JPH05179913A - 4サイクルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置 - Google Patents

4サイクルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置

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JPH05179913A
JPH05179913A JP34740491A JP34740491A JPH05179913A JP H05179913 A JPH05179913 A JP H05179913A JP 34740491 A JP34740491 A JP 34740491A JP 34740491 A JP34740491 A JP 34740491A JP H05179913 A JPH05179913 A JP H05179913A
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JP
Japan
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high speed
medium
cam
rocker arm
bush
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JP34740491A
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Inventor
Shinobu Tsutsumigoshi
忍 堤腰
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、偏心ブッシュの寸法精度を向上さ
せると共に、可変バルブタイミングリフト装置の組付工
数を大幅に低減できるようにしている。 【構成】この発明は、低速用カムおよび中高速用カムが
隣接して設置されたカムシャフトと、ロッカシャフト3
1に同心ブッシュ47を介して嵌装されて上記低速用カ
ムにより作動される低速用ロッカアーム32と、上記ロ
ッカシャフトに偏心ブッシュ48および49を介して嵌
装されて上記中高速用カムにより作動される中高速用ロ
ッカアーム33および34とを有し、上記低速用カムに
よる上記低速用ロッカアームの作動と、上記中高速用カ
ムによる上記中高速用ロッカアームの作動とが、上記ロ
ッカシャフトを回動させて上記偏心ブッシュを回動さ
せ、上記中高速用ロッカアームの姿勢を変化させること
により択一に切り換わるよう構成されたものにおいて、
上記偏心ブッシュは上記同心ブッシュの両側に一体に成
形されて一体ブッシュ50を構成し、この一体ブッシュ
が単一の位置決め固定ピン53により上記ロッカシャフ
トに固定されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロッカシャフトを回
動させて低速用カムと中高速用カムとの作動を切り換え
る4サイクルエンジンの可変バルブタイミングリフト装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンの動弁装置には、エ
ンジン回転数に応じてバルブリフト量およびバルブタイ
ミングを変化させ、エンジン全回転数域に亘り高い出力
特性が得られるようにしたものがある。このような動弁
装置の1つとして、可変バルブタイミングリフト装置が
ある。
【0003】この可変バルブタイミングリフト装置は、
カムシャフトに低速用カムおよび中高速用カムが隣接し
て設置され、図8に示すロッカシャフト101がシリン
ダヘッド(図示せず)に回動可能に設けられると共に、
このロッカシャフト101に低速用ロッカアーム102
が嵌装され、この低速用ロッカアームの両側に中高速用
ロッカアーム103が、偏心ブッシュ104を介して嵌
装され、低速用ロッカアーム102の分岐先端部102
b上に中高速用ロッカアーム103の先端部103bが
載置され、分岐先端部102bの下に吸・排気バルブ1
05のバルブステム頭部(図示せず)が配置されたもの
である。そして、ロッカシャフト101を回動させて偏
心ブッシュ104を回動させることにより、中高速用ロ
ッカアーム103の姿勢を変化させ、低速用カムと低速
用ロッカアーム102とを当接させてこの低速用カムに
より吸・排気バルブ105を駆動させ、あるいは中高速
用カムと中高速用ロッカアーム103とを当接させてこ
の中高速用カムにより吸・排気バルブ105を駆動させ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の可変バルブタイ
ミングリフト装置では、偏心ブッシュ104が2個離れ
て配置され、それぞれの偏心ブッシュ104は図9に示
すように、個別に位置決め固定ピン106によってロッ
