JPH05184848A - 液体のエアロゾル化によるミクロ粒子の分別方法 - Google Patents

液体のエアロゾル化によるミクロ粒子の分別方法

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JPH05184848A
JPH05184848A JP35114991A JP35114991A JPH05184848A JP H05184848 A JPH05184848 A JP H05184848A JP 35114991 A JP35114991 A JP 35114991A JP 35114991 A JP35114991 A JP 35114991A JP H05184848 A JPH05184848 A JP H05184848A
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liquid
aerosol
microparticles
particles
particle size
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Noriaki Katsui
則明 勝井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フィルターを用いることなく、液体内のミクロ
粒子の濃縮、液体の精製、液体内のミクロ粒子の大きさ
毎の選別を連続的に行う。 【構成】粒径を異にする種々の懸濁粒子及び分散粒子を
含有した液体を霧化装置によって霧化し、放出されるエ
アロゾル内にそれより小さな粒径の懸濁粒子及び分散粒
子を包含させ、該放出エアロゾル放出経路において回収
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、霧化装置によってエ
アロゾル(ミクロ状液滴)の粒径を適宜に選び、この放
出エアロゾル(ミクロ状液滴)の粒径内に、それより小
さな粒径を有する懸濁粒子及び分散粒子(以下ミクロ粒
子という)を包含させることにより液体内のミクロ粒子
の濃縮、液体の精製、液体内のミクロ粒子の大きさ毎の
選別を実施し得るようにした液体のエアロゾル化による
ミクロ粒子の分別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ミクロ粒子を分散した液体(原
液)をフィルターで濾過することによって、清浄な液
を得ること、分散粒子を回収すること、液と分散粒
子の両方を回収することを行ってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】濾過操作は、まず濾材
を濾過助材の薄層でプレコートすることから開始され、
次に原液にボディフィード(Bodyfeed)と呼ば
れる濾過助材を混入させてミクロ粒子が互いに結合しな
いようにする。ボディフィードした原液の濾過をはじ
め、フィルターケーク(目詰まり)が除々に大きくなっ
ていくに従って抵抗が増大し、圧力が限界に達したら濾
過操作は中止される。そこで堆積したフィルターケーク
(目詰まり)を落としてフィルターを清浄にする。上記
のように、プレコートの生成、濾過、清浄が濾過の一サ
イクルとなる。フイルターを用いて懸濁粒子を分別する
場合、上記のようにミクロ粒子が互いに結合しないよう
にボデイフィードする必要があること、及びフイルター
の目詰まりを定期的に交換又は清浄にしなければならな
いことから、連続的に濾過することが出来ない。また、
濾過操作によって、ミクロ粒子を大きさ毎に分別するた
めにはフイルターの種類をその都度変更する必要がある
等の問題点がある。この発明は、従来のフイルターによ
る濾過操作の有するこのような問題点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、粒径を異にする種々
の懸濁粒子及び分散粒子を含有した液体を霧化装置によ
って霧化し、放出されるエアロゾル(ミクロ状液滴)内
にそれより小さなミクロ粒子を包含させ、該放出エアロ
ゾル放出経路においてミクロ粒子を回収することを特徴
とする液体のエアロゾル化によるミクロ粒子の分別方法
を提供することである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ために、この液体のエアロゾル化によるミクロ粒子の分
別方法は、粒径を異にする種々の懸濁粒子及び分散粒子
を含有した液体を霧化装置によって霧化し、放出される
エアロゾル(ミクロ状液滴)内にそれより小さな粒径を
有する前記液体内の懸濁粒子及び分散粒子を包含させ、
放出エアゾルと共にミクロ粒子を回収するようにしてあ
るものである。
【0005】
【作用】粒径を異にする種々の懸濁粒子及び分散粒子
(ミクロ粒子)を含有した液体に対して粒径を異にする
エアロゾルを適宜に得られる霧化装置によって、あらか
