JPH05187516A - 車両の動力伝達装置 - Google Patents

車両の動力伝達装置

Info

Publication number
JPH05187516A
JPH05187516A JP313092A JP313092A JPH05187516A JP H05187516 A JPH05187516 A JP H05187516A JP 313092 A JP313092 A JP 313092A JP 313092 A JP313092 A JP 313092A JP H05187516 A JPH05187516 A JP H05187516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
clutch
engine
reverse
output shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP313092A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Ezaki
誠司 江崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP313092A priority Critical patent/JPH05187516A/ja
Publication of JPH05187516A publication Critical patent/JPH05187516A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆駆動時にエンジンブレーキを作用させるこ
とができ、かつパニックブレーキがかけられた場合でも
エンストの発生を防止することができる車両の動力伝達
装置を提供する 【構成】 エンジン出力軸8から無段変速機6への動力
伝達経路に、任意に断続することができる断続クラッチ
40と、駆動時にはフリーとなる一方逆駆動時にはロッ
クされるエンジンブレーキ用ワンウェイクラッチ41と
が並列に配置されてなる並列動力伝達部5が設けられ、
逆駆動時にはエンジンブレーキが得られるとともに、駆
動輪回転数がエンジン1のアイドル回転数に対応する回
転数以下となったときには自動的にエンジンブレーキ用
ワンウェイクラッチ41がフリーとなり、パニックブレ
ーキがかけられた場合でもエンストが発生しないように
なっていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の動力伝達装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の動力伝達装置には、エ
ンジン出力軸のトルクを運転状態に応じて変速して駆動
輪側に伝達する変速機構が設けられるが、かかる変速機
構としては、例えば、プラネタリギヤシステムを用いた
歯車式の多段変速機構、あるいはベルト式またはトロイ
ダル式の無段変速機構が多用されている(例えば、特開
平2−163562号公報参照)。そして、普通、エン
ジン出力軸と変速機構との間には、両者間の動力伝達を
断続し、あるいはエンジン出力軸と変速機構入力軸の差
回転を可能にする発進クラッチまたはトルクコンバータ
が設けられる。なお、トルクコンバータには、普通、所
定の運転領域でエンジン出力軸と変速機構入力軸とを直
結させるロックアップクラッチが付設される。
【0003】そして、エンジンによって駆動輪が駆動さ
れうる状態にあるときには(駆動時)、発進クラッチを備
えた動力伝達装置では発進クラッチが締結される。ま
た、トルクコンバータを備えた動力伝達装置では、運転
状態に応じてロックアップクラッチが断続され、例え
ば、低速・高負荷時にはロックアップクラッチが解放さ
れ、高速時にはロックアップクラッチが締結される。他
方、エンジンが駆動輪によって逆駆動されうる状態にあ
るとき(逆駆動時)、すなわち減速時あるいはブレーキン
グ時には、普通、エンジンブレーキを作用させるため
に、発進クラッチまたはロックアップクラッチが締結さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
逆駆動時に発進クラッチまたはロックアップを締結して
エンジンブレーキを作用させるようにすると、エンジン
出力軸と駆動輪とがリジッドに連結されているので、車
速がある程度以下になるとエンストを起こしてしまう。
このため、かかる従来の動力伝達装置では、普通、アク
セル開度、エンジン回転数あるいは車速等に基づいて、
所定の運転状態になったときに発進クラッチまたはロッ
クアップクラッチを解放するようにしている。しかしな
がら、かかる従来の動力伝達装置において、逆駆動時に
急ブレーキをかけた場合には(パニックブレーキ時)、駆
動輪が非常に短時間内に回転を停止するので、発進クラ
ッチまたはロックアップクラッチの解放タイミングが遅
れてしまい、エンストを起こすといった問題がある。本
発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたも
のであって、逆駆動時にエンジンブレーキを作用させる
ことができ、かつエンジンブレーキ作用時にパニックブ
レーキがかけられた場合でもエンストの発生を防止する
ことができる車両の動力伝達装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、第1の発明は、エンジン出力軸から変速機構への動
力伝達経路に、任意に断続することができる断続クラッ
チと、エンジンによって駆動輪が駆動されうる状態にあ
るときには空転する一方エンジンが駆動輪によって逆駆
動されうる状態にあるときにはロックされる逆駆動ロッ
ク型のワンウェイクラッチとが並列に配置されてなる並
列動力伝達部が設けられていることを特徴とする車両の
動力伝達装置を提供する。
【0006】第2の発明は、第1の発明にかかる車両の
動力伝達装置において、エンジン出力軸から変速機構へ
の動力伝達経路に、ロックアップクラッチを備えたトル
クコンバータが設けられていて、上記ロックアップクラ
ッチと、該ロックアップクラッチと並列に配置された逆
駆動ロック型のワンウェイクラッチとで並列動力伝達部
が構成されていることを特徴とする車両の動力伝達装置
を提供する。
【0007】第3の発明は、第1の発明にかかる車両の
動力伝達装置において、エンジン出力軸から変速機構へ
の動力伝達経路に発進クラッチが設けられていて、上記
発進クラッチと、該発進クラッチと並列に配置された逆
駆動ロック型のワンウェイクラッチとで並列動力伝達部
が構成されていることを特徴とする車両の動力伝達装置
を提供する。
【0008】第4の発明は、第1の発明にかかる車両の
動力伝達装置において、エンジン出力軸から変速機構へ
の動力伝達経路に、前進時には締結され後退時には解放
される切替クラッチを備えた前後進切替装置が設けられ
ていて、上記切替クラッチと、該切替クラッチと並列に
配置された逆駆動ロック型のワンウェイクラッチとで並
列動力伝達部が構成されていることを特徴とする車両の
動力伝達装置を提供する。
【0009】第5の発明は、第1の発明にかかる車両の
動力伝達装置において、エンジン出力軸から駆動輪への
動力伝達経路に、トルクコンバータを備えた第1の動力
伝達機構と、無段変速機を備えた第2の動力伝達機構と
が並列に設けられる一方、上記第2の動力伝達機構にエ
ンジン出力軸から無段変速機への動力の伝達を断続する
無段変速機伝達用クラッチが設けられていて、上記無段
変速機伝達用クラッチと、該無段変速機伝達用クラッチ
と並列に配置された逆駆動ロック型のワンウェイクラッ
チとで並列動力伝達部が構成されていることを特徴とす
