JPH05187488A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPH05187488A
JPH05187488A JP3239369A JP23936991A JPH05187488A JP H05187488 A JPH05187488 A JP H05187488A JP 3239369 A JP3239369 A JP 3239369A JP 23936991 A JP23936991 A JP 23936991A JP H05187488 A JPH05187488 A JP H05187488A
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low
way clutch
drum
clutch
automatic transmission
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Yoshinori Matsushima
好典 松島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギヤ比に影響を受けることなくローワンウエ
イクラッチの外径を小さくすることができると共に、全
長も長くならないようにして自動変速機のコンパクト化
を可能とすること。 【構成】 ローワンウエイクラッチ7を、そのアウタレ
ース7bを、ミッションケース6側に固定させる一方、
そのインナレース7aを、ロークラッチドラム5aのピ
ストン摺動部分の外周上に取り付けて、ロークラッチド
ラム5aとミッションケース6との間に介在させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の自動変速機に
関し、特に、ローワンウエイクラッチの配置と潤滑に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機として、例えば、「オ
ートマチックトランスアクスル整備要領書( RN4F02A型
RL4F02A型)」(昭和59年2月 日産自動車株式会社
発行)などに記載されたものや、「 NISSAN フルレンジ
電子制御オートマチックトランスミッション E-AT 整備
要領書( RE4R01A型)」(昭和62年3月 日産自動車
株式会社発行)が知られている。
【0003】前者のものにあっては、ローワンウエイク
ラッチがフロントプラネタリギヤのキャリヤ外周に配置
された構造となっている。
【0004】また、後者のものにあっては、ローワンウ
エイクラッチが、フォワードクラッチドラムの後方位置
に配置された構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
自動変速機にあっては、ローワンウエイクラッチがフロ
ントプラネタリアギヤのキャリヤ外周に配置されている
ため、ローリバースブレーキをバンド化しても、ケース
外径はローワンウエイクラッチで決まることになり、小
型化が困難である。また、ギヤ比をクロス化しようとす
ると、キャリヤの外径拡大によりローワンウエイクラッ
チも大径化してしまい、ローワンウエイクラッチ自身は
負荷トルクが小さくなるにもかかわらず大径化してしま
う。
【0006】一方、後者の自動変速機にあっては、ロー
ワンウエイクラッチが、フォワードクラッチドラムの後
方に配置されているから、外径は小型化可能であるが、
全長短縮が困難となる。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たもので、ギヤ比に影響を受けることなくローワンウエ
イクラッチの外径を小さくすることができると共に、全
長も長くならないようにして自動変速機のコンパクト化
を可能とすることを第1の目的とし、さらに、ローワン
ウエイクラッチの潤滑を円滑に行うようにすることを第
2の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、ロー
ワンウエイクラッチをドラムのピストン外周上に配置し
て第1の目的を達成すると共に、ローワンウエイクラッ
チのインナレースの外周に切欠部を設け、この切欠部と
内周とを連通する連通孔を設けて第2の目的を達成する
ようにした。
【0009】すなわち、本発明の自動変速機は、インプ
ットシャフトの外周に設けられたプラネタリギヤと、こ
のプラネタリギヤの外周に設けられたドラムと、前記プ
ラネタリギヤのインターナルギヤをドラムに対して、固
定状態と相対回動可能な状態とに切り換えるクラッチ
と、前記ドラムの内部に設けられ、前記クラッチを締結
させるピストンと、前記ドラムとミッションケースとの
間に介在され、アウタレースが、ミッションケース側に
固定される一方、インナレースが、ドラムのピストン摺
動部分の外周上に取り付けられているローワンウエイク
ラッチとを備えている構成とした。
【0010】また、請求項2記載の自動変速機は、前記
ローワンウエイクラッチのインナレースの外周上に切欠
部を複数設け、この切欠部を、連通孔により内周側に連
通させ、前記ローワンウエイクラッチに隣接するミッシ
ョンケース側の部材の潤滑回路に、開口端を前記切欠部
に向けた潤滑孔を穿設した。
