JPH05182618A - 超高速x線ct用x線管 - Google Patents

超高速x線ct用x線管

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Publication number
JPH05182618A
JPH05182618A JP35865891A JP35865891A JPH05182618A JP H05182618 A JPH05182618 A JP H05182618A JP 35865891 A JP35865891 A JP 35865891A JP 35865891 A JP35865891 A JP 35865891A JP H05182618 A JPH05182618 A JP H05182618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
anode target
ring
electron
thermal expansion
Prior art date
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Pending
Application number
JP35865891A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaro Kimura
雄太郎 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
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  • X-Ray Techniques (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陽極ターゲット構体の電子線衝突面が熱膨張
により変形して移動する方向を規制して、X線発生位置
のずれを防止する。 【構成】 前記衝突面の背面に連結された冷却環の支持
手段に工夫を凝らして衝突面が熱膨張により変形して移
動する方向を該衝突面の傾斜角度と同一角度方向にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用X線管の分野で利
用される。本発明は、心臓など動きのある被検部位に適
した超高速X線CT用X線管に関し、詳しくは陽極ター
ゲットの電子線衝突面がX線放射軸に対し傾斜してお
り、またその衝突面の背後に真空容器により支持された
冷却環が配設されている超高速X線CT用X線管に関
し、とくに熱膨張時に実焦点のずれない改良された陽極
ターゲット構体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例の要部が図3に示されており、こ
の例は特開昭63−29622号公報により開示されて
いる。この先行例によれば、電子eが陽極ターゲット1
2’に衝突し、X線が発生する。この際、陽極ターゲッ
ト12’が発熱するが、その背面に連結されている冷却
管14’により冷却される。
【0003】また、本出願人は、中心に被検体挿通孔が
形成された中空リング状の真空容器と、この真空容器内
に設置固定されるリング状の陽極ターゲットと、この陽
極ターゲットに対向した状態で配され前記被検体挿通孔
の軸心周りに回転するリング状の回転陰極と、この回転
陰極のターゲット対向面に取り付けられた前記陽極ター
ゲットに向けて電子線を放出する電子放出部とを備え、
陽極ターゲットの電子線衝突面がX線放射軸に対し傾斜
角度を有しており、また該傾斜衝突面の背後に真空容器
により支持された冷却環が配設されている超高速X線C
T用X線管を提案している。
【0004】この提案例の要部は図5に図示されてお
り、電子eの衝突面がX線放射軸12xに対し傾斜角度
θを有し、またタングステンからなるターゲット12は
半径Rxが50cmであり、その背面に連結された冷却
環14は熱伝導率の高い銅からなり、その内部に冷却液
16が含まれている。この冷却環14は真空容器の内壁
面より固定されたはり18により支持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3の構造で電子eの
入力があった場合、そのほとんどが熱となり、ターゲッ
ト12’を昇温させる。冷却管14’がこのために配設
されているが、この熱を瞬時に冷却できないのでターゲ
ット14’が昇温し、それに伴ない熱膨張が生じ、図4
に示すようにX線発生位置ないし実焦点がずれるという
問題を生じていた。また、図5に例示された陽極ターゲ
ット12についても同じような問題を生じている。
【0006】本発明の目的は、陽極ターゲットの電子線
衝突面が熱膨張により変形して移動する方向を規制し
て、X線発生位置のずれを生じないようにした、超高速
X線CT用X線管を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した目的は、中心に
被検体の挿通孔が形成された中空リング状の真空容器
と、この真空容器内に冷却環を介して設置固定されるリ
ング状の陽極ターゲットと、この陽極ターゲットに向け
て電子線放出する電子放出部を取り付けた前記被検体挿
通孔の軸心周りに回転するリング状の回転陰極とを備
え、前記陽極ターゲットの電子線衝突面がX線放射軸に
対し傾斜している超高速X線CT用X線管において、前
記冷却環が支持手段を介して前記真空容器に支持されて
おり、この支持手段が前記冷却環の熱膨張による変位方
向を前記傾斜面の傾斜方向と同一角度方向に規制するも
のであることにより、達成される。
【0008】
【作用】熱負荷をうけ陽極ターゲット構体が熱膨張する
時に、そのX線焦点面と平行な面上の一点が真空容器か
らの固定支持部面上を摺動するため、その固定支持部面
は熱膨張をうけず、またはその量が無視できるので、単
にリング中心からの半径方向に熱膨張するため、X線発
生位置ないし焦点の位置ずれを生じない。
【0009】
【実施例】本発明の好適な実施例は図1と図2とに基づ
いて説明される。図5は前述したように本出願人が提案
しているX線管の要部を示しており、全体の真空容器、
回転陰極、電子放出部などの図示が省略されている。
【0010】この図において、ターゲット12の電子衝
突面はタングステンからなり、これを冷却する冷却環1
4が銅Cuからなり、その内部に冷却液が入っている。
高速CTなどで用いるこのようなターゲット構体は、そ
の半径が50cmと大きく、電子ビームeによる入力が
100KWで数秒間続くと銅の部分14の温度が、冷却
しているにもかかわらず300℃ぐらいに上昇する。冷