る車両の動力伝達装置を提供する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 <第1実施例>以下、第1,第5の発明にかかる第1実
施例を説明する。図2に示すように、車両の動力伝達装
置TM1には、エンジン1から出力されるトルクを、ト
ルクコンバータ2と減速前後進切替部3とを介して変速
する第1動力伝達機構P1が設けられ、この第1動力伝
達機構P1の出力トルクは、さらに逆駆動遮断クラッチ
4を介して駆動輪側に伝達されるようになっている。ま
た、エンジン1のトルクを、並列動力伝達部5とトロイ
ダル式の無段変速機6とを介して変速する第2動力伝達
機構Q1が設けられている。第2動力伝達機構Q1の出
力トルクも逆駆動遮断クラッチ4を介して駆動輪側に伝
達されるようになっている。ここで、第1動力伝達機構
P1と第2動力伝達機構Q1とは、後で説明するよう
に、断続クラッチ40を断続することによって、択一的
に用いられるようになっている。なお、断続クラッチ4
0は、請求項5に記載された「無段変速機伝達用クラッ
チ」に相当する。
【0011】そして、第1動力伝達機構P1は、トルク
コンバータ2が低車速時にトルク増大機能を有する関係
上、発進時あるいは低速走行時等比較的大きな変速比を
必要とする場合に用いられる。また、第2動力伝達機構
Q1は、それほど大きな変速比は得られないものの、無
段変速機6が変速ショックを発生させずに変速比を連続
的に変化させることができるので、中・高速走行時等比
較的小さな変速比で運転される場合に用いられる。な
お、本明細書において 「変速比」 は 「トルク比(回転比
の逆数)」 を意味するものとする。
【0012】以下、動力伝達装置TM1の具体的な構造
を説明する。図1に示すように、FR車用の縦置き搭載
型4気筒エンジン1には、第1〜第4気筒#1〜#4が
設けられている。そして、エンジン1の出力部であるエ
ンジン出力軸8のトルクは、トルクコンバータ2と減速
前後進切替部3とを備えた第1動力伝達機構P1、また
は並列動力伝達部5と無段変速機6とを備えた第2動力
伝達機構Q1によって変速されるようになっている。
【0013】まず、第1動力伝達機構P1について説明
する。トルクコンバータ2は、実質的に、ポンプインペ
ラ11とタービンライナ12とステータ13とで構成さ
れている。ここで、ポンプインペラ11は、ポンプカバ
ー10を介してエンジン出力軸8と連結され、エンジン
出力軸8と一体的に回転するようになっている。タービ
ンライナ12は、タービンシャフト9に連結され、これ
と一体的に回転するようになっている。また、ステータ
13はステータ用ワンウェイクラッチ14を介して内側
中空シャフト15に連結され、この内側中空シャフト1
5は固定部16(ミッションケース)に固定されている。
なお、ポンプインペラ11には外側中空シャフト17が
連結され、この外側中空シャフト17によってオイルポ
ンプ18が駆動されるようになっている。
【0014】そして、トルクコンバータ2は、基本的に
は、ポンプインペラ11から吐出されるオイルでタービ
ンライナ12を回転駆動し、タービンライナ12ではね
返るオイルをステータ13で整流し、この整流されたオ
イルでポンプインペラ11の回転を高めるといったプロ
セスを繰り返し、タービンシャフト9に、エンジン出力
軸8のトルクより大きなトルクを出力するようになって
いる。
【0015】減速前後進切替部3には、フロント側(図
1では左側)に配置され前進時にトルクを伝達する前進
減速装置3a、リヤ側(図1では右側)に配置され後退時
にトルクを伝達する後退減速装置3b、前後進を切り替
えるための複数のブレーキ26,35等が設けられてい
る。前進減速装置3aは、ダブルピニオン式のプラネタ
リギヤシステムであって、タービンシャフト9に連結さ
れたフロントサンギヤ21と、フロントキャリア22に
よって回転可能に支持された第1,第2フロントピニオ
ン23,24と、フロントリングギヤ25とで構成され
ている。ここで、第1フロントピニオン23はフロント
サンギヤ21および第2フロントピニオン24と噛み合
い、第2フロントピニオン24はさらにフロントリング
ギヤ25と噛み合っている。そして、フロントキャリア
22に対して油圧式のフォワードブレーキ26が設けら
れ、このフォワードブレーキ26が締結されたときに
は、フロントキャリア22が固定部27(ミッションケ
ース)に固定されるようになっている。また、フロント
リングギヤ25は、フォワードワンウェイクラッチ28
と、後退減速装置3bのリヤキャリア29とを介して変
速機出力軸37に連結されている。なお、フォワードワ
ンウェイクラッチ28は、減速時あるいはブレーキング
時に、フロントリングギヤ25が変速機出力軸37(駆
動輪)によって逆駆動されるのを防止するために設けら
れている。
【0016】ここで、フロントキャリア22が固定され
たときには、各フロントギヤ21,23,24,25が、
この順に噛み合う固定的なギヤ列として機能し、タービ
ンシャフト9のトルクが、順に、フロントサンギヤ21
と第1フロントピニオン23と第2フロントピニオン2
4とフロントリングギヤ25とフォワードワンウェイク
ラッチ28とリヤキャリア29とを介して、減速(トル
ク増大)された上で変速機出力軸37(駆動輪側)に出力
される。この場合、変速機出力軸37がタービンシャフ
ト9と同一方向に回転し、車両は前進側に駆動される。
【0017】後退減速装置3bも、ダブルピニオン式の
プラネタリギヤシステムであって、タービンシャフト9
に連結されたリヤサンギヤ31と、リヤキャリア29に
よって回転可能に支持された第1,第2リヤピニオン3
2,33と、リヤリングギヤ34とで構成されている。
ここで、第1リヤピニオン32はリヤサンギヤ31およ
び第2リヤピニオン33と噛み合い、第2リヤピニオン
33はさらにリヤリングギヤ34と噛み合っている。そ
して、リヤリングギヤ34に対して油圧式のリバースブ
レーキ35が設けられ、このリバースブレーキ35が締
結されたときには、リヤリングギヤ34が固定部36
(ミッションケース)に固定されるようになっている。
【0018】ここで、リヤリングギヤ34が固定された
ときには、リヤサンギヤ31の回転が、第1リヤピニオ
ン32を介して第2リヤピニオン33に伝達され、これ
によって第2リヤピニオン33がリヤリングギヤ34と
噛み合いつつ、リヤサンギヤ31の回転方向とは逆方向
に公転する。このため、リヤキャリア29が、減速され
た上でリヤサンギヤ31と逆方向に回転する。この場
合、変速機出力軸37がタービンシャフト9と逆方向に
回転し、車両が後退側に駆動される。フォワードブレー
キ26とリバースブレーキ35とがともに解放された場
合は、減速前後進切替部3はニュートラル状態となり、
タービンシャフト9のトルクは変速機出力軸37に伝達
されない。変速機出力軸37は、逆駆動遮断クラッチ4
を介してプロペラシャフト39に連結され、このプロペ
ラシャフト39は、図示していないディファレンシャル
装置、アクスルシャフト等を介して駆動輪に連結されて
いる。
【0019】次に、第2動力伝達機構Q1について説明
する。並列動力伝達部5は、外側中空シャフト17を介
してタービンライナ11に連結され、したがってエンジ
ン出力軸8から直接的にトルクが入力されるようになっ
ている。この並列動力伝達部5には、基本的には任意に
断続することができる油圧式の断続クラッチ40と、逆
駆動ロック型のエンジンブレーキ用ワンウェイクラッチ
41とが、互いに並列な動力伝達経路を構成するように
して配設されている。そして、断続クラッチ40は、詳
しくは図示していないが、コントロールユニットからの
