JPH0693078A - 焼付け変色が少ないブロックイソシアネート含有樹脂組成物 - Google Patents
焼付け変色が少ないブロックイソシアネート含有樹脂組成物Info
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- JPH0693078A JPH0693078A JP4242008A JP24200892A JPH0693078A JP H0693078 A JPH0693078 A JP H0693078A JP 4242008 A JP4242008 A JP 4242008A JP 24200892 A JP24200892 A JP 24200892A JP H0693078 A JPH0693078 A JP H0693078A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粉体塗料用として、焼付時の変色が少ない極
めて有用なブロックイソシアネート含有樹脂を提供す
る。 【構成】 モル比でジイソシアネート100に対し、ブ
ロック化剤5〜30を反応させた後に、未反応のジイソ
シアネートを蒸留除去して得られるハーフブロックイソ
シアネート(A)と、活性水素を有する樹脂(B)を、
(A)のNCO量/(B)の活性水素量=0.4〜1.
2で反応させて得られるブロックイソシアネート含有樹
脂100重量部と、セミカルバジド基を有する化合物
0.1〜5重量部を配合してなる樹脂組成物
めて有用なブロックイソシアネート含有樹脂を提供す
る。 【構成】 モル比でジイソシアネート100に対し、ブ
ロック化剤5〜30を反応させた後に、未反応のジイソ
シアネートを蒸留除去して得られるハーフブロックイソ
シアネート(A)と、活性水素を有する樹脂(B)を、
(A)のNCO量/(B)の活性水素量=0.4〜1.
2で反応させて得られるブロックイソシアネート含有樹
脂100重量部と、セミカルバジド基を有する化合物
0.1〜5重量部を配合してなる樹脂組成物
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の樹脂は、粉体塗料として
用い、主に金属等の塗装に使用する。
用い、主に金属等の塗装に使用する。
【0002】
【従来の技術】有機溶剤系塗料は、安全および衛生性等
の問題から使用環境が厳しさを増しており、塗料および
塗装業界においては、脱溶剤型塗料へとシフトする状況
となりつつある。ポリウレタン塗料に関しては、主剤で
あるポリオールあるいは硬化剤であるポリイソシアネー
トを、有機溶剤に溶解して使用する溶剤系が主流を占め
ている。
の問題から使用環境が厳しさを増しており、塗料および
塗装業界においては、脱溶剤型塗料へとシフトする状況
となりつつある。ポリウレタン塗料に関しては、主剤で
あるポリオールあるいは硬化剤であるポリイソシアネー
トを、有機溶剤に溶解して使用する溶剤系が主流を占め
ている。
【0003】粉体塗料は、火災の危険性が少なく、塗料
を回収して再使用できるので環境汚染も少なく、また厚
膜形成が可能であり、塗膜物性の向上が期待できるの
で、ポリウレタン塗料も粉体化の要求が高まってきてい
る。ポリウレタン塗料の粉体化の一つの方法として、ジ
イソシアネートとブロック化剤を反応して得たハーフブ
ロックイソシアネートと、活性水素を持つアクリル樹脂
およびエステル樹脂との反応物を硬化剤として、これを
主剤であるアクリル樹脂およびエステル樹脂とブレンド
して粉体化することが、特公昭61−18585号、特
公昭61−18586号公報などに記載されている。
を回収して再使用できるので環境汚染も少なく、また厚
膜形成が可能であり、塗膜物性の向上が期待できるの
で、ポリウレタン塗料も粉体化の要求が高まってきてい
る。ポリウレタン塗料の粉体化の一つの方法として、ジ
イソシアネートとブロック化剤を反応して得たハーフブ
ロックイソシアネートと、活性水素を持つアクリル樹脂
およびエステル樹脂との反応物を硬化剤として、これを
主剤であるアクリル樹脂およびエステル樹脂とブレンド
