JPH05190306A - サーミスタ及びその製造方法 - Google Patents

サーミスタ及びその製造方法

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JPH05190306A
JPH05190306A JP4003367A JP336792A JPH05190306A JP H05190306 A JPH05190306 A JP H05190306A JP 4003367 A JP4003367 A JP 4003367A JP 336792 A JP336792 A JP 336792A JP H05190306 A JPH05190306 A JP H05190306A
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JP
Japan
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thermistor
oxidized
lead
lead wires
glass body
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Withdrawn
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JP4003367A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Ogiso
龍一 小木曽
Yukio Kawaguchi
行雄 川口
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、安定した温度検出特性を維持し得
るサーミスタを提供する。 【構成】 本発明は、平坦な両端面を有するサーミスタ
素体4と、このサーミスタ素体4の両端面に一方の端部
が接続された一対のリード線5a,5bと、前記サーミ
スタ素体4と前記各リード線5a,5bの一方の端部及
びその近傍領域5c,5dを封止したガラス体11とを
具備するサーミスタ1であって、前記ガラス体4内に位
置する各リード線5a,5bの各近傍領域5c,5dに
酸化部分6a,6bを設けたものである。この構成によ
り、各リード線5a,5bの酸化部分6a,6bとその
囲りのガラス体11とが隙間なく密着し、外部雰囲気媒
体の侵入を阻止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種発熱源の温度測定
等に用いられるサーミスタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のサーミスタの従来例を図10を
参照して説明する。
【0003】同図に示すサーミスタ20は、複合酸化物
系の材料により一辺dが0.5 乃至1.0mm 程度の立方体状
に形成され、熱膨脹係数α1 =80乃至100 ×10-7-1
程度のサーミスタ素体21と、このサーミスタ素体21
の両端面に一方の端部が接続された一対のジュメット線
を用いたリード線22a,22bと、前記サーミスタ素
体21及びリード線22a,22bの一方の端部領域2
2c,22dを大気中で封止したガラス体23とを具備
している。
【0004】しかし、上記構成のサーミスタ20の場
合、リード線22a,22bの端部領域22c,22d
と、ガラス体23とのぬれ性は良好となるものの、ガラ
ス体23と接しないリード線22a,22bの他の領域
においてこのリード線22a,22bのCu成分が酸化
されてしまう。このため、酸化膜を除去しNiメッキを
する工程が必要となり、製造工程が複雑化するという問
題がある。
【0005】このような問題を解消するためジュメット
線を用いたリード線22a,22bに予めNiメッキを
行い、この後、このリード線22a,22bをサーミス
タ素体21の両端面に各々接続してガラス体23により
封止することも試みられているが、この場合には、リー
ド線22a,22bの酸化は防止できるもののガラス体
23とのぬれ性が悪化し、この結果、ガラス体23で封
止したサーミスタ素体21に対する耐湿性が悪化すると
いう問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
サーミスタにおいては、製造工程が複雑化し、又は、耐
湿性が不十分であるという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、耐湿性が良好で安定し
た温度検出特性を維持することができるサーミスタ及び
かかる機能を発揮するサーミスタを簡略な製造工程で製
造し得る製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のサーミスタは、
平坦な両端面を有するサーミスタ素体と、このサーミス
タ素体の両端面に一方の端部が接続された一対のリード
線と、前記サーミスタ素体と前記各リード線の一方の端
