JPH0513970Y2 - - Google Patents

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JPH0513970Y2
JPH0513970Y2 JP1986013573U JP1357386U JPH0513970Y2 JP H0513970 Y2 JPH0513970 Y2 JP H0513970Y2 JP 1986013573 U JP1986013573 U JP 1986013573U JP 1357386 U JP1357386 U JP 1357386U JP H0513970 Y2 JPH0513970 Y2 JP H0513970Y2
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combustion chamber
sustainer
igniter
rocket
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、固体のサステーナ推進薬の燃焼で
生じた可燃ガスとデイフユーザを介して圧縮導入
した外気とを混合して連続的に燃焼を行うことに
よつて飛翔するラムロケツトに関するものであ
る。
(従来の技術) ラムロケツトは、例えば「日本航空宇宙学会
編・航空宇宙工学便覧・増補版(昭和58年4月丸
善発行)第655頁10・4・3」に示すものがあり、
より具体的な構造の一例としては第3図に示すよ
うなものがあつた。
すなわち、ラムロケツトRは、ペイロード等を
搭載する頭部100の後方に設けたチヤンバ10
1内に、ノズル102を設けることによつて頭部
側よりサステーナ推進薬用燃焼室103と主燃焼
室104とを形成し、前記チヤンバ101の外周
部に、前記主燃焼室104の頭部側の端部に連通
し且つ先端に空気取入口105aを有するデイフ
ユーザ105を突出状態で周方向に複数備えてい
る。前記サステーナ推進薬用燃焼室103内に
は、燃料を過剰に含有する固体のサステーナ推進
薬106が装填してあり、他方、主燃焼室104
内には、通常の固体推進薬であるブースタ推進薬
107が装填してある。また、前記主燃焼室10
4の尾部には、ラムジエツトノズル108が設け
てあり、前記ラムジエツトノズル108の内側
に、当該ラムジエツトノズル108の開口面積を
小さくするロケツトノズル109が図外のノズル
クランプを用いて取付けてある。さらに、前述の
ノズル102は、ノズルクロージヤ110で閉塞
してあり、このノズルクロージヤ110の両面に
は、サステーナ推進薬106およびブースタ推進
薬107の点火に用いる夫々のイグナイタ11
1,112が設けてある。
上記のラムロケツトRは、主燃焼室104側の
イグナイタ112でブースタ推進薬107に点火
することによつて発進・加速し、ブースタ推進薬
107をほぼ焼尽して所定の速度に達する時間が
経過したところで、サステーナ推進薬用燃焼室1
03側のイグナイタ111でサステーナ推進薬1
06に点火すると共に、ロケツトノズル109を
離脱させる。この際、所定の時期にサステーナ推
進薬106の点火を行うには、イグナイタ111
に接続したタイマーや両イグナイタ111,11
2の間に設けた延時管を用いている。その後、ラ
ムロケツトRは、ノズルクロージヤ110および
イグナイタ111,112を離脱、あるいは焼尽
し、サステーナ推進薬106の燃焼でノズル10
2から噴射される可燃ガスと、デイフユーザ10
5を介して圧縮した外気とを混合して主燃焼室1
04で連続的に燃焼させることによつて飛翔し続
ける。
なお、上記した構造のほか、イグナイタを夫々
の燃焼室の鏡板部分に設けたものや、特にブース
タ推進薬点火用のイグナイタを尾部のノズル付近
に設けたものなどがあつた。
(考案が解決しようとする問題点) ここで、上記したようなラムロケツトは、サス
テーナ推進薬の燃焼時間に比べてブースタ推進薬
の燃焼時間(数秒から十数秒)が圧倒的に短い。
しかしながら、従来のラムロケツトRにあつて
は、サステーナ推進薬用燃焼室103と主燃焼室