して粉体化することが、特公昭61−18585号、特
公昭61−18586号公報などに記載されている。
【0004】然るに、この方法の欠点はハーフブロック
イソシアネートの製造に際し、必然的に副生物としてジ
ブロック体が生成するため、未反応のジイソシアネート
が残留することにあり、活性水素を持つ樹脂と反応させ
ると、未反応のジイソシアネートと樹脂中の活性水素と
が架橋反応してしまい、粉体塗料として重要な要件であ
る樹脂の溶融流動性が、著しく劣ることにある。
イソシアネートの製造に際し、必然的に副生物としてジ
ブロック体が生成するため、未反応のジイソシアネート
が残留することにあり、活性水素を持つ樹脂と反応させ
ると、未反応のジイソシアネートと樹脂中の活性水素と
が架橋反応してしまい、粉体塗料として重要な要件であ
る樹脂の溶融流動性が、著しく劣ることにある。
【0005】本発明者らは、ハーフブロックイソシアネ
ートを製造するに際し、過剰のジイソシアネートと、少
量のブロック化剤を反応させて、生成するハーフブロッ
ク体の比率を上げるとともに、反応後に蒸留して未反応
のジイソシアネートを除去して用いれば、溶融流動性に
優れる粉体樹脂にすることができることを見出してい
る。しかし、塗装焼付け時に変色し、外観を損ねる欠点
があった。
ートを製造するに際し、過剰のジイソシアネートと、少
量のブロック化剤を反応させて、生成するハーフブロッ
ク体の比率を上げるとともに、反応後に蒸留して未反応
のジイソシアネートを除去して用いれば、溶融流動性に
優れる粉体樹脂にすることができることを見出してい
る。しかし、塗装焼付け時に変色し、外観を損ねる欠点
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】塗装焼付け時の変色を
少なくする。
少なくする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、セミカルバジド基を有する化合物を添加
することにより、塗装焼付け時に変色の少ない樹脂組成
物にすることができることを見出した。即ち、本発明は
モル比でジイソシアネート100に対し、ブロック化剤
5〜30を反応させた後に、未反応のジイソシアネート
を蒸留除去して得られるハーフブロックイソシアネート
(A)と、活性水素を有する樹脂(B)を、(A)のN
CO量/(B)の活性水素量=0.4〜1.2で反応さ
せて得られるブロックイソシアネート含有樹脂100重
量部と、セミカルバジド基を有する化合物0.1〜5重
量部を配合してなる樹脂組成物に関する。
を重ねた結果、セミカルバジド基を有する化合物を添加
することにより、塗装焼付け時に変色の少ない樹脂組成
物にすることができることを見出した。即ち、本発明は
モル比でジイソシアネート100に対し、ブロック化剤
5〜30を反応させた後に、未反応のジイソシアネート
を蒸留除去して得られるハーフブロックイソシアネート
(A)と、活性水素を有する樹脂(B)を、(A)のN
CO量/(B)の活性水素量=0.4〜1.2で反応さ
せて得られるブロックイソシアネート含有樹脂100重
量部と、セミカルバジド基を有する化合物0.1〜5重
量部を配合してなる樹脂組成物に関する。
【0008】本発明に用いられるジイソシアネートとし
ては、脂肪族、芳香族、脂環式のジイソシアネートであ
り、その例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、キ
シリレンジイソシアネート(XDI)、4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)、4,4’−
メチレンビス〔シクロヘキシルイソシアネート〕(水添
MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等
であり、好ましくは、塗膜としたときに、黄変性の小さ
いヘキサメチレンジイソシアネートおよびイソホロンジ
イソシアネートである。
ては、脂肪族、芳香族、脂環式のジイソシアネートであ
