JPH0518959A - 分析素子 - Google Patents

分析素子

Info

Publication number
JPH0518959A
JPH0518959A JP16850591A JP16850591A JPH0518959A JP H0518959 A JPH0518959 A JP H0518959A JP 16850591 A JP16850591 A JP 16850591A JP 16850591 A JP16850591 A JP 16850591A JP H0518959 A JPH0518959 A JP H0518959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
reagent
analytical element
fibers
expanding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16850591A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Tsuji
稔夫 辻
Seiji Hidaka
誠司 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP16850591A priority Critical patent/JPH0518959A/ja
Publication of JPH0518959A publication Critical patent/JPH0518959A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体試料が低分子成分から巨大タンパク質成
分まで含む場合でも展開させることが出来、しかも同時
再現性に優れた分析素子を提供することにある。 【構成】 支持体上に少なくとも一つの試薬を含む試薬
層が設けられ、その上方に展開層が設けられてなる分析
素子であって、前記展開層はセルロースからなる繊維と
セルロースからなる非繊維とを含有してなる分析素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体試料中の特定成分
を分析する為の分析素子、特に液体を試料として用いる
臨床検査に有用な多孔性展開層を設けた多層分析素子に
関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来、乾式タイプの分析素子の一形態と
して、液体不浸透性で透明な支持体の上に、呈色反応試
薬及び親水性ポリマー(バインダ)を含む吸水性の試薬
層と多孔性展開層とを設けた一体型の多層分析素子が提
案されている。この分析素子における多孔性展開層は、
点着された水性液体試料(例えば、全血、血漿、血清、
リンパ液、唾液、髄液、膣液、尿、酒類、排水等)を水
性液体試料中に含有されている成分を実質的に偏在させ
ることなく、横方向に拡げ、単位面積当たり一定の割合
で試薬層に拡散させる作用(メータリング作用)をする
層である。
【0003】尚、このような作用をする多孔性展開層に
ついては、米国特許第3992158号明細書、特開昭
49−53888号公報、特開昭55−164356号
公報、特開昭57−66359号公報、特開昭57−1
25847号公報、特開昭57−197466号公報等
に記載が有る。ところで、米国特許第3992158号
明細書や特開昭49−53888号公報等に記載されて
いる透明支持体上に分析試薬を含有した試薬層及び等方
的に多孔性の非繊維質多孔性媒体からなる展開層を積層
した分析素子は、米国特許第3050373号明細書、
米国特許第3061523号明細書に記載されている試
薬紙タイプに比較すると、測定精度において優れている
ものの、これらの展開層は、脆弱である為破損の度合が
大きく、又、安定して供給することが困難であり、更に
は製造の面からもボイドのサイズ、空隙率等を一定にす
ることが難しい。しかも、非繊維質多孔性媒体よりなる
展開層は、液体試料が血清のような高濃度のタンパク質
を含む場合、点着された液体試料の展延作用がタンパク
質の含有量によってかなり変化するので、定量性が損な
われる欠点がある。
【0004】特開昭55−164356号公報、特開昭
57−66359号公報に記載されている織・編物から
なる展開層は、上記非繊維多孔性媒体よりなる展開層に
比べて製造の容易さ、素子の丈夫さ等の点で優れている
ものの、展開面積のコントロールが困難であること、光
反射率が低い為に光反射層が別に必要となること、展開
層へ試薬を含有させる場合、展開層を積層後さらに試薬
含有液を塗布する必要があり、製造工程が煩雑で、コス
ト高なといった問題点を有している。
【0005】特開昭57−125847号公報や特開昭
