JPH0518647B2 - - Google Patents

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JPH0518647B2
JPH0518647B2 JP63072528A JP7252888A JPH0518647B2 JP H0518647 B2 JPH0518647 B2 JP H0518647B2 JP 63072528 A JP63072528 A JP 63072528A JP 7252888 A JP7252888 A JP 7252888A JP H0518647 B2 JPH0518647 B2 JP H0518647B2
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wire
alloy wire
tape
alloy
iron
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Masahiro Samejima
Tsuneo Takehana
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子管、電球、放電ランプ及び半導体
デバイス等のガラス封入部に使用されるジユメツ
ト線に好適の複合線の製造方法に関する。
[従来の技術] 半導体デバイス等のガラス封入部に使用される
封入リード線材料としては、ガラスとの濡れ性及
び密着性がよく、ガラス封着時及び使用時の温度
にて熱膨張係数がガラスのそれに近く、また、展
延性及び機械的加工性が良好であることが要求さ
れる。このようなガラス封入部に使用されるリー
ド線材料として、ジユメツト線が古くから使用さ
れている。
ジユメツト線は、鉄(Fe)−ニツケル(Ni)合
金からなる芯材の周囲に銅(Cu)を約20%の被
覆率で被覆して構成されている。この場合に、
CuとFe−Ni合金との間の接合が十分でないと、
ダイオードへの封止工程の際に剥れが生じ、気密
性を害するという問題点が生じるので、このCu
被覆層をFe−Ni合金芯線に強固に接合させる必
要がある。
このため、従来、このジユメツト線は以下に示
すような方法で製造されていた。先ず、第1の方
法においては、Fe−Ni合金芯線をCu管に挿入
し、中性又は還元性気流中で850乃至900℃に加熱
して12乃至16%の断面収縮率で熱間圧延すること
により、Fe−Ni芯線とCu管とを接合し、その後
冷間加工することにより製造される(特公昭34−
9712号)。この熱間加工の替りに、熱間プレスす
る場合もある。
また、Fe−Ni合金芯線上に亜鉛(Zn)をめつ
きするか、又は真鍮テープを巻回した後、Cuテ
ープを被覆し、拡散熱処理した後、CuとFe−Ni
合金とを接合する。次いで、伸線加工することに
より、ジユメツト線を製造する。
更に、Fe−Ni合金芯線上にCuをめつきする事
により、Cu被覆されたFe−Ni合金線を製造する
方法もある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、これらの従来の製造方法におい
ては、以下に示すような欠点がある。
先ず、Cu管を被覆した後、熱間加工又は熱間
プレスする方法においては、熱間加工又は熱間プ
レス工程が存在するため、連続した工程で複合線
を製造することができず、製造コストが高い。
また、製造コストを可及的に低くするために、
出発材料として太径の芯線を使用するが、最終径
の細線に加工されるまでに極めて多くのパスで伸
線加工する必要があり、しかも加工度が大きいた
め、途中で焼鈍処理することが必要である。
更に、熱間加工条件又は熱間プレス条件等の変
動により接合強度にムラが生じやすい。
一方、Fe−Ni合金芯線上にZn又は真鍮を介在
させてCuを被覆した後、拡散熱処理する方法に
おいては、Zn等の中間層の厚さを均一にするこ
とが困難であるため、円周方向について残留歪及
び線膨張等の特性が変化する。このため、Cuが
Fe−Ni合金芯線から剥離することがある。また、
この方法は複雑な工程を有するため、製造コスト
が高い。
更に、Fe−Ni合金芯線にCuをめつきする方法
においては、形成すべきCu被覆層が通常のめつ
き層に比して著しく厚いため、長時間に亘りめつ
き処理する必要がある。このため、同様に製造コ
ストが高い。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので
あつて、工程の連続化が可能で製造コストが低
く、局所的な特性のバラツキがなく高品質な複合
線を製造することができる複合線の製造方法を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る複合線の製造方法は、銅テープの
一面及び鉄ニツケル合金線をブラシングする工程
と、鉄ニッケル合金線に前記ブラシングした面を
