JPH01245913A - 複合線の製造方法 - Google Patents
複合線の製造方法Info
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- JPH01245913A JPH01245913A JP7252888A JP7252888A JPH01245913A JP H01245913 A JPH01245913 A JP H01245913A JP 7252888 A JP7252888 A JP 7252888A JP 7252888 A JP7252888 A JP 7252888A JP H01245913 A JPH01245913 A JP H01245913A
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Landscapes
- Metal Extraction Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は電子管、電球、放電ランプ及び半導体デバイス
等のガラス封入部に使用されるジュメット線に好適の複
合線の製造方法に関する。
等のガラス封入部に使用されるジュメット線に好適の複
合線の製造方法に関する。
[従来の技術]
半導体デバイス等のガラス封入部に使用される封入リー
ド線材料としては、ガラスとの濡れ性及び密着性がよく
、ガラス封着時及び使用時の温度にて熱膨張係数がガラ
スのそれに近く、また、展延性及び機械的加工性が良好
であることが要求される。このようなガラス封入部に使
用されるリード線材料として、ジュメット線が古くから
使用されている。
ド線材料としては、ガラスとの濡れ性及び密着性がよく
、ガラス封着時及び使用時の温度にて熱膨張係数がガラ
スのそれに近く、また、展延性及び機械的加工性が良好
であることが要求される。このようなガラス封入部に使
用されるリード線材料として、ジュメット線が古くから
使用されている。
ジュメット線は、鉄(Fe )−ニッケル(Ni)合金
からなる芯材の周囲に銅(Cu)を約20%の被覆率で
被覆して構成されている。この場合に、CuとFe−N
i合金との間の接合が十分でないと、ダイオードへの封
止工程の際に剥れが生じ、気密性を害するという問題点
が生じるので、このCu被覆層をFe−Ni合金芯線に
強固に接合させる必要がある。
からなる芯材の周囲に銅(Cu)を約20%の被覆率で
被覆して構成されている。この場合に、CuとFe−N
i合金との間の接合が十分でないと、ダイオードへの封
止工程の際に剥れが生じ、気密性を害するという問題点
が生じるので、このCu被覆層をFe−Ni合金芯線に
強固に接合させる必要がある。
このため、従来、このジュメット線は以下に示すような
方法で製造されていた。先ず、第1の方法においては、
Fe−Ni合金芯線をCu管に挿入し、中性又は還元性
気流中で850乃至900℃に加熱して12乃至16%
の断面収縮率で熱間圧延することにより、Fe−Ni芯
線とCu管とを接合し、その後冷間加工することにより
製造される(特公昭34−9712号)、この熱間加工
の替りに、熱間プレスする場合もある。
方法で製造されていた。先ず、第1の方法においては、
Fe−Ni合金芯線をCu管に挿入し、中性又は還元性
気流中で850乃至900℃に加熱して12乃至16%
の断面収縮率で熱間圧延することにより、Fe−Ni芯
線とCu管とを接合し、その後冷間加工することにより
製造される(特公昭34−9712号)、この熱間加工
の替りに、熱間プレスする場合もある。
また、Fe−Ni合金芯線上に亜鉛(Zn)をめっきす
るか、又は真鍮テープを巻回した後、Cuテープを被覆
し、拡散熱処理した後、CuとFe−Ni合金とを接合
する0次いで、伸線加工することにより、ジュメット線
を製造する。
るか、又は真鍮テープを巻回した後、Cuテープを被覆
し、拡散熱処理した後、CuとFe−Ni合金とを接合
する0次いで、伸線加工することにより、ジュメット線
を製造する。
更に、Fe−Ni合金芯線上にCuをめっきすることに
より、Cu被覆されたFe−N1p金線を製造する方法
もめる。
より、Cu被覆されたFe−N1p金線を製造する方法
もめる。
[発明が解決しようとする課題]
しかし−ながら、これらの従来の製造方法においては、
以下に示すような欠点がある。
以下に示すような欠点がある。
先ず、Cu管を被覆した後、熱間加工又は熱間プレスす
る方法においては、熱間力町工又は熱間プレス工程が存
