JPH05184381A - 組換えgrfの製造方法 - Google Patents

組換えgrfの製造方法

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JPH05184381A
JPH05184381A JP4142942A JP14294292A JPH05184381A JP H05184381 A JPH05184381 A JP H05184381A JP 4142942 A JP4142942 A JP 4142942A JP 14294292 A JP14294292 A JP 14294292A JP H05184381 A JPH05184381 A JP H05184381A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は組換えヒトGRF−OHの製造方法
を提供する。 【構成】 本発明の方法は、ヒトGRF−OH(44)
または少なくともその最初の37個のアミノ酸を有する
生物学的に活性なそのフラグメントをコードする構造遺
伝子を含有する複製可能な微生物発現ビヒクルで形質転
換した細菌を発育させ、組換え遺伝子の発現を誘導し、
誘導期間の終了時に微生物を溶解させ、微生物の細胞構
成成分よりGRF−OHを分離することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】最近Salk InstituteのGu
illeminおよび共同研究者は、彼等が成長ホルモ
ン放出因子(growth hormone rele
asing factor GRF)と称する、一群の
近縁物質の単離、合成および生物活性を報告した〔Sc
ience,218,585−587(11月5日、1
982)、また、New York Times,10
月29日、1982、1頁、カラム2をみよ〕。この因
子は、数10年に及んで科学者が求めていたが、天然に
微量しか存在しないので、今日までそのような研究に成
功しなかった。
【0002】GRFの単離がうまくいったのは、1部に
は、末端巨大症をともなうすい臓腫瘍により、GRFが
異所性に大量に生産されることの発見にもとづいてい
る。すい臓腫瘍に由来する3つの型のGRFつまり、G
RF−44、GRF−40、およびGRF−37が観察
された。GRF−44は、GRF−40の完全なアミノ
酸配列を含有し、これのカルボキシル末端が4アミノ酸
だけ伸びている。GRF−40もまたGRF−37の完
全なアミノ酸配列を含み、それのカルボキキシル末端が
3アミノ酸だけ伸びている。さらにGRF−44はアミ
ド化カルボキシ末端を有するが、GRF−40およびG
RF−37ではカルボキシ末端は遊離カルボキシ基であ
る。
【0003】GRF−44のアミド化形は、恐らく親分
子で、インビトローでは最高の生物活性が示されてい
る。しかし、これら3種のペプチドは、インビボーでは
みかけ上等しい活性を示す。さらにGRFからアミノ末
端チロシンを除くと生物活性は完全に消失する。それで
分子の活性中心がこのアミノ末端アミノ酸で開始してい
ることが分る。
【0004】動物の生長は、一連の生物調節性の分子に
より調節されていると信じられる。そこで、視床下部は
GRFを生産し、ついで、これが脳下垂体に作用して生
長ホルモンを放出させる。この脳下垂体は、ソマトスタ
チンおよびインスリン生長因子(IGF)により、負の
フイードバックコントロールされている。GRFは著し
い活性を有し、ED50は約50fmole/mlまたは
75pg/mlで、血液中にマイクログラム/mlレベ
ルの成長ホルモンを放出することが分った。それで、G
RFは、生長ホルモンによる治療を要する領域の大部分
で治療に用いうる。このような治療に使用の例として、
脳下垂体性小人症、生長ホルモン生産の異常による糖尿
病、傷の治癒の促進、火傷の治療、および加令の遅延な
どがある。生長ホルモン自体に比して活性がすぐれてい
るので、GRFは、農業の分野で用いて大いに有利であ
る。農業用の用途には、たとえば、肉をうる目的での鳥
または動物の発育を促進し、早い時期に市場に出し、ま
たは、飼育に際し、等しい時間でより大きな動物を生産
することが可能となる。さらに、GRFは、乳牛でミル
クの生成を促進し、にわとりで卵の生産を増加さすのに
役立つであろう。
【0005】種々の形状のGRFの分子の大きさは、従
来法による固体相または溶液相ペプチド合成法を可能と
する程度であるが、これらの治療上に有用な物質を大規
模に生産するのに、組み換えDNA技術の使用が有利で
ある。
【0006】化学的方法で合成された遺伝子を用いて組
み換え哺乳類ペプチドを生産するための方法が、この方
面の技術ではすでに知られている。たとえば、化学的に
合成された遺伝子を用いてcoli に組み換えヒ
トソマトスタチンを生産さすことが報告された(Sci
ence 198,1956(12月9日、197
7)。この遺伝子は、プラスミドpBR322上の
coliベーター−ガラクトシダーゼに融合させた。こ
のキメラプラスミドDNAでcoliを形質転換す
ると、ソマトスタチンに対応するアミノ酸配列を含むポ
リペプチドの合成に導びく。シアノゲンブロマイドで処
理し、キメラ蛋白質より生物活性ソマトスタチンを特異
的に切り出した。この操作は、U.K.特許願2,00
7,675Aにより詳細に記載されている。より最近に
は、実質的により大きな合成遺伝子が合成されそしてク
ローン化された。たとえば、ヒト白血球インターフェロ
ンに対する遺伝子がある(Nature 292,75
6−761〔1981〕)。
【0007】本発明は、宿主微生物中にあって適切なプ
ロモーターオペレーター配列にコントロールされて既知
の方法で発現させうる、GRFの既知の形のそれぞれを
コードする構造遺伝子の製造方法を提供する。この方法
は、つぎの課程を包含する。 a)適当な順序で結合さすと、GRFのアミノ酸配列を
コードするDNA鎖を与える、第1の1連のオリゴデオ
キシリボヌクレオチドフラグメントを調製し、 b)適当な順序で結合さすと、上記のコード鎖に相補的
なDNA鎖を与える、第2の1連のオリゴデオキシリボ
ヌクレオチドフラグメントを調製し、 c)第1の1連と第2の1連のフラグメントの相互に相
補的な部分を水素結合させて、2本鎖DNA構造物(複
数)とし;そして d)それらの2本鎖DNA構造物を連結させて望むGR
F構造遺伝子とする。 生ずる遺伝子は、上記GRF形のひとつをコードする。
本発明のさらに別の特徴として、GRFをコードする構
造遺伝子と、各末端に制限エンドヌクレアーゼ認識サイ
トを表わす接着末端とを含有する2本鎖ポリデオキシリ
ボヌクレオチドを提供する。本発明のさらに別の特徴と
して、該GRFの微生物による発現を行なわせうるDN
Aと操作により連結させた、GRFをコードするDNA
配列を提供する。
【0008】本発明のさらに別の特徴として、第1のエ
ンドヌクレアーゼ認識サイトと、GRFをコードする構
造遺伝子と、第2のエンドヌクレアーゼ認識サイトとを
包含する、組み換え微生物クローニングビヒクルを提供