接触させて前記銅テープを前記鉄ニツケル合金線
に被覆成形する工程と、前記銅テープの端部を酸
素分圧が0.01気圧以下の雰囲気下で溶着して銅被
覆鉄ニツケル合金線を得る工程と、この銅被覆鉄
ニツケル合金線をダイス角2αが4乃至30°の円錐
ダイスにより75%以上の加工度で冷間伸線する工
程とを有することを特徴とする。
[作用] 製造コストを低減するためには、バツチ工程を
なくすことと、接合を冷間加工のみで完了する必
要があり、また、中間層の介在は品質上の問題点
が多いため回避したほうが良い。本発明はこのよ
うな観点にたつて完成されたものである。
つまり、本発明においては、ブラシング処理し
たCuテープをそのブラシング面を接触させてFe
−Ni合金線に被覆し、Cuテープの端縁を酸素分
圧が0.01気圧以下の雰囲気下で溶着する(Cu被覆
工程)。
この複合線をダイス角2αが4乃至30°の円錐ダ
イスにより75%以上の加工度で冷間伸線すること
により、Cu層とFe−Ni合金芯線とを金属的に結
合する(伸線工程)。
このように、本発明においては、製造工程を
Cu被覆工程と伸線工程とに大別し、各工程を連
続化させたので、加工費が減少し、製造コストが
低下する。
また、Cu層とFe−Ni合金芯線との間に中間層
が介在しないので、線周方向について特性上のバ
ラツキがなく、高品質の複合線を製造することが
できると共に、後工程の表面処理工程で900℃以
上に加熱しても中間層がないからその溶融等に起
因する膨れ等が発生する虞れがない。
[実施例] 以下、本発明の実施例について添付の図面を参
照して説明する。
第1図は本発明の実施例方法において、複合線
を得る工程を示す模式図である。送出リール4に
はFe−Ni合金線1が巻回されており、送出リー
ル4が回転してFe−Ni合金線1が送り出される。
このFe−Ni合金線1はストレーナ5を介して直
線状に矯正された後、ブラシング装置6に供給さ
れ、このブラシング装置6内で、例えば、ステン
レス製のブラシにより掃引されて表面を清浄化処
理される。次いで、このFe−Ni合金線1は造管
装置9のフオーミング部10に供給される。
Cuテープ送出リール7には、Cuテープ2が巻
回されており、この送出リール7から巻き解かれ
たCuテープ2はブラシング装置8に送給される。
Cuテープ2はこのブラシング装置8において、
その上面が例えば、ステンレス製のブラシにより
掃引され、表面に細かな疵が付けられ、粗い表面
状態に加工される。その後、このCuテープ2は
テープ造管装置9のフオーミング部10に供給さ
れる。
フオーミング部10においては、Cuテープ2
がその上面のブラシング加工を受けた面をFe−
Ni合金線1の表面に接触させてその長手方向が
軸心となるよに円筒状に丸められ、Fe−Ni合金
線1の周囲にCuテープ2が被覆される。このよ
うにして、Cuテープ2をFe−Ni合金線1に縦添
えした後、Cuテープ2のつき合わせ端部を、例
えば、TIG溶接機12によりTIG溶接する。
この場合に、ブラシング加工を施した後のFe
−Ni合金線1及びCuテープ2はN2ガスで外気か
らシールドし、その酸化を防止する。これによ
り、ブラシングでその表面が清浄化処理された
Fe−Ni合金線1とブラシングにより表面を粗く
細かい凹凸を有するものにされたCuテープ2と
が、それらの表面に酸化層を介在させることなく
接触し、後工程の冷間伸線で両者が接合し易くな
る。
また、Cuテープのつき合わせ端部を溶接する
場合には、その雰囲気の酸素分圧を0.01気圧以下
にして、Fe−Ni合金線1及びCuテープ2の酸化
を防止する。酸素分圧を0.01気圧以下にしたの
は、これを超えると溶接時にCuテープ2が酸化
し、Fe−Ni合金線1とCuテープ2との間の接合
強度が低下するためである。
これにより、Fe−Ni合金線1を芯材とし、こ
の芯材の周囲をCu被覆層で被覆したCu被覆Fe−
Ni合金線3が得られる。この線3は、巻取リー
ル13に巻き取られる。
次いで、このCu被覆Fe−Ni合金線3を第2図
に示す円錐ダイス20を使用して伸線加工する。
この円錐ダイス20は円錐面状の内面を有し、こ
の内面の円錐中心角度の相異により、ベル部2
1、アプローチ部22、ベアリング部23及びリ
リーフ部24とに分けられる。そして、このダイ
ス20は、アプローチ部22とベアリング部23
との境界で定まるダイス角2αが4乃至30°である。
このダイス20にCu被覆Fe−Ni合金線3を1回
又は複数回通すことにより、75%以上の加工度で
冷間伸線してジユメツト線を製造する。
ダイス角2αを4°以上にしたのは、2αが4°未満で
あると、生産性が低下すると共に、伸線加工中に
Cu被覆層の剥離等が生じるからである。また、
ダイス角2αが30°を超えると、Cu被覆層にシワ等
の欠陥が発生する。このため、ダイス角2αを4
乃至30°に設定する。
また、冷間伸線の加工度を75%以上にしたの