【0011】
【作用】ローワンウエイクラッチのインナレースを、ド
ラムのピストン摺動部分の外周上に取り付けているの
で、両者をオーバーラップさせた分だけ軸方向寸法を小
さくできる。また、プラネタリギヤにおいて、ギヤ比を
クロス化させる等して、プラネタリギヤの外径寸法が大
きくなっても、ローワンウエイクラッチは、その径方向
には配置されていないから、これによりローワンウエイ
クラッチの外径寸法が大きくなることはない。
【0012】請求項2記載の自動変速機にあっては、ロ
ーワンウエイクラッチの空転した時には、潤滑孔の開口
端から供給される潤滑油が切欠部に溜められ、そこから
連通孔を伝わってローワンウエイクラッチの内部に供給
される。したがって、高い潤滑性能が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により詳述す
る。図1は実施例の自動変速機の要部を示す概略図であ
る。
【0014】図において1はインプットシャフトを示し
ている。このインプットシャフト1は、図外のエンジン
出力軸からトルクコンバータを介して回転力が伝えられ
もので、このインプットシャフト1の回転力がフロント
プラネタリギヤ2やリヤプラネタリギヤ3等を有した主
変速機構MGTにより変速されたのちアウトプットギヤ
4から隣設された副変速機構(図示省略)に伝達される
構造となっている。
【0015】前記フロントプラネタリギヤ2は、図示の
ようにインプットシャフト1に対してスプラインで結合
されたサンギヤ2aと、このサンギヤ2aの外側に周設
されたインターナルギヤ2bと、前記サンギヤ2aとイ
ンターナルギヤ2bとの間で両者に同時に噛み合うピニ
オンギア2cを支持するキャリヤ2dを備えている。な
お、前記キャリヤ2dは、アウトプットギヤ4を有した
アウトプットシャフト4aの外周面にスプラインによっ
て結合されている。また、前記インターナルギヤ2bの
外周には、ロークラッチ5が設けられ、このインターナ
ルギヤ2bをロークラッチドラム5aに対して、固定し
た状態と相対回動可能な状態とに切換可能となってい
る。
【0016】また、前記リヤプラネタリギヤ3は、前記
インプットシャフト1の外周に設けられたシャフト1a
にスプラインで結合されたサンギヤ3aと、このサンギ
ヤ3aの外周に設けられ、前記キャリヤ2dとスプライ
ンで結合されたインターナルギヤ3bと、前記サンギヤ
3aとインターナルギヤ3bとの間で両者に同時に噛み
合うピニオンギア3cを支持し、前記ロークラッチドラ
ム5aに結合されたキャリヤ3dを備えている。
【0017】すなわち、各プラネタリギヤ2,3は、各
サンギヤ2a,3aとインターナルギヤ2b,3bとキ
ャリヤ2d,3dとの3要素をそれぞれ固定あるいは駆
動することによって、インプットシャフト1の回転速度
に対するアウトプットシャフト4aの回転速度を変化さ
せるものである。
【0018】また、前記アウトプットシャフト4aは、
ミッションケース6に回転自在に支持されている。その
軸受構造は、ミッションケース6にボルト6aで固定さ
れた固定部材61に対して、アウトプットシャフト4a
の外周面がラジアルニードルベアリング4bおよび円筒
コロベアリング4cによって軸支され、また、アウトプ
ットギヤ4の両側面がスラストニードルベアリング4
d,4dにより支持された構造となっている。
【0019】ところで、前記ロークラッチドラム5aの
内部には、ロークラッチ5を締結および締結解除させる
ためのピストン5bが摺動自在に収納されている。そし
て、このロークラッチドラム5aは、このピストン5b
が摺動する部分が小径に形成されて段部5cが形成され
ている。なお、前記ピストン5bは、固定部材61に形
成された油圧回路(潤滑回路)61aから供給される油
圧により駆動する。
【0020】そして、この段部5cとミッションケース
6との間にローワンウエイクラッチ7が設けられてい
る。すなわち、このローワンウエイクラッチ7は、イン
ナレース7aが前記段部5cに嵌合状態で取り付けら
れ、アウタレース7bがこのインナレース7aに対向し
てミッションケース6に固定されている。なお、アウタ
レース7bの固定構造は、ミッションケース6に形成さ
れた段部6bと前記固定部材61とで挟持された構造と
なっている。
【0021】また、前記インナレース7aの外周には、
素材鍛造時に、切欠部7cが複数形成されている。そし
て、この切欠部7cは、連通孔7dにより内周側と連通
されている。また、前記切欠部7cと対向する位置のロ
ークラッチドラム5aの段部5cの端部には、潤滑油キ
ャッチ溝5が形成されている。
【0022】また、前記固定部材61には、油圧回路6
1aに連通されて前記切欠部7cに向けて、開口端を有
した潤滑孔61bが穿設されている。
【0023】以上のように構成した本実施例の自動変速
機にあっては、ローワンウエイクラッチ7の空転時に
は、潤滑孔61bから供給される潤滑油が切欠部7cお
よび潤滑油キャッチ溝5dに溜められ、そこから連通孔
7dを伝わってローワンウエイクラッチ7の内部に供給
される。したがって、高い潤滑性能が得られる。特に、
本実施例では、切欠部7cに対向する位置のロークラッ
チドラム5aに潤滑油キャッチ溝5dを形成し、この部
