JPH05181214A - パノラマ写真撮影装置 - Google Patents
パノラマ写真撮影装置Info
- Publication number
- JPH05181214A JPH05181214A JP1831492A JP1831492A JPH05181214A JP H05181214 A JPH05181214 A JP H05181214A JP 1831492 A JP1831492 A JP 1831492A JP 1831492 A JP1831492 A JP 1831492A JP H05181214 A JPH05181214 A JP H05181214A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prism
- frame
- lens
- photographing
- photographed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 つなぎ写真用の整合性のとれた複数の写真を
簡単に撮影できるようにする。 【構成】 撮影レンズ2の前方には、プリズム1が配置
されている。このプリズム1は、その第2面bと画枠の
面とが平行になるように配置され、回転可能に設けられ
ている。パノラマモードの下で図1の状態でレリーズす
ると、通常より左側にずれた位置の被写体が撮影され
る。1駒目が撮影されると、第2面bと画枠の面との平
行性が維持されたままモータによりプリズム1が180
度回転されて、自動的に2駒目が撮影される。この場
合、通常より右側にずれた位置の被写体が撮影されの
で、2駒目は1駒目よりかなり右側にずれた位置の被写
体が撮影される。すなわち、超広角レンズを用いなくて
も、超広角レンズに匹敵する画角が得られる。また、1
駒目と2駒目の写真は、カメラを一方向に向けたままで
撮影されるので、駒間に上下のずれは生じない。
簡単に撮影できるようにする。 【構成】 撮影レンズ2の前方には、プリズム1が配置
されている。このプリズム1は、その第2面bと画枠の
面とが平行になるように配置され、回転可能に設けられ
ている。パノラマモードの下で図1の状態でレリーズす
ると、通常より左側にずれた位置の被写体が撮影され
る。1駒目が撮影されると、第2面bと画枠の面との平
行性が維持されたままモータによりプリズム1が180
度回転されて、自動的に2駒目が撮影される。この場
合、通常より右側にずれた位置の被写体が撮影されの
で、2駒目は1駒目よりかなり右側にずれた位置の被写
体が撮影される。すなわち、超広角レンズを用いなくて
も、超広角レンズに匹敵する画角が得られる。また、1
駒目と2駒目の写真は、カメラを一方向に向けたままで
撮影されるので、駒間に上下のずれは生じない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2駒連続して撮影を行
い2枚のプリントをつないでパノラマ写真を作成する所
謂つなぎ写真を簡単に作成可能なパノラマ写真撮影装置
に関するものである。
い2枚のプリントをつないでパノラマ写真を作成する所
謂つなぎ写真を簡単に作成可能なパノラマ写真撮影装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、つなぎ写真の他に超広角レンズを
用いて一度にパノラマ撮影ができるパノラマカメラが2
種類市販されている。1つはブローニフィルムを用いた
横長大画面の特殊カメラで、一部のプロまたはアドアマ
が使用する非常に大型で高価なカメラである。もう1つ
は135mmフィルムの画枠の短辺方向の上下を遮光し
て横長画面にした所謂ハーフパノラマと呼ばれるカメラ
であり、レンズ付フィルムや135mmフィルム用カメ
ラに用いられている。
用いて一度にパノラマ撮影ができるパノラマカメラが2
種類市販されている。1つはブローニフィルムを用いた
横長大画面の特殊カメラで、一部のプロまたはアドアマ
が使用する非常に大型で高価なカメラである。もう1つ
は135mmフィルムの画枠の短辺方向の上下を遮光し
て横長画面にした所謂ハーフパノラマと呼ばれるカメラ
であり、レンズ付フィルムや135mmフィルム用カメ
ラに用いられている。
【0003】しかし、これらのパノラマカメラにおいて
は超広角レンズを用いているため、コサイン4乗則の光
学的性質により周辺光量は著しく低下し、また多くの枚
数のレンズを用いないと周辺の解像力も劣化するという
問題があった。更に、ハーフパノラマでは画面サイズが