は、このように大きな加工を加えることによつ
て、Fe−Ni合金線と、このFe−Ni合金線を被覆
するCu被覆層とが中間層を介在させることなく
接合され、金属的に結合されるからである。
このようにようにして、Cu層とFe−Ni合金線
との間にZn又は真鍮等の中間層を介在させるこ
となくCu層とFe−Ni合金線とを接合させること
ができるので、線の周方向について特性のバラツ
キが存在せず、高品質の複合線を得ることができ
る。また、後工程の表面処理工程において900℃
以上に加熱しても、この中間層の溶融等に起因す
る膨れ等の欠陥が発生する虞はない。
また、上述の如く、Cuの被覆工程及び伸線加
工工程は夫々一連の連続した工程であるから、製
造コストが低減される。
次に、本発明の実施例方法により、実際に複合
線を製造した結果について説明する。
42重量%のNiを含有するFe−Ni合金線(直径
7.0mm)と無酸素銅テープ(厚さ0.5mm)とを使用
し、第1図に示す装置によりCuテープをロール
成形してFe−Ni合金線に被覆した。そして、Cu
テープの端部をTIG溶接することにより、Cu被
覆Fe−Ni合金線を得た。この一連の工程で製造
したCu被覆Fe−Ni合金線のロツド(長さが約
900m)を第2図に示す円錐ダイスを備えた連続
伸線機を3回通すことによつて、直径が1.0mmに
なるまで冷間伸線加工した。なお、ダイスのダイ
ス角2αは15°であり、1パス当りの減面率は平均
値で8%であつた。
このようにして得られたジユメツト線に対し、
圧潰試験を行つて接合性を評価した。この圧潰試
験は総荷重5トンで、長さ30mmの端面を出した試
験材について実施し、圧潰後の試験材の横断面を
顕微鏡により約10〜30倍に拡大して観察すること
により、Cu層とFe−42%Ni合金線部と間の界面
の接合性を評価した。この評価の結果、冷間伸線
における加工度が70%のものは肉眼で銅と芯材と
の間にすきまが認められた。一方、加工度が80%
である場合(直径が3.1mmの線)には両者がある
程度接合されていることが認められ、加工度が85
%である場合(直径が2.8mmの線)にはCuとFe−
Ni合金とが完全に一体化していた。
[発明の効果] 本発明によれば、Cu被覆工程及び伸線工程は
夫々一連の工程であり、その工程の連続化により
加工コストが著しく低減され、製造コストが極め
て低下する。
また、CuとFe−Ni合金芯線との間にはZn又は
Niめつき等の中間層(第3相)を介在させない
から、この第3相による線周方向の特性上のバラ
ツキがないので高品質の複合線を製造することが
できる。
更に、第3相がないから、後工程で熱処理がな
されても第3相の溶融等により界面にて膨れ等が
発生することはない。
更にまた、連続の工程で製造可能であるから品
質水準を高いものに保持することが容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例方法のCu被覆工程に
て使用する装置を示す模式図、第2図は同じくそ
の伸線加工工程にて使用する円錐ダイスを示す縦
断面図である。 1……Fe−Ni合金線、2……Cuテープ、3…
…Cu被覆Fe−Ni合金線、6,8……ブラシング
装置、9……造管装置、10……フオーミング
部、20……円錐ダイス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 銅テープの一面及び鉄ニツケル合金線をブラ
    シングする工程と、鉄ニツケル合金線に前記ブラ
    シングした面を接触させて前記銅テープを前記鉄
    ニツケル合金線に被覆成形する工程と、前記銅テ
    ープの端部を酸素分圧が0.01気圧以下の雰囲気下
    で溶着して銅被覆鉄ニツケル合金線を得る工程
    と、この銅被覆鉄ニツケル合金線をダイス角2α
    が4乃至30°の円錐ダイスにより75%以上の加工
    度で冷間伸線する工程とを有することを特徴とす
    る複合線の製造方法。
JP7252888A 1988-03-26 1988-03-26 複合線の製造方法 Granted JPH01245913A (ja)

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JPS51120960A (en) * 1975-04-16 1976-10-22 Sumitomo Electric Industries Method of producing hard core composite wire
JPS56139217A (en) * 1981-03-23 1981-10-30 Sumitomo Electric Ind Ltd Production of composite wire and its device

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