カシャフト101に固定されている。この可変バルブタ
イミングリフト装置では、偏心ブッシュ104による中
高速用ロッカアーム103の姿勢変化がカム切換にとっ
て極めて重要であるが、両偏心ブッシュ104単品の寸
法精度にバラツキがあって、カムの切換に作動不良を起
こすおそれがある。
【0005】また、可変バルブタイミングリフト装置を
ロッカシャフト101に組み付けるには、まず円柱形状
の治具109に偏心ブッシュ104、低速用ロッカアー
ム102、中高速用ロッカアーム103および位置決め
固定ピン106並びにワッシャ107およびスプリング
108を装着し、これらをセットにしてロッカシャフト
101に組み付けている。ところが、位置決め固定ピン
106が2本必要であり、しかも治具109も必要なの
で、可変バルブタイミングリフト装置の組付が煩雑とな
ってしまう。特に、多気筒エンジンの場合には、1本の
ロッカシャフト101に複数の可変バルブタイミングリ
フト装置が設置されるので、組付は非常に困難なものと
なる。
【0006】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、偏心ブッシュの寸法精度を向上させると
共に、可変バルブタイミングリフト装置の組付工数を大
幅に低減できる4サイクルエンジンの可変バルブタイミ
ングリフト装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、低速用カム
および中高速用カムが隣接して設置されたカムシャフト
と、ロッカシャフトに同心ブッシュを介して嵌装されて
上記低速用カムにより作動される低速用ロッカアーム
と、上記ロッカシャフトに偏心ブッシュを介して嵌装さ
れて上記中高速用カムにより作動される中高速用ロッカ
アームとを有し、上記低速用カムによる上記低速用ロッ
カアームの作動と、上記中高速用カムによる上記中高速
用ロッカアームの作動とが、上記ロッカシャフトを回動
させて上記偏心ブッシュを回動させ、上記中高速用ロッ
カアームの姿勢を変化させることにより択一に切り換わ
るよう構成されたものにおいて、上記偏心ブッシュは上
記同心ブッシュの両側に一体に成形され、この一体ブッ
シュが単一の位置決め固定ピンにより上記ロッカシャフ
トに固定されたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】したがって、この発明に係る4サイクルエンジ
ンの可変バルブタイミングリフト装置によれば、同心ブ
ッシュの両側に配置された両偏心ブッシュがこの同心ブ
ッシュに一体に成形されたので、両偏心ブッシュ単品の
寸法精度のバラツキを抑制でき、動弁装置の作動を良好
にすることができる。
【0009】また、一体化された同心ブッシュと偏心ブ
ッシュにそれぞれ低速用ロッカアームと中高速用ロッカ
アームとを嵌合させた状態でロッカシャフトに組み付け
ることができるので、組付治具が不要となり、また単一
の位置決め固定ピンで上記一体ブッシュをロッカシャフ
トに固定できる。これらのことから可変バルブタイミン
グリフト装置の組付工数を大幅に低減できる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図1は、図2の可変バルブタイミングリフ
ト装置の平面図であり、一部を図2のI−I線に沿って
切り欠いて示す図である。図2は、この発明に係る4サ
イクルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置の一
実施例を示す斜視図、図3は図2の可変バルブタイミン
グリフト装置の一実施例が適用された4サイクルエンジ
ンを示す全体側面図である。
【0012】図3に示すように、エンジンユニット1
は、クランクケース2と、このクランクケース2の上部
に直立し車両幅方向に延びるシリンダ3と、を有して構
成される。このシリンダ3は、下方からシリンダブロッ
ク4、シリンダヘッド5およびヘッドカバー6が順次組
み合されて構成されたものであり、シリンダブロック4
に1または複数の図示しない気筒が形成される。この実
施例では、シリンダブロック4に直立4気筒が形成され
ている。
【0013】シリンダヘッド5には、各気筒毎に燃焼室
7(図4、図5)が形成され、さらに各燃焼室7に吸気
ポート8および排気ポート9がそれぞれ2個ずつ開口さ
れる。また、このシリンダヘッド5には、吸気ポート
8、排気ポート9にそれぞれ連なる吸気通路10、排気
通路11が、各燃焼室7毎にそれぞれ形成される。これ
らの吸気通路10、排気通路11には、吸気ポート8、
排気ポート9の付近において仕切壁12,13がそれぞ
れ形成されている。
【0014】シリンダヘッド5に形成された4つの吸気
通路10の上流端には、図3に示す吸気管14を経て、
キャブレタ15およびエアクリーナ16が順次接続さ
れ、これら15および16が吸気通路10を経て燃焼室
