JPH05186565A - ブロックイソシアネート含有樹脂 - Google Patents

ブロックイソシアネート含有樹脂

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JPH05186565A
JPH05186565A JP4002784A JP278492A JPH05186565A JP H05186565 A JPH05186565 A JP H05186565A JP 4002784 A JP4002784 A JP 4002784A JP 278492 A JP278492 A JP 278492A JP H05186565 A JPH05186565 A JP H05186565A
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JP
Japan
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resin
active hydrogen
blocked isocyanate
diisocyanate
melt viscosity
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Withdrawn
Application number
JP4002784A
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English (en)
Inventor
Kenji Sugimoto
権司 杉本
Kazuki Saka
和樹 坂
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 残留ジイソシアネートがないハーフブロック
イソシアネートと、ポリオール樹脂とを反応させ、溶融
流動性に優れたポリウレタン型粉体塗料を提供する。 【構成】 モル比でジイソシアネート100に対し、ブ
ロック化剤5〜30を反応させた後、未反応のジイソシ
アネートを蒸留除去して得られるハーフブロックイソシ
アネート(A)と、分子中に活性水素を持つ樹脂(B)
を、(A)のNCOと(B)の活性水素の比が、0.4
〜1.0の範囲で反応して得られるブロックイソシアネ
ート含有樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の樹脂は、粉体塗料として
用い、主に金属等の塗装に使用する。
【0002】
【従来の技術】有機溶剤系塗料は、安全および衛生性等
の問題から使用環境が厳しさを増しており、塗料および
塗装業界においては、脱溶剤型塗料へとシフトする状況
となりつつある。ポリウレタン塗料に関しては、主剤で
あるポリオールあるいは硬化剤であるポリイソシアネー
トを、有機溶剤に溶解して使用する溶剤系が主流を占め
ている。
【0003】粉体塗料は、火災の危険性が少なく、塗料
を回収して再使用できるので環境汚染も少なく、また厚
膜形成が可能であり、塗膜物性の向上が期待できるの
で、ポリウレタン塗料も粉体化の要求が高まってきてい
る。ポリウレタン塗料の粉体化の一つの方法として、ジ
イソシアネートとブロック化剤を反応して得たハーフブ
ロックイソシアネートと、活性水素を持つアクリル樹脂
およびエステル樹脂との反応物を硬化剤として、これを
主剤であるアクリル樹脂およびエステル樹脂とブレンド
して粉体化することが、特公昭61−18585号、特
公昭61−18586号公報などに記載されている。
【0004】然るに、この方法の欠点はハーフブロック
イソシアネートの製造に際し、必然的に副生物としてジ
ブロック体が生成するため、未反応のジイソシアネート
が残留することにあり、活性水素を持つ樹脂と反応させ
ると、未反応のジイソシアネートと樹脂中の活性水素と
が架橋反応してしまい、粉体塗料として重要な要件であ
る樹脂の溶融流動性が、著しく劣ることにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ハー
フブロックイソシアネートを含有し、溶融流動性に優れ
た粉体状の自己硬化型塗料樹脂およびポリウレタン塗料
用樹脂硬化剤の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、ハーフブロックイソシアネートを製造す
るに際し、過剰のジイソシアネートと、少量のブロック
化剤を反応させて、生成するハーフブロック体の比率を
上げるとともに、反応後に蒸留して未反応のジイソシア
ネートを除去して用いれば、溶融流動性に優れる粉体樹
脂にすることができることを見出した。
【0007】即ち、本発明は、モル比でジイソシアネー
ト100に対し、ブロック化剤5〜30を反応させた後
に、蒸留して得られたハーフブロックイソシアネート
(A)と、ガラス転移温度35℃以上で、120℃にお
ける溶融粘度が50000Poise以下の活性水素を
有する樹脂(B)を、(A)のNCO量/(B)の活性
水素量=0.4〜1.0で反応させて得られるブロック
イソシアネート含有樹脂に関する。
【0008】本発明に用いられるジイソシアネートとし
