JP2502870B2 - 裁断はぎ縫い装置 - Google Patents

裁断はぎ縫い装置

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JP2502870B2
JP2502870B2 JP591992A JP591992A JP2502870B2 JP 2502870 B2 JP2502870 B2 JP 2502870B2 JP 591992 A JP591992 A JP 591992A JP 591992 A JP591992 A JP 591992A JP 2502870 B2 JP2502870 B2 JP 2502870B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は裁断はぎ縫い装置に関す
る。この裁断はぎ縫い装置は、例えば広面積の布団側の
製造に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、布製品例えば布団側を製造す
るにあたっては、布体の幅サイズが足らない場合には、
裁断はぎ縫いが行われている。裁断はぎ縫いは、延反機
で布体を延反し、その幅方向を手作業によりカッターで
裁断し、反地を形成する。更に別の反地を手作業により
カッターではぎ裁断し、はぎ反地を形成する。そして、
反地とはぎ反地とを本縫いミシンにより縫製し、表側地
と裏側地をそれぞれ形成する。
【0003】しかしながら上記の工程は、手作業で行な
われるため、品質の安定、生産性の向上が充分でなく、
しかも製作コストが高くなる。ところで、自動化を図っ
た延反機としては、実開昭3−6492号公報に開示さ
れている様に、ロール状の反物を延反面にシート状に繰
り出す繰出装置とシート状に繰り出された反物を所定の
寸法に裁断するカッタ−装置とを昇降可能な内フレーム
に組み込み、更に、延反面にそって前進後退可能な外フ
レームに内フレームを組み込んだものが知られている。
【0004】また、自動化を図った裁断機としては、実
開平2−99997号公報に開示されている様に、裁断
カッタ−の走行通路に押さえベルトを配設し、布体を裁
断する際に、押さえベルトを布体に押し当てるものが知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した公報
にかかる延反機、裁断機とは異なり、2枚の布体を分離
手段で分離した状態で、2枚の布体のうち一方を所定の
寸法に裁断し、その状態で2枚の布体の被縫製部分を縫
製して結合する裁断はぎ縫い装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる裁断はぎ
縫い装置は、布体が延反される延反面と布体が縫製され
る縫製処理面とをもつ基体と、延反面上に延反された2
枚の布体を区分けする分離手段と、分離手段で分離され
た状態の2枚の布体のうちいずれか一方を所定の寸法に
裁断する裁断手段と、一方が裁断された2枚の布体に係
合する係合部をもち、係合部で係合された2枚の布体の
被縫製部分を基体の縫製処理面に移送する移送手段と、
縫製処理面に移送された2枚の布体の被縫製部分を縫製
して結合する縫製手段とを具備することを特徴とするも
のである。
【0007】分離手段としては、延反面上に延反された
2枚の布体を区分けするものであり、分離板を採用でき
る。また、分離手段には、2枚の布体の接触度をエアの
吹出で低減させるためのエア吹出し手段を組み込むこと
もできる。裁断手段は、分離手段で分離された状態の2
枚の布体のうちいずれか一方を所定の寸法に裁断するも
のであり、カッター手段、レーザ手段を採用できる。移
送手段の係合部は、一方が裁断された2枚の布体に係合
するものであり、その構造は適宜選択できる。
【0008】
【作用】基体の延反面には2枚の布体が延反される。2
枚の布体は分離手段で区分けされる。2枚の布体が分離
手段で区分けされた状態で、裁断手段により、いずれか
一方の布体が所定寸法に裁断される。裁断後に、移送手