7内へ混合気を導入する。
【0015】また、シリンダヘッド5に形成された4つ
の排気通路の下流端には、図3に示す排気管17がそれ
ぞれ接続される。各排気管17は、エンジンユニット1
の前方から下降して後方へ湾曲し、エンジンユニット1
の下方で集合管18に接続された後、左右のマフラ19
に分かれて後方へ開放する。
【0016】ところで、図4および図5に示すように、
前記吸気ボート8、排気ポート9は、それぞれ吸気バル
ブ21、排気バルブ22により開閉される。これらの吸
気バルブ21および排気バルブ22は、シリンダヘッド
5に設置されたバルブガイド23に摺動自在に挿通され
るとともに、バルブスプリング24によって常時上方へ
付勢されている。これらの吸気バルブ21および排気バ
ルブ22の開閉を制御するのが、図2にも示す可変バル
ブタイミングリフト装置20である。
【0017】この可変バルブタイミングリフト装置20
は、シリンダヘッド5のカムシャフトジャーナル部25
およびカムシャフトジャーナルハウジング(図示せず)
間に回動可能に支持されて、低速用カム27並びに中高
速用カム28および29を隣接して備えたカムシャフト
30と、シリンダヘッド5のカムシャフトジャーナル部
25下部に回転可能に嵌挿されたロッカシャフト31
と、このロッカシャフト31に後述の同心ブッシュ47
を介して取り付けられた低速用ロッカアーム32と、ロ
ッカシャフト31において低速用ロッカアーム32の両
側に偏心ブッシュ48および49を介して取り付けられ
た中高速用ロッカアーム33および34と、上記ロッカ
シャフト31を回動させるロッカシャフト回動駆動源と
しての油圧シリンダ35と、を有して構成される。
【0018】カムシャフト30は、シリンダヘッド5の
車両前後に1本ずつ計2本が、車両幅方向に延びて配置
され、前方のカムシャフト30が排気バルブ22の駆動
用、後方のカムシャフト30が吸気バルブ21の駆動用
である。各カムシャフト30には、低速用カム27を挟
んでその両側に中高速用カム28および29が配置され
た1組のカムユニットが気筒の数(すなわち燃焼室7の
数)だけ形成されており、この実施例では4組形成され
ている。各カムシャフト30は、エンジンユニット1の
クランクケース2内に収容されたクランクシャフト(図
示せず)により、図示しないカムチェーンを介して回転
される。
【0019】中高速用カム28および29は同一のカム
プロフィールに形成される。また低速用カム27は、中
高速用カム28および29のカムプロフィールと異なっ
たカムプロフィールに形成される。つまり、低速用カム
27は、エンジンが低回転数域で運転されているときに
適したバルブリフト量およびバルブリフトタイミングが
得られるように、そのカムプロフィールが形成される。
また、中高速用カム28および29は、エンジンが中・
高回転数域で運転されているときに適したバルブリフト
量およびバルブリフトタイミングが得られるようにその
カムプロフィールが形成される。
【0020】また、ロッカシャフト31は、シリンダヘ
ッド5の車両前後のそれぞれに車両幅方向左右に1本ず
つ計4本が配置され、カムシャフト30の直下で、この
カムシャフト30と同方向に延在して設けられる。低速
用ロッカアーム32並びに中高速用ロッカアーム33お
よび34は、1本のロッカシャフト31に2組設置され
る。各組の低速用ロッカアーム32並びに中高速用ロッ
カアーム33および34は、ロッカシャフト31に介在
された位置決めスプリング(図示せず)によって、ロッ
カシャフト31と共にその位置が規制される。
【0021】図1および図2に示すように、低速用ロッ
カアーム32の先端は2つに分岐し、これら両分岐先端
部32bは、吸気バルブ21または排気バルブ22にシ
ム37を介して当接される。また、低速用ロッカアーム
32の支持部32aは後述の同心ブッシュ47に嵌挿さ
れると共に、低速用ロッカアーム32には、分岐先端部
32bと支持部32aとの間にカムフロア面32cが形
成される。
【0022】中高速用ロッカアーム33の支持部33a
は、ロッカシャフト31よりも大径の偏心ブッシュ48
(後述)を介して、ロッカシャフト31に対し回転可能
に嵌挿される。図1に示すように、中高速用ロッカアー
ム34の支持部34aも、上記偏心ブッシュ38と同一
の形状を有し、かつ同一方向に偏心する偏心ブッシュ4
9(後述)を介して、ロッカシャフト31に対し回転可
能に嵌挿される。
【0023】また、中高速用ロッカアーム33,34の
各先端部33b,34bの下面は、低速用ロッカアーム
32の分岐先端部32bにおける一方あるいは他方に、
シム41を介してそれぞれ当接される。中高速用カム3
3,34のそれぞれには、先端部33b,34bと支持
部33a,34aとの間にカムフロア面33c,34c
が形成される。上記低速用ロッカアーム32の分岐先端