信号に従って、油圧回路によって運転状態に応じて締結
・解放されるようになっており、この断続クラッチ40
が締結されているときには、基本的にはエンジン出力軸
8のトルクが無段変速機6に入力され、第2動力伝達機
構Q1を介して駆動輪にトルクが伝達されるようになっ
ている。他方、断続クラッチ40が解放されているとき
には、基本的にはエンジン出力軸8のトルクが無段変速
機6に入力されず、エンジン出力軸8のトルクは第1動
力伝達機構P1を介して駆動輪に伝達されるようになっ
ている。
【0020】また、エンジンブレーキ用ワンウェイクラ
ッチ41は、エンジン1によって駆動輪(図示せず)が駆
動されうる運転状態にあるとき(駆動時)には空転する一
方、エンジン1が駆動輪によって逆駆動されうる運転状
態にあるとき(逆駆動時)、例えば減速走行時やブレーキ
ング時にはロックされるようになっている。つまり、エ
ンジンブレーキ用ワンウェイクラッチ41は、駆動時に
は格別の作用を及ぼさないが、逆駆動時にはエンジンブ
レーキを作用させるようになっている。
【0021】並列動力伝達部5は、順に、駆動ギヤ42
と、アイドルギヤ43と、第1カウンタギヤ44と、カ
ウンタシャフト45と、第2カウンタギヤ46と、被駆
動ギヤ47とを介して、無段変速機6に連結されてい
る。トロイダル式の無段変速機構6は、夫々実質的に同
一構成であって並列なトルク伝達経路をなす1対のトロ
イダル変速部、すなわちフロント側トロイダル変速部6
aおよびリヤ側トロイダル変速部6bで構成されている。
ここで、両トロイダル変速部6a,6bは、変速機出力軸
37の軸線と直交する平面に対して対称となるように配
置されているが、両者の構成と機能は実質的に同一であ
るので、対応する部材には同一番号を付し、以下では両
者をとくに区別せずに説明する。なお、無段変速機6
が、このような1対のトロイダル変速部6a,6bによっ
て構成されているので、両トロイダル変速部6a,6bの
反力が打ち消し合い、無段変速機6の支持が安定する。
【0022】無段式変速機6には、変速機出力軸37ま
わりに遊嵌されたインナディスク51(入力ディスク)
と、変速機出力軸37に連結されたアウタディスク52
(出力ディスク)と、インナディスク51のトルクをアウ
タディスク52に伝達するトルク伝達部材53とが設け
られている。そして、インナディスク51は、カム56
を介して、被駆動ギヤ47が取り付けられた連結された
中間ディスク55と係合している。ここで、インナディ
スク51への入力トルクが大きいときほど、中間ディス
ク55がインナディスク51に強く押し付けられるよう
になっている。
【0023】トルク伝達部材53には、本体部57と、
該本体部57にベアリング58を介して取り付けられ、
軸線Yまわりに回転できるようになったローラ59とが
設けられている。ここで、ローラ59は、その周面をイ
ンナディスク51の周面とアウタディスク52の周面と
に当接させており、インナディスク51が回転すると、
これに伴ってローラ59が回転させられ、さらにローラ
59によってアウタディスク52が回転させられ、イン
ナディスク51のトルクがアウタディスク52に伝達さ
れるようになっている。このとき、インナディスク51
からアウタディスク52へのトルク伝達における変速比
(トルク比)は、ローラ59と当接している位置における
アウタディスク52の半径R2と、ローラ59と当接し
ている位置におけるインナディスク51の半径R1の比
2/R1によって決定される。
【0024】そして、ローラ59と両ディスク51,5
2との当接位置は、トルク伝達部材53の傾転角によっ
て決まるようになっており、この傾転角を調節すること
によって、トロイダル式無段変速機6の変速比を所定の
範囲内で任意に設定できるようになっている。トルク伝
達部材53の傾転角は、図示していないが、コントロー
ルユニットからの信号に従って油圧回路から本体部57
にかけられる油圧によって制御されるようになってい
る。なお、アウタディスク52から変速機出力軸37に
出力されたトルクは、第1動力伝達機構P1の場合と同
様に、逆駆動遮断クラッチ4を介してプロペラシャフト
39に伝達される。
【0025】かかる動力伝達装置TM1においては、詳
しくは図示していないが、コントロールユニットからの
信号に従って油圧回路によって締結・解放される各クラ
ッチ38,40および各ブレーキ26,35と、各ワンウ
ェイクラッチ28,41の作用によって、エンジン1と
駆動輪との間の動力伝達が断続され、あるいは動力伝達
経路が切り替えられるようになっている。図15に示す
ように、第1動力伝達機構P1のとりうる変速比の範囲
(トルコン域)は領域Xのように設定され、第2動力伝達
機構Q1のとりうる変速比の範囲(無段変速機域)は領域
Yのように設定されている。すなわち、第2動力伝達機
構Q1(無段変速機6)の最大変速比A(以下、これをト
ロイダル最大変速比Aという)が、第1動力伝達機構P
1の最小変速比B(以下、これをトルコン最小変速比B
という)より大きい値に設定され、トルコン域Xと無段
変速機域Yとの間に重複領域(A〜B)が設けられてい
る。そして、第1動力伝達機構P1と第2動力伝達機構
Q1の切り替えは、コントロールユニットによって、変
速比が重複領域(A〜B間)に入っているときにおいて所
定の運転状態となったときに行なわれるようになってい
る。これによって、後で説明するように、動力伝達機構
P1,Q1の切り替え時の切り替えショックの発生が防
止される。以下、動力伝達モード別に、動力伝達装置T
M1の動作ないし作用を具体的に説明する。
【0026】(1)ニュートラルモード 逆駆動遮断クラッチ4が締結され、断続クラッチ40が
解放される。また、フォワードブレーキ26とリバース
ブレーキ35とが解放される。このニュートラルモード
は、通常、車両停止時に設定される。この場合、エンジ
ン出力軸8の動力は変速機出力軸37ないしプロペラシ
ャフト39に伝達されない。なお、通常は車両走行中に
かかるニュートラルモードが設定されることはないが、
車両走行中にニュートラルモードが設定された場合は、
エンジンブレーキが作用することになる。ここで、エン
ジンブレーキを禁止したければ、逆駆動遮断クラッチ4
を解放すればよい。
【0027】(2)前進トルコンモード 逆駆動遮断クラッチ4が締結され、断続クラッチ40が
解放される。また、フォワードブレーキ26が締結さ
れ、リバースブレーキ35が解放される。この前進トル
コンモードは、車両発進時あるいは低速走行時に設定さ
れる。
【0028】(a)前進駆動時 エンジン1によって駆動輪が駆動されうる運転状態にあ
るとき、すなわち前進駆動時においては、エンジン出力
軸8の動力が、第1動力伝達機構P1を介してプロペラ
シャフト39(駆動輪)に伝達される。この場合、変速比
がトロイダル最大変速比Aに達するまでは(A以上)、断
続クラッチ40が解放されておりかつエンジンブレーキ
用ワンウェイクラッチ41がフリー(空転状態)となるの
で、第2動力伝達機構Q1は動力伝達に関与しない。そ
して、第1動力伝達機構P1内において、タービンシャ
フト9のトルクは、前進減速装置3a経由で、減速され
つつ変速機出力軸37に伝達される。この場合、トルク
コンバータ2のトルク増大作用と、前進減速装置3aの
減速作用(トルク増大作用)とによって、変速機出力軸3
7ないしプロペラシャフト39に高トルクが出力され、
駆動輪が強力に駆動される。この場合、プロペラシャフ
ト39はエンジン出力軸8と同一方向に回転し、駆動輪
が前進方向に駆動されるのはもちろんである。ここで、
車速が上昇して、第1動力伝達機構P1の変速比が、第
2動力伝達機構Q1の初期変速比(通常はトロイダル最
