JPH05180817A - 大気中の有機化合物分析装置 - Google Patents

大気中の有機化合物分析装置

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JPH05180817A
JPH05180817A JP36030191A JP36030191A JPH05180817A JP H05180817 A JPH05180817 A JP H05180817A JP 36030191 A JP36030191 A JP 36030191A JP 36030191 A JP36030191 A JP 36030191A JP H05180817 A JPH05180817 A JP H05180817A
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JP
Japan
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air
organic compound
sample
gas
carrier gas
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Pending
Application number
JP36030191A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Matsui
正己 松居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリアガス貯蔵手段を必要とすることなく
環境中の有機化合物を分析すること。 【構成】 環境から有機化合物を選択的に濃縮する試料
濃縮装置3と、空気から有機化合物、炭酸ガス、及び水
分を除去する空気浄化装置5と、試料濃縮装置3から排
出された有機化合物を空気浄化装置5からの空気により
分離する分析用カラム12と、このカラム12から排出
された成分を検出するガスクロマトグラフ用検出器13
を備える。これにより試料濃縮装置3により得た有機化
合物を、試料浄化装置5からの空気をキャリアガスに使
用して分析用カラム12に送り込み、各成分を検出器1
3により検出すること可能となり、キャリアガスボンべ
等のガス貯蔵手段が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大気中に存在する有機
化合物をガスクロマトグラフィにより連続的に分析する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大気中には自動車排気ガスや工場などか
らの排気ガスに含まれる有機化合物が存在しており、特
にベンゼン等の有機炭素化合物は発癌性を有するため、
特定地域ではその濃度をガスクロマトグラフにより連続
的にモニタすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなモニタは、
長期間昼夜連続して動作することが要求されるため、可
及的にメンテナンスの少ない装置の出現が望まれている
が、現実にはガスクロマトグラフは、キャリアガスを消
費するため、所定期間毎にキャリアガス貯蔵ボンべの交
換を必要しているのが現状である。本発明はこのような
問題に鑑みてなされたものであって、その目的とすると
ころはキャリアガスボンべを不要として特に環境を連続
的にモニタするのに適した新規な分析装置を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、取り込んだ空気から有機化
合物を選択的に濃縮する試料濃縮手段と、前記空気から
有機化合物、炭酸ガス、及び水分を除去する空気浄化手
段と、前記試料濃縮手段から排出された有機化合物を前
記空気浄化手段からの空気をキャリアガスとして成分に
分離する分析用カラムと、該カラムからの成分を検出す
るガスクロマトグラフ用検出器を備えるようにした。
【0005】
【作用】空気を冷却して有機化合物を濃縮し、これを空
気から有機化合物を除去したものをキャリアガスに使用
して分析用カラムに送り込み、成分毎に分離して検出す
る。
【0006】
【実施例】次に本発明の詳細を図示した実施例に基づい
て説明する。図1は本発明の一実施例を示すものであっ
て、図中符号1は、大気から空気を取入れるポンプで、
三方弁2を介して試料濃縮流路Iと、空気浄化流路II
に選択的に空気を供給している。試料濃縮流路Iは、大
気中に含まれている有機化合物を液化できる程度の冷却
機能を備えたサンプリング管の周囲に、液化した有機化
合物を気化させるヒータ4を設けて、濃縮した有機化合
物を瞬間的に気化させるように構成された試料濃縮装置
3が接続されている。
【0007】一方、空気浄化流路IIには空気中の湿気
を除去する空気乾燥部6,酸化銅等の酸化触媒をヒータ
7により加熱して大気に含まれる有機成分を二酸化炭素
に変換する有機物酸化部8、及び空気中の水分と二酸化
炭素を吸着する吸着部9とを流れ方向に直列に接続した
空気浄化装置5が設けられている。空気浄化装置5から
の空気は、分岐管10により2つ分流され、一部は試料
濃縮装置3から排出された有機化合物を試料注入機構1
1を介して分析用カラム12、及び後述するガスクロマ
トグラム用検出器13に送り込むために使用され、また
残部は、ガスクロマトグラム用検出器13の助燃ガスと
して使用されている。この分析用カラム12には、例え
ばポリエチレンのポーラスポリマビーズに5パーセント
のPEG−20Mをコーテングした充填剤を収容して、
酸素存在下においても長期間、有機化合物を安定して分
離することのできるものが使用される。
【0008】13は、前述のガスクロマトグラフ用検出
器で、この実施例では水素イオン炎検出器が用いられて
おり、ここには水素発生装置16からの水素と分析用カ
ラム12からの試料、及び助燃ガスが流入するように配
管されている。なお、水素発生装置16は、水を電気分
解して水素だけを選択的に水素イオン炎検出器13に排
出するように構成されている。なお、図中符号17,1
8,19は、それぞれ圧力調整弁を示す。
【0009】この実施例のおいて、ポンプ1により取り
