JPH05184954A - 籾摺機のロール接触検出装置 - Google Patents

籾摺機のロール接触検出装置

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JPH05184954A
JPH05184954A JP445692A JP445692A JPH05184954A JP H05184954 A JPH05184954 A JP H05184954A JP 445692 A JP445692 A JP 445692A JP 445692 A JP445692 A JP 445692A JP H05184954 A JPH05184954 A JP H05184954A
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roll
rotating body
rotation
rolls
rotary
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JP445692A
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Masaaki Chiba
雅朗 千葉
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロール間隙の調節において両ロールの接触を
正確に検出する装置を提供する。 【構成】 異なる周速度で互いに逆方向に回転駆動され
る一対の籾摺用ロール11,12のうちの一方が他方に
対して接近離間自在に設けられている籾摺機において、
周速度が低速側のロール11の駆動のために駆動回転さ
れる駆動側回転体39と低速側ロール11に一体回転す
るように連結された受動側回転体40とが、同じ回転軸
芯周りで回転自在に、且つ、相対回転及び回転軸芯方向
に相対変位できるように支持され、駆動側回転体39と
受動側回転体40との相対回転を所定範囲に規制し、且
つ、その所定範囲での相対回転に伴って両回転体39,
40を回転軸芯方向に相対変位操作するカム機構39
b,40b,43が設けられている。そして、その回転
軸芯方向での相対変位を検出する検出手段38,44が
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なる周速度で互いに
逆方向に回転駆動される一対の籾摺用ロールのうちの一
方が他方に対して接近離間自在に設けられている籾摺機
のロール接触検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる籾摺機は、一対の籾摺用ロール
(ゴムロール)を異なる周速度で互いに逆方向に回転さ
せて両ロール間に籾を通過させ、周速度の差によるずれ
とゴムの圧迫摩擦作用により籾を脱ぷする籾摺ヘッドを
有するものである。この種の籾摺機においては、両ロー
ルの間隙(以下、ロール間隙という)が脱ぷ率に大きく
影響する一方、ロールの磨耗によりロール間隙が次第に
広がるので、ロール間隙を調節する機構を備えている
(例えば、実開平3−43331号)。
【0003】上記の籾摺機におけるロール間隙の調節は
電動モータの駆動により一方のロールを他方のロールに
接近・離間させることにより行っている。具体的には、
先ず両ロールが接触するまで接近させる零点調節を行な
い、その後に所定量だけ両ロールを離間させることによ
り所定のロール間隙を得るように調節する。
【0004】上記零点調節における両ロールの接触の検
出は以下のように行っている。即ち、周速度が低速側の
ロールを駆動するベルトのテンションを検出する手段を
設け、低速側のロールが高速側のロールに接触したとき
に、上記ベルトの張り側と緩み側が逆転することを検出
することにより両ロールの接触を検出するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
ベルトのテンションの変化を検出することによる両ロー
ルの接触の検出は、ベルトの経時的な緩み等の影響のた
めに検出に遅れが生じることがある等、あまり正確では
なかった。又、前記の電動モータの駆動電流の変化(増
加)から両ロールの接触を検出する方法もあるが、温度
特性や電圧変動等に影響されやすく、必ずしも正確な方
法ではなかった。
【0006】本発明はかかる実情に鑑みて為されたもの
であって、その目的は、ロール間隙の調節において両ロ
