JPH05182788A - ウィグラーの磁場調整機構 - Google Patents

ウィグラーの磁場調整機構

Info

Publication number
JPH05182788A
JPH05182788A JP3358895A JP35889591A JPH05182788A JP H05182788 A JPH05182788 A JP H05182788A JP 3358895 A JP3358895 A JP 3358895A JP 35889591 A JP35889591 A JP 35889591A JP H05182788 A JPH05182788 A JP H05182788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
magnetic
wiggler
electron beam
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3358895A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisaharu Sakae
久晴 栄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP3358895A priority Critical patent/JPH05182788A/ja
Publication of JPH05182788A publication Critical patent/JPH05182788A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明のウィグラーの磁場調整機構は、電子
ビームの軌道22を挾んで磁化方向が周期的に変化する
磁石23を対向配置して、前記電子ビームに対して周期
磁場を与えるウィグラーにおいて、前記磁石23の前記
電子ビームの軌道22から遠い側24に、磁極の対向方
向に移動自在に磁性体25を配置してなることを特徴と
する。 【効果】 磁石内の磁束を変化させることができ、磁場
の強さを調整することができる。したがって、従来の様
に個々の調整部材の厚み等を様々に変更して調整する必
要がなくなり、調整操作が容易になる。また、必要に応
じて適正な磁界の強さの磁性体を選択すれば、磁場の段
階的な調整を行うことができ、広い調整範囲でかつ高精
度に磁場の調整を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビーム加速器にお
いて、この電子ビームを周期磁場で偏向することにより
ウィグラー放射光(またはアンジュレーター放射光)を
発生させることのできるウィグラー(アンジュレーター
を含む)の磁場調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、超LSI製造、医療分野における
診断、分子解析、構造解析等の様々な分野において、シ
ンクロトロン放射(Synchrotron Radiation)光(略
してSOR光)を用いたSORリソグラフィー技術が注
目されている。ウィグラー放射光は、高エネルギー電子
が磁場中で偏向する際に発生するSOR光の干渉によっ
て発生するもので、高いビーム出力でかつ指向性のよい
準単色光が得られ、広い波長帯域にわたって連続的に波
長を可変することができる等の際立った特徴を有する。
【0003】図2は、このウィグラー放射光を発生させ
ることのできるウィグラー(ハイブリッド型)1の概要
を示す側面図である。このウィグラー1は、電子ビーム
2が光速近くに加速されて通過する真空ダクト3と、こ
の真空ダクト3に沿ってその上下に、磁化方向を交互に
変化させて対向配置された永久磁石4,4,…と、各隣
接する永久磁石4,4間に磁極材として挾み込まれたパ
ーメンダー5とから概略構成されている。これにより、
図2中矢印で示す様な磁束が発生し、対向するパーメン
ダー5,5間に真空ダクト3中を通過する磁束が発生す
る。この磁束の方向は、電子ビーム2の進行方向に対し
て周期的な磁場を与え、電子ビーム2の進行方向及び磁
束の双方と直角な方向に電子ビーム2を蛇行させる。こ
の電子ビーム2が周期磁場中で蛇行することによりウィ
グラー放射光が発生し、ウィグラー1の出口から出射さ
れる。
【0004】このウィグラー1から特定の波長の強力な
光を得るには、各磁極間(対向するパーメンダー5,5
間)の磁場の強さを所定値に高精度に制御する必要があ
る。したがって、図3に示す様に、永久磁石4の表面4
aに鉄板等からなる板状の調整部材6を配置し、パーメ
ンダー5からの磁束の一部を該調整部材6に分流(分流
磁束11)させて逃がし、この逃がす量で対向するパー
メンダー5間の主磁束12を調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のウィ
グラー1においては、所定の磁場の強さが得られるまで
個々の調整部材6の厚み等を様々に変更して調整しなけ
ればならず、調整部材6の調整及び交換に手間と時間が
かかり、特に永久磁石4の個数が多い場合には極めて作
業効率が悪いものとなっていた。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、従来の問題点を解決するとともに、一様な
磁場調整が容易にできるウィグラーの磁場調整機構を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様なウィグラーの磁場調整機構を採用
した。すなわち、電子ビームの軌道を挾んで磁化方向が
周期的に変化する磁石を対向配置して、前記電子ビーム
に対して周期磁場を与えるウィグラーにおいて、前記磁
石の前記電子ビームの軌道から遠い側に、磁極の対向方
向に移動自在に磁性体を配置してなることを特徴として
いる。
【0008】
【作用】本発明のウィグラーの磁場調整機構では、前記
磁石に対して磁性体を磁極の対向方向に移動することに
より、前記磁石の磁束が変化し、これにより磁場の強さ
を調整することが可能になる。したがって、従来の様に
個々の調整部材の厚み等を様々に変更して調整する必要