じめ決められた粒径の液滴を得られるように霧化せし
め、該液滴内にそれより小さなミクロ粒子を含んだ状態
のエアロゾルが発生し放出され、これを回収することに
よって一定の粒径のミクロ粒子のみを選別する。このよ
うな霧化工程を通じて液滴の粒径を次第に大きくするこ
とによって、小さな粒径のミクロ粒子から順次により大
きな粒径のミクロ粒子の順に回収出来るようにしたもの
である。
【0006】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1に示すものは、超音波霧化装置の一例であって、霧化
室1の下部には貯水槽2が形成され、貯水槽2の底板3
に適数個の超音波振動子4a、4b、4cが装着されて
いる。種々の粒径のミクロ粒子を含んだ液体5が給水管
6より貯水槽2に供給される。貯水槽2の所定位置に
は、望ましい水位を検知すべくフロートスイッチ7を配
設してある。貯水槽2にミクロ粒子を含んだ液体5の入
った状態で、超音波振動子4a、4b、4cを順次に作
動させれば、貯水槽2内の液体が霧化し、貯水槽2内の
液面が変化すると、フロートスイッチ7がその液面の変
化を検知し、給水管6のバルブの開閉を指示することに
よってほぼ液面を一定に保つようにしてある。霧化室1
の上方部は、霧化室1とその内部を連通するようにエア
ロゾル回収管8が取り付けられ、エアロゾル回収管8の
端部には回収容器9が設けてある。一端にエアーコンプ
レッサー10を配設してなるエアー供給管11を霧化室
1に開口させてあるから、エアーコンプレッサー10を
作動させエアーを強制的に霧化室1に供給させることに
よって、霧化室にて発生したエアロゾルはエアロゾル回
収管8より回収容器9に回収出来る。粒径を異にするミ
クロ粒子を含んだ液体を順次に霧化することによって、
より大きなミクロ粒子のみが貯水槽2に濃縮され、この
濃縮された液体を適宜に排出するための排水管12が貯
水槽2の底部に設けてある。前記の超音波霧化装置によ
って得られる粒径は図2に示すようにその振動子の周波
数が大きくなるに従って小さくなる。 実験例 エアロゾル発生装置内の貯水槽内に0.2ミクロン及び
2ミクロンのポリスチレン粒子を懸濁させ、130〜1
35ml/時間の噴霧量、発振周波数1.7メガヘル
ツ、エアロゾルの平均粒径4ミクロンで前記装置を作動
させて、前記貯水槽内の水を経時的に採取し、走査型電
子顕微鏡で観察したところ、作動前は0.2ミクロンの
ポリスチレン粒子と、2ミクロンのポリスチレン粒子と
の割合は75対1であったが、作動後2時間では4対1
に、更に作動後4時間では1.3対1の割合となった。
この実験の結果は0.2ミクロンのポリスチレン粒子が
選択的にエアロゾルに包含されて排出されたことを示し
ている。図3に示すものは、他の霧化装置、即ち圧縮空
気利用の霧化発生装置の断面図であって、図において、
上部が湾曲した容器の下部に35〜270KPa(5〜
40psig)に加圧された圧縮空気をその圧縮空気孔
20に送り、細管又はオリフイス21から高速度で噴出
させる。Bernoulli効果のため噴出口22付近
に低圧部が発生し、液体が液溜り23から液体供給管2
4の細管25を通って吸い上げられる。液体は、この細
管出口では細かな線状になっているが、気流中を運ばれ
ていくあいだに引き延ばされ、ついには分裂して細かな
液滴となる。噴霧された液滴は衝突湾曲内壁面26に衝
突し、そこで大きな液滴は除去され、液溜に戻る。非常
に細かな液滴だけがエアロゾル回収管27を経て回収容
器28に回収される。使用圧力40psig、流量11
l/minでは霧化液滴の粒子は4.2ミクロンであっ
た。このような圧縮空気利用の霧化発生装置において圧
縮空気の圧力を変えることによって適宜に粒径を変える
ことが出来る。更に、図4に示すものは、振動オリフィ
ス型エアロゾル発生装置であって、これは注射器型ポン
プを使って液体供給管30より液体を供給し、小さなオ
リフィス31(直径5〜20ミクロン)から液体を噴出
させ細線状の液体を形成させる。オリフィス31は圧電
結晶32によって細線状の液体の長さ方向に従って振動
させられており、この振動によって細線状の溶液が粉砕
され、粒状を形成する。この際、発生する液滴を稀釈
し、分散させるために分散空気供給管33より分散空気
を供給する。なお、34は液溜めである。粒径の大きさ
は液体の供給量と、オリフィス板の振動数をかえること
によって一定範囲で変えることが出来る。その他、霧化
装置として図示は省略するが、回転円板型エアロゾル発
生装置として知られているのがある。これは、直径数セ
ンチの水平板を7000rpmで回転させる。液体は一
定の割合で円板の中心に導入せられると共に液体は遠心
力によって薄膜を形成しながら円板の端部に運ばれる。
この薄膜は、端部で細線状の液体になり、粉砕され微細
な液滴になる。粒径の大きさは円板の半径と角速度を変
