JPH05186138A - 裁断確認装置 - Google Patents

裁断確認装置

Info

Publication number
JPH05186138A
JPH05186138A JP592992A JP592992A JPH05186138A JP H05186138 A JPH05186138 A JP H05186138A JP 592992 A JP592992 A JP 592992A JP 592992 A JP592992 A JP 592992A JP H05186138 A JPH05186138 A JP H05186138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloth
cutting
cloth body
roller
clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP592992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2618555B2 (ja
Inventor
Nobutaka Okamura
暢孝 岡村
Masahiro Sahashi
昌弘 佐橋
Yasuo Nishikawa
康雄 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JAPAN SMALL CORP
Original Assignee
JAPAN SMALL CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JAPAN SMALL CORP filed Critical JAPAN SMALL CORP
Priority to JP4005929A priority Critical patent/JP2618555B2/ja
Publication of JPH05186138A publication Critical patent/JPH05186138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2618555B2 publication Critical patent/JP2618555B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】布体の裁断不良を自動的に検知できる裁断確認
装置を提供すること。 【構成】延反面11に装備されたコロ74の上に布体W
1が載せられた状態で、布体W1を2個の裁断部分に分
割する。布体W1が完全に裁断されていない場合には、
2個の裁断部分はつながっている。そのため、一方の裁
断部分がコロ74から離れる方向に移送されると、コロ
74上の他方の裁断部分も同方向に移送されるので、コ
ロ74が軸73を中心として回転する。そしてコロ74
のスリット74aによりフォトセンサ75の発光部から
の光の遮光および透光が繰り返され、その検知信号は制
御装置に入力され、裁断不良が検知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は裁断確認装置に関する。
この裁断確認装置は、例えば布団側を製造する場合の様
に、裁断長さが長い布体を裁断する際、その裁断の確認
に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、布製品例えば布団側を製造す
るにあたっては、裁断はぎ縫いが行われている。裁断は
ぎ縫いは、延反機で布体を延反し、その幅方向を手作業
によりカッターで裁断し、反地を形成する。更に別の反
地を手作業によりカッターではぎ裁断し、はぎ反地を形
成する。そして、反地とはぎ反地とを本縫いミシンによ
り縫製し、表側地と裏側地をそれぞれ形成する。
【0003】ところで上記の工程は、手作業で行なわれ
るため、裁断の確認も作業者の手作業により肉眼で行わ
れている。しかし、肉眼での検査は容易ではない。特
に、裁断距離が長いと、全部の裁断部分を手作業で確認
するのは容易ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した実情
に鑑みなされたものであり、布体の裁断不良を自動的に
検知できる裁断確認装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる裁断確認
装置は、布体が延反される延反面をもつ基体と、基体の
延反面に回転可能に装備され、延反された布体が載せら
れる転動体と、転動体の回転の有無を検出する回転検出
手段と、延反面に延反された布体に係合する係合部をも
ち、該係合部で係合された布体を転動体から遠ざかる方
向に移送する移送手段と、移送手段の係合部と該転動体
との間の布体部分を裁断し、2個の裁断部分に分割する
裁断手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0006】転動体は基体の延反面に回転可能に装備さ