57−197466号公報に記載されている繊維分散液
を塗布することにより構成される繊維質多孔性媒体から
なる展開層は、展開層への試薬含有が容易であること、
展開面積のコントロールが可能であること、展開層自身
が反射層としての機能を有していること、液体試料が血
清のような高濃度のタンパク質を含む場合でも点着され
た液体試料の展延作用がタンパク質量によって影響を受
けないこと、一体型分析素子の製造が容易であるといっ
た数多くの優れた点を有している。
【0006】しかしながら、上記の展開層は展開層の構
造が不均一である為、非繊維質多孔性媒体よりなる展開
層に比較し、これを積層した分析素子は、同時再現性の
点で必ずしも十分な性能を発揮していない。又、展開層
の下層のバインダにゼラチンのような親水性高分子が使
用されていて、展開層バインダに疎水性高分子が用いら
れている場合には、膜付きが悪い為に接着層が必要とな
り、接着層を塗設する工程が必要になるといった問題点
も有る。
【0007】
【発明の開示】本発明の目的は、液体試料が低分子成分
から巨大タンパク質成分まで含む場合でも展開させるこ
とが出来、しかも同時再現性に優れた分析素子を提供す
ることにある。この本発明の目的は、支持体上に少なく
とも一つの試薬を含む試薬層が設けられ、その上方に展
開層が設けられてなる分析素子であって、前記展開層は
セルロースからなる繊維とセルロースからなる非繊維と
を含有してなることを特徴とする分析素子によって達成
される。
【0008】尚、繊維はセルロース繊維であり、非繊維
は結晶セルロースであるものが好ましい。そして、上記
のように構成させた本発明の分析素子は、例えば特開昭
57−197466号公報に記載されている繊維を用い
て製造された繊維質多孔性展開層を塗設した素子におい
て問題となる展開層の不均一性に起因する測定値のバラ
ツキ(同時再現性の不良)が改善され、通常の分光光度
計で簡単、かつ、迅速に流体試料、特に生物学的流体試
料中の成分の定量分析を精度良く行うことが出来る。
【0009】又、展開層への試薬含有が容易で、かつ、
展開面積のコントロールが可能であり、さらには液体試
料が低分子成分や巨大分子であるタンパク質を含む場合
でも、点着された液体試料の展延作用が可能であり、極
めて汎用性が高いものである。以下、本発明の分析素子
について更に詳細に説明する。
【0010】本発明の分析素子に係る支持体としては、
液体不浸透性で、かつ、光透過性であればその種類を問
わないが、例えば酢酸セルロース、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリカーボネート、ポリスチレンのような種
々の重合体材料が用いられる。支持体の厚さは任意であ
るが、好ましくは約50〜250μmである。支持体の
観察側の一側面は、その目的に応じて任意に加工するこ
とが可能である。
【0011】支持体上に試薬層を設ける場合、直接試薬
層を設けることもできるが、場合によっては、光透過性
の下塗層を設け、試薬層と支持体との間の接着性を高め
るようにしても良い。試薬層は、分析すべき検体成分と
定量反応を行わせる試薬類を含有せしめ、定量反応を行
なわしめる為に設けられる。そして、この試薬層は親水
性コロイド物質等をバインダとし、支持体上に塗布する
ことによって設ける為、濾紙の如き担体に試薬を含浸さ
せる従来の場合とは異なり、均一に試薬類を含有させる
ことが可能であり、かつ、試薬の含有量を自由にコント
ロールできるという利点を有している。このような親水
性コロイド物質としては、天然または合成の高分子物質
が好ましく、更に望ましくはゼラチン、変性ゼラチン等
のゼラチン誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドンなどが好ましい。この中でも、ゼラチン等の
ゼラチン誘導体が特に好ましい。これらの親水性コロイ
ド物質は、約150〜500%の膨潤度を有するものが
好ましい。又、その膜厚は所望に応じて選択することが
可能であり、少なくとも約5μm以上であることが好ま
しい。
【0012】上記のようにして構成される試薬層に含有
される試薬は、試料中の分析すべき検体成分及びこの成
分を分析する為に選択した分析反応によって決まること
は言うまでもない。尚、選ばれた分析反応が二種以上の
試薬から構成されている場合、この試薬を同一試薬層内
に一緒に混合して含有させても良く、あるいは二種以上
の試薬を別層にして含有させても良い。又、試料中の二
種以上の検体成分を同一の試薬層内で分析反応を行うこ
とも可能である。この際、二種以上の分析反応は相互に
妨害しないように、かつ、生成した反応生成物を測定す
る際に互いに影響を及ぼさないよう分析反応を選択する
ことが望ましい。