り、その例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、キ
シリレンジイソシアネート(XDI)、4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)、4,4’−
メチレンビス〔シクロヘキシルイソシアネート〕(水添
MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等
であり、好ましくは、塗膜としたときに、黄変性の小さ
いヘキサメチレンジイソシアネートおよびイソホロンジ
イソシアネートである。
【0009】本発明において、ハーフブロックイソシア
ネートの製造は、モル比でジイソシアネート100に対
し、ブロック化剤が5〜30であることが必要で、5未
満だと生成するハーフブロック体の比率は良くなるが、
得られる量は少なく、工業的に不利であり、30を越え
るとハーフブロック体の収率が悪くなるとともに、生成
するジブロック体の量が多くなり、このため活性水素を
有する樹脂と反応して得られる樹脂のブロッキング性が
悪くなるので好ましくない。また、未反応のジイソシア
ネートが残留すると、活性水素を有する樹脂と反応させ
る際に、架橋反応してしまい、得られた樹脂が溶融しな
くなるので蒸留が必要である。蒸留は、例えば薄膜蒸発
罐等で行うことが好ましい。
ネートの製造は、モル比でジイソシアネート100に対
し、ブロック化剤が5〜30であることが必要で、5未
満だと生成するハーフブロック体の比率は良くなるが、
得られる量は少なく、工業的に不利であり、30を越え
るとハーフブロック体の収率が悪くなるとともに、生成
するジブロック体の量が多くなり、このため活性水素を
有する樹脂と反応して得られる樹脂のブロッキング性が
悪くなるので好ましくない。また、未反応のジイソシア
ネートが残留すると、活性水素を有する樹脂と反応させ
る際に、架橋反応してしまい、得られた樹脂が溶融しな
くなるので蒸留が必要である。蒸留は、例えば薄膜蒸発
罐等で行うことが好ましい。
【0010】本発明に用いられるブロック化剤として
は、フェノール系、アルコール系、活性メチレン系、メ
ルカプタン系、酸アミド系、酸イミド系、ラクタム系、
イミダゾール系、尿素系、オキシム系、アミン系、イミ
ド系化合物等が使用でき、具体例としては、例えばフェ
ノール、クレゾール、エチルフェノール、ブチルフェノ
ール、2−ヒドロキシピリジン、ブチルセロソルブ、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コール、ベンジルアルコール、メタノール、エタノー
ル、2−エチルヘキサノール、マロン酸ジメチル、マロ
ン酸ジエチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、
アセチルアセトン、ブチルメルカプタン、ドデシルメル
カプタン、アセトアニリド、酢酸アミド、、コハク酸イ
ミド、マレイン酸イミド、ε−カプロラクタム、δ−バ
レロラクタム、γ−ブチロラクタム、イミダゾール、2
−メチルイミダゾール、尿素、チオ尿素、エチレン尿
素、ホルムアルドオキシム、アセトアルドオキシム、ア
セトンオキシム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘ
キサノンオキシム、ジフェニルアミン、アニリン、カル
バゾール、エチレンイミン、ポリエチレンイミン等であ
り、好ましくはラクタム系が良く、特にε−カプロラク
タムが良い。
は、フェノール系、アルコール系、活性メチレン系、メ
ルカプタン系、酸アミド系、酸イミド系、ラクタム系、
イミダゾール系、尿素系、オキシム系、アミン系、イミ
ド系化合物等が使用でき、具体例としては、例えばフェ
ノール、クレゾール、エチルフェノール、ブチルフェノ
ール、2−ヒドロキシピリジン、ブチルセロソルブ、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コール、ベンジルアルコール、メタノール、エタノー