れており、延反された布体が載せられるものである。転
動体としてはコロ、ローラ、球体を採用できる。回転検
出手段は、転動体の回転の有無を検出するものである。
回転検出手段としては、光を利用したフォトセンサ、ロ
ータリエンコーダ等を採用できる。移送手段の係合部は
布体に係合するものであり、その構造は適宜選択でき
る。
【0007】
【作用】基体の延反面に延反された布体のうち、係合部
と転動体との間の布体部分は裁断手段で2個の裁断部分
に裁断される。裁断後に、移送手段の係合部により、一
方の裁断部分は転動体から遠ざかる方向に移送される。
このとき、裁断不良があるときには、2個に分割された
裁断部分は、まだつながっている。そのため、一方の裁
断部分が係合部で移送されると、他の裁断部分も同じ方
向に変位する。このとき転動体が回転するので、転動体
の回転は回転検出手段により検出される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。 (構成)本実施例にかかる装置では、図1に示す様に、
基体1はフレーム状であり、その基体1のテーブル面1
0には、布体が載せられて延反される平坦状の延反面1
1が形成されている。基体1の端部には、延反機12が
矢印Y1、Y2方向に移動可能に装備され、延反機12
の保持部13には、布体が巻かれたロール状の原反ロー
ル14(幅寸法L)が保持されており、延反機12の案
内軸15にはカッター16が案内軸15にそって移動可
能に取付られている。延反面11には細長状の通路17
がY1、Y2方向においてのびて形成されている。通路
17にそって裁断が行われるので、通路17の中心線は
裁断線Sとされている。なお、本実施例では延反機12
で布体を延反する場合には、布体の耳線が裁断線Sに合
致する様に延反される。
【0009】分離装置2は、基体1の延反面11に延反
された布体を区分けするものである。図2に示す様に、
分離装置2は、延反面11上を矢印X1、X2方向に移
動可能な分離板20と、エア駆動式の第1シリンダ装置
21と、エア駆動式の第2シリンダ装置22とを備えて
いる。分離板20には、その両端部に第1係止孔20
a、第2係止孔20bが形成されている。図2に示す様
に、第1シリンダ装置21は、磁石からなるピストン2
1aを内蔵したシリンダ部21bと、ピストン21aに
より吸引されてシリンダ部21bにそって矢印X1、X
2方向に移動されるスライダ部21cと、スライダ部2
1cに保持された係止部21dとを備えている。
【0010】また、第2シリンダ装置22は、第1シリ
ンダ装置21と基本的には同様な構成であり、磁石から
なるピストン22aを内蔵したシリンダ部22bと、ピ
ストン22aにより吸引されてシリンダ部22bにそっ
て矢印X1、X2方向に移動されるスライダ部22c
と、スライダ部22cに保持された係止部22dとを備
えている。
【0011】さて、係止部21dの構造は図3、図4に
示されている。図3、図4に示す様に、係止部21d
は、スライダ部21cに取付られた取付板230と、取
付板230に固定されたエア式のシリンダ装置231
と、取付板230のブラケット230aに軸支された枢
支軸232と、枢支軸232に揺動可能に枢支された揺
動体233と、揺動体233に設けられた係止ピン23
5とを備えている。ここで、シリンダ装置231に配管
231aまたは231bからエアが供給されると、ロッ
ド236が前進後退し、係止ピン235が枢支軸232
の回りを揺動する。図4に実線で示す状態の係止ピン2
35が矢印B1方向に揺動すると、係止ピン235が分
離板20の係止孔20aに挿通され係止される。また、
図4に鎖線で示す状態の係止ピン235が矢印B2方向
に揺動すると、係止ピン235は分離板20の係止孔2
0aから外れる。なお、第2シリンダ装置22の係止部
22dも、前記した係止部21dと基本的には同じ構成
である。
【0012】ここで図2において、位置P1は、分離板
20を介して延反が行われる延反位置を示す。位置P2
は、分離板20を介して布体の裁断が行われる裁断位置
を示す。位置P3は、分離板20が待機する待機位置を
示す。なお、位置P2、位置P3では、分離板20は半
分程度省略されている。分離板20の移動について図2
を参照して説明を加える。通常、待機位置P3に分離板
20は待機している。そして、分離板20を待機位置P
3から延反位置P1まで移動させるには、図2において
位置K1のスライダ部21cに取付られた係止部21d
のシリンダ装置231が作動して係止ピン235が揺動
し、分離板20の第1係止孔20aに挿入されて係止す
る。この状態で第1シリンダ装置21の位置K1にある
スライダ部21cが矢印X1方向に移動する。すると、
分離板20は同じ方向に移動する。そして、図2におい
て位置K2にスライダ部21cが到達すると、分離板2
0も裁断位置P2に到達する。その状態で、第2シリン
