JPH05179852A - 車両の錠機構制御装置 - Google Patents

車両の錠機構制御装置

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JPH05179852A
JPH05179852A JP34671391A JP34671391A JPH05179852A JP H05179852 A JPH05179852 A JP H05179852A JP 34671391 A JP34671391 A JP 34671391A JP 34671391 A JP34671391 A JP 34671391A JP H05179852 A JPH05179852 A JP H05179852A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】錠機構に対する施解錠を制御信号を受けること
により行い、適正な使用者でない者により解錠が試みら
れた場合には解錠動作不実施状態がとられ、かつ、解錠
動作不実施状態時にあっても、適正な使用者によっては
容易に解錠がなされるものとなす。 【構成】再生コードデータと登録コードデータとを比較
するデータ比較部(19,20,21)及び施解錠制御
回路部(35)を備え、施解錠制御回路部(35)が、
データ比較部(19,20,21)から一致出力信号が
得られるときドア用錠機構(53)を解錠されるものと
なす解錠動作状態にあるもとで、データ比較部(19,
20,21)からの不一致出力信号が所定期間内に所定
回数以上繰り返して得られる場合には、ドア用錠機構
(53)の解錠を禁止する解錠禁止状態に移行し、ま
た、解錠禁止状態にあるもとで、データ比較部(19,
20,21)から一致出力信号が所定期間内に所定回数
以上繰り返して得られる場合には、解錠動作状態に移行
するものとされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に設けられるドア
等についての錠機構に対する施錠あるいは解錠を、それ
に直接的に係合せしめられるキーを使用することなく、
例えば、携帯用送信機から制御信号を送信することによ
り行うことができるものとされた車両の錠機構制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられるドアの錠機構に対する
施錠あるいは解錠を、錠機構にキーを差し込んで操作す
る動作を行うことなく、携帯用送信機から制御信号を送
信することによって行えるようにした、キーレスエント
リーシステム等と称される錠機構制御システムが提案さ
れている。斯かる錠機構制御システムを構成する装置、
即ち、錠機構制御装置は、通常、所定のキャリア信号が
コード化されたディジタルデータにより変調されて得ら
れる信号を制御信号として送出する携帯用とされた小型
な送信機と、車両に設けられて送信機から送信された制
御信号を受信する受信部と、同じく車両に設けられ、受
信部によって受信された制御信号からコード化されたデ
ィジタルデータを再生し、そのディジタルデータの内容
に応じてドアの錠機構に施錠駆動信号あるいは解錠駆動
信号を供給して、ドアの錠機構についての施錠あるいは
解錠を行う施解錠動作部とにより形成される。
【0003】そして、送信機により送信された制御信号
から再生されて、ドアの錠機構に対する施解錠制御に使
用されるべきコード化されたディジタルデータは、予め
選定された特定のコードデータを含むものとされ、その
特定のコードデータと同一のコードデータが施解錠動作
部に付随するメモリに登録コードデータとして格納され
ている。そして、施解錠動作部において、再生されたデ
ィジタルデータから得られる特定のコードデータである
再生コードデータと登録コードデータとが比較され、そ
の結果、再生コードデータが登録コードデータに一致す
るとき、再生コードデータが適正なものと判断されて、
ドアの錠機構に対する施解錠制御に供される。従って、
錠機構制御装置が装備された車両についての適正な使用
者は、登録コードデータを認識しており、錠機構制御装
置を作動させるに際しては、送信機により、所定のキャ
リアが登録コードデータに対応するコードデータによっ
て変調されて得られる制御信号を送信するようにされ
る。
【0004】このような錠機構制御装置が装備された車