段の係合部により、2枚の布体は基体の縫製処理面に移
送される。移送された2枚の布体は縫製手段より縫製さ
れ、結合される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。 (構成)本実施例にかかる装置では、図1に示す様に、
基体1はフレーム状であり、その基体1のテーブル面1
0には、布体が載せられて延反される平坦状の延反面1
1が形成されている。基体1の端部には、延反機12が
矢印Y1、Y2方向に移動可能に装備され、延反機12
の保持部13には、布体が巻かれたロール状の原反ロー
ル14(幅寸法L)が保持されており、延反機12の案
内軸15にはカッター16が案内軸15にそって移動可
能に取付られている。延反面11には細長状の通路17
がY1、Y2方向においてのびて形成されている。通路
17にそって裁断が行われるので、通路17の中心線は
裁断線Sとされている。なお、本実施例では延反機12
で布体を延反する場合には、布体の耳線が裁断線Sに合
致する様に延反される。
【0010】分離装置2は、基体1の延反面11に延反
された布体を区分けするものである。図2に示す様に、
分離装置2は、延反面11上を矢印X1、X2方向に移
動可能な分離板20と、エア駆動式の第1シリンダ装置
21と、エア駆動式の第2シリンダ装置22とを備えて
いる。分離板20には、その両端部に第1係止孔20
a、第2係止孔20bが形成されている。図2に示す様
に、第1シリンダ装置21は、磁石からなるピストン2
1aを内蔵したシリンダ部21bと、ピストン21aに
より吸引されてシリンダ部21bにそって矢印X1、X
2方向に移動されるスライダ部21cと、スライダ部2
1cに保持された係止部21dとを備えている。
【0011】また、第2シリンダ装置22は、第1シリ
ンダ装置21と基本的には同様な構成であり、磁石から
なるピストン22aを内蔵したシリンダ部22bと、ピ
ストン22aにより吸引されてシリンダ部22bにそっ
て矢印X1、X2方向に移動されるスライダ部22c
と、スライダ部22cに保持された係止部22dとを備
えている。
【0012】さて、係止部21dの構造は図3、図4に
示されている。図3、図4に示す様に、この係止部21
dは、スライダ部21cに取付られた取付板230と、
取付板230に固定されたエア式のシリンダ装置231
と、取付板230のブラケット230aに軸支された枢
支軸232と、枢支軸232に揺動可能に枢支された揺
動体233と、揺動体233に設けられた係止ピン23
5とを備えている。ここで、シリンダ装置231に配管
231aまたは231bからエアが供給されると、ロッ
ド236が前進後退し、係止ピン235が枢支軸232
の回りを揺動する。図4に実線で示す状態の係止ピン2
35が矢印B1方向に揺動すると、係止ピン235が分
離板20の係止孔20aに挿通され係止される。また、
図4に鎖線で示す状態の係止ピン235が矢印B2方向
に揺動すると、係止ピン235は分離板20の係止孔2
0aから外れる。なお、第2シリンダ装置22の係止部
22dも、前記した係止部21dと基本的には同じ構成
である。
【0013】ここで図2において、位置P1は、分離板
20を介して延反が行われる延反位置を示す。位置P2
は、分離板20を介して布体の裁断が行われる裁断位置
を示す。位置P3は、分離板20が待機する待機位置を
示す。なお、位置P2、位置P3では、分離板20は半
分程度省略されて図示されている。分離板20の移動に
ついて図2を参照して説明を加える。通常、待機位置P
3に分離板20は待機している。そして、分離板20を
待機位置P3から延反位置P1まで移動させるには、図
2において位置K1のスライダ部21cに取付られた係
止部21dのシリンダ装置231が作動して係止ピン2
35が揺動し、分離板20の第1係止孔20aに挿入さ
れて係止する。この状態で第1シリンダ装置21の位置
K1にあるスライダ部21cが矢印X1方向に移動す
る。すると、分離板20は同じ方向に移動する。そし
て、図2において位置K2にスライダ部21cが到達す