ダ装置22の位置K3にあるスライダ部22cの係止部
22dのシリンダ装置231が作動して係止ピン235
が揺動し、分離板20の第2係止孔20bに挿入されて
係止する。その後、第1シリンダ装置21の係止ピン2
35が分離板20の第1係止孔20aから離脱する。
【0013】この状態で、第2シリンダ装置22の位置
K3にあるスライダ部22cが矢印X1方向に移動す
る。すると、分離板20は同じ方向に移動する。図2に
おいて位置K4にスライダ部22cが到達すると、分離
板20は延反位置P1に到達する。また、延反位置P1
にある分離板20が待機位置P3に戻る場合には、逆の
手順で行われる。この様な手順で分離板20は延反位置
P1、裁断位置P2、待機位置P3を適宜往復移動でき
る。
【0014】布体をはぎ裁断する裁断装置3は基体1の
内部に装備されている。図5(B)に示す様に、裁断装
置3は、基体1に固定された駆動モータ30と、基体1
に回転可能に保持された従動プーリ31と、駆動モータ
30の駆動プーリ32と従動プーリ31との間に架設さ
れたエンドレス状の歯付きのベルト33と、ベルト33
に連結され刃34をもつカッター装置35と、カッター
装置35に設けられたスライダ部36とを備えている。
ここで、図5(B)において、駆動モータ30が駆動す
ると、ベルト33が矢印Y1、Y2方向に循環作動し、
カッター装置35のスライダ部36が基体1のレール1
eにそって移動し、これによりカッター装置35の刃3
4が通路17(図5(A)及び図1に示す裁断線S)に
そって移動する。
【0015】図2において、カッター装置35はシリン
ダ部37を装備しており、裁断の際にはシリンダ部37
により刃34が上昇する。なお図2において、カッター
装置35にはスイッチ38a、38bが取付られてお
り、スイッチ38aはドック1fに当接してカッター装
置35の移動を停止する信号を出力する。図6に示す様
に、布体を移送する移送装置4は、基体1に固定された
コの字形状をなす固体フレーム1hに設けられ案内軸4
0及び案内軸40にそって移動するスライダ部41をも
つエア式のシリンダ装置42と、シリンダ装置42のス
ライダ部41に連動する連結竿42aと、連結竿42a
に固定された搬送板43と、搬送板43の上面に設けら
れたレール44と、搬送板43の下面に形成されたラッ
ク45と、搬送板43の先端側に連結された中間板46
と、中間板46のレール47にそって案内されるスライ
ダ部48をもつクランプホルダ49と、中間板46に保
持されクランプホルダ49を矢印Z1、Z2方向に移動
させるシリンダ装置49bと、クランプホルダ49に取
付られた係合部としての多数個のクランプ部50と、中
間板46に保持された駆動モータ51と、駆動モータ5
1のモータギヤ52で回転されるピニオン53とを備え
ている。ここで、ピニオン53はラック45と噛み合
い、ラック45にそって転動する。クランプ部50は、
布体に差しこまれる曲がり針をもつ。
【0016】さて、クランプ部50の作動について説明
を加える。即ち、図6において、シリンダ装置42にエ
アが供給されてスライダ部41が矢印X1、X2方向に
移動すると、搬送板43が同方向に移動し、これにより
クランプ部50が同方向に移動する。また、クランプ部
50の下方に布体が位置した状態で、シリンダ装置49
bが作動しクランプ部50が矢印Z1方向に下降する
と、クランプ部50の曲がり針が布体に差し込まれて、
係合する。この様に布体を係合した状態で、クランプ部
50が矢印X1、X2方向に移動すると、布体はクラン
プ部50と同じ方向に移送される。
【0017】また図2において、駆動モータ51が回転
すると、ピニオン53がラック45と噛み合いながら回
転するので、クランプ部50は矢印X1、X2方向に搬
送板43のラック45に対して相対的に移動できる。こ
こで、図2においてクランプ部50は通常の状態では、
位置U2に待機している。また図2において位置U1
は、クランプ部50が布体を係合する位置を示す。また
図13において、位置U3は、クランプ部50が縫製処
理面18に到達した位置を示す。待機位置U2から位置
U1までクランプ部50が前進するには、一般的には、
シリンダ装置42が作動する。また、待機位置U2から
位置U3までクランプ部50が後退するには、シリンダ
装置42が作動するとともに、駆動モータ51が駆動し
ピニオン53がラック45に噛み合いつつ転動する。
【0018】さて、図13、図14において、布体を縫
製する縫製装置8が示されている。縫製装置8は、基体
1のケース1iに内蔵された駆動モータ80と、ケース
1i内に回転可能に保持された従動プーリ81と、駆動
モータ80の駆動プーリ82と従動プーリ81との間に
架設されたエンドレス状の歯付きベルト83と、ベルト
83に連結された連結具84をもつベース85と、ベー
ス85に設けられたガイド部86と、ベース85上に取
付られた走行台87と、走行台87に装備されたミシン