ては、脂肪族、芳香族、脂環式のジイソシアネートであ
り、その例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、キ
シリレンジイソシアネート(XDI)、4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)、4,4’−
メチレンビス〔シクロヘキシルイソシアネート〕(水添
MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等
であり、好ましくは、塗膜としたときに、黄変性の小さ
いヘキサメチレンジイソシアネートおよびイソホロンジ
イソシアネートが良い。
【0009】本発明において、ハーフブロックイソシア
ネートの製造は、ジイソシアネート100に対し、ブロ
ック化剤が5〜30であることが必要で、5未満だと生
成するハーフブロック体の比率は良くなるが、得られる
量は少なく、工業的に不利であり、30を越えるとハー
フブロック体の収率が悪くなるとともに、生成するジブ
ロック体の量が多くなり、このため活性水素を有する樹
脂と反応して得られる樹脂のブロッキング性が悪くなる
ので好ましくない。また、未反応のジイソシアネートが
残留すると、活性水素を有する樹脂と反応させる際に、
架橋反応してしまい、得られた樹脂が溶融しなくなるの
で蒸留が必要である。蒸留は、例えば薄膜蒸発罐等で行
うことが好ましい。
【0010】本発明に用いられるブロック化剤として
は、フェノール系、アルコール系、活性メチレン系、メ
ルカプタン系、酸アミド系、酸イミド系、イミダゾール
系、尿素系、オキシム系、アミン系、イミド系化合物等
が使用でき、具体例としては、例えばフェノール、クレ
ゾール、エチルフェノール、ブチルフェノール、2−ヒ
ドロキシピリジン、ブチルセロソルブ、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコール、ベン
ジルアルコール、メタノール、エタノール、2−エチル
ヘキサノール、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、
アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセチルアセト
ン、ブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、アセ
トアニリド、酢酸アミド、ε−カプロラクタム、δ−バ
レロラクタム、γ−ブチロラクタム、コハク酸イミド、
マレイン酸イミド、イミダゾール、2−メチルイミダゾ
ール、尿素、チオ尿素、エチレン尿素、ホルムアルドオ
キシム、アセトアルドオキシム、アセトンオキシム、メ
チルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシム、
ジフェニルアミン、アニリン、カルバゾール、エチレン
イミン、ポリエチレンイミン等である。
【0011】本発明に用いられる活性水素を有する樹脂
としては、公知のポリオール、例えばアクリルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、含フッ素ポリオール等で
あり、ガラス転移温度が35℃以上であることが必要
で、それ未満であるとハーフブロックイソシアネートと
反応した樹脂は粘着性のある樹脂となり、粉体にするこ
とができない。また120℃の溶融粘度が50000P
oise以下であることが必要で、それを超えると焼付
塗装時の溶融粘度が高く、膜厚が均一とならず、粉体塗
料として適さない。
【0012】本発明は、(A)のNCO量/(B)の活
性水素量=0.4〜1.0であることが必要で、0.4
未満であると焼付塗装時の架橋度(ゲル分率)が少な
く、塗膜強度が得られず、1.0を超えるとフリーのN
COが空気中の水分と反応し、品質が安定しないので好
ましくない。本発明のブロックイソシアネート含有樹脂
は、(A)のNCO量と(B)の活性水素量の比が0.
4〜0.6で反応して得た樹脂は自己硬化能があり、そ
れ自身塗料として使用できる。また0.6を超え1.0
以下で反応して得られた樹脂は、公知のポリオール、例
えばアクリルポリオール、ポリエステルポリオール、含
フッ素ポリオール等と組み合わせて、ポリウレタン塗料
用の硬化剤として使用することもできる。尚、塗料とす
る際には、有色顔料、体質顔料等を必要に応じて加えて
もよく、硬化反応を促進させるために、有機スズ化合
物、3級アミン化合物などの触媒を添加してもよい。さ
らに、光劣化、酸化劣化防止のためにヒンダードフェノ
ール系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系等
の安定剤を添加することもできる。
【0013】
【実施例】以下、実施例および参考例等により、さらに
具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定される
ものではない。なお、物性値は以下の方法で求めた。分
子量および分子量分布は、ゲル浸透クロマトグラフ(G
PC)で測定して求めた。