ル、2−エチルヘキサノール、マロン酸ジメチル、マロ
ン酸ジエチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、
アセチルアセトン、ブチルメルカプタン、ドデシルメル
カプタン、アセトアニリド、酢酸アミド、、コハク酸イ
ミド、マレイン酸イミド、ε−カプロラクタム、δ−バ
レロラクタム、γ−ブチロラクタム、イミダゾール、2
−メチルイミダゾール、尿素、チオ尿素、エチレン尿
素、ホルムアルドオキシム、アセトアルドオキシム、ア
セトンオキシム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘ
キサノンオキシム、ジフェニルアミン、アニリン、カル
バゾール、エチレンイミン、ポリエチレンイミン等であ
り、好ましくはラクタム系が良く、特にε−カプロラク
タムが良い。
【0011】本発明に用いられるセミカルバジド化合物
としては、上記ジイソシアネートまたは、それらから誘
導され、末端にイソシアネート基を有するビュレット、
ウレタン、イソシアヌレート体プレポリマーと、ヒドラ
ジン誘導体を反応して得られるものであって、例えば下
記の化学式で表されるものである。式中のR1 ,R2は
アルキル基であり、具体例としては、メチル、エチル、
プロピル、ブチル基等である。Mは二官能アルコールで
ある。
としては、上記ジイソシアネートまたは、それらから誘
導され、末端にイソシアネート基を有するビュレット、
ウレタン、イソシアヌレート体プレポリマーと、ヒドラ
ジン誘導体を反応して得られるものであって、例えば下
記の化学式で表されるものである。式中のR1 ,R2は
アルキル基であり、具体例としては、メチル、エチル、
プロピル、ブチル基等である。Mは二官能アルコールで
ある。
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】ヒドラジン化合物の使用量は、0.1重量
部未満だと十分な効果が得られず、5重量部を越えて添
加するとゲル分率が下がり、塗膜の強度、耐溶剤性が悪
くなるので、0.1〜5重量部の範囲が適切である。本
発明に用いられる活性水素を有する樹脂としては、公知
のポリオール、例えばアクリルポリオール、ポリエステ
ルポリオール、含フッ素ポリオール等であり、ガラス転
移温度35℃以上で、120℃における溶融粘度が50
000Poise以下の活性水素を有する樹脂が好まし
い。
部未満だと十分な効果が得られず、5重量部を越えて添
加するとゲル分率が下がり、塗膜の強度、耐溶剤性が悪
くなるので、0.1〜5重量部の範囲が適切である。本
発明に用いられる活性水素を有する樹脂としては、公知
のポリオール、例えばアクリルポリオール、ポリエステ
ルポリオール、含フッ素ポリオール等であり、ガラス転
移温度35℃以上で、120℃における溶融粘度が50
000Poise以下の活性水素を有する樹脂が好まし
い。
【0017】本発明は、(A)のNCO量/(B)の活
性水素量=0.4〜1.2であることが好ましい。0.
4未満であると塗装焼付時の架橋度が少なく、塗膜強度
が得られず、1.2を超えるとフリーのNCOが空気中
の水分と反応し、品質が安定しないためである。本発明
のブロックイソシアネート含有樹脂は、(A)のNCO
量と(B)の活性水素量の比が0.4〜0.9で反応し
て得た樹脂は自己硬化能があり、それ自身塗料として使
用できる。また0.9を超え1.2以下で反応して得ら
れた樹脂は、上記のポリオールと組み合わせて、ポリウ
レタン塗料用の硬化剤として使用することもできる。
尚、塗料とする際には、有色顔料、体質顔料等を必要に
応じて加えてもよく、硬化反応を促進させるために、有
機スズ化合物、3級アミン化合物などの触媒を添加して
もよい。さらに、光劣化、酸化劣化防止のためにヒンダ
ードフェノール系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダード
アミン系等の安定剤を添加することもできる。
性水素量=0.4〜1.2であることが好ましい。0.