88とで構成されている。ここで、駆動モータ80が回
転すると、ベルト83が循環作動し、ベース85のスラ
イダ部85aがケース1iのレール1k上を走行し、こ
れによりミシン88が矢印Y1、Y2方向に走行する。
なお、89はストッパを兼ねる衝撃緩衝用のショックア
ブソーバである。
【0019】また本実施例では、図7〜図9に示す様
に、分離板20には、布体を押さえる機能をもつ2組の
押さえ機構6が内蔵されている。押さえ機構6は、分離
板20の下面部に取付られた取付ブラケット60と、取
付ブラケット60に軸支された軸61と、軸61に揺動
可能に枢支された中間アーム62(図10において長さ
はJで示されている)と、端部63eが中間アーム62
の端部62rのピン62iに保持された押さえアーム6
3と、軸61に保持されたネジリコイルバネ64と、長
いリンク65と、リンク65に保持されたコロ66と、
リンク65を矢印Y1、Y2方向に移動させるエア式の
シリンダ装置67(図10参照)とを備えている。中間
アーム62はコロ当接部62a、立壁部62bおよび長
尺部62cをもつ。常時においては、図8に示す様に、
ネジリコイルバネ64の一端部64aは取付ブラケット
60に圧接し、他端部64bは立壁部62bに圧接して
いる。これによりネジリコイルバネ64は中間アーム6
2のコロ当接部62aを矢印T1方向に付勢し、従っ
て、中間アーム62のコロ当接部62aはコロ66に圧
接しており、また図8に示す様に、通常の状態では、押
さえアーム63は中間アーム62にピン62iで枢支さ
れた状態で、その押さえ面63aは延反面11からHぶ
ん浮遊している。しかし、布体を押さえ付ける場合に
は、シリンダ装置67が矢印Y1方向に作動し、図9に
示す様に、リンク65およびコロ66がY1方向に移動
する。すると、コロ66の下面66cがコロ当接部62
aより離れる。そのため、ネジリコイルバネ64の他端
部64bの付勢力により、軸61を中心として中間アー
ム62のコロ当接部62aは上方つまり矢印T1方向に
揺動し、中間アーム62の端部62rは下方つまり矢印
T2方向に移動する。この結果、図9に示す様に押さえ
アーム63は下降するので、延反面11上の布体W1は
押さえアーム63の押さえ面63aで延反面11に押さ
えられる。
【0020】更に図7に示す様に、分離板20には、エ
ア源からエアが供給されるエア吹出口25、延反面11
上を滑走するための走行ローラ26が設けられている。
さて、本実施例では図5(A)に示す様に、基体1の延
反面11のうち通路17の手前側には多数個の検知装置
7が所定間隔で取付られている。検知装置7は裁断不良
等を検知するためのものである。図11、図12に示す
様に、この検知装置7は、延反面11の開口11fを覆
う覆板70と、覆板70に螺子71で固定された保持ブ
ラケット72と、保持ブラケット72に軸73を介して
回転可能に枢支された回転可能な転動体としてのコロ7
4と、ブラケット72に保持され発光部75aと受光部
75bとをもつ回転検出手段としてのフォトセンサ75
とを備えている。
【0021】コロ74の外周部には周方向にスリット7
4aが列設されている。コロ74の上端部74cは延反
面11よりも上方に僅かに突出しており、布体W1を載
せることができる。ここで、図12に示す様に、コロ7
4の上に布体W1が載せられた状態で、布体W1がX2
方向にそって移動すると、コロ74が軸73を中心とし
て回転するので、フォトセンサ75の発光部75aから
の光の遮光および透光が繰り返され、布体W1の移動が
検知され、その検知信号は制御装置9に入力される。
【0022】なお、図1において9は制御装置であり、
延反機12、分離装置2、裁断装置3、移送装置4、縫
製装置8、押さえ機構6の各作動を制御する。 (作用)まず、図15〜図18を参照して延反工程につ
いて説明する。まず、図15において、制御装置9によ
り制御された延反機12が延反面11上を位置Y10付
近まで矢印Y1方向に前進する。そして、延反機12の
原反ロール14が図略のモータにより回転されて解反
し、原反ロール14の布体の先端は位置Y10に載せら
れる。その状態で、原反ロール14を解反しつつ延反機
12が矢印Y2方向に後退し、所定位置まで後退する
と、延反機12のカッター16が軸15にそって走行
し、布体W1が所定長さL1で切断され、切断面W10
が形成される。これにより図15に示す様に、1枚目の
布体W1(はぎ反地)が延反面11上に延反される。こ
のとき1枚目の布体W1(はぎ反地)の耳線W12は通
路17の裁断線Sに合致している。なお、この様な延反
の際には、分離板20は待機位置P3に待機している。
【0023】次に2枚目の布体を延反する場合について
説明する。この場合には、1枚目の布体W1の上方に分
離板20を配置した状態で行う。解反した原反ロール1
4の布体の先端は位置Y11に載せられる。その状態
で、原反ロール14を解反しつつ延反機12が矢印Y1