ると、分離板20も裁断位置P2に到達する。その状態
で、第2シリンダ装置22の位置K3にあるスライダ部
22cの係止部22dのシリンダ装置231が作動して
係止ピン235が揺動し、分離板20の第2係止孔20
bに挿入されて係止する。その後、第1シリンダ装置2
1の係止ピン235が分離板20の第1係止孔20aか
ら離脱する。
【0014】この状態で、第2シリンダ装置22の位置
K3にあるスライダ部22cが矢印X1方向に移動す
る。すると、分離板20は同じ方向に移動する。図2に
おいて位置K4にスライダ部22cが到達すると、分離
板20は延反位置P1に到達する。また、延反位置P1
にある分離板20が待機位置P3に戻る場合には、逆の
手順で行われる。この様な手順で分離板20は延反位置
P1、裁断位置P2、待機位置P3を適宜往復移動でき
る。
【0015】布体をはぎ裁断する裁断装置3は基体1の
内部に装備されている。図5(B)に示す様に、裁断装
置3は、基体1に固定された駆動モータ30と、基体1
に回転可能に保持された従動プーリ31と、駆動モータ
30の駆動プーリ32と従動プーリ31との間に架設さ
れたエンドレス状の歯付きのベルト33と、ベルト33
に連結され刃34をもつカッター装置35と、カッター
装置35に設けられたスライダ部36とを備えている。
ここで、図5(B)において、駆動モータ30が駆動す
ると、ベルト33が矢印Y1、Y2方向に循環作動し、
カッター装置35のスライダ部36が基体1のレール1
eにそって移動し、これによりカッター装置35の刃3
4が通路17(図5(A)及び図1に示す裁断線S)に
そって移動する。
【0016】図2において、カッター装置35はシリン
ダ部37を装備しており、裁断の際にはシリンダ部37
により刃34が上昇する。なお図2において、カッター
装置35にはスイッチ38a、38bが取付られてお
り、スイッチ38aはドック1fに当接してカッター装
置35の移動を停止する信号を出力する。図6に示す様
に、布体を移送する移送装置4は、基体1に固定された
コの字形状をなす固体フレーム1hに設けられ案内軸4
0及び案内軸40にそって移動するスライダ部41をも
つエア式のシリンダ装置42と、シリンダ装置42のス
ライダ部41に連動する連結竿42aと、連結竿42a
に固定された搬送板43と、搬送板43の上面に設けら
れたレール44と、搬送板43の下面に形成されたラッ
ク45と、搬送板43の先端側に連結された中間板46
と、中間板46のレール47にそって案内されるスライ
ダ部48をもつクランプホルダ49と、中間板46に保
持されクランプホルダ49を矢印Z1、Z2方向に移動
させるシリンダ装置49bと、クランプホルダ49に取
付られた係合部としての多数個のクランプ部50と、中
間板46に保持された駆動モータ51と、駆動モータ5
1のモータギヤ52で回転されるピニオン53とを備え
ている。ここで、ピニオン53はラック45と噛み合
い、ラック45にそって転動する。クランプ部50は、
布体に差しこまれる曲がり針をもつ。
【0017】さて、クランプ部50の作動について説明
を加える。即ち、図6において、シリンダ装置42にエ
アが供給されてスライダ部41が矢印X1、X2方向に
移動すると、搬送板43が同方向に移動し、これにより
クランプ部50が同方向に移動する。また、クランプ部
50の下方に布体が位置した状態で、シリンダ装置49
bが作動しクランプ部50が矢印Z1方向に下降する
と、クランプ部50の曲がり針が布体に差し込まれて、
係合する。この様に布体を係合した状態で、クランプ部
50が矢印X1、X2方向に移動すると、布体はクラン
プ部50と同じ方向に移送される。
【0018】また図2において、駆動モータ51が回転
すると、ピニオン53がラック45と噛み合いながら回
転するので、クランプ部50は矢印X1、X2方向に搬
送板43のラック45に対して相対的に移動できる。こ
こで、図2においてクランプ部50は通常の状態では、
位置U2に待機している。また図2において位置U1