【0014】ガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量
計(DSC)で測定した。溶融粘度は、フローテスター
(ダイ径;1mmφ、ダイ長;2mm、シリンダー断面
積;1cm2 、荷重;10kgf)にて、120℃で測
定した。NCO含有量は、過剰のジ−n−ブチルアミン
を添加して、イソシアネートと反応させた後、未反応の
アミンの量を塩酸で逆滴定して求めた。
【0015】ゲル分率は、試料を微粉砕用ハンマーミル
で粉砕し、100メッシュで篩ったものを、ガラス板に
180℃で30分焼き付けた塗膜サンプル0.3gを、
20℃のアセトン50ccに浸し、24時間後に取り出
して、100℃で1時間乾燥した重量を、元の重量で除
し、百分率で求めた。ブロッキングは、試料を微粉砕用
ハンマーミルで粉砕し、100メッシュで篩ったもの
を、40mmφの試験管中に15gとり、20g/cm
2 の荷重をかけ、35℃で240時間放置後、試料を取
り出した時、もとの粉末状に戻るものを良好、戻り難い
ものを不良とした。
【0016】塗膜の鮮映性は、試料を微粉砕用ハンマー
ミルで粉砕し、100メッシュで篩ったものを、アプリ
ケーターでガラス板上に、70μmの膜厚になるように
塗工し、180℃のオーブン中で30分間焼付た状態の
程度により、良好および不良とした。ポリエステルポリ
オールとしては、大日本インキ化学工業(株)製のファ
インディックM8010、M8020、M8050、M
8076、M8100〈何れも固形粒状〉を用い、その
溶融粘度、ガラス転移温度を表1にまとめた。アクリル
ポリオールとしては、大日本インキ化学工業(株)製の
アクリディックA808〈不揮発分=50%、溶剤;キ
シレン/酢酸ブチル〉、A801〈不揮発分=50%、
溶剤;トルエン/酢酸ブチル〉、A804〈不揮発分=
50%、溶剤;トルエン/酢酸ブチル〉を、110℃で
5時間乾燥し、更に80℃で20時間減圧乾燥して得た
樹脂を用い、その溶融粘度、ガラス転移温度を表1にま
とめた。含フッ素ポリオールとしては、旭硝子(株)製
のルミフロンLF200〈不揮発分=60%、溶剤;キ
シレン〉を、110℃で5時間乾燥し、更に80℃で2
0時間減圧乾燥して得た樹脂を用い、その溶融粘度、ガ
ラス転移温度を表1にまとめた。
【0017】
【合成例1】(ハーフブロック体の合成) 攪拌翼を取り付けた四つ口フラスコに、HDIを5モル
入れ、30℃に保ち、滴下ロートに入れたメチルエチル
ケトオキシムの1モルを2時間で滴下し、そのまま1時
間攪拌を続けて反応を終了した。つぎに、この反応液を
流下式薄膜蒸留装置で、1回目0.5mmHg/120
℃、2回目0.1mmHg/120℃の条件下で蒸留
し、生成物235gを得た。この生成物の分子量分布と
NCO含有量を測定した結果、ハーフブロック体が面積
%で87.8、ジブロック体が12.2、HDIが0.
1%以下であり、NCO含有量は14.5wt%であっ
た。
【0018】
【合成例2】(ハーフブロック体の合成) IPDIを5モルとする他は、合成例1と同様にして、
生成物286gを得た。この生成物の分子量分布とNC
O%を測定した結果、ハーフブロック体が面積%で8
7.9、ジブロック体が12.1、IPDIが0.1%
以下であり、NCO含有量は11.9wt%であった。
【0019】
【合成例3】(ハーフブロック体の合成) HDIを10モル、メチルエチルケトオキシムを3モル
とする他は、合成例1と同様にして、生成物715gを
得た。この生成物の分子量分布とNCO%を測定した結
果、ハーフブロック体が面積%で84.3、ジブロック
体が15.7、HDIが0.1%以下であり、NCO含
有量は13.9wt%であった。
【0020】
【比較合成例1】HDIを1モルとする他は、合成例1
と同様にして反応し、未蒸留の生成物を得た。この生成
物の分子量分布とNCO含有量を測定した結果、ハーフ
ブロック体が面積%で37.5、ジブロック体が56.
3、HDIが6.2%であり、NCO含有量は9.3w
t%であった。
【0021】
【比較合成例2】HDIを10モル、メチルエチルケト
オキシムを4モルとする他は、合成例1と同様にして、
生成物940gを得た。この生成物の分子量分布とNC
O%を測定した結果、ハーフブロック体が面積%で8
0.7、ジブロック体が19.3、HDIが0.1%以
下であり、NCO含有量は13.3wt%であった。
【0022】
【実施例1〜15】合成例1のハーフブロック体と、表
1のポリエステルポリオールを、NCO/OH=0.
4、0.6および1.0になるように耐圧ガラス瓶に入
れ、さらにポリオールと同重量のアセトンと、ポリオー
ルに対して500ppmのジブチルチンラウレートを入
れて蜜栓し、50℃の振震機にて10時間反応した。つ
ぎに、内容物を取り出して、110℃で5時間乾燥し、
更に80℃の減圧乾燥機で20時間乾燥し、得られた生
成物の溶融粘度、ガラス転移温度、ゲル分率(実施例1
〜10まで)、ブロッキングおよび鮮映性(実施例1〜
10まで)を測定した。
【0023】
【実施例16〜20】合成例3のハーフブロック体と、
表1のポリエステルポリオールを、NCO/OH=0.