ールの接触を正確に検出する装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の籾摺機のロール
接触検出装置は、異なる周速度で互いに逆方向に回転駆
動される一対の籾摺用ロールのうちの一方が他方に対し
て接近離間自在に設けられている籾摺機のロール接触検
出装置であって、その特徴構成は、周速度が低速側のロ
ールの駆動のために駆動回転される駆動側回転体と前記
低速側ロールに一体回転するように連結された受動側回
転体とが、同じ回転軸芯周りで回転自在に、且つ、相対
回転及び回転軸芯方向に相対変位できるように支持さ
れ、前記駆動側回転体と前記受動側回転体との相対回転
を所定範囲に規制し、且つ、その所定範囲での相対回転
に伴って両回転体を前記回転軸芯方向に相対変位操作す
るカム機構と、前記両回転体の前記回転軸芯方向での相
対変位を検出する検出手段とが設けられている点にあ
る。尚、検出手段としては、リミットスイッチや非接触
型の近接スイッチ等が用いられる。
【0008】
【作用】両ロールが接触すると、両ロール間の摩擦によ
り低速側のロールは高速側のロールと同じ周速度で回転
しようとする。その結果、低速側ロールの受動側回転体
が駆動側回転体より高速で回転しようとするので、駆動
側回転体が受動側回転体によって駆動される状態にな
る。即ち、駆動側と受動側が入れ替わる。すると、駆動
側回転体と受動側回転体とが、カム機構により相対回転
を許容されている所定範囲内で相対回転し、それに伴い
両回転体は回転軸芯方向に相対変位操作される。この相
対変位を検出手段が検出することにより両ロールが接触
したことが検出される。
【0009】
【発明の効果】従って、ベルトテンションの変化やモー
タの電流変化といった不安定要因を含む方法ではなく、
カム機構により両ロールの接触を正確に検出する装置を
提供するに至った。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図9及び図10に自動籾摺機全体の正面図及び側
面図を示す。主な構成は、籾タンク1、籾摺ヘッドとも
いわれる籾摺装置2、玄米、籾殻等の混合物を風選別す
る風選別部3、玄米と籾との混米を揚上搬送する混米用
バケットエレベータ4、揚上搬送された混米を供給部6
へ落下搬送する供給搬送部5、供給部6から供給される
混米を揺動選別する揺動選別部7、揺動選別されて得ら
れた玄米を揚上搬送する玄米用バケットエレベータ8、
籾を籾タンク1まで揚上搬送する籾用バケットエレベー
タ9等からなる。
【0011】籾タンク1の下部に付設された籾シャッタ
1aを開くと、籾タンク1内の籾は籾摺装置2に落下供
給され、後述するようにして脱ぷされる。籾摺装置2を
通過した処理物は、脱ぷされた玄米と籾殻、未脱ぷの籾
や粃が入り混じったものとなっている。この混合物から
籾殻及び粃が風選別部3で取り除かれて玄米と籾との混
米が残る。尚、取り除かれた籾殻は風選別部3の上部に
設けられた籾殻回収部3aから回収され、取り除かれた
粃は風選別部3の下方に配置された粃回収部3bから回
収される。
【0012】籾殻及び粃が除去されて得られる混米は、
混米用バケットエレベータ4にて揚上搬送される。混米
用バケットエレベータ4は、風選別部3で得られる混米
のみならず、後述するように、揺動選別部7で得られる
混米も揚上搬送している。揚上搬送された混米は、傾斜
シュート構造の供給搬送部5を落下して供給部6に一旦
溜まり、供給部6から所定の供給速度で揺動選別部7に
供給される。
【0013】揺動選別部7は所定の傾斜角度で揺動され
る複数段の選別板により混米を玄米と籾に選別するもの
であるが、選別されずに残った一部の混米は、混米用バ
ケットエレベータ4にて再び揚上搬送されて循環する。
従って、揺動選別部7には玄米排出シュート7a、籾排
出シュート7b、及び、混米排出シュート7cが設けら
れている。
【0014】籾排出シュート7bからの籾は籾受入用ホ
ッパ9aに還元され、新たに供給される籾と共に籾用バ
ケットエレベータ9にて揚上搬送され、籾タンク1に供
給される。又、玄米排出シュート7aから最終的に得ら
れる玄米は、玄米用バケットエレベータ8にて揚上搬送
されて玄米取出口より排出される。
【0015】次に、籾摺装置2の構造について説明す
る。図9に示すように、一対の籾摺用ロール11,1
2、供給量調節板13、繰出しロール14が設けられて
いる。籾タンク1から籾シャッタ1aを通って落下供給