小さいため引き延ばし倍率が大きくなりプリント画質が
悪くなるという問題もあった。
は超広角レンズを用いているため、コサイン4乗則の光
学的性質により周辺光量は著しく低下し、また多くの枚
数のレンズを用いないと周辺の解像力も劣化するという
問題があった。更に、ハーフパノラマでは画面サイズが
小さいため引き延ばし倍率が大きくなりプリント画質が
悪くなるという問題もあった。
【0004】そこで、高画質のパノラマ写真を安価に実
現するため、一般に、通常のカメラで2駒連続して撮影
を行い、2枚のプリントをつなぎ合わせてつなぎ写真を
作成しており、つなぎ写真を作成するには、まず、1駒
撮影しその撮影範囲を撮影者自身が記憶し、次にカメラ
を水平に振って1駒目と数10%重なるようにして2駒
目を撮影していた。
現するため、一般に、通常のカメラで2駒連続して撮影
を行い、2枚のプリントをつなぎ合わせてつなぎ写真を
作成しており、つなぎ写真を作成するには、まず、1駒
撮影しその撮影範囲を撮影者自身が記憶し、次にカメラ
を水平に振って1駒目と数10%重なるようにして2駒
目を撮影していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この場合、1駒目と2
駒目をどの位重ねるかは、撮影者の経験や勘に頼ってい
た。また、カメラを水平に振るとき、手持ち撮影では駒
間に上下のずれが生じ易いため、通常は三脚を使用して
いた。しかし、山岳写真等を撮影するときなどは、三脚
を安定させるのが困難であったり、あるいは三脚を安定
させることが出来ず手持ち撮影を行わざるを得なくな
り、結局、駒間に上下のずれが生じてしまうことがあっ
た。
駒目をどの位重ねるかは、撮影者の経験や勘に頼ってい
た。また、カメラを水平に振るとき、手持ち撮影では駒
間に上下のずれが生じ易いため、通常は三脚を使用して
いた。しかし、山岳写真等を撮影するときなどは、三脚
を安定させるのが困難であったり、あるいは三脚を安定
させることが出来ず手持ち撮影を行わざるを得なくな
り、結局、駒間に上下のずれが生じてしまうことがあっ
た。
【0006】本発明は、これらの事情にかんがみてなさ
れたもので、その目的は、つなぎ写真用の整合性のとれ
た複数の写真を簡単に撮影し得るパノラマ写真撮影装置
を提供することである。
れたもので、その目的は、つなぎ写真用の整合性のとれ
た複数の写真を簡単に撮影し得るパノラマ写真撮影装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるパノラマ写真撮影装置は、被写体から
の有効入射光線を屈折させて透過させる表裏共光学平面
を有するプリズムを撮影レンズの被写体側に回転可能に
配置し、前記プリズムの表面と裏面とを延長し両面が交
差することによって得られる直線がカメラ本体の撮影画
枠を構成する短辺と平行になるように位置決めし、前記
プリズムを180度回転させることにより前記プリズム
による有効入射光線の屈折方向を切換可能とした構成と
なっている。
め、本発明によるパノラマ写真撮影装置は、被写体から
の有効入射光線を屈折させて透過させる表裏共光学平面
を有するプリズムを撮影レンズの被写体側に回転可能に
配置し、前記プリズムの表面と裏面とを延長し両面が交
差することによって得られる直線がカメラ本体の撮影画
枠を構成する短辺と平行になるように位置決めし、前記
プリズムを180度回転させることにより前記プリズム
による有効入射光線の屈折方向を切換可能とした構成と
なっている。
【0008】
【作用】たとえば、パノラマモードの下でレリーズする
と、プリズムが最初の位置に位置決めされた状態で1駒
目が撮影される。このとき、プリズムの作用により、通
常より左側、または右側にずれた位置の被写体が撮影さ
れる。1駒目が撮影されると、たとえばモーターにより
プリズムが180度回転されて2駒目が自動的に連続し
て撮影される。このとき、通常より右側、または左側に
ずれた位置の被写体が撮影される。すなわち、カメラを
振らなくても画面横方向に超広角レンズに相当する画角
が得られる。すなわち、1駒目と2駒目の写真は、一方
向に向けたままで撮影されるので、駒間に上下のずれは
生じない。
と、プリズムが最初の位置に位置決めされた状態で1駒
目が撮影される。このとき、プリズムの作用により、通
常より左側、または右側にずれた位置の被写体が撮影さ
れる。1駒目が撮影されると、たとえばモーターにより
プリズムが180度回転されて2駒目が自動的に連続し
