JPH0518270Y2 - - Google Patents

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JPH0518270Y2
JPH0518270Y2 JP1985096831U JP9683185U JPH0518270Y2 JP H0518270 Y2 JPH0518270 Y2 JP H0518270Y2 JP 1985096831 U JP1985096831 U JP 1985096831U JP 9683185 U JP9683185 U JP 9683185U JP H0518270 Y2 JPH0518270 Y2 JP H0518270Y2
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はイージイ・オープン容器(易開封性蓋
が設けられた容器)用のカバーに関する。詳しく
はカバーを除去することなく、イージイ・オープ
ン蓋の開封ノブを引くことができ、開封時におけ
る内容物の飛散防止を可能ならしめたイージイ・
オープン容器用カバーに関するものである。
〔従来の技術〕
従来のイージイ・オープン容器のカバーは、ポ
リエチレン等を用いて射出成形により作られたも
のであり、肉厚も1mm程度のものである。このカ
バーは防塵及び容器の上部にスプーン等を格納す
る役割に用いられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 上述した従来のカバーの場合、容器を開封する
際に予めカバーを取り外さなければならず、内容
物が炭酸飲料の場合には内容物が飛散して周囲の
人に迷惑をかけたり、開封時に蓋の切除片で手指
を切つたりする不都合があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案者等は上述のような従来のイージイ・オ
ープン容器のカバーの欠陥を解消するため鋭意検
討を行なつた結果、特殊な合成樹脂フイルムでカ
バーを構成することにより、問題点を解決し得る
ことを見出し、本考案のカバーを完成した。
すなわち、本考案の要旨はイージイ・オープン
蓋が設けられた容器のイージイ・オープン蓋部分
を被覆するカバーであつて、メルトインデツクス
が10g/10分以下で、且つ伸びが500%以上であ
る線状低密度ポリエチレン100重量部に対し、メ
ルトインデツクスが10g/10分以下で、且つ伸び
が500%以上であるスチレン系熱可塑性ブロツク
共重合体30〜150重量部、ビカツト軟化温度が100
℃以下、伸びが500%以上で、且つ結晶化度が30
%以下であるエチレンと炭素数3以上のα−オレ
フインとの共重合体20〜150重量部、及び不飽和
カルボン酸又はその無水物でグラフト変性された
メルトインデツクスが10g/10分以下の変性線状
低密度ポリエチレン5〜50重量部を配合した組成
物を成形して得られた伸び率500%以上、厚さ10
〜100μの合成樹脂フイルムからなり、該合成樹
脂フイルムは、イージイ・オープン蓋が設けられ
た容器端部を覆い、かつ該端部に継がる容器側部
の少なくとも一部に密着して設けられることを特
徴とするイージイ・オープン容器用カバーに存す
る。
以下、図面を用いて本考案のカバーの一例につ
き説明する。
第1図は本考案のカバーを装着した容器の使用
状態を示す斜視図、第2図は第1図のカバーの状
態を示す説明図、第3図は開封後のカバーの取外
し状態を示す斜視図、第4図はカバーの装着方法
の一例を示す斜視図、第5図はカバーの装着方法
の他の一例を示す図面であり、aは斜視図、bは
第5図aの縦断面図であり、装着準備の状態を示
し、cは装着中を示す第5図bと同様の図面であ
る。
図中1はカバー、2は容器(缶)、3はイージ
イ・オープン蓋の開封ノブ、4は展張枠、5は密
着リングをそれぞれ示す。
本考案のカバー1は第1図、第2図に示すよう
にイージイ・オープン蓋が設けられた容器2の端
部を覆うように設けられており、その周縁部は容
器の側部に密着している。
本考案のカバー1は極めて伸張性に富む合成樹
脂から形成されているので、容器を開封しようと
する場合には、予じめカバー1を取外す必要はな
く、カバー1を指で押し伸ばすようにしてカバー
の外側から容器の開封ノブ3に指を入れ、そのま
ま開封ノブ3を引き上げることにより、カバー1
は伸張され、開封が行なわれる。
このように本考案のカバー1を装着しておけ