大変速比A)に達したときには、並列動力伝達部5の出
力側回転数が入力側回転数より大きくなるので、エンジ
ンブレーキ用ワンウェイクラッチ41がロックされ、こ
のため第1動力伝達機構P1の変速比は上記初期変速比
以下とはならない。
【0029】(b)前進逆駆動時 エンジン1が駆動輪によって逆駆動されうる運転状態に
あるとき、すなわち減速時、ブレーキング時等の前進逆
駆動時においては、フォワードワンウェイクラッチ28
がフリーとなる(空転する)ので、第1動力伝達機構P1
は実質的に動力伝達に関与しない。しかしながら、この
場合エンジンブレーキ用ワンウェイクラッチ41がロッ
クされるので、第2動力伝達機構Q1を介して、駆動輪
側からエンジン1にトルクが伝達され、したがってエン
ジンブレーキが作用する。ここで、駆動輪回転数が、エ
ンジン1のアイドル回転数に対応する回転数よりも小さ
くなったときには、再びエンジン出力軸8によって駆動
輪が駆動されうる状態になるが、このような状態になる
とエンジンブレーキ用ワンウェイクラッチ41が自動的
にフリーとなり、第2動力伝達機構Q1が実質的に動力
伝達に関与しなくなる。したがって、前進逆駆動時にお
いて、急ブレーキ(パニックブレーキ)がかけられ、極め
て短時間内に駆動輪回転数がほぼ0となるような場合で
も、駆動輪回転数が、アイドル回転数に対応する回転数
以下となると同時にエンジンブレーキ用ワンウェイクラ
ッチ41がフリーとなり、エンジン1はアイドル回転を
保持し、エンストが起こらない。
【0030】(3)前進駆動トロイダルモード 逆駆動遮断クラッチ4と断続クラッチ40とが締結され
る。また、フォワードブレーキ26が締結され、リバー
スブレーキ35が解放される。この前進駆動トロイダル
モードは、すなわち中・高速での駆動走行時に設定され
る。この場合、基本的には、第1動力伝達機構P1のフ
ォワードワンウェイクラッチ28がフリーとなるので、
第1動力伝達機構P1は実質的に動力伝達に関与せず、
エンジン出力軸8の動力は、第2動力伝達機構Q1を介
して変速機出力軸37に伝達される。このとき、無段変
速機6によって変速比が運転状態に応じて連続的に変化
させられるので、変速ショックが発生せず走行性が高め
られる。
【0031】ところで、前記したとおり、前進トルコン
モードで発進後、前進駆動状態において変速比がトルコ
ン域Xと無段変速機域Yの重複領域(A〜B)にあるとき
に、車両が所定の運転状態に達すれば、コントロールユ
ニットによって自動的に前進駆動トロイダルモードに切
り替えられる(図15参照)が、この場合断続クラッチ4
0の締結時に切替ショックが発生せず、モード切り替え
が円滑化される。すなわち、前進トルコンモードで駆動
走行中に、変速比がAに達したときにはエンジンブレー
キ用ワンウェイクラッチ41がロックされる。したがっ
て、断続クラッチ40を締結する時点では、並列動力伝
達部5の入力側回転数と出力側回転数とが等しくなって
いるので、切り替えショックが発生しない。
【0032】(4)前進逆駆動トロイダルモード 逆駆動遮断クラッチ4が締結され、断続クラッチ40が
解放される。また、フォワードブレーキ26が締結さ
れ、リバースブレーキ35が解放される。この前進逆駆
動トロイダルモードは、前進逆駆動時、すなわち減速走
行時ないしブレーキング時に設定される。ここで、逆駆
動状態の検出は、例えばブレーキペダルに対してブレー
キスイッチを設けるなどして、ブレーキペダルの踏み込
み動作を検出することによって行なわれる。あるいは、
アクセルペダルに対してアクセルスイッチを設けるなど
して、アクセルペダルの解放動作を検出することによっ
て行なわれる。したがって、逆駆動状態の発生に対して
ほとんど時間遅れなく、コントロールユニットによって
断続クラッチ40が解放される。
【0033】この場合、エンジンブレーキ用ワンウェイ
クラッチ41がロックされるので、基本的には、前記の
「(2)前進トルコンモード」における前進逆駆動時の場合
と同様に、エンジンブレーキが作用し、かつ駆動輪回転
数がアイドル回転数に対応する回転数となったときに、
エンジンブレーキ用ワンウェイクラッチ41が自動的に
フリーとなり、エンストの発生が防止される。かつ、前
記したとおり、ブレーキペダルの踏み込み動作ないしア
クセルペダルの解放動作に基づいて、断続クラッチ40
が解放されるので、パニックブレーキ時においても、断
続クラッチ40の解放遅れによるエンストが生じない。
なお、従来の同種の動力伝達装置では、普通、かかる断
続クラッチの解放がエンジン回転数あるいは車速等に基
づいて行なわれるので、パニックブレーキ時には解放タ
イミングが遅れ、エンストが発生してしまう。
【0034】(5)後退トルコンモード 逆駆動遮断クラッチ4が締結され、断続クラッチ40が
解放される。また、フォワードブレーキ26が解放さ
れ、リバースブレーキ35が締結される。この後退トル
コンモードは車両後退時に設定される。この場合、エン
ジン出力軸8の動力が、第1動力伝達機構P1を介して
変速機出力軸37ないしプロペラシャフト39に伝達さ
れる。なお、第2動力伝達機構Q1は、断続クラッチ4
0が解放されており、かつエンジンブレーキ用ワンウェ
イクラッチ41がフリー(空転状態)となるので、動力伝
達に関与しない。そして、第1動力伝達機構P1内にお
いて、タービンシャフト9のトルクは、後退減速装置3
b経由で、減速されつつ変速機出力軸37に伝達され
る。この場合、トルクコンバータ2のトルク増大作用
と、後退減速装置3bの減速作用(トルク増大作用)とに
よって、変速機出力軸37ないしプロペラシャフト39
に高トルクが出力され、駆動輪が強力に駆動される。な
お、この場合プロペラシャフト39がエンジン出力軸8
と逆方向に回転し、駆動輪が後退方向に駆動されるのは
もちろんである。
【0035】(6)牽引モード 逆駆動遮断クラッチ4と断続クラッチ40とが解放され
る。また、フォワードブレーキ26とリバースブレーキ
35とが解放される。この牽引モードは、無条件にパワ
ープラント(エンジン1と動力伝達装置TM1の結合体)
と駆動輪との間の動力伝達を遮断する必要がある場合、
例えばエンジン1を停止させた状態で他車によって牽引
される場合等に設定される。すなわち、逆駆動遮断クラ
ッチ4が締結されている場合、あるいはかかる逆駆動遮
断クラッチ4が設けられていない場合は、パワープラン
トが駆動輪によって逆駆動されるが、エンジン1を停止
させた状態ではパワープラント内に潤滑油が供給されな
いので、パワープラント内の可動部が摩耗するおそれが
ある。そこで、逆駆動遮断クラッチ4を解放して、パワ
ープラントの逆駆動が起こらないようにしている。以
上、第1実施例によれば、エンジンブレーキを有効に作
用させつつ、エンジンブレーキ作用時にパニックブレー
キがかけられた場合でも、エンストの発生を防止するこ
とができる。
【0036】<第2実施例>以下、図3,図4を参照し
つつ、第1,第5の発明にかかる第2実施例を説明する
が、説明の重複を避けるため、図1,図2に示す第1実
施例と共通の部材には同一番号を付してその説明を省略
し、第1実施例と異なる点についてのみ説明する。図3
と図4とに示すように、第2実施例では、動力伝達装置
TM2の第1動力伝達機構P2には、第1実施例のよう
な減速前後進切替部3(図1,2参照)が設けられず、減
速部60だけが設けられている。そして、変速機出力軸
37とプロペラシャフト39との間に前後進切替部70
が設けられている。なお、第2動力伝達切替Q2は、第
1実施例の第2動力伝達機構Q1(図1,2参照)と実質
的に同一である。
【0037】減速部60は、ダブルピニオン式のプラネ
タリギヤシステムであって、タービンシャフト9に連結
