JPH05180553A - 蓄冷槽付差圧野菜予冷装置 - Google Patents
蓄冷槽付差圧野菜予冷装置Info
- Publication number
- JPH05180553A JPH05180553A JP36130191A JP36130191A JPH05180553A JP H05180553 A JPH05180553 A JP H05180553A JP 36130191 A JP36130191 A JP 36130191A JP 36130191 A JP36130191 A JP 36130191A JP H05180553 A JPH05180553 A JP H05180553A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage tank
- cold storage
- brine
- ice
- cooling
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機器容量が大きく使用時間の少ない差圧野菜
予冷装置に蓄冷槽を付属させ節電を計る。 【構成】 差圧野菜予冷装置にクリスタルリクイドアイ
ス冷凍機及び蓄冷槽を導入し、野菜冷却停止時には夜間
電力を利用して冷凍機より蓄冷槽にシャーペットブライ
ンを、流入して細氷が順次蓄積するようににし、野菜冷
却時にはこの蓄積されタシャーペットブラインを利用す
る装置。 【効果】 設備容量の縮小、電気料金の節減、夜間電力
の利用により消費電力の節約が期待できる。
予冷装置に蓄冷槽を付属させ節電を計る。 【構成】 差圧野菜予冷装置にクリスタルリクイドアイ
ス冷凍機及び蓄冷槽を導入し、野菜冷却停止時には夜間
電力を利用して冷凍機より蓄冷槽にシャーペットブライ
ンを、流入して細氷が順次蓄積するようににし、野菜冷
却時にはこの蓄積されタシャーペットブラインを利用す
る装置。 【効果】 設備容量の縮小、電気料金の節減、夜間電力
の利用により消費電力の節約が期待できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は野菜の差圧予冷に関し、
特に微細な流動性のある氷混じりのシャーペットブライ
ンを生成するクリスタルリクイドアイス冷凍機及融解性
の優れた水混じりブラインの蓄冷槽を具備することによ
り効率よく冷却できる蓄冷槽付差圧野菜冷却装置に関す
るものである。
特に微細な流動性のある氷混じりのシャーペットブライ
ンを生成するクリスタルリクイドアイス冷凍機及融解性
の優れた水混じりブラインの蓄冷槽を具備することによ
り効率よく冷却できる蓄冷槽付差圧野菜冷却装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】野菜は生きて収穫後も生活作用を営んで
いるが、その鮮度を長く保つためは収穫後できるだけ早
く呼吸作用を抑制することが大切である。呼吸作用を抑
制する最もよい方法は野菜の品温を凍結点近くまで冷却
することである。さて差圧野菜予冷には中央吸込式、壁
面吸込式、床面ダクト式等があるが、何れも冷蔵庫内に
減圧室を設け、上部に有圧ファンを取付て排気し、減圧
室を真空にする。例えば図２に示す中央吸込式の場合
は、減圧室１０の下部に吸込口９を設けその両側に野菜
段ボール箱１２を荷積し、上部及び末部をシート１４で
覆い通気を遮断すると吸込口９の前面に中央空間部が形
成される。差圧ファン１１を回転すると中央空間部は吸
込口９を通して減圧され野菜段ボール箱との間に圧力差
を生じる。庫内冷気（約２℃）は段ボール箱通気孔１３
→野菜直接接触冷却→出口通気孔→中央空間部→冷気吸
込口９→減圧室１０→差圧ファン１１→庫内の順に循環
し、野菜を冷却する。さて、庫内は別に設置された冷凍
機とユニットクーラにて約２℃に冷却される。一般の普
通冷蔵庫に格納する品物は貯蔵が目的故に入庫出荷は少
ないが、差圧予冷の場合は入庫した野菜が約５℃まで冷
却されると全部出庫し、新たに約２８℃の野菜が入庫す
る。従って冷凍機の容量は大きく成らざるを得ない。す
なわち 係数１．２は壁からの漏洩熱、その他の計である。
いるが、その鮮度を長く保つためは収穫後できるだけ早
く呼吸作用を抑制することが大切である。呼吸作用を抑
制する最もよい方法は野菜の品温を凍結点近くまで冷却
することである。さて差圧野菜予冷には中央吸込式、壁
面吸込式、床面ダクト式等があるが、何れも冷蔵庫内に
減圧室を設け、上部に有圧ファンを取付て排気し、減圧
室を真空にする。例えば図２に示す中央吸込式の場合
は、減圧室１０の下部に吸込口９を設けその両側に野菜
段ボール箱１２を荷積し、上部及び末部をシート１４で
覆い通気を遮断すると吸込口９の前面に中央空間部が形
成される。差圧ファン１１を回転すると中央空間部は吸
込口９を通して減圧され野菜段ボール箱との間に圧力差
を生じる。庫内冷気（約２℃）は段ボール箱通気孔１３
→野菜直接接触冷却→出口通気孔→中央空間部→冷気吸
込口９→減圧室１０→差圧ファン１１→庫内の順に循環
し、野菜を冷却する。さて、庫内は別に設置された冷凍
機とユニットクーラにて約２℃に冷却される。一般の普
通冷蔵庫に格納する品物は貯蔵が目的故に入庫出荷は少
ないが、差圧予冷の場合は入庫した野菜が約５℃まで冷
却されると全部出庫し、新たに約２８℃の野菜が入庫す
る。従って冷凍機の容量は大きく成らざるを得ない。す
なわち 係数１．２は壁からの漏洩熱、その他の計である。
【０００３】
【本発明が解決しようとする課題】野菜の差圧予冷の所
要時間は約４時間なので容量の大きな冷凍機を必要とす
る。使用電気機器の容量が大きくなれば電気料金特に基
本料金が高価になる。しかも野菜の予冷装置は１年の
中、シーズンの６〜１０月の５ケ月しか使用しないが、
休止期間中も基本料金の１／２は支払わなければならな
い。従って年間電気料金は高価となり、非常に不経済で
ある。
要時間は約４時間なので容量の大きな冷凍機を必要とす
る。使用電気機器の容量が大きくなれば電気料金特に基
本料金が高価になる。しかも野菜の予冷装置は１年の
中、シーズンの６〜１０月の５ケ月しか使用しないが、
休止期間中も基本料金の１／２は支払わなければならな
い。従って年間電気料金は高価となり、非常に不経済で
ある。
【０００４】
【課題を解決しようとする手段】本発明は省エネルギー
の観点から冷凍機の運転時間の経済性を考慮し、蓄冷槽
を差圧冷却冷凍機に付属設置し、作業をしない夜間に運
転蓄冷し、電気料金の安い夜間電力を有効に利用するこ
とを考えた。夜間は専ら氷混りシャーペットブラインを
生成し、これを蓄冷槽に送り微細氷は浮上させて順次貯
氷し、差圧予冷運転時には、ブラインをユニットクーラ
に送り細氷の融解潜熱を利用して冷蔵庫の冷却に使用
し、効率よく野菜の冷却を行うことが出来る。
の観点から冷凍機の運転時間の経済性を考慮し、蓄冷槽
を差圧冷却冷凍機に付属設置し、作業をしない夜間に運
転蓄冷し、電気料金の安い夜間電力を有効に利用するこ
とを考えた。夜間は専ら氷混りシャーペットブラインを
生成し、これを蓄冷槽に送り微細氷は浮上させて順次貯
氷し、差圧予冷運転時には、ブラインをユニットクーラ
に送り細氷の融解潜熱を利用して冷蔵庫の冷却に使用
し、効率よく野菜の冷却を行うことが出来る。
【０００５】すなはち本発明は図１に示す通り、一般に
市販されているクリスタルリクイドアイス製氷機１、蓄
冷槽３、差圧予冷庫２より成り、差圧予冷装置に蓄冷装
置を付属させたことを特長とする。市販されているクリ
スタルリクイドアイス製氷機は連続的にシャーベットを
製氷、搬送する方式で、直径１００ミクロン程度の微細
な氷を生成しているため、一般のポンプにて水と同様に
搬送することが可能であり、シャーペット状細氷を容易
に蓄冷槽に浮上貯氷することが出来る。一方氷粒子の表
面積がおおきいので温水に対する融氷速度も早く、貯氷
のための冷却コイルを必要とせず、氷蓄熱として有利な
条件を具備する。差圧予冷庫２のユニットクーラ４は有
圧ファンにて２．５ｍ／ｓｅｃの風速の風が流れ、入口
と出口との温度差は５ｄｅｇとすることが可能で、−３
℃のブラインを流入させれば庫内を約２℃に冷却するこ
とができる。−３℃から＋２℃となったブラインは蓄冷
槽３に流入し、微細氷を融解し、８０Ｋｃａｌ／Ｋｇの
熱を奪取して０℃のブラインとなる。０℃のブラインは
循環ポンプ４により吸入され、クリスタル冷凍機にて冷
却され、−３℃のブラインとなり循環し、ユニットクー
ラ４を冷却し冷蔵庫内を＋２℃に保持する。