部32bと、中高速用ロッカアーム33および34の先
端部33bおよび34bとの接触点は、吸気バルブ21
または排気バルブ22の略軸線上に設定される。
【0024】したがって、図4に示すように、低速用カ
ム27が低速用ロッカアーム32のカムフロア面32c
を押し下げて、その各分岐先端部32bを下降させた低
速用カム27の作動時には、ロッカアーム33および3
4の各先端部33bおよび34bは、重力によりこの分
岐先端部32bに追従して下降する。一方、図5に示す
ように、中高速用カム28および29が中高速用ロッカ
アーム33および34のカムフロア面33cおよび34
cをそれぞれ押し下げた中高速用カム28および29の
作動時には、これらの中高速用ロッカアーム33および
34の先端部33bおよび34bが低速用ロッカアーム
32の各分岐先端部32bを押し下げることから、この
分岐先端部32bが強制的に下降される。
【0025】図2に示す前記油圧シリンダ35は、シリ
ンダヘッド5におけるカムチェーン室(図示せず)に設
置される。この油圧シリンダ35には、ロッカシャフト
31と同数のピストン(図示せず)が収容され、各ピス
トンにラック43が連結される。これらのラック43
は、ロッカシャフト31の一端部に形成されたピニオン
44に噛み合される。また、油圧シリンダ35には、低
速用油圧ポート45および中高速用油圧ポート46がそ
れぞれ設られ、それぞれのポート45,46へエンジン
からの油圧が択一的に導かれて、各ピストンすなわちラ
ック43が往復運動する。
【0026】エンジン回転数が低回転数域にあるときに
は、低速用油圧ポート45へ油圧が供給され、ラック4
3は引き戻され、ピニオン44は矢印O方向(図2)に
回動されて、偏心ブッシュ48および49は図4に示す
ように、その厚肉頂部48aおよび49aがエンジンの
前後方向中央へ位置するよう回動する。これにより、中
高速用ロッカアーム33および34のカムフロア面33
cおよび34cが低速用ロッカアーム33のカムフロア
面33cに対し相対的に下方へ移動し、中高速用カム2
8および29の周面と中高速用ロッカアーム33および
34のカムフロア面33cおよび34cとの間に隙間が
形成される。この結果、中高速用カム4および5が空転
し、低速用カム27のみが低速用ロッカアーム32のカ
ムフロア面32cと当接して回転する。このため、吸気
バルブ21、排気バルブ22は、この低速用カム27お
よび低速用ロッカアーム32の作動によって、エンジン
低回転数域に適したバルブリフトタイミングおよびバル
ブリフト量で吸気ポート8、排気ポート9のそれぞれを
開閉する。
【0027】また、エンジン回転数が中高回転数域にあ
るときには、中高速用油圧ポート46(図2)へ油圧が
供給されて、ラック43は押し出され、ピニオン44は
矢印P方向(図2)へ回動されて、偏心ブッシュ48お
よび49は図5に示すように、その厚肉頂部48aおよ
び49aがエンジンの前後方向外方へ位置するよう回動
する。これにより、中高速用ロッカアーム33および3
4のカムフロア面33cおよび34cが低速用ロッカア
ーム32のカムフロア面32cに対し相対的に略上方ま
たは同一位置まで移動し、このカムフロア面33cおよ
び34cがそれぞれ中高速用カム28および29の周面
に当接する。ここで、中高速用カム28および29は低
速用カム27よりもカムリフト量が大きく形成されてい
るので、上記状態では低速用カム27が空転し、一方、
中高速用カム28および29が中高速用ロッカアーム3
3および34のカムフロア面33cおよび34cにそれ
ぞれ当接して回転する。この結果、吸気バルブ21、排
気バルブ22は、上記中高速用カム28,29および中
高速用ロッカアーム33,34の作動により、エンジン
の中高回転数域に適したバルブリフトタイミングおよび
バルブリフト量で吸気ポート8、排気ポート9をそれぞ
れ開閉する。
【0028】さて、上記偏心ブッシュ48および49
は、図1、図6および図7に示すように、同心ブッシュ
47の両側に配置され、この同心ブッシュ47と一体に
成形されて、一体ブッシュ50を構成する。この一体ブ
ッシュ50は、同心ブッシュ47の位置にピン穴51が
1つ形成され、このピン穴51およびロッカシャフト3
1に形成されたピン穴52に1本の位置決め固定ピン5
3を挿入することにより、ロッカシャフト31に固定さ
れる。
【0029】したがって、上記実施例によれば、1つの
可変バルブタイミングリフト装置20に2個設置される
偏心ブッシュ48および49が同心ブッシュ47と共に
一体成形されたので、偏心ブッシュ48および49の単
品に生じた寸法精度のバラツキを極めて低くすることが
できる。この結果、偏心ブッシュ48および49の寸法
精度が向上して、可変バルブタイミングリフト装置20
の作動を良好にすることができる。
【0030】また、低速用ロッカアーム32並びに中高