は、クランプ部50が布体を係合する位置を示す。また
図13において、位置U3は、クランプ部50が縫製処
理面18に到達した位置を示す。待機位置U2から位置
U1までクランプ部50が前進するには、一般的には、
シリンダ装置42が作動する。また、待機位置U2から
位置U3までクランプ部50が後退するには、シリンダ
装置42が作動するとともに、駆動モータ51が駆動し
ピニオン53がラック45に噛み合いつつ転動する。
【0019】さて、図13、図14において、布体を縫
製する縫製装置8が示されている。縫製装置8は、基体
1のケース1iに内蔵された駆動モータ80と、ケース
1i内に回転可能に保持された従動プーリ81と、駆動
モータ80の駆動プーリ82と従動プーリ81との間に
架設されたエンドレス状の歯付きベルト83と、ベルト
83に連結された連結具84をもつベース85と、ベー
ス85に設けられたガイド部86と、ベース85上に取
付られた走行台87と、走行台87に装備されたミシン
88とで構成されている。ここで、駆動モータ80が回
転すると、ベルト83が循環作動し、ベース85のスラ
イダ部85aがケース1iのレール1k上を走行し、こ
れによりミシン88が矢印Y1、Y2方向に走行する。
なお、89はストッパを兼ねる衝撃緩衝用のショックア
ブソーバである。
【0020】また本実施例では、図7〜図9に示す様
に、分離板20には、布体を押さえる機能をもつ2組の
押さえ機構6が内蔵されている。押さえ機構6は、分離
板20の下面部に取付られた取付ブラケット60と、取
付ブラケット60に軸支された軸61と、軸61に揺動
可能に枢支された中間アーム62と、端部63eが中間
アーム62の端部62rのピン62iに保持された押さ
えアーム63(図10において長さJ)と、軸61に保
持されたネジリコイルバネ64と、長いリンク65と、
リンク65に保持されたコロ66と、リンク65を矢印
Y1、Y2方向に移動させるエア式のシリンダ装置67
(図10参照)とを備えている。中間アーム62はコロ
当接部62a、立壁部62bおよび長尺部62cをも
つ。常時においては、図8に示す様に、ネジリコイルバ
ネ64の一端部64aは取付ブラケット60に圧接し、
他端部64bは立壁部62bに圧接している。これによ
りネジリコイルバネ64は中間アーム62のコロ当接部
62aを矢印T1方向に付勢し、従って、中間アーム6
2のコロ当接部62aはコロ66に圧接しており、また
図8に示す様に、通常の状態では、押さえアーム63は
中間アーム62にピン62iで枢支された状態で、その
押さえ面63aは延反面11からHぶん浮遊している。
しかし、布体を押さえ付ける場合には、シリンダ装置6
7が矢印Y1方向に作動し、図9に示す様に、リンク6
5およびコロ66がY1方向に移動する。すると、コロ
66の下面66cがコロ当接部62aより離れる。その
ため、ネジリコイルバネ64の他端部64bの付勢力に
より、軸61を中心として中間アーム62のコロ当接部
62aは上方つまり矢印T1方向に揺動し、中間アーム
62の端部62rは下方つまり矢印T2方向に移動す
る。この結果、図9に示す様に押さえアーム63は下降
するので、延反面11上の布体W1は押さえアーム63
の押さえ面63aで延反面11に押さえられる。
【0021】更に図7に示す様に、分離板20には、エ
ア源からエアが供給されるエア吹出口25、延反面11
上を滑走するための走行ローラ26が設けられている。
さて、本実施例では図5(A)に示す様に、基体1の延
反面11のうち通路17の手前側には多数個の検知装置
7が所定間隔で取付られている。検知装置7は裁断不良
等を検知するためのものである。図11、図12に示す
様に、この検知装置7は、延反面11の開口11fを覆
う覆板70と、覆板70に螺子71で固定された保持ブ
ラケット72と、保持ブラケット72に軸73を介して
回転可能に枢支された回転可能なコロ74と、ブラケッ
ト72に保持され発光部75aと受光部75bとをもつ
フォトセンサ75とを備えている。コロ74の外周部に
は周方向にスリット74aが列設されている。コロ74
