JPH0518397U - ハツチ・バツク型自動車に使用されるリア・シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表皮およびカーペットの取付け構造上、シー
ト・バック・フレームを複雑にすることを避けて組付け
作業を簡単にし、作業性を向上する。 【構成】 複数のクリップ１５が、それぞれヘッド１６
にソケット１７を形成し、シート・クッション上に前倒
可能にされるシート・バック１１の背裏において、シー
ト・バック・フレーム側にカーペット３０の先端縁を左
右方向に適宜の間隔で止め、そして、スナップイン・フ
ック１８が、表皮１４の裏面において、その表皮１４の
端末に連結され、そのクリップ１５間に渡されてそのク
リップ１５のソケット１７にはめ込まれ、重ね合わせ状
態で、そのカーペット３０の先端縁上にその表皮端末を
固定するところである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ハッチ・バック型自動車に使用されるリア・シートに関する。

【０００２】

【背景技術】

通常、ハッチ・バック型乗用車では、シート・バックがシート・クッション上 に前倒しされるところのリア・シートが使用され、カーペットがラゲッジ、ルー ムからそのシート・バックの背裏に張られて種々の使用に対応可能にされてきた 。ところが、そのシート・バックの背裏において、シート・バック・フレームに 表皮の端末を樹脂フックで止め、その表皮端末にそのカーペットの先端縁を差し 込んでそのカーペットはそのシート・バックに取り付けられるので、組付けの際 の作業性が悪く、そのシート・バック・フレームに形成される取付け構造が複雑 になった。

【０００３】

【考案の課題】

この考案の課題は、表皮およびカーペットの取付け構造上、シート・バック・ フレームを複雑にすることを避け、組付け作業性を向上し、そのカーペットの端 末のめくれを防止するところのハッチ・バック型自動車に使用されるリア・シー トの提供にある。

【０００４】

【課題に相応する手段およびそれの作用】

この考案は、複数のクリップが、それぞれヘッドにソケットを形成し、シート ・クッション上に前倒可能にされるシート・バックの背裏において、シート・バ ック・フレーム側にカーペットの先端縁を左右方向に適宜の間隔で止め、そして 、スナップイン・フックが、表皮の裏面において、その表皮の端末に連結され、 そのクリップ間に渡されてそのクリップのソケットにはめ込まれ、重ね合わせ状 態で、そのカーペットの先端縁上にその表皮端末を固定するところである。

【０００５】

【具体例の説明】

以下、特定されて図面に示された具体例に基づいて、この考案のハッチ・バッ ク型自動車に使用されるリア・シートを説明するに、図１，図２、および、図３ は、ラゲッジ・ルームを備えたハッチ・バック型乗用車に適用されたこの考案の ハッチ・バック型自動車に使用されるリア・シートの具体例１０を部分的に示し 、このリア・シート１０では、複数のクリップ１５が、それぞれヘッド１６にソ ケット１７を備え、シート・クッション（図示せず）上に前倒可能に支持された シート・バック１１の背裏において、シート・バック・フレーム側にカーペット ３０の先端縁を左右方向に適宜の間隔で止め、また、スナップイン・フック１８ が表皮１４の裏面において、その表皮１４の端末に縫い付けられ、その複数のク リップ１５間に渡されてその複数のクリップ１５のソケット１７にはめ込まれ、 重ね合わせ状態で、そのカーペット３０の先端縁上にその表皮端末を固定させた 。

【０００６】 そのクリップ１５は、そのソケット１７が溝に形成されて樹脂から成形され、 そのスナップイン・フック１８は、取付け細帯片１９の一方の面に突き出された ビード・ヘッド付きリブ２０に樹脂から成形され、そして、その表皮１４は、端 末側の裏面に吊り袋２１を縫い付けてその吊り袋２１にワイヤ２２を通してある 。また、そのシート・バック・フレームでは、その吊り袋２１に対応して、パネ ル１２に複数の切起しフック２３を左右方向に所定の間隔で切り起してある。

【０００７】 また、このリア・シート１０において、１３はバック・クッションである。

【０００８】 したがって、先ず、そのワイヤ２２がそのパネル１２の切起しフック２３にホ グ・リング２４で止められてそのパネル１２にその表皮１４の端末側をその吊り 袋２０を介して止め、一方、そのシート・バック１１の背裏にそのカーペット３ ０の前側部分を張ってその複数のクリップ１５でそのカーペット３０の先端縁を そのパネル１２に止める。その後に、そのスナップイン・フック１８をその複数 のクリップ１５間に渡してそのソケット１７に押し付けてはめ込む。そのスナッ プイン・フック１８がそのクリップ１５にはめ込まれることによって、その表皮 端末は重ね合わせ状態でそのカーペット３０の先端縁上からそのパネル１２に固 定された。その結果、そのカーペット３０の先端縁、所謂、端末はその表皮端末 で覆われてめくれ止めされた。また、そのカーペット３０の後側部分は、通常の ように、ラゲッジ・ルーム上に敷き詰められた。

【０００９】 そのようにして、その表皮端末およびカーペット端末が処理されたこのシート ・バック１１では、そのパネル１２の形状が複雑にされずに、組付け作業が簡単 になり、作業性が向上された。

【００１０】

【考案の便益】

上述から理解されるように、この考案のハッチ・バック型自動車に使用される リア・シートは、複数のクリップが、それぞれヘッドにソケットを形成し、シー ト・クッション上に前倒可能にされるシート・バックの背裏において、シート・ バック・フレーム側にカーペットの先端縁を左右方向に適宜の間隔で止め、そし て、スナップイン・フックが、表皮の裏面において、その表皮の端末に連結され 、そのクリップ間に渡されてそのクリップのソケットにはめ込まれ、重ね合わせ 状態で、そのカーペットの先端縁上にその表皮端末を固定するところであるので 、シート・バック・フレームが表皮およびカーペットの取付け構造上、複雑化が 避けられて組付け作業が簡単で作業性が向上され、加えて、そのカーペットの端 末のめくれが防止され、それに伴って、外観仕上りが向上されてその外観仕上り が、常に維持可能になり、ラゲッジ・ルームを備えるハッチ・バック型自動車に とって非常に有用で実用的である。

【００１１】 先のように、図面を参照して説明されたこの考案の具体例から明らかであるよ うに、この考案の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、こ の考案の内容は、その考案の課題を成し遂げるためにその考案の成立に必須であ ってその考案の性質であるところのその考案の技術的本質に由来し、そして、そ れを内在させると客観的に認められる態様に容易に具体化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】ラゲッジ・ルームを備えたハッチ・バック型乗
用車に適用されたこの考案のハッチ・バック型自動車に
使用されるリア・シートの具体例を示した部分縦断面図
である。

【図２】図１に示されたリア・シートのクリップを示す
斜視図である。

【図３】図１に示されたリア・シートのスナップイン・
フックを示す斜視図である。

【符号の説明】

１５ クリップ １６ ヘッド １７ ソケット １８ スナップイン・フック ２０ ビード・ヘッド付きリブ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のクリップが、それぞれヘッドにソ
   ケットを形成し、シート・クッション上に前倒可能にさ
   れるシート・バックの背裏において、シート・バック・
   フレーム側にカーペットの先端縁を左右方向に適宜の間
   隔で止め、そして、スナップイン・フックが、表皮の裏
   面において、その表皮の端末に連結され、そのクリップ
   間に渡されてそのクリップのソケットにはめ込まれ、重
   ね合わせ状態で、そのカーペットの先端縁上にその表皮
   端末を固定するところのハッチ・バック型自動車に使用
   されるリア・シート。