在するため、連続した工程で複合線を製造することがで
きず、製造コストが高い。
る方法においては、熱間力町工又は熱間プレス工程が存
在するため、連続した工程で複合線を製造することがで
きず、製造コストが高い。
また、製造コストを可及的に低くするために、出発材料
として大径の芯線を使用するが、最終径の細線に加工さ
れるまでに極めて多くのバスで伸線加工する必要があり
、しかも加工度が大きいため、途中で焼鈍処理すること
が必要である。
として大径の芯線を使用するが、最終径の細線に加工さ
れるまでに極めて多くのバスで伸線加工する必要があり
、しかも加工度が大きいため、途中で焼鈍処理すること
が必要である。
更に、熱間加工条件又は熱間プレス条件等の変動により
接合強度にムラが生じやすい。
接合強度にムラが生じやすい。
一方、Fe−Ni合金芯線上にZn又は真鍮を介在させ
てCuを被覆した後、拡散熱処理する方法においては、
Zn等の中間層の厚さを均一にすることが困難であるた
め、円周方向について残留歪及び線膨張等の特性が変化
する。このため、CuがFe−Ni合金芯線から剥離す
ることがある。また、この方法は複雑な工程を有するた
め、製造コストが高い。
てCuを被覆した後、拡散熱処理する方法においては、
Zn等の中間層の厚さを均一にすることが困難であるた
め、円周方向について残留歪及び線膨張等の特性が変化
する。このため、CuがFe−Ni合金芯線から剥離す
ることがある。また、この方法は複雑な工程を有するた
め、製造コストが高い。
更に、Fe−Ni合金芯線にCuをめっきする方法にお
いては、形成すべきCu被覆層が通常のめっき層に比し
て著しく厚いため、長時間に亘りめつき処理する必要が
ある。このため、同様に製造コストが高い。
いては、形成すべきCu被覆層が通常のめっき層に比し
て著しく厚いため、長時間に亘りめつき処理する必要が
ある。このため、同様に製造コストが高い。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
工程の連続化が可能で製造コストが低く、局所的な特性
のバラツキがなく高品質な複合線を製造することができ
る複合線の製造方法を提供することを目的とする。
工程の連続化が可能で製造コストが低く、局所的な特性
のバラツキがなく高品質な複合線を製造することができ
る複合線の製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本発明に係る複合線の製造方法は、銅テープの一面及び
鉄ニッケル合金線をブラシングする工程と、鉄ニッケル
合金線に前記ブラシングした面を接触させて前記銅テー
プを前記鉄ニッケル合金線に被覆成形する工程と、前記
銅テープの端部を酸素分圧が0.01気圧以下の雰囲気
下で溶着して銅被覆鉄ニッケル合金線を得る工程と、こ
の銅被覆鉄ニッケル合金線をダイス角2αが4乃至30
°の円錐ダイスにより75%以上の加工度で冷間伸線す
る工程とを有することを特徴とする。
鉄ニッケル合金線をブラシングする工程と、鉄ニッケル
合金線に前記ブラシングした面を接触させて前記銅テー
プを前記鉄ニッケル合金線に被覆成形する工程と、前記
銅テープの端部を酸素分圧が0.01気圧以下の雰囲気
下で溶着して銅被覆鉄ニッケル合金線を得る工程と、こ
の銅被覆鉄ニッケル合金線をダイス角2αが4乃至30
°の円錐ダイスにより75%以上の加工度で冷間伸線す
る工程とを有することを特徴とする。
[作用]
製造コストを低減するためには、バッチ工程をなくすこ
とと、接合を冷間加工のみで完了する必要があり、また
、中間層の介在は品質上の問題点が多いため回避したほ
うが良い0本発明はこのような観点にたって完成された
ものである。
とと、接合を冷間加工のみで完了する必要があり、また
、中間層の介在は品質上の問題点が多いため回避したほ
うが良い0本発明はこのような観点にたって完成された
ものである。
つまり、本発明においては、ブラシング処理したCuテ
ープをそのブラシング面を接触させてFe−Ni合金線
に被覆し、Cuテープの端縁を酸素分圧が0.01気圧
以下の雰囲気下で溶着する(Cu被覆工程)。
ープをそのブラシング面を接触させてFe−Ni合金線
に被覆し、Cuテープの端縁を酸素分圧が0.01気圧
以下の雰囲気下で溶着する(Cu被覆工程)。
この複合線をダイス角2αが4乃至30″の円錐ダイス
によって75%以上の加工度で冷間伸線することにより
、Cu層とFe−Ni合金芯線とを金属的に結合する(
伸線工程)。
によって75%以上の加工度で冷間伸線することにより