方向に前進し、所定位置Y10まで前進すると、延反機
12のカッター16が案内軸15にそって走行し、2枚
目の布体W2(原反地)が同様に所定長さL1で切断さ
れ、2枚目の布体W2の切断面W20が形成される。こ
れにより図16に示す様に、2枚目の布体W2(原反
地)が分離板20上に延反される。このとき2枚目の布
体W2(原反地)の耳線W22は、1枚目の布体W1の
耳線W12と同様に、通路17の裁断線Sに合致してい
る。
【0024】次に模式図としての図19(A)〜(I)
を参照して、本実施例の作用について説明を加える。ま
ず図19(A)に示す様に、幅寸法Lをもつ1枚面の布
体W1が延反面11に延反される。その後、分離板20
が待機位置P3から矢印X1方向へ移動して、延反位置
P1に至る。これにより図19(B)に示す様に分離板
20は1枚目の布体W1の上方に位置する。次に、図1
9(C)に示す様に2枚目の布体W2が分離板20の上
方に延反され、クランプ部50が矢印X1方向に前進
し、クランプ部50が位置U1となる。この結果、クラ
ンプ部50は2枚の布体W1、W2の耳線W12、W2
2付近に至る。その後、クランプ部50が下降し、クラ
ンプ部50の針が2枚の布体W1、W2に差しこまれて
係合する。
【0025】この状態で、図19(D)に示す様にクラ
ンプ部50がはぎ幅寸法Aぶん、矢印X2方向に2枚の
布体W1、W2とともにも後退する。このとき、はぎ幅
寸法Aが大きく、前記したシリンダ装置42のストロー
クで移動距離が不足する時には、前記した駆動モータ5
1が作動してピニオン53、ラック45でクランプ部5
0の移動量を補う。
【0026】この場合、図19(D)に示す様に、布体
W1、W2の耳線W12、W22は通路17を越えてい
る。なお、1枚目の布体W1の幅寸法をLとし、はぎ幅
を幅Lの1/3とした場合には、布体W1、W2の移動
量、即ち、はぎ幅寸法Aは、{(1/3)×L}の値で
ある。更に図19(D)に示す様に、裁断の前に、分離
板20も矢印X2方向へ移動し、裁断位置P2に至り、
この状態では、裁断位置P2に至った分離板20の下方
に通路17、カッター装置35の刃34が位置してい
る。この状態で、カッター装置35の刃34が通路17
にそって走行する。これにより、2枚の布体W1、W2
のうち1枚目の布体W1(はぎ反地)がはぎ幅寸法Aぶ
ん、つまり{(1/3)×L}ぶん裁断される。このと
き2枚目の布体W2は、分離板20により遮られ、裁断
されない。なお、裁断中もクランプ部50の針は布体W
1、W2に差しこまれている。
【0027】その後図19(E)に示す様に、クランプ
部50が更に矢印X2方向に後退する。これによりクラ
ンプ部50は基体1の縫製処理面18に至り、位置U3
となる。従ってクランプ部50に係合された布体W1、
W2の耳線W12、W22も縫製処理面18に至る。そ
の後、クランプ部50は上昇し、布体W1、W2を外
す。
【0028】この状態で、前記したミシン58がミシン
走行路にそって走行する。このときミシン58のミシン
針が作動しているので、2枚の布体W1、W2の縫製部
分としての耳線W12、W22は縫製され、即ち、はぎ
合わせ縫製され、結合される。これにより広面積の布団
側が形成される。ところで、図19(F)に示す様に、
まだ延反面11には、残り地W15が延反面11に載せ
られている。残り地W15の幅寸法は、{(2/3)×
L}の値である。そこで、分離板20は延反位置P1に
再び戻り、残り地W15の上に配置される。その後、図
19(F)に示す様に、再び、分離板20の上方に3枚
目の布体W3(幅寸法は同じくL)を前述同様の手順で
延反する。このとき3枚目の布体W3の耳線W32と、
残り地W15の裁断線W15aとは合致している。
【0029】図19(F)に示す状態において、前述同
様に、クランプ部50が矢印Y1方向に前進し3枚目の
布体W3の耳線W32付近に至り、3枚目の布体W3と
残り地W15とをクランプ部50で係合する。そして、
図19(G)に示す様に、クランプ部50が矢印X2方
向に布体W3、残り地W15とともに通路17を越えて
移動する。この状態では第3の布体の耳線W32は、は
ぎ幅寸法Aぶん、即ち、{(1/3)×L}ぶん移送さ
れる。
【0030】そして、図19(G)に示す状態で、カッ
ター装置35の刃34により、残り地W15は裁断され
る。その後、図19(H)に示す様に、布体W3は縫製
処理面18に到達する。このとき残り地W16が延反面
11に残る。残り地W16の幅寸法は、はぎ幅寸法Aぶ
ん、即ち、{(1/3)×L}である。更に、図19
(I)に示す様に、分離板20が延反位置P1に戻り、
残り地W16の上方に配置された状態で、再び、分離板
20の上方に4枚目の布体W4を前述同様の手順で延反
する。このとき4枚目の布体W4の耳線W42と、残り
地W16の裁断線W16aとは合致している。そして、
前述同様な手順で移送、縫製を行う。これにより1サイ
クルが完了し、延反面11上に再び、図19(A)に示