の上端部74cは延反面11よりも上方に僅かに突出し
ており、布体W1を載せることができる。
【0022】ここで、図12に示す様に、コロ74の上
に布体W1が載せられた状態で、布体W1がX2方向に
そって移動すると、コロ74が軸73を中心として回転
するので、フォトセンサ75の発光部75aからの光の
遮光および透光が繰り返され、布体W1の移動が検知さ
れ、その検知信号は制御装置9に入力される。なお、図
1において9は制御装置であり、延反機12、分離装置
2、裁断装置3、移送装置4、縫製装置8、押さえ機構
6の各作動を制御する。
【0023】(作用)まず、図15〜図18を参照して
延反工程について説明する。まず、図15において、制
御装置9により制御された延反機12が延反面11上を
位置Y10付近まで矢印Y1方向に前進する。そして、
延反機12の原反ロール14が図略のモータにより回転
されて解反し、原反ロール14の布体の先端は位置Y1
0に載せられる。その状態で、原反ロール14を解反し
つつ延反機12が矢印Y2方向に後退し、所定位置まで
後退すると、延反機12のカッター16が軸15にそっ
て走行し、布体W1が所定長さL1で切断され、切断面
W10が形成される。これにより図15に示す様に、1
枚目の布体W1(はぎ反地)が延反面11上に延反され
る。このとき1枚目の布体W1(はぎ反地)の耳線W1
2は通路17の裁断線Sに合致している。なお、この様
な延反の際には、分離板20は待機位置P3に待機して
いる。
【0024】次に2枚目の布体を延反する場合について
説明する。この場合には、1枚目の布体W1の上方に分
離板20を配置した状態で行う。この場合には、解反し
た原反ロール14の布体の先端は位置Y11に載せられ
る。その状態で、原反ロール14を解反しつつ延反機1
2が矢印Y1方向に前進し、所定位置Y10まで前進す
ると、延反機12のカッター16が案内軸15にそって
走行し、2枚目の布体W2(原反地)が同様に所定長さ
L1で切断され、2枚目の布体W2の切断面W20が形
成される。これにより図16に示す様に、2枚目の布体
W2(原反地)が分離板20上に延反される。このとき
2枚目の布体W2(原反地)の耳線W22は、1枚目の
布体W1の耳線W12と同様に、通路17の裁断線Sに
合致している。
【0025】次に模式図としての図19(A)〜(I)
を参照して、本実施例の作用について説明を加える。ま
ず図19(A)に示す様に、幅寸法Lをもつ1枚面の布
体W1が延反面11に延反される。その後、分離板20
が待機位置P3から矢印X1方向へ移動して、延反位置
P1に至る。これにより図19(B)に示す様に分離板
20は1枚目の布体W1の上方に位置する。次に、図1
9(C)に示す様に2枚目の布体W2が分離板20の上
方に延反され、クランプ部50が矢印X1方向に前進
し、クランプ部50が位置U1となる。この結果、クラ
ンプ部50は2枚の布体W1、W2の耳線W12、W2
2付近に至る。その後、クランプ部50が下降し、クラ
ンプ部50の針が2枚の布体W1、W2に差しこまれて
係合する。
【0026】この状態で、図19(D)に示す様にクラ
ンプ部50がはぎ幅寸法Aぶん、矢印X2方向に2枚の
布体W1、W2とともにも後退する。このとき、はぎ幅
寸法Aが大きく、前記したシリンダ装置42のストロー
クで移動距離が不足する時には、前記した駆動モータ5
1が作動してピニオン53、ラック45でクランプ部5
0の移動量を補う。
【0027】この場合、図19(D)に示す様に、布体
W1、W2の耳線W12、W22は通路17を越えてい
る。なお、1枚目の布体W1の幅寸法をLとし、はぎ幅
を幅Lの1/3とした場合には、布体W1、W2の移動
量、即ち、はぎ幅寸法Aは、{(1/3)×L}の値で
ある。更に図19(D)に示す様に、裁断の前に、分離
板20も矢印X2方向へ移動し、裁断位置P2に至り、
この状態では、裁断位置P2に至った分離板20の下方
に通路17、カッター装置35の刃34が位置してい
る。この状態で、カッター装置35の刃34が通路17