する。また、形質転換された微生物中でGRFを発現し
うる、複製しうる微生物性発現ビヒクルを提供する。こ
のような発現ビヒクルは、組み換え技術において用いら
れて来た酵母または細菌のような微生物宿主を形質転換
して、適当な条件で発酵された時に実質的な量で望むG
RFを与える微生物を提供する。本発明のさらに別の特
徴として、これらの発現ビヒクルで形質転換された微生
物も包含する。最後に本発明の別の特徴は、発酵ブロス
よりGRFを分離しそして精製し、殺菌蛋白質を本質的
に含有しない、それで治療剤として適当なGRFを与え
ることを包含する。
【0009】本発明の有利な具体例を図面に示してあ
る。
【0010】図1は、バクテリオファージラムダーPL
プロモーターを含有する、有利な、クローニングしそし
て発現するベクター(pRC23)をうる操作の概略を
模式的に示す。このベクターを構築するには、“コンセ
ンサス”リボゾーム結合サイト含有合成オリゴヌクレオ
チド(Scherer等、Nucleic Acids
Research,3895〔1980〕)をPL
プロモーター含有250 bp Bgl II−Hae
IIIフラグメントに連結させ、そして、連結生成物
をプラスミドpRC2中に挿入する。pRC23の構築
についてのさらに詳細は、たとえばヨーロッパ特許願N
o.89676をみよ。
【0011】図2は、GRF−OH(44)のアミノ酸
配列をコードするヌクレオチド配列の構造を模式的に示
す。示してあるように、発現ベクターに挿入するための
制限エンドヌクレアーゼ認識サイトを両端に有する二本
鎖遺伝子も示してある。
【0012】図3は、GRF−44のアミノ酸配列をコ
ードする合成遺伝子のコード鎖を示す。追加して、制限
エンドヌクレアーゼ認識サイトも示してある。示してあ
る構造遺伝子は、両端が、適当なPL リンカー配列では
さまれ、クローニングし発現するためのベクター中への
挿入を容易としてある。天然GRF(44)のペプチド
配列はアミド末端で終っているが、対応する組み換えG
RFの末端は遊離カルボン酸で、それで組み換えGRF
(44)をGRF−OH(44)と以降称すことにす
る。
【0013】図4は、PL リンカー末端もあわせた、G
RF−OH(44)の合成構造遺伝子の構築に用いられ
る18個の1連のオリゴデオキシリボヌクレオチドフラ
グメントを示す。プライムを付した番号を有するフラグ
メントは、相補的遺伝子鎖である。
【0014】図5は、GRF−OH(44)のための合
成構造遺伝子のアミノ末端セクションを構築するための
フローチャートである。フラグメントの番号は図4と同
じである。
【0015】図6は、GRF−OH(44)のための合
成構造遺伝子のカルボキシ末端セクションを構築するた
めのフローチャートである。図4のフラグメント番号を
用いてある。
【0016】図7は、親プラスミドpRC23よりGR
F−OH(44)を発現しうる組み換えプラスミドを構
成するためのフローチャートを示す。示すように、GR
F合成遺伝子のN(アミノ末端)およびC(カルボキシ
末端)フラグメントをまず結合させ、ついでプラスミド
に挿入する。AmpR は、アンピシリン抵抗性の遺伝子
を示す。種々の制限エンドヌクレアーゼ特異的切断サイ
トは、たとえばPstI,Bgl II,EcoRI,
Sa1のように示してある。pRC23上にふつう見出
だされるテトラサイクリン抵抗性(TetR )の遺伝子
は、Salサイトでの制限カットで除かれていることに
留意されたい。それで、組み換えプラスミドはスクリー
ニングに際してはアンピシリン抵抗性のみを示す。
【0017】図8は、オリゴヌクレオチド1,4,5,
9,11,15および20の合成に用いられる固体担体
ホスファイト法に用いられるガラス担体法での付着(l
oading)を模式的に示す。この方法は、Matt
eucciおよびCaruthers,J.Am.Ch
em.Soc.103,3185(1981)の応用で
ある。
【0018】図9は、固体担体ホスファイト法を用いる
オリゴヌクレオチド合成スキームの模式的なアウトライ
ンを示す。
【0019】図10は、固体担体ホスファイト法におい
て、固体担体よりオリゴヌクレオチドを除保護し遊離さ
すための模式的アウトラインを示す。
【0020】図11は、フラグメント2,3,6,7,
8,10,12,13,14,16,および17の調製
に用いる固体担体トリエステル法における官能基中間体
を一般化して示してある。方法はDembek等、J.
Am.Chem.Soc.103,706(1981)
の応用である。
【0021】図12は、固体担体トリエステル法により
オリゴヌクレオチドを構築する際に用いる反応スキーム
の模式的アウトラインを示す。
【0022】図13は、オリゴヌクレオチドフラグメン
ト14−18(図6)に代えるための配列14′,1
5′および16′およびこれらのフラグメントを含有す
る遺伝子セグメントの部分的構成(連結点は矢印で示
す)を示す。この単位は遺伝子セグメント1−13に連
結させて、GRF−OH(37)生成のための構造遺伝
子の形成に用いうる。
【0023】図14は、オリゴヌクレオチドフラグメン
ト14−18(図6)に代えるための配列14″,1
5″および16″および、これらのフラグメントを含有
する遺伝子セグメントの部分的構成(連結点は矢印で示
す)を示す。この単位は遺伝子セグメント1−13に連
結させてGRF−OH(40)生成のため構造遺伝子の
形成に用いうる。
【0024】図15は、NおよびCフラグメントモノマ
ーを用いてGRF−OH(44)を発現しうる組み換え
プラスミドを構築するためのフローチャートを示す。
【0025】つぎに本発明を詳しく記載してゆく。 GRFをコードする遺伝子の調製 GRFのいずれか、つまり、GRF−OH(44)、G
RF−OH(40)およびGRF−OH(37)をコー
ドするDNAを、遺伝コードによるコドンを選択し調製
しうる。調製および精製が容易のために、たとえば約1
4から約20のヌクレオチドのオリゴデオキシリボヌク
レオチドフラグメントを別々に調製しておき、それらを
合体して望む配列とする。つまり、便利な大きさのオリ
ゴデオキシリボヌクレオチドフラグメントを、第1の系
列および第2の系列について調製する。第1の系列は、
適当な順序に結合さすと、GRFをコードするDNA鎖
(図3、フラグメント1,3,5,7,9,11,1
3,15および17)を与える。第2の系列もまた、適
当な順序に配列すると、上記のコード鎖に相補的な鎖
(図3、フラグメント2,4,6,8,10,12,1
4,16および18)を与える。コード鎖および相補鎖
のフラグメントは、それらの自己集合性が、フラグメン
トブロックの接着末端の水素結合で促進させるように、
なるべくは重複させる。集合させたあと、2量体のNお
よびCフラグメントについては図5および図6に示すよ
うに、なるべくは2段階アプローチで、または、より有
利には、単量体NおよびCフラグメントについて図15
に示すようにして、従来法により連結させて構造遺伝子
を完成する。
【0026】遺伝コードは縮重しているので、あるアミ