市販されているクリスタルリクイドアイス製氷機１、蓄
冷槽３、差圧予冷庫２より成り、差圧予冷装置に蓄冷装
置を付属させたことを特長とする。市販されているクリ
スタルリクイドアイス製氷機は連続的にシャーベットを
製氷、搬送する方式で、直径１００ミクロン程度の微細
な氷を生成しているため、一般のポンプにて水と同様に
搬送することが可能であり、シャーペット状細氷を容易
に蓄冷槽に浮上貯氷することが出来る。一方氷粒子の表
面積がおおきいので温水に対する融氷速度も早く、貯氷
のための冷却コイルを必要とせず、氷蓄熱として有利な
条件を具備する。差圧予冷庫２のユニットクーラ４は有
圧ファンにて２．５ｍ／ｓｅｃの風速の風が流れ、入口
と出口との温度差は５ｄｅｇとすることが可能で、−３
℃のブラインを流入させれば庫内を約２℃に冷却するこ
とができる。−３℃から＋２℃となったブラインは蓄冷
槽３に流入し、微細氷を融解し、８０Ｋｃａｌ／Ｋｇの
熱を奪取して０℃のブラインとなる。０℃のブラインは
循環ポンプ４により吸入され、クリスタル冷凍機にて冷
却され、−３℃のブラインとなり循環し、ユニットクー
ラ４を冷却し冷蔵庫内を＋２℃に保持する。
【０００６】
【実施例】以下実施例にて、この発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
ない。本発明装置において （１）ブラインは、予冷作業時には蓄冷槽３（０℃）→
循環ポンプ７→クリスタルアイス冷凍機（−３℃）→ユ
ニットクーラ２（＋２℃）→蓄冷槽３（０℃）と流れ、
予冷庫を冷却する。 （２）野菜冷却停止時にはブラインは蓄冷槽３（０℃）
→循環ポンプ７→クリスタル冷凍機１（−３℃）→ブラ
イン三方弁５→蓄冷槽（−３℃）と流れ、微細氷は順次
浮上し貯氷される。
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
ない。本発明装置において （１）ブラインは、予冷作業時には蓄冷槽３（０℃）→
循環ポンプ７→クリスタルアイス冷凍機（−３℃）→ユ
ニットクーラ２（＋２℃）→蓄冷槽３（０℃）と流れ、
予冷庫を冷却する。 （２）野菜冷却停止時にはブラインは蓄冷槽３（０℃）
→循環ポンプ７→クリスタル冷凍機１（−３℃）→ブラ
イン三方弁５→蓄冷槽（−３℃）と流れ、微細氷は順次
浮上し貯氷される。
【０００７】本発明の蓄冷槽を具備する差圧予冷装置を
用いて野菜を予冷する場合の比較例を表１に示す。
用いて野菜を予冷する場合の比較例を表１に示す。
【０００８】
【表１】
【０００９】表１に記載の通り、冷凍装置全体の容量は
蓄冷槽の設置により４０％に低減することが出来た。
蓄冷槽の設置により４０％に低減することが出来た。
【００１０】［設備費と電気料金］設備費は蓄熱方式の
方が高いが、電気料金は安くなる。すなわち、クリスタ
ルリクイドアイス冷凍機は一般のブライン冷却機より多
少高価であり、蓄冷槽も追加しなければならないが、冷
凍機及び付属機器の容量が１／２となるので設備費の増
加はあまり高額にはならない。一方電気料金は容量の低
減により基本料金は約４０％となり、使用料金も産業用
蓄熱調整契約（高圧電力用、６ＫＶ）とし、夜間電力を
使用すれば格安となり、２５％格安の電気料金支払でよ
いことになる。
方が高いが、電気料金は安くなる。すなわち、クリスタ
ルリクイドアイス冷凍機は一般のブライン冷却機より多
少高価であり、蓄冷槽も追加しなければならないが、冷
凍機及び付属機器の容量が１／２となるので設備費の増
加はあまり高額にはならない。一方電気料金は容量の低
減により基本料金は約４０％となり、使用料金も産業用
蓄熱調整契約（高圧電力用、６ＫＶ）とし、夜間電力を
使用すれば格安となり、２５％格安の電気料金支払でよ
いことになる。
【００１１】
【図１】本発明の蓄冷槽付野菜差圧予冷装置の概略図。
【図２】従来の中央式野菜差圧予冷装置の説明図であ
る。
る。
１ クリスタルリクイドアイス冷凍機 ２ 差圧通風予冷庫 ３ 蓄冷槽 ４ ユニットクーラ ５ ブライン三方弁 ６ ブライン配管 ７ ブライン循環ポンブ ８ 冷却塔 ９ 冷気吸込口 １０ 減圧室 １１ 差圧ファン １２ 野菜カートン １３ 通風孔 １４ 被覆シート
Claims (1)
- 【請求項１】 ０℃前後に冷却された冷蔵庫内に野菜段