にそって走行する。これにより、2枚の布体W1、W2
のうち1枚目の布体W1(はぎ反地)がはぎ幅寸法Aぶ
ん、つまり{(1/3)×L}ぶん裁断される。このと
き、2枚目の布体W2は、分離板20に遮られて裁断さ
れない。なお、裁断中もクランプ部50の針は布体W
1、W2に差しこまれている。
【0028】その後図19(E)に示す様に、クランプ
部50が更に矢印X2方向に後退する。これによりクラ
ンプ部50は基体1の縫製処理面18に至り、位置U3
となる。従ってクランプ部50に係合された布体W1、
W2の耳線W12、W22も縫製処理面18に至る。そ
の後、クランプ部50は上昇し、布体W1、W2を外
す。
【0029】この状態で、前記したミシン58がミシン
走行路にそって走行する。このときミシン58のミシン
針が作動しているので、2枚の布体W1、W2の縫製部
分としての耳線W12、W22は縫製され、即ち、はぎ
合わせ縫製され、結合される。これにより広面積の布団
側が形成される。ところで、図19(F)に示す様に、
まだ延反面11には、残り地W15が延反面11に載せ
られている。残り地W15の幅寸法は、{(2/3)×
L}の値である。そこで、分離板20は延反位置P1に
再び戻り、残り地W15の上に配置される。その後、図
19(F)に示す様に、再び、分離板20の上方に3枚
目の布体W3(幅寸法は同じくL)を前述同様の手順で
延反する。このとき3枚目の布体W3の耳線W32と、
残り地W15の裁断線W15aとは合致している。
【0030】図19(F)に示す状態において、前述同
様に、クランプ部50が矢印Y1方向に前進し3枚目の
布体W3の耳線W32付近に至り、3枚目の布体W3と
残り地W15とをクランプ部50で係合する。そして、
図19(G)に示す様に、クランプ部50が矢印X2方
向に布体W3、残り地W15とともに通路17を越えて
移動する。この状態では第3の布体の耳線W32は、は
ぎ幅寸法Aぶん、即ち、{(1/3)×L}ぶん移送さ
れる。
【0031】そして、図19(G)に示す状態で、カッ
ター装置35の刃34により、残り地W15は裁断され
る。その後、図19(H)に示す様に、布体W3は縫製
処理面18に到達する。このとき残り地W16が延反面
11に残る。残り地W16の幅寸法は、はぎ幅寸法Aぶ
ん、即ち、{(1/3)×L}である。更に、図19
(I)に示す様に、分離板20が延反位置P1に戻り、
残り地W16の上方に配置された状態で、再び、分離板
20の上方に4枚目の布体W4を前述同様の手順で延反
する。このとき4枚目の布体W4の耳線W42と、残り
地W16の裁断線W16aとは合致している。そして、
前述同様な手順で移送、縫製を行う。これにより1サイ
クルが完了し、延反面11上に再び、図19(A)に示
す様に、第1枚目の布体W1が延反され、前述同様の手
順で、移送、縫製が繰り返される。
【0032】ところで、本実施例では、カッター装置3
5の刃34で裁断を行う直前に、図9に示す様に押さえ
アーム63は下降するので、延反面11上の布体W1は
押さえアーム63の押さえ面63aで延反面11に押さ
えられる。したがって裁断時における布体W1のずれ、
しわは抑制され、布体の裁断線は一直線状に維持され、
裁断精度の向上に有利である。
【0033】ところで上記した例では、布体W1のはぎ
幅寸法Aは{(1/3)×L}の値に設定されている
が、これに限らず、はぎ幅寸法を{(1/2)×L}の
値に設定してもよい。この場合には、クランプ部50の
移動量ははぎ幅寸法ぶん、即ち、{(1/2)×L}と
される。更に、はぎ幅寸法を{(1/4)×L}、
{(1/5)×L}の値、あるいは、他の値に設定する
こともできる。
【0034】(効果)以上説明した様に本実施例では、
布体の幅寸法が足らない場合であっても、布体W1をは
ぎ裁断し、縫製装置8で縫製し、これにより『裁断はぎ
縫い』を自動的に行うことができる。そのため、かかる
工程を手作業で行っていた従来に比較して、品質、生産
性の向上の面で有利であり、コストの面でも有利であ
