JPH05180078A - ラムロケットの保炎装置 - Google Patents

ラムロケットの保炎装置

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JPH05180078A
JPH05180078A JP10984891A JP10984891A JPH05180078A JP H05180078 A JPH05180078 A JP H05180078A JP 10984891 A JP10984891 A JP 10984891A JP 10984891 A JP10984891 A JP 10984891A JP H05180078 A JPH05180078 A JP H05180078A
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flame holding
baffle
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space
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Hiromichi Matsumoto
弘道 松本
Katsumi Adachi
勝美 安達
Minoru Kono
実 光野
Hajime Yamawaki
一 山脇
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Japan Steel Works Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Technical Research and Development Institute of Japan Defence Agency
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Japan Steel Works Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Technical Research and Development Institute of Japan Defence Agency
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラムロケットの保炎装置に係り、保炎空間に
もブースタ推進薬を装填できるようにすることを目的と
する。 【構成】 複数のエアインジェクイションポートの近傍
部位である保炎空間形成位置にバッフルを配置すること
により燃焼室前部にサステナ燃料の燃焼火炎を保持する
ための保炎空間を形成したラムロケットの保炎装置にお
いて、上記バッフルヲ上記エアインジェクションポート
を開口する板形状とすると共に、エアインジェクション
ポートを閉口する閉口位置から上記保炎空間形成位置ま
で回動可能に軸支し、このバッフルを閉口位置として保
炎空間となるべき空間にもブースタ推進薬を充填し、サ
ステナ燃料燃焼時にバッフルを上記閉口位置から上記保
炎空間形成位置へ回動して保炎空間を形成して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアインジェクション
ポートの近傍位である保炎空間形成位置にバッフルを配
設することにより燃焼室前部にサステナ燃料の燃焼火炎
を保存するための保炎装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ラムロケットは、ブースタ推進を終えて
該ロケットが遷音速程度にまで加速されたとき、燃焼室
前部のエアインジェクションポート(以下ポートとい
う)からラム圧により加圧された外気を噴入させるとと
もにここへサステナ燃料を噴射して燃焼させるものであ
るから、噴入外気流により噴射燃料が攪乱されたり稀釈
されたりしてその燃焼火炎が所謂吹消えを起こすことが
あり、これを防止するため燃焼室前部に火炎を保存する
ための保炎空間を形成する場合が多い。特開昭56−1
13032号公報にはこの種保炎装置の一例が示されて
おり、これを図3を用いて説明する。1はモーターケー
ス、2はこのモーターケースを前後に仕切る隔壁で、こ
の隔壁の後方(図面で右方)にブースタおよびサステナ
兼用の燃焼室4を形成してその内面にインシュレータ3
を施したのちここに2点鎖線で示すブースタ推進薬を装
填し、燃焼室4の後端には図外のロケットノズルを装着
する。6はモーターケース1の外周に附設した例えば4
つのディフューザで、前方を開放し、後端を前記ポート
7を介して燃焼室4の前部に連通させるほか、ポート7
は頭初2点鎖線で示すポートカバー8によって閉塞して
おく。また隔壁2の前方にはサステナ推進薬9が装填さ
れ、10はこのサステナ推進薬に点火するための点火
器、11は隔壁2の中央部に形成したノズル、12は多
数の噴射口をそなえるわん形の噴射器、そして13はこ
