JPH05180764A - オイル劣化検出装置 - Google Patents
オイル劣化検出装置Info
- Publication number
- JPH05180764A JPH05180764A JP35665291A JP35665291A JPH05180764A JP H05180764 A JPH05180764 A JP H05180764A JP 35665291 A JP35665291 A JP 35665291A JP 35665291 A JP35665291 A JP 35665291A JP H05180764 A JPH05180764 A JP H05180764A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricant
- detection cell
- lubricating oil
- cell
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Measuring Cells (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 試料である潤滑油のサンプリングが迅速に行
なえ、潤滑油の滞留による検出セル内面の汚れが少い潤
滑油の劣化検出装置を提供する。 【構成】 検出セル2は、所定間隔をおいた一対の透明
板3,4を有している。一方の透明板3の内面には、潤
滑油の供給・排出方向と平行に複数本の溝部7が形成さ
れている。投光手段5から出た赤外光は、溝部7以外の
被検部8を経て光センサ6に入射する。検出セル2内の
潤滑油は、溝部7の潤滑油が流れることによって移動し
やすくなる。このため潤滑油のサンプリングが迅速にな
り、油がセル内に滞留しにくくなるので検出セル2内面
の汚染も防止される。
なえ、潤滑油の滞留による検出セル内面の汚れが少い潤
滑油の劣化検出装置を提供する。 【構成】 検出セル2は、所定間隔をおいた一対の透明
板3,4を有している。一方の透明板3の内面には、潤
滑油の供給・排出方向と平行に複数本の溝部7が形成さ
れている。投光手段5から出た赤外光は、溝部7以外の
被検部8を経て光センサ6に入射する。検出セル2内の
潤滑油は、溝部7の潤滑油が流れることによって移動し
やすくなる。このため潤滑油のサンプリングが迅速にな
り、油がセル内に滞留しにくくなるので検出セル2内面
の汚染も防止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの潤滑油の劣
化を光センサで検出するオイル劣化検出装置に関するも
のである。
化を光センサで検出するオイル劣化検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に前記装置は、潤滑油を保持する透
光性の検出セルと、この検出セルに特定波長の赤外光を
を投光する手段と、さらに検出セルからの透過光を検出
する光センサとを備えた構成になっている。そして前記
検出セルは、平滑な表面を有する一対の透明板を所定間
隔をおいて対面させた構成になっており、内部に潤滑油
を所定の厚さで保持することができる。
光性の検出セルと、この検出セルに特定波長の赤外光を
を投光する手段と、さらに検出セルからの透過光を検出
する光センサとを備えた構成になっている。そして前記
検出セルは、平滑な表面を有する一対の透明板を所定間
隔をおいて対面させた構成になっており、内部に潤滑油
を所定の厚さで保持することができる。
【0003】例えば自動車用エンジン油は、劣化に伴っ
て特定波長の光の吸収度が増大してくるので、この潤滑
油の劣化を検出するには、これを前記装置の検出セル内
に導いて前記特定波長の透過光の強度を検出すればよ
い。
て特定波長の光の吸収度が増大してくるので、この潤滑
油の劣化を検出するには、これを前記装置の検出セル内
に導いて前記特定波長の透過光の強度を検出すればよ
い。
【0004】ところが、検出セル内に保持されている潤
滑油の厚さが過度に大きいと、吸収によって前記特定波
長の光が検知できなくなるため、潤滑油の厚さはなるべ
く薄くする必要があった。例えば、1630cm-1の光
を検出する場合、検出セルの透明板の間隔は0.2mm
以下とすることが望ましい。
滑油の厚さが過度に大きいと、吸収によって前記特定波
長の光が検知できなくなるため、潤滑油の厚さはなるべ
く薄くする必要があった。例えば、1630cm-1の光
を検出する場合、検出セルの透明板の間隔は0.2mm
以下とすることが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように透明板の
間隔を狭くすると、潤滑油の流動性が悪くなり、保持し
ていた潤滑油を排除したり、次に測定する潤滑油を導入
するのに長い時間がかかるという問題があった。また、
測定に際しては潤滑油が検出セル内を継続的に流れてい
るようにしてもよいが、透明板の間隔が狭ければ潤滑油
が検出セル内に滞留しやすくなり、透明板の内面が汚れ
て透過光の検出に支障が生じることがあった。
間隔を狭くすると、潤滑油の流動性が悪くなり、保持し