【0013】本発明においては、支持体上に設けられた
試薬層の上方において一層または複数層の展開層が設け
られる。この展開層は、次の目的の為に設けられる。 (1)一定容量の流体試料を単位面積当たり一定容量
で、かつ、均一に試薬層内に拡散させる。 (2)必要に応じて流体試料中の分析反応を阻害する物
質または要因を除去する機能をもたせても良い。 (3)分光光度分析を行う際には、支持体を透過する測
定光を反射するバックグラウンド作用を行う機能を兼ね
備えさせても良い。
【0014】従って、本発明に係る展開層は、一層で上
記三つの機能を全て発揮できるようにしても良く、ある
いは各々の機能を適宜分離し、各機能毎に別の層を構成
するようにしても良い。さらには、三つの機能のうち、
二つの機能を発揮する層と、残りの他の機能を発揮する
層を組み合わせるようにしても良い。本発明に係る展開
層の膜厚は、目的に応じて任意に選ぶことができるが、
好ましくは約20〜600μm、さらに好ましくは50
〜400μmのものである。展開層の空隙率は、好まし
くは25〜90%、さらに好ましくは40〜80%のも
のである。展開層の平均ポアサイズは、好ましくは1〜
200μm、さらに好ましくは3〜150μm、さらに
一層好ましくは5〜100μmのものである。
【0015】本発明で用いられる非繊維とは、繊維状で
ないものを言い、例えば特開昭49−53888号公報
で開示されている非繊維質多孔性媒体を形成させる為の
素材が挙げられる。本発明で用いられる繊維とは、形状
が繊維状であるものを言い、例えば特開昭57−197
466号公報で開示されている繊維、天然セルロース、
及びその誘導体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
アミド等の合成繊維が挙げられる。尚、この繊維はJI
S標準篩50メッシュを通過し、JIS標準篩325メ
ッシュを通過できなかったもの、より望ましくはJIS
標準篩100メッシュを通過し、JIS標準篩320メ
ッシュを通過できなかったもの、一層望ましくはJIS
標準篩200メッシュを通過し、JIS標準篩300メ
ッシュを通過できなかったものが好ましい。特に、上記
のような大きさの天然セルロースが好ましい。
【0016】そして、繊維/非繊維(重量比)は、50
/100〜100/1、より望ましくは100/100
〜100/3のものであることが好ましい。繊維と非繊
維とを用いて多孔性展開層を構成する方法は、接着剤と
してゼラチン、アガロース、アラビアゴム、カルボキシ
メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン等の水透過性で、水で膨潤するポリマーを用
いる場合は、特開昭57−125847号公報に開示さ
れている方法で製造できる。接着剤として、水不透過性
で、水で膨潤しないポリマーを用いる場合は、特開昭5
7−197466号公報に開示されている方法で製造で
きる。
【0017】接着剤として用いることが出来る水で膨潤
しない疎水性ポリマーとしては、例えば塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エ
ステル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル
−スチレン共重合体、メタクリル酸エステル−アクリロ
ニトリル共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリ
デン共重合体、メタクリル酸エステル−スチレン共重合
体、ナイロン−シリコン系樹脂、ニトロセルロース−ポ
リアミド樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−ア
クリロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、
セルロース誘導体(セルロースアセテートブチレート、
セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、
セルロースプロピオネート、ニトロセルロース等)、ス
チレン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、クロ
ロビニルエーテル−アクリル酸エステル共重合体、アミ
ノ樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹脂等の接着剤の
他、特開昭55−90859号公報の第9ページ〜第1
3ぺージに開示されているポリマー、特開昭57−19
7466号公報の第5ページ〜第7ページに開示されて
いるポリマー、特公平2−19906号公報記載の反応
性疎水性高分子を使用することができる。
