JPH051850U - レゾネータ付エアクリーナ - Google Patents

レゾネータ付エアクリーナ

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JPH051850U
JPH051850U JP5849791U JP5849791U JPH051850U JP H051850 U JPH051850 U JP H051850U JP 5849791 U JP5849791 U JP 5849791U JP 5849791 U JP5849791 U JP 5849791U JP H051850 U JPH051850 U JP H051850U
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air
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cup
resonance chamber
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由起郎 海津
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株式会社土屋製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レゾネータ付エアクリーナの出口側空気通路
を、エアクリーナ本体に一体の空気出口管と、共鳴室に
一体の空気導通管とに分割し、共鳴室をエアクリーナ本
体に溶着することにより簡単に製作する。 【構成】 エアクリーナ本体9のケーシング7、共鳴室
部材10は共に合成樹脂製であり、共鳴室部材の開口端
縁27をケーシングに溶着する。空気出口管4と共鳴室
部材の空気導通管24の端縁14、25の間に開口を形
成してレゾネータとする。こうして気密洩れのないレゾ
ネータを容易に製作する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は内燃機関等に装着されるレゾネータ付エアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エアクリーナのケーシングにレゾネータを付設したものが知られている 。例えば実公昭56ー122770号公報、あるいは実公昭56ー32606号 公報に開示されたものがそれである。そこで後者の例のような円筒形エアクリー ナに、前者の例のような出口管を囲む共鳴室を設けることにより、図4、図5に 示すようなレゾネータ付エアクリーナが考えられている。
【0003】 図4のレゾネータ付エアクリーナ40は鉄板製であって、側壁41と底壁42 を溶接したボディ43と、カバー44とでなるケーシング45に、濾過エレメン ト46を収容し、空気出口管47を貫通させてカップ状容器部材48を設け、空 気出口管47に連通孔49を設けたものである。カップ状容器部材48の内部を 共鳴室とするため、その端縁部P、Qをスポット溶接で固着し、全周にわたりシ ール剤を塗布して気密を保っている。
【0004】 図5のレゾネータ付エアクリーナ50は合成樹脂製であって、ボディ51とカ バー52とでなるケーシング53内に濾過エレメント54を収容している。ボデ ィ51に一体成形された空気出口管55を貫通させて、カップ状容器部材56が 取付けられ、その開口端縁Rはリベットでボディ51に固定され全周シールされ る。また空気出口管55が貫通する部分Sは環状のシールパッキン57を介在さ せる。空気出口管55に連通孔58が設けられて、容器部材56の内部が共鳴室 となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記図4、図5に示すレゾネータ付エアクリーナ40、50は、エアクリーナ 本体のケーシングにレゾネータとなる容器部材を取付けるにあたり、溶接、鋲接 等で固定したのち全周にわたってシール剤を塗布し固化させるという面倒な制作 工程を必要とする。また連通孔を設けるについても、鉄板への穿孔を必要としあ るいは樹脂材のインジェクション金型が、軸方向に直交して横孔を成形する複雑 なものになる等の問題がある。さらにシール剤は使用中の振動により剥離して気 密が保てず騒音洩れを生ずる等のおそれがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、一方の端面に空気出口管を一体に成形したエアクリーナ本体の円 筒状ケーシングと、空気導通管を貫通させたカップ状容器でなる共鳴室部材とで なり、カップ状容器の開口端縁をケーシングの一方の端面に溶着し、空気出口管 と空気導通管との端縁の間に、カップ状容器の内部に連通する開口を形成させた ものである。前記溶着は振動溶着、あるいはスピン溶着、超音波溶着等によって なされる。
【0007】
【作用】
吸入空気はエアクリーナ本体内で濾過され、空気出口管及び空気導通管を経て 内燃機関等の所要個所へ吸入される。空気出口管と空気導通管の端縁間に設けた 開口によりカップ状容器の内部が共鳴室となってレゾネータを形成し消音作用を する。エアクリーナ本体にレゾネータを付設するのに1部位の溶着のみでよく、 シール剤等を用いない。
【0008】 レゾネータが共鳴して消音する周波数はカップ状容器の容積と、前記管の間の 開口面積により定まる。
【0009】
【実施例】
