JPH0518106U - 多段式ロツドアンテナ - Google Patents
多段式ロツドアンテナInfo
- Publication number
- JPH0518106U JPH0518106U JP7100091U JP7100091U JPH0518106U JP H0518106 U JPH0518106 U JP H0518106U JP 7100091 U JP7100091 U JP 7100091U JP 7100091 U JP7100091 U JP 7100091U JP H0518106 U JPH0518106 U JP H0518106U
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- JP
- Japan
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- rod
- antenna
- elastic body
- support portion
- spherical support
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 障害物に接触しても折損しない車両用多段式
ロッドアンテナを提供する。 【構成】 大径ロッド10の接合部には導通スプリング
によって被覆されたドーナツ状弾性体が嵌着され、小径
ロッド12の接合部32には球状支持部が形成される。
ロッド収納部に縮小されたアンテナをモータの駆動力に
より伸長したときは、球状支持部に形成された係合溝が
弾性体に嵌合し、球状支持部は回動可能に支持される。
ロッドアンテナに外力が加えられると、球状支持部が回
転し小径ロッド10は曲折するがロッドアンテナは折損
しない。
ロッドアンテナを提供する。 【構成】 大径ロッド10の接合部には導通スプリング
によって被覆されたドーナツ状弾性体が嵌着され、小径
ロッド12の接合部32には球状支持部が形成される。
ロッド収納部に縮小されたアンテナをモータの駆動力に
より伸長したときは、球状支持部に形成された係合溝が
弾性体に嵌合し、球状支持部は回動可能に支持される。
ロッドアンテナに外力が加えられると、球状支持部が回
転し小径ロッド10は曲折するがロッドアンテナは折損
しない。
Description
【0001】
本考案は車両用の多段伸縮形ロッドアンテナの構造に関する。
【0002】
車両に搭載されている受信機の専用アンテナとして、従来一般に多段式のロッ ドアンテナが使用されている。多段式ロッドアンテナは径の異なる複数本の金属 パイプからなるロッドを互いに伸縮自在に接続したもので、ラジオ受信時はロッ ドを一杯に伸長し、非受信時はロッドを縮小して車体に収納するように構成され ている。かかるロッドアンテナには手操作で伸縮する手動タイプと、モータの駆 動力を利用した電動タイプがある。
【0003】 図5は多段式ロッドアンテナの接合部を示す部分断面図である。図中、10は 金属パイプからなる大径ロッド、12は大径ロッド10より直径が小さく、大径 ロッド10の内周に収まる小径のロッドである。大径ロッド10と小径ロッド1 2を摺接可能に接続した接続部は、ロッドを伸長したとき互いの接合が外れない ように、大径ロッド10の先端を内周方向に折り曲げストッパ17が形成されて いる。また、このストッパ17に接し、樹脂製のスペーサ14が嵌入される。
【0004】 一方、小径ロッド12の接合基部13には可撓性のある導通スプリング15が 複数個一体に取り付けられている。導通スプリング15は湾曲状に膨出した部分 が大径ロッド10の内周面に常時接触し、大径ロッド10と小径ロッド12が電 気的に接続されるよう機能している。16はロッドアンテナを電動式に伸縮する ために設けられたロープである。このロープ16はロッドの全長にわたり円筒中 心に沿って張架されている。
【0005】 図6は電動式アンテナ20を模式的に示した図で、図中、22は縮小されたロ ッド群が収納されるアンテナ基部、23は駆動部を収納するハウジング、24は 駆動モータ、25はモータの駆動力をリール26に伝えるギヤトレインである。 円筒体中心に張設されたロープ16はリール26に巻回されており、モータ2 4の駆動によってリール26を回転すればロープ16が牽引され、または押し出 される。そして、ロープ16が牽引されたとき、ロッド群は縮小し、押し出され たときは伸長する。
【0006】
上述した電動アンテナは一般に、受信機の電源を投入すると自動的にロッド群 が伸長し、電源の遮断、またはエンジンの停止によりロッド群が縮小し、車体に 収納されるように自動化されている。それ故に、車両を車庫入れする場合、ある いは車両が高さスペースの狭い所を通過する場合は、伸長されたロッドアンテナ が障害物に接触するおそれがあるので、そのようなときは受信機の電源を遮断し てロッドアンテナを車体に収納しなければならないという不都合が生じてくる。
【0007】 また、手動により伸縮されるアンテナも同様に縮小しなければならないことは いうまでもないが、何れにしてもこのような措置は面倒であるばかりでなく、措 置を忘れた場合はアンテナの折損事故につながることになる。そして、このよう な事故を未然に防止する対策として、障害物を検知してアンテナを自動的に収納 する装置が考えられるが、かかる装置はコストパフォーマンスの価値判断からみ て得策ではない。