す様に、第1枚目の布体W1が延反され、前述同様の手
順で、移送、縫製が繰り返される。
【0031】ところで、本実施例では、カッター装置3
5の刃34で裁断を行う直前に、図9に示す様に押さえ
アーム63は下降するので、延反面11上の布体W1は
押さえアーム63の押さえ面63aで延反面11に押さ
えられる。したがって裁断時における布体W1のずれ、
しわは抑制され、布体の裁断線は一直線状に維持され、
裁断精度の向上に有利である。
【0032】ところで上記した例では、布体W1のはぎ
幅寸法Aは{(1/3)×L}の値に設定されている
が、これに限らず、はぎ幅寸法を{(1/2)×L}の
値に設定してもよい。この場合には、クランプ部50の
移動量ははぎ幅寸法ぶん、即ち、{(1/2)×L}と
される。更に、はぎ幅寸法を{(1/4)×L}、
{(1/5)×L}の値、あるいは、他の値に設定する
こともできる。
【0033】(効果)以上説明した様に本実施例では、
布体の幅寸法が足らない場合であっても、布体W1をは
ぎ裁断し、縫製装置8で縫製し、これにより『裁断はぎ
縫い』を自動的に行うことができる。そのため、かかる
工程を手作業で行っていた従来に比較して、品質、生産
性の向上の面で有利であり、コストの面でも有利であ
る。従って、裁断はぎ縫いで形成する広面積の布団側の
製造に適する。
【0034】更には、延反された状態では、1枚目の布
体W1(例えば残り地W15)の上面と2枚目の布体W
2の下面とが、接触し易い。この場合、布体W2が矢印
X2方向に移送される際に、その力が、1枚目の布体W
1(例えば残り地W15)にかかり易い。そのため、1
枚目の布体W1(例えば残り地W15)に『しわ』、
『ずれ変位』等が発生する。場合によっては、延反面1
1にそのまま残るはずの残り地W15も、縫製処理面1
8に移送されてしまう不具合が発生するおそれがある。
【0035】この点本実施例では、1枚目の布体W1の
上面と2枚目の布体W2の下面との間に、分離板20が
介在するので、両者の接触度の低減を図ることができ、
両者の分離が容易である。しかも本実施例では、適宜の
時期に、例えば裁断終了後で移送する前の時期に、分離
板20のエア吹出口25からエアを適量吹き出すので、
1枚目の布体W1(例えば残り地W15)の上面と布体
W2の下面との接触度が低減され、区分けが一層確実と
なる。従って上記の不具合を回避するのに一層有利であ
る。
【0036】ところで延反機12に保持される原反ロー
ル14の原反幅寸法は幾多の種類がある。この点本実施
例では延反機12で延反された際には、延反された布体
の耳線W12、W22、W32と裁断装置3の裁断線S
とが合致する構成である。そのため、裁断装置3の裁断
線Sに耳線が合致する様に布体を延反すれば、クランプ
部50の矢印X2方向への移動量と、布体のはぎ裁断量
(はぎ幅寸法)とが一致することになる。即ち、布体の
はぎ幅寸法Aの値が変わっても、クランプ部50の移動
量で調整できる。よって本実施例装置によれば、はぎ幅
寸法の多種類化に対処でき、更に、原反ロール14の原
反幅寸法の変動、布団側の幅寸法のサイズの変動に容易
に対処できる。
【0037】加えて、布体W1のはぎ幅寸法Aが大きい
場合には、図13において位置U2の状態のクランプ部
50がX2方向に大きく後退する必要がある。この場
合、シリンダ装置42の前進ストローク(実施例では約
400mm)を越えるので、シリンダ装置42だけで
は、クランプ部50の移動距離が不足し、はぎ幅寸法A
を達成できないおそれがある。この点本実施例では、か
かる場合には、前記した駆動モータ51が作動してピニ
オン53がラック45にそってX2方向に転動し、これ
によりクランプ部50の不足移動量を補うことができ
る。かかる意味においても、本実施例では、はぎ裁断寸
法の大きさの変更に対処するのが容易であり、布団側の
幅サイズの多様化に容易に対応できる利点が得られる。
【0038】また図19(D)に示す状態において、分
離板20の下方の布体W1(はぎ反地)がカッター装置
35で完全に裁断されていない場合には、布体W1と残
り地W15とがまだ一体的につながっている。この場
合、クランプ部50が布体W1、W2とともに矢印X2
方向に後退するときに、裁断が完全でない状態の残り地
W15も移動するので、前記した検知装置7のコロ74
が回転する。その結果フォトセンサ75の遮光、透光に
より、裁断不良が検知される。この様にフォトセンサ7
5により裁断不良が検知されたら、制御装置9は本装置
を停止させるので、不良品の発生を未然に防止できる。
【0039】また、図19(C)に示す状態から、図1
9(D)に示す状態にクランプ部50により布体W1、
W2が移送される場合には、下側の布体W1によりコロ
74が回転する。そのため、布体W1、W2の移送がフ
ォトセンサ75の遮光、透光により、布体移送が検知さ
れる。即ち、かかる布体W1、W2の移送が行われるに
は、クランプ部50で布体W1、W2を係合することが
