JPH05183140A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH05183140A
JPH05183140A JP4076709A JP7670992A JPH05183140A JP H05183140 A JPH05183140 A JP H05183140A JP 4076709 A JP4076709 A JP 4076709A JP 7670992 A JP7670992 A JP 7670992A JP H05183140 A JPH05183140 A JP H05183140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color filter
solid
layer
material layer
imaging device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4076709A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nomura
徹 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP4076709A priority Critical patent/JPH05183140A/ja
Publication of JPH05183140A publication Critical patent/JPH05183140A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 マイクロレンズから受光部までの距離を小さ
くし、カラーフィルター層の段差を抑え、画像特性の優
れた固体撮像装置を提供する。 【構成】 固体撮像装置基板1上に目的とする分光透過
率特性を有する着色透明材料により形成したカラーフィ
ルター11〜13を備え、そのカラーフィルターは同一
層内で複数の分光透過率特性を有している。この構造に
より、カラーフィルターから受光部3までの距離が大き
くならず、フリッカー等の画像特性不良は解消される。
また製造方法にあっては、着色透明材料に対してドライ
エッチングすることでカラーフィルターを備えた固体撮
像装置を実現している。これによって、パターン形成に
ともなう露光や現像、そして染色工程なしでカラーフイ
ルターの形成が可能であり、効率のよい製造方法が実現
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単層のカラーフィルタ
ーとマイクロレンズとを備えた固体撮像装置およびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像装置をカラー化する方法
として、形成したカラーフィルターを固体撮像装置に後
づけする接着方式に代わって、固体撮像装置の形成され
た基板上に直接カラーフィルターを形成するオンチップ
カラーフィルター方式が主流となっている。さらに小型
固体撮像装置にあっては、形成したカラーフィルター上
にマイクロレンズを形成し、入射光を受光部に集光さ
せ、受光感度を向上させている。
【0003】以下、従来の固体撮像装置およびその製造
方法を図面を参照しながら説明する。
【0004】図17は従来の固体撮像装置の構造を示す
部分拡大断面図である。図18〜図31は図17に示す
従来の固体撮像装置の製造方法を工程順に示した部分拡
大断面図である。
【0005】まず図17において、従来の固体撮像装置
の構造について説明する。固体撮像装置基板1の表面段
差を平坦化するために透明樹脂層2が形成されている。
目的とする受光部3上には第1カラーフィルター層4、
第2カラーフィルター層5および第3カラーフィルター
層6が形成されている。そして各受光部3に対応してマ
イクロレンズ7が形成されている。また第1カラーフィ
ルター層4、第2カラーフィルター層5、第3カラーフ
ィルター層6、マイクロレンズ7との間には透明樹脂層
2が形成されており、第1カラーフィルター層4、第2
カラーフィルター層5、第3カラーフィルター層6の各
々の混色防止と平坦化の働きをしている。以上のような
構造によりカラーフィルターを備えた固体撮像装置を実
現していた。
【0006】次にその動作を説明する。最上層であるマ
イクロレンズ7に入射した光は集束され、第1カラーフ
ィルター層4、第2カラーフィルター層5および第3カ
ラーフィルター層6により各々の分光透過率特性を有す
る光に分解される。そしてその分解された光は各カラー
フィルター層下の受光部3に入射する。受光部3に入射
した光は電気信号に変換され、カラー画像を提供する固
体撮像装置として動作する。
【0007】次に図18〜図31において、従来の固体
撮像装置の製造方法について工程順に説明する。
【0008】まず図18は、固体撮像装置基板1上に透