された減速部サンギヤ61と、減速部キャリア62によ
って回転可能に支持された第1,第2減速部ピニオン6
3,64と、減速部リングギヤ65とで構成されてい
る。ここで、第1減速部ピニオン63は減速部サンギヤ
61および第2減速部ピニオン64と噛み合い、第2減
速部ピニオン64はさらに減速部リングギヤ65と噛み
合っている。そして、減速部キャリア62は、内側中空
シャフト15を介して固定部16に固定されている。ま
た、減速部リングギヤ65は、減速部ワンウェイクラッ
チ66を介して変速機出力軸37に連結されている。な
お、減速部ワンウェイクラッチ66は、減速時あるいは
ブレーキング時に、減速部リングギヤ65が変速機出力
軸37によって逆駆動されるのを防止するために設けら
れている。ここで、各減速部ギヤ61,63,64,65
が、この順に噛み合う固定的なギヤ列として機能し、タ
ービンシャフト9のトルクが、順に、減速部サンギヤ6
1と第1減速部ピニオン63と第2減速部ピニオン64
と減速部リングギヤ65と減速部ワンウェイクラッチ6
6とを介して、減速(トルク増大)された上で変速機出力
軸37に出力される。なお、変速機出力軸37はタービ
ンシャフト9と同一方向に回転する。
【0038】前後進切替部70も、ダブルピニオン式の
プラネタリギヤシステムであって、プロペラシャフト3
9に連結された切替部サンギヤ71と、切替部キャリア
72によって回転可能に支持された第1,第2切替部ピ
ニオン73,74と、切替部リングギヤ75とで構成さ
れている。ここで、第1切替部ピニオン73は切替部サ
ンギヤ71および第2切替部ピニオン74と噛み合い、
第2切替部ピニオン74はさらに切替部リングギヤ75
と噛み合っている。切替部キャリア72は、変速機出力
軸37に連結されこれと一体的に回転するようになって
いる。そして、切替部リングギヤ75と変速機出力軸3
7とを連結する連結部材76が設けられ、この連結部材
76に油圧式の切替クラッチ77が介設され、この切替
クラッチ77が締結されたときには、切替部キャリア7
2と切替部リングギヤ75とが連結されるようになって
いる。また、切替部リングギヤ75に対して油圧式の後
退用ブレーキ78が設けられ、この後退用ブレーキ78
が締結されたときには、切替部リングギヤ75が固定部
79(ミッションケース)に固定されるようになってい
る。
【0039】ここで、切替クラッチ77が締結され、後
退用ブレーキ78が解放されているときには、切替部キ
ャリア72と切替部リングギヤ75とが固定的に連結さ
れるので、このプラネタリギヤシステムは直結状態とな
り、変速機出力軸37とプロペラシャフト39とは一体
的に回転する。このとき、駆動輪が前進方向に駆動され
る。他方、切替クラッチ77が解放され、後退用ブレー
キ78が締結されているときには切替部リングギヤ75
が固定され、切替部キャリア72によって第1,第2切
替部ピニオン73,74が変速機出力軸37の回転方向
と同じ方向に公転する。これに伴って、切替部リングギ
ヤ75と噛み合っている第2切替部ピニオン74が自転
し、この第2切替部ピニオン74の自転(回転)が、第1
切替部ピニオン73を介して切替部サンギヤ71に伝達
される。この場合、切替部サンギヤ71が、切替部キャ
リア72とは逆方向に回転し、したがってプロペラシャ
フト39が変速機出力軸37とは逆方向に回転し、駆動
輪が後退方向に駆動される。なお、切替クラッチ77と
後退用ブレーキ78とがともに解放された場合は、前後
進切替部70はニュートラル状態となり、変速機出力軸
37とプロペラシャフト39との間の動力伝達は遮断さ
れる。この状態は、第1実施例において、逆駆動遮断ク
ラッチ4(図1,2参照)が解放された状態に相当する。
つまり、前後進切替部70は、第1実施例の逆駆動遮断
クラッチ4(図1,2参照)の機能を兼ね備えている。
【0040】以下、動力伝達モード別に、動力伝達装置
TM2の動作・作用を説明する。 (1)ニュートラルモード 断続クラッチ40と切替クラッチ77と後退用ブレーキ
78とが解放される。このニュートラルモードが設定さ
れる運転状態ないし運転条件は、第1実施例のニュート
ラルモードの場合と同様である。この場合、変速機出力
軸37とプロペラシャフト39との間の動力伝達は完全
に遮断されるので、エンジン停止状態で他車によって牽
引される場合でも、このニュートラルモードを設定すれ
ば、不具合は生じない。
【0041】(2)前進トルコンモード 断続クラッチ40が解放され、切替クラッチ77が締結
され、後退用ブレーキ78が解放される。この前進トル
コンモードが設定される運転状態ないし運転条件は、第
1実施例の前進トルコンモードの場合と同様である。こ
の場合、前進駆動時または前進逆駆動時における動力伝
達装置TM2の動力伝達特性は、第1実施例の前進トル
コンモードの場合と同様である。
【0042】(3)前進駆動トロイダルモード 断続クラッチ40と切替クラッチ77とが締結され、後
退用ブレーキ78が解放される。この前進駆動トロイダ
ルモードが設定される運転状態ないし運転条件は、第1
実施例の前進駆動トロイダルモードの場合と同様であ
る。この場合の動力伝達装置TM2の動力伝達特性は、
第1実施例の前進駆動トロイダルモードの場合と同様で
ある。
【0043】(4)前進逆駆動トロイダルモード 断続クラッチ40が解放され、切替クラッチ77が締結
され、後退用ブレーキ78が解放される。この前進逆駆
動トロイダルモードが設定される運転状態ないし運転条
件は、第1実施例の前進逆駆動トロイダルモードの場合
と同様である。この場合の動力伝達装置TM2の動力伝
達特性は、第1実施例の前進逆駆動トロイダルモードの
場合と同様である。
【0044】(5)後退トルコンモード 断続クラッチ40と切替クラッチ77とが解放され、後
退用ブレーキ78が締結される。この後退トルコンモー
ドが設定される運転状態ないし運転条件は、第1実施例
の後退トルコンモードの場合と同様である。この場合の
動力伝達装置TM2の動力伝達特性は、第1実施例の後
退トルコンモードの場合と同様である。なお、第2実施
例では、牽引モードを設ける必要はない。以上、第2実
施例においても、エンジンブレーキを有効に作用させつ
つ、エンジンブレーキ作用時にパニックブレーキがかけ
られた場合に、エンストの発生を防止することができ
る。
【0045】<第3実施例>以下、図5,図6を参照し
つつ、第1,第2,第5の発明にかかる第3実施例を説明
するが、説明の重複を避けるため、図1〜図4に示す第
1,第2実施例と共通の部材には同一番号を付してその
説明を省略し、第1,第2実施例と異なる点についての
み説明する。図5と図6とに示すように、第3実施例
は、基本的には図3,図4に示す第2実施例と類似の構
造となっているが、次のような相違点がある。
【0046】(1)車両がFFタイプであって、エンジン
1と動力伝達装置TM3とが車体に横置き搭載されてい
る。 (2)第1動力伝達機構P3に設けられた減速部80が、
第2実施例のようなプラネタリギヤシステムではなく、
小径の第1ギヤ81と中間ギヤ82と大径の第2ギヤ8
3とからなるギヤ列と、減速部ワンウェイクラッチ84
とで構成されている。ここで、第1ギヤ81はタービン
シャフト9に取り付けられ、第2ギヤ83は減速部ワン
ウェイクラッチ84を介して中間シャフト85に連結さ
れている。そして、タービンシャフト9のトルクは、各
ギヤ81〜83と減速部ワンウェイクラッチ84とを介
して、減速されつつ中間シャフト85に伝達されるよう
になっている。この減速部80の作用は、第2実施例の
減速部60(図3,4参照)と同様である。なお、中間シ
ャフト85のトルクは、前後進切替部70を介して出力
