JPH0518001Y2 - - Google Patents

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JPH0518001Y2
JPH0518001Y2 JP1985097384U JP9738485U JPH0518001Y2 JP H0518001 Y2 JPH0518001 Y2 JP H0518001Y2 JP 1985097384 U JP1985097384 U JP 1985097384U JP 9738485 U JP9738485 U JP 9738485U JP H0518001 Y2 JPH0518001 Y2 JP H0518001Y2
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bearing
main shaft
nut
thermal expansion
thrust
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、工作機械等におけるセラミツク製主
軸の軸受構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の旋盤をはじめとする工作機械には加工精
度を高めるため主要部を石材又はコンクリートで
構成したものもあるが、それらの主要部品自体を
高精度に仕上げることが難しく、また欠けや割れ
などが発生し易いなど強度が小さいという難点が
あつた。そのため、鉄鋼材料を主体とした金属材
を使用しているのが一般的である。
ところが、金属材で構成した工作機械では、金
属の有する比較的大きな熱膨張係数(鉄鋼材で11
〜13×10-6/℃程度)の影響を受ける。その結
果、サブミクロン単位(1μm以下)の超精密加工
が要求されるような場合、工作機械装置全体を温
度、湿度等がきびしく制御された環境下において
稼動させるか、あるいは加工稼動を行う前に充分
な暖気運転をするとともに工作機械を安定した条
件にて運転稼動させるための特別な構造、装置を
付加する必要があるなど、高価な工作機械を、極
めて限られた運転条件下においてのみしか使用す
ることができないといつた不都合があり、かつ安
定した高品質、高精度の被加工物を得ることが困
難であつた。
一方これに対して、近年の科学技術の発展、と
りわけエレクトロニクス関連技術の発展に伴い、
各種光学機器、精密測定機械、電化製品、光通信
機器及び各種機械装置等は、小型化とともに極度
の高精度化がはかられつつあり、特に精度、品
質、耐久性などの大幅な向上をめざした製品の製
作過程において使用される各種部品の精度向上に
対する要望は年々高まり、サブミクロン単位の加
工精度を要求される例が数多くみられるようにな
つてきた。
このような超高精度をもつた旋盤の主軸には、
金属製主軸に代わつて熱膨張係数が小さく、軽量
なセラミツク材で形成した主軸を用いた旋盤が開
発され(例えば実願昭59−53161など)サブミク
ロン単位の超高精密級の加工に効果を発揮してい
る。
例えば、第2図にて工作機械における軸受の部
分断面図を示すように、セラミツク材より成る主
軸Sはラジアル軸受Rと軸受ホルダーHによつて
保持されるスラスト軸受Cによつて回動自在に軸
支されるが、このうちスラスト軸受Cを保持する
軸受ホルダーHに形成したスリツトhを固定リン
グKに螺入した六角穴付きネジNで押し付けるこ
とにより軸受ホルダーHと主軸Sを一体化してス
ラスト軸受Cを主軸Sに固定した構造のものがあ
つた。
〔従来技術の問題点〕
ところが、このような主軸Sを軸支する軸受構
造のものにあつては、主軸Sの回転中、ラジアル
軸受R、スラスト軸受C及び後部軸受(不図示)
の内部における摩擦損失が熱に変わり、これら軸
受や主軸S及び潤滑油の温度を上昇させる。この
ため軸受や主軸Sばかりでなく、ラジアル軸受R
を支承している主軸台をも熱変形させて軸心を狂
わせたり、軸受のクリアランス変化させるなど、
これらが工作精度を大幅に低下させる要因を成し
ていた。
また、このように各軸受から発生する摩擦熱が
各構成部品に伝導した場合、各構成部品がセラミ
ツク材、金属など異なつた材質で作られたものに
あつては熱膨張差が大きいため軸受ホルダーHの
内径と主軸Sの外周面との間にガタが発生する。
一方軸方向についても軸受ホルダーHは主軸Sよ
り熱膨張率が大きいのでスリツトhの入つている
部分を基点としてスラスト軸受Cを前方(図右方
向)に押し出そうとする。このため、主軸Sと軸
受ホルダーHの軸方向の熱膨張差がスラスト方向
のガタ(間隙)より大きい時には、軸受ホルダー
Hは前述の径方向のガタが合相乗して軸受ホルダ
ーHは後方に移動してスラスト方向のガタが変化
するなど、これらに起因して工作精度の低下をも
たらせていた。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の如き、欠点を排除すべく、セラミツク製
の主軸に形成した溝にネジリングを固定し、この
ネジリング螺入したナツトでスラスト軸受の位置
設定を行うことによつて各軸受、主軸台など構成
部品の温度が変化しても熱膨張差により、殊に軸
方向のガタが生ずるのを防止し、もつて加工精度
の低下をもたらせないようにしたものである。
〔実施例〕
第1図に本案実施例による工作機械Mとしての
軸受構造を示す。これにおいて、1は窒素珪素
質、ジルコニア、炭化珪素などのセラミツク材か
らなり、先端部に被加工物が着装される主軸で、
この主軸1は、主軸台2に配設されたラジアル軸