前提であるから、クランプ部50による係合を検知する
こともできる。
【0040】加えて本実施例では、1枚目の布体W1を
はぎ裁断する場合には、図9に示す様に、押さえアーム
63は下降して、延反面11上の布体W1は押さえアー
ム63の押さえ面63aで延反面11に押さえられる。
したがって裁断の際における布体W1のずれ、しわを抑
制でき、裁断精度の向上に有利である。また本実施例で
は、裁断工程が行われるときには、第1シリンダ装置2
1の係止部21dの係止ピン235が分離板2の第1係
止孔20aに係止するとともに、第2シリンダ装置22
の係止部22dの係止ピン235が分離板2の第2係止
孔20bに係止する。そのため、分離板20の両端の保
持安定性が増し、ひいては、分離板20の固定度が確保
され、裁断時における分離板20のがた、ずれは抑制さ
れ、したがって裁断精度の一層の向上に有利である。
【0041】
【発明の効果】本発明の裁断確認装置によれば、裁断後
に、移送手段の係合部により、一方の裁断部分は転動体
から遠ざかる方向に移送される。このとき、裁断不良が
あるときには、2個に分割された裁断部分は、まだつな
がっている。故に、一方の裁断部分が係合部で移送され
ると、他の裁断部分も同じ方向に変位し、転動体が回転
するので、転動体の回転は回転検出手段により検出され
る。そのため、裁断不良が自動的に検出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体の斜視図である。
【図2】移動装置及び分離装置付近を示す側面図であ
る。
【図3】係止部の平面図である。
【図4】係止部の側面図である。
【図5】(A)は延反面の要部の平面図、(B)はカッ
ター装置の要部の正面図である。
【図6】移送装置の要部の斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線にそう分離板の断面図
である。
【図8】分離板に内蔵されている押さえ機構の断面図で
ある。
【図9】分離板に内蔵されている押さえ機構で布体を押
さえている状態の断面図である。
【図10】分離板に内蔵されている押さえ機構の平面図
である。
【図11】検知装置の平面図である。
【図12】図11のXII−XII線にそう検知装置の
断面図である。
【図13】移送装置および縫製装置付近の側面図であ
る。
【図14】内部を切断して示す縫製装置の正面図であ
る。
【図15】1枚目の布体を延反面に延反した状態の斜視
図である。
【図16】延反面上の分離板に2枚目の布体を延反した
状態の斜視図である。
【図17】1枚目の布体と2枚目の布体とを裁断装置に
移送した状態の斜視図である。
【図18】1枚目の布体と2枚目の布体とを縫製処理面
に移送した状態の斜視図である。
【図19】作用を説明するための模式図である。
【符号の説明】
図中、1は基体、2は分離装置、20は分離板、3は裁
断装置(裁断手段)、35はカッター装置、4は移送装
置(移送手段)、50はクランプ部、6は押さえ機構、
7は検知装置、74はコロ(転動体)、75はフォトセ
ンサ(回転検出手段)を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布体が延反される延反面をもつ基体と、 該基体の延反面に回転可能に装備され、延反された布体
    が載せられる転動体と、 該転動体の回転の有無を検出する回転検出手段と、 該延反面に延反された布体に係合する係合部をもち、該
    係合部で係合された布体を該転動体から遠ざかる方向に
    移送する移送手段と、 該移送手段の係合部と該転動体との間の布体部分を裁断
    し、2個の裁断部分に分割する裁断手段とを具備したこ
    とを特徴とする裁断確認装置。
JP4005929A 1992-01-16 1992-01-16 裁断確認装置 Expired - Fee Related JP2618555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4005929A JP2618555B2 (ja) 1992-01-16 1992-01-16 裁断確認装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4005929A JP2618555B2 (ja) 1992-01-16 1992-01-16 裁断確認装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05186138A true JPH05186138A (ja) 1993-07-27
JP2618555B2 JP2618555B2 (ja) 1997-06-11

Family