シャフト39(第2実施例ではプロペラシャフト39)に
伝達され、この出力シャフト39のトルクは、ギヤ8
6,87を介してディファレンシャル装置88に伝達さ
れ、このディファレンシャル装置88から左右のアクス
ルシャフト89,90に伝達される。
【0047】(3)トルクコンバータ2内に、ロックアッ
プクラッチ92が付設され、このロックアップクラッチ
92と並列にエンジンブレーキ用ワンウェイクラッチ4
1が配置され、かかるロックアップクラッチ92とエン
ジンブレーキ用ワンウェイクラッチ41とで並列動力伝
達部5が構成されている。この並列動力伝達部5は、ロ
ックアップ出力軸93を介して無段変速機6と連結され
ている。
【0048】(4)第2動力伝達機構Q3の無段変速機6
において、インナディスク51がトルク出力側とされ、
アウタディスク52がトルク入力側とされている。ここ
で、両ディスク51,52はロックアップ出力軸93に
遊嵌されている。そして、ロックアップ出力軸93のト
ルクは、サイドディスク94とカム95とを介してアウ
タディスク52に入力されるようになっている。また、
インナディスク51のトルク(無段変速機6の出力トル
ク)は、ギヤ96,97を介して中間シャフト85に伝達
されるようになっている。このように、インナディスク
51とアウタディスク52の入出力関係が、第2実施例
の場合とは逆になっているが、無段変速機6の動作ない
し作用は基本的には第2実施例の場合と同様である。た
だし、変速比は、第2実施例の場合とは逆に、インナデ
ィスク51側の半径R1とアウタディスク52側の半径
2の比R1/R2となる。このように、第3実施例の動
力伝達装置TM3は、その構成において第2実施例の動
力伝達装置TM2とは若干異なるものの、その動作ない
し作用は第2実施例の場合と同様である。以上、第3実
施例においても、エンジンブレーキを有効に作用させつ
つ、エンジンブレーキ作用時にパニックブレーキがかけ
られた場合に、エンストの発生を防止することができ
る。
【0049】<第4実施例>以下、図7,図8を参照し
つつ、第1の発明にかかる第4実施例を説明するが、説
明の重複を避けるため、図1〜図6に示す第1〜第3実
施例と共通の部材には同一番号を付してその説明を省略
し、第1〜第3実施例と異なる点についてのみ説明す
る。図7と図8とに示すように、第4実施例では、第
1,第2実施例と同様に車両がFRタイプであり、エン
ジン1と動力伝達装置TM4とが車体に縦置きに搭載さ
れている。そして、第1〜第3実施例とは異なり、動力
伝達機構が第1,第2動力伝達機構に分けられていな
い。すなわち、動力伝達装置TM4においては、順に、
トルクコンバータ2と、並列動力伝達部5と、前後進切
替部70と、無段変速機6とが直列に配置されている。
なお、トルクコンバータ2には普通のロックアップクラ
ッチ101が付設され、このロックアップクラッチ10
1が締結されたときには、エンジン出力軸8とタービン
シャフト9とが直結されるようになっている。
【0050】並列動力伝達部5は、第1,第2実施例の
並列動力伝達部5と同様の構成となっているが、タービ
ンシャフト9と第1連結シャフト103の間に配置され
ている。また、前後進切替部70は、第2,第3実施例
の前後進切替部70と同様の構成となっているが、第1
連結シャフト102と第2連結シャフト103の間に配
置されている。無段変速機6は、第3実施例の無段変速
機6と同様の構成となっている。そして、インナディス
ク51のトルク(無段変速機6の出力トルク)は、順に、
ギヤ96,105と、カウンタシャフト106と、ギヤ
107,108,109とを介してプロペラシャフト39
に伝達されるようになっている。
【0051】以下、動力伝達装置TM4の動作ないし作
用を説明する。 (1)ニュートラルモード 断続クラッチ40と切替クラッチ77と後退用ブレーキ
78とが解放される。このニュートラルモードが設定さ
れる運転状態ないし運転条件は、第1実施例のニュート
ラルモードの場合と同様である。
【0052】(2)前進駆動トルコンモード 断続クラッチ40と切替クラッチ77とが締結され、後
退用ブレーキ78が解放される。また、ロックアップク
ラッチ101が解放される。この前進駆動トルコンモー
ドは、低速領域あるいは高負荷領域での前進駆動時に設
定される。この場合、エンジン出力軸8のトルクが、順
に、トルクコンバータ2と、断続クラッチ40と、前後
進切替部70と、無段変速機6とを介してプロペラシャ
フト39に伝達される。このとき、トルクコンバータ2
がトルク増大作用を及ぼすので、駆動輪が高トルクで駆
動される。また、前後進切替部70が直結状態となり、
第2連結シャフト103(プロペラシャフト39)が第1
連結シャフト102(エンジン出力軸8)と同じ方向に回
転し、駆動輪が前進方向に駆動される。
【0053】(3)前進駆動ロックアップモード 断続クラッチ40と切替クラッチ77とが締結され、後
退用ブレーキ78が解放される。また、ロックアップク
ラッチ101が締結される。この前進駆動ロックアップ
モードは、高速領域での前進駆動時等に設定される。こ
の場合、動力伝達特性は、基本的には前進駆動トルコン
モードの場合と同様であるが、エンジン出力軸8のトル
クがロックアップクラッチ101を介して直接タービン
シャフト9に伝達されるので、オイルの流動抵抗に起因
する動力損失が低減される。
【0054】(4)前進逆駆動モード 断続クラッチ40が解放され、切替クラッチ77が締結
され、後退用ブレーキ78が解放される。また、ロック
アップクラッチ101が締結される。この前進逆駆動モ
ードは、減速時、ブレーキング時等の逆駆動時に設定さ
れる。この場合の動力伝達装置TM4の動力伝達特性
は、基本的には、第1実施例の前進逆駆動トロイダルモ
ードの場合と同様であり、エンジンブレーキ用ワンウェ
イクラッチ41の作用により、エンジンブレーキが得ら
れるとともに、パニックブレーキ時のエンストが防止さ
れる。
【0055】(5)後退モード 断続クラッチ40が締結され、切替クラッチ77が解放
され、後退用ブレーキ78が締結される。また、ロック
アップクラッチ101が解放される。この後退モード
は、車両後退時に設定される。この場合、トルクの増幅
特性は、基本的には前進駆動トルコンモードの場合と同
様であるが、前後進切替部70によって、第2連結シャ
フト103が第1連結シャフト102とは逆方向に回転
させられるので、駆動輪が後退方向に駆動される。以
上、第4実施例においても、エンジンブレーキを有効に
作用させつつ、エンジンブレーキ作用時にパニックブレ
ーキがかけられた場合に、エンストの発生を防止するこ
とができる。
【0056】<第5実施例>以下、図9,図10を参照
しつつ、第1,第2の発明にかかる第5実施例を説明す
るが、説明の重複を避けるため、図1〜図8に示す第1
〜第4実施例と共通の部材には同一番号を付してその説
明を省略し、第1〜第4実施例と異なる点についてのみ
説明する。図9と図10とに示すように、第5実施例の
動力伝達装置TM5は、基本的には第4実施例の動力伝
達装置TM4(図7,8参照)と類似の構成であるが、並
列動力伝達部5が独立に設けられていない。そして、ロ
ックアップクラッチ101と並列にエンジンブレーキ用
ワンウェイクラッチ41が配置され、かかるロックアッ
プクラッチ101とエンジンブレーキ用ワンウェイクラ
ッチ41とで並列動力伝達部5が構成されている。この
点を除けば、動力伝達装置TM5は、第4実施例の動力
伝達装置TM4と同一構成であり、その動作ないし作用
も実質的に同一である。ただし、ロックアップクラッチ
101が、並列動力伝達部5の断続クラッチを兼ねるこ
とになるので、断続クラッチの断続動作が不要となるの