両にあって、ドアの錠機構が施錠状態とされたもとで、
錠機構制御装置の施解錠動作部において、受信部からの
受信出力に基づいて登録コードデータとは異なる再生コ
ードデータが繰り返し得られる状況が生じ得るが、斯か
る際には、その車両についての適正な使用者でない者
が、不正な車両の使用あるいは運搬等を意図してドアの
錠機構を解錠しようとして、送信機により、所定のキャ
リアが登録コードデータに対応するコードデータによっ
て変調されて得られる制御信号を送信する状態とすべ
く、キャリアの変調に用いられるコードデータを種々変
化させての送信を試みているとみられる。そして、斯か
る状況が放置されていると、やがては、車両についての
適正な使用者でない者により操作された送信機から、所
定のキャリアが登録コードデータに対応するコードデー
タによって変調されて得られる制御信号が送信される状
態がとられ、その結果、車両に設けられたドアの錠機構
についての解錠がなされてしまう虞がある。
【0005】そこで、錠機構制御装置においては、斯か
る事態を防ぐための対策が必要とされることになり、例
えば、特開昭 63-241281号公報には、車両についての適
正な使用者でない者が、送信機を操作して、所定のキャ
リアが登録コードデータに対応するコードデータによっ
て変調されて得られる制御信号が送信される状態とすべ
く、キャリアの変調に用いられるコードデータを種々変
化させての送信を試みる場合には、受信部からの受信出
力に基づいて夫々が異なるものとされる受信コードデー
タが次々と得られる状態とされることに着目し、受信部
からの受信出力に基づいて得られる受信コードデータを
順次記憶し、それらのうちの引き続いて前後する2個を
順次相互比較して、比較の結果2個の受信コードデータ
が相違するものである回数が予め設定された所定の回数
に達したときには、それ以降において錠機構に対する解
錠機能を失い、たとえ受信部からの受信出力に基づいて
得られる再生コードデータが登録コードデータに一致す
るものとされる場合にも、錠機構に対する解錠動作を行
わない状態(解錠動作不実施状態)をとるようにされた
車両用の錠機構制御装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如くに、受信部からの受信出力に基づいて次々と得られ
る再生コードデータのうちの引き続いて前後する2個を
順次相互比較して、比較の結果2個の再生コードデータ
が相違するものである回数が予め設定された所定の回数
に達したときには、解錠動作不実施状態をとるものとさ
れ、それにより、車両についての適正な使用者でない者
によって車両に設けられたドアの錠機構についての解錠
がなされてしまう事態の発生が低減せしめられるものと
される車両用の錠機構制御装置においては、一旦、解錠
動作不実施状態がとられると、その後、車両についての
適正な使用者により、送信機から所定のキャリアが登録
コードデータに対応するコードデータによって変調され
て得られる制御信号が適正に送信される状態が繰り返さ
れる場合にも、車両に設けられたドアの錠機構について
の解錠がなされず、ドアの錠機構についての解錠が行わ
れるようにするには、別途の特別な操作が要求されるこ
とになる。
【0007】その結果、車両についての適正な使用者で
ない者によって操作された送信機から所定のキャリアが
登録コードデータに対応しないコードデータによって変
調されて得られる制御信号が繰り返し送出され、それに
より、解錠動作不実施状態がとられるに至ったことを知
らない車両についての適正な使用者が、送信機により所
定のキャリアが登録コードデータに対応するコードデー
タによって変調されて得られる制御信号を適正に送信す
る状態を繰り返しても、ドアの錠機構についての解錠を
行うことができない状況に直面して、困惑し、錠機構制
御装置に故障が生じたのではないかとの疑義をもつこと
になってしまう不都合が生じる。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、車両に設けら
れるドア等の錠機構に対する施錠あるいは解錠を、錠機
構に直接的に係合せしめられるキーを使用することな
く、送信機から制御信号を送信することによって行える
ものとされ、当該車両についての適正な使用者でない者
により施錠状態におかれた錠機構についての解錠が試み