、Cu層とFe−Ni合金芯線とを金属的に結合する(
伸線工程)。
このように、本発明にいては、製造工程をCu被覆工程
と伸線工程とに大別し、各工程を連続化させたので、加
工費が減少し、製造コストが低下する。
と伸線工程とに大別し、各工程を連続化させたので、加
工費が減少し、製造コストが低下する。
また、Cu層とFe−Ni合金芯線との間に中間層が介
在しないので、縁周方向について特性上のバラツキがな
く、高品質の複合線を製造することができると共に、後
工程の表面処理工程で900℃以上に加熱しても中間層
がないからその溶融等に起因する膨れ等が発生する虞れ
がない。
在しないので、縁周方向について特性上のバラツキがな
く、高品質の複合線を製造することができると共に、後
工程の表面処理工程で900℃以上に加熱しても中間層
がないからその溶融等に起因する膨れ等が発生する虞れ
がない。
[実施例]
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照して説
明する。
明する。
第1図は本発明の実施例方法において、複合線を得る工
程を示す模式図である。送出リール4にはFe−Ni合
金線1が巻回されており、送出リール4が回転してFe
−Ni合金線1が送り出される。このFe−Ni合金線
1はストレーナ5を介して直線状に矯正された後、ブラ
シング装置6に供給され、このブラシング装置6内で、
例えば、ステンレス製のブラシにより掃引されて表面を
清浄化処理される。次いで、このFe−Ni合金線1は
造管装置9のフォーミング部10に供給される。
程を示す模式図である。送出リール4にはFe−Ni合
金線1が巻回されており、送出リール4が回転してFe
−Ni合金線1が送り出される。このFe−Ni合金線
1はストレーナ5を介して直線状に矯正された後、ブラ
シング装置6に供給され、このブラシング装置6内で、
例えば、ステンレス製のブラシにより掃引されて表面を
清浄化処理される。次いで、このFe−Ni合金線1は
造管装置9のフォーミング部10に供給される。
Cuテープ送出リール7には、Cuテープ2が巻回され
ており、この送出リール7から巻き解かれたCuテープ
2はブラシング装置8に送給される。Cuテープ2はこ
のブラシング装置8において、その上面が例えば、ステ
ンレス製のブラシにより掃引され、表面に細かな疵が付
けられ、粗い表面状態に加工される。その後、このCu
テープ2はテープ造管装置9のフォーミング部10に供
給される。
ており、この送出リール7から巻き解かれたCuテープ
2はブラシング装置8に送給される。Cuテープ2はこ
のブラシング装置8において、その上面が例えば、ステ
ンレス製のブラシにより掃引され、表面に細かな疵が付
けられ、粗い表面状態に加工される。その後、このCu
テープ2はテープ造管装置9のフォーミング部10に供
給される。
フォーミング部10においては、Cuテープ2がその上
面のブラシング加工を受けた面をFe−Ni合金線1の
表面に接触させてその長手方向が軸心となるように円筒
状に丸められ、Fe−Ni合金線1の周囲にCuテープ
2が被覆される。このようにして、Cuテープ2をFe
−Ni合金線1に縦添えした後、Cuテープ2のつき合
わせ端部を、例えば、TIG溶接機12によりTTG溶
接する。
面のブラシング加工を受けた面をFe−Ni合金線1の
表面に接触させてその長手方向が軸心となるように円筒
状に丸められ、Fe−Ni合金線1の周囲にCuテープ
2が被覆される。このようにして、Cuテープ2をFe
−Ni合金線1に縦添えした後、Cuテープ2のつき合
わせ端部を、例えば、TIG溶接機12によりTTG溶
接する。
この場合に、ブラシング加工を施した後のFe−Ni合
金線1及びCuテープ2はN2ガスで外気からシールド
し、その酸化を防止する。これにより、ブラシングでそ
の表面が清浄化処理されたFe−Ni合金線1とブラシ
ングにより表面を粗く細かい凹凸を有するものにされた
Cuテープ2とが、それらの表面に酸化層を介在させる
ことなく接触し、後工程の冷間伸線で両者が接合し易く
なる。
金線1及びCuテープ2はN2ガスで外気からシールド
し、その酸化を防止する。これにより、ブラシングでそ
の表面が清浄化処理されたFe−Ni合金線1とブラシ
ングにより表面を粗く細かい凹凸を有するものにされた
Cuテープ2とが、それらの表面に酸化層を介在させる
ことなく接触し、後工程の冷間伸線で両者が接合し易く
なる。
また、Cuテープのつき合わせ端部を溶接する場合には