却環14は全周にあるためそれに伴なう熱膨張量が、半
径で2.3mm生じる。
【0011】今、図示しているようにターゲット12の
取付け角度(θ)が12度であれば、図4で示すX線焦
点位置が図5ではZx方向(X線放射軸12xに対し垂
直方向)に0.5mmほどずれ、これだけでCT画像の
劣化が生じている。
【0012】図1は本発明の1実施例を示している。電
子衝突面12Aとこれに平行な面24B(冷却環24の
背面を傾斜させて)を有し、この傾斜面24Bが円周上
部分的に配置された固定台のころ20に接触し、摺動す
る構造である。
【0013】このような構造で、電子eの入力があり、
陽極ターゲット12の熱膨張が始まると、半径方向に伸
びようとするが、固定台のころ20で摺動するため面2
4Bにそった方向、つまり電子衝突面12Aに平行な矢
示方向にしか移動しない。従って、ターゲット12上で
の電子衝突位置はずれるが、CTとして必要なX発生源
としての位置(図中の距離Rx、Zx)は変化せず、C
T画像の画質劣化を引き起さない。 この図において、
熱膨張時の移動方向が半径方向とそれに垂直方向とに合
成されるため、図中のはり28は両方向に対して柔軟で
あることが必要である。更に、動作時において冷却環2
4を固定台のころ20に押えつけて荷重が加わっている
ように組立てられていることが必要である。なお、26
は冷却環24内部の冷却液である。
【0014】図2は本発明の他の実施例を示している。
図1に示すような冷却環24の背面24Bにおける斜面
加工が実際上面倒であることから、図1の固定台のころ
20を改良したものである。ころの代わりに、陽極ター
ゲット12の電子線衝突面12Aと平行な摺動面30A
を持つ固定台30が真空容器の内壁面10を介して支持
されており、陽極ターゲット12の熱膨張時の伸び方向
を電子衝突面12Aと平行にした例である。この実施例
においても、陽極ターゲット12が熱膨張により移動す
る方向は図示してある矢示方向であり、X線発生位置は
図1の場合と同様にずれない。
【0015】
【効果】超高速CTなどに適用されるX線発生はX線を
円の中心方向に出す必要があり、従って図5に示すよう
に角度θをつける必要が出てくる。それゆえ熱膨張時の
X線発生位置のずれという問題が生じるが、本発明によ
りそれを皆無にできる。このように、X線焦点位置のず
れがなくなり、画質のよいCT画像を提供できる。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示したX線管内の要部断面
図。
【図2】本発明の他の実施例を示した図1同様図。
【図3】従来例による陽極ターゲットと冷却管との関係
説明図。
【図4】従来例によるX線発生位置のずれ説明図。
【図5】本出願人が提案しているX線管中の要部断面
図。
【符号の説明】
10 真空容器の内壁 12 陽極ターゲット 12x X線放射軸 12A 電子線衝突傾斜面 14 冷却環 16 冷却液 18 はり 20 固定台のころ 24 冷却環 26 冷却液 28 はり 30 固定台 30A 固定台の摺動傾斜面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に被検体の挿通孔が形成された中空
    リング状の真空容器と、この真空容器内に冷却環を介し
    て設置固定されるリング状の陽極ターゲットと、この陽
    極ターゲットに向けて電子線放出する電子放出部を取り
    付けた前記被検体挿通孔の軸心周りに回転するリング状
    の回転陰極とを備え、前記陽極ターゲットの電子線衝突
    面がX線放射軸に対し傾斜している超高速X線CT用X
    線管において、前記冷却環が支持手段を介して前記真空
    容器に支持されており、この支持手段が前記冷却環の熱
    膨張による変位方向を前記傾斜面の傾斜方向と同一角度
    方向に規制するものであることを特徴とする、超高速X
    線CT用X線管。
JP35865891A 1991-12-27 1991-12-27 超高速x線ct用x線管 Pending JPH05182618A (ja)

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JP35865891A JPH05182618A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 超高速x線ct用x線管

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JPH05182618A true JPH05182618A (ja) 1993-07-23

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ID=18460453

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JP35865891A Pending JPH05182618A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 超高速x線ct用x線管

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102087948A (zh) * 2009-12-03 2011-06-08 通用电气公司 热能储存和传递组件及其制造方法
JP2013504365A (ja) * 2009-09-15 2013-02-07 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 分散型x線源及びそれを有するx線イメージングシステム
GB2523438A (en) * 2014-02-20 2015-08-26 Metal Ind Res & Dev Ct Radiation generating apparatus
GB2523439A (en) * 2014-02-20 2015-08-26 Metal Ind Res & Dev Ct Radiation generating apparatus

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GB2523438A (en) * 2014-02-20 2015-08-26 Metal Ind Res & Dev Ct Radiation generating apparatus
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