明樹脂層2を形成し、表面を平坦化した状態を示してい
る。
【0009】図19は、ゼラチン、カゼインなどに六価
クロムを含む感光剤を添加した染色ベース用材料により
染色ベース用材料層8を形成した状態を示している。続
いて図20は、前記図19で形成した染色ベース用材料
層8に対して、マスクを用いてパターニング露光、現像
/リンス等の処理を施し、染色ベース層9を形成した状
態である。続いて図21は、前記染色ベース層9に対し
て第1染色液による染色を施し、第1カラーフィルター
層4が形成された状態である。
【0010】次に図22は、前記第1カラーフィルター
層4の段差の平坦化と次の染色工程での混色防止の目的
で、第1カラーフィルター層4上に透明樹脂層2を形成
した状態を示している。次に図23は、前記図19同様
に染色ベース用材料層8を形成した状態を示している。
続いて図24は、前記図23で形成した染色ベース用材
料層8に対して、マスクによるパターニング露光、現像
/リンス等の処理を施し、染色ベース層9を形成した状
態である。続いて図25は、前記染色ベース層9に対し
て第2染色液による染色を施し、第2カラーフィルター
層5が形成された状態である。
【0011】次に図26は、前記第2カラーフィルター
層5の段差の平坦化と次の染色工程での混色防止の目的
で、第2カラーフィルター層5上に透明樹脂層2を形成
した状態を示している。次に図27は、前記図19、図
23同様に染色ベース用材料層8を形成した状態を示し
ている。続いて図28は、前記図27で形成した染色ベ
ース用材料層8に対して、マスクを用いてパターニング
露光、現像/リンス等の処理を施し、染色ベース層9を
形成した状態である。続いて図29は、前記染色ベース
層9に対して第3染色液による染色を施し、第3カラー
フィルター層6が形成された状態である。
【0012】次に図30は、前記第3カラーフィルター
層6の段差の平坦化の目的で、第3カラーフィルター層
6上に透明樹脂層2を形成した状態を示している。
【0013】続いて図31は、感光性材料をパターニン
グ後に加熱処理するなどしてマイクロレンズ7を形成し
た状態を示している。以上のような方法をもって従来は
カラーフィルターを備えた固体撮像装置を実現してい
た。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の固
体撮像装置の構造では、第1カラーフィルター層4、第
2カラーフィルター層5、第3カラーフィルター層6の
各カラーフィルター層間には透明樹脂層2が存在し、多
層構造をとっている。そのため外部からの熱的衝撃に弱
く、信頼性も限界があった。また各カラーフィルター層
と受光部3との距離が遠くなると画像特性においてフリ
ッカー等の特性不良が発生した。そして各カラーフィル
ター層同士が段違い構造となるため、入射光によっては
カラーフィルター層の間を通り抜けして、色分解されな
い光が入射して画像特性において白抜け、白キズと呼ば
れる不良となっていた。またマイクロレンズ7を形成し
て受光部3へ入射光を集光する構造をとっているが、マ
イクロレンズ7から受光部3までの距離が遠いために集
光率が悪く、受光感度の向上には限界があった。
【0015】従来の固体撮像装置の製造方法にあって
は、ゼラチン、カゼインなどに六価クロムを含む感光剤
を添加した染色ベース用材料を用いており、クロム汚染
という大きな問題があった。また染色ベース用材料を用
いて染色ベース層を形成し、染色するといった工程を繰
り返すことによって、第1カラーフィルター層4、第2
カラーフィルター層5、第3カラーフィルター層6を形
成しているが、工数が多いという問題があった。また染
色工程を含んでいるため、膨潤して染色前後でパターン
寸法が変化するという問題も有していた。そしてその染
色工程においては染色液の温度、濃度、pH、染色時間
などの複数の染色条件を厳しく制御しながら染色するた
め、染色バラツキが多かった。
【0016】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、各カラーフィルター層から受光部3までの距離
を大きくせず、各々のカラーフィルター層同士が段違い
とならないカラーフィルター層を備える。それにより優
れた画像特性を提供する固体撮像装置を実現する。また
製造方法にあってはクロム汚染がなく、染色工程不要で
効率のよい製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像装置
は、固体撮像装置基板上に順次形成された受光部と、部
分的に異なる分光透過率特性を有する単層のカラーフィ
ルター層と、前記単層のカラーフィルター層上に形成さ
れた表面が平坦な耐エッチング性材料層と、前記耐エッ
チング性材料層上に形成されたマイクロレンズとを有す
る構成よりなる。
【0018】また製造方法においては、固体撮像装置基