104とをノズルクロージヤ110で隔離してい
たため、ラムロケツトの重大な要素である重量軽
減に反して夫々の推進薬106,107に対する
イグナイタ111,112を設けねばならないと
いう問題点があり、さらには、サステーナ推進薬
106用のイグナイタ111を所定の時期に点火
させるための装置(タイマーや延時管など)が必
要であると共に、ブースタ推進薬107の短い燃
焼時間に合わせた時期調整が難しいなどの問題点
があつた。
この考案は、上記したような従来の問題点に着
目して成されたもので、重量軽減を実現すること
ができるラムロケツトを提供することを目的とし
ている。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) この考案によるラムロケツトは、サステーナ推
進薬の燃焼で生じた可燃ガスとデイフユーザを介
して圧縮導入した外気とを混合して主燃焼室で燃
焼を行うラムロケツトにおいて、固体のブースタ
推進薬を装填した主燃焼室の頭部に、噴射口を介
して、サステーナ推進薬を装填したサステーナ推
進薬用燃焼室を連通状態に設け、前記主燃焼室内
の頭部で且つ噴射口の出口部分に、軸対称状に配
置したステーによりロケツト機軸上にイグナイタ
を設けたことを特徴としている。
(実施例) 以下、この考案を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図は、この考案の一実施例を
説明する図である。なお、ラムロケツトの概略が
従来例(第3図参照)とほぼ同一であるため、こ
の実施例では要部を図示する。
第1図は、ラムロケツトRのサステーナ推進薬
用燃焼室1と主燃焼室2との境界部付近を示す図
であつて、このラムロケツトRは、前記サステー
ナ推進薬用燃焼室1を形成する上段ケース3と主
燃焼室2を形成する下段ケース4とを結合部材5
で結合した構造になつており、前記主燃焼室2の
外周部に、四つのデイフユーザ6が周方向に等間
隔で設けてある。前記結合部材5は、前記各ケー
ス3,4の直径とほぼ等しい直径を有する円筒部
5aと、中央に噴射口5bを有する隔壁部5cと
かなら成るもので、前記円筒部5aに、上段ケー
ス3の尾部と下段ケース4の頭部とをねじ(図示
しない)で固定することによつて両ケース3,4
を結合し、隔壁部5cでサステーナ推進薬用燃焼
室1と主燃焼室2との境界部分を形成すると共
に、噴射口5bにて両燃焼室1,2を連通状態に
している。前記サステーナ推進薬用燃焼室1の内
部には、共存する酸化剤との反応に必要な量より
も過剰な燃料を含有する固体のサステーナ推進薬
7がレストリクタ8を介して装填してあり、この
際、前記サステーナ推進薬7は、前記隔壁部5c
まで〓間なく装填してある。他方、主燃焼室2の
内部には、円筒形に形成された通常の固体推進薬
であるブースタ推進薬9が同じくレストリクタ8
を介して装填してある。また、前記デイフユーザ
6は、飛翔方向(第1図の左方向)に開口する空
気取入口6aと、主燃焼室2の頭部側の端部に開
口する吸気口6bとを備えており、前記吸気口6
bを離脱可能なポートカバー10で閉塞してい
る。
点火薬11を内臓したイグナイタ12は、その
基端側に固定した保持部材13に、第2図に示す
如く軸対称状に配置された三本のステー14を固
定し、各ステー14を前記隔壁部5cの主燃焼室
2側の面に溶接等で固定することにより、噴射口
5bからやや離れた位置でブースタ推進薬9の内
孔9aの中心(ロケツト機軸上)に保持してあ
る。なお、前記保持部材13、各ステー14およ
び隔壁部5cの表面にもレストリクタ8が設けて
ある。
上記の構造を備えたラムロケツトRは、イグナ
イタ12でブースタ推進薬9に点火することによ
つて発進・加速し、前記ブースタ推進薬9の燃焼
開始とほぼ同時に、噴射口5bを通してサステー
ナ推進薬7にも点火する。このように、両推進薬
7,9に同時に点火を行つても、ブースタ推進薬
9全体の燃焼時間に比べてサステーナ推進薬7の
燃焼速度が圧倒的に小さいため、前記サステーナ
推進薬7のロスはきわめて少ない。そして、ラム
ロケツトRは、ブースタ推進薬9をほぼ焼尽した