て撮影される。このとき、通常より右側、または左側に
ずれた位置の被写体が撮影される。すなわち、カメラを
振らなくても画面横方向に超広角レンズに相当する画角
が得られる。すなわち、1駒目と2駒目の写真は、一方
向に向けたままで撮影されるので、駒間に上下のずれは
生じない。
【0009】従って、つなぎ写真用の整合性のとれた複
数の写真を簡単に撮影できる。
数の写真を簡単に撮影できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0011】図1は、本発明の実施例にるパノラマ写真
撮影装置(カメラ)の横断面図である。プリズム1は、
撮影レンズ2の前方(被写体側)に配置されている。な
お、撮影レンズ2は普通の広角レンズであり、超広角レ
ンズではない。フィルム4はパトローネ3から引き出さ
れリール5に巻き取られるが、被写体からの光線はプリ
ズム1に入射し撮影レンズ2を透過してフィルム4に結
像する。
撮影装置(カメラ)の横断面図である。プリズム1は、
撮影レンズ2の前方(被写体側)に配置されている。な
お、撮影レンズ2は普通の広角レンズであり、超広角レ
ンズではない。フィルム4はパトローネ3から引き出さ
れリール5に巻き取られるが、被写体からの光線はプリ
ズム1に入射し撮影レンズ2を透過してフィルム4に結
像する。
【0012】図1において、プリズム1の第2面bはレ
ンズ光軸と直角に構成されているが、第1面aは第2面
bに対して漸次左方の厚みが薄くなるよう傾斜してい
る。この傾斜の方向は、第1面aと第2面bとを各々延
長すると両面が交差することによって直線が得られる
が、この直線がフィルム4の面にある図示していない画
枠を構成する短辺と平行になるように位置決めされてい
る。なお、図1において画枠短辺は紙面に直角方向であ
る。
ンズ光軸と直角に構成されているが、第1面aは第2面
bに対して漸次左方の厚みが薄くなるよう傾斜してい
る。この傾斜の方向は、第1面aと第2面bとを各々延
長すると両面が交差することによって直線が得られる
が、この直線がフィルム4の面にある図示していない画
枠を構成する短辺と平行になるように位置決めされてい
る。なお、図1において画枠短辺は紙面に直角方向であ
る。
【0013】上記の形状のプリズム1を上記のように配
置すると、被写体からの光線の光軸は、画枠の長辺方向
において、撮影レンズ2の光軸6に対してLに示したよ
うに左の方向にずれる。従って、左方向の被写体の方が
右方向の被写体より多く撮影できる。
置すると、被写体からの光線の光軸は、画枠の長辺方向
において、撮影レンズ2の光軸6に対してLに示したよ
うに左の方向にずれる。従って、左方向の被写体の方が
右方向の被写体より多く撮影できる。
【0014】パノラマ写真を作成する場合は、図1の状
態で1駒目の撮影を行い、カメラを一方向に保持したま
まプリズム1を180度回転し、図2の状態にする。な
お、プリズム1は、第1面aと画枠の面との平行性が維
持されたまま180度回転されるよう構成されている。
図2の状態では、被写体からの光線の光軸は、画枠の長
辺方向において、撮影レンズ2の光軸6に対してRに示
したように右の方向にずれ、長辺方向において右方向の
被写体の方が左方向の被写体より多く撮影できる。そこ
で、図2の状態で2駒目の撮影を行う。このようにして
撮影した2駒の写真のプリントを重ねてつなぐとパノラ
マ写真が完成する。
態で1駒目の撮影を行い、カメラを一方向に保持したま
まプリズム1を180度回転し、図2の状態にする。な
お、プリズム1は、第1面aと画枠の面との平行性が維
持されたまま180度回転されるよう構成されている。
図2の状態では、被写体からの光線の光軸は、画枠の長
辺方向において、撮影レンズ2の光軸6に対してRに示
したように右の方向にずれ、長辺方向において右方向の
被写体の方が左方向の被写体より多く撮影できる。そこ
で、図2の状態で2駒目の撮影を行う。このようにして
撮影した2駒の写真のプリントを重ねてつなぐとパノラ
マ写真が完成する。
【0015】この場合、第1回目の撮影後にプリズム1
の回転をモータ駆動にすると撮影に一層安定性が増す。
図3はプリズム1が装着されたレンズ鏡胴の縦断面図で
ある。なお、図3は縦断面図のため、プリズム1は表裏
面共平行線で描いてある。プリズム1は回転筒11に挿
入され、取り付け枠12を回転筒11に嵌着することに
よってプリズム1の抜け止めになっている。また、回転
筒11には内歯車11aが刻まれている。このようにプ
リズム1を取り付けた回転筒11は鏡胴13に対して回
