JPH05180422A - 焼却炉におけるco低減燃焼方法 - Google Patents

焼却炉におけるco低減燃焼方法

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JPH05180422A
JPH05180422A JP34371091A JP34371091A JPH05180422A JP H05180422 A JPH05180422 A JP H05180422A JP 34371091 A JP34371091 A JP 34371091A JP 34371091 A JP34371091 A JP 34371091A JP H05180422 A JPH05180422 A JP H05180422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
combustion chamber
gas
secondary combustion
incinerator
Prior art date
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Pending
Application number
JP34371091A
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English (en)
Inventor
Satoshi Wada
聰 和田
Hajime Numata
一 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPH05180422A publication Critical patent/JPH05180422A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 二次燃焼室4に溶融炉11から排出される排
ガス14を十分な気体量をもって供給し、排ガス14の
気流によって二次燃焼室4における未燃ガスと二次空気
を十分に攪拌混合する。 【効果】 溶融炉11の排ガス14に攪拌混合効果を担
わせることにより、二次空気13の気体量を抑制して二
次燃焼室4の燃焼状態に応じた適正な酸素量を供給する
ことができる。排ガス14自体が高熱量を持っているの
で炉内雰囲気温度の低下を防止してダイオキシン類の生
成をよりいっそう抑制することができる。排ガス14中
のフライアッシュによってダイオキシン類を吸着除去で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみ焼却炉や廃棄
物焼却炉においてダイオキシン類の発生を抑制するため
の焼却炉におけるCO低減燃焼方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ごみ焼却炉や廃棄物焼却炉か
ら発生するダイオキシン類による環境汚染が問題となっ
ている。このダイオキシン類を焼却炉において抑制する
ためには下記の要素が重要である。
【0003】.高い燃焼ガス温度を維持する。 .高温域における燃焼ガスの十分に長い滞留時間を確
保する。 .燃焼ガス中の未燃ガスと空気とを良好に混合する。
【0004】このため、従来は焼却炉の二次燃焼室に二
次空気を供給し、主燃焼室において燃焼しきれなかった
未燃ガスの二次燃焼を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の構成に
おいて、二次燃焼室における酸素量が過剰となると燃焼
ガス温度が低下してかえってCOが増加し、反応熱量の
減少によって炉内の雰囲気温度が更に低下して高い燃焼
ガス温度を維持することができなくなる問題があり、二
次燃焼室における燃焼状態に応じて適正量の酸素を供給
する必要がある。
【0006】しかし、二次燃焼室に供給する酸素量の調
整には二次空気量の加減を伴うので、酸素量を少なくし
ようとすると気体量の減少によって必要流速を得ること
ができず、未燃ガスもしくはCOと供給した酸素とを十
分に混合することができない問題があり、一方で攪拌混
合を考慮して必要流速を得ようとすると気体量の増加に
よって酸素量が過剰となる問題があった。
【0007】また、二次空気に外気を用いているので、
温度の低い二次空気によって炉内の雰囲気温度が下がる
問題があった。このために、二次空気を予め加熱するこ
とが考えられるが、加熱のための設備およびエネルギー
を必要とする問題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、二次
空気を十分な気体量をもって供給することができ、二次
空気の供給による二次燃焼室の雰囲気温度の低下を防止
し、高い燃焼ガス温度を維持してCOおよびダイオキシ
ン類の生成を抑制することができる焼却炉におけるCO
低減燃焼方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のCO低減燃焼方法は、主燃焼室から二次燃
焼室に流入する燃焼排ガス中の未燃ガスを、二次燃焼室
に供給する二次空気で燃焼させる焼却炉の燃焼方法にお
いて、二次燃焼室に溶融炉から排出される排ガスを十分
な気体量をもって供給し、排ガスの気流によって二次燃
焼室における未燃ガスと二次空気を十分に攪拌混合し、
排ガス中の未反応酸素を未燃ガスの燃焼に要する必要酸
素量の一部として活用する構成としたものである。
【0010】
【作用】上記構成により、溶融炉から排出される排ガス
は高温度で、気体量の割りに含有酸素量が少ない気体で
あるので、二次燃焼室の酸素濃度を過剰にすることな
く、十分な気体量によって二次燃焼室における未燃ガス
の攪拌混合を行うに必要な流速を確保できる。
【0011】また、排ガスの気流により十分な攪拌効果
を得ることによって、二次空気の気体量を抑制して二次
燃焼室における燃焼状態に応じた適正な酸素量を供給す
ることができる。さらに、適正な酸素量の供給によりC