【0008】 本考案は上記事情に鑑みなされたもので、柔軟性があり、障害物に接触しても 折損することのない、コスト的に有利なロッドアンテナを提供することを目的と する。
【0009】
上記目的を達成するために本考案の多段式ロッドアンテナでは、大径ロッドの 接合端部にドーナツ状の弾性体を嵌着し、該大径ロッドに接合される小径ロッド の接合端部には球状の支持部を形成するとともに、この支持部の周面に係合溝を 穿設し、アンテナ伸長時に該弾性体に球状の支持部が回動可能に支承されるよう に形成した。また、弾性体の表面は導通スプリングによって被覆されている。
【0010】
大径ロッドの接合端部に嵌着されるドーナツ状の弾性体は下面部が逆すり鉢状 に形成された傾斜部を有しており、小径ロッドの球状支持部はアンテナ伸長時に おいてロープの押し出しによって傾斜部を容易に乗り越えることができ、ロッド は直立に伸長する。アンテナが伸長した状態において、ロッドに側方から外力が 加えられた場合は、弾性体に回動可能に支承された支持部が回転し、小径ロッド は大径ロッドに対して曲折するが、ロッドは損傷しない。ロッドに加わる外力が 解除されると、球状支持部を支承する弾性体、及び弾性体を被覆する導通スプリ ングの復元力により球状支持部の係合溝が弾性体に嵌合する初期位置に戻り、ア ンテナロッドは自動的に起立する。
【0011】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。図1は本考案によるロッド アンテナ30の接合部のみを示す部分断面図である。図中、実線で示す部分は伸 長したときのロッドであり、破線部分は外力を受けて曲折変形したロッドを示し ている。
【0012】 図において、10は大径ロッド、12は小径ロッド、また、破線枠で囲まれた 部分は大径ロッド10と小径ロッド12が互いに接合された接合部32であるこ とを示している。この接合部32は図2の斜視図、及び図3の部分拡大図によっ て詳細に説明される。小径ロッド12の接合部は球状に形成され、そして、アン テナ伸長時に弾性体に弾性支持されるよう、この球状支持部35の周面には、球 面を一周する係合溝38が穿設されている。
【0013】 一方、大径ロッド10の接合部は、縁部が内周方向に折り曲げられたストッパ 17が形成され、このストッパ17に対接してドーナツ状の弾性体36が嵌着さ れる。弾性体36は比較的に硬質のゴムからなり、その中心穴に球状支持部35 が係脱可能に嵌合できるように形成されている。このために、弾性体36の下面 側はテーパ面を有す逆すり鉢状の傾斜部37が形成され、ロッドアンテナの伸長 時に球状支持部35が傾斜部37を乗り越えて、弾性体36に容易に嵌合できる ようになっている。また、弾性体36は、大径ロッド10の内周面に接する部分 を除いて全体が導通スプリング34によって被覆され、大径ロッド10と小径ロ ッド12が電気的に接続されるとともに、弾性体36が機械的に保護される。
【0014】 次に、本考案の動作を説明する。図1及び図3に示されるアンテナ30は接合 部32を説明するため、便宜上アンテナ30が最大長さに伸長した状態になって いる。この伸長状態にあるアンテナロッド30をアンテナ基部に収納する際は、 受信機の電源を遮断することにより自動的にモータが駆動され、ロープ16を下 方に牽引するようリール26を回転する。ロープ16が引かれると、まず、アン テナ30の最先端ロッドにおける球状支持部の係合溝38と、弾性体36との係 合が外れ該最先端の小径ロッド12が大径ロッド10の筒内を下方に摺接移動す る。この小径ロッド12が大径ロッド10内に完全に収納されると、大径ロッド 10は小径ロッド12として、次段の大径ロッド筒内に収納され、以下同様にし てすべてのロッドはアンテナ基部に収納される。
【0015】 アンテナロッド30を伸長する場合は、受信機の電源スイッチを投入すれば、 逆方向にリール26が回転し、リール26からロープ16が押し出される。押し 出されるロープ16によりロッドが伸長するとき、球状支持部35が弾性体36 の下面に衝合するが、球状支持部35は逆すり鉢状に形成されている傾斜部37 を容易に乗り越え、係合溝38が弾性体36に係合する。従って、ロッドは必ず 軸方向に伸長する。
【0016】 次に、アンテナ伸長時にアンテナロッド30に対して障害物による外力が加え られた場合は、球状支持部35が弾性体36により回動可能に支持されているた め、小径ロッド12は接合部32において大径ロッド10に対して外力が加えら れた方向に曲折する。破線で示す小径ロッド12’は外力を受けて角度Zだけ倒 れ、このとき球状支持部35は弾性体36に支承されたまま回転する。この回転 によって弾性体36と係合溝38’の係合が外れ、また、ロープ16’の一部に 湾曲状の撓みが生じる。
【0017】 図4は車両を車庫入れするため後方への移動中に、最上段のロッドに障害物が 接触し、外力を受けた方向にアンテナロッド30’が大きく曲折した状態を示し ている。障害物に接触した位置がロッド最上段であれば、すべての接合部32が 曲折して全体的には大きな角度で曲折することになる。従って、全体の高さがX のロッドアンテナ30を設けた車両はYの高さの障害物まではアンテナを折損せ ずに通過することができる。