板上に着色透明材料層を形成する工程と、前記着色透明
材料層上に耐エッチング性材料層を選択的に形成する工
程と、前記耐エッチング性材料層をマスクとして前記着
色材料層をエッチングしてカラーフィルターを形成する
工程と、前記耐エッチング性材料層上にマイクロレンズ
を形成する工程とを有する構成よりなる。
【0019】
【作用】本発明における固体撮像装置の構造によって、
着色透明材料で同一層内に形成された単層カラーフィル
ターと前記単層のカラーフィルター層上にマイクロレン
ズを備えている。そのためカラーフィルター層から受光
部までの距離が大きくならず、かつカラーフィルター層
から受光部までの距離が等しいため、フリッカー等の画
像特性劣化は解消される。またマイクロレンズによって
集光された光が効率よく受光部へ入射するため受光感度
が向上する。また従来のように各カラーフィルター間に
は透明材料層が存在せず、各々のカラーフィルター層同
士が段違い構造とならない。よって入射光がカラーフィ
ルター間を通過して白抜け、白キズなどの画像特性不良
は発生しない。そして単層構造であるので、外部からの
熱的衝撃によるクラックなどの発生は解消され、信頼性
の向上した固体撮像装置が実現する。
【0020】また本発明における固体撮像装置の製造方
法においては、分光透過率特性の異なる着色透明材料層
でカラーフィルター層を形成する工程を繰り返してい
る。ゆえに染色工程なしで単層で複数の分光透過率特性
を有するカラーフィルター層を形成できる。またカラー
フィルター層を形成する材料には、六価クロムなどの有
害物を含んでいない材料を使用するので、汚染の問題も
なくなる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施例に係る固体撮
像装置の構造を示す部分拡大断面図である。図2〜図1
6は本発明の第2の実施例に係る固体撮像装置の製造方
法を工程順に示した部分拡大断面図である。
【0023】まず図1において本発明の第1の実施例に
係る固体撮像装置の構造について説明する。
【0024】固体撮像装置基板1の表面段差を平坦化す
るために、耐エッチング性材料層10が形成されてい
る。目的とする受光部3上の前記耐エッチング性材料層
10上にはアクリル系材料をベースとした着色透明材料
により、第1カラーフィルター層11、第2カラーフィ
ルター層12、第3カラーフィルター層13が同一層内
で形成されている。第1カラーフィルター層11、第2
カラーフィルター層12第3カラーフィルター層13上
には、表面平坦化と焦点距離合わせの目的で耐エッチン
グ性材料層10が形成されている。その上にマイクロレ
ンズ7が形成されている。その断面形状は、半円状で受
光部3までの焦点距離に合わせた曲率半径で形成されて
いる。以上のような構造によりカラーフィルターを備え
た固体撮像装置を実現している。
【0025】上記構造により、同一層内で第1カラーフ
ィルター層11、第2カラーフィルター層12、第3カ
ラーフィルター層13が形成されて受光部3から各カラ
ーフィルター層までの距離が大きくならず、かつ距離が
等しいため、フリッカー等の画像不良は解消される。ま
たマイクロレンズ7と適正な焦点距離によって入射光は
効率よく受光部3に集光するため、受光感度が高く、画
像特性の優れた固体撮像装置が実現できる。またカラー
フィルター全体としての厚さが厚くなく、従来ほどの多
層構造をなしていないため、外部からの熱的衝撃による
クラック等の破壊もきわめて少なくなる。カラーフィル
ター形成用の着色透明材料にはアクリル系材料をベース
とした有機系高分子材料を用いているために硬化性の優
れたカラーフィルター層が形成できて、高信頼性を提供
する固体撮像装置が実現できる。
【0026】なお、第1カラーフィルター層11を赤
(RED)、第2カラーフィルター層12を緑(GRE
EN)、第3カラーフィルター層13を青(BLUE)
の分光透過率特性を有する着色透明材料層により形成す
ると、R・G・Bカラーフィルターを備えた固体撮像装
置となる。赤(RED)、緑(GREEN)、青(BL
UE)の代わりに、マゼンタ(MG)、イエロー(Y
E)、シアン(CYAN)の補色系の分光透過率特性を
有する着色透明材料を用いてもよい。
【0027】次に本発明の第1の実施例に係る固体撮像
装置の動作を説明する。最上層であるマイクロレンズ7
に入射した光は集束され、第1カラーフィルター層1
1、第2カラーフィルター層12および第3カラーフィ
ルター層13により各々の分光透過率特性を有する光に
分解される。そしてその分解された光は各カラーフィル
ター層下の受光部3に効率よく入射する。これは受光部
3とマイクロレンズ7との距離が焦点距離に等しい構造
であるため、従来に比較して焦点ズレがない分だけ集光
密度が高い状態で入射することができる。受光部3に入
射した光は電気信号に変換され、カラー画像を提供する
