JPH05182837A - 可変インダクタ - Google Patents

可変インダクタ

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JPH05182837A
JPH05182837A JP62692A JP62692A JPH05182837A JP H05182837 A JPH05182837 A JP H05182837A JP 62692 A JP62692 A JP 62692A JP 62692 A JP62692 A JP 62692A JP H05182837 A JPH05182837 A JP H05182837A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic core
current
main
variable inductor
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Application number
JP62692A
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English (en)
Inventor
Naotaka Kosugi
直貴 小杉
Yasuhiro Shimada
恭博 嶋田
Tadaaki Miki
忠明 三木
Akihiro Matsuda
明浩 松田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速高電圧大電流パルスを制御する高信頼,
長寿命のスイッチ素子となる可変インダクタを提供す
る。 【構成】 磁心1に巻いた主巻線2および制御巻線3を
備え、制御巻線3に流す励磁電流5によって磁界7を発
生させて磁心1を磁気飽和させ、主巻線2のインダクタ
ンスを低下させ、主巻線2を流れる高速高電圧大電流パ
ルス状の主電流6に対するインピーダンスを小さくする
構成による。この構成により放電ギャップを用いていな
いので長寿命で高繰り返し化に有利、また、主巻線1と
制御巻線3は電気的に絶縁されているので安全性,信頼
性の高いスイッチ素子が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業分野において電力
を制御する可変インダクタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、核融合プラズマ生成やパルスガス
レーザなどのように高速高電圧大電流パルスを利用する
技術分野が多くなってきた。特にパルスガスレーザにお
いては、TEACO2レーザやエキシマレーザが加工や
化学プロセスなどの工業分野に積極的に導入され始めて
いる。そして、生産性ならびに制御性向上を目指してレ
ーザパルスの高繰り返し化が要求されている。このため
に、高速高電圧大電流パルスを高繰り返しで制御する技
術が必要となる。近年の半導体技術の進歩にもかかわら
ず、このような用途においては半導体素子はまだ十分な
信頼性を有していないために、スパークギャップなどの
放電ギャップスイッチが用いられることが多い。
【0003】以下、高電圧スイッチの従来例としてスパ
ークギャップの動作を図7を用いて説明する。
【0004】図7において点線で囲まれた部分、すなわ
ち一対の主電極21,22,トリガ電極23、そしてト
リガ電極23と一方の主電極22との間に接続されたト
リガ回路24がスパークギャップを構成している。スパ
ークギャップに接続された高電圧電源25によって一対
の主電極21,22間に高電圧が印加された後、トリガ
回路24の出力するトリガパルスによってトリガ電極2
3と一方の主電極22との間にトリガ放電26を発生さ
せる。前述したように、一対の主電極21,22間には
このトリガ放電26に先立って高電圧が印加されてい
る。したがって、トリガ放電26によって生成される電
子はこの一対の主電極21,22間の高電圧によってな
だれ増倍し、ついにアーク状の主放電27を形成して、
前記一対の主電極21,22間を短絡する。こうしてス
パークギャップに接続された負荷28に主電流29が流
れることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では前述したようにアーク状の主放電27
によって一対の主電極21,22間が短絡されるため
に、この一対の主電極21,22の損傷が激しく、その
寿命が著しく短いという課題がある。また、主放電27