される籾は、供給量調節板13の傾斜角度調節により供
給量を調節されながら、繰出しロール14にて、籾摺用
ロール11,12の間隙に供給される。
【0016】籾摺用ロール11,12は、鉄心の周囲に
所定の硬度のゴムを形成したゴムロールであって、異な
る周速度で互いに逆方向に回転駆動される。そして、両
ロール11,12間を通過する籾は、周速度の差による
ずれとゴムの圧迫摩擦作用、籾同士の摩擦作用により脱
ぷされる。又、一方のロール(以下、可動ロールとい
う)11が他方のロール(以下、固定ロールという)1
2に対して接近離間自在に設けられている。
【0017】図4に示すように、駆動軸15の回転力
が、プーリ15a,16a及びベルトを介して固定ロー
ル12の回転軸16に伝達される。回転軸16からは、
プーリ16b,17a及びベルトを介して中継軸17に
回転力が伝動され、さらにギア17b,18aを介して
可動ロール11の回転軸18に伝達される。ギア17b
とギア18aとのギア比は1であり、プーリ16bはプ
ーリ17aより小さい。従って、可動ロール11は固定
ロール12より遅い回転速度で回転する。尚、回転軸1
6に固着されたプーリ16cは風選別部3へ動力を伝達
するためのものである。
【0018】固定ロール12の回転軸16の位置は固定
であるが、可動ロール11の回転軸18は固定ロール1
2の回転軸16に対して平行移動できるように構成され
ている。即ち、図1にも示すように、ギア17bとギア
18aとを収納するギアケース19が、中継軸17周り
に回動することにより、回転軸18が回転軸16に対し
て接近離間し、もって可動ロール11が固定ロール12
に対して接近離間自在に構成されている。
【0019】ギアケース19を中継軸17周りに回動さ
せる構造は次の通りである。第1に、可動ロール11の
固定ロール12に対する接近離間に伴って一体移動する
移動部材20に、相対回転に伴って軸芯方向に伸縮する
ようにネジ結合された一対の回転軸21,22のうちの
一方21が軸芯方向に移動不能に支持されている。つま
り、移動部材20はギアケース19と軸芯Pで枢着され
ると共に、回転軸21に摺動自在に外嵌し、且つ、軸芯
方向への移動を回転軸21の鍔部21a,21bで規制
されている。そして、回転軸21と回転軸22とは、螺
合部23でネジ結合されている。
【0020】第2に、前記一対の回転軸21,22のう
ちの他方22は、固定ロール12が取り付けられている
固定枠24に鍔部22a,22bで軸芯方向に移動不能
に支持されている。そして、回転軸21の端部には移動
部材20に支持された減速器付電動モータ25の回転軸
が固着され、回転軸22の端部には回転操作手段として
のつまみ26が固着されている。
【0021】尚、図では省略しているが、回転軸22
は、デテント機構を介して固定枠24に支持されてお
り、電動モータ25にて回転軸21を回転させても回転
軸22は回転しない。逆に、つまみ26にて回転軸22
を回転操作したとき、電動モータ25の減速器の働きで
回転軸21は回転しない。
【0022】従って、電動モータ25を回転駆動すれば
回転軸21が回転し、つまみ26を回転すれば回転軸2
2が回転するが、いずれの場合も両回転軸21,22の
相対回転に伴い螺合部23でのネジ結合によって両回転
軸21,22が伸縮する。そして、回転軸22は固定枠
24に対して軸芯方向に移動不能に支持されているので
回転軸21が軸芯方向に移動することになる。
【0023】その結果、移動部材20が移動してギアケ
ース19を中継軸17周りに回動させ、もって可動ロー
ル11を固定ロール12に対して接近又は離間させ、ロ
ール間隙調節がなされる。尚、上記構造から明らかなよ
うに、電動モータ25によるロール間隙調節とつまみ2
6の回転操作によるロール間隙調節とは全く独立して行
なうことができ、つまみ26の回転操作において電動モ
ータ25が負荷になることもない。
【0024】次に、電動モータ25によるロール間隙調
節について説明する。図5及び図6に示すように、電動
モータ25によるロール間隙調節を指示するための操作
レバー27が固定枠24に枢着されている。操作レバー
27を時計回りに約90°回すと電動モータ25による
ロール間隙調節が指示され、ランプLが点灯から消灯に
変化したときに操作レバー27から手を離すと、コイル
ばねSの付勢力によって操作レバー27が元の位置に復
帰すると共にロール間隙が適性状態になるように構成さ