の噴射器を囲む短筒状のバッフル、14はこのバッフル
内に形成される保炎空間である。
【0003】このラムロケットは、前記ブースタ推進を
終えると、すなわちブースタ推進薬5が焼失して燃焼室
4が空になったとき、火薬力あるいはディフューザ6の
内圧によりポートカバー8を吹き飛ばしてポート7を開
放し、これとほぼ同時に点火器10により燃焼ガスを発
生させる。よってこの燃料ガスはノズル11を経て噴射
器12の囲りから噴射されたポート7から噴入空気と混
じって燃焼するのであるが、バッフル13はこの噴入空
気の直撃を受け止めて空間14内に比較的おだやかな雰
囲気を作る結果、燃焼火炎は空間14に継続的に保存さ
れて吹消えが防止できるのである。
【0004】更に米国特許第2,987,875号明細
書には別の例が示されており、これを図4によって説明
する。
【0005】21はモーターケース、22はこのモータ
ーケースに、これと同心に内装したサステナの燃料ケー
スで、これらのケース21,22の間にディフューザ2
3を形成し、また燃料ケース22の後端壁24の後方を
燃焼室25としてその前端にディフューザ23を環状に
開口(ポート26)させている。27はサステナ推進
薬、28は後端壁24の中央に設けたノズルで、このノ
ズル28には図外の燃料タンクからパイプ29を通して
液体燃料も圧送される。
【0006】30はモーターケース21に固定したバッ
フルで、環状の透窓31,32、およびノズル28と対
向させたスプレッダ33を有して燃料ケース24との間
に保炎空間34を形成する。またバッフルの後ろ面には
ダイヤフラム35を当接させてこれをヒンジ36で結合
することにより該ダイヤフラムを後方へ傾斜可能とし、
ダイヤフラム35の背後にブースタ推進薬37を装填し
て前記傾倒を拘束している。
【0007】このラムロケットは、ブースタ推進薬37
が焼失するとダイヤフラム35が前記拘束を解かれて傾
倒し、透窓31,32が開放される。一方前記液体燃料
はノズル28においてサステナ推進薬27からの高温燃
料ガスに混じられて着火し、その火炎はスプレッダ33
により拡げられつつ、保炎空間34の中央部分に保存さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、斯かる従来
のラムロケットでは、保炎空間を固定的に形成していた
ので、その分ブースタ推進薬の争点位置を後方へずらさ
なければならず、ためにロケットモータの全長がのびて
しまうという問題を伴っていたのである。そこで本発明
の課題は、保炎空間にもブースタ推進薬を装填しうるよ
うにして前記問題を解決することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題を解決するための手段は、複数のエアインジェクシ
ョンポートの近傍部位である保炎空間形成位置にバッフ
ルを配置することにより燃焼室前部にサステナ燃料の燃
焼火炎を保持するための保炎空間を形成したラムロケッ
トの保炎装置において、上記バッフルを上記エアインジ
ェクションポートを閉口する板形状とすると共に、エア
インジェクションポートを閉口する閉口位置から上記保
炎空間形成位置まで回動可能に軸支し、このバッフルを
閉口位置として保炎空間となるべき空間にもブースタ推
進薬を充填し、サステナ燃料燃焼時にバッフルを上記閉
口位置から上記保炎空間形成位置へ回動して保炎空間を
形成したことである。
【0010】
【作用】前記構成によれば、閉口位置あるバッフルはそ
の背後をブースタ推進薬に支えられて回動が拘束され、
該推進薬が焼失するとこの拘束が解除されて回動して保
炎空間形成位置にまで回動するので、保炎空間はこれを
必要とするサステナ推進時のみ形成されて当初はこの空
間をブースタ推進薬野装填空間として利用することがで
きる。
【0011】
【実施例】図1及び図2は本発明の実施例を示すもので
ある。図面において、51はモーターケース、52は隔
壁、54は燃焼室、56は4つのディフューザで、これ
らの構成部分は図3の同名のものとほぼ同様な関係にあ
る。
【0012】次に58はモーターケース51と一体のポ
ートカバーでポート(57)を開口させるべき部分をノ
ッチ59により区切って形成してある。60は各ポート
カバー58に対応させて設けたバッフルで、図2に示す
如く、モーターケース51とポートカバー58との各内
面に合わせてわん曲成形したブレード61、ヒンジアー
ム62、ヒンジボス63、およびヒンジアームから直角
に起立させたストッパ64とからなり、ヒンジピン65
とシールリング66とを用いてディフューザ後位に設け
たハウジング67に回動可能に支持させる。このバッフ
ル60は実線示の位置から2点鎖線示60’のように回
動すると、ストッパ64がモーターケース51に当接し
てそれ以上の回動が阻止され、この状態でブレード61
が四方から燃焼室54に臨むことで、これらブレード6
1と隔壁52との間に保炎空間68が形成される。そし