【0018】上記バインダは広範に選択された量を用い
ることが可能であるが、繊維及び非繊維で形成される間
隙容積の実質的部分が、繊維及び非繊維に対して0.0
5〜50重量%、より好ましくは0.05〜30重量%
用いることができる。本発明の展開層は、種々の方法を
用いて製造することができる。例えば、繊維及び非繊維
を溶解しない液体キャリヤーに分散し、次いで上記バイ
ンダを加えて繊維及び非繊維分散液を調整した後、塗布
乾燥することにより展開層を形成することができる。
【0019】展開層を形成する為に有用な分散液は、十
分な時間安定である必要がある。このような安定な分散
液を製造する為には、多くの方法を単独又は組み合わせ
て用いることが可能である。例えば、有用な方法の一つ
として、界面活性剤を液体キャリヤーへ添加し、繊維及
び非繊維の分散液中における分散及び安定化を促進する
ことができる。
【0020】使用可能な代表的な界面活性剤の例として
は、カチオン若しくはアニオン性界面活性剤、トライト
ンX−100(ロームアンドハース社製、オクチルフェ
ノキシポリエトキシエタノール)、サーファクタント1
0G(オリーン社製、ノニルフェノキシポリグリシドー
ル)等の非イオン性界面活性剤がある。これらの界面活
性剤は広範に選択された量を用いることが可能である
が、繊維及び非繊維に対して0.005〜30重量%、
より望ましくは0.05〜20重量%用いることが好ま
しい。
【0021】又、別の方法として、上記分散液の超音波
処理、物理的混合、物理的攪拌処理、pH調整が有り、
これらを前記の方法に組み合わせることが有効である。
前記繊維及び非繊維分散液の液体キャリヤーは、水性液
体とすることができる。尚、繊維及び非繊維がキャリヤ
ーに不溶性である種々の有機液体のような他の液体キャ
リヤーも使用可能である。水以外の代表的な液体キャリ
ヤーには、水混和性有機溶媒、水と水混和性有機溶媒の
水性混和物及び適当な水不混和性有機溶媒がある。水混
和性有機溶媒には、低級アルコール(アルキル基の炭素
数が1〜4個のアルコール)、アセトン及びテトラヒド
ロフランがある。水不混和性溶媒には、酢酸エチルの如
き低級アルキルエステル、ハロゲン化炭化水素(例え
ば、クロロホルム、塩化メチル及び四塩化炭素等)の如
きハロゲン化有機溶媒、芳香族炭化水素(例えばベンゼ
ン、トルエン及びキシレン等)及び脂肪族炭化水素(例
えばヘキサン、デカリン等)の如き溶媒がある。
【0022】本発明の分析素子は各種の機能層、試薬層
及び部材を有しても良く、例えば米国特許第39921
58号明細書記載の試薬層、濾過層、反射層、下塗層、
米国特許第4042335号明細書記載の放射線ブロッ
キング層、米国特許第4066403号明細書記載のバ
リヤー層、米国特許第4144306号明細書記載のレ
ジストレーション層、米国特許第4166093号明細
書記載のマイグレーション阻止層、米国特許第4127
499号明細書記載のシンチレーション層、特開昭55
−90859号公報記載のスカベンジャー層及び米国特
許第4110079号明細書記載の破壊性ポッド状部材
を任意に組み合わせて分析素子を構成することが可能で
ある。
【0023】本発明の展開層を有する分析素子は、一対
の加圧ローラーの間を通過させる方法によるカレンダー
リング処理を行うことによって、展開層表面の平滑さを
増し、光学的反射において好ましい効果を得ることが可
能である。本発明の分析素子は、例えば浸漬塗布法、エ
アーナイフ法、カーテン塗布法又は米国特許第2681
294号明細書に記載の如きホッパーを用いる押出塗布
法など各種の塗布法で塗布することが可能であり、所望
により二層又はそれ以上の層を米国特許第276179
1号明細書及び英国特許第837095号明細書に記載
の方法で同時に塗布することも出来る。
【0024】本発明の分析素子は、展開層側から流体試
料を供給し、透明支持体側から観察することにより目的
を達成できる。本発明の分析素子に適用される流体試料
の量は、任意に定めることができるが、好ましくは約5
〜50μlであり、より好ましくは約5〜20μlであ
る。通常約10μlの流体試料を適用するのが好まし
い。
【0025】本発明の分析素子に用いられる分析反応
は、その目的により任意に定めることができるが、例え
ば全血、血漿、血清、リンパ液、唾液、髄液、膣液、尿
などの生物学的流体試料中の成分の分析に用いられる。
これらは分析試薬を適宜選択することで、例えばグルコ
ース、尿素窒素、アンモニア、尿酸、コレステロール、
トリグリセリド、クレアチン、クレアチニン、ビリルビ
ン等の成分並びに他の多くの分析に使用し得るように容
易に構成することが可能である。
【0026】本発明の分析素子は臨床化学の分野に用い