ていた潤滑油を排除したり、次に測定する潤滑油を導入
するのに長い時間がかかるという問題があった。また、
測定に際しては潤滑油が検出セル内を継続的に流れてい
るようにしてもよいが、透明板の間隔が狭ければ潤滑油
が検出セル内に滞留しやすくなり、透明板の内面が汚れ
て透過光の検出に支障が生じることがあった。
【0006】本発明は、測定対象となる潤滑油のサンプ
リングを迅速に行うことができ、油の滞留による検出セ
ル内面の汚れが少いオイル劣化検出装置を提供すること
を目的としている。
リングを迅速に行うことができ、油の滞留による検出セ
ル内面の汚れが少いオイル劣化検出装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るオイル劣化
検出装置は、潤滑油を保持する透光性の検出セルと、前
記検出セルからの透過光によって前記潤滑油の劣化を検
出する光センサとを有するオイル劣化検出装置におい
て、前記検出セルの内面に潤滑油の流れを導く経路を設
けたことを特徴としている。
検出装置は、潤滑油を保持する透光性の検出セルと、前
記検出セルからの透過光によって前記潤滑油の劣化を検
出する光センサとを有するオイル劣化検出装置におい
て、前記検出セルの内面に潤滑油の流れを導く経路を設
けたことを特徴としている。
【0008】
【作用】潤滑油は検出セル内において内面の経路の部分
で流れ易くなり、このため検出に供される潤滑油の移動
が迅速になる。
で流れ易くなり、このため検出に供される潤滑油の移動
が迅速になる。
【0009】
【実施例】図1は第1実施例に係るオイル劣化検出装置
1である。検出セル2は、ガラス、透明プラスチック
(ポリカーボネート・アクリル樹脂・硬質塩ビ・PE・
PET等)、フッ化カルシウム板等の平滑な一対の透明
板3,4を有している。一対の透明板3,4は、それぞ
れ20mm×20mmの正方形板である。そして一対の
透明板3,4は、例えば0.2mm程度の間隔をおいて
互いに平行に対面しており、その間が潤滑油の保持空間
となっている。透明板3,4の間隔は、透過光を受光し
て検知するために必要な油膜厚さを保てるように設定し
てある。詳細は図示しないが、透明板3,4の左右両辺
側は封止されており、上下両辺側は開放されて潤滑油の
循環系に接続連通されている。5は赤外線を放出する手
段であり、例えばヒータ等を用いることができる。6は
光センサであり、検出セル2及び検出セル2内の潤滑油
を透過してきた光の強度を検出する。
1である。検出セル2は、ガラス、透明プラスチック
(ポリカーボネート・アクリル樹脂・硬質塩ビ・PE・
PET等)、フッ化カルシウム板等の平滑な一対の透明
板3,4を有している。一対の透明板3,4は、それぞ
れ20mm×20mmの正方形板である。そして一対の
透明板3,4は、例えば0.2mm程度の間隔をおいて
互いに平行に対面しており、その間が潤滑油の保持空間
となっている。透明板3,4の間隔は、透過光を受光し
て検知するために必要な油膜厚さを保てるように設定し
てある。詳細は図示しないが、透明板3,4の左右両辺
側は封止されており、上下両辺側は開放されて潤滑油の
循環系に接続連通されている。5は赤外線を放出する手
段であり、例えばヒータ等を用いることができる。6は
光センサであり、検出セル2及び検出セル2内の潤滑油
を透過してきた光の強度を検出する。
【0011】図1に示すように、前記検出セル2の一方
の透明板3は、その内面に、潤滑油の流れを導く経路と
して複数本の溝部7が形成されている。溝部7は深さが
約1mmの半円形状であり、透明板3の上下両辺に開口
しており、潤滑油の循環方向と平行になっている。
の透明板3は、その内面に、潤滑油の流れを導く経路と
して複数本の溝部7が形成されている。溝部7は深さが
約1mmの半円形状であり、透明板3の上下両辺に開口
しており、潤滑油の循環方向と平行になっている。
【0012】本実施例によれば、前記溝部7が潤滑油の
円滑な流通を導く案内経路となり、溝部7の形成されて
いない部分は光を透過する被検部8となって前記光セン
サ6による検出に供される。
円滑な流通を導く案内経路となり、溝部7の形成されて
いない部分は光を透過する被検部8となって前記光セン
サ6による検出に供される。
【0013】検出セル2内の潤滑油は、溝部7の潤滑油
が流れることによって移動しやすくなり、検出セル2内
の潤滑油の循環や出入れが円滑になる。このため、迅速
なサンプリングが実現でき、油の滞留が防止されて検出
セル2内面の汚れが防止できる。
が流れることによって移動しやすくなり、検出セル2内
の潤滑油の循環や出入れが円滑になる。このため、迅速
なサンプリングが実現でき、油の滞留が防止されて検出
セル2内面の汚れが防止できる。
【0014】前記検出セル2内で潤滑油が移動しやすく
なったことは、本発明者による次の実験からも明らかで
ある。即ち、前記検出セル2の上下両開口に通油及び排
油用の治具を設け、一定の圧力で通油し、流量を測定し
た。その結果、溝部7のない従来型では同条件下で流量
が1.2ml/分程度であったのが、本実施例では26
ml/分に達した。