によって生成される電子やイオンなどの荷電粒子が再結
合によって消滅する以前に一対の主電極21,22間に
電圧を印加すると、これらの荷電粒子がトリガ放電26
で生成される電子の役目を果たすことになって主放電2
7が発生してしまうために、高繰り返し化が困難であ
る。さらに、図7に示すように、通常トリガ電極23は
接地側の主電極22に近い位置に配置されるが、高圧側
主電極21から誤放電などによって高電圧パルスが印加
されることが起こる得る。そうなると、トリガ回路24
が破壊される等、安全性,信頼性の面でも問題となる。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、放電ギャップを持たず、かつトリガ回路を主電流の
流れる回路とは電気的に絶縁された構成とすることで、
長寿命で高繰り返し特性に優れ、かつ安全性,信頼性の
高い高速高電圧大電流パルスを制御するスイッチ素子と
なる可変インダクタを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の可変インダクタ
は、磁心と、その磁心に巻いた主巻線と、前記磁心に磁
界を発生させその磁界により前記磁心の透磁率を変化さ
せる制御巻線とを有する構成よりなる。
【0008】
【作用】上記構成により放電ギャップを用いることなし
に高速高電圧大電流パルスを制御することができるため
に本質的に長寿命であるとともに高繰り返し化も容易と
なる。また、制御巻線は主電流の流れる主巻線とは電気
的に完全に絶縁されているために、安全性,信頼性の高
い高速高電圧大電流パルスを制御するスイッチ素子とな
る可変インダクタが実現できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施例である可変イ
ンダクタの概略構成図である。図1において、1は透磁
率が高くかつその周波数特性の優れた軟磁性材料たとえ
ばアモルファスなどによる磁心である。この磁心1に主
巻線2および制御巻線3が巻かれている。4は制御巻線
3に励磁電流5を流すバイアス回路である。また6は高
速高電圧大電流パルス状の主電流である。
【0011】以下、図1を参照して第1の実施例におけ
る可変インダクタの動作を説明する。
【0012】ここで主電流6が流れる方向を順方向と定
義し、この順方向の電流によって生じる磁界7の方向を
磁界の順方向と呼ぶこととする。また、順方向と反対の
方向の電流およびそれによって発生する磁界の方向をそ
れぞれ逆方向電流および磁界の逆方向と呼ぶこととす
る。そして、順方向の磁界によって磁心1が磁気飽和す
る時、順方向飽和、逆方向の磁界によって磁心1が磁気
飽和する時、逆方向飽和と呼ぶこととする。
【0013】図2は以上述べた状態を説明するための、
磁心1に用いる鉄心材料たとえばアモルファス磁性材料
等の軟磁性材料のB−H曲線の概念図である。図2にお
いて、点線で示す曲線11が鉄心材料の直流磁化曲線で
あり、実線で示す曲線12が高速パルス状の主電流6の
実際の動作周波数帯域における磁化曲線である。また、
順方向飽和磁束密度は+Bs、逆方向飽和磁束密度は−
Bsとしてそれぞれ図2中に示す。
【0014】以下、図1および図2を参照して第1の実
施例の動作について説明する。パルス状の主電流6が主
巻線2に印加されるのに先立って、バイアス回路4は直
流的な励磁電流5を出力する。この励磁電流5は磁心1
に順方向の磁界を発生するような方向に流されているも
のとする。この励磁電流5の強さによって、磁心1の励
磁状態を変化させることができる。すなわち、図2にお
いて励磁電流5の強さがI1であるときには点P1で示
す状態すなわち初期状態1にセットされる。また、励磁
電流5の強さがI2であるときには点P2で示す状態す
なわち初期状態2にセットされる。それぞれの初期状態
において高速高電圧大電流パルス状の主電流6が主巻線
2に印加されると、まず初期状態1の時は、磁心1の状
態は図2において、実際の動作周波数帯域における磁化
曲線12の上をP1から点aに移動し、順方向飽和に至
るように変化する。一方、初期状態2の時は、磁心1の
状態は図2において、実際の動作周波数帯域における磁
化曲線12の上をP2から点aに移動し、順方向飽和に
至るように変化する。磁心1に巻かれた主巻線2のイン
ダクタンスは使用する鉄心材料の透磁率、すなわち磁束
密度を磁界で微分した量、dB/dHに比例するが、こ
の値は、図2に示すように、初期状態1と初期状態2と