られた場合には、解錠動作不実施状態がとられて、車両
についての適正な使用者でない者によって施錠状態にお
かれた錠機構についての解錠がなされてしまう事態の発
生が著しく低減せしめられるとともに、解錠動作不実施
状態がとられたもとにあっても、車両についての適正な
使用者により施錠状態におかれた錠機構についての解錠
操作が行われる場合には、容易に解錠がなされるものと
された、車両の錠機構制御装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る車両の錠機構制御装置は、取り込まれ
たデータ入力信号から再生コードデータを得るコードデ
ータ再生手段と、コードデータ再生手段により得られた
再生コードデータを保持する再生コードデータ保持手段
と、予め設定された登録コードデータを保持する登録コ
ードデータ保持手段と、再生コードデータ保持手段によ
り保持された再生コードデータと登録コードデータ保持
手段により保持された登録コードデータとを比較し、再
生コードデータが登録コードデータとは異なるとき不一
致データ出力を発生するとともに、再生コードデータが
登録コードデータに一致するとき一致データ出力を発生
するデータ比較手段と、データ比較手段から一致データ
出力が得られるとき、車両に設けられた錠機構に施錠制
御信号を供給して錠機構を施錠されるものとなす施錠動
作状態、もしくは、車両に設けられた錠機構に解錠制御
信号を供給して錠機構を解錠されるものとなす解錠動作
状態をとる施解錠制御手段とを備え、施解錠制御手段
が、解錠動作状態をとるもとで、データ比較手段から不
一致データ出力が繰り返し得られ、その繰返回数が第1
の所定期間内に第1の所定回数以上となるとき、解錠動
作状態から錠機構の解錠を禁止する解錠禁止状態に移行
し、また、解錠禁止状態をとるもとで、データ比較手段
から一致データ出力が繰り返し得られ、その繰返回数が
第2の所定期間内に第2の所定回数以上となるとき、解
錠禁止状態から解錠動作状態に移行するものとされて、
構成される。
【0010】また、本発明に係る車両の錠機構制御装置
の一例においては、施解錠制御手段が解錠動作状態から
解錠禁止状態に移行するにあたってのデータ比較手段か
ら不一致データ出力が得られる繰返回数である第1の所
定回数が、施解錠制御手段が解錠禁止状態から解錠動作
状態に移行するにあたってのデータ比較手段から一致デ
ータ出力が得られる繰返回数である第2の所定回数より
多数とされる。
【0011】
【作用】このように構成される本発明に係る車両の錠機
構制御装置にあっては、施解錠制御手段が、データ比較
手段から一致データ出力が得られるとき、車両に設けら
れた錠機構に解錠制御信号を供給して錠機構を解錠され
るものとなす解錠動作状態にあるもとで、データ比較手
段から不一致データ出力が繰り返し得られる場合、即
ち、当該車両についての適正な使用者でない者が、デー
タ比較手段から一致データ出力が得られるようにすべく
種々のコードデータ入力信号の供給を次々と行う場合に
は、データ比較手段から不一致データ出力が得られる繰
返回数が第1の所定期間内に第1の所定回数以上となる
とき、錠機構の解錠を禁止する解錠禁止状態に移行す
る。それにより、車両についての適正な使用者でない者
によって、施錠状態におかれた錠機構についての解錠が
なされてしまう事態の発生が著しく低減せしめられる。
【0012】また、施解錠制御手段が、解錠禁止状態に
あるもとで、データ比較手段から一致データ出力が繰り
返し得られる場合、即ち、当該車両についての適正な使
用者でない者がデータ比較手段から一致データ出力が繰
り返し得られるようになす操作を行うことは考えられな
いことからして、当該車両についての適正な使用者によ
り施錠状態におかれた錠機構についての解錠操作が行わ
れる場合には、データ比較手段から一致データ出力が得
られる繰返回数が第2の所定期間内に第2の所定回数以
上となるとき、解錠禁止状態から解錠動作状態に移行
し、その際、例えば、第2の所定回数は上述の第1の所
定回数より少数とされる。それにより、車両についての
適正な使用者が、解錠禁止状態の解除、及び、施錠状態
におかれた錠機構についての解錠を容易に行えることに
なる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る車両の錠機構制御装置