込まれた環境中の空気は、三方弁2により試料濃縮装置
3に流入し、ここで冷却を受けて空気中に含まれている
有機成分だけが液化され、空気を構成している他の成分
は系外に排出される。濃縮時間は、試料中に含まれてい
る有機化合物の濃度に応じて調整され、これにより高濃
度の試料から低濃度の試料まで幅広い濃度の試料に対し
て対応することが可能となる。
【0010】所定時間が経過すると、三方弁2が流路I
I側に切り換えられて空気浄化装置5に空気が送り込ま
れ、空気乾燥部6により水分が除去された後、これに含
まれる有機成分が有機物酸化部8により二酸化炭素に変
換され、最後に吸着部9により二酸化炭素や水分を除去
される。この浄化された空気は、分岐管で2手に分流さ
れて、一部は試料注入機構11を介して分析用カラム1
2に流れ込み、また一部は残部は水素イオン炎検出器1
3に助燃ガスとして流れ込む。
【0011】このように分析用カラム12にキャリアガ
スが定常的に供給され始めた段階で、試料濃縮装置3の
ヒータ4を作動させると、液化されていた有機化合物が
瞬間的に気化して試料注入機構11に流れ込み、ここに
供給されている空気により分析用カラム12に運ばれ
る。所定時間が経過すると、分析用カラム12から成分
毎に分離された有機化合物が排出され、浄化空気により
水素炎検出器13により検出されることになる。もとよ
り、環境の空気を浄化してキャリアガスとして使用して
いるため、電力の供給が可能な場所であれば、キャリア
ガスボンべを必要とすることなく環境中の行き化合物の
モニタが可能となる。なお、水素発生装置における水の
消費は極めて少ないので、分析用カラムの交換に合せて
補給するだけでよい。また、他のガスクロマトグラフ用
検出器を使用する場合には不要とすることができる。
【0012】[実施例]分析用カラムの温度を130℃
に、また空気浄化槽値からの空気をキャリアガスとして
毎分30ミリリットル供給した状態で、nーヘキサン、
ベンゼン、及びトルエンを含む標準試料を測定したとこ
ろ、図2のIに示したように有機性分を分離して検出す
ることができた。一方、大気を試料として測定したとこ
ろ、図2のIIに示したように大気中に含まれているベ
ンゼンを検出することができた。なお、図中IIIで示
す曲線は試料を供給していない状態、いわゆるブランク
状態での出力を示す。
【0013】なお、この実施例においてはポンプの排出
口に三方弁を設け、取り込んだ空気を試料濃縮流路と空
気浄化流路とに時分割で供給するようにしているが、連
続的に供給したり、また試料濃縮流路と空気浄化流路の
それぞれに独立したポンプと空気浄化装置を設けても同
様の作用を奏することは明らかである。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
取り込んだ空気から有機化合物を選択的に濃縮する試料
濃縮手段と、空気から有機化合物、炭酸ガス、及び水分
を除去する空気浄化手段と、試料濃縮手段から排出され
た有機化合物を空気浄化手段からの空気をキャリアガス
として成分に分離する分析用カラムと、該カラムからの
成分を検出するガスクロマトグラフ用検出器を備えたの
で、環境中に含まれる幅広い濃度範囲の有機化合物をキ
ャリアガス貯蔵設備を必要とすることなく測定すること
ができ、これによりモニタを長期間無人で運転すること
が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置の構成図である。
【図2】同上装置による測定結果を示すものであって、
図中符号Iは標準試料の、IIIは大気の、さらにII
Iはブランクにおけるクロマトグラムを示す。
【符号の説明】
1 大気取込用ポンプ 3 有機化合物濃縮装置 5 空気浄化装置 11 試料注入機構 12 分析用カラム 13 ガスクロマトグラフ用検出器 16 水素発生装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り込んだ空気から有機化合物を選択的
    に濃縮する試料濃縮手段と、前記空気から有機化合物、
    炭酸ガス、及び水分を除去する空気浄化手段と、前記試
    料濃縮手段から排出された有機化合物を前記空気浄化手
    段からの空気をキャリアガスとして成分に分離する分析
    用カラムと、該カラムからの成分を検出するガスクロマ
    トグラフ用検出器からなる大気中の有機化合物分析装
    置。
JP36030191A 1991-12-26 1991-12-26 大気中の有機化合物分析装置 Pending JPH05180817A (ja)

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JP36030191A JPH05180817A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 大気中の有機化合物分析装置

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JP36030191A JPH05180817A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 大気中の有機化合物分析装置

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JPH05180817A true JPH05180817A (ja) 1993-07-23

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100476697B1 (ko) * 1997-12-02 2005-06-07 삼성전자주식회사 가스크로마토그래피를 이용한 물함유 유기물시료의 분석장치
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Date Code Title Description
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Effective date: 20010110