で異なっており、初期状態1における透磁率の方が初期
状態2における透磁率よりも大きい。すなわち、励磁電
流5の強度によって磁心1の透磁率を変化させ、これに
よって主巻線2の主電流6に対するインダクタンスを変
化させることができる。
【0015】図3は本発明の第2の実施例を示す可変イ
ンダクタを用いた回路の概略構成図である。本実施例に
おいては、第1の実施例で説明した構成を持つ可変イン
ダクタを2個用いている。一方の可変インダクタをI、
他方の可変インダクタをIIとし、それぞれ破線で図3中
に示す。図3において図1および図7と対応する構成要
素には同一の番号を付している。なお13は高速高電圧
大電流パルス状の主電流6を出力するパルス発生回路で
ある。
【0016】また、図4は第2の実施例の動作を説明す
るための、磁心1に用いる鉄心材料たとえばアモルファ
ス磁性材料等の軟磁性材料のB−H曲線の概念図であ
る。図4においても、点線で示す曲線11が鉄心材料の
直流磁化曲線であり、実線で示す曲線12が高速パルス
状の主電流6の実際の動作周波数帯域における磁化曲線
である。また、順方向飽和磁束密度は+Bs、逆方向飽
和磁束密度は−Bsとしてそれぞれ図4中に示す。
【0017】以下、図3および図4を参照して第2の実
施例の動作について説明する。まず一方の可変インダク
タIにおいては、パルス状の主電流6が主巻線2に印加
されるのに先立って、バイアス回路4は直流的な励磁電
流5を出力する。この励磁電流5は磁心1に順方向の磁
界を発生するような方向に流されているものとする。こ
の励磁電流5によって磁心1は、順方向飽和状態に励磁
されている。すなわち、図4のP3で示す状態にセット
されている。この状態で高速高電圧大電流パルス状の主
電流6が主巻線2に印加されると、磁心1はすでに順方
向に磁気飽和しているので、図4において実際の動作周
波数帯域における磁化曲線12の上をP3から、磁気飽
和直線上を動いていく。磁心1に巻かれた主巻線2のイ
ンダクタンスは使用する鉄心材料の透磁率、すなわち磁
束密度を磁界で微分した量、dB/dHに比例する。前
述の磁心1においては、主電流6が印加される以前より
すでに順方向に磁気飽和しているので、このdB/dH
は磁気飽和時の鉄心材料の透磁率に等しく、アモルファ
スなどの軟磁性材料においてはほとんど1である。
【0018】他方の可変インダクタIIにおいては、バイ
アス回路4は励磁電流を出力しない。この時磁心1の状
態は図4中のP4にある。この状態で高速高電圧大電流
パルス状の主電流6が主巻線2に印加されると、磁心1
の状態は図4において、実際の動作周波数帯域における
磁化曲線12の上をP4から点cを経て点aに移動し、
順方向飽和に至るように動く。磁心1に巻かれた主巻線
2のインダクタンスは使用する鉄心材料の透磁率、すな
わち磁束密度を磁界で微分した量、dB/dHに比例す
る。前述の磁心1の動作曲線、すなわち図4のP4から
点cを経て点aに達して順方向飽和に至る曲線は、鉄心
材料の未飽和領域に存在しているので、このdB/dH
は前述の一方の可変インダクタIの磁心1の透磁率に比
較すると格段に高く、アモルファスなどの軟磁性材料に
おいてはほとんど2桁以上の差がある。したがって、主
電流6に対する他方の可変インダクタのインダクタンス
bは、一方の可変インダクタIのインダクタンスよりも
2桁以上高くなる。このために、高速高電圧大電流パル
ス状の主電流6に対して、他方の可変インダクタIIのイ
ンピーダンスは一方の可変インダクタIのインピーダン
スよりも2桁以上高くなり、実際上開いたスイッチとみ
なすことができる。したがって、主電流6はそのほとん
どが一方の可変インダクタIの主巻線2のみを流れるこ
とになり、負荷28にのみ流れ込む。このように、一方
の可変インダクタIの磁心1を順方向に磁気飽和させ、
他方の可変インダクタIIの磁心1は未飽和領域に設定す
る状態を、初期状態3と呼ぶこととする。
【0019】励磁電流5の大きさを、前述の初期状態3
の時と入れ換える、すなわち、一方の可変インダクタI
のバイアス回路4の出力する励磁電流5を0とし、他方
の可変インダクタIIのバイアス回路4の出力する励磁電
流5によって磁心1を順方向に磁気飽和するように設定
する時、この状態を初期状態4と呼ぶこととする。初期
状態4に設定した時は、前述の初期状態3の時とは逆
に、一方の可変インダクタIの主電流6に対するインダ
クタンスが他方の可変インダクタIIのインダクタンスよ
りも2桁以上高くなる。結果として、一方の可変インダ