られるのみならず、他の化学分析の分野においても適用
可能であり、又、一定膜面積内に一定の流体を保持でき
る機能を用いて他の機能層と組み合わせることも可能で
ある。本発明の分析素子を用いて検出可能な変化として
分析結果を得たのち、種々の検出可能な変化に対応して
反射スペクトロフォトメトリー、透過スペクトロフォト
メトリー、発光スペクトロフォトメトリー若しくは蛍光
スペクトロフォトメトリー又はシンチレーション測定等
により測定される。このようにして得られた測定値は、
予め作成しておいた検量線に当てはめることで、未知被
検物質の量を決定することができる。
【0027】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。
【0028】
【実施例】
〔実施例1〕膜厚180μmの透明な下引済ポリエチレ
ンテレフタレート支持体上に下記組成の試薬層を設け
た。 〔試薬層〕 ゼラチン 15.9 g/m2 1,7−ジヒドロキシナフタレン 0.61g/m2 4−アミノアンチビリン・塩酸塩 0.82g/m2 ジメドン 0.14g/m2 リン酸カリウム緩衝剤(pH6.8) 3.23g/m2 トリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム 0.25g/m2 1,2−ビス(ビニルスルホニル)エタン 0.11g/m2 ペルオキシダーゼ 12500U/m2 上記試薬層上にN−ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重
合体(モル比80対20)のn−ブタノール溶液を用い
て乾燥膜厚が約2μmになるよう接着層を塗設した。
【0029】一方、東洋濾紙社製の濾紙粉末(未分級
品)を400メッシュの篩で篩い分けし、濾紙粉末の製
造段階で発生する濾紙粉末中の非繊維を得た。尚、濾紙
粉末(未分級品)を400メッシュ以上の篩を通過した
ものは、光学顕微鏡によれば非繊維であることが判る。
又、東洋濾紙社製の濾紙粉末について、40メッシュの
篩を通過し、100メッシュの篩で残された繊維F1を
得た。そして、これら繊維/非繊維が100/20(重
量比)の混合物Aを用意した。
【0030】又、前記混合物Aにおける非繊維としてア
ビセルPH−101(旭化成工業社製)を用いて繊維/
非繊維が100/20(重量比)の混合物Bを用意し
た。又、比較の為に、東洋濾紙社製の濾紙粉末につい
て、40メッシュの篩を通過し、100メッシュの篩で
残された繊維F1を用意した。そして、上記混合物A、
混合物B及び繊維F1について、表1に示す如く、分散
液1、分散液2及び分散液3を作成した。
【0031】 表 1 液体キャリヤ バインダ 界面活性剤 分散液1 混合物A キシレン 注1 トライトンX100 本発明 100g 308g 25g 10g 分散液2 混合物B 同上 同上 同上 本発明 100g 分散液3 繊維F1 同上 同上 同上 比較例 100g 注1 ポリ(スチレン−グリシジルメタアクリレート)(90/10) この後、上記の分散液1、分散液2及び分散液3各々に
コレステロールエステラーゼ4500U及びコレステロ
ールオキシダーゼ4500U並びにウシ血清アルブミン
2gを水に溶解し、凍結乾燥したものが添加され、そし
てこれを前記接着層の上に塗設し、本発明の分析素子
1,2及び比較例の分析素子1を作製した。
【0032】このようにして得られた3種の分析素子に
各種グルコース濃度のヒト血清を10μl点着し、37
℃で7分間インキュベーションした後、546nmのフ
ィルターを用いて反射濃度を測定し、この反射濃度とユ
ニキットグルコース−E(中外製薬社製)で検定したヒ
ト血清のグルコース濃度値から予め検量線を作成した。
【0033】更に、ヒト血清の中から正常値(187n
g/dl)及び異常値(362ng/dl)のものをそ
れぞれ10回点着し、上記と同じ操作をして反射濃度を
測定し、上記で作製した検量線からコレステロール濃度
を算出し、変動係数CV(%)を求めたので、その結果
を表2に示す。 表 2 正常値 異常値 サンプル X(mg/dl) CV(%) X(mg/dl) CV(%) 本発明の分析素子1 187 1.12 362 1.09 本発明の分析素子2 187 1.35 362 1.19 比較例の分析素子1 187 3.91 362 3.89 この表から、本発明の分析素子は変動係数が小さく、測
定値にバラツキが少なく、同時再現性が高く、正確な分
析を行えることが判る。
【0034】〔実施例2〕膜厚180μmの透明な下引
済ポレエチレンテレフタレート支持体上に下記組成の試
薬層を設けた。 〔試薬層〕 アクリルアミド−メチルメタクリレート共重合体(重合比9:1) 12.5 g/m2 クエン酸緩衝剤(pH2.8) 12.06g/m2 エマルゲン−120(花王アトラス社製) 4.50g/m2 上記試薬層の上にN−ビニルピロリドン−酢酸ビニル共