て該バッフル(60’)を引き倒してポートカバー58
に当接するまで回動させると、ここにブースタ推進薬6
9の装填空間が確保されるのである。
【0013】70は、ブースタ推進薬69の装填に先立
って前述のように、貼着したインシュレータで、バッフ
ル60内面にも一連に施してその施行部をノッチで区画
するか、あるいは図2に示すようにバッフル60には別
のインシュレータ71を貼着するかして、該部を母体イ
ンシュレータから分離容易にしておくことが望ましい。
このラムロケットはサステナ用として液体燃料を使用す
るもので、75はこのサステナ燃料を加圧保存している
燃料タンク、76は該燃料をディフューザ56内へ噴霧
するノズル、また77は隔壁52の中央部に取付けた点
火器ホルダ、78はこのホルダの後部にシャピンなどを
用いて分離可能に固定したブースタ用点火器、79はこ
の点火器78を放てきするための環状火薬、80はサス
テナ用点火器、81はこの点火器80の火炎噴孔であ
る。
【0014】以上の構成において、ブースタ推進薬69
が焼失すると、バッフル60とこれに支えれたポートカ
バー58とは該推進薬による拘束から解放されるので、
ポートカバー58はディフューザ56の内圧によりノッ
チ59のところから破断してポート57を開口させ、バ
ッフル60はこのポートからの噴入空気によりひき起こ
されて前述の如く保炎空間68を形成するのである。そ
して、これとほぼ同時に、環状火薬79を起爆し、ブー
スタ用点火器78を放てきして火炎噴孔81を開放し、
またノズル76からサステナ燃料を噴霧して取入れ空気
との混合気を作り、次いでサステナ用点火器を作動させ
てこの混合気に点火する。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、燃
焼室前部に形成すべき保炎空間にもブースタ推進薬が装
填できるので、該推進薬の薬量を確保しつつラムロケッ
トの全長を短かくしうるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すラムロケットの要部断面
図である。
【図2】図1に示した実施例におけるバッフルの斜視図
である。
【図3】従来のラムロケットの要部断面図である。
【図4】従来のラムロケットの要部断面図である。
【符号の説明】
54 燃焼室 57 エアインジェクションポート 60 バッフル 68 保炎空間 69 ブースタ推進薬 75 液体サステナ燃料タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光野 実 東京都杉並区桃井3丁目5番1号 日産自 動車株式会社荻窪事業所内 (72)発明者 山脇 一 東京都杉並区桃井3丁目5番1号 日産自 動車株式会社荻窪事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のエアインジェクションポートの近傍
    部位である保炎空間形成位置にバッフルを配置すること
    により燃焼室前部にサステナ燃料の燃焼火炎を保持する
    ための保炎空間を形成したラムロケットの保炎装置にお
    いて、 上記バッフルを上記エアインジェクションポートを閉口
    する板形状とすると共に、エアインジェクションポート
    を閉口する閉口位置から上記保炎空間形成位置まで回動
    可能に軸支し、 このバッフルを閉口位置として保炎空間となるべき空間
    にもブースタ推進薬を充填し、 サステナ燃料燃焼時にバッフルを上記閉口位置から上記
    保炎空間形成位置へ回動して保炎空間を形成したラムロ
    ケットの保炎装置。
JP10984891A 1991-04-15 1991-04-15 ラムロケットの保炎装置 Expired - Lifetime JPH0633731B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015183680A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 三菱重工業株式会社 燃焼器、ジェットエンジン、飛しょう体及びジェットエンジンの動作方法
JP2015183683A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 三菱重工業株式会社 燃焼器、ジェットエンジン、飛しょう体及びジェットエンジンの動作方法

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US11067036B2 (en) 2014-03-26 2021-07-20 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Combustor and jet engine having the same

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