、p型拡散層5のシー
ト抵抗を島領域3のシート抵抗さらにはn型埋め込み層
2のシート抵抗とを合成して考えることにより、R=ρ
・L/Wの式を使用して、容易に精度よく抵抗値の設計
ができる。
【0032】実施例6.図16はこの発明の第6の実施
例である半導体装置を示す平面図、図17は図16にお
けるA−A断面図である。この実施例は、実施例1にお
いてp型拡散層5を形成する前にp型拡散層5より垂直
方向の深さが深く、島領域3の不純物濃度より高いn型
の拡散層10をリン等の注入と熱処理によるドライブ拡
散とにより不純物濃度の高いn型拡散層6bの直下を包
含する領域からコンタクトホール72端に対し、p型拡
散層5に電流が流れる方向に、距離Lcまで形成したも
のである。
【0033】この半導体装置では、配線82を通じてn
型拡散層6bに電位Vbボルトが供給され、配線81を
通じてn型拡散層6aに電位0ボルトが供給されている
ため、島領域3の電位分布は図18に示すように、コン
タクトホール71端を基準(x=0)とし、コンタクト
ホール72端までの距離をL、基準からn型拡散層6a
端の距離をLaさらに基準からn型拡散層10端の距離
をL−Lcとすると、実施例1と同様にx=−Laから
x=L−Lcに向かって、ほぼ直線的に上昇する。そし
て、x=L−Lcからx=Lでは、島領域3より不純物
濃度の高いn型拡散層10を挿入することにより、その
電位勾配はx=−Laからx=L−Lcにおける電位勾
配より緩やかになる。そして、x=−Laからx=L−
Lcでは実施例1と同様にほぼ直線的に上昇する。ま
た、p型拡散層5の内部電位分布においても電位勾配が
均一状態に近づき、x=0からx=Lに向かってほぼ直
線的に上昇する。
【0034】また、島領域3とp型拡散層5とのpn接
合には所定の逆方向電圧が加わるため、島領域3の電位
がp型拡散層5より0.6ボルト低くなる等、このpn
接合に順方向の電流が流れてp型拡散層5の抵抗値に誤
差を生じる様なことがない。更に、p型拡散層5のシー
ト抵抗を島領域3のシート抵抗さらにはn型拡散層10
のシート抵抗とを合成して考えることにより、R=ρ・
L/Wの式を使用して容易に精度よく抵抗値の設計がで
きる。
【0035】実施例7.図19は第2の発明の実施例で
ある半導体装置を示す平面図、図20は図19における
A−A断面図である。図のように本発明の半導体装置を
分圧回路等に用いた場合おいて、配線81に0ボルト、
配線82にVbボルトの電圧を印加し、抵抗の中間にコ
ンタクトホール70を設け、配線80より所定の電圧V
cボルトを取り出す。そして、抵抗層の幅Wが一定であ
るので、抵抗層の長さの比(L1:L2)によって、V
c=(L1/(L1+L2))・Vbの数式で設計して
も、シート抵抗に電圧依存性がなくなるので、図21に
示すようにVbの電圧を上昇させても設計値との誤差が
生じない。
【0036】なお、実施例1〜7におけるシリコン基板
1はn型でも良い。その場合、島領域3はp型、抵抗と
なる拡散層5はn型にし、拡散層5と島領域3とのpn
接合が順方向に導通しない電位差内に分布させれば、拡
散層5内部の電位分布は、実施例1〜7と同様に拡散層
5と島領域3とのpn接合に加えられる逆方向電圧がx
=0近辺からx=L近辺において殆ど差異がなくなるた
め、拡散層5と島領域3とのpn接合の空乏層の広がり
の影響は少なくなり、拡散層5内部の電位分布は電位勾
配が均一状態に近づき、x=0からx=Lに向かってほ
ぼ直線的に上昇する。
【0037】
【発明の効果】この発明によれば、第一の導電型の拡散
領域の電位分布はほぼ直線的になり、このためシート抵
抗値の電圧依存性を抑制でき、シート抵抗を一定と見な
して抵抗値の設計をしても誤差を小さくすることができ
る。
【0038】また、第二の発明によれば、第一の導電型
の拡散領域の電位分布はほぼ直線的になり、このためシ
ート抵抗値の電圧依存性を抑制できるため、第一の電極
と第二の電極との電位差に比例した電位差を前記第一の
電極と第五の電極より得ることができ、電圧依存性の少
ない分圧回路として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である半導体装置を示す平
面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1における抵抗となる拡散層と島領域の電位
分布を示す特性図である。
