JPH0518853Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は電池の収納構造に関する。

［従来の技術］ 従来より電池の収納構造としては、電池蓋と枠
体とがバヨネツト構造にて結合しているものや、
電池蓋に設けてある係止爪が枠体に係止するもの
などがある。

［解決しようとする課題］ 上記従来構造のうち、バヨネツト構造によるも
のは電池蓋および枠体の形状が複雑になるため製
造コストがかさむという問題があつた。また係止
爪によるものは、蓋体を着脱する際に無理な力が
加わると係止爪が破損するおそれがあるという問
題があつた。さらに両構造とも、枠体を防水構造
にする場合には、ゴム製のパツキングなどを新た
に設ける必要があつた。

本考案の目的は、構造が簡単でまた蓋体の嵌合
作業が容易であつて、しかも防水効果を有する電
池の収納構造を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の特徴は、枠体に設けてある開口より電
池が挿入可能である電池収納部と、弾性部材にて
形成してあり開口の周縁部に係止する係止溝が外
周部に設けてある蓋体とからなり、蓋体の中央部
には電池と当接可能な厚肉部が形成してあり、厚
肉部の周囲は、電池と間〓をもつて対向している
ことにある。

［実施例］ 以下図面を参照して本考案の一実施例を説明す
る。

第１，２図示のように、枠体１にはボタン型の
電池２を挿入可能な開口１ａが設けてあり、その
下方には下板３により電池収納部４が形成されて
いる。下板３の右方にはプラス接片５がネジ６に
より取付けられており、このプラス接片は電池収
納部４に延伸し電池２の側面に当接している。下
板３の左方にはマイナス接片７が取付けられてお
り、このマイナス接片は電池収納室４の中央部下
方まで延伸し、電池２の底面に弾接している。開
口１ａに嵌合されている蓋体８はゴム等の弾性部
材にて形成されているもので、外周部には開口１
ａと嵌合する係止溝８ａが設けられている。蓋体
８の中央部には厚肉部８ｂが形成されており、蓋
体８が開口１ａと嵌合した状態において厚肉部８
ｂは電池２の上面と当接し、厚肉部８ｂの外周は
電池２の上面と間〓をもつて対向するようになつ
ている。

蓋体８を開口１ａに嵌合させる際には、蓋体８
を開口１ａ上に載置し、第３図示のように厚肉部
８ｂの外周部分を押圧する。厚肉部８ｂの外周は
電池２の上面と間〓をもつて対向しているため蓋
体８は下方に弾性変形し、これにより係止溝８ａ
は大きく開く。係止溝８ａが開口１ａに係止する
まで蓋体８を押圧して押圧を解くと、蓋体８は弾
性復帰し、蓋体８は開口１ａに嵌合する。すると
厚肉部８ｂは電池２の上面と当接し電池２は下方
へ押圧され、位置決めされる。

蓋体８が開口１ａに嵌合した状態では、係合溝
８ａが開口１ａに弾接するように係止しているた
め、開口１ａより水やほこり等が侵入することは
ない。また、厚肉部８ｂにより電池２が下方へ押
圧されているため、電池２はマイナス接片７と充
分な接触圧をもつて当接する。

［効果］ 以上詳述したように本考案においては、蓋体を
弾性部材にて形成し中央部を電池と当接する厚肉
部に形成し、その外周を電池と間〓をもつて対向
するようにしたため、蓋体の取付作業が容易でし
かも確実であり、簡単な構成なため安価に提供で
き、また電池収納部の防水性を高めることができ
るなど、実用上の効果は誠に著大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
１図は断面図、第２図は蓋体を取外した状態の断
面図、第３図は蓋体の取付動作を示す断面図であ
る。 １……枠体、１ａ……開口、２……電池、４…
…電池収納部、８……蓋体、８ａ……係止溝、８
ｂ……厚肉部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 枠体に設けてある開口より電池が挿入可能であ
   る電池収納部と、弾性部材にて形成してあり上記
   開口の周縁部に係止する係止溝が外周部に設けて
   ある蓋体とからなり、 上記蓋体の中央部には上記電池と当接可能な厚
   肉部が形成してあり、上記厚肉部の周囲は上記電
   池と間〓をもつて対向している ことを特徴とする電池の収納構造。