転自在に嵌合しており、押さえ枠14が鏡胴13にネジ
止めされることによって回転筒11を光軸方向に規制し
ている。ピニオン16の歯が内歯車11aに噛み合って
いて、ピニオン16は図示していないモータに連結した
シャフト17に取り付けられている。なお、撮影レンズ
2は鏡枠15に取り付けられている。このように構成
し、回転筒11の1/2回転に相当する回転数分シャフ
ト17を回転させるように図示していないモータを制御
すれば、プリズム1を180度回転させることができ
る。モータは撮影レンズ2の鏡胴13、またはカメラ本
体に配置し、カメラ本体には連写機能を備え、カメラ本
体をパノラマモードにしてレリーズすると、1駒撮影後
にモータ駆動により自動的にプリズム1が180度回転
して2駒目の撮影を自動的に行うので、カメラを一方向
に保持したまま容易に2駒撮影できる。
の回転をモータ駆動にすると撮影に一層安定性が増す。
図3はプリズム1が装着されたレンズ鏡胴の縦断面図で
ある。なお、図3は縦断面図のため、プリズム1は表裏
面共平行線で描いてある。プリズム1は回転筒11に挿
入され、取り付け枠12を回転筒11に嵌着することに
よってプリズム1の抜け止めになっている。また、回転
筒11には内歯車11aが刻まれている。このようにプ
リズム1を取り付けた回転筒11は鏡胴13に対して回
転自在に嵌合しており、押さえ枠14が鏡胴13にネジ
止めされることによって回転筒11を光軸方向に規制し
ている。ピニオン16の歯が内歯車11aに噛み合って
いて、ピニオン16は図示していないモータに連結した
シャフト17に取り付けられている。なお、撮影レンズ
2は鏡枠15に取り付けられている。このように構成
し、回転筒11の1/2回転に相当する回転数分シャフ
ト17を回転させるように図示していないモータを制御
すれば、プリズム1を180度回転させることができ
る。モータは撮影レンズ2の鏡胴13、またはカメラ本
体に配置し、カメラ本体には連写機能を備え、カメラ本
体をパノラマモードにしてレリーズすると、1駒撮影後
にモータ駆動により自動的にプリズム1が180度回転
して2駒目の撮影を自動的に行うので、カメラを一方向
に保持したまま容易に2駒撮影できる。
【0016】特に、1眼レフカメラでは撮影レンズを透
過した被写体像をファインダーで確認できるので、上記
連写の際のモータ駆動とは別の操作により撮影と無関係
にプリズムを回転させることができる構成にすれば、撮
影前に各駒の視野の確認ができる。
過した被写体像をファインダーで確認できるので、上記
連写の際のモータ駆動とは別の操作により撮影と無関係
にプリズムを回転させることができる構成にすれば、撮
影前に各駒の視野の確認ができる。
【0017】図4(a)は、図1の状態で撮影した1駒
目の写真例、図4(b)は、カメラを図4(a)の撮影
時と同一の姿勢に保ったまま、図2の状態で撮影した2
駒目の写真例、図4(c)は、図4(a)と図4(b)
の2駒の写真をつなぎ合わせたつなぎ写真例である。こ
のように、カメラを一方向に向けたままで、つなぎ写真
用の2駒を撮影できるので、つなぎ写真にした場合に駒
間の上下のずれを回避することができ、特に山岳写真な
ど三脚を使用できない場所で撮影しなければならない被
写体のパノラマ写真を作成する場合に便利である。
目の写真例、図4(b)は、カメラを図4(a)の撮影
時と同一の姿勢に保ったまま、図2の状態で撮影した2
駒目の写真例、図4(c)は、図4(a)と図4(b)
の2駒の写真をつなぎ合わせたつなぎ写真例である。こ
のように、カメラを一方向に向けたままで、つなぎ写真
用の2駒を撮影できるので、つなぎ写真にした場合に駒
間の上下のずれを回避することができ、特に山岳写真な
ど三脚を使用できない場所で撮影しなければならない被
写体のパノラマ写真を作成する場合に便利である。
【0018】なお、上記のプリズム1は第1面と第2面
とが光学的平面であれば、図1の如く必ずしも第2面が
撮影レンズ2の光軸と直角である必要がなく、第1面が
直角でも、両面とも直角でなくてもよい。また、プリズ
ム1は複数の光学部品の組み合わせにより構成してもよ
い。
とが光学的平面であれば、図1の如く必ずしも第2面が
撮影レンズ2の光軸と直角である必要がなく、第1面が
直角でも、両面とも直角でなくてもよい。また、プリズ
ム1は複数の光学部品の組み合わせにより構成してもよ
い。
【0019】ここで、撮影レンズに準広角の焦点距離3
5mmのレンズを使用して画面長辺方向の1/4を重ね