部及びその近傍領域を封止したガラス体とを具備するサ
ーミスタであって、前記ガラス体内に位置する各リード
線の前記各近傍領域に酸化部分を設けたものである。
【0009】本発明のサーミスタの製造方法は、一対の
リード線の一方の端部の近傍領域に各々酸化部分を形成
する工程と、酸化部分が設けられた一対のリード線の一
方の端部をサーミスタ素体の両端面に接続する工程と、
前記サーミスタ素体と一対のリード線の一方の端部及び
その近傍領域との囲りにガラス体を施封し、このガラス
体を溶解する工程とを有するものである。
【0010】
【作用】上述した構成のサーミスタによれば、ガラス体
内に位置する各リード線の一方の端部の近傍領域に酸化
部分を設けたものであるから、この酸化部分とその囲り
のガラス体とのぬれ性が良好となり隙間が皆無となって
ガラス体内のサーミスタ素体に対する外部雰囲気媒体の
侵入を素子できる。
【0011】また、上述した製造方法によれば、一対の
リード線の一方の端部の近傍領域に各々酸化部分を形成
し、これらのリード線の一方の端部を各々サーミスタ素
体の両端面に接続し、さらに、サーミスタ素体及び両リ
ード線の一方の端部側の囲りにガラス体を施封溶解する
ことで上述した作用を発揮するサーミスタ素体を製造で
きる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】図1に示すサーミスタ1は、アルミナ・炭
化ほう素(Al2 3 −B4 C)系の複合焼結体により
所定の厚さで両端面が平坦に形成されたサーミスタ素子
2及びこのサーミスタ素子2の両端面に設けた電極層3
a,3bからなるサーミスタ素体4と、このサーミスタ
素体4の両電極層3a,3bに各々一方の端部が接続さ
れた一対の鉄・ニッケル・コバルト合金(コバール線)
製のリード線5a,5bと、前記サーミスタ素体4,両
リード線5a,5bのサーミスタ素体4に対する接続領
域及びこれに近接する近傍領域5c,5dを封止するガ
ラス体11とを具備している。
【0014】前記近傍領域5c,5dには、図1にクロ
ス斜線を付して示すように、各々酸化部分6a,6bが
設けられている。
【0015】次に、前記サーミスタ1の製造方法につい
て図2乃至図7を参照して説明する。
【0016】まず、図2に示すように、コバール線製の
リード線5aを用意し、このリード線5aの一方の端部
から若干離れた近傍領域5cに対し図3に示すようにス
ポット溶接機の一対の電極7a,7bを当接して所定の
電流を流し、前記近傍領域5cにクロス斜線で示す酸化
部分6aを形成する。
【0017】他方のリード線5bの近傍領域5dに対し
ても同様に酸化部分6bを形成する。
【0018】このような両リード線5a,5bの各酸化
部分6a,6bは、その表面に拡散層が形成された状態
を呈し、ガラス体11とのぬれ性が酸化部分6a,6b
以外の各リード線5a,5bの領域よりも良好となる。
【0019】次に、図4に示すように、前記リード線5
aの一方の端部をサーミスタ素体4の一方の電極層3a
上に当接しつつ前記スポット溶接機の一対の電極7a,
7bを前記一方の端部に当て所定の電流(上述した酸化
処理の場合よりも大きな電流)を流して、この一方の端
部を電極層3aに溶接する。
【0020】次に、全く同様にして図5に示すように他
方のリード線5bの一方の端部をサーミスタ素体4の他
方の電極層3bに溶接する。
【0021】このようにして、サーミスタ素体4に対
し、各々酸化部分6a,6bを設けたリード線5a,5
bを溶接した後、図6,図7に示すように、グラファイ
ト製又はSi3 4 系材料製のガラスとのぬれ性が悪い
治具8を用いてガラス体封止処理を行う。
【0022】即ち、図6に示すように、治具8に設けた
有底孔部9内に前記両リード線5a,5bの突出部側を
挿入し、前記近傍領域5c,5dから上方部分を治具8
上に露出させた後、所定の内径及び外径を有するガラス
管10を前記サーミスタ素体4,リード線5a,5bの
端部及び近傍領域5c,5dの囲りに装着する。
【0023】次に、例えば不活性ガス雰囲気中で前記ガ
ラス管10の加熱処理を行い、このガラス管10を溶融
して、前記サーミスタ素体4,リード線5a,5bの各
端部及び酸化部分6a,6bにガラスが密着した状態の
図7に示すガラス体11を形成する。
【0024】そして、前記有底孔部9から各リード線5
a,5bを抜きとることで図1に示すサーミスタ1を得
る。
【0025】上述した方法により得られるサーミスタ1
によれば、ガラス体11の内部で、かつ、このガラス体
11から両リード線5a,5bが外部雰囲気に突出する
境界部の近傍に前記酸化部分6a,6bが設けられてい
るので、ガラス体11と両酸化部分6a,6bとのぬれ
性が良好となり溶融したガラスが前記酸化部分6c,6
bに隙間なく密着する。これにより、H2 O,NOx等
の外部雰囲気媒体がリード線5a,5bとガラス体11
との境界から内部に侵入することは皆無となり、サーミ