分に潤滑油が溜り易くなってるため、潤滑油の供給がス
ムーズに成される。
【0024】また、本実施例では、ローワンウエイクラ
ッチ7を、ロークラッチドラム5aのピストン5bが摺
動する部分の外周位置に設けたため、これをロークラッ
チドラム5aの軸方向に配置したものに比べ、軸方向寸
法を小さくできるし、フロントプラネタリギヤ2の外周
に配置したものに比べ、ギヤ比にかかわらず外径を小さ
くできる。したがって、自動変速機自体の全長および外
径を小さくして、自動変速機のコンパクト化を図ること
ができる。
【0025】特に、本実施例では、ロークラッチドラム
5aに段部5cを形成し、この部分を他よりも小径に形
成したため、さらに、自動変速機の外径を小径化してコ
ンパクト化を図っている。
【0026】以上、本発明の実施例を図面により説明し
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動変速
機にあっては、ローワンウエイクラッチのインナレース
を、ドラムのピストン摺動部分の外周上に取り付けた構
成としたため、ローワンウエイクラッチをドラムの軸方
向に設けた場合と比較して軸方向寸法を小さくできる
し、プラネタリギヤの外周に設けた場合と比較して、ギ
ヤ比にかかわらず外径寸法を小さくできるもので、これ
により、自動変速機のコンパクト化を図ることができる
という効果が得られる。
【0028】さらに、請求項2記載の自動変速機にあっ
ては、上記構成に加え、ローワンウエイクラッチのイン
ナレースの外周上に切欠部を複数設け、この切欠部を連
通孔により内周側に連通させ、ローワンウエイクラッチ
に隣接するミッションケース側の部材の潤滑回路に、開
口端を前記切欠部に向けた潤滑孔を穿設した構成とした
ため、切欠部に潤滑油が溜り易く、内部にスムーズに潤
滑油を供給して高い潤滑性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の自動変速機の要部を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1 インプットギヤ 2 フロントプラネタリギヤ 2b インターナルギヤ 5 ロークラッチ 5a ロークラッチドラム 5b ピストン 6 ミッションケース 61a 油圧回路(潤滑回路) 61b 潤滑孔 7 ローワンウエイクラッチ 7a インナレース 7b アウタレース 7c 切欠部 7d 連通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インプットシャフトの外周に設けられた
    プラネタリギヤと、 このプラネタリギヤの外周に設けられたドラムと、 前記プラネタリギヤのインターナルギヤをドラムに対し
    て、固定状態と相対回動可能な状態とに切り換えるクラ
    ッチと、 前記ドラムの内部に設けられ、前記クラッチを締結させ
    るピストンと、 前記ドラムとミッションケースとの間に介在され、アウ
    タレースが、ミッションケース側に固定される一方、イ
    ンナレースが、ドラムのピストン摺動部分の外周上に取
    り付けられているローワンウエイクラッチと、 を備えていることを特徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記ローワンウエイクラッチのインナレ
    ースには、外周上に切欠部が複数設けられ、 この切欠部が、連通孔により内周側に連通され、 前記ローワンウエイクラッチに隣接するミッションケー
    ス側の部材の潤滑回路に、開口端を前記切欠部に向けた
    潤滑孔が穿設されていることを特徴とする請求項1記載
    の自動変速機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5572960A (en) * 1993-12-18 1996-11-12 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Two-cycle engine of the spark ignition type
DE4442110C2 (de) * 1993-11-27 2002-04-04 Honda Motor Co Ltd Drosselventil-Steuervorrichtung für Zweitakt-Ottomotoren

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4442110C2 (de) * 1993-11-27 2002-04-04 Honda Motor Co Ltd Drosselventil-Steuervorrichtung für Zweitakt-Ottomotoren
US5572960A (en) * 1993-12-18 1996-11-12 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Two-cycle engine of the spark ignition type

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