れている。以下、説明を加える。
【0025】操作レバー27を回転操作すると、その回
転軸28,29の先端に固着されたコの字型アーム30
が軸芯Q周りに回動する。回転軸29は回転軸28に対
して摺動自在に外嵌するが、矩形断面を有する回転軸2
8に対して鍔部29aにて相対回転できないように連結
されている。コの字型アーム30は、前記移動部材20
に固着された支持部材31に、軸芯Qにて枢着されてい
る。
【0026】図7にも示すように、コの字型アーム30
の先端は直角に折れ曲がった先端部30aを構成してお
り、ここにマイクロスイッチ(以下、第1スイッチとい
う)32が取り付けられている。第1スイッチ32は、
後述するように、操作レバー27を回転操作したときに
コの字型アーム30の回動に伴って最初にオンになるス
イッチである。
【0027】前述の回転軸21の鍔部21bは、実際に
はカラー21c及びナット21dにて回転軸21に締め
つけられたワッシャである。そして、図7及び図8に示
すように切欠部33aを備えるワッシャ33がカラー2
1cに摺動自在に外嵌し、且つ、コイルばね34にて鍔
部21bに押し当てられた状態で支持されている。従っ
て、ワッシャ33は、通常は回転軸21と共に回転する
が、切欠部33aにコの字型アーム30の先端部30a
が係合されると回転を停止し、鍔部21b等に対して摺
動するように構成されている。
【0028】又、図7に示すように、ワッシャ33の切
欠部33aにコの字型アーム30の先端部30aが係合
された状態、即ちコの字型アーム30の軸芯Q周りでの
回動限界でオンになるマイクロスイッチ(以下、第2ス
イッチという)35、及び、ワッシャ33の外縁に接当
している状態でオンであるが、ワッシャ33の回転に伴
って切欠部33aが来るとオフになるマイクロスイッチ
(以下、第3スイッチという)36が支持部材31に取
り付けられている。
【0029】第1〜第3スイッチ32、35、36の信
号は制御装置37に入力されている。又、可動ロール1
1が固定ロール12に接触していることを検出する後述
の近接スイッチ38の信号も制御装置37に入力されて
いる。近接スイッチ38は、両ロール11,12が離れ
ている状態でオン、接触している状態でオフになる。制
御装置37は、これらの信号に基づいて以下のようにし
て電動モータ25を正逆転駆動し、ロール間隙調節を行
なう。
【0030】コの字型アーム30の先端操作レバー27
を時計回りに回転操作したとき、先ず、第1スイッチ3
2が支持部材31に接当してオンになる。この信号に基
づいて、制御装置37は電動モータ25をロール間隙を
広げる方向に回転(逆転)駆動する。すると回転軸21
が回転し、ワッシャ33も回転する。やがてワッシャ3
3の切欠部33aがコの字型アーム30の先端部30a
まで来て両者が係合する。そして第2スイッチ35がオ
ンになる。
【0031】第2スイッチ35がオンになると、制御装
置37は電動モータ25をロール間隙を縮める方向に回
転(正転)駆動する。但し、近接スイッチ38の信号を
チェックして、オフであれば、オンになるまでロール間
隙を広げる方向に回転(逆転)駆動した後に正転駆動す
る。操作レバー27を回転操作する前からロール間隙が
ゼロで、且つ、ロール間隙が広がらないうちにコの字型
アーム30の先端部30aがワッシャ33の切欠部33
aに係合してしまう場合があるからである。
【0032】操作レバー27を時計方向に回した状態に
保持しておけば、コの字型アーム30の先端部30aが
ワッシャ33の切欠部33aに係合したままで、電動モ
ータ25の正転駆動によって可動ロール11が固定ロー
ル12に接近し、やがて両ロール11,12が接触す
る。すると近接スイッチ38がオフになる。
【0033】操作レバー27の近くに設けられたランプ
Lは、近接スイッチ38がオンのときに点灯し、近接ス
イッチ38がオフのときに消灯するように制御装置37
にて制御される。操作者がランプLが消灯したことを見
て操作レバー27を離すと、コイルばねSの付勢力によ
って操作レバー27及びコの字型アーム30が反時計回
りに回動して元の位置に復帰する。それに伴い、第2ス
イッチ35及び第1スイッチ32がオフになる。
【0034】制御装置37は、これらの信号に基づい
て、電動モータ25をロール間隙を広げる方向に回転
(逆転)駆動する。今回、ワッシャ33の切欠部33a
はフリーであるので、ワッシャ33は回転軸21と共に