スタ素体4に対する耐湿性が良好になり、サーミスタ1
は安定した温度検出特性を維持し得ることになる。
【0026】また、上述した製造方法によれば、不活性
ガス雰囲気中で前記ガラス管10を溶融させるので、リ
ード線5a,5bのガラス体11から露出する領域が酸
化されることは無く、これにより、酸化膜の除去工程や
Niメッキの除去工程は不要となる。
【0027】図8,図9は、上述した酸化処理及び溶接
処理の他例を示すものである。
【0028】即ち、図8はスポット溶接機を2台用い、
かつ、中心電極7cを共通にした三電極法により、リー
ド線5a(リード線5bも同様)に対する酸化処理と、
リード線5a(リード線5bも同様)の電極層3a(又
は3b)に対する溶接処理とを同時に行うようにしたも
のである。
【0029】この場合、中心電極7cを共通にしないで
個別構成とした四電極法とすることも可能である。
【0030】図9は、スポット溶接機の両電極7a,7
bにより近傍領域5cの酸化処理を行い、同時に抵抗溶
接機の両電極12a,12bを用いてリード線5aの一
方の端部を前記電極層3aに溶接する方法を示すもので
ある。
【0031】図8,図9に示すような同時処理を採用し
ても、既述した実施例と同様なサーミスタ1を製造する
ことができる。
【0032】本発明は、上述した実施例のほか、その要
旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【0033】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、リード線
の端部の近傍領域にガラスとのぬれ性の良い酸化部分を
設け、この酸化部分の囲りをガラス体で覆ったことによ
り、酸化部分の外周がガラスと隙間なく密着することに
なり、外部雰囲気媒体の侵入が阻止され耐湿性が良好と
なって安定した温度検出特性を維持し得るサーミスタを
提供することができる。
【0034】また、本発明の製造方法によれば、上述し
た作用効果を奏するサーミスタを、Niメッキ工程や酸
化膜の除去工程が不要な簡略な工程で製造することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのサーミスタを示す正面
【図2】図1に示すサーミスタの製造工程図
【図3】図1に示すサーミスタの製造工程図
【図4】図1に示すサーミスタの製造工程図
【図5】図1に示すサーミスタの製造工程図
【図6】図1に示すサーミスタの製造工程図
【図7】図1に示すサーミスタの製造工程図
【図8】図1に示すサーミスタの製造工程のうち、酸化
処理,溶接処理を同時に行う場合の説明図
【図9】図1に示すサーミスタの製造工程のうち、酸化
処理,溶接処理を同時に行う場合の説明図
【図10】従来例の断面図
【符号の説明】
1 サーミスタ 4 サーミスタ素体 5a リード線 5b リード線 5c 近傍領域 5d 近傍領域 6a 酸化部分 6b 酸化部分 11 ガラス体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な両端面を有するサーミスタ素体
    と、このサーミスタ素体の両端面に一方の端部が接続さ
    れた一対のリード線と、前記サーミスタ素体と前記各リ
    ード線の一方の端部及びその近傍領域を封止したガラス
    体とを具備するサーミスタであって、前記ガラス体内に
    位置する各リード線の前記各近傍領域に酸化部分を設け
    たことを特徴とするサーミスタ。
  2. 【請求項2】 一対のリード線の一方の端部の近傍領域
    に各々酸化部分を形成する工程と、酸化部分が設けられ
    た一対のリード線の一方の端部をサーミスタ素体の両端
    面に接続する工程と、前記サーミスタ素体と一対のリー
    ド線の一方の端部及びその近傍領域との囲りにガラス体
    を施封し、このガラス体を溶解する工程とを有すること
    を特徴とするサーミスタの製造方法。
JP4003367A 1992-01-10 1992-01-10 サーミスタ及びその製造方法 Withdrawn JPH05190306A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013211437A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Mitsubishi Materials Corp サーミスタ素子及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013211437A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Mitsubishi Materials Corp サーミスタ素子及びその製造方法

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