ノ酸配列についてのコドンの選択には実質的な自由度が
ある。図2をみよ。さしあたり、微生物ゲノムの発現に
おいて有利とされるコドンを優先利用した。
【0027】それで、遺伝子が殺菌および酵母の発現ベ
クターに適当であるように、E.coliに有利なコド
ンを酵母の発現コドンにも用いるのは理由あることであ
ろう。選んだ遺伝子配列はまた、遺伝子の組立ておよび
それの引続く分析を容易にする便宜な制限サイトを提供
する。GRFについて選択した配列は、コンピューター
−スキャンして、組立て中のオリゴヌクレオチドの適切
な連結を妨げるかも知れない、自己相補性およびくり返
し配列がないことを確認した。
【0028】E.coliにおいて発現さすために、G
RFのコード配列の前方にATG開始コドンをおき、後
方には1個のTAA翻訳停止コドンをおいた。発現ベク
ター中に挿入するのに便宜なように、遺伝子の始まりお
よび終わりにEcoRI末端をおいた。発現ベクター中
に挿入するための別のサイトとして、クローン化された
遺伝子の迅速Maxam−Gilbert配列決定を容
易にするために、コドン配列に続いてSal Iサイト
を導入した。
【0029】発現ベクターの調製 本発明を実施するのに用いる有利な発現ベクターは、ハ
イブリドリボゾーム結合サイトを含有する。ハイブリド
RBSが由来するリボゾーム結合サイトは、DNAによ
りコードされたRNA配列を含有する。宿主における翻
訳の開始にRBSが必要である。RBSは、本質的に、
(1)翻訳を開始させるATGコドン(すべての既知の
E.coli遺伝子生成物は、アミノ酸メチオニンから
始まる。これはそのあとで切り取られても取られなくて
もよい);(2)Shine−Dalgarno(S
D)配列(Shine,J.およびDalgarno,
L.,Nature 254,34〔1975〕)とし
て知られる、16SリボゾームRNAの3′末端におけ
る塩基に相補的の3から9個の塩基配列;および(3)
リンカー領域として知られるこれら2つの配列のあいだ
に存在する塩基配列より本質的に成立つ。
【0030】本発明の有利な具体例となる発現ベクター
は、バクテリオファージラムダーDNAより分離されそ
してtetR 遺伝子ampR 遺伝子とのあいだに挿入さ
れたPL プロモーターを含有する、プラスミドpBR3
22の誘導体である。PL は、ラムダーcIリプレッサ
ーにより能率的にそして具合よくコントロールされうる
非常に強いプロモーターなので選択された。リプレッサ
ーをコードする遺伝子は変異cIts2またはcIts
857を有し、これはリプレッサーに対し温度感受性と
する。30℃でリプレッサーは正常に働らき、約37−
42℃では不活化される。そして、PL プロモーターは
30℃で抑制され(切れ)そして42℃で抑制が取れる
(入る)。PL プロモーターをコントロールするこの能
力で、培養物は、約30から36℃で遺伝子生成物を発
現しないで培養物を発育させ、温度を約37から42℃
まで上昇さすと望むGRF生成物を生産する方向へシフ
トする。
【0031】本発明で使用する有利なベクターはまた、
SD配列の末稍の方(3′方向に向けて下流)にEco
RI制限サイトを有し、種々のハイブリドRBSを構築
する手段を与える。SD配列をGRF構造遺伝子のAT
G開始コードに結合するためのEcoRIサイトを用い
てハイブリドRBSが構築されると、EcoRIを用い
る制限によりさらに変型しうる。つまり末端をKlen
ow Polymerase Iで充填し、2つの生成
する平滑末端をT4 DNAリガーゼによる連結により結
合する。
【0032】本発明により提供されるGRFに対する新
規構造遺伝子と組合わせた別の発現ベクトルを製造する
のに、他のコントロール要素を用いることも本発明の範
囲内にある。明らかに、必要とするプラスミド中に遺伝
子の挿入を可能とするためには、末端にある程度の変型
が必要とされうるであろう。
【0033】本発明のもっとも広い特徴に従い細菌に用
いるための適当なシステムには、lacプロモーターオ
ペレーターシステム、アラビノースオペロン(phi
80dara)またはコリシンEl、ガラクトース、ア
ルカリホスファターゼまたはトリプトファンオペロンが
ある。同様にADHシステムを酵母において発現さすの
に用いうる。
【0034】微生物 形質転換に適当な単細胞微生物が多数に知られる。特
に、細菌、かびおよびもがある。形質転換に有利な微生
物には、E.coli株のような細菌、Bacillu
Subtilisおよび類似のバチラッセーがあ
る。酵母も形質転換に有利な群の微生物がある。本発明
の有利な具体例において、形質転換を受ける微生物は、
英国特許願No.2055382A記載のE.coli
K−12菌株294である。この微生物の株はthe
American Type Culture Co
llection,ATCC Accession N
o.31446および31448として、1978年1
0月28日に寄託され、入手しうる。他の適当なE.c
oli株、たとえばE.coli MA210またはR
RIを用いうる。
【0035】本発明をさらにつぎの実施例で説明する。 例1 図1に示すように、 "コンセンサス”RBS〔Sche
rrer等 Nucleic Acid Resear
ch,,3895(1980)〕を含有する合成オリ
ゴヌクレオチドを、ラムダーPL プロモーターを含有す
る250bpBgl II−Hae IIIフラグメン
トに連結させ、連結生成物をpRC2中に挿入すること
により、pRC23を構築した。この構築の詳細を下記
する。
【0036】ラムダーPL プロモーターを含有する25
0塩基対(bp)DNAフラグメントを分離するため
に、450bp Bgl II−Hpa I DNAフ
ラグメント(ラムダDNA配列の1981年11月バー
ジョンのbp35260から35710まで)の1μg
をHae IIIで消化し生成物を5%ポリアクリルア
ミドゲル中調製用ゲル電気泳動で分離した。250bp
Bgl II−HaeIIIフラグメントの約200
μgを、図1に示した合成オリゴヌクレオチドのそれぞ
れの60pmolesに連結させた。これらのヌクレオ
チドは、Nucleic Acids Researc
h,,3895(1980)にScherer等が記
載したようなコンピューター分析により生成された "コ
ンセンサス”リボゾーム−結合サイト配列の大部分を含
有する。連結された分子はBglIIおよびEcoRI
で消化し(オリゴマー除去のため)そしてゲル電気泳動
で精製した。連結生成物は、ついで、やはりBgl I
IおよびEcoRIで消化したpRC2に連結させた。
pRC2は、pBR322の誘導物で、EcoRIサイ
トに隣接して位置するBgl IIサイトを有する(図
1をみよ)。E.coli RRI(pRK248cI
ts)の形質転換は標準方法を用いて行ない、アンピシ
リン(50μg/ml)含有培地上で30℃で転換物を
選んだ。50個の転換物を得た。これらのうちの8個か
らDNAを分離し、Hinc IIで消化して分析し