ば、容器の開封時、内容物(例えば炭酸飲料やビ
ール等)が吹き出しても周囲に飛散するようなこ
とがない。
開封後は第3図に示すように開封ノブ3と供に
カバー1を引き抜けば良い。
本考案のカバー1は上述のように、極めて伸張
性に優れた合成樹脂フイルムから構成されている
ものであり、特定の物性を有する線状低密度ポリ
エチレンに、特定の物性を有するスチレン系熱可
塑性ブロツク共重合体、エチレンと炭素数3以上
のα−オレフインとの共重合体及び不飽和カルボ
ン酸又はその無水物でグラフト変性されたメルト
インデツクスが10g/10分以下の変性線状低密度
ポリエチレンをそれぞれ特定量配合してなる高伸
張性フイルム用ポリエチレン樹脂組成物が挙げら
れる。
線状低密度ポリエチレンとは、エチレンと他の
α−オレフインとの共重合物であり、従来の高圧
法により製造された低密度ポリエチレン樹脂とは
異なる。線状低密度ポリエチレンは、例えばエチ
レンと他のα−オレフインとしてプテン、ヘキセ
ン、オクテン、デセン、4メチルペンテン−1等
を4〜17重量%程度、好ましくは5〜15重量%程
度共重合したものであり、中低圧法高密度ポリエ
チレン製造に用いられるチーグラー型触媒又はフ
イリツプス型触媒を用いて製造されたものであ
り、従来の高密度ポリエチレンを共重合成分によ
り短い枝分かれ構造とし、密度もこの短鎖枝分か
れを利用して適当に低下させ0.91〜0.95g/cm3
度としたものであり、従来の低密度ポリエチレン
より直鎖性があり、高密度ポリエチレンより枝分
かれが多い構造のポリエチレンである。
本考案のカバー1を構成するのに好適に用いら
れる線状低密度ポリエチレンは、メルトインデツ
クスが10g/10分以下、好ましくは0.2〜5g/10分
の範囲であり、且つ伸びが500%以上、好ましく
は700%以上のものである。メルトインデツクス
が10g/10分より大きいとフイルム成形が著しく
困難であり、また伸びが500%より小さいと十分
な伸張性が得られないので好ましくない。
さらに、該線状低密度ポリエチレンの密度は
0.935g/cm3以下、特に0.910〜0.930g/cm3の範囲で
あるのが、軟らかさの点から望ましく、またその
流動比は10〜70、特に15〜35の範囲であるのがフ
イルム強度及び透明性の点から望ましい。
本明細書中において、メルトインデツクスとは
JIS K6760に準拠し190℃で測定した値であり、
伸びとはJIS K6301に引張試験の項の切断時の伸
びの測定法に準拠して測定した値であり、密度と
はJIS K6760に準拠して測定した値であり、また
流動比とは上記メルトインデツクス測定器を用
い、せん断力106ダイン/cm2(荷重11131g)と105
ダイン/cm2(荷重1113g)の押出量(g/10分)
の比である。
次に、上記の線状低密度ポリエチレンに配合し
て用いられるスチレン系熱可塑性ブロツク共重合
体としては、メルトインデツクスが10g/10分以
下、好ましくは0.5〜5g/10分の範囲であり、且
つ伸びが500%以上、好ましくは700%以上のもの
である。メルトインデツクスが10g/10分より大
きいと4成分混合の際の分散性が不良となり、ま
たフイルムが硬くなりすぎるので好ましくなり、
また伸びが500%より小さいと十分な伸張性が得
られないので好ましくない。
スチレン系熱可塑性ブロツク共重合体として
は、スチレン、ブタジエン、スチレンブロツク共
重合体、スチレン、イソプレン、スチレンブロツ
ク共重合体、スチレン、エチレン、ブチレン、ス
チレンブロツク共重合体、スチレン、エチレン、
プロピレン、スチレンブロツク共重合体、及びメ
チルスチレン、ブタジエン、メチルスチレンブロ
ツク共重合体等があげられ、これらは単独あるい
はそれらの混合物のいずれかの形態で用いてもよ
い。
上記スチレン系熱可塑性ブロツク共重合体中の
スチレン、又はメチルスチレンの含有量は全共重
合体の10〜70重量%、特に10〜50重量%の範囲で
あるのがフイルム伸張性及びフイルム製品コスト
のバランスの点から望ましい。また、上記スチレ
ン系熱可塑性ブロツク共重合体はJIS K6301の引
張試験の項の特定の伸びに対する応力の測定に準
拠して測定した300%伸び時における引張応力が
80Kg/cm2以下、特に60Kg/cm2以下のものであるの
がフイルムの軟らかさの点から望ましい。
さらに、前記線状低密度ポリエチレンに上記ス
チレン系熱可塑性ブロツク共重合体と共に配合し