、その雰囲気の酸素分圧を0.01気圧以下にして、F
e−Ni合金線1及びCuテープ2の酸化を防止する。
、その雰囲気の酸素分圧を0.01気圧以下にして、F
e−Ni合金線1及びCuテープ2の酸化を防止する。
酸素分圧を0.01気圧以下にしたのは、これを超える
と溶接時にCuテープ2が酸化し、Fe−Ni合金線1
とCuテープ2との間の接合強度が低下するためである
。
と溶接時にCuテープ2が酸化し、Fe−Ni合金線1
とCuテープ2との間の接合強度が低下するためである
。
これにより、Fe−Ni合金線1を芯材とし、この芯材
の周囲をCu被覆層で被覆したC、u被覆Fe−Ni合
金線3が得られる。この線3は、巻取リール13に巻き
取られる。
の周囲をCu被覆層で被覆したC、u被覆Fe−Ni合
金線3が得られる。この線3は、巻取リール13に巻き
取られる。
次いで、このCu被覆Fe−Ni合金線3を第2図に示
す円錐ダイス20を使用して伸線加工する。この円錐ダ
イス20は円錐面状の内面を有し、この内面の円錐中心
角度の相異により、ベル部21、アプローチ部22、ベ
アリング部23及びリリーフ部24とに分けられる。そ
して、このダイス20は、アプローチ部22とベアリン
グ部23との間の境界で定まるダイス角2αが4乃至3
0″である。このダイス20にCu被覆Fe−Ni合金
線3を1回又は複数回通すことにより、75%以上の加
工度で冷間伸線してジュメット線を製造する。
す円錐ダイス20を使用して伸線加工する。この円錐ダ
イス20は円錐面状の内面を有し、この内面の円錐中心
角度の相異により、ベル部21、アプローチ部22、ベ
アリング部23及びリリーフ部24とに分けられる。そ
して、このダイス20は、アプローチ部22とベアリン
グ部23との間の境界で定まるダイス角2αが4乃至3
0″である。このダイス20にCu被覆Fe−Ni合金
線3を1回又は複数回通すことにより、75%以上の加
工度で冷間伸線してジュメット線を製造する。
ダイス角2αを4°以上にしたのは、2αが4°未溝で
あると、生産性が低下すると共に、伸線加工中にCu被
覆層の剥離等が生じるからである。また、ダイス角2α
が30°を超えると、Cu被覆層にシワ等の欠陥が発生
する。このため、ダイス角2αを4乃至30°に設定す
る。
あると、生産性が低下すると共に、伸線加工中にCu被
覆層の剥離等が生じるからである。また、ダイス角2α
が30°を超えると、Cu被覆層にシワ等の欠陥が発生
する。このため、ダイス角2αを4乃至30°に設定す
る。
、また、冷間伸線の加工度を75%以上にしたのは、こ
のように大きな加工を加えることによって、Fe−Ni
合金線と、このFe−Ni合金線を被覆するCu被覆層
とが中間層を介在させることなく接合され、金属的に結
合されるからである。
のように大きな加工を加えることによって、Fe−Ni
合金線と、このFe−Ni合金線を被覆するCu被覆層
とが中間層を介在させることなく接合され、金属的に結
合されるからである。
このようにして、Cu層とFe−Ni合金線との間にZ
n又は真鍮等の中間層を介在させることな(Cu層とF
e−Ni合金線とを接合させることができるので、線の
周方向について特性のバラツキが存在せず、高品質の複
合線を得ることができる。また、後工程の表面処理工程
において900℃以上に加熱しても、この中間層の溶融
等に起因する膨れ等の欠陥が発生する虞はない。
n又は真鍮等の中間層を介在させることな(Cu層とF
e−Ni合金線とを接合させることができるので、線の
周方向について特性のバラツキが存在せず、高品質の複
合線を得ることができる。また、後工程の表面処理工程
において900℃以上に加熱しても、この中間層の溶融
等に起因する膨れ等の欠陥が発生する虞はない。
また、上述の如<、Cuの被覆工程及び伸線加工工程は
夫々一連の連続した工程であるから、製造コストが低減
される。
夫々一連の連続した工程であるから、製造コストが低減
される。
次に、本発明の実施例方法により、実際に複合線を製造
した結果について説明する。
した結果について説明する。
42重量%のNiを含有するFe−Ni合金線(直径7
.0mm)と無酸素銅テープ(厚さ0.5關)とを使用
し、第1図に示す装置によりCuテープをロール成形し
てFe−Ni合金線に被覆した。そして、Cuテープの
端部をTIG溶接することにより、Cu被覆Fe−Ni
合金線を得た。
.0mm)と無酸素銅テープ(厚さ0.5關)とを使用
し、第1図に示す装置によりCuテープをロール成形し
てFe−Ni合金線に被覆した。そして、Cuテープの