4未満であると塗装焼付時の架橋度が少なく、塗膜強度
が得られず、1.2を超えるとフリーのNCOが空気中
の水分と反応し、品質が安定しないためである。本発明
のブロックイソシアネート含有樹脂は、(A)のNCO
量と(B)の活性水素量の比が0.4〜0.9で反応し
て得た樹脂は自己硬化能があり、それ自身塗料として使
用できる。また0.9を超え1.2以下で反応して得ら
れた樹脂は、上記のポリオールと組み合わせて、ポリウ
レタン塗料用の硬化剤として使用することもできる。
尚、塗料とする際には、有色顔料、体質顔料等を必要に
応じて加えてもよく、硬化反応を促進させるために、有
機スズ化合物、3級アミン化合物などの触媒を添加して
もよい。さらに、光劣化、酸化劣化防止のためにヒンダ
ードフェノール系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダード
アミン系等の安定剤を添加することもできる。
【0018】
【実施例】以下、実施例および参考例等により、具体的
に説明するが、本発明はこれらにより限定されるもので
はない。なお、例中の測定及び使用機器等は以下の如く
である。分子量および分子量分布は、ゲル浸透クロマト
グラフ(GPC)で測定して求めた。
に説明するが、本発明はこれらにより限定されるもので
はない。なお、例中の測定及び使用機器等は以下の如く
である。分子量および分子量分布は、ゲル浸透クロマト
グラフ(GPC)で測定して求めた。
【0019】NCO含有量は、過剰のジーnーブチルア
ミンを添加して、イソシアネートと反応させた後、未反
応のアミンの量を塩酸で逆滴定して求めた。粉砕は、日
立電気(株)製コーヒーミル(CM603)で粉砕し、
100メッシュで篩った。焼付け変色の測定は、100
メッシュパスの試料0.5gを20φの錠剤成型機で成
型し、テフロン板上にのせ、200℃の電気オーブン中
で30分間焼付けし、スガ試験機(株)製のカラーメー
タ(MODEL SM5)で色差(ΔE)を測定した。
ミンを添加して、イソシアネートと反応させた後、未反
応のアミンの量を塩酸で逆滴定して求めた。粉砕は、日
立電気(株)製コーヒーミル(CM603)で粉砕し、
100メッシュで篩った。焼付け変色の測定は、100
メッシュパスの試料0.5gを20φの錠剤成型機で成
型し、テフロン板上にのせ、200℃の電気オーブン中
で30分間焼付けし、スガ試験機(株)製のカラーメー
タ(MODEL SM5)で色差(ΔE)を測定した。
【0020】ゲル分率は、100メッシュパスの試料
0.1gを、テフロン板上にのせ、200℃の電気オー
ブン中で30分間焼付けした後に剥ぎとり、400メッ
シュの金網で包んで20℃のアセトン50ccに浸し、
24時間後に取り出して、120℃で1時間乾燥した重
量を、元の重量で除し、百分率で求めた。ポリオールと
しては、大日本インキ化学工業(株)製のポリエステル
ポリオール(ファインディックM8020)を使用し
た。
0.1gを、テフロン板上にのせ、200℃の電気オー
ブン中で30分間焼付けした後に剥ぎとり、400メッ
シュの金網で包んで20℃のアセトン50ccに浸し、
24時間後に取り出して、120℃で1時間乾燥した重
量を、元の重量で除し、百分率で求めた。ポリオールと
しては、大日本インキ化学工業(株)製のポリエステル
ポリオール(ファインディックM8020)を使用し
た。
【0021】
【合成例】(ハーフブロック体の合成) 攪拌翼を取り付けた四つ口フラスコに、HDIを5モル
と、ε−カプロラクタムの1モルを入れ、70℃で5時
間攪拌を続けて反応を終了した。つぎに、この反応液を
流下式薄膜蒸留装置で、1回目0.5mmHg/120
℃、2回目0.1mmHg/120℃の条件下で蒸留
し、生成物272gを得た。この生成物の分子量分布と
NCO含有量を測定した結果、ハーフブロック体が面積
%で92.8、ジブロック体が7.2、HDIが0.1
%以下であり、NCO含有量は13.9wt%であっ
た。
と、ε−カプロラクタムの1モルを入れ、70℃で5時
間攪拌を続けて反応を終了した。つぎに、この反応液を
流下式薄膜蒸留装置で、1回目0.5mmHg/120
℃、2回目0.1mmHg/120℃の条件下で蒸留
し、生成物272gを得た。この生成物の分子量分布と
NCO含有量を測定した結果、ハーフブロック体が面積
%で92.8、ジブロック体が7.2、HDIが0.1
%以下であり、NCO含有量は13.9wt%であっ
た。
【0022】
【実施例1】合成例1のハーフブロック体と、ポリエス
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、1,6−ヘキサメチレン
ビス(N,Nジメチルセミカルバジド)0.1重量部、
ジブチルチンラウレート0.1重量部を添加し、120
℃の混練機で30分間練り、得られた塊状の樹脂組成物
を粉砕し、焼付け時の変色とゲル分率を測定した。