た。8個のうち6個は予期された制限パターンを示し、
これらのうちのひとつをMaximam−Gilber
tヌクレオチド配列分析に処すると、予期された構成
(pRC23と称する)であることが確かめられた。
【0037】例2 3′−O−スクシニルヌクレオシド調製のための標準法 5′−O−ジメトキシトリチルおよびN−保護デオキシ
ヌクレオシド(2.5mmole)を乾燥ピリジン(5
ml)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(0.3
g)に溶解する。コハク酸無水物(2.0mmole,
0.2g)を加え、溶液は室温で24時間かくはんす
る。反応完了後、溶媒を減圧で蒸発させ、乾燥ゴム状物
にトルエン(10ml)を加え蒸発さす。2度行なう。
残留物は塩化メチレン(30ml)に溶解し、溶液を氷
冷くえん酸で抽出する。有機相は水15ml宛2度洗
い、無水硫酸マグネシウム乾燥する。生成物より脱トリ
エチル化するのを避けるために、塩化メチレン溶液に約
0.3mlのピリジンを添加する。塩化メチレン溶液は
約10mlに濃縮し、サクシニル化されたヌクレオシド
を、ヘキサン:エーテル(1:1、v/v、250m
l)中に加えて分離する。沈殿は濾取し、減圧乾燥す
る。
【0038】例3 サクシニル化ヌクレオシドのp−ニトロフェニルエステ
ル製造の標準法 サクシニル化ヌクレオシド(1mmole)をピリジン
(0.3ml)含有乾燥ジオキサン(3ml)に溶解す
る。上記の溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド(D
CC)(5mmole,900mg)およびp−ニトロ
フェノール(0.22g,1mmole)を加える。溶
液は2時間かくはんする。ジシクロヘキシル尿素の沈殿
を遠心除去する。上清をそのまま、つぎの実施例に示す
ように、樹脂へのカップリングに用いる。
【0039】例4 固体担体ホスファイト法のための、サクシニル化ヌクレ
オシドの樹脂への縮合 Pierce Long Chain Alkylam
ine/CPG(孔直径調節ガラス)担体(孔直径50
0Å、粒子の大きさ125−177μ)の25ml(約
10g)の試料を25mlの乾燥ジメチルホルムアミド
(DMF)に溶解する。サクシニル化ヌクレオシドのp
−ニトロフェニルエステル含有溶液を上記懸濁液に添加
する(図8)。内容物を24時間ふる。誘導体とした樹
脂を分け、乾燥DMFで30ml宛3度、ジオキサンで
30ml宛5回、メタノールで30ml、3回、そして
最後に無水エーテルで30ml宛3回洗う。未反応アミ
ノ官能基は、担体を、乾燥ピリジン(25ml)、N,
N−ジメチルアミノピリジン(250mg)および無水
酢酸(5ml)と反応させて(2時間、室温)保護す
る。この固体担体を濾過し、メタノール(5回、30m
l)および無水エーテル(2回、30ml)で順次洗
う。
【0040】ヌクレオシドを付着させた樹脂の約1mg
量を、アセトニトリル(1ml)中で0.1Mのトルエ
ンスルホン酸で処理する。赤−オレンジ色状に、樹脂よ
り遊離されたトリチルカルボニウムイオンを集め、アセ
トニトリルで適当に希釈して498nmでの光学密度を
測定する。4回測定を平均して担体へのヌクレオシドの
付着の程度を知る。いくつかの異なる樹脂への付着実験
で得られた付着の範囲は、22−25μmoleヌクレ
オシド/g固体担体である。
【0041】例5 ヌクレオシドの5′−O−ジメトキシトリチル−3′−
O−ホスホロアミダイト誘導体の標準的製造 図9に示すように、BeaucageおよびCarut
hers,Tetrahedron Letters
22,1859(1981)の方法に従い、5′−O−
ジメトキシトリチルヌクレオシド(5mmole)を乾
燥した酸不含のクロロホルムに溶解する。この溶液にジ
イソプロピルエチル−アミン(2.74ml,15.7
4mmole)を加え、ついでジメチルアミノ−メチル
ホスホノモノクロリダイト(CH3 OP(Cl)N(C
3 2 )を1から2分かけて加える。反応混合物は1
75mlの酢酸エチルを用いて分液ロ斗に移す。有機混
合物は飽和食塩水(75ml,4回)で抽出する。酢酸
エチル相は硫酸ナトリウムで乾燥する。溶液は濃縮して
油とし、酢酸エチル(乾燥)に溶解して、50mlの溶
液とする。この溶液をあらかじめドライアイス−アセト
ンで冷却したn−ヘキサン(250ml)に滴加して生
成物を沈殿させ、濾取し、室温で高真空中で17時間乾
燥する。4種のヌクレオシド誘導体のすべてについて約
80%の収率となった。ジメチルアミノホスホロアミダ
イトの試料はマイナス14℃でアルゴン中に保存した。
【0042】例6 ホスファイト法によるフラグメントNo.1 5′−A
ATTCTATGTATGCTGA−3′の固体担体法
合成 段階1: 5′−O−ジメトキシトリチル−デオキシア
デノシンを付着させたガラス担体(435mg、10μ
moleジメトキシトリチル−デオキシアデノシン/g
担体)を、ジクロルメタン(2ml)中0.2Mジクロ
ル酢酸を用い、懸濁液を1.5分振ることにより脱トリ
チル化した。担体はジクロルメタン(5ml宛、2回)
で洗った。数秒間のジクロルメタン反復処理で、確実に
脱トリチル化された。
【0043】担体は、つぎの順序で洗った。 a) ジクロルメタン中1%トリエチルアミン(5m
l、2回) b) 無水アセトニトリル(3ml、9回) 段階2: ジメトキシトリチル−デオキシグアノシンの
ジメチルアミノホスホロアミダイトの溶液(2mlの無
水アセトニトリル中100μmole)を担体に加え、
ついでテトラゾール溶液(2mlのアセトニトリル中2
50μmole)を加えた。懸濁液は5分間振り、減圧
濾過し、無水アセトニトリルで洗った(4×5ml)。 段階3: 約10mgのN,N−ジメチルアミノピリジ
ンを含有するピリジン中無水酢酸(0.4ml)の溶液
2mlを担体と2分間振り、未反応ヒドロキシル官能基
を保護し、保護された担体はアセトニトリルで洗った
(5ml、4回)。 段階4: ヨー素(0.2M)をテトラヒドロフラン/
水/2,6−ルチジン(2:1:1 v/v)を、保護
された担体と0.5分振り、乾燥アセトニトリルで洗い
(5ml、6回)そしてジクロルメタンで洗った(5m
l、2回)。
【0044】段階4の生成物で段階1を反復し、5′−
O−ジメトキシトリチルチミジンのホスホロアミダイト
誘導体で段階2を反復し、最後に段階3および4を反復
する。ついでサイクル(段階1から4まで)を順次にそ
れぞれのヌクレオシドを加えて反復してゆき、デオキシ
シチジン(dC)、デオキシグアノシン(dG)、チミ
ジン(T)、デオキシアデノシン(dA)、T,dG,
T,dA,T,dC,T,T,dAおよびdAの相当す
るホスホルアミド誘導体をそれぞれに加えてゆき、5′
−方向に鎖を伸ばして望むフラグメントとする。
【0045】例7 担体よりオリゴヌクレオチドの除保護および遊離 例6で得られたオリゴヌクレオチド−結合担体の試料
(150mg)を、1,4−ジオキサン(0.25m
l)、0.25mlの無水トリエチルアミンおよび0.