る。従って、裁断はぎ縫いで形成する広面積の布団側の
製造に適する。
【0035】更には、延反された状態では、1枚目の布
体W1(例えば残り地W15)の上面と2枚目の布体W
2の下面とが、接触し易い。この場合、布体W2が矢印
X2方向に移送される際に、その力が、1枚目の布体W
1(例えば残り地W15)にかかり易い。そのため、1
枚目の布体W1(例えば残り地W15)に『しわ』、
『ずれ変位』等が発生する。場合によっては、延反面1
1にそのまま残るはずの残り地W15も、縫製処理面1
8に移送されてしまう不具合が発生するおそれがある。
【0036】この点本実施例では、1枚目の布体W1の
上面と2枚目の布体W2の下面との間に、分離板20が
介在するので、両者の接触度の低減を図ることができ、
両者の分離が容易である。しかも本実施例では、適宜の
時期に、例えば裁断終了後で移送する前の時期に、分離
板20のエア吹出口25からエアを適量吹き出すので、
1枚目の布体W1(例えば残り地W15)の上面と布体
W2の下面との接触度が低減され、区分けが一層確実と
なる。従って上記の不具合を回避するのに一層有利であ
る。
【0037】ところで延反機12に保持される原反ロー
ル14の原反幅寸法は幾多の種類がある。この点本実施
例では延反機12で延反された際には、延反された布体
の耳線W12、W22、W32と裁断装置3の裁断線S
とが合致する構成である。そのため、裁断装置3の裁断
線Sに耳線が合致する様に布体を延反すれば、クランプ
部50の矢印X2方向への移動量と、布体のはぎ裁断量
(はぎ幅寸法)とが一致することになる。即ち、布体の
はぎ幅寸法Aの値が変わっても、クランプ部50の移動
量で調整できる。よって本実施例装置によれば、はぎ幅
寸法の多種類化に対処でき、更に、原反ロール14の原
反幅寸法の変動、布団側の幅寸法のサイズの変動に容易
に対処できる。
【0038】加えて、布体W1のはぎ幅寸法Aが大きい
場合には、図13において位置U2の状態のクランプ部
50がX2方向に大きく後退する必要がある。この場
合、シリンダ装置42の前進ストローク(実施例では約
400mm)を越えるので、シリンダ装置42だけで
は、クランプ部50の移動距離が不足し、はぎ幅寸法A
を達成できないおそれがある。この点本実施例では、か
かる場合には、前記した駆動モータ51が作動してピニ
オン53がラック45にそってX2方向に転動し、これ
によりクランプ部50の不足移動量を補うことができ
る。かかる意味においても、本実施例では、はぎ裁断寸
法の大きさの変更に対処するのが容易であり、布団側の
幅サイズの多様化に容易に対応できる利点が得られる。
【0039】また図19(D)に示す状態において、分
離板20の下方の布体W1(はぎ反地)がカッター装置
35で完全に裁断されていない場合には、布体W1と残
り地W15とがまだ一体的につながっている。この場
合、クランプ部50が布体W1、W2とともに矢印X2
方向に後退するときに、裁断が完全でない状態の残り地
W15も移動するので、前記した検知装置7のコロ74
が回転する。その結果フォトセンサ75の遮光、透光に
より、裁断不良が検知される。この様にフォトセンサ7
5により裁断不良が検知されたら、制御装置9は本装置
を停止させるので、不良品の発生を未然に防止できる。
【0040】また、図19(C)に示す状態から、図1
9(D)に示す状態にクランプ部50により布体W1、
W2が移送される場合には、下側の布体W1によりコロ
74が回転する。そのため、布体W1、W2の移送がフ
ォトセンサ75の遮光、透光により、布体移送が検知さ
れる。即ち、かかる布体W1、W2の移送が行われるに
は、クランプ部50で布体W1、W2を係合することが
前提であるから、クランプ部50による係合を検知する
こともできる。
【0041】加えて本実施例では、1枚目の布体W1を
はぎ裁断する場合には、図9に示す様に、押さえアーム
63は下降して、延反面11上の布体W1は押さえアー
ム63の押さえ面63aで延反面11に押さえられる。
したがって裁断の際における布体W1のずれ、しわを抑