Oの発生が抑制されて反応熱量が増加し、炉内の雰囲気
温度が上昇して高い燃焼ガス温度を維持することにより
ダイオキシン類の生成を抑制することができる。
【0012】また、排ガス自体が高温気体であるので、
別途に加熱装置を設けずとも焼却炉内の雰囲気温度の低
下を防止することができ、ダイオキシン類の生成をより
いっそう抑制することができる。
【0013】そして、排ガス中のフライアッシュがダイ
オキシン類を吸着するので、集塵器等によって焼却排ガ
ス中のダイオキシンをフライアッシュとともに除去する
ことが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、焼却炉1は複数段の燃焼帯2で
構成される燃焼室3と、燃焼室3の上方に形成される二
次燃焼室4とを有しており、各燃焼滞2の下方から燃焼
空気5を供給するように構成されている。
【0015】そして、二次燃焼室4には二次空気送風ダ
クト6が開口しており、二次空気送風ダクト6の途中に
は二次空気送風機7と二次ダンパ装置8が介装されてい
る。さらに、二次燃焼室4には排ガス送風ダクト9が開
口しており、排ガス送風ダクト9は排ガスダンパ装置1
0を介して溶融炉11の煙道12に連通している。
【0016】また、焼却炉1の煙道にはCO濃度を検出
する手段としてのCO計等(図示せず)が設けられてい
る。以下、上記構成における作用を説明する。焼却炉1
の燃焼帯2上のごみは下方から供給される燃焼空気5を
うけて燃焼し、燃焼室3で発生した燃焼排ガスは燃焼室
3から二次燃焼室4に上昇する。そして、二次燃焼室4
において燃焼排ガス中の未燃ガスが二次送風機7から二
次空気送風ダクト6を通って二次燃焼室4に供給する二
次空気13をうけて二次燃焼する。
【0017】一方、溶融炉11で発生した排ガス14は
煙道12および排ガスダンパ装置10を通って排ガス送
風ダクト9から焼却炉1の二次燃焼室4に十分な気体量
をもって噴出する。この噴出した排ガス14の気流は二
次燃焼室4における未燃ガスと二次空気13を十分に攪
拌混合し、排ガス14の未反応酸素が未燃ガスの二次燃
焼に消費される。
【0018】このとき、溶融炉11から排出される排ガ
ス14は高温度で、気体量の割りに含有酸素量が少ない
気体であるので、二次燃焼室4の酸素濃度を過剰にする
ことなく、十分な気体量によって二次燃焼室4における
未燃ガスの攪拌混合を行うに必要な流速を確保できる。
【0019】また、排ガス14の気流により十分な攪拌
効果を得ることによって、二次空気13の気体量を抑制
して二次燃焼室4における燃焼状態に応じた適正な酸素
量を供給することができる。つまり、従来であれば、未
燃ガスの混合攪拌に必要な流速を確保するために、二次
空気13を未燃ガスの二次燃焼に要する必要酸素量以上
に供給する必要があったが、本実施例であれば、未燃ガ
スの燃焼に要する必要最低限の酸素量に抑制することが
できる。
【0020】さらに、適正な酸素量の供給によりCOの
発生を抑制して反応熱量の増加を図り、炉内の雰囲気温
度の上昇によって高い燃焼ガス温度を維持し、ダイオキ
シン類の生成を抑制することができる。
【0021】また、排ガス14のそれ自体が高温気体で
あるので、別途に加熱装置を設けずとも焼却炉1の雰囲
気温度の低下を防止することができ、ダイオキシン類の
生成をよりいっそう抑制することができる。
【0022】そして、排ガス14に含まれた溶融炉11
のフライアッシュがダイオキシン類を吸着するので、集
塵器等によって焼却排ガス中のダイオキシンをフライア
ッシュとともに除去することが可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、溶融
炉の排ガスによって焼却炉の二次燃焼室の未燃ガスを攪
拌混合することにより、二次燃焼室に燃焼状態に応じた
適正な酸素量を供給することができ、排ガス自体が高熱
量を持っているので炉内雰囲気温度の低下を防止してダ
イオキシン類の生成をよりいっそう抑制することがで
き、排ガス中のフライアッシュによってダイオキシン類
を吸着除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における焼却炉および溶融炉
の構成図である。
【符号の説明】
1 焼却炉 3 燃焼室 4 二次燃焼室 11 溶融炉 13 二次空気 14 排ガス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主燃焼室から二次燃焼室に流入する燃焼
    排ガス中の未燃ガスを、二次燃焼室に供給する二次空気
    で燃焼させる焼却炉の燃焼方法において、二次燃焼室に
    溶融炉から排出される排ガスを十分な気体量をもって供
    給し、排ガスの気流によって二次燃焼室における未燃ガ
    スと二次空気を十分に攪拌混合し、排ガス中の未反応酸
    素を未燃ガスの燃焼に要する必要酸素量の一部として活
    用することを特徴とする焼却炉におけるCO低減燃焼方
    法。
JP34371091A 1991-12-26 1991-12-26 焼却炉におけるco低減燃焼方法 Pending JPH05180422A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114165780A (zh) * 2021-11-01 2022-03-11 东方电气集团东方锅炉股份有限公司 一种w火焰锅炉燃烧装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114165780A (zh) * 2021-11-01 2022-03-11 东方电气集团东方锅炉股份有限公司 一种w火焰锅炉燃烧装置
CN114165780B (zh) * 2021-11-01 2023-08-22 东方电气集团东方锅炉股份有限公司 一种w火焰锅炉燃烧装置

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