端部をTIG溶接することにより、Cu被覆Fe−Ni
合金線を得た。
この一連の工程で製造したCu被覆Fe−Ni合金線の
ロッド(長さが約900m)を第2図に示す円錐ダイス
を備えた連続伸線機に3回通すことによって、直径が1
.01111になるまで冷間伸線加工した。なお、ダイ
スのダイス角2αは15°であり、1バス当りの減面率
は平均値で8%であった。
ロッド(長さが約900m)を第2図に示す円錐ダイス
を備えた連続伸線機に3回通すことによって、直径が1
.01111になるまで冷間伸線加工した。なお、ダイ
スのダイス角2αは15°であり、1バス当りの減面率
は平均値で8%であった。
このようにして得られたジュメット線に対し、圧潰試験
を行って接合性を評価した。この圧潰試験は総荷重5ト
ンで、長さ30rmの端面を出した試験材について実施
し、圧潰後の試験材の横断面を顕微鏡により約10〜3
0倍に拡大して観察することにより、Cu層とFe−4
2%Ni合金線部と間の界面の接合性を評価した。この
評価の結果、冷間伸線における加工度が70%のものは
肉眼で銅と芯材との間にすきまが認められた。一方、加
工度が80%である場合(直径が3.1mmの線)には
両者がある程度接合されていることが認められ、加工度
が85%である場合(直径が2.8mmの線)にはCu
とFe−Ni合金とが完全に一体化していた。
を行って接合性を評価した。この圧潰試験は総荷重5ト
ンで、長さ30rmの端面を出した試験材について実施
し、圧潰後の試験材の横断面を顕微鏡により約10〜3
0倍に拡大して観察することにより、Cu層とFe−4
2%Ni合金線部と間の界面の接合性を評価した。この
評価の結果、冷間伸線における加工度が70%のものは
肉眼で銅と芯材との間にすきまが認められた。一方、加
工度が80%である場合(直径が3.1mmの線)には
両者がある程度接合されていることが認められ、加工度
が85%である場合(直径が2.8mmの線)にはCu
とFe−Ni合金とが完全に一体化していた。
[発明の効果]
本発明によれば、Cu被覆工程及び伸線工程は夫々一連
の工程であり、その工程の連続化により加工コストが著
しく低減され、製造コストが極めて低下する。
の工程であり、その工程の連続化により加工コストが著
しく低減され、製造コストが極めて低下する。
また、CuとFe−Ni合金芯線との間にはZn又はN
iめっき等の中間層(第3相)を介在させないから、こ
の第3相による線層方向の特性上のバラツキがないので
高品質の複合線を製造することができる。
iめっき等の中間層(第3相)を介在させないから、こ
の第3相による線層方向の特性上のバラツキがないので
高品質の複合線を製造することができる。
更に、第3相がないから、後工程で熱処理がなされても
第3相の溶融等により界面にて膨れ等が発生することは
ない。
第3相の溶融等により界面にて膨れ等が発生することは
ない。
更にまた、連続の工程で製造可能であるから品質水準を
高いものに保持することが容易である。
高いものに保持することが容易である。
第1図は本発明の実施例方法のCu被覆工程にて使用す
る装置を示す模式図、第2図は同じくその伸線加工工程
にて使用する円錐ダイスを示す縦断面図である。 1;Fe−Ni合金線、2;Cuテープ、3;Cu被覆
Fe−Ni合金線、6,8;ブラシング装置、9;造管
装置、10;フォーミング部、20;円錐ダイス 第2図
る装置を示す模式図、第2図は同じくその伸線加工工程
にて使用する円錐ダイスを示す縦断面図である。 1;Fe−Ni合金線、2;Cuテープ、3;Cu被覆
Fe−Ni合金線、6,8;ブラシング装置、9;造管
装置、10;フォーミング部、20;円錐ダイス 第2図
Claims (1)
- (1)銅テープの一面及び鉄ニッケル合金線をブラシン
グする工程と、鉄ニッケル合金線に前記ブラシングした
面を接触させて前記銅テープを前記鉄ニッケル合金線に
被覆成形する工程と、前記銅テープの端部を酸素分圧が
0.01気圧以下の雰囲気下で溶着して銅被覆鉄ニッケ
ル合金線を得る工程と、この銅被覆鉄ニッケル合金線を
ダイス角2αが4乃至30゜の円錐ダイスにより75%
以上の加工度で冷間伸線する工程とを有することを特徴