ボール箱を格納し、段ボール箱に通風孔をあけ、有圧フ
ァンにより段ボール箱の２側面に圧力差を生ずる構造と
し、容器内の野菜の間に庫内冷気を導入し、野菜と冷気
とを直接接触させ野菜を予冷する差圧予冷装置におい
て，冷凍装置を蓄冷槽とブライン冷却機とに置き換え夜
間電力を利用することにより、冷却機容量を１／２と
し、電気料金を節約することを可能とした蓄冷槽付差圧
野菜予冷装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36130191A JPH05180553A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 蓄冷槽付差圧野菜予冷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36130191A JPH05180553A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 蓄冷槽付差圧野菜予冷装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05180553A true JPH05180553A (ja) | 1993-07-23 |
Family
ID=18473020
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36130191A Pending JPH05180553A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 蓄冷槽付差圧野菜予冷装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05180553A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104236245A (zh) * | 2013-10-21 | 2014-12-24 | 宁波市农业科学研究院 | 一种预冷库节能控制系统 |
| CN104222262A (zh) * | 2013-10-21 | 2014-12-24 | 宁波市农业科学研究院 | 一种果蔬预冷驯化方法及制冷设备 |
| CN105020961A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-11-04 | 农业部规划设计研究院 | 蓄冷保鲜库及保鲜方法 |
| CN105928293A (zh) * | 2016-06-06 | 2016-09-07 | 冰山技术服务（大连）有限公司 | 氨冷库系统 |
| KR20200034305A (ko) * | 2018-09-21 | 2020-03-31 | (주)원플러스원 | 차압냉각을 이용한 급속냉각장치 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP36130191A patent/JPH05180553A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104236245A (zh) * | 2013-10-21 | 2014-12-24 | 宁波市农业科学研究院 | 一种预冷库节能控制系统 |
| CN104222262A (zh) * | 2013-10-21 | 2014-12-24 | 宁波市农业科学研究院 | 一种果蔬预冷驯化方法及制冷设备 |
| CN105020961A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-11-04 | 农业部规划设计研究院 | 蓄冷保鲜库及保鲜方法 |
| CN105928293A (zh) * | 2016-06-06 | 2016-09-07 | 冰山技术服务（大连）有限公司 | 氨冷库系统 |
| KR20200034305A (ko) * | 2018-09-21 | 2020-03-31 | (주)원플러스원 | 차압냉각을 이용한 급속냉각장치 |
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