図8の矢印方向に回転する。約3/4回転すると切欠部
33aが第3スイッチ36まで来るので第3スイッチ3
6はオンからオフに変化する。すると制御装置37は電
動モータ25を停止し、これで一連のロール間隙調節を
終了する。結局、一旦、可動ロール11を固定ロール1
2に接近させて接触させた後、所定距離、即ち回転軸2
1の3/4回転に相当する距離だけ離したことになる。
【0035】次に、可動ロール11が固定ロール12に
接触していることを検出する近接スイッチ38を含むロ
ール接触検出装置について説明する。本ロール接触検出
装置は、低速側の可動ロール11が高速側の固定ロール
12に接触したときに、両ロール間の摩擦により可動ロ
ール11が固定ロール12と同じ周速度で回転しようと
して、可動ロール11の伝動系において、駆動側と受動
側が入れ替わることを利用したものである。即ち、図4
のローラ駆動系において、可動ロール11に駆動力を伝
達する中継用のプーリ17aに以下のような機構を組み
込んでいる。
【0036】図1に示すように、プーリ17aと中継軸
17とは、駆動側回転体39、受動側回転体40、プー
リボス41等を介して接続されている。駆動側回転体3
9は、プーリ17aにボルト42で固着されている。受
動側回転体40は、プーリボス41とスプライン結合
し、プーリボス41は中継軸17とキー結合している。
従って、受動側回転体40は、中継軸17を介して可動
ロール11に一体回転するように連結されている。
【0037】又、駆動側回転体39と受動側回転体40
とは、同じ回転軸芯(中継軸17)周りで回転自在に、
且つ、相対回転及び回転軸芯方向に相対変位できるよう
に支持されている。即ち、図1に示すように、駆動側回
転体39と受動側回転体40とはお互いに同心円状の凹
部と凸部とが摺動自在に嵌合している。又、プーリボス
41は、その段部及びリング41aにて駆動側回転体3
9を回転軸芯方向へ移動不能に支持しているが、受動側
回転体40はプーリボス41に対してスプライン結合部
で回転軸芯方向に摺動自在である。
【0038】駆動側回転体39の内外周2枚の凸部39
aに亘って、図3に示すように、丸孔39bが貫通され
ている。一方、上記2枚の凸部39aの間の凹部に挿入
勘合される受動側回転体40の凸部40aには長孔40
bが貫通されている。そして、駆動側回転体39と受動
側回転体40とが嵌合した状態で丸孔39bと長孔40
bとが重なり、ここに、カムピン43が挿入されてい
る。カムピン43は両端がプーリ17aの内周壁、及び
受動側回転体40の内周側の凸部40cに接当する状態
で支持されている。
【0039】上記の丸孔39b、長孔40b、及びカム
ピン43からなるカム機構は、図1からもわかるように
少なくとも2箇所設けられている。又、図3に示したよ
うに、長孔40bは、受動側回転体40の回転方向に対
して斜めに形成されている。従って、このカム機構は、
駆動側回転体39と受動側回転体40との相対回転を所
定範囲に規制し、且つ、その所定範囲での相対回転に伴
って両回転体39,40を回転軸芯方向に相対変位操作
する。駆動側回転体39は、回転軸芯方向へ移動不能に
支持されているので、受動側回転体40が回転軸芯方向
に変位操作されることになる。
【0040】可動ロール11と固定ロール12とが離れ
ている状態では、図3(a)に示すように、プーリ17
aと一体回転する駆動側回転体39が、上記カム機構を
介して受動側回転体40を回転駆動する。可動ロール1
1と固定ロール12とが接触すると、前述したように可
動ロール11の回転速度が速くなるので、中継軸17と
一体回転する受動側回転体40が駆動側回転体39より
速く回転しようとする。その結果、図3(b)に示すよ
うに、動側回転体40が駆動側回転体39を駆動する状
態となる。
【0041】このように、駆動側回転体39と受動側回
転体40とが相対回転する結果、受動側回転体40は図
3(b)に示すように、駆動側回転体39により深く嵌
合する側(以下、外側という)へ移動する。受動側回転
体40の内側には環状の磁性体板44が取り付けられて
いる。前述の近接スイッチ38は、この磁性体板44の
回転軸芯方向への移動によってオン・オフ変化するよう
に取り付けられている。従って、近接スイッチ38と磁
性体板44とが駆動側回転体39と受動側回転体40と
の回転軸芯方向での相対変位を検出する検出手段に相当
する。
【0042】近接スイッチ38はノーマルオープンタイ