がなく、調整操作が容易である。
【0009】また、磁界の強さの異なる数種類の磁性体
を用意しておき、必要に応じて適正な磁界の強さの磁性
体を選択することにより、磁場の段階的な調整を行うこ
とができ、広い調整範囲でかつ高精度に磁場の調整を行
うことができる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の磁場調整機構が適用された
ウィグラー31の概要を示す斜視図である。このウィグ
ラー21は、電子ビームの軌道22を挾んでその上下
に、Nd−Fe−B系合金等からなる永久磁石23が磁
化方向を交互に変化させて対向配置され、これらの永久
磁石23の電子ビームの軌道22から遠い面(側)24
に、永久磁石からなる磁性体25が配置され、この磁性
体25がウィグラー21の磁場調整機構を担っている。
【0011】この磁性体25の両端部にはそれぞれ支持
部材26が取り付けられ、これらの支持部材26,26
は、クランク27により磁極の対向方向(図中上下方
向)に移動自在に支持され、このクランク27はハンド
ル28,28を操作することにより軸線の回りに回転
し、前記磁性体25の位置を磁極の対向方向に調整する
様になっている。
【0012】このウィグラー21では、磁性体25を磁
極の対向方向に移動させることにより、前記永久磁石2
3内の磁束が変化し、これにより磁場の強さが調整され
る。したがって、従来の様に個々の調整部材6の厚み等
を様々に変更して調整する必要がなく、調整操作が容易
となる。
【0013】また、磁界の強さの異なる数種類の磁性体
25を用意しておき、必要に応じて適正な磁界の強さの
磁性体25を選択することにより、磁場の段階的な調整
を行うことができ、広い調整範囲でかつ高精度に磁場の
調整を行うことができる。
【0014】以上説明した様に、上記実施例のウィグラ
ー21の磁場調整機構によれば、電子ビームの軌道22
を挾んでその上下に、永久磁石23が磁化方向を交互に
変化させて対向配置され、これらの永久磁石23の電子
ビームの軌道22から遠い面(側)24に、永久磁石か
らなる磁性体25が配置され、この磁性体25の両端部
にはそれぞれ支持部材26が取り付けられ、これらの支
持部材26,26は、クランク27により磁極の対向方
向に移動自在に支持されているので、前記永久磁石23
内の磁束を変化させることができ、磁場の強さを調整す
ることができる。したがって、従来の様に個々の調整部
材の厚み等を様々に変更して調整する必要がなくなり、
調整操作が容易になる。
【0015】また、磁界の強さの異なる数種類の磁性体
25を用意しておき、必要に応じて適正な磁界の強さの
磁性体25を選択すれば、磁場の段階的な調整を行うこ
とができ、広い調整範囲でかつ高精度に磁場の調整を行
うことができる。
【0016】なお、磁性体25は、全ての永久磁石23
に装着する必要はなく、それぞれの永久磁石23の調整
幅等に応じて、例えば、1つおき、2つおきの様に間引
いて装着してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のウィグラー
の磁場調整機構によれば、電子ビームの軌道を挾んで磁
化方向が周期的に変化する磁石を対向配置して、前記電
子ビームに対して周期磁場を与えるウィグラーにおい
て、前記磁石の前記電子ビームの軌道から遠い側に、磁
極の対向方向に移動自在に磁性体を配置してなることと
したので、前記磁石内の磁束を変化させることができ、
磁場の強さを調整することができる。したがって、従来
の様に個々の調整部材の厚み等を様々に変更して調整す
る必要がなくなり、調整操作が容易になる。
【0018】また、磁界の強さの異なる数種類の磁性体
を用意しておき、必要に応じて適正な磁界の強さの磁性
体を選択すれば、磁場の段階的な調整を行うことがで
き、広い調整範囲でかつ高精度に磁場の調整を行うこと
ができる。
【0019】このように、一様な磁場調整が容易にで
き、かつ機構の簡素化ができるウィグラーの磁場調整機
構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁場調整機構が適用されたウィグラー
の概要を示す斜視図である。
【図2】従来のウィグラー(ハイブリッド型)の概要を
示す側面図である。
【図3】従来の磁場調整機構を示す側面図である。
【符号の説明】
21 ウィグラー 22 電子ビームの軌道 23 永久磁石 24 面(側) 25 磁性体 26 支持部材 27 クランク 28 ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 13/04 F 9014−2G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームの軌道を挾んで磁化方向が周
    期的に変化する磁石を対向配置して、前記電子ビームに
    対して周期磁場を与えるウィグラーにおいて、 前記磁石の前記電子ビームの軌道から遠い側に、磁極の
    対向方向に移動自在に磁性体を配置してなることを特徴
    とするウィグラーの磁場調整機構。
JP3358895A 1991-12-27 1991-12-27 ウィグラーの磁場調整機構 Withdrawn JPH05182788A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3358895A JPH05182788A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 ウィグラーの磁場調整機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3358895A JPH05182788A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 ウィグラーの磁場調整機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05182788A true JPH05182788A (ja) 1993-07-23