速用ロッカアーム33および34をロッカシャフト31
に組み付ける際に、低速用ロッカアーム32を一体ブッ
シュ50の同心ブッシュ47に、中高速用ロッカアーム
33および34を一体ブッシュ50の偏心ブッシュ48
および49のそれぞれに嵌装した状態でロッカシャフト
31に組み付けることができるので、従来のような組付
用の治具が不要となる。さらに、一体ブッシュ50は1
本の位置決め固定ピン53によりロッカシャフト31に
固定されるので、位置決め固定ピン53の本数も低減で
きる。また、低速用ロッカアーム32並びに中高速用ロ
ッカアーム33および34を一体ブッシュ50に取り付
けた仮組状態で、シム37および41の調整ができる。
これらのことから、コストを低減できると共に、組付工
数も大幅に低減できる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る4サイク
ルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置によれ
ば、中高速用ロッカアームを嵌装する偏心ブッシュが低
速用ロッカアームを嵌装する同心ブッシュの両側に一体
に成形され、この一体ブッシュが単一の位置決め固定ピ
ンによりロッカシャフトに固定されたことから、偏心ブ
ッシュの寸法精度を向上させることができると共に、可
変バルブタイミングリフト装置の組付工数を大幅に低減
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の可変バルブタイミングリフト装置の平面
図であり、一部を図2のI−I線に沿って切り欠いて示
す図。
【図2】この発明に係る4サイクルエンジンの可変バル
ブタイミングリフト装置の一実施例を示す斜視図。
【図3】図2の可変バルブタイミングリフト装置の一実
施例が適用された4サイクルエンジンを示す全体側面
図。
【図4】図3のシリンダヘッドの断面図であり、可変バ
ルブタイミングリフト装置のエンジン低回転時における
作動状態を示す図。
【図5】図3のシリンダヘッドの断面図であり、可変バ
ルブタイミングリフト装置のエンジン中高回転時におけ
る作動状態を示す図。
【図6】図1の一体ブッシュを示す斜視図。
【図7】図6のVII −VII 線に沿う断面図。
【図8】従来の可変バルブタイミングリフト装置を一部
を切り欠いて示す平面図。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 エンジンユニット 20 バルブ特性可変動弁装置 21 吸気バルブ 22 排気バルブ 27 低速用カム 28,29 中高速用カム 30 カムシャフト 31 ロッカシャフト 32 低速用ロッカアーム 33,34 中高速用ロッカアーム 47 同心ブッシュ 48,49 偏心ブッシュ 50 一体ブッシュ 51,52 ピン穴 53 位置決め固定ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低速用カムおよび中高速用カムが隣接し
    て設置されたカムシャフトと、ロッカシャフトに同心ブ
    ッシュを介して嵌装されて上記低速用カムにより作動さ
    れる低速用ロッカアームと、上記ロッカシャフトに偏心
    ブッシュを介して嵌装されて上記中高速用カムにより作
    動される中高速用ロッカアームとを有し、上記低速用カ
    ムによる上記低速用ロッカアームの作動と、上記中高速
    用カムによる上記中高速用ロッカアームの作動とが、上
    記ロッカシャフトを回動させて上記偏心ブッシュを回動
    させ、上記中高速用ロッカアームの姿勢を変化させるこ
    とにより択一に切り換わるよう構成されたものにおい
    て、上記偏心ブッシュは上記同心ブッシュの両側に一体
    に成形され、この一体ブッシュが単一の位置決め固定ピ
    ンにより上記ロッカシャフトに固定されたことを特徴と
    する4サイクルエンジンの可変バルブタイミングリフト
    装置。
JP34740491A 1991-12-27 1991-12-27 4サイクルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置 Pending JPH05179913A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100476249B1 (ko) * 2001-12-19 2005-03-16 현대자동차주식회사 엔진의 가변식 밸브 개폐장치
WO2008020519A1 (en) 2006-08-18 2008-02-21 Joho Corporation Exhaust catalyst control for six-cycle engine

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