6になるように耐圧ガラス瓶に入れ、実施例1と同様に
して得た生成物の溶融粘度、ガラス転移温度、ゲル分
率、ブロッキングおよび鮮映性を測定した。
【0024】
【実施例21〜22】合成例1のハーフブロック体と、
アクリルポリオール(アクリディックA808)を、N
CO/OH=0.4および0.6になるように耐圧ガラ
ス瓶に入れ、実施例1と同様にして得た生成物の溶融粘
度、ガラス転移温度、ゲル分率、ブロッキングおよび鮮
映性を測定した。
【0025】
【実施例23〜24】合成例2のハーフブロック体と、
含フッ素ポリオール(ルミフロンLF200)を、NC
O/OH=0.4および0.6になるように耐圧ガラス
瓶に入れ、実施例1と同様にして得た生成物の溶融粘
度、ガラス転移温度、ゲル分率、ブロッキングおよび鮮
映性を測定した。
【0026】
【比較例1】比較合成例1のハーフブロック体と、ポリ
エステルポリオール(ファインディックM8020)
を、NCO/OH=0.4になるように耐圧ガラス瓶に
入れ、実施例1と同様にして得た生成物の溶融粘度を測
定した。
【0027】
【比較例2】比較合成例2のハーフブロック体と、ポリ
エステルポリオール(ファインディックM8020)
を、NCO/OH=0.4になるように耐圧ガラス瓶に
入れ、実施例1と同様にして得た生成物のブロッキング
を測定した。
【0028】
【比較例3】合成例1のハーフブロック体と、ポリエス
テルポリオール(ファインディックM8020)をNC
O/OH=0.3になるように耐圧ガラス瓶に入れ、実
施例1と同様にして得た生成物のゲル分率を測定した。
【0029】
【比較例4】合成例1のハーフブロック体と、溶融粘度
が260000のアクリルポリオール(アクリディック
A801)を、NCO/OH=0.6になるように耐圧
ガラス瓶に入れ、実施例1と同様にして得た生成物の溶
融粘度を測定した。
【0030】
【比較例5】合成例1のハーフブロック体と、Tgが3
2℃のアクリルポリオール(アクリディックA804)
を、NCO/OH=0.4になるように耐圧ガラス瓶に
入れ、実施例1と同様にして得た生成物のブロッキング
を測定した。
【0031】
【参考例1〜5】実施例12で得たハーフブロック体と
ポリエステルポリオールの反応生成物(NCO/OH=
1.0)と、表1のポリエステルポリオールを、潜在N
CO/OH=1.0になるように配合し、熱ロールミル
で120℃において20分間溶融混合した樹脂の溶融粘
度、ガラス転移温度、ゲル分率、ブロッキングおよび鮮
映性を測定した。
【0032】以上の実施例1〜24の測定結果を表2、
比較例1〜5の測定結果を表3、参考例1〜5の測定結
果を表4に示す。実施例1〜10、16〜24は、
(A)のNCO量/(B)の活性水素量=0.4〜0.
6であると自己硬化能があり、それ自身塗料として使用
できる例である。
【0033】参考例1〜5は、(A)のNCO量/
(B)の活性水素量=1.0の場合には、公知のポリオ
ールと組み合わせて、ポリウレタン塗料用の硬化剤とし
て使用することもできる例である。比較例1は、ジイソ
シアネートが残存するブロック体を用いて製造したブロ
ックイソシアネート含有樹脂は、溶融粘性がなく、粉体
塗料として用いることが出来ない例である。
【0034】比較例2は、ジブロック体が多いブロック
体を用いて製造したブロックイソシアネート含有樹脂
は、粉体に粘着性があり、ブロッキングをおこし、粉体
塗料として用いることができない例である。比較例3
は、(A)のNCO量/(B)の活性水素量=0.4未
満だと膜のゲル分率が低く、塗料として適さない例であ
る。
【0035】比較例4は、ポリオールの溶融粘度が50
000Poiseを越えると、できるブロックイソシア
ネート含有樹脂の溶融粘度も高く、粉体塗料に適さない
例である。比較例5は、ポリオールのTgが35℃未満
であると、できるブロックイソシアネート含有樹脂のT
gが低くなりすぎて粉体と成らない例である。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】本発明のブロックイソシアネート含有樹
脂は、ジイソシアネートを殆ど含まないハーフブロック
体を用いて製造するので、樹脂の溶融粘度が低く、粉体
塗料として極めて有用なものとなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モル比でジイソシアネート100に対
    し、ブロック化剤5〜30を反応させた後に、未反応の
    ジイソシアネートを蒸留除去して得られるハーフブロッ
    クイソシアネート(A)と、ガラス転移温度35℃以上
    で、120℃における溶融粘度が50000Poise
    以下の活性水素を有する樹脂(B)を、(A)のNCO
    量/(B)の活性水素量=0.4〜1.0で反応させて
    得られるブロックイソシアネート含有樹脂
JP4002784A 1992-01-10 1992-01-10 ブロックイソシアネート含有樹脂 Withdrawn JPH05186565A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109843962A (zh) * 2016-10-20 2019-06-04 巴斯夫涂料有限公司 涂层的制造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109843962A (zh) * 2016-10-20 2019-06-04 巴斯夫涂料有限公司 涂层的制造方法
CN109843962B (zh) * 2016-10-20 2021-09-21 巴斯夫涂料有限公司 涂层的制造方法

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