プのものが使用され、磁性体板44が内側に位置すると
きオンであるが、磁性体板44が外側に移動して近接ス
イッチ38から離れるとオフになる。従って、前述した
ように、可動ロール11と固定ロール12とが離れてい
る状態でオン、接触している状態でオフになる。
【0043】以下、別実施例について列記する。 駆動側回転体39と受動側回転体40との回転軸芯
方向での相対変位を検出する検出手段は、上記実施例の
ような近接スイッチと磁性体板との組み合わせに限ら
ず、例えば、リードスイッチとマグネットとの組み合わ
せ、或いは、接触式のマイクロスイッチと接触部材との
組み合わせ等でもよい。
【0044】 上記実施例のカム機構とは逆に長孔を
駆動側回転体39に設け、丸孔を受動側回転体40に設
けてもよい。又、駆動側回転体39と受動側回転体40
との相対回転を所定範囲に規制し、且つ、その所定範囲
での相対回転に伴って両回転体39,40を回転軸芯方
向に相対変位操作するカム機構としては、長孔、丸孔、
及びこれらを係合するカムピンからなるものに限らず、
公知の種々のカム機構を用いることができる。
【0045】 本発明のロール間隙調節装置は、上記
実施例のような自動籾摺機に限らず、ロール式籾摺ヘッ
ドを用いた種々の籾摺機に適用できるものである。尚、
特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために
符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に
限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る籾摺機のロール接触検出
装置の構成図
【図2】カム機構を示す断面図(正面)
【図3】カム機構を示す断面図(側面)
【図4】籾摺装置のロール駆動部の構造図
【図5】ロール間隙調節装置の概略構造図
【図6】ロール間隙調節装置を電動調節用操作レバー側
からみた構成図
【図7】ロール間隙の電動調節制御を示すブロック図
(その1)
【図8】ロール間隙の電動調節制御を示すブロック図
(その2)
【図9】自動籾摺機全体の正面図
【図10】自動籾摺機全体の側面図
【符号の説明】
11,12 籾摺用ロール 39 駆動側回転体 40 受動側回転体 39b,40b,43 カム機構 38,44 検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる周速度で互いに逆方向に回転駆動
    される一対の籾摺用ロール(11,12)のうちの一方
    が他方に対して接近離間自在に設けられている籾摺機の
    ロール接触検出装置であって、周速度が低速側のロール
    (11)の駆動のために駆動回転される駆動側回転体
    (39)と前記低速側ロール(11)に一体回転するよ
    うに連結された受動側回転体(40)とが、同じ回転軸
    芯周りで回転自在に、且つ、相対回転及び回転軸芯方向
    に相対変位できるように支持され、前記駆動側回転体
    (39)と前記受動側回転体(40)との相対回転を所
    定範囲に規制し、且つ、その所定範囲での相対回転に伴
    って両回転体(39,40)を前記回転軸芯方向に相対
    変位操作するカム機構(39b,40b,43)と、前
    記両回転体(39,40)の前記回転軸芯方向での相対
    変位を検出する検出手段(38,44)とが設けられて
    いる籾摺機のロール接触検出装置。
JP445692A 1992-01-14 1992-01-14 籾摺機のロール接触検出装置 Pending JPH05184954A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108613543A (zh) * 2018-05-14 2018-10-02 湖南理工学院 一种稻场稻谷快速回收除尘烘干装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108613543A (zh) * 2018-05-14 2018-10-02 湖南理工学院 一种稻场稻谷快速回收除尘烘干装置
CN108613543B (zh) * 2018-05-14 2023-09-29 湖南理工学院 一种稻场稻谷快速回收除尘烘干装置

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