はもちろんである。第5実施例においても、エンジンブ
レーキを有効に作用させつつ、エンジンブレーキ作用時
にパニックブレーキがかけられた場合でも、エンストの
発生を防止することができる。
【0057】<第6実施例>以下、図11,図12を参
照しつつ、第1,第3の発明にかかる第6実施例を説明
するが、説明の重複を避けるため、図1〜図10に示す
第1〜第5実施例と共通の部材には同一番号を付してそ
の説明を省略し、第1〜第5実施例と異なる点について
のみ説明する。図11と図12とに示すように、第6実
施例の動力伝達装置TM6は、基本的には第5実施例の
動力伝達装置TM5(図9,10参照)と類似の構成であ
るが、トルクコンバータ2が設けられず、エンジン出力
軸8と第1連結シャフト110の間に発進クラッチ11
1が設けられている。なお、オイルポンプ112がエン
ジン出力軸8によって駆動されるようになっている。そ
して、発進クラッチ111と並列にエンジンブレーキ用
ワンウェイクラッチ41が配置され、かかる発進クラッ
チ111とエンジンブレーキ用ワンウェイクラッチ41
とで並列動力伝達部5が構成されている。この点を除け
ば、動力伝達装置TM6は、第5実施例の動力伝達装置
TM5と同一構成であり、その動作ないし作用も実質的
に同一である。第6実施例においても、エンジンブレー
キを有効に作用させつつ、エンジンブレーキ作用時にパ
ニックブレーキがかけられた場合に、エンストの発生を
防止することができる。
【0058】<第7実施例>以下、図13,図14を参
照しつつ、第1,第4の発明にかかる第7実施例を説明
するが、説明の重複を避けるため、図1〜図12に示す
第1〜第6実施例と共通の部材には同一番号を付してそ
の説明を省略し、第1〜第6実施例と異なる点について
のみ説明する。図13と図14とに示すように、第7実
施例の動力伝達装置TM7は、基本的には第6実施例の
動力伝達装置TM6(図11,12参照)と類似の構成で
あるが、エンジンブレーキ用ワンウェイクラッチ41
が、前後進切替部70内に、切替クラッチ77と並列と
なるように配置され、かかる切替クラッチ77とエンジ
ンブレーキ用ワンウェイクラッチ41とで並列動力伝達
部5が構成されている。この点を除けば、動力伝達装置
TM7は、第6実施例の動力伝達装置TM6と同一構成
であり、その動作ないし作用も実質的に同一である。第
7実施例においても、エンジンブレーキを有効に作用さ
せつつ、エンジンブレーキ作用時にパニックブレーキが
かけられた場合でも、エンストの発生を防止することが
できる。
【0059】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、車両が逆駆
動状態にあるときには、逆駆動ロック型のワンウェイク
ラッチがロックされ、駆動輪側からエンジン側にトルク
が伝達される。したがって、逆駆動時に断続クラッチを
解放した場合でも、エンジンブレーキが得られる。した
がって、断続クラッチを、駆動時に締結し逆駆動時に解
放するようにすれば、駆動時にはエンジンから駆動輪に
動力が支障なく伝達される一方、逆駆動時にはエンジン
ブレーキが得られる。かつ、逆駆動時すなわちエンジン
ブレーキ作用時において、駆動輪回転数がエンジンのア
イドル回転数に対応する回転数まで低下したときにはワ
ンウェイクラッチが自動的にフリーとなり、エンジンの
アイドル回転が保持される。このため、逆駆動時にパニ
ックブレーキがかけられた場合でも、エンストが発生し
ない。
【0060】第2の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、トルクコン
バータに付設されたロックアップクラッチが断続クラッ
チを兼ねるので、部品点数が少なくなり、動力伝達装置
がコンパクト化される。
【0061】第3の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、発進クラッ
チが断続クラッチを兼ねるので、部品点数が少なくな
り、動力伝達装置がコンパクト化される。
【0062】第4の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、前後進切替
装置の切替クラッチが断続クラッチを兼ねるので、部品
点数が少なくなり、動力伝達装置がコンパクト化され
る。
【0063】第5の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、動力伝達機
構が並列に2系統設けられるので、動力伝達装置のとり
うる変速比の範囲が広くなり、走行性能が高められる。
また、無段変速機伝達用クラッチが断続クラッチを兼ね
るので、部品点数が少なくなり、動力伝達装置がコンパ
クト化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す、エンジンおよび
動力伝達装置のスケルトン図である。
【図2】 図1に示すエンジンおよび動力伝達装置の動
力伝達経路を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第2実施例を示す、エンジンおよび
動力伝達装置のスケルトン図である。
【図4】 図3に示すエンジンおよび動力伝達装置の動
力伝達経路を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第3実施例を示す、エンジンおよび
動力伝達装置のスケルトン図である。
【図6】 図5に示すエンジンおよび動力伝達装置の動
力伝達経路を示すブロック図である。
【図7】 本発明の第4実施例を示す、エンジンおよび
動力伝達装置のスケルトン図である。
【図8】 図7に示すエンジンおよび動力伝達装置の動
力伝達経路を示すブロック図である。
【図9】 本発明の第5実施例を示す、エンジンおよび
動力伝達装置のスケルトン図である。
【図10】 図9に示すエンジンおよび動力伝達装置の
動力伝達経路を示すブロック図である。
【図11】 本発明の第6実施例を示す、エンジンおよ
び動力伝達装置のスケルトン図である。
【図12】 図11に示すエンジンおよび動力伝達装置
の動力伝達経路を示すブロック図である。
【図13】 本発明の第7実施例を示す、エンジンおよ
び動力伝達装置のスケルトン図である。
【図14】 図13に示すエンジンおよび動力伝達装置
の動力伝達経路を示すブロック図である。
【図15】 第1動力伝達機構および第2動力伝達機構
のとりうる変速比の範囲を示す図である。
【符号の説明】
TM1〜TM7…動力伝達装置 P1〜P3…第1動力伝達機構 Q1〜Q3…第2動力伝達機構 1…エンジン 2…トルクコンバータ 3…減速前後進切替部 5…並列動力伝達部 6…無段変速機 8…エンジン出力軸 40…断続クラッチ 41…エンジンブレーキ用ワンウェイクラッチ 60…減速部 70…前後進切替部 77…切替クラッチ 80…減速部 92…ロックアップクラッチ 101…ロックアップクラッチ 111…発進クラッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力軸から変速機構への動力伝
    達経路に、任意に断続することができる断続クラッチ
    と、エンジンによって駆動輪が駆動されうる状態にある
    ときには空転する一方エンジンが駆動輪によって逆駆動
    されうる状態にあるときにはロックされる逆駆動ロック
    型のワンウェイクラッチとが並列に配置されてなる並列
    動力伝達部が設けられていることを特徴とする車両の動
    力伝達装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車両の動力伝達装