固体撮像装置として動作する。
【0028】次に図2〜図16において、本発明の第2
の実施例に係る固体撮像装置の製造方法について説明す
る。
【0029】まず図2は、固体撮像装置基板1の表面段
差を平坦化するために耐エッチング性材料層10を形成
した状態である。ここで前記耐エッチング性材料層10
の厚みは、表面段差を平坦化するのに必要な最小限の厚
さとし、極力薄くする。
【0030】次に図3は、前記形成した耐エッチング性
材料層10上に目的とする分光透過率特性として例えば
赤(RED)の特性を有するアクリル系材料を塗布し
て、第1着色材料層14を形成した状態である。ここで
第1着色材料層14は熱硬化させておく。次に図4は、
前記形成した第1着色材料層14上でかつ目的とする受
光部3上だけに耐エッチング性材料層10を形成し、レ
ジストマスクとした状態である。耐エッチング性材料層
10の形成は、選択露光、現像、リンスによって形成す
る。続いて図5は、前記図4の状態に対してエッチング
手段として、酸素プラズマを用いたドライエッチングに
より、耐エッチング性材料層10によりマスクされた以
外の第1着色材料層14を除去し、第1カラーフィルタ
ー層11を形成した状態である。
【0031】次に図6は、全面に目的とする分光透過率
特性として例えば緑(GREEN)の特性を有するアク
リル系材料を塗布して、第2着色材料層15を形成した
状態である。ここで第2着色材料層15は熱硬化させて
おく。次に図7は、前記形成した第2着色材料層15上
でかつ目的とする受光部3上だけに耐エッチング性材料
層10を形成し、レジストマスクとした状態である。目
的とする箇所にパターニングするには前記の通りであ
る。続いて図8は、前記図7の状態に対して図5同様に
ドライエッチングにより、耐エッチング性材料層10に
よりマスクされた以外の第2着色材料層15を除去し、
第2カラーフィルター層12を形成した状態である。
【0032】次に図9は、全面に目的とする分光透過率
特性として例えば黄(YELLOW)の特性を有するア
クリル系材料を塗布して、第3着色材料層16を形成し
た状態である。ここで第3着色材料層16は熱硬化させ
ておく。次に図10は、前記形成した第3着色材料層1
6上でかつ目的とする受光部3上だけに耐エッチング性
材料層10を形成し、レジストマスクとした状態であ
る。目的とする箇所にパターニングするには前記の通り
である。続いて図11は、前記図10の状態に対して図
5、図8と同様に耐エッチング性材料層10によりマス
クされた以外の第3着色材料層16を除去し、第3カラ
ーフィルター層13を形成した状態である。次に図12
は、前記形成した第1カラーフィルター層11、第2カ
ラーフィルター層12、第3カラーフィルター層13を
形成した際には段差を生じているため、平坦化するため
にそれら各カラーフィルター層上に耐エッチング材料層
10を形成した状態を示している。
【0033】次に図13は、熱軟化性で1度軟化させた
後は硬化するような材料で感光性材料層17を形成した
状態を示している。続いて図14は、前記感光性材料層
17に対してマスクを用いて365[nm]の波長の光
(i線)で選択露光し、現像・リンス等の処理をして、
感光性材料層パターン18を形成した状態を示してい
る。なお前記露光時の光の波長は、i線以外の436
[nm](g線)、405[nm](h線)もしくはそ
れらすべてを含む波長の光でもよい。微細パターン形成
には短波長であるi線が望ましい。次に図15は、前記
感光性材料層パターン18に対して、紫外線領域の波長
の光で全面露光し、可視光線領域(400〜700n
m)の透過率を90%以上に向上させて、透明化した感
光性材料層パターン19を形成した状態を示している。
前記可視光線領域の透過率を向上させるのは、透過率低
下によって感度低下となることを防止したり、画像上の
ザラの発生を防止するためである。次に図16は、透明
化した感光性材料層パターン19に対して150〜20
0[℃]で加熱処理し、マイクロレンズ7を形成した状
態を示している。
【0034】なお、表面段差の平坦化やレジストマスク
に使用する耐エッチング性材料層10の形成には、酸素
プラズマを用いたドライエッチングとして、例えばO2
アッシングに耐性がある材料でよい。
【0035】また第1カラーフィルター層11、第2カ
ラーフィルター層12、第3カラーフィルター層13を
形成するための第1着色材料層14、第2着色材料層1
5、第3着色材料層16の着色透明材料は、アクリル系
材料に目的とする分光透過率特性を有する色素を添加し
たものなどがよい。そのアクリル系材料としては、ポリ
メチルメタクリレート(PMMA)やポリグリシジルメ
タクリレート(PGMA)あるいはこれらの共重合体を
含むような有機系高分子透明材料がよい。また硬化性を
有し、酸素プラズマを用いたO2アッシングなどのドラ
イエッチング手段で除去可能な材料であればよく、感光
性の有無は要求しない。
【0036】マイクロレンズ7を形成する感光性材料層
17の材料としては、ナフトキノンジアジドを感光基と
するフェノール系の紫外線感光性ポジ型レジストなどが
挙げられるが、下層である耐エッチング性材料層10と
密着性、相性がよく、選択露光によって微細パターン形
成が可能であればよい。そして紫外線領域の波長の光で
可視光線領域の透過率を90%以上にまで上げることが
できるものであればよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明に係る固体撮像装置
は、目的とする分光透過率特性を有する着色透明材料に
より、同一層内で複数色のカラーフィルター層を形成し
ている。ゆえに各カラーフィルター層同士が段違い構造
とならず、各カラーフィルター間には透明材料などの層
が存在しておらず、従来よりも全体的に薄いカラーフィ
ルターが形成可能である。そのためカラーフィルターか
ら受光部までの距離は大きくならず、その距離も各カラ
ーフィルターで等しくなるため、画像特性においてフリ
ッカー等の不良は解消される。また全体的にカラーフィ
ルター厚が薄く、適正な焦点距離でマイクロレンズを形
成しているので集光性が向上し、受光感度が向上する。
また従来に比較してカラーフィルターが多層構造を形成
しておらず、外部からの熱的衝撃によるフィルターへの
クラックの発生などの破壊はなくなり、信頼性が向上す
る。
【0038】また製造方法にあっては、着色透明材料を
用いているため染色工程なしでカラーフィルター形成が
可能であり、製造工程の短縮になる。また着色透明材料
は感光性を必要とせず、六価クロム等の有害物を含んで
いないため、汚染のない製造方法が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における固体撮像装置の
構造を示す部分拡大断面図
【図2】本発明の第2の実施例における固体撮像装置の
製造方法の第1工程を示した部分拡大断面図
【図3】本発明の第2の実施例における固体撮像装置の
製造方法の第2工程を示した部分拡大断面図
【図4】本発明の第2の実施例における固体撮像装置の
製造方法の第3工程を示した部分拡大断面図
【図5】本発明の第2の実施例における固体撮像装置の
製造方法の第4工程を示した部分拡大断面図
【図6】本発明の第2の実施例における固体撮像装置の
製造方法の第5工程を示した部分拡大断面図
【図7】本発明の第2の実施例における固体撮像装置の
製造方法の第6工程を示した部分拡大断面図
【図8】本発明の第2の実施例における固体撮像装置の
製造方法の第7工程を示した部分拡大断面図
【図9】本発明の第2の実施例における固体撮像装置の
製造方法の第8工程を示した部分拡大断面図
【図10】本発明の第2の実施例における固体撮像装置
の製造方法の第9工程を示した部分拡大断面図
【図11】本発明の第2の実施例における固体撮像装置
の製造方法の第10工程を示した部分拡大断面図
【図12】本発明の第2の実施例における固体撮像装置
の製造方法の第11工程を示した部分拡大断面図
【図13】本発明の第2の実施例における固体撮像装置
の製造方法の第12工程を示した部分拡大断面図
【図14】本発明の第2の実施例における固体撮像装置
の製造方法の第13工程を示した部分拡大断面図
【図15】本発明の第2の実施例における固体撮像装置
の製造方法の第14工程を示した部分拡大断面図
【図16】本発明の第2の実施例における固体撮像装置
の製造方法の第15工程を示した部分拡大断面図
【図17】従来例における固体撮像装置の構造を示す部
分拡大断面図
【図18】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
1工程を示した部分拡大断面図
【図19】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
2工程を示した部分拡大断面図
【図20】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
3工程を示した部分拡大断面図
【図21】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
4工程を示した部分拡大断面図
【図22】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
5工程を示した部分拡大断面図
【図23】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
6工程を示した部分拡大断面図
【図24】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
7工程を示した部分拡大断面図
【図25】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
8工程を示した部分拡大断面図
【図26】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
9工程を示した部分拡大断面図
【図27】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
10工程を示した部分拡大断面図
【図28】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
11工程を示した部分拡大断面図
【図29】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
12工程を示した部分拡大断面図
【図30】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
13工程を示した部分拡大断面図
【図31】従来例における固体撮像装置の製造方法の第
14工程を示した部分拡大断面図
【符号の説明】
1 固体撮像装置基板 2 透明樹脂層 3 受光部 4 第1カラーフィルター層 5 第2カラーフィルター層 6 第3カラーフィルター層 7 マイクロレンズ 8 染色ベース用材料層 9 染色ベース層 10 耐エッチング性材料層 11 第1カラーフィルター層 12 第2カラーフィルター層 13 第3カラーフィルター層 14 第1着色材料層 15 第2着色材料層 16 第3着色材料層 17 感光性材料層 18 感光性材料層パターン 19 透明化した感光性材料層パターン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体撮像装置基板上に、部分的に異なる分
    光透過率特性を有する単層のカラーフィルター層と、前
    記単層のカラーフィルター層上に形成された表面が平坦
    な耐エッチング性材料層と、前記耐エッチング性材料層
    上に形成されたマイクロレンズとを有することを特徴と
    する固体撮像装置。
  2. 【請求項2】単層のカラーフィルター層が有機系高分子
    着色透明材料からなる請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】固体撮像装置基板上に着色透明材料層を形
    成する工程と、前記着色透明材料層上に耐エッチング性
    材料層を選択的に形成する工程と、前記耐エッチング性
    材料層をマスクとして前記着色材料層をエッチングして
    カラーフィルターを形成する工程と、前記耐エッチング
    性材料層上にマイクロレンズを形成する工程とを有する
    ことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載のカラーフィルターを形成す
    る工程が着色透明材料層を形成する工程と、前記着色透
    明材料層上に耐エッチング性材料層を選択的に形成する
    工程と、前記耐エッチング性材料層をマスクとして前記
    着色材料層をエッチングする工程とを、前記着色透明材
    料の分光透過率特性を変えて複数回繰り返して、部分的
    に異なる分光透過率特性を有する単層のカラーフィルタ
    ーを形成する工程であることを特徴とする固体撮像装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4記載の着色透明材
    料層を形成する工程が有機系高分子着色透明材料層を形
    成する工程である固体撮像装置の製造方法。
JP4076709A 1991-10-31 1992-03-31 固体撮像装置およびその製造方法 Pending JPH05183140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4076709A JPH05183140A (ja) 1991-10-31 1992-03-31 固体撮像装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-285912 1991-10-31
JP28591291 1991-10-31
JP4076709A JPH05183140A (ja) 1991-10-31 1992-03-31 固体撮像装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05183140A true JPH05183140A (ja) 1993-07-23

Family

ID=26417845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4076709A Pending JPH05183140A (ja) 1991-10-31 1992-03-31 固体撮像装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05183140A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006245101A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Canon Inc カラーフィルタを有する撮像装置
JP2007011324A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Fujifilm Holdings Corp カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタおよび画像記録材料
US9748305B2 (en) 2014-08-28 2017-08-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor having improved light utilization efficiency

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006245101A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Canon Inc カラーフィルタを有する撮像装置
JP2007011324A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Fujifilm Holdings Corp カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタおよび画像記録材料
US9748305B2 (en) 2014-08-28 2017-08-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor having improved light utilization efficiency

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960016178B1 (ko) 고체촬상장치 및 그 제조방법
US4721999A (en) Color imaging device having white, cyan and yellow convex lens filter portions
JPH05134109A (ja) カラーフイルタの製造方法
US6251700B1 (en) Method of manufacturing complementary metal-oxide-semiconductor photosensitive device
JPS58100108A (ja) 色フイルタ素子
JPH11281813A (ja) 固体撮像素子用カラーフィルタの製造方法
JPH03230101A (ja) カラー固体撮像装置およびその製造方法
JPH05183140A (ja) 固体撮像装置およびその製造方法
JP2992515B1 (ja) 相補形金属−酸化物−半導体(cmos)センサデバイスの製造方法
JPH03190169A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JPS59113404A (ja) カラ−固体撮像素子用カラ−フイルタの製造方法
EP0661757B1 (en) Solid-state imaging device and method of manufacturing the same
JPS61203663A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP2951942B1 (ja) 固体撮像装置の製造方法
US6497981B2 (en) Method of forming color filter array
JP3154134B2 (ja) 固体撮像装置
KR930003687B1 (ko) 칼라필터의 제조방법
JPS5868970A (ja) カラ−固体撮像素子の製造方法
IT9021590A1 (it) Metodo per la fabbricazione di un filtro colorato.
JP2017112180A (ja) 固体撮像素子用マイクロレンズの製造方法
JPS58154808A (ja) 色フイルタ−
JP2005189710A (ja) カラーフィルタの製造方法、固体撮像装置およびカメラ
JP2007304583A (ja) 放物線状のフォトレジストプロファイルを生成する、マイクロレンズ形成のためのステップオーバーリソグラフィ
JPH0444266A (ja) 固体撮像素子のマイクロレンズ形成方法
JPH0493902A (ja) カラーフィルターの製造方法