て用いられるエチレンと炭素数3以上のα−オレ
フインとの共重合体(以下、単に「エチレン共重
合体」と略称する。)としては、JIS K7206に準
拠して荷重1Kgで測定したビカツト軟化温度が
100℃以下、好ましくは70℃以下であり、また伸
びが500%以上、好ましくは700%以上のものであ
り、さらに温度20℃における結晶化度(J.poly,
Sci.,17〜26(1955)X線法の記載に準じ測
定)が30%以下、好ましくは2〜30%の範囲であ
る。上記ビカツト軟化温度が100℃より高いとフ
イルムの剛性が高く、フイルムが硬くなりすぎ、
また伸びが500%より小さいと十分なフイルム伸
長性が得られなくなり、さらに結晶化度が30%よ
り大きいとフイルムが硬くなりすぎるので好まし
くない。
エチレンと共重合されるα−オレフインとして
は、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘ
キセン−1、4−メチルペンテン−1等がある。
この中でもプロピレン、ブテン−1が好ましい。
尚、エチレン共重合体には、エチレンと炭素数
3以上のα−オレフインと更に非共役ジエンとを
共重合した三元共重合体も含まれる。このような
非共役ジエンとしては、1,4ヘキサジエン、ジ
シクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン等
がある。
エチレン共重合体は、チーグラーナツタ系触
媒、なかでもオキシ三塩化バナジウム、四塩化バ
ナジウム等のバナジウム化合物と有機アルミニウ
ム化合物からなる触媒を用いてエチレンとα−オ
レフインと、場合によつては非共役ジエンとを共
重合することによつて製造することができる。
尚、本発明において用いられるエチレン共重合
体のエチレン含有量は90モル%以下、メルトイン
デツクスは0.1〜10g/10分の範囲、密度は
0.900g/cm3以下、ムーニー粘度(ML1+4 100℃、
ASTM D−15により測定)は5〜60の範囲であ
ることが望ましい。
変性線状低密度ポリエチレンは、メルトインデ
ツクスが10g/10分以下、好ましくは0.1〜6g/10
分の範囲である。メルトインデツクスが10g/10
分より大きいとフイルム成形性及び他成分との相
溶性が低下するので好ましくない。又、変性線状
低密度ポリエチレンは不飽和カルボン酸又はその
無水物によるグラフト変性量が0.1〜1%の範囲
であるのが望ましい。
変性線状低密度ポリエチレンとしては、原料線
状低密度ポリエチレンに不飽和カルボン酸又はそ
の無水物を添加し、公知の方法によつてグラフト
反応を生起させることにより製造しうる。原料線
状低密度ポリエチレンとしては前記したものが用
いられる。
原料線状低密度ポリエチレンに不飽和カルボン
酸又はその無水物をグラフト反応させる方法とし
ては、原料線状低密度ポリエチレンと不飽和カル
ボン酸又はその無水物をラジカル反応開始剤の存
在下に溶液法、スラリー法又は溶融混練法等の公
知の方法で高温下で接触させることにより行なわ
れる。溶融混練法による場合には、原料線状低密
度ポリエチレンの粉末又はペレツトに不飽和カル
ボン酸又はその無水物及びラジカル反応開始剤を
所定の配合比でヘンシエルミキサー等でドライブ
レンドするか、もしくは有機溶媒に不飽和カルボ
ン酸又はその無水物及びラジカル反応開始剤を溶
解し、線状低密度ポリエチレンの粉末又はペレツ
トに噴霧し、ヘンシエルミキサー等でブレンドす
る。この配合した線状低密度ポリエチレンの粉末
もしくはペレツトをバンバリーミキサー又はダブ
ルスクリユーミキサー等の混練機に投入し、120
〜300℃の温度で0.1〜30分間溶融混練することに
より上記した変性線状低密度ポリエチレンが得ら
れる。上記原料線状低密度ポリエチレンに配合す
る不飽和カルボン酸又はその無水物の量は、原料
線状低密度ポリエチレンに対し0.01〜5重量%、
好ましくは0.1〜1.0重量%の範囲内で用いられ、
又、ラジカル反応開始剤の量は、原料ポリオレフ
インに対し0.5重量%以下、好ましくは0.001〜0.1
重量%、さらに好ましくは0.01〜0.05重量%の範
囲内で用いられる。
不飽和カルボン酸又はその無水物としては、マ
レイン酸、フマール酸、アクリル酸、イタコン
酸、メタクリル酸、ハイミツク酸、シトラコン
酸、又はこれらの無水物が用いられる。特に無水
マレイン酸を用いるのが好適である。