【0018】 曲折したロッドアンテナ30は障害物を取り除きさえすれば、接合部の弾性体 36及び導通スプリング34の復元作用により自動的に垂直軸方向に起立する。 しかし、アンテナが直立状態に復元しない程大きな角度で曲折した場合は、一旦 受信機の電源を遮断し、再度投入すればよい。つまり、電源を遮断すればロープ 16’に形成された撓みが駆動部の牽引によって吸収され、更に電源投入により ロープ16が押し出され、この押し出し力によってアンテナは直立に伸長する。
【0019】
以上説明したように、本考案の多段式ロッドアンテナによれば、大径ロッドの 接合端部にドーナツ状の弾性体を嵌着し、小径ロッドの接合部には球状の支持体 を形成するとともに、この支持体の周面に係合溝を穿設し、球状の支持体が弾性 体に回動可能に、かつ弾性的に支持されるよう構成したので、アンテナに側方か ら外力が加えられても、球状の支持体が回動してロッド接合部が曲折するが、ロ ッドアンテナは損傷しない。そして、ロッドに加わる外力が解除されると、弾性 体及び導通スプリングの復元力によりアンテナは自動的に起立する。 従って、車両を車庫入れするとき、たとえ、アンテナを縮小する措置を忘れア ンテナを車庫に接触させても、機構的に柔軟性が付与されたロッドアンテナは折 損することがないので修理交換の手間が省略でき、このことは事故防止対策を施 したアンテナを低コストで実現できることを意味するものである。
【図1】本考案の多段式ロッドアンテナの要部を示す断
面図である。
面図である。
【図2】ロッドアンテナ接合部を分解した斜視図であ
る。
る。
【図3】ロッドアンテナ接合部の拡大断面図である。
【図4】ロッドアンテナが障害物に接触して曲折した状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図5】従来のロッドアンテナを示す断面図である。
【図6】電動式ロッドアンテナの機構部を示す図であ
る。
る。
10 大径ロッド 12 小径ロッド 16 ロープ 20 電動アンテナ 26 リール 30 アンテナロッド 32 接合部 34 導通スプリング 35 球状支持部 36 弾性体 37 傾斜部 38 係合溝
Claims (3)
- 【請求項1】 互いに直径の異なる複数のロッドを同軸
上に接合した伸縮自在形ロッドアンテナにおいて、大径
ロッドの接合端部にドーナツ状の弾性体を嵌着し、該大
径ロッドに接合される小径ロッドの接合端部には球状の
支持部を形成するとともに、この支持部の周面に係合溝
を穿設したことを特徴とする多段式ロッドアンテナ。 - 【請求項2】 前記弾性体はアンテナ伸長時に前記係合
溝に嵌合し前記球状支持部を回動可能に支承するよう形
成したことを特徴とする請求項1記載の多段式ロッドア
ンテナ。 - 【請求項3】 前記弾性体は複数ロッドを電気的に接合
するための導通スプリングによって被覆されていること
を特徴とする請求項1記載の多段式ロッドアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100091U JPH0518106U (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 多段式ロツドアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100091U JPH0518106U (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 多段式ロツドアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518106U true JPH0518106U (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=13447799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7100091U Pending JPH0518106U (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 多段式ロツドアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0518106U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08213816A (ja) * | 1994-11-04 | 1996-08-20 | Mercedes Benz Ag | 車両用アンテナ |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP7100091U patent/JPH0518106U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08213816A (ja) * | 1994-11-04 | 1996-08-20 | Mercedes Benz Ag | 車両用アンテナ |
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