ところで、例えば従来例で示したロケツトノズル
109(第3図参照)およびポートカバー10を
離脱させ、サステーナ推進薬7の燃焼で噴射口5
bから噴射される高温の可燃ガスと、デイフユー
ザ6を介して圧縮し且つ吸気口6bから導入した
外気とを混合して主燃焼室2で連続的に燃焼させ
ることによつて飛翔し続ける。
また、イグナイタ12を保持する三本のステー
14および保持部材13は、噴射口5bから噴射
される可燃ガスを拡散させて、導入した外気との
混合をより促進すると共に、ステー14が保炎器
として働き、その下流側で炎を保こととなる。
つまり上記実施例から明らかなように、両燃焼
室1,2を連通状態にしておけば、一つのイグナ
イタ12を用いるだけで良く、加えて、サステー
ナ推進薬用燃焼室1内にイグナイタを設けるため
の空間や可燃ガス発生のための空間を設ける必要
がないので、サステーナ推進薬7の充填率を高め
ることができる。また、上記実施例にあつては、
三本のステー14を用いてイグナイタ12を主燃
焼室2の頭部側に設けた構造としたが、その取付
構造の細部が限定されることはなく、さらには焼
尽性を有するイグナイタを用いたり、イグナイタ
を点火後に放出するなどの構成にしても良い。
なお、両燃焼室1,2を連通状態にしてイグナ
イタ12をサステーナ推進薬用燃焼室1内に設け
ることも可能ではあるが、前記イグナイタ12が
点火後不用のものとなるため、サステーナ推進薬
7への点火性やサステーナ推進薬7の装填量、あ
るいはラムロケツト自体の重量増大防止などの点
から鑑みて、イグナイタ12を主燃焼室2内の頭
部に設けることが最も効果的である。
[考案の効果] 以上説明してきたように、この考案のラムロケ
ツトによれば、略同時に両推進薬に点火を行うこ
とから、従来用いていたサステーナ推進薬点火用
のイグナイタおよびサステーナ推進薬への点火時
期を制御する装置が不要となり、重量軽減を実現
することができる。また、サステーナ推進薬だけ
に点火するイグナイタが不要となつた結果、サス
テーナ推進薬用燃焼室の容積に対するサステーナ
推進薬の充填率を高めることができるので、前記
サステーナ推進薬の増加、もしくはより一層の重
量軽減を図ることができる。さらに、イグナイタ
を保持するステーにより、噴射口から噴射される
可燃ガスを拡散させて導入外気との混合を促進さ
せることができると共に、前記ステーを保炎器と
して機能させることができ、効率の良い安定した
燃焼を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例によるラムロケツ
トの要部を説明する断面図、第2図は第1図に示
すラムロケツトのA−A線に基づく断面図、第3
図は従来におけるラムロケツトを説明する断面図
である。 R……ラムロケツト、1……サステーナ推進薬
用燃焼室、2……主燃焼室、5b……噴射口、6
……デイフユーザ、7……サステーナ推進薬、9
……ブースタ推進薬、12……イグナイタ、14
……ステー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. サステーナ推進薬の燃焼で生じた可燃ガスとデ
    イフユーザを介して圧縮導入した外気とを混合し
    て主燃焼室で燃焼を行うラムロケツトにおいて、
    固体のブースタ推進薬を装填した主燃焼室の頭部
    に、噴射口を介して、サステーナ推進薬を装填し
    たサステーナ推進薬用燃焼室を連通状態に設け、
    前記主燃焼室内の頭部で且つ噴射口の出口部分
    に、軸対称状に配置したステーによりロケツト機
    軸上にイグナイタを設けたことを特徴とするラム
    ロケツト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57131845A (en) * 1981-02-06 1982-08-14 Nissan Motor Co Ltd Ram rocket

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