また、ラジカル反応開始剤としては有機過酸化
物またはアゾビス化合物等が用いられる。有機過
酸化物としてはベンゾイルパーオキサイド、アセ
チルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキシラウレート、ジクミ
ルパーオキサイド、α,α′−ビス(t−ブチルパ
ーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメ
チル−2,5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシ
ン−3、2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシ
ベンゾエート、n−ブチル−4,4−ビス−(t
−ブチルパーオキシ)ビバレート、オクタノイル
パーオキサイド、p−メンタンヒドロパーオキサ
イド等があげられる。また、アゾビス化合物とし
てはアゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾ
ビス(2,4,4−トリスメチルバレロニトリ
ル)、2,2′−アゾビス(2−シクロプロピルプ
ロピオニトリル)等があげられる。
不飽和カルボン酸又はその無水物のグラフト変
性率は通常添加した不飽和カルボン酸又はその無
水物の50〜95%程度である。
伸張性フイルム用ポリエチレン樹脂組成物は、
前記した線状低密度ポリエチレン100重量部に対
し、スチレン系熱可塑性ブロツク共重合体30〜
150重量部、好ましくは50〜100重量部、エチレン
共重合体20〜150重量部、好ましくは50〜100重量
部、及び変性線状低密度ポリエチレン5〜50重量
部、好ましくは10〜30重量部を配合したものであ
る。スチレン系熱可塑性ブロツク共重合体の配合
量が上記範囲未満ではフイルムの十分な軟らかさ
と伸張性が得られず、又、上記範囲以上ではフイ
ルムの成形性が不良となり、且つ製品コストがア
ツプするので好ましくない。又、エチレン共重合
体の配合量が上記範囲未満ではフイルムに十分な
軟らかさと伸張性が得られず、又上記範囲以上で
はフイルムの成形性が不良となり、且つ製品コス
トがアツプするので好ましくない。更に変性線状
低密度ポリエチレンの配合量が上記範囲未満では
フイルムの開口性が不良となり、又上記範囲以上
ではフイルム製品コストがアツプするので好まし
くない。
上記の伸張性フイルム用ポリエチレン樹脂組成
物は、前記した各成分をプレンダーなどでドライ
ブレンドしたものをそのまま又はドライブレンド
後押出機などにより溶融混合、ペレタイジングし
たコンパウンドを用い、通常のフイルム成形手法
によりフイルムに成形しうる。
フイルム成形方法は通常のフイルム成形方法が
適用できるが、特にインフレーシヨンフイルム成
形方法においては、押出温度150〜250℃、リツプ
間隙0.7〜4.0mmの環状ダイからブローアツプ比2
〜6、フロストライン10〜100cm、ドラフト率10
〜40の条件で成形する場合、特に好ましいフイル
ムを得ることができる。尚、ドラフト率は下記式
により算出した値である。
ドラフト率=ρm/ρf・G/t・1/BUR G:ダイスリツト幅 t:得られたフイルムの厚さ ρm:ダイスリツトより押出される樹脂の密度 ρt:得られたフイルムの密度 BUR:ブローアツプ比 更に上記の伸張性フイルム用ポリエチレン樹脂
組成物はその使用目的により、帯電防止剤、顔
料、安定剤等を配合することもできる。
次に、本考案のカバー1を容器(缶)に装着す
る方法について説明する。
第4図はフイルム1を展張しつゝ缶2上方より
缶2下方に向つて伸長せしめれば自然に缶にそつ
た形で伸長成型される所を示しこれを工業的に行
うについては第5図に示す様な上下可動式の展張
枠4にフイルム1を展張し缶2の上部に向けてこ
の展張枠4を押し下げるか缶2を上方向に押し上
げるかによつてフイルム1を圧押しさらに缶2の
径よりもフイルム厚味相当分を加えた内径を有す
るリング5を缶2側面にそつて缶2上部より缶2
下方に押し下げればフイルム1は缶2上部周縁及
び缶2側面に密着する。余尺フイルムは後で切除
すれば良い。かくして缶2上部はフイルム1によ
つて完全に被覆されることになる。
本考案のカバーによれば、飲用者は被覆された
フイルム1を取除くことなくノブ3に容易に指を
フイルム1の上から挿入すればフイルム1は指に