とする複合線の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7252888A JPH01245913A (ja) | 1988-03-26 | 1988-03-26 | 複合線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7252888A JPH01245913A (ja) | 1988-03-26 | 1988-03-26 | 複合線の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01245913A true JPH01245913A (ja) | 1989-10-02 |
JPH0518647B2 JPH0518647B2 (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=13491926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7252888A Granted JPH01245913A (ja) | 1988-03-26 | 1988-03-26 | 複合線の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01245913A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108176726A (zh) * | 2017-12-18 | 2018-06-19 | 贵州钢绳股份有限公司 | 一种直丝管用镀铜钢丝生产工艺 |
CN111480266A (zh) * | 2017-12-12 | 2020-07-31 | 肖特(日本)株式会社 | 气密端子 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51120960A (en) * | 1975-04-16 | 1976-10-22 | Sumitomo Electric Industries | Method of producing hard core composite wire |
JPS56139217A (en) * | 1981-03-23 | 1981-10-30 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Production of composite wire and its device |
-
1988
- 1988-03-26 JP JP7252888A patent/JPH01245913A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51120960A (en) * | 1975-04-16 | 1976-10-22 | Sumitomo Electric Industries | Method of producing hard core composite wire |
JPS56139217A (en) * | 1981-03-23 | 1981-10-30 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Production of composite wire and its device |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111480266A (zh) * | 2017-12-12 | 2020-07-31 | 肖特(日本)株式会社 | 气密端子 |
EP3703188A4 (en) * | 2017-12-12 | 2021-07-21 | Schott Japan Corporation | HERMETIC TERMINAL |
US11417970B2 (en) | 2017-12-12 | 2022-08-16 | Schott Japan Corporation | Hermetic terminal with improved adhesion of glass seal to high power lead |
CN108176726A (zh) * | 2017-12-18 | 2018-06-19 | 贵州钢绳股份有限公司 | 一种直丝管用镀铜钢丝生产工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0518647B2 (ja) | 1993-03-12 |
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Legal Events
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