図1に断面を示すレゾネータ付エアクリーナ1は、側壁2と一方の端面の底壁 3と空気出口管4とを一体成形した合成樹脂製の円筒状ボディ5及びカバー6で ケーシング7を形成し、その内部に円筒状の濾過エレメント8を収容してエアク リーナ本体9とし、これに共鳴室部材10を溶着したものである。
【0010】 ボディ5は合成樹脂製で、側壁2に空気入口孔11を設け、リブ12、13を 円周方向、軸方向に設けて剛性を向上させている。一方の端面の底壁3の中央に 設けた空気出口管4の端縁14に、半円状の切欠き開口15を設ける。ボディ5 と合成樹脂でなるカバー6とは複数個のクリップ16で固定され、濾過エレメン ト8を挟持して固定するとともに、濾過エレメント8の内側に円筒状の補助エレ メント17を挿入し、端板の凹部18をカバー6の内向き突子19に嵌合して固 定する。また濾過エレメント8の一部の外周に円筒状邪魔板20を設け、側壁2 の一端にダスト排出バルブ21を設ける。
【0011】 共鳴室部材10は、カップ状容器22の底壁23を貫通して空気導通管24を 形成させて合成樹脂で一体成形し、空気導通管24の一方端縁25に半円形切欠 き開口26を形成させたものである。
【0012】 共鳴室部材10はカップ状容器22の開口端縁27をボディ5の底壁3の周縁 部分に振動溶着する。この溶着方法はスピン溶着あるいは超音波溶着でもよい。 この際、空気出口管4の端縁14と空気導通管24の端縁25とはほぼ同径で、 前記溶着後の寸法で(1〜2mm程度)隙間を生ずるよう双方の管の端縁の位置 を設定してある。この双方の管の端縁は一方の内径と他方の外径をほぼ等しくし て嵌合させたり、あるいは溶着して隙間を無くしてもよい。また切欠き開口15 、26は円周上の位置が合致して円形となることが好ましいが、必ずしも合致し なくてもよい。こうして空気出口管と空気導通管で形成される空気吸入路は、空 洞状のカップ容器内に連通し、レゾネータが形成される。
【0013】 図2に示す空気出口管31、空気導通管32のように、切欠き開口33を双方 の管のいずれか一方にのみ設けてもよい。また切欠き開口の形状は四角形、三角 形、半円形等任意の形状でよい。さらに図3のように空気出口管34、空気導通 管35の対向する端縁間に間隙dを設け、全周均一な幅の開口として特に切欠き 開口を設けないこととしてもよい。
【0014】 空気出口管と空気導通管とは互に直径の異なるものとしてもよい。この場合は 図6の空気出口管36、空気導入管37のように一方の端縁内に他方の端縁を挿 入して重なり寸法lを持たせ、両者の直径差rを開口としてもよい。また図7の 空気出口管38、空気導通管39のように、端縁に切欠き38a、39aを設け て開口面積を広げることもできる。
【0015】
【考案の効果】
この考案のレゾネータ付エアクリーナは出口側の空気管を空気出口管と空気導 通管に2分割し、エアクリーナ本体にレゾネータを付設するのに1部位を溶着す るのみでよくシール剤等を用いないから、使用中のシール剤剥離等が発生せず、 溶着部の気密および強度が十分で騒音洩れや破損のおそれが少い。また部品点数 が少く、管に穿孔したりシール剤を塗布する工程が不要で、工法が簡単容易であ り、製造コストが低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す断面図である。
【図2】管の端縁の開口の例を示す図である。
【図3】管の端縁の開口の他の例を示す図である。
【図4】出口側にレゾネータを設けたレゾネータ付エア
クリーナの図である。
【図5】出口側にレゾネータを設けたレゾネータ付エア
クリーナの他の例の図である。
【図6】管の端縁の重なりの例を示す図である。
【図7】管の端縁の重なりの他の例を示す図である。
【符号の説明】
4、31、34、36、38 空気出口管 5 ケーシング 10 共鳴室部材 22 カップ状容器 24、32、35、37、39 空気導通管

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 側面に空気入口孔、一方の端面に空気出
    口管を設けた合成樹脂製の円筒状ケーシング内に円筒状
    の濾過エレメントを収容したエアクリーナ本体、および
    カップ状容器とその底壁を貫通する空気導通管とを合成
    樹脂で一体成形した共鳴室部材でなり、カップ状容器の
    開口端縁がケーシングの一方端面に溶着され、空気出口
    管と空気導通管の端縁の間に、カップ状容器の内部と連
    通する開口を設けてなるレゾネータ付エアクリーナ。
JP1991058497U 1991-06-29 1991-06-29 レゾネータ付エアクリーナ Expired - Lifetime JP2538197Y2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS537453U (ja) * 1976-07-02 1978-01-23
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WO2022238158A1 (de) * 2021-05-10 2022-11-17 Mann+Hummel Gmbh Filterelement für ein filtersystem mit einer resonatorstruktur und filtersystem mit einer resonatorstruktur

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