るとすると、長辺方向においては超広角の約20mmの
焦点距離のレンズを用いたのに等しい超広角撮影ができ
る。実際に常識的なレンズ設計では、焦点距離35mm
のレンズでは3〜4枚の構成で実現できるが、焦点距離
が20mmとなると10枚前後必要になる。すなわち、
本カメラは、撮影レンズ2として普通の広角レンズを用
いるだけで、すなわち、安価な構成で画面横方向に超広
角レンズに相当する画角が得られ、超広角レンズにて生
じる周辺光量の低下、周辺の画質の劣化を回避すること
ができる。また、非常に普及している135フィルムを
使用しても、フルサイズで撮影できるので、従来のハー
フパノラマより高画質が得られる。
5mmのレンズを使用して画面長辺方向の1/4を重ね
るとすると、長辺方向においては超広角の約20mmの
焦点距離のレンズを用いたのに等しい超広角撮影ができ
る。実際に常識的なレンズ設計では、焦点距離35mm
のレンズでは3〜4枚の構成で実現できるが、焦点距離
が20mmとなると10枚前後必要になる。すなわち、
本カメラは、撮影レンズ2として普通の広角レンズを用
いるだけで、すなわち、安価な構成で画面横方向に超広
角レンズに相当する画角が得られ、超広角レンズにて生
じる周辺光量の低下、周辺の画質の劣化を回避すること
ができる。また、非常に普及している135フィルムを
使用しても、フルサイズで撮影できるので、従来のハー
フパノラマより高画質が得られる。
【0020】更に、撮影レンズの焦点距離が変化しても
2駒の重なり量を一定にするためには、プリズムの表裏
面のなす角度を焦点距離に対して反比例させておけばよ
い。この場合、表裏面のなす角度が異なる複数のプリズ
ムを用意しておく必要があるが、プリズムのみを保持し
た鏡枠15をプリズムと共に回転操作可能に構成し、撮
影レンズの鏡胴13から挿脱可能にすれば、フィルター
同様の安価な付属品として使用できる。このように、撮
影レンズ2の焦点距離に応じてプリズムを交換すること
により、2駒の重なり量を考えずに撮影しても、常に一
定の重なり量とすることができる。
2駒の重なり量を一定にするためには、プリズムの表裏
面のなす角度を焦点距離に対して反比例させておけばよ
い。この場合、表裏面のなす角度が異なる複数のプリズ
ムを用意しておく必要があるが、プリズムのみを保持し
た鏡枠15をプリズムと共に回転操作可能に構成し、撮
影レンズの鏡胴13から挿脱可能にすれば、フィルター
同様の安価な付属品として使用できる。このように、撮
影レンズ2の焦点距離に応じてプリズムを交換すること
により、2駒の重なり量を考えずに撮影しても、常に一
定の重なり量とすることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパノラマ
写真撮影装置によれば、つなぎ写真用の整合性のとれた
複数の写真を簡単に撮影できるようになる。具体的に
は、 簡単な構成にて、カメラを一方向に向けたままで容
易につなぎ写真としてのパノラマ撮影ができる。 従来のつなぎ写真で生じた駒間の上下のずれが生じ
ない。 撮影者が2駒の重なり量を考えて撮影する必要がな
い。 撮影レンズとして普通の広角レンズを用いるだけ
で、画面横方向に超広角レンズに相当する画角が得ら
れ、しかも超広角レンズにて生じる周辺光量の低下、周
辺の画質の劣化、および高価格の問題を回避することが
できる。 非常に普及している135フィルムを使用してもフ
ルサイズで撮影できるので、従来のハーフパノラマより
高画質が得られる。
写真撮影装置によれば、つなぎ写真用の整合性のとれた
複数の写真を簡単に撮影できるようになる。具体的に
は、 簡単な構成にて、カメラを一方向に向けたままで容
易につなぎ写真としてのパノラマ撮影ができる。 従来のつなぎ写真で生じた駒間の上下のずれが生じ
ない。 撮影者が2駒の重なり量を考えて撮影する必要がな
い。 撮影レンズとして普通の広角レンズを用いるだけ
で、画面横方向に超広角レンズに相当する画角が得ら
れ、しかも超広角レンズにて生じる周辺光量の低下、周
辺の画質の劣化、および高価格の問題を回避することが
できる。 非常に普及している135フィルムを使用してもフ
ルサイズで撮影できるので、従来のハーフパノラマより
高画質が得られる。
【図1】本発明の一実施例によるパノラマ写真撮影装置
の横断面図であり、1駒目の撮影時の状態を示してい
る。
の横断面図であり、1駒目の撮影時の状態を示してい
る。
【図2】本発明の一実施例によるパノラマ写真撮影装置
の横断面図であり、2駒目の撮影時の状態を示してい
る。