Family

ID=18461660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3358895A Withdrawn JPH05182788A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 ウィグラーの磁場調整機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05182788A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108831666A (zh) * 2018-06-27 2018-11-16 中国工程物理研究院应用电子学研究所 一种小周期永磁型错列波荡器磁路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108831666A (zh) * 2018-06-27 2018-11-16 中国工程物理研究院应用电子学研究所 一种小周期永磁型错列波荡器磁路
CN108831666B (zh) * 2018-06-27 2020-11-03 中国工程物理研究院应用电子学研究所 一种小周期永磁型错列波荡器磁路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0793121B2 (ja) 二次元磁気走査を用いたイオン照射装置および関連装置
EP0768705A2 (en) Stage apparatus and linear motor, and exposure apparatus and device production method using the stage apparatus
JP3249930B2 (ja) 挿入光源
US3551734A (en) Multi-coil electron image control apparatus
US6495826B2 (en) Monochrometer for electron beam
US6556595B2 (en) Hybrid wiggler
JPH05182788A (ja) ウィグラーの磁場調整機構
US3120609A (en) Enlargement of charged particle beams
US20060151712A1 (en) Focusing apparatus and lithography system using the same
JPH05182791A (ja) ウィグラーの磁場調整機構
JPH05182792A (ja) ウィグラーの磁場調整機構
JP3867668B2 (ja) 偏向電磁石、荷電粒子輸送路、および円形加速装置
US3699332A (en) Magnetic mass spectrometer with shaped, uniformly saturating magnetic poles
JPH06349593A (ja) シートプラズマ生成方法及びその装置
JPH0515305U (ja) 積層型偏向電磁石の鉄芯構造
JP3547812B2 (ja) 粒子ビーム装置及びそれを用いた医療装置
JPH05182789A (ja) ウィグラー
JP2935082B2 (ja) 常電導磁石型電子蓄積リング
JPH04242196A (ja) 挿入光源用磁気回路の磁場強度調整方法
JP4341147B2 (ja) 磁場補償機構
JPH07135100A (ja) 周期磁場発生装置の磁場強度微調整方法
JP2948478B2 (ja) 真空封じ挿入光源
JPH0521197A (ja) 二極電磁石
JPH0753280Y2 (ja) Sor装置用偏向電磁石
JPH04269700A (ja) 挿入光源用磁気回路の磁場強度調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990311