受3、後部軸受4によつて支承され、図示しない
動力伝達機構により後端部より回転駆動されるよ
うになつている。
しかして、主軸1はラジアル軸受3によつて一
端側が支承されるが、この場合、ラジアル軸受3
は主軸1に形成してあるテーパー面A,Bを受け
て摺動するように、これらテーパー面A,Bに対
応したテーパー内面形状が施してある。また、こ
のラジアル軸受3に隣接してスラスト軸受5及び
このスラスト軸受5を所定位置に保持する軸受ホ
ルダー6が配設されている。
さらに軸受ホルダー6とナツト8の間にピン7
を配設して回転防止を図るとともに、このナツト
8の緩み防止を図るべく主軸1の外周に形成した
溝1aに固定した2分割型のネジリング10,1
1に、更にナツト9が螺合締着してある。
なお、上記溝1aに取付けるネジリング10,
11としては2分割型のものを接着剤Fでもつて
接着固定するとよい。
ところで、高度の加工精度を維持するため、上
記主軸1だけでなく、この主軸1を支承するラジ
アル軸受3、スラスト軸受5、主軸台2、後部軸
受4等をセラミツク材で構成することが好まし
い。またスラスト軸受5の位置設定を行つている
ナツト8とナツト9の材質と、これらナツト8,
9が螺合しているネジリング10,11とは同一
材質で作られているため、ナツト8,9とネジリ
ング10,11との熱膨張に基づくガタや応力の
変化はほとんどない。
一方、セラミツク製の主軸1と金属製ネジリン
グ10,11の間ではネジリング11の方が熱膨
張が大きく、このため温度上昇に伴う寸法変化分
は、ネジリング10,11と主軸1とがネジリン
グ11より大きな熱膨張係数をもつた接着材Fの
層を介して接合されていることにより径方向の熱
膨張分は互いに相殺されることになり、ガタが発
生することなく、安定した取付状態を維持するこ
とができる。その結果温度変化に起因して加工精
度に変動をもたらさずに、極めて安定した高精度
のもとに切削加工を行うことができる。
〔考案の効果〕
叙上のように、本考案によればセラミツク製主
軸の外周に形成した溝にネジリングを取付け、こ
のネジリングに螺入したナツトでもつてスラスト
軸受、軸受ホルダー等を最適状態に設定すること
が可能となり、また、運転中、摩擦熱、室温等の
温度変化により各構成部品が異なつた熱膨張をし
た場合、径方向については各構成部品の熱膨張差
を相殺させることによつてナツト、ネジリング、
主軸間の径方向のガタや応力の発生を解消し、一
方、軸方向については温度上昇にもとづいてナツ
トに対し軸受ホルダー方向から力が作用しても主
軸の溝中に嵌め込ませた状態でネジリングが取付
けられているため軸方向のガタ(クリアランス)
が変化することがないなど、その結果温度変化に
伴う熱膨張に起因した加工精度の低下を回避する
ことが可能となり、高度の精密加工仕上げを行う
に充分な高精度の回転をもたらすことができるな
ど多くの作用効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案実施例に係る工作機械等における
主軸の軸受構造を示す縦断面図、第2図は在来の
主軸の軸受構造を示す縦断面図である。 1……主軸、2……主軸台、3……ラジアル軸
受、4……後部軸受、5……スラスト軸受、6…
…軸受ホルダー、7……ピン、8,9……ナツ
ト、10,11……ネジリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被加工物を回転駆動する主軸及び該主軸の軸受
    をセラミツク材で構成し、かつ上記主軸の外周に
    形成した溝に2分割型のネジリングを固定し、該
    ネジリングと同一金属材質から成るナツトを前記
    ネジリングに螺入するとともに、上記ナツトでも
    つて軸受ホルダーとの間に配設した回転防止用の
    ピンを係合して軸受の一つを成すスラスト軸受の
    位置設定を行うようにしたことを特徴とする工作
    機械等における主軸の軸受構造。
JP1985097384U 1985-06-25 1985-06-25 Expired - Lifetime JPH0518001Y2 (ja)

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JPS627303U JPS627303U (ja) 1987-01-17
JPH0518001Y2 true JPH0518001Y2 (ja) 1993-05-13

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KR100391433B1 (ko) * 2000-12-19 2003-07-12 현대자동차주식회사 공작기계의 퀼 스핀들 마찰 저감장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607902B2 (ja) * 1977-11-30 1985-02-27 株式会社日立製作所 平板状コイル導体の型付成形法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5942804U (ja) * 1982-09-09 1984-03-21 豊田工機株式会社 精密加工用主軸装置
JPS607902U (ja) * 1983-06-27 1985-01-19 豊田工機株式会社 主軸装置

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