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、1,6−ヘキサメチレン
ビス(N,Nジメチルセミカルバジド)0.1重量部、
ジブチルチンラウレート0.1重量部を添加し、120
℃の混練機で30分間練り、得られた塊状の樹脂組成物
を粉砕し、焼付け時の変色とゲル分率を測定した。
【0023】
【実施例2】合成例1のハーフブロック体と、ポリエス
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、1,6−ヘキサメチレン
ビス(N,Nジメチルセミカルバジド)1重量部、ジブ
チルチンラウレート0.1重量部を添加し、120℃の
混練機で30分間練り、得られた塊状の樹脂組成物を粉
砕し、焼付け時の変色とゲル分率を測定した。
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、1,6−ヘキサメチレン
ビス(N,Nジメチルセミカルバジド)1重量部、ジブ
チルチンラウレート0.1重量部を添加し、120℃の
混練機で30分間練り、得られた塊状の樹脂組成物を粉
砕し、焼付け時の変色とゲル分率を測定した。
【0024】
【実施例3】合成例1のハーフブロック体と、ポリエス
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、1,6−ヘキサメチレン
ビス(N,Nジメチルセミカルバジド)5重量部、ジブ
チルチンラウレート0.1重量部を添加し、120℃の
混練機で30分間練り、得られた塊状の樹脂組成物を粉
砕し、焼付け時の変色とゲル分率を測定した。
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、1,6−ヘキサメチレン
ビス(N,Nジメチルセミカルバジド)5重量部、ジブ
チルチンラウレート0.1重量部を添加し、120℃の
混練機で30分間練り、得られた塊状の樹脂組成物を粉
砕し、焼付け時の変色とゲル分率を測定した。
【0025】
【実施例4】合成例1のハーフブロック体と、ポリエス
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、ビュレット−トリ(ヘキ
サメチレン−N,N−ジメチルセミカルバジド)1重量
部、ジブチルチンラウレート0.1重量部を添加し、1
20℃の混練機で30分間練り、得られた塊状の樹脂組
成物を粉砕し、焼付け時の変色とゲル分率を測定した。
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、ビュレット−トリ(ヘキ
サメチレン−N,N−ジメチルセミカルバジド)1重量
部、ジブチルチンラウレート0.1重量部を添加し、1
20℃の混練機で30分間練り、得られた塊状の樹脂組
成物を粉砕し、焼付け時の変色とゲル分率を測定した。
【0026】
【実施例5】合成例1のハーフブロック体と、ポリエス
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、1,1,1’,1’−テ
トラメチル−4,4’(メチレン−ジ−P−フェニレ
ン)ジセミカルバジド1重量部、ジブチルチンラウレー
ト0.1重量部を添加し、120℃の混練機で30分間
練り、得られた塊状の樹脂組成物を粉砕し、焼付け時の
変色とゲル分率を測定した。
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、1,1,1’,1’−テ
トラメチル−4,4’(メチレン−ジ−P−フェニレ
ン)ジセミカルバジド1重量部、ジブチルチンラウレー
ト0.1重量部を添加し、120℃の混練機で30分間
練り、得られた塊状の樹脂組成物を粉砕し、焼付け時の
変色とゲル分率を測定した。
【0027】
【実施例6】合成例1のハーフブロック体と、ポリエス
テルポリオールを、NCO/OH=1.2になるように
配合した樹脂100重量部に、1,6−ヘキサメチレン
ビス(N,Nジメチルセミカルバジド)2重量部、ジブ
チルチンラウレート0.1重量部を添加し、120℃の
混練機で30分間練って得られた塊状の樹脂組成物を5
0wt%、ポリエステルポリオールを50wt%になる
ように配合し、更に120℃の混練機で30分間練り、
得られた塊状の樹脂組成物を粉砕して、焼付け時の変色
とゲル分率を測定した。
テルポリオールを、NCO/OH=1.2になるように
配合した樹脂100重量部に、1,6−ヘキサメチレン
ビス(N,Nジメチルセミカルバジド)2重量部、ジブ
チルチンラウレート0.1重量部を添加し、120℃の
混練機で30分間練って得られた塊状の樹脂組成物を5
0wt%、ポリエステルポリオールを50wt%になる
ように配合し、更に120℃の混練機で30分間練り、
得られた塊状の樹脂組成物を粉砕して、焼付け時の変色
とゲル分率を測定した。
【0028】
【比較例1】合成例1のハーフブロック体と、ポリエス
