JPH05181736A - ハイパーメディアシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 その時々の状況に応じたマルチメディア情報
を動的に引き出すことのできるハイパーメディアシステ
ムを提供する。 【構成】 相互に関連するマルチメディア情報を芋づる
式に引き出すことが可能なハイパーメディアシステムに
おいて、トリガー機能部５は、条件部の１つ以上のパラ
メータを含む論理式に対し現在の状況を示すパラメータ
の値を代入して条件が満たされるか否かを判断し、条件
が満たされたものの結果部の示すマルチメディア情報を
関連するマルチメディア情報として特定することによ
り、複数のマルチメディア情報１，２，３，４の間に関
連情報引き出しのためのリンク６をパラメトリックに設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はコンピュータを利用した
ハイパーメディアシステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ハイパーメディアシステムとは、相互に
関連するマルチメディア情報を芋づる式に引き出すこと
が可能なシステムであり、情報検索システムやオーサリ
ングシステム（教材作成システム）等に採用されてい
る。なお、マルチメディア情報とは、文字（テキス
ト），データ，プログラムの一部もしくは全部，グラフ
ィックス，動画像，静止画像，音声等の多様な情報をい
う。

【０００３】このようなハイパーメディアシステムで
は、あるマルチメディア情報を参照している際に、ソフ
トボタン等を操作する等の簡単な方法によって、関連す
る他のマルチメディア情報を参照することが可能であ
る。

【０００４】ところで、あるマルチメディア情報から関
連する他のマルチメディア情報を参照可能とするには、
マルチメディア情報の相互間にリンク関係を定義する必
要がある。

【０００５】この点、従来のハイパーメディアシステム
では、個々のマルチメディア情報をノードに見立て、関
連するマルチメディア情報に対応するノードの間の関係
をアーク等によって指定することにより、両者が関連す
るマルチメディア情報であることを定義していた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のハイパーメディアシステムでは、マルチメディア情報
を直接に固定的に関係付けていたため、あるマルチメデ
ィア情報を起点に参照できる他のマルチメディア情報が
いつも同じものとなり、真に役立つハイパーメディアシ
ステムとは言えないという欠点があった。

【０００７】すなわち、あるマルチメディア情報につい
て関係する他の適切なマルチメディア情報というのは、
その時々の状況に応じて変化するのが普通であり、状況
が変化しても常に同一内容のマルチメディア情報しか引
き出せないのでは、不要なマルチメディア情報が多く含
まれ、その中から必要なマルチメディア情報を見つける
のが困難となったり、特殊な状況でしか必要とされない
マルチメディア情報にはリンクがされない等の弊害があ
るからである。

【０００８】本発明は上記の点に鑑み提案されたもので
あり、その目的とするところは、その時々の状況に応じ
たマルチメディア情報を動的に引き出すことのできるハ
イパーメディアシステムを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、相互に関連するマルチメディア情報を芋づ
る式に引き出すことが可能なハイパーメディアシステム
において、複数のマルチメディア情報の間に関連情報引
き出しのためのリンクをパラメトリックに設定するトリ
ガー機能部を備えるようにしている。

【００１０】ここで、リンクをパラメトリックに設定す
るとは、１つ以上のパラメータを入力情報として受け入
れ、このパラメータの値やその組み合わせ、あるいは予
め規定した条件等によってリンク先を設定するというこ
とである。

【００１１】

【作用】本発明のハイパーメディアシステムにあって
は、トリガー機能部が、例えば、条件部の１つ以上のパ
ラメータを含む論理式に対し現在の状況を示すパラメー
タの値を代入して条件が満たされるか否かを判断し、条
件が満たされたものの結果部の示すマルチメディア情報
を関連するマルチメディア情報として特定することによ
り、複数のマルチメディア情報の間に関連情報引き出し
のためのリンクをパラメトリックに設定する。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て説明する。

【００１３】図１は本発明のハイパーメディアシステム
の一実施例を示す構成図である。

【００１４】図１において、本実施例は、種々のマルチ
メディア情報１，２，３，４と、マルチメディア情報１
からマルチメディア情報２，３，４に対してパラメトリ
ックにリンク６を設定するトリガー機能部５とから構成
されている。なお、ここではマルチメディア情報１を起
点とする場合のみを示してあるが、他のマルチメディア
情報についても同様である。

【００１５】図２はトリガー機能部５において設定され
たパラメータ条件例を示す図である。

【００１６】すなわち、トリガー機能部５には、「Ｉ
Ｆ」で始まる条件部と、「ｔｈｅｎ」で始まる結果部と
が設けられ、条件が満たされた条件部に対応する結果部
で指定されたマルチメディア情報がその時点で起点とな
るマルチメディア情報１に関連するマルチメディア情報
として選択される。

【００１７】図２の例では、パラメータをａ，ｂ，ｃ，
ｄとし、パラメータａ，ｂ，ｃがともに満たされた場合
にはマルチメディア情報２を選択し、パラメータａ，ｃ
がともに満たされた場合にはマルチメディア情報３を選
択し、パラメータｃ，ｄがともに満たされた場合にはマ
ルチメディア情報４を選択するように設定してある。

【００１８】ハイパーメディアシステムの動作中におい
て、マルチメディア情報１が参照されている状態で、パ
ラメータｃ，ｄが有効であるとすると、トリガー機能部
５は各条件部にそのパラメータを代入して条件が満たさ
れているか否かを判断し、今の場合はマルチメディア情
報４を関連する情報として選択する。

【００１９】利用者がソフトボタン等を操作して関連す
るマルチメディア情報の参照を要求すると、システムは
トリガー機能部５の選択に従って該当するマルチメディ
ア情報４を参照可能な状態とする。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のハイパー
メディアシステムにあっては、あるマルチメディア情報
からその時点の状況に応じた最適なマルチメディア情報
が参照できるため、ハイパーメディアシステムの利用価
値を高めることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のハイパーメディアシステムの一実施例
を示す構成図である。

【図２】トリガー機能部において設定されたパラメータ
条件例を示す図である。

【符号の説明】

１〜４……マルチメディア情報 ５…………トリガー機能部 ６…………リンク

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 相互に関連するマルチメディア情報を芋
   づる式に引き出すことが可能なハイパーメディアシステ
   ムにおいて、 複数のマルチメディア情報の間に関連情報引き出しのた
   めのリンクをパラメトリックに設定するトリガー機能部
   を備えたことを特徴とするハイパーメディアシステム。
2. 【請求項２】 トリガー機能部は、 １つ以上のパラメータを含む論理式から構成される条件
   部と、 条件部の条件が満たされた際に関係付けるマルチメディ
   ア情報を特定する結果部とを備えたことを特徴とする請
   求項１記載のハイパーメディアシステム。