125mlのチオフェノールの混合物で室温で30分処
理した。樹脂を濾取し、メタノールで洗い(2ml、4
回)、濃水酸化アンモニウムで50℃で17時間水解し
た。樹脂をペレット状とし、上清を減圧濃縮し、水(1
ml)に再溶解した。オリゴヌクレオチドの溶液は0.
45ミクロンのフィルターを通して非常に細かい懸濁物
を除き、高速液クロで分画した。条件は、pH7.0、
50℃、0.05Mトリエチルアンモニウムアセテート
中10−30%グラジェントでC18逆相Microb
ondapak(Waters Assoc.)カラム
を用いた。よく分かれたジメトキシトリチル含有生成物
を集め、濃縮し、室温で0.5時間80%酢酸水溶液で
処理した。酢酸を蒸発させたあと、試料を水に溶解しエ
ーテル抽出しトリチルアルコールを除いた。望むオリゴ
ヌクレオチドを含有する水層を分け、高速液クロで純度
をみた。いくつかの場合に、この段階での2回目の精製
が、均質生成物をうるのに必要であった。純度の最終的
評価には、変性条件でのアクリルアミドゲル電気泳動に
より5′−32p−ラベルオリゴヌクレオチドを分析し
た。フラグメントのヌクレオチド配列はMaxam−G
ilbert法、Proc.Nat.Acad Sci
ences(USA)74,560(1977)で確か
めた。
【0046】上記のようなアプローチで、フラグメント
4,5,9,11,15および18を合成する。
【0047】例8 ヘプタデカヌクレオチドd(CGCGATCTTCAC
TAACT)、GRF遺伝子のフラグメント3のホスホ
トリエステル固体相合成の標準法 ホスホトリエステル固体相によるGRF遺伝子のフラグ
メント3の調製は、アウトラインに示したようなスキー
ムで行なった。化合物の番号は、図11および図12に
対応している。反応段階はつぎのようである。 (a) 一般構造式1および2の、適当に保護されたモ
ノ−およびジヌクレオチドの合成。 (b) アミノメチルポリスチレン樹脂5の調製。 (c) アミノメチルポリスチレン樹脂5へのサクシネ
ート7の付着および無水酢酸−ピリジンを用いる未反応
アミノ基のマスキング。 (d) 重合体に支持されたヌクレオシド8の5′−ジ
メトキシトリチル基のCH2 Cl2 中0.2Mジクロル
酢酸(DCA)による除去による、カップリング反応の
ための5′−ヒドロキシ官能基の生成(樹脂9)。 (e) 二量体10のトリエチルアンモニウム塩と樹脂
9との縮合による、重合体に支持されたトリヌクレオチ
ド11の生成。9よりの未反応5′−OH基があれば、
それはピリジン中10%無水酢酸でマスクする。 (f) 0.2MDCAを用いる11の脱トリチル化に
よる、つぎのカップリングのための新しい5′−OH基
の生成。
【0048】上記の適当に保護されたモノ−ジヌクレオ
チドは、いくらかの変型をした従来法で合成した。5′
−ジメトキシトリチル−チミジン6の3′−サクシネー
ト7を、Miyoshi等、Nucleic Acid
Research ,5491(1980)の方法
で製造した。
【0049】アミノメチルポリスチレン樹脂5 市販クロルメチルポリスチレン(30g、9mmol
e、1%架橋、0.32mmole/g Cl- )およ
びカリウムフタルイミド(2.77g,15mmol
e)を250ml DMF中に含有するスラリーを12
0℃で20時間加熱した。樹脂は熱時濾取し、熱DMF
(200ml)、水(4×50ml)、ジオキサン(3
×80ml)、エタノール(3×80ml)およびエー
テル(3×50ml)で順次に洗い、フタルイミド誘導
体4とし、エタノール(350ml)中に懸濁させ、ヒ
ドラジン(5ml)と5時間還流させた。反応混合物を
濾取し、熱エタノール(4×70ml)、熱DMF(2
×70ml)、水(3×70ml)、エタノール(3×
70ml)およびエーテル(3×80ml)で洗った。
樹脂は乾燥しアミノメチルポリスチレン5(28g)と
した。ピクリン酸滴定すると0.21mmole/gの
アミノ基濃度を示した。
【0050】アミノメチル樹脂5への5′−ジメトキシ
−3′−O−サクシニル−チミジン7の付着 乾燥CH2 Cl2 (30ml)中アミノメチル樹脂5
(5g)のスラリーにモノサクシネート7(0.97
g,1.5mmole)、DCC(0.927g)およ
びジメチルアミノピリジン(DMAP)(50mg)を
加え、反応混合物は室温で4時間かくはんした。濾取し
た樹脂8をCH2 Cl2 (4×15ml)、MeOH
(4×15ml)、CH2 Cl2 (4×15ml)およ
びエーテル(3×10ml)で洗った。減圧(0.1m
m Hg)で樹脂8を乾燥したあと、CHCl3 中1%
BSA溶液中担体より遊離されるトリエタノールの吸収
スペクトル〔λmax 498,ε92100〕を測定して
付着ヌクレオシド濃度を測定した。0.185mmol
e/gであった。
【0051】樹脂8とあわせて樹脂5よりの未反応アミ
ノ基のマスキングは、樹脂全体の混合物を、10%無水
酢酸−ピリジン混合物(30ml、ジメチルアミノピリ
ジンDMAP30mg含有)と、室温で30分反応させ
達成した。樹脂は、CH2 Cl2 ,MeOH,CH2
2 およびエーテルで洗った。付着ヌクレオシド濃度
は、ふたたび上記のように測定した。0.178mmo
le/gであった。
【0052】CH2 Cl2 中0.2Mジクロル酢酸を用
いる樹脂8の脱トリチル化 4種のヌクレオシドのそれぞれのジメトキシトリチル基
のそれぞれを脱トリチル化する用いた条件を下記表1に
示す。典型的な実験はつぎのようである。小型カラム
(1.3×10cm)中で、乾燥CH2 Cl2 (2m
l)中で約30秒樹脂をまず膨潤させた。ついで10m
lの0.2MのDCAと30から40秒ふり、つぎに非
常に早く濾過し、CH2 Cl2 (3−4ml)で非常に
早く洗った。この操作を反復し(表1をみよ)、洗液が
トリタノールによる色を示さない状態とした。洗液を集
め、吸収スペクトルを測定し、生成トリタノールの濃度
を測定した。これは、つまり、付着したモノ−またはジ
ヌクレオチドの濃度を表わすことになる。完全に脱トリ