ID=11624587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4005929A Expired - Fee Related JP2618555B2 (ja) 1992-01-16 1992-01-16 裁断確認装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2618555B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110014464A (zh) * 2018-01-08 2019-07-16 安徽祥欣新材料科技有限公司 一种用于纸护角的裁减装置
WO2020140385A1 (zh) * 2019-01-01 2020-07-09 福建强坤机械设备有限公司 万能滚切机

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61270100A (ja) * 1985-05-22 1986-11-29 ガ−バ−・サイエンテイフイツク・インコ−ポレ−テツド シ−ト素材を支持し且つ加工する装置とその方法
JPH01111650U (ja) * 1988-01-20 1989-07-27

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61270100A (ja) * 1985-05-22 1986-11-29 ガ−バ−・サイエンテイフイツク・インコ−ポレ−テツド シ−ト素材を支持し且つ加工する装置とその方法
JPH01111650U (ja) * 1988-01-20 1989-07-27

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110014464A (zh) * 2018-01-08 2019-07-16 安徽祥欣新材料科技有限公司 一种用于纸护角的裁减装置
WO2020140385A1 (zh) * 2019-01-01 2020-07-09 福建强坤机械设备有限公司 万能滚切机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2618555B2 (ja) 1997-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4621585A (en) Apparatus for fabricating pillowcases
US5570647A (en) Automatic attachment of a rib knit band to a shirt body
FR2550807A1 (fr) Appareils d'avance et d'orientation d'etoffes molles par rapport a une machine a coudre
US4957051A (en) Automatic fitting apparatus for hose part of half made pantyhose
US5224406A (en) Apparatus for cutting laminate
JPH05186138A (ja) 裁断確認装置
JP2502870B2 (ja) 裁断はぎ縫い装置
US4871124A (en) Method of winding fabric onto a cloth beam and a transporter therefor
JPH05195425A (ja) はぎ裁断装置
JPH05195426A (ja) はぎ裁断装置
JPH0616958Y2 (ja) タオル生地の曲り矯正装置
US6192816B1 (en) Method and apparatus for forming and joining hems particularly on tubular trouser legs
JPH07238413A (ja) 生地の柄合わせ積層方法及び装置
US5564609A (en) Method for mounting pantyhose blanks
JPH05184758A (ja) ミシン走行縫製装置
JP3333100B2 (ja) 重ね生地の位置合わせ装置
US4543895A (en) Machine for making a fly structure
JPS60112560A (ja) ストリップ状材料のスレッデイング装置
JPH03191982A (ja) ラベル供給装置及びラベル供給方法
JPH0268357A (ja) 延反機の反物欠陥位置確認装置
US3791323A (en) Long seam machine
JP3722873B2 (ja) 柄合せ切断機
JP2544108Y2 (ja) 生地重ね合わせ用針板の針保持構造
US5035191A (en) Cloth holder for automatic sewing machine
JP2593752B2 (ja) 自動生地柄合わせ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees