JP2687802B2 - ラムロケット - Google Patents

ラムロケット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飛翔体の飛翔推力とし
て利用されるラムロケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来におけるラムロケットのデ
ィフューザ部分を拡大した断面図である。
【0003】図中のラムロケット100は、図右側の頭
部側から順に、尾部にガスノズル101を備えたガス発
生器102、固体のブースタ推進薬103を装填した燃
焼室104、および図示しないジェットノズルを備える
と共に、側部には、前記燃焼室104に外気を導入する
ためのディフューザ105を備えている。
【0004】前記ガス発生器102には、燃料過剰の組
成を有する固体のサステーナ推進薬106が装填してあ
る。また、前記ディフューザ105は、頭部側に開口す
ると共に、尾部側を90度湾曲させた状態にして燃焼室
104に連通しており、この連通部分である空気導入口
107はポートカバー108で閉塞してある。なお、前
記ポートカバー108には、火工品等を用いた解除装置
(図示せず)が取付けられる。
【0005】上記のラムロケット100は、ブースタ推
進薬103への点火により発進・加速したのち、ブース
タ推進薬103の燃焼終了とともにポートカバー108
を外し、次いで、サステーナ推進薬106の燃焼により
生じたラム燃料としての可燃性ガスと、ディフューザ1
05から導入した外気とを燃焼室104で混合して連続
燃焼させ、その燃焼ガスをジェットノズルから噴出させ
ることにより推力を得る。
【0006】このようなラムロケットは、例えば、19
90年に原書房が発行した「ミサイル工学事典」の第1
40頁〜第146頁に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな従来のラムロケット100にあっては、ブースト飛
翔の段階において、頭部側に開口しているディフューザ
105内がその尾部側で閉塞状態であることから、ディ
フューザ105の部分での空気抵抗がかなり大きく、こ
の空気抵抗が飛翔速度や航続距離等の向上を妨げる一因
になっていた。また、上記ラムロケット100では、ブ
ースト飛翔の終了とともに外されたポートカバー108
がロケット内部を通して投棄されるため、このポートカ
バー108によって燃焼室104やジェットノズルに損
傷を与える恐れがあり、そのポートカバー108の材料
や形状等の設計に苦慮しているのが現状である。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記したような従来の状況に
鑑みて成されたもので、ラムロケットにおいて、ブース
ト飛翔の段階においてディフューザの部分での空気抵抗
を小さくすることができ、さらに、ブースト飛翔終了と
ともに解除されたポートカバーがジェットノズルに損傷
を与える心配をなくすことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるラムロケ
ットは、ロケット側部に、頭部方向に開口し且つ空気導
入口を通して燃焼室に連通するディフューザを備え、ブ
ースタにより発進・加速したのち、ディフューザから導
入した外気とラム燃料を混合して前記燃焼室で連続燃焼
させ、その燃焼ガスをジェットノズルから噴出させて推
力を得るラムロケットにおいて、前記ディフューザの尾
部にロケット尾部方向に開口する空気流出口を形成し、
この空気流出口と前記空気導入口を交互に開閉するポー
トカバーと、前記ポートカバーの開閉駆動機構を備えた
構成としており、上記の構成を課題を解決するための手
段としている。
【0010】
【発明の作用】本発明に係わるラムロケットは、ブース
ト飛翔の段階において、ポートカバーで空気導入口を閉
塞すると共に、空気流出口を開放状態とすることによ
り、ディフューザ内に入った空気が尾部の空気流出口か
ら流れ出るようにし、ディフューザの部分での空気の流
れを円滑にして空気抵抗を小さくする。また、ブースト
飛翔の終了とともに、開閉駆動機構でポートカバーを動
かして空気導入口を開放し、さらに前記ポートカバーで
空気流出口を閉塞することにより、ディフューザから燃
焼室内に外気を導入してラムジェット作動状態になる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図3に基づいて、本発明に係わ
るラムロケットの一実施例を説明する。
【0012】図1および図2に示すラムロケットRは、
頭部側から順に、尾部にガスノズル1を備えたガス発生
器2、内面燃焼型の固体のブースタ推進薬3を装填した
燃焼室4、およびジェットノズル5を備えると共に、側
部には、前記燃焼室4に外気を導入するための複数のデ
ィフューザ6を備えており、さらに、ガス発生器2の頭
部側には、図示しないペイロード搭載部が接続される。
【0013】前記ガス発生器2は、その内部に、燃料過
剰の組成を有する固体のサステーナ推進薬7が装填して
あって、このサステーナ推進薬7を燃焼させることによ
り、ラム燃料としての可燃性ガスを発生させる。前記ガ
スノズル1と燃焼室4との間は、焼尽性を有するキャッ
プ8で閉塞してある。
【0014】前記ジェットノズル5の内側には、クラン
プ9によりロケットノズル10が取り付けてあり、この
ロケットノズル10の内側には、ブースタ推進薬点火用
のイグナイタ11が取り付けてある。
【0015】前記ディフューザ6は、断面角型のカウリ
ング12と流路面積を変化させるランプ13で構成して
あって、ロケット頭部側に開口した空気取入口14を有
すると共に、尾部には、ロケット尾部方向に開口した空