チル化してから、CH2 Cl2 中0.5M Et3 N溶
液で樹脂9を洗い、ついでCH2 Cl2 (3×10m
l)およびピリジン(3×5ml)で洗った。
【表1】
【0053】AC二量体10と5′−ヒドロキシ−ポリ
スチレン担体9とのカップリングによる重合体に支持さ
れたACT三量体11の生成 ピリジンで洗った5′−ヒドロキシ樹脂9(57mg,
0.01mmole)(上記をみよ)を高真空(0.0
5mm Hg)にしておいて、ヒートガンよりカラムに
熱風を2分吹きつけて乾燥した。乾燥空気またはアルゴ
ンを注意して吹き込み真空を元に戻した。樹脂には、A
C二量体のトリエチルアンモニウム塩10(0.06m
mole)のピリジン(0.7ml)溶液を加え、つい
でメシチレンスルホニル−3−ニトロ−トリアゾール
(MSNT)と0.18mmoleを加えた。カラムに
は適当な栓をして40℃で50分加熱した。反応混合物
を濾取し、ピリジン(各3ml)で3度洗った。樹脂
を、10%Ac2 O/Py (DMAP 10mg含有)
と室温で3分反応させて、未反応5′−OH基をマスク
した。樹脂は濾取し、ピリジン(2×2ml)、CH2
Cl2 (2×5ml)、MeOH(2×5ml)そして
CH2 Cl2 (2×5ml)で洗い、ポリスチレン重合
体に支持されたACT三量体11を得た。
【0054】上記したように(Table 1)0.2
MのDCAを用いて樹脂11の5′−ジメトキシトリチ
ル基を除いた。生ずる5′−ヒドロキシ樹脂12は、選
択した二量体または単量体を用いて、各サイクルを反復
し、望むヘプタデカヌクレオチドに延長した。担体より
遊離されるトリタノールの吸収スペクトルより評価して
平均カップリング収率は94%であった。
【0055】除保護および精製 最後のカップリング反応のあと、樹脂(50mg)は、
Reese等Tet.Letters,19,2727
(1978)の操作に従い、N1 ,N1 ,N3 ,N3
テトラメチルグアニジウムピリジン−2−カルボキサア
ルドキシメート(1ml)の80%(v/v)ジオキサ
ン−H2 O中0.5モル溶液で室温で15時間処理し
た。溶媒を留去し、残留物を濃アンモニヤ(28%,4
ml)で60℃で8時間処理した。遠心したあとの上清
を約0.5mlに濃縮し、0.05M TEAB(1.
5ml)に溶解し、0.05MのTEABを流動相に用
いてSephadex G−50カラムに通した。溶出
分画(各6ml)を集め、Beckman UV分光光
度計Model 34で吸光値を測定した。生成物を含
有する分画30−33を集めた。100.8ODs (O
D=光学密度)であった。この生成物の50ODs をC
18カラムを用いるMicrobondapakの高速液
クロで精製した。12分間に及んで7.5から37.5
%アセトニトリル(pH7.8)の直線状グラジェント
とした。31%CH3 CNで溶出されるピークNo.2
がジメトキシトリチル生成物を含有するのでこれを集め
た。30.2ODs である。溶媒を蒸発させ、残留物を
80%酢酸で脱トリチル化した(室温、20分)。酢酸
を蒸発させ、残留物をトルエンとあわせて蒸発させ(3
×1ml)、残存酢酸を除いた。残留物は水(2ml)
に溶解し、エーテルで抽出し(3×3ml)、有機不純
物を除いた。水溶液を注意して濃縮し、400μlと
し、濾過し、Microbondapak C18高速液
クロで精製した。7.5−37.5%アセトニトリル直
線状グラジェントを用いた。20.6%のアセトニトリ
ルで溶出されるピークを集め、7Mの尿素の存在でアク
リルアミドゲル上の電気泳動で精製した。もっとも動き
の遅いバンドを緩衝液溶出で分離し5′−ヒドロキシ基
をγ〔32p〕−ATPでラベルしたあと、ヘプタデカヌ
クレオチドフラグメント3の配列をMaxam−Gil
bert配列分析でたしかめた。
【0056】上記に示したのと同じアプローチで、フラ
グメント2,6,7,8,10,12,13,14,1
6および17の合成をした。
【0057】例9 二量体の構築 図5および図6に示すように、オリゴヌクレオチドを2
段階で組立てる。オリゴヌクレオチドNo.1−9を図
5のスキームに従って連結させ、フラグメントNつま
り、GRF遺伝子のアミノ末端側の半分とする。同様に
オリゴヌクレオチドNo.10−18を連結させて、遺
伝子のカルボキ−末端半分のフラグメントCとした(図
6)。NおよびCの二量体はそれぞれにpBR322の
Pst Iサイトにクローニングした(Bolivar
等、Gene ,95〔1977〕)。そのようにし
て、転換物の最初のスクリーニングにベーターラクタマ
ーゼ遺伝子のインセクション不活化を用いる。tetR
およびampS フェノタイプを示す形質転換物よりのプ
ラスミドDNAはさらに分析して正しいフラグメントの
クローニングされたことを確かめる。NおよびCを有す
るプラスミドDNAを増殖させてから、Pst Iで消
化してフラグメントを切断し、調製用ゲル電気泳動で精
製する。ついでNおよびCの二量体を相互に連結させE
coRIおよびSal Iで消化し、完全に組立てられ
たGRF遺伝子の単量体形とした(図7をみよ)。
【0058】上記の連結の具体的操作をつぎに示す。5
0mMのTris−HCl(pH7.4)、10mMの
MgCl2 、0.1mMのNa3 EDTA、5mMのD
TT、0.1mMのスペルミジン−HClおよび5倍モ
ル量の過剰のATP(γ−32p−ATP)を含有する反
応混合物20μl中で、37℃で、30分、オリゴヌク
レオチド(No.1−18)のそれぞれの300pmo
leをT4 ポリヌクレオチドキナーゼで、37℃で30
分リン酸化する。
【0059】オリゴヌクレオチドのそれぞれの等モル量
を、15℃で3−12時間で15℃で4単位のT4 DN
Aリガーゼを用い、標準条件で連結させた。連結反応は
20%ポリアクリル中ゲル電気泳動でモニターする。必
要なら、連結生成物は調製用ゲル電気泳動で精製する。
【0060】単量体の構築 図15のように、オリゴヌクレオチドを2段階で組立て
た。図15のスキームに従いオリゴヌクレオチドNo.