重合体(モル比80:20)のn−ブタノール溶液を乾
燥膜厚が約2μmになるよう塗設し、接着層を構成し
た。
【0035】この接着層上に実施例1で作成した分散液
1,2,3の各々にブロムクレゾールグリーン3.0g
を添加した分散液を塗布乾燥し、本発明の分析素子3,
4及び比較例の分析素子2を作製した。又、分散液3に
おける繊維F1の代わりにアビセルPH−101を用い
て作製した分散液4を用いて同様に行い、比較例の分析
素子3を作製した。
【0036】上記本発明の分析素子3,4及び比較例の
分析素子2,3に各種アルブミン濃度のヒト血清を10
μl点着し、37℃で7分間インキュベーションした
後、650nmのフィルターを用いて反射濃度を測定
し、この反射濃度とユニキットアルブミン−S(中外製
薬社製)で検定したヒト血清のアルブミン値から予め検
量線を作成した。
【0037】さらに、ヒト血清の中から正常値(4.9
g/dl)及び異常値(2.6g/dl)のものを各々
18回点着し、上記と同様の操作を行って反射濃度を測
定し、予め作成した検量線に当てはめてアルブミン濃度
値を算定し、変動係数CV(%)を求めたので、その結
果を表3に示す。 表 3 正常値 異常値 サンプル X(mg/dl) CV(%) X(mg/dl) CV(%) 本発明の分析素子3 4.9 1.26 2.6 1.33 本発明の分析素子4 4.9 1.21 2.6 1.29 比較例の分析素子2 4.9 4.00 2.6 4.12 比較例の分析素子3 3.2 3.54 1.8 3.89 これから判るように、本発明の分析素子は変動係数が小
さく、測定値にバラツキが少なく、同時再現性が高く、
正確な分析を行えることが判る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一つの試薬を含む
    試薬層が設けられ、その上方に展開層が設けられてなる
    分析素子であって、前記展開層はセルロースからなる繊
    維とセルロースからなる非繊維とを含有してなることを
    特徴とする分析素子。
  2. 【請求項2】 繊維がセルロース繊維であり、非繊維が
    結晶セルロースであることを特徴とする請求項1の分析
    素子。
JP16850591A 1991-07-09 1991-07-09 分析素子 Pending JPH0518959A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16850591A JPH0518959A (ja) 1991-07-09 1991-07-09 分析素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16850591A JPH0518959A (ja) 1991-07-09 1991-07-09 分析素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0518959A true JPH0518959A (ja) 1993-01-26

Family

ID=15869308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16850591A Pending JPH0518959A (ja) 1991-07-09 1991-07-09 分析素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0518959A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002071683A (ja) * 2000-09-04 2002-03-12 Toray Ind Inc 液体展開用シート
JP2002071609A (ja) * 2000-09-04 2002-03-12 Toray Ind Inc 液体展開用シート
JP2008303238A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd ニトロセルロース溶液およびその製造方法、蛍光体スラリーおよびその製造方法、蛍光体被膜、蛍光ランプ
US7713474B2 (en) 2002-01-15 2010-05-11 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Liquid permeable composition in dry reagent devices