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、ジブチルチンラウレート
0.1重量部を添加し、120℃の混練機で30分間練
り、得られた塊状の樹脂組成物を粉砕し、焼付け時の変
色とゲル分率を測定した。
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、ジブチルチンラウレート
0.1重量部を添加し、120℃の混練機で30分間練
り、得られた塊状の樹脂組成物を粉砕し、焼付け時の変
色とゲル分率を測定した。
【0029】
【比較例2】合成例1のハーフブロック体と、ポリエス
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、ジブチルチンラウレート
10重量部を添加し、120℃の混練機で30分間練
り、得られた塊状の樹脂組成物を粉砕し、焼付け時の変
色とゲル分率を測定した。
テルポリオールを、NCO/OH=0.8になるように
配合した樹脂100重量部に、ジブチルチンラウレート
10重量部を添加し、120℃の混練機で30分間練
り、得られた塊状の樹脂組成物を粉砕し、焼付け時の変
色とゲル分率を測定した。
【0030】以上の測定結果を表1に示す。比較例1
は、セミカルバジド基を有する化合物を添加しない場
合、焼付け変色が著しく劣る例である。比較例2は、セ
ミカルバジド基を有する化合物を、5重量部を越えて用
いると、ゲル分率が下がり、好ましくなくなる例であ
る。
は、セミカルバジド基を有する化合物を添加しない場
合、焼付け変色が著しく劣る例である。比較例2は、セ
ミカルバジド基を有する化合物を、5重量部を越えて用
いると、ゲル分率が下がり、好ましくなくなる例であ
る。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明のブロックイソシアネート含有樹
脂組成物は、焼付け時の変色が少なく、粉体塗料として
極めて有用なものとなる。
脂組成物は、焼付け時の変色が少なく、粉体塗料として
極めて有用なものとなる。
Claims (2)
- 【請求項1】 モル比でジイソシアネート100に対
し、ブロック化剤5〜30を反応させた後に、未反応の
ジイソシアネートを蒸留除去して得られるハーフブロッ
クイソシアネート(A)と、活性水素を有する樹脂
(B)を、(A)のNCO量/(B)の活性水素量=
0.4〜0.9で反応させて得られるブロックイソシア
ネート含有樹脂100重量部と、セミカルバジド基を有
する化合物0.1〜5重量部を配合してなる樹脂組成物 - 【請求項2】 モル比でジイソシアネート100に対
し、ブロック化剤5〜30を反応させた後に、未反応の
ジイソシアネートを蒸留除去して得られるハーフブロッ
クイソシアネート(A)と、活性水素を有する樹脂
(B)を、(A)のNCO量/(B)の活性水素量=
0.9〜1.2で反応させて得られるブロックイソシア
ネート含有樹脂50重量部と、活性水素を有する樹脂5
0重量部、セミカルバジド基を有する化合物0.1〜5
重量部を配合してなる樹脂組成物
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4242008A JPH0693078A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 焼付け変色が少ないブロックイソシアネート含有樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4242008A JPH0693078A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 焼付け変色が少ないブロックイソシアネート含有樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0693078A true JPH0693078A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=17082891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4242008A Withdrawn JPH0693078A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 焼付け変色が少ないブロックイソシアネート含有樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0693078A (ja) |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP4242008A patent/JPH0693078A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991130 |