気流出口15が形成してある。なお、空気流出口15の
縁部には、後記するポートカバー用のストッパ部16が
カウリング12と一体的に設けてある。また、前記ディ
フューザ6の尾部には、該ディフューザ6と燃焼室4を
連通させる空気導入口17が設けてあり、この空気導入
口17にポートカバー18が設けてある。
【0016】前記ポートカバー18は、前記空気流出口
15あるいは空気導入口17のいずれをも閉塞し得る大
きさであって、空気導入口17のロケット尾部側の縁部
近傍にヒンジ19を介して回動自在に取付けてあり、そ
の回動に伴って空気流出口15と空気導入口17を交互
に開閉するようになっている。また、前記ポートカバー
18のロケット外側の面には、該ポートカバー18の開
閉駆動機構としてのシリンダ20が設けてある。この場
合、前記シリンダ20は、例えば油圧で駆動されるもの
であって、ロケット外側に設けたブラケット21に本体
の基端部を回動自在に連結すると共に、ポートカバー1
8に設けた取付部22にロッド23の先端を回動自在に
連結し、前記ロッド23を伸長状態に拘束することによ
り、空気導入口17を閉塞したポートカバー18を保持
している。
【0017】なお、ラムロケットRには、上記構成のほ
か、シリンダ21の駆動源や制御装置、あるいはシリン
ダ21等を被うカバーなどが設けられている。
【0018】上記の構成を備えたラムロケットRは、イ
グナイタ11でブースタ推進薬3に点火することにより
発進・加速する。
【0019】このとき、ラムロケットRは、シリンダ2
0のロッド23を伸長状態で拘束して空気導入口17を
ポートカバー18で閉塞していると共に、ディフューザ
6の尾部の空気流出口15を開放状態にしているので、
空気取入口14からディフューザ6内に入った空気が前
記空気流出口15から流れ出ることとなり、ディフュー
ザ6の部分での空気の流れが円滑なものとなって、空気
抵抗が著しく小さくなる。
【0020】次に、ラムロケットRは、ブースタ推進薬
3の燃焼終了直前にキャップ8を焼尽してガスノズル1
を開放することでサステーナ推進薬7に点火し、このの
ち、ロケットノズル10を離脱させると共に、空気導入
口17を開放させる。
【0021】このとき、ラムロケットRは、図3に示す
ように、シリンダ20のロッド23の収縮駆動によって
ポートカバー18を回動させ、空気導入口17を開放さ
せると共に、同ポートカバー18をストッパ部16に当
接する位置まで回動させて空気流出口15を閉塞する。
【0022】これにより、ラムロケットRは、ポートカ
バー18を投棄することなく該ポートカバー18でディ
フューザ6の尾部の一部を形成し、サステーナ推進薬7
の燃焼により生じた可燃性ガスをガスノズル1から噴射
し、可燃性ガスとディフューザ6から空気導入口17を
経て導入した外気とを燃焼室4で混合して連続燃焼さ
せ、その燃焼ガスをジェットノズル5から噴出させるこ
とによりラムジェット作動状態となる。
【0023】なお、上記したように開閉駆動機構にシリ
ンダ20を用いれば、ラムジェット作動状態において、
前記シリンダ20でポートカバー18を回動させること
によって、空気流出口15を開閉させることができ、そ
の開度を調整することで燃焼室4内への空気流量を制御
し、ひいては進力の調整を行うことが可能である。
【0024】また、上記実施例では、燃焼室にブースタ
推進薬を装填した場合を示したが、該ラムロケットの尾
部に接続されるブースタを用いることもある。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のラム
ロケットは、ディフューザの尾部に設けた空気流出口に
より、ブースト飛翔の段階におけるディフューザの部分
での空気の流れを円滑にして空気抵抗を小さくすること
ができ、飛翔速度や航続距離等の性能の向上を図ること
ができる。また、空気流出口と空気導入口をポートカバ
ーで交互に開閉することから、ブースタ飛翔の段階とラ
ムジェット作動状態の段階とにおいて、一つのポートカ
バーを合理的に使用することができ、従来のようにポー
トカバーを投棄しないので、解除されたポートカバーに
よって燃焼室やジェットノズルに損傷を与えるような事
態が生じることは全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるラムロケットを説明す
る断面図である。
【図2】図1に示すラムロケットのディフューザの部分
を拡大した断面図である。
【図3】図1に示すラムロケットにおいてポートカバー
を回動させた状態を示す断面図である。
【図4】従来のラムロケットのディフューザの部分を説
明する断面図である。
【符号の説明】
R ラムロケット 3 ブースタ推進薬 4 燃焼室 5 ジェットノズル 6 ディフューザ 15 空気流出口 17 空気導入口 18 ポートカバー 20 シリンダ(開閉駆動機構)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロケット側部に、頭部方向に開口し且つ
    空気導入口を通して燃焼室に連通するディフューザを備
    え、ブースタにより発進・加速したのち、ディフューザ
    から導入した外気とラム燃料を混合して前記燃焼室で連
    続燃焼させ、その燃焼ガスをジェットノズルから噴出さ
    せて推力を得るラムロケットにおいて、前記ディフュー
    ザの尾部にロケット尾部方向に開口する空気流出口を形
    成し、この空気流出口と前記空気導入口を交互に開閉す
    るポートカバーと、前記ポートカバーの開閉駆動機構を
    備えたことを特徴とするラムロケット。
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