クタIを実際上開いたスイッチとしてみなすことがで
き、主電流6はそのほとんどが他方の可変インダクタII
の主巻線2のみを流れ、負荷28にのみ流れ込む。
【0020】このように、本発明の第2の実施例におい
ては、制御巻線に流すバイアス電流によって磁心を磁気
飽和させ、磁心が磁気飽和して透磁率が低くなった可変
インダクタを閉じたスイッチとして利用することができ
る。
【0021】前述したスパークギャップなどとは異な
り、放電ギャップを使用していないために、本質的に長
寿命である。また、磁心1に用いる鉄心材料たとえばア
モルファスなどの軟磁性材料においては、その比透磁率
が直流帯域では数万程度あるために、励磁電流5のよう
な直流的な電流では、きわめてわずかの電流値でも磁気
飽和させることができる。したがって、バイアス回路4
は小さなものですむだけでなく、励磁電流値が小さくて
すむため、それを高繰り返しで切り換えることは容易で
ある。すなわち、スイッチとして高繰り返し化が容易に
できるという利点もある。さらに、制御巻線3は、高圧
大電流パルスの通過する主巻線2からは完全に電気的に
絶縁されているために、安全性,信頼性の面でも優れて
いる。
【0022】図5は本発明の第3の実施例を示す可変イ
ンダクタの概略構成図である。図5においても、図1と
対応する構成要素には同一の番号を付す。第3の実施例
においては、バイアス回路4が制御巻線3に2方向の励
磁電流6aおよび6bを出力するという点を除いては、
本発明の第1および第2の実施例と構成,動作において
異なる点はない。
【0023】また、図6は第3の実施例の動作を説明す
るための、磁心1に用いる鉄心材料たとえばアモルファ
ス磁性材料等の軟磁性材料のB−H曲線の概念図であ
る。図6においても、点線で示す曲線11が鉄心材料の
直流磁化曲線であり、実線で示す曲線12が高速パルス
状の主電流6の実際の動作周波数帯域における磁化曲線
である。また、順方向飽和磁束密度は+Bs、順方向残
留磁束密度を+Br、逆方向飽和磁束密度は−Bs、逆
方向残留磁束密度を−Brとしてそれぞれ図6中に示
す。
【0024】第2の実施例においては、上述したように
開いたスイッチとしてみなす方の可変インダクタ、すな
わち初期状態3における他方の可変インダクタIIならび
に初期状態4における一方の可変インダクタIには、励
磁電流を流さない。この時初期状態3における磁心1な
らびに初期状態4における磁心1の状態はともに図4の
P4にあるものとした。しかし、アモルファスなどの軟
磁性材料においては、一旦磁気飽和が発生すると電流値
を0にしてもある程度の残留磁束が残る。その様子を図
6に示す。すなわち、初期状態3における磁心1の初期
状態は、一旦初期状態4に設定して動作させた後におい
ては、P4ではなく+Brにあることになる。同様に、
初期状態4における磁心1の初期状態も、一旦初期状態
3に設定して動作させた後においては、P4ではなく+
Brにある。この状態で高速高電圧大電流パルス状の主
電流6が印加されると、初期状態3における磁心1なら
びに初期状態4における磁心1の状態は図6において、
実際の動作周波数帯域における磁化曲線12の上を+B
rから点aを経て順方向飽和に至るように動く。この時
の磁心1の透磁率、すなわちdB/dHは、初期状態が
P4である時に比較すると大幅に小さくなるために、本
発明の第2の実施例において前述したような主電流6に
対するインピーダンスの差がなくなり、もはや開いたス
イッチとしてみなすことはできなくなる。
【0025】本発明の第3の実施例においては、図5に
示すようにバイアス回路4が2方向の直流的な励磁電流
5aおよび5bを制御巻線3に流す構成を有している。
励磁電流5aは磁心1を順方向に磁気飽和させ、一方励
磁電流5bは逆方向に磁気飽和させるように制御巻線3
に流される。
【0026】いま、初期状態4に設定して動作した後の
磁心1の状態は、前述したように+Brにある。しか
し、ここで励磁電流5bを制御巻線3に流して磁心1を
逆方向に磁気飽和させれば、この励磁電流5bを切った
後においても、磁心1の状態は図6中の−Brに設定さ
れる。この状態で高速高電圧大電流パルス状の主電流6
が主巻線2に印加されると、磁心1の状態は図6におい
て、実際の動作周波数帯域における磁化曲線12の上を
−Brから点cを経て点aに移動し、順方向飽和に至る
ように動く。磁心1に巻かれた主巻線2のインダクタン
スは使用する鉄心材料の透磁率、すなわち磁束密度を磁