US7964372B2 (en) 2004-12-13 2011-06-21 Bayer Healthcare Llc Size self-limiting compositions and test devices for measuring analytes in biological fluids

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002071683A (ja) * 2000-09-04 2002-03-12 Toray Ind Inc 液体展開用シート
JP2002071609A (ja) * 2000-09-04 2002-03-12 Toray Ind Inc 液体展開用シート
JP4590704B2 (ja) * 2000-09-04 2010-12-01 東レ株式会社 液体展開用シート
JP4670133B2 (ja) * 2000-09-04 2011-04-13 東レ株式会社 電極方式の検査シートのカバーに用いられる液体展開用シート
US7713474B2 (en) 2002-01-15 2010-05-11 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Liquid permeable composition in dry reagent devices
US7964372B2 (en) 2004-12-13 2011-06-21 Bayer Healthcare Llc Size self-limiting compositions and test devices for measuring analytes in biological fluids
US9982289B2 (en) 2004-12-13 2018-05-29 Ascensia Diabetes Care Holdings Ag Size self-limiting compositions and test devices for measuring analytes in biological fluids
JP2008303238A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd ニトロセルロース溶液およびその製造方法、蛍光体スラリーおよびその製造方法、蛍光体被膜、蛍光ランプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4548906A (en) Integral multilayer analytical element for the analysis of ammonia or an ammonia forming substrate and a method for the detection thereof using the same
US4050898A (en) Integral analytical element
EP0013156A1 (en) Particulate structure and element for analysis or transport of a liquid and method of making said element
US4478944A (en) Analytical element containing a barrier zone and process employing same
JPH0726959B2 (ja) 全血分析要素
US4594224A (en) Analytical element
US4486537A (en) Analytical element and method of use
JPH0726960B2 (ja) 乾式全血分析要素
US5118472A (en) Analytical element for analysis of whole blood
JPH0518959A (ja) 分析素子
EP1717582B1 (en) Multilayer analysis element
JPS62103542A (ja) 一体型多層分析要素
JP2006266705A (ja) 多層分析要素及びその製造方法
JPH0518954A (ja) 分析素子
JP3799395B2 (ja) ヘマトクリット値測定方法及び試験具
JPH0518957A (ja) 分析素子
JPH0518955A (ja) 分析素子
JPH0518956A (ja) 分析素子
JPH0518958A (ja) 分析素子
JPH0518953A (ja) 分析素子
JPS6247552A (ja) 多層分析素子
JPS5870161A (ja) 分析素子
JP2006087356A (ja) 乾式分析要素
JPH01262470A (ja) 乾式全血分析要素
JPH0545189B2 (ja)