なったことは、本発明者による次の実験からも明らかで
ある。即ち、前記検出セル2の上下両開口に通油及び排
油用の治具を設け、一定の圧力で通油し、流量を測定し
た。その結果、溝部7のない従来型では同条件下で流量
が1.2ml/分程度であったのが、本実施例では26
ml/分に達した。
【0015】また、本実施例によれば、溝部7での潤滑
油の流速と、被検部8での潤滑油の流速が異なるため、
両部7,8の境界では乱流が発生する。この乱流が、被
検部8の汚れをさらに防止し、溝部7での潤滑油の移動
をさらに促進している。
油の流速と、被検部8での潤滑油の流速が異なるため、
両部7,8の境界では乱流が発生する。この乱流が、被
検部8の汚れをさらに防止し、溝部7での潤滑油の移動
をさらに促進している。
【0016】図2,図3は第2実施例における透明板1
0を示している。溝部の形状及び板面に対する配設パタ
ーンは第1実施例に限定されるものではなく、本実施例
の溝部11のように網状のパターンで配設してもよい。
また、両透明板の各内面にそれぞれ溝部を形成してもよ
い。また、以上説明した各実施例では、検出セルが主と
して一対の平板状の透明板によって構成されたが、球面
レンズを用いて検出セルを構成してもよい。
0を示している。溝部の形状及び板面に対する配設パタ
ーンは第1実施例に限定されるものではなく、本実施例
の溝部11のように網状のパターンで配設してもよい。
また、両透明板の各内面にそれぞれ溝部を形成してもよ
い。また、以上説明した各実施例では、検出セルが主と
して一対の平板状の透明板によって構成されたが、球面
レンズを用いて検出セルを構成してもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明に係るオイル劣化検出装置は、潤
滑油を保持する検出セルの内面に潤滑油の経路を設け、
光センサによる被検部を確保しながら、検出セル内での
潤滑油の移動を容易にしている。従って本発明によれ
ば、潤滑油のサンプリングが迅速に行なえ、検出セルの
内面が汚れにくいという効果がある。
滑油を保持する検出セルの内面に潤滑油の経路を設け、
光センサによる被検部を確保しながら、検出セル内での
潤滑油の移動を容易にしている。従って本発明によれ
ば、潤滑油のサンプリングが迅速に行なえ、検出セルの
内面が汚れにくいという効果がある。
【図1】第1実施例の模式的斜視図である。
【図2】第2実施例における透明板の斜視図である。
【図3】図2のA−A切断線における断面図である。
1 劣化検出装置 2 検出セル 6 光センサ 7,11 経路としての溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野上 康弘 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 村上 靖宏 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 潤滑油を保持する透光性の検出セルと、
前記検出セルからの透過光によって前記潤滑油の劣化を
検出する光センサとを有するオイル劣化検出装置におい
て、前記検出セルの内面に潤滑油の流れを導く経路を設
けたことを特徴とするオイル劣化検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35665291A JPH05180764A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | オイル劣化検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35665291A JPH05180764A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | オイル劣化検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05180764A true JPH05180764A (ja) | 1993-07-23 |
Family
ID=18450102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35665291A Pending JPH05180764A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | オイル劣化検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05180764A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007263832A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Ntn Corp | 潤滑剤劣化検出装置およびセンサ付き軸受 |
JP2007271273A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Ntn Corp | 潤滑剤劣化検出装置およびセンサ付き軸受 |