制でき、裁断精度の向上に有利である。また本実施例で
は、裁断工程が行われるときには、第1シリンダ装置2
1の係止部21dの係止ピン235が分離板2の第1係
止孔20aに係止するとともに、第2シリンダ装置22
の係止部22dの係止ピン235が分離板2の第2係止
孔20bに係止する。そのため、分離板20の両端の保
持安定性が増し、ひいては、分離板20の固定度が確保
され、裁断時における分離板20のがた、ずれは抑制さ
れ、したがって裁断精度の一層の向上に有利である。
【0042】
【発明の効果】本発明の裁断はぎ縫い装置によれば、布
体の幅が足らない場合であっても、裁断はぎ縫いを自動
的に行うことができる。そのため、手作業で行っていた
従来に比較して、品質、生産性の向上の面で有利であ
り、コストの面でも有利である。従って、裁断はぎ縫い
で形成する布団側の製造に適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体の斜視図である。
【図2】移動装置及び分離装置付近を示す側面図であ
る。
【図3】係止部の平面図である。
【図4】係止部の側面図である。
【図5】(A)は延反面の要部の平面図、(B)はカッ
ター装置の要部の正面図である。
【図6】移送装置の要部の斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線にそう分離板の断面図
である。
【図8】分離板に内蔵されている押さえ機構の断面図で
ある。
【図9】分離板に内蔵されている押さえ機構で布体を押
さえている状態の断面図である。
【図10】分離板に内蔵されている押さえ機構の平面図
である。
【図11】検知装置の平面図である。
【図12】図11のXII−XII線にそう検知装置の
断面図である。
【図13】移送装置および縫製装置付近の側面図であ
る。
【図14】内部を切断して示す縫製装置の正面図であ
る。
【図15】1枚目の布体を延反面に延反した状態の斜視
図である。
【図16】延反面上の分離板に2枚目の布体を延反した
状態の斜視図である。
【図17】1枚目の布体と2枚目の布体とを裁断装置に
移送した状態の斜視図である。
【図18】1枚目の布体と2枚目の布体とを縫製処理面
に移送した状態の斜視図である。
【図19】作用を説明するための模式図である。
【符号の説明】
図中、1は基体、2は分離装置、20は分離板、3は裁
断装置(裁断手段)、35はカッター装置、4は移送装
置(移送手段)、50はクランプ部、8は縫製装置(縫
製手段)、6は押さえ機構、7は検知装置を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−252490(JP,A) 特開 昭48−51752(JP,A) 特開 昭48−40533(JP,A) 特開 昭47−21256(JP,A) 特開 平1−121088(JP,A) 特公 昭53−45433(JP,B2) 特公 昭58−44910(JP,B2) 特公 平6−11359(JP,B2) 特公 平1−42712(JP,B2) 実公 平4−14416(JP,Y2) 実公 平6−20777(JP,Y2) 実公 平4−75(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布体が延反される延反面と布体が縫製され
    る縫製処理面とをもつ基体と、 該基体の延反面上に延反された2枚の布体を区分けする
    分離手段と、 該分離手段で分離された状態の2枚の布体のうちいずれ
    か一方を所定の寸法に裁断する裁断手段と、 一方が裁断された2枚の布体に係合する係合部をもち、
    該係合部で係合された2枚の布体の被縫製部分を該基体
    の縫製処理面に移送する移送手段と、 該縫製処理面に移送された2枚の布体の被縫製部分を縫
    製して結合する縫製手段とを具備することを特徴とする
    裁断はぎ縫い装置。
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