【図4】この発明の第2の実施例である半導体装置を示
す平面図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【図6】図4における抵抗となる拡散層と島領域の電位
分布を示す特性図である。
【図7】この発明の第3の実施例である半導体装置を示
す平面図である。
【図8】図7におけるA−A断面図である。
【図9】図7における抵抗となる拡散層と島領域の電位
分布を示す特性図である。
【図10】この発明の第4の実施例である半導体装置を
示す平面図である。
【図11】図10におけるA−A断面図である。
【図12】図10における抵抗となる拡散層と島領域の
電位分布を示す特性図である。
【図13】この発明の第5の実施例である半導体装置を
示す平面図である。
【図14】図13におけるA−A断面図である。
【図15】図13における抵抗となる拡散層と島領域の
電位分布を示す特性図である。
【図16】この発明の第6の実施例である半導体装置を
示す平面図である。
【図17】図16におけるA−A断面図である。
【図18】図16における抵抗となる拡散層と島領域の
電位分布を示す特性図である。
【図19】第2の発明の実施例である半導体装置を示す
平面図である。
【図20】図19におけるA−A断面図である。
【図21】図19における抵抗となる拡散層と島領域の
電位分布を示す特性図である。
【図22】従来の半導体装置を示す平面図である。
【図23】図22におけるA−A断面図である。
【図24】従来の半導体装置における空乏層の広がりを
示す図である。
【図25】図24の拡大図である。
【図26】従来の半導体装置における抵抗となる拡散層
と島領域の電位分布を示す特性図である。
【図27】従来の半導体装置における分圧回路の平面パ
ターン図である。
【図28】図27におけるA−A断面図である。
【図29】従来の半導体装置における分圧回路の分圧比
の電圧依存性を示す特性図である。
【符号の説明】 1 第一の導電型の半導体基板 3 第二の導電型の島領域 5 第一の導電型の拡散層 70 第五の電極 71 第二の電極 72 第一の電極 73 第三の電極 74 第四の電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の導電型の半導体基板と、前記第一
    の導電型の半導体基板に形成された第二の導電型の島領
    域と、前記島領域の一主面に形成された第一の導電型の
    拡散領域からなる抵抗層と、前記第一の導電型の拡散領
    域の一主面にそれぞれ形成された高電位を印加する第一
    の電極および低電位を印加する第二の電極と、前記第一
    の導電型の拡散領域の一主面の外側にそれぞれ形成さ
    れ、前記島領域の一主面に高電位を印加する第三の電極
    と低電位を印加する第四の電極とを備えたことを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 第一の導電型の半導体基板と、前記第一
    の導電型の半導体基板に形成された第二の導電型の島領
    域と、前記島領域の一主面に形成された第一の導電型の
    拡散領域からなる抵抗層と、前記第一の導電型の拡散領
    域の一主面にそれぞれ形成された高電位を印加する第一
    の電極および低電位を印加する第二の電極と、前記第一
    の導電型の拡散領域の一主面の外側にそれぞれ形成さ
    れ、前記島領域の一主面に高電位を印加する第三の電極
    と低電位を印加する第四の電極と、前記第一の導電型の
    拡散領域の一主面にあり、前記第一の電極と前記第二の
    電極との電位差により、所定の電圧を生じる第五の電極
    とを備えたことを特徴とする半導体装置。
JP661592A 1992-01-17 1992-01-17 半導体装置 Pending JPH05190773A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8723294B2 (en) 2010-10-20 2014-05-13 Asahi Kasei Microdevices Corporation Resistance element and inverting buffer circuit

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