よつて伸長し自然に指を被覆する形となつて指に
そつてこの部分のみが伸長して指を保護する。
開缶時に内容物が噴出してもこのカバー1によ
つて飛散が防止されノブ3と共にカバーしたフイ
ルムは除去されて開缶された缶2は飲用状態とな
る。
第4図に示した方法でフイルム1を装着した場
合フイルム1の伸長挙動を調べた結果の一例を示
すと缶径60m/mの缶ビールに於て展張時のフイ
ルムは元のフイルム寸法の5%程度が展張力によ
つて拡大して居り缶上部周縁に接触したる后は缶
周縁よりはみ出した部分は下方に向つて200%〜
300%伸長された形となつて伸長成型される為側
面にシワの発生がなく且つフイルムの伸長部分の
反発弾性応力によつて缶側面に密着する事とな
る。かくして缶長上部1/4程度の所にて余尺フイ
ルムを切除すれば缶トツプのカバーは完成する。
缶トツププルノブに指を挿入する時この挿入部の
フイルムは原寸の400%から500%程度(指の太さ
によつても異るが)伸長され指に装着されてプル
ノブリングと指の間に挿入された形となりこの指
による伸長応力は缶周縁によつて止まり缶側面は
まだ密着の状態を保ち剥離には至らない。故に噴
出飛沫が防止される。
さらにノブを缶上部より引きはなせば側面フイ
ルムは再びこの引きはなしの力によつて缶周縁よ
り外れ応力が側面に伝達される形となつてノブと
共にカバーフイルムは剥離される。
こうして缶上部飲用口は始めて外気と接触する
状態となり至つて清潔な状態をもつて消費者に供
される。
フイルムの厚さはあまりに薄いとカバー1を施
した容器を輸送する途中等で破れたり、またあま
りに厚いと指等で引き伸ばすことが難かしかつた
りするので、10〜100μ、好ましくは30〜60μ程度
とされるのが良い。
〔考案の効果〕
本考案によればイージイ・オープン容器の開口
部の清浄度が完全に保たれ、しかも開封に当つて
内容物の飛散が防止し得ると云う、実用上極めて
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のカバーを装着した容器の使用
状態を示す斜視図、第2図は第1図のカバーの状
態を示す説明図、第3図は開封後のカバーの取外
し状態を示す斜視図、第4図はカバーの装着方法
の一例を示す斜視図、第5図はカバーの装着方法
の他の一例を示す図面でありaは斜視図、bは第
5図aの縦断面図であり、装着準備の状態を示
し、cは装着中を示す第5図bと同様の図面であ
る。 図中1はカバー、2は容器、3は開封ノブ、4
は展張枠、5は密着リングをそれぞれ示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. イージイ・オープン蓋が設けられた容器のイー
    ジイ・オープン蓋部分を被覆するカバーであつ
    て、メルトインデツクスが10g/10分以下で、且
    つ伸びが500%以上である線状低密度ポリエチレ
    ン100重量部に対し、メルトインデツクスが
    10g/10分以下で、且つ伸びが500%以上である
    スチレン系熱可塑性ブロツク共重合体30〜150重
    量部、ビカツト軟化温度が100℃以下、伸びが500
    %以上で、且つ結晶化度が30%以下であるエチレ
    ンと炭素数3以上のα−オレフインとの共重合体
    20〜150重量部、及び不飽和カルボン酸又はその
    無水物でグラフト変性されたメルトインデツクス
    が10g/10分以下の変性線状低密度ポリエチレン
    5〜50重量部を配合した組成物を成形して得られ
    た伸び率500%以上、厚さ10〜100μの合成樹脂フ
    イルムからなり、該合成樹脂フイルムは、イージ
    イ・オープン蓋が設けられた容器端部を覆い、か
    つ該端部に継がる容器側部の少なくとも一部に密
    着して設けられることを特徴とするイージイ・オ
    ープン容器用カバー。
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JPS5442278A (en) * 1977-09-08 1979-04-04 Mitani Valve Co Ltd Device for preventing scatter from can filled with beer or refreshing drink

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