界で微分した量、dB/dHに比例する。前述の磁心1
の動作曲線、すなわち図6の−Brから点cを経て点a
に達して順方向飽和に至る曲線は、鉄心材料の未飽和領
域に存在しているので、このdB/dHは初期状態がP
4にあるとした時の値と同程度に大きい。したがって、
本発明の第2の実施例において説明した、磁心1を順方
向に磁気飽和させた一方の可変インダクタIと比較し
て、主電流6に対するインピーダンスが十分に大きくな
り、開いたスイッチとしてみなせるようになる。
【0027】初期状態3に設定して動作した後の磁心1
についても、同様に動作させることができるのは言うま
でもない。
【0028】このように、第3の実施例においては、制
御巻線3に流す励磁電流5の方向が逆転して、磁心1を
逆方向に磁気飽和させるので、順方向に磁気飽和させる
動作を行った後においても、磁心1の透磁率を十分に大
きく確保でき、スイッチとして安定な動作をさせること
が可能となる。そのほかの動作,効果については、本発
明の第2の実施例と異なるところはない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、磁心と、
その磁心に巻いた主巻線と、前記磁心に磁界を発生させ
その磁界により磁心の透磁率を変化させる制御巻線とを
有する構成によるので、放電ギャップを用いることなし
に高速高電圧大電流パルスを制御することができ、長寿
命で、高繰り返し化も容易となり、また、制御巻線が主
電流の流れる主巻線とは電気的に完全に絶縁されている
ために、安全性,信頼性の高い高速高電圧大電流パルス
を制御するスイッチ素子となる可変インダクタを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である可変インダクタの
概略構成図
【図2】図1の磁心に用いる鉄心材料のB−H曲線を表
す特性図
【図3】図1の可変インダクタを2個用いた第2の実施
例の回路構成図
【図4】図3の回路構成図における磁心に用いる鉄心材
料のB−H曲線を表す特性図
【図5】本発明の第3の実施例である可変インダクタの
概略構成図
【図6】図5の可変インダクタの磁心に用いる鉄心材料
のB−H曲線を表す特性図
【図7】従来の高速高電圧大電流パルスを制御するスパ
ークギャップの概略構成図
【符号の説明】
1 磁心 2 主巻線 3 制御巻線 4 バイアス回路 5 励磁電流 6 主電流 7 磁界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 明浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁心と、その磁心に巻いた主巻線と、前
    記磁心に磁界を発生させその磁界により前記磁心の透磁
    率を変化させる制御巻線とを有することを特徴とする可
    変インダクタ。
  2. 【請求項2】 制御巻線がさらにその制御巻線の発生さ
    せる磁界によって磁心を磁気飽和させるものであること
    を特徴とする請求項1記載の可変インダクタ。
  3. 【請求項3】 制御巻線がさらにその制御巻線の発生さ
    せる磁界の方向が反転して、磁心の磁気飽和の方向が反
    転することを特徴とする請求項1または2記載の可変イ
    ンダクタ。
JP62692A 1992-01-07 1992-01-07 可変インダクタ Pending JPH05182837A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019144887A1 (zh) * 2018-01-24 2019-08-01 王静然 电感器组件及音箱
JP2019176592A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 古河電気工業株式会社 無線給電装置及びそのインピーダンス調整方法

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WO2019144887A1 (zh) * 2018-01-24 2019-08-01 王静然 电感器组件及音箱
JP2019176592A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 古河電気工業株式会社 無線給電装置及びそのインピーダンス調整方法

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