    置において、 エンジン出力軸から変速機構への動力伝達経路に、ロッ
    クアップクラッチを備えたトルクコンバータが設けられ
    ていて、上記ロックアップクラッチと、該ロックアップ
    クラッチと並列に配置された逆駆動ロック型のワンウェ
    イクラッチとで並列動力伝達部が構成されていることを
    特徴とする車両の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された車両の動力伝達装
    置において、 エンジン出力軸から変速機構への動力伝達経路に発進ク
    ラッチが設けられていて、上記発進クラッチと、該発進
    クラッチと並列に配置された逆駆動ロック型のワンウェ
    イクラッチとで並列動力伝達部が構成されていることを
    特徴とする車両の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された車両の動力伝達装
    置において、 エンジン出力軸から変速機構への動力伝達経路に、前進
    時には締結され後退時には解放される切替クラッチを備
    えた前後進切替装置が設けられていて、上記切替クラッ
    チと、該切替クラッチと並列に配置された逆駆動ロック
    型のワンウェイクラッチとで並列動力伝達部が構成され
    ていることを特徴とする車両の動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載された車両の動力伝達装
    置において、 エンジン出力軸から駆動輪への動力伝達経路に、トルク
    コンバータを備えた第1の動力伝達機構と、無段変速機
    を備えた第2の動力伝達機構とが並列に設けられる一
    方、上記第2の動力伝達機構にエンジン出力軸から無段
    変速機への動力の伝達を断続する無段変速機伝達用クラ
    ッチが設けられていて、上記無段変速機伝達用クラッチ
    と、該無段変速機伝達用クラッチと並列に配置された逆
    駆動ロック型のワンウェイクラッチとで並列動力伝達部
    が構成されていることを特徴とする車両の動力伝達装
    置。
JP313092A 1992-01-10 1992-01-10 車両の動力伝達装置 Pending JPH05187516A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP313092A JPH05187516A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 車両の動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP313092A JPH05187516A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 車両の動力伝達装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05187516A true JPH05187516A (ja) 1993-07-27

Family

ID=11548778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP313092A Pending JPH05187516A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 車両の動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05187516A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545101A (ja) * 2005-07-05 2008-12-11 トロトラク・(ディヴェロプメント)・リミテッド 比制限装置
JP2010223244A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Toyota Motor Corp 動力伝達装置
JP2013067355A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Honda Motor Co Ltd 駆動システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545101A (ja) * 2005-07-05 2008-12-11 トロトラク・(ディヴェロプメント)・リミテッド 比制限装置
US8388484B2 (en) 2005-07-05 2013-03-05 Torotrak (Development) Limited Ratio limiting arrangement
JP2010223244A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Toyota Motor Corp 動力伝達装置
JP2013067355A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Honda Motor Co Ltd 駆動システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3921148B2 (ja) パワースプリット型無段変速装置
JP2768012B2 (ja) 無段変速機
EP0501457B1 (en) Power transmission system for vehicle
EP0943841B1 (en) All wheel drive continuously variable transmission having dual mode operation
JPS6249502B2 (ja)
US4458559A (en) Infinitely variable belt-drive transmission
JPH0338461B2 (ja)
JPS6250695B2 (ja)
US4393731A (en) Infinitely variable belt-drive transmission
EP0943839B1 (en) Dual mode continuously variable transmission for a all wheel drive vehicle
JP2004176890A (ja) 無限変速機
US5803859A (en) Powertrain with planetary gearing and a continuously variable ratio unit
JPS6314228B2 (ja)
EP0766797B1 (en) Automatic transmission with improved power train
JP2728862B2 (ja) 車両用自動変速機のパワートレーン
JP3736386B2 (ja) 自動変速機の伝動機構
JPH05280627A (ja) 車両の動力伝達装置
JPH04321871A (ja) 無限可変変速機用制御方法
JPH05187516A (ja) 車両の動力伝達装置
JPS5842387B2 (ja) シヤリヨウヨウジドウヘンソクソウチ
JP3630131B2 (ja) 自動変速機の入力回転伝動機構
JPS63176862A (ja) 車両用変速機
US5288281A (en) Contiuously variable transmissions
JP3449004B2 (ja) 車両の動力伝達装置
JPH08159235A (ja) 車両の動力伝達装置