の横断面図であり、2駒目の撮影時の状態を示してい
る。
【図3】レンズ鏡胴の縦断面図である。
【図4】(a)は図1の状態で撮影した写真例、(b)
は(a)の撮影時と同一のカメラ姿勢で図2の状態で撮
影した写真例、(c)は(a)と(b)の写真をつなぎ
あわせたつなぎ写真例である。
は(a)の撮影時と同一のカメラ姿勢で図2の状態で撮
影した写真例、(c)は(a)と(b)の写真をつなぎ
あわせたつなぎ写真例である。
1 プリズム 2 撮影レンズ 3 パトローネ 4 フィルム 5 リール 11 回転筒 12 取り付け枠 13 鏡胴 14 押さえ枠 15 鏡枠 16 ピニオン 17 シャフト
Claims (5)
- 【請求項1】 被写体からの有効入射光線を屈折させて
透過させる表裏共光学平面を有するプリズムを撮影レン
ズの被写体側に回転可能に配置し、前記プリズムの表面
と裏面とを延長し両面が交差することによって得られる
直線がカメラ本体の撮影画枠を構成する短辺と平行にな
るように位置決めし、前記プリズムを180度回転させ
ることにより前記プリズムによる有効入射光線の屈折方
向を切換可能としたことを特徴とするパノラマ写真撮影
装置。 - 【請求項2】 前記プリズムを駆動するモータを撮影レ
ンズの鏡胴に内蔵し、カメラ本体からの2連写情報によ
り1駒撮影後前記モ−タを駆動させて前記プリズムを回
転させることを特徴とする請求項1に記載のパノラマ写
真撮影装置。 - 【請求項3】 前記2連写情報と無関係に前記プリズム
を撮影前に回転可能としたことを特徴とする請求項2に
記載のパノラマ写真撮影装置。 - 【請求項4】 前記プリズムは前記撮影レンズに挿脱可
能としたことを特徴とする請求項1、または請求項2、
または請求項3に記載のパノラマ写真撮影装置。 - 【請求項5】 前記プリズムの表面と裏面とのなす角度
を撮影レンズの焦点距離に反比例させることを特徴とす
る請求項1、または請求項2、または請求項3に記載の
パノラマ写真撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1831492A JPH05181214A (ja) | 1992-01-06 | 1992-01-06 | パノラマ写真撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1831492A JPH05181214A (ja) | 1992-01-06 | 1992-01-06 | パノラマ写真撮影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05181214A true JPH05181214A (ja) | 1993-07-23 |
Family
ID=11968153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1831492A Withdrawn JPH05181214A (ja) | 1992-01-06 | 1992-01-06 | パノラマ写真撮影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05181214A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9843722B2 (en) | 2014-03-25 | 2017-12-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image generating device, 3D image display system having the same and control methods thereof |
-
1992
- 1992-01-06 JP JP1831492A patent/JPH05181214A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9843722B2 (en) | 2014-03-25 | 2017-12-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image generating device, 3D image display system having the same and control methods thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990408 |