1−9を連結させてフラグメントRF−N,GRF遺伝
子のアミノ末端半分とした。同様に、オリゴヌクレオチ
ドNo.10−18は連結させて、フラグメントRF−
C,遺伝子のカルボキシ末端半分とした(図15)。
【0061】上記連結の具体的操作をつぎに示す。50
mMのTris−HCl(pH7.4)、10mMのM
gCl2 、0.1mMのEDTA、5mMのDTT、
0.1mMのスペルミジン−HCl、12.5MのAT
P、37.5μC〔γ−32p〕ATP(担体−不含)を
含有する10μl反応混合物中で37℃で30分、No
s.1−18の合成フラグメントの各20pmoleを
5単位ポリヌクレオチドキナーゼでリン酸化した。反応
は65℃に5分加熱し止めた。ついで5μlの0.5M
EDTA、5μlの10mg/ml tRNAおよび
190μlの5Mの酢酸アンモニウムを加えた。核酸は
エタノール沈殿し、200μlの0.3Mの酢酸ナトリ
ウムに再懸濁させ、エタノールで再沈殿させ、真空で乾
燥し、10μlの1mMのTris(pH7.4)、
0.1mMのEDTA(=0.1×TE)中に再懸濁さ
せた。
【0062】GRF遺伝子の半分宛(RF−NおよびR
F−C)は、図15に示すスキームにより別々に組立て
た。リン酸化オリゴヌクレオチドのそれぞれの8pmo
leを、50mMのTris(pH7.4)、10mM
のMgCl2 、10mMのDTTおよび0.3mMのA
TPを含有反応混合物中で4単位のT4 DNAリガーゼ
を用いて連結させた(15℃,30分から60分)。こ
の順次の連結のあと、追加して200単位のリガーゼを
加え、4℃で2日インキュベーションを続けた。65℃
で5分加熱して連結反応を止め、氷冷した。連結分子は
Pst IおよびEcoRIで消化し、エタノール沈殿
させ、8%ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動で分け
た。GRF遺伝子のN−末端部分を含有する80bp生
成物とC−末端部分を含有する70bp生成物をオート
ラジオグラフィーで同定し、ゲルより採取し、エタノー
ルで2度沈殿させ、乾燥し、10μlの0.1×TE中
に再懸濁させた。
【0063】例10 E.coli中にGRF遺伝子産生物を直接に発現さす
ために、GRF遺伝子を含有するEcoRI−Sal
Iフラグメントを、EcoRIおよびSalIで消化し
た発現ベクターpRC23に挿入する。このEcoRI
サイトにGRF配列を結合さすと、効率の良い翻訳の開
始のための非常に有利なリボゾーム−結合サイトを生成
する。強いPL プロモーターより開始される転写は、低
コピー数プラスミドpRK248cItsによりコード
される温度感受性cIリプレッサーにより都合よくそし
て効率良くコントロールされる。
【0064】例9よりの単量体構築を用い組み換えプラ
スミドを構築する具体的操作をつぎに示す。
【0065】例9に記載のような反応混合物の10μl
中で、200単位のT4 DNAリガーゼを用い、15℃
で15時間かけて、精製RF−NおよびRF−Cフラグ
メントの3μlを連結させた。65℃で5分加熱して反
応を止め、混合物は氷冷した。連結分子はEcoRIお
よびSal Iで消化し、前記のように200ngのベ
クターpRC23(EcoRIおよびSal Iでやは
り消化してある)に連結させた。この連結混合物を用い
て、標準操作によりE.coli株RRI(pRK24
8cIts)を転換した。転換物はアンピシリン含有培
地(50μg/ml)培地上で選択した。約200個の
転換物を得た。転換物のうちの10個よりプラスミドD
NAを分け、Ava I(GRF遺伝子中で1度および
pRC23中で1度切断する)で消化し分析した。10
のうち7個は予期された制限パターンを示した。これら
のうちのひとつをMaxam−Gilbertヌクレオ
チド配列の分析に処すると図2に示すような全GRF遺
伝子の予期された配列のを確実にした。この転換物は、
RRI(pRK248cIts,pRC23/GRF−
1)と称する。
【0066】クローン化されたGRF遺伝子の発現を試
験するために2つのアプローチを用いた。1.pRC2
3/GRF−1によりコードされた細胞不含翻訳生成物
の分析、2.pRC23/GRF−1含有誘導細胞を溶
解させてGRF生物活性を分析する。これらの実験の詳
細を下記する。
【0067】1. 精製pRC23/GRF−1DNA
(対照DNAと平行して)を35S−メチオニン含有、イ
ンビトロ−転写−翻訳システム〔Kung等,Arc
h.Biochem.Biophys.195,396
(1979)〕に加え、生ずる生成物はSDS−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動で分析し、ついでフルオログ
ラフィーにかけた。結果は、対照pRC23DNAによ
り生産されない5−6キロダルトンのポリペプチド(G
RF−44標品は約5.3Kd)の合成を指令すること
を示す。平行した反応(未ラベルメチオニン使用)を、
下記するような生物活性について試験した。 2. 株RRI(pRK248cIts,pRC23/
GRF)をM9グルコース培地中で発育させて約2×1
8 細胞/mlとし、ついで42℃で2時間誘導した。
1ml試料を取り細胞は遠心して集めた。細胞は50μ
lの50mM Tris(pH7.4)、10%スクロ
ース中に再懸濁させ、ドライアイス/エタノール浴中で
急速に凍らせた。細胞を融解し0−4℃に保存した。溶
解用の混合物の5μl(5mMのNaCl、0.5Mの
EDTA、1Mスペスミジン−HCl、および5mg/
mlライソゾーム、1:1:1:2 v/v)を添加
し、30分してから、氷上で混合物を37℃で2分イン
キュベートした。凍結融解をさらに反復して溶解を完了
させた。細胞残渣を遠心して除き、溶解物をドライアイ
ス/エタノール浴中ですみやかに凍らせた。上記した細
胞不含翻訳生成物とあわせて溶解物は、Braseau
等、Regul.Peptides ,255(19
81)記載のようにGRF生物活性を分析した。表2の
結果は、発現ベクターpRC23中にクローンされたG
RFのための合成遺伝子が生物活性のあるGRFポリペ
プチドの合成を指令していることを示す。
【表2】 表 2 GRF活性対照 試料番号 プラスミド に対する百分率 1 対照(培地のみ) 100 2 対照 + 25fmoleのGRF-NH2(44) 320 3 pRC 23 + 25fmoleのGRF-NH2(44) 109* 4 pRC 23/IFN-γ 65 5 pRC 23/GRF-1 96 6 pRC 23/GRF-9 97 7 pRC 23 47 8 pRC /IFN-γ 59 9 pRC /GRF-9 104
【0068】試料No.3−6は、上記したように、示
したプラスミドを含有する誘導された細胞の溶解物であ
った。試料No.7−9は、示した精製プラスミドの細
胞不含転写/翻訳よりの反応混合物であった。*No.