JP2007315879A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光学分析用デバイス及び光学分析装置 |
KR200445853Y1 (ko) * | 2009-02-12 | 2009-09-03 | (주) 휴마스 | 연료유 검사장치 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP35665291A patent/JPH05180764A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007263832A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Ntn Corp | 潤滑剤劣化検出装置およびセンサ付き軸受 |
JP4745101B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2011-08-10 | Ntn株式会社 | 潤滑剤劣化検出装置およびセンサ付き軸受 |
JP2007271273A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Ntn Corp | 潤滑剤劣化検出装置およびセンサ付き軸受 |
JP2007315879A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光学分析用デバイス及び光学分析装置 |
JP4702182B2 (ja) * | 2006-05-25 | 2011-06-15 | パナソニック株式会社 | 光学分析用デバイス及び光学分析装置 |
KR200445853Y1 (ko) * | 2009-02-12 | 2009-09-03 | (주) 휴마스 | 연료유 검사장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7511807B2 (en) | Method and apparatus for detection of inclusion in glass | |
US4088407A (en) | High pressure fluorescence flow-through cuvette | |
NL7111164A (ja) | ||
JP6517193B2 (ja) | アレイベースの試料特性評価 | |
US20150077739A1 (en) | Multiwell plate lid for improved optical measurements | |
JP2016520847A5 (ja) | ||
JPS5713340A (en) | Inspection apparatus for surface defect | |
JPH05180764A (ja) | オイル劣化検出装置 | |
US3361025A (en) | Method and apparatus of detecting flaws in transparent bodies | |
CN101427125B (zh) | 光学测量设备 | |
JP2002243632A (ja) | フローセル、検出装置及び液体試料測定装置 | |
CN204903423U (zh) | 透明板件表面瑕疵检测装置 | |
JP3285460B2 (ja) | 近赤外成分分析器の光源装置 | |
US20040075827A1 (en) | Method and apparatus for measuring the refractive index of at least two samples | |
BR9809858A (pt) | Processos e aparelho para detectar defeitos superficiais de uma fibra ótica. | |
CN109459361B (zh) | 一种粉尘测量系统 | |
JP2006017487A (ja) | レンズシートの検査装置 | |
US2387581A (en) | Refractometer for turbid liquids and pulpous substances | |
JPS56157841A (en) | Detecting apparatus for surface defect of body | |
JPH0868767A (ja) | 壜胴部の欠陥検査装置 | |
JPH03289504A (ja) | 気泡計測装置 | |
CN216594853U (zh) | 一种透明介质薄层的缺陷检测装置 | |
JPH10185829A (ja) | 透明平面体表面の欠陥検査方法及びその装置 | |
SU1111077A1 (ru) | Автоматический интерфференционный рефрактометр | |
JPS57178135A (en) | Specular surface defect observing device |