えることによって決まる。前記のような種々の霧化装置
は、霧化条件を適宜に変えることによってその粒径を変
えることが出来るものである。
【0007】
【発明の効果】請求項1の液体のエアロゾル化によるミ
クロ粒子の分別方法においては、粒径を異にする種々の
懸濁粒子及び分散粒子を含有した液体を霧化装置によっ
て霧化し、放出されるエアロゾル内にそれより小さな粒
径の懸濁粒子及び分散粒子を包含させ、該放出エアロゾ
ル放出経路において回収することとしてあるので、種々
の粒径のミクロ粒子を含む液体に対して粒径のより小さ
なミクロ粒子のみを除去することによって粒径のより大
きなミクロ粒子のみを濃縮することができる。又、目的
物質がより小さなミクロ粒子の場合、不要物質であるよ
り大きなミクロ粒子とを簡単に分別することで、目的物
質の精製が出来る。しかも、本発明によると、従来のフ
ィルターにおける濾過による場合のように、粒子の凝集
の改善、濾過助剤の使用、及びフイルターの目詰まりに
よる定期的なフィルターの交換、及び操作の中断等をす
ることなく、これらの濃縮及び精製等の分別の操作を連
続的に行うこともできるものである。請求項2の液体の
エアロゾル化によるミクロ粒子の分別方法においては、
エアロゾルの粒径を複数段階にわたって変更し得る霧化
装置となし、粒径を異にする種々の懸濁粒子及び分散粒
子を含有した液体を前記霧化装置によって小さな粒径の
エアロゾルから大きな粒径のエアロゾルへ順次に霧化す
ることより、放出されるエアロゾル内にそれより小さな
粒径の懸濁粒子及び分散粒子を包含させ、該放出エアロ
ゾル放出経路において回収することとしてあるので、発
生するエアロゾルの粒径を小さなものから大きなものに
連続的(或いは段階的)に変えることにより、ミクロ粒
子をその大きさに従って小さなものから順次に連続的に
取り出すことが出来るものである。従来のフイルターに
よる濾過では、分別しようとする粒径を変える場合には
フィルターの種類を変える必要があったが、本発明では
エアロゾルの粒径を変えることで簡単にこの目的を達成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波霧化装置の実施例を示す断面図
【図2】振動子の周波数と粒径との関係を示す粒径直線
【図3】圧縮空気利用の霧化発生装置の断面図
【図4】振動オリフィス型エアロゾル発生装置の断面図
【符号の説明】
1..霧化室 2..貯水槽 3..底板 4..超音波振動子 5..液体 6..給水管 7..フロートスイッチ 8..エアロゾル回収管 9..回収容器 10.エアーコンプレッサー 11.エアー供給管 12.排水管 20..圧縮空気孔 21..オリフイス 22..噴出口 23..液溜り 24..排水管 25..細管 26..衝突湾曲内壁面 27..エアロゾル回収管 28..回収容器 30..液体供給管 31..オリフィス 32..圧電結晶 33..分散空気供給管 34..液溜め

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒径を異にする種々の懸濁粒子及び分散粒
    子を含有した液体を霧化装置によって霧化し、放出され
    るエアロゾル内にそれより小さな粒径の懸濁粒子及び分
    散粒子を包含させ、該放出エアロゾル放出経路において
    回収することを特徴とする液体のエアロゾル化によるミ
    クロ粒子の分別方法。
  2. 【請求項2】エアロゾルの粒径を複数段階にわたって変
    更し得る霧化装置となし、粒径を異にする種々の懸濁粒
    子及び分散粒子を含有した液体を前記霧化装置によって
    小さな粒径のエアロゾルから大きな粒径のエアロゾルへ
    順次に霧化することより、放出されるエアロゾル内にそ
    れより小さな粒径の懸濁粒子及び分散粒子を包含させ、
    該放出エアロゾル放出経路において回収することを特徴
    とする液体のエアロゾル化によるミクロ粒子の分別方
    法。
JP35114991A 1991-11-08 1991-11-08 液体のエアロゾル化によるミクロ粒子の分別方法 Pending JPH05184848A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049220A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 粒子の分離方法と分離装置
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WO2015129478A1 (ja) * 2014-02-27 2015-09-03 オムロンヘルスケア株式会社 ネブライザおよびネブライザキット

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