3の比較は、細菌溶解物がGRF活性を阻害することを
示す。それで、GRF試料についてのデータ(No.
5、6および9)は、上記バックグラウンド(No.
1)でないが、それらは、マイナスの対照より有意に高
い(No.4、7および8)、そして、細菌溶解物に加
えた精製GRF−NH2 (44)を用いた試料と同様で
ある。
【0069】pRC23/IFN−γは、ヒト免疫イン
ターフェロン遺伝子含有発現ベクトルを表わす。この構
築物は、親ベクターpRC23と同じくネガチブコント
ロールとして、上記の分析に含めた。溶解物よりのGR
Fポリペプチドの精製は、この方面でよく知られている
クロマトグラフ法で達成しうる。このような操作には、
支持されたGRFポリクロナルまたはモノクロナル抗体
を用いるアフィニティクロマトグラフィー、カラムクロ
マトグラフィー、または、なるべくは、1または1より
多くの逆相高速液クロがあり、そして、相互に組合わせ
ても用いうる。このようにして、組み換え法によるGR
F−OH(44)を治療に用いるに適当な均質な形で得
られる。
【0070】例11 GRF−OH(37)遺伝子 GRF−OH(44)遺伝子の構築のために用いるDN
AフラグメントNo.1から13をGRF−OH(3
7)遺伝子にも用いる。さらにフラグメント14′,1
5′および16′(図13)を、上記のように、ホスフ
ァイト固体担体法により合成する。そして、GRF−O
H(44)の部分的構造遺伝子に連結させて、GRF−
OH(37)の構造遺伝子とする(図13)。
【0071】例12 GRF−OH(40) GRF−OH(44)の構築のために用いるDNAフラ
グメントNo.1から13を、GRF−OH(40)遺
伝子にも用いる。前記のようにトリエステル固体担体法
により合成されるフラグメントNo.14″,15″お
よび16″(図14)を、GRF−OH(44)の部分
構造遺伝子(フラグメントNo.1−13により構成)
に連結させ、図14に示すGRF−OH(40)の構造
遺伝子とする。
【0072】GRF−OH(37)およびGRF−OH
(40)のクローニングおよび発現は、GRF−OH
(44)遺伝子について上記のように実施しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バクテリオファージラムダーPL プロモーター
を含有する、有利な、クローニングしそして発現するベ
クター(pRC23)をうる操作の概略を模式的に示
す。
【図2】GRF−OH(44)のアミノ酸配列をコード
するヌクレオチド配列の構造を模式的に示す。
【図3】GRF−44のアミノ酸配列をコードする、合
成遺伝子のコード鎖を示す。
【図4】PL リンカー末端もあわせた、GRF−OH
(44)の合成遺伝子の構築に用いられる18個の1連
のオリゴデオキシリボヌクレオチドフラグメントを示
す。
【図5】GRF−OH(44)のための合成構造遺伝子
のアミノ末端セクションを構築するためのフローチャー
トである。
【図6】GRF−OH(44)のための合成構造遺伝子
のカルボキシ末端セクションを構築するためのフローチ
ャートである。
【図7】親プラスミドpRC23よりGRF−OH(4
4)を発現しうる組み換えプラスミドを構成するための
フローチャートを示す。
【図8】オリゴヌクレオチド1,4,5,9,11,1
5および20の合成に用いられる固体担体ホスファイト
法に用いられるガラス担体法での付着を模式的に示す。
【図9】固体担体ホスファイト法を用いるオリゴヌクレ
オチド合成スキームの模式的アウトラインを示す。
【図10】固体担体ホスファイト法において、固体担体
よりオリゴヌクレオチドを除保護し遊離さすための模式
的アウトラインを示す。
【図11】フラグメント2,3,6,7,8,10,1
2,13,14,16および17の調製に用いる固体担
体トリエステル法における官能基中間体を一般化して示
してある。
【図12】固体担体トリエステル法によりオリゴヌクレ
オチドを構築する際に用いる反応スキームの模式的アウ
トラインを示す。
【図13】オリゴヌクレオチドフラグメント14−18
(図6)に代えるための配列14′,15′および1
6′およびこれらのフラグメントを含有する遺伝子セグ
メントの部分的構成(連結点は矢印で示す)を示す。
【図14】オリゴヌクレオチドフラグメント14−18
(図6)に代えるための配列14″,15″および1
6″およびこれらのフラグメントを含有する遺伝子セグ
メントの部分的構成(連結点は矢印で示す)を示す。
【図15】NおよびCフラグメントモノマーを用いてG
RF−OH(44)を発現しうる組み換えプラスミドを
構築するためのフローチャートを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 ケネス ジエイ.コリアー アメリカ合衆国ニユージヤージー州ロツカ ウエイ,ウエノア アベニユー 12 (72)発明者 ロバート エム.クロウル アメリカ合衆国ニユージヤージー州リトル フオールズ,パターソン アベニユー 246 (72)発明者 モヒンダー エス.プーニアン アメリカ合衆国ニユージヤージー州ウエス ト カルドウエル,ノウル プレース 16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトGRF−OHの微生物発現を行なわ
    せうるDNA配列を作動するように連結させた、 アミノ酸配列 Tyr−Ala−Asp−Ala−Ile−Phe−T
    hr−Asn−Ser−Tyr−Arg−Lys−Va
    l−Leu−Gly−Gln−Leu−Ser−Ala
    −Arg−Lys−Leu−Leu−Gln−Asp−
    Ile−Met−Ser−Arg−Gln−Gln−G
    ly−Glu−Ser−Asn−Gln−Glu−Ar
    g−Gly−Ala−Arg−Ala−Arg−Leu を有するヒトGRF−OH(44)または少なくともそ
    の最初の37個のアミノ酸を有する生物学的に活性なそ
    のフラグメントをコードする構造遺伝子およびそれぞれ
    制限エンドヌクレアーゼ認識部位を表わす付着末端を含
    有する二本鎖ポリデオキシリボヌクレオチドを含有する
    複製可能な微生物発現ビヒクルで形質転換した細菌であ
    る形質転換微生物を発育させ、組み換え遺伝子の発現を
    誘導し、誘導期間の終了時に微生物を溶解させ、微生物
    の細胞構成成分よりGRF−OHを分離することからな
    る組み換えヒトGRF−OHの製造方法。
  2. 【請求項2】 微生物を約30から36℃までの範囲の
    温度で発育させ、温度を約42℃に上昇させて遺伝子の
    発現を誘導する、特許請求の範囲(1)項記載の方法。
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