の一例を示す。この例は、車両に備えられたものとされ
たもとで、車両外における携帯用とされた小型な送信機
10から送出される錠制御信号SCを受信し、受信され
た錠制御信号SCの内容に応じて、車両に設けられたド
アの錠機構についての施錠制御及び解錠制御を行うもの
とされている。
【0014】送信機10から送出される錠制御信号SC
は、所定のキャリア信号が施錠データDLK及び解錠デ
ータDULのうちのいずれか一方により周波数変調(F
SK変調)されて得られるものとされる。施錠データD
LK及び解錠データDULの夫々は、例えば、図2のA
及びBに示される如く、n+2+m(n及びmは正整
数)ビット構成とされて、nビットの識別コード部I
D,各々1ビットずつの解錠ビットUB及び施錠ビット
LB、及び、mビットのエンドマーカEMから成り、識
別コード部ID及びエンドマーカEMの内容が施錠デー
タDLK及び解錠データDULの両者に共通とされると
ともに、施錠データDLKにあっては解錠ビットUBが
“0”で施錠ビットLBが“1”とされ、また、解錠デ
ータDLKにあっては解錠ビットUBが“1”で施錠ビ
ットLBが“0”とされる。
【0015】図1に示される例においては、送信機10
から送出された錠制御信号SCが、受信アンテナ11に
よって受けられてヘテロダイン受信部12に供給され、
コード入力信号としてヘテロダイン受信部12に取り込
まれる。ヘテロダイン受信部12においては、コード入
力信号として取り込まれた錠制御信号SCが、周波数変
換されて中間周波信号SIFとされ、中間周波信号SI
Fは、中間周波増幅部(IF増幅部)13を経て周波数
復調部(FM復調部)14に供給される。FM復調部1
4においては、FSK変調信号とされている中間周波信
号SIFに対する復調が行われて、施錠データDLKも
しくは解錠データDULに対応する復調出力信号SFが
得られる。
【0016】FM復調部14から得られる復調出力信号
SFは、波形整形部15において波形整形が施され、波
形整形復調出力信号SDとされてデコーダ16に供給さ
れる。デコーダ16においては、波形整形復調出力信号
SDに基づいて、施錠データDLKもしくは解錠データ
DULが再生され、再生された施錠データDLKもしく
は解錠データDULの中の識別コード部ID,解錠ビッ
トUB及び施錠ビットLBで成る再生コードデータDD
が得られる。そして、デコーダ16において得られた再
生コードデータDDは、ビット転送されてシフトレジス
タ17に格納され、シフトレジスタ17により保持され
る。
【0017】シフトレジスタ17に関連して、登録デー
タ保持部18が設けられており、登録データ保持部18
には、図2のCに示される如くの、送信機10において
所定のキャリア信号のFSK変調に用いられる正規の施
錠データDLK及び解錠データDULの両者に共通のも
のとされるnビット構成の識別コード部IDと同一の登
録識別コード部IDR,解錠ビットUBに相当する
“1”とされた登録解錠ビットUBR、及び、施錠ビッ
トLBに相当する“1”とされた登録施錠ビットLBR
で成る登録コードデータDDRが保持されている。そし
て、シフトレジスタ17に保持された再生コードデータ
DDのうちの識別コード部ID,解錠ビットUB及び施
錠ビットLBが、夫々、第1のデータ比較部19,第2
のデータ比較部20及び第3のデータ比較部21に供給
されるとともに、登録データ保持部18により保持され
た登録コードデータDDRのうちの登録識別コード部I
DR,登録解錠ビットUBR及び登録施錠ビットLBR
も、夫々、第1のデータ比較部19,第2のデータ比較
部20及び第3のデータ比較部21に供給される。
【0018】波形整形部15から得られる波形整形復調
出力信号SDは、クロック形成部25にも供給される。
クロック形成部25は、例えば、フェイズ・ロックド・
ループ(PLL)を構成するものとされ、波形整形復調
出力信号SDに基づいて、施錠データDLKもしくは解
錠データDULを構成するビットクロックに同期したク
ロック信号CKを形成し、それをカウンタ26及びその
他の各部に供給する。
【0019】波形整形部15から得られる波形整形復調
出力信号SDは、さらにセット−リセット・フリップ・
フロップ(S−R・F.F.)27のリセット端子
(R)及びS−R・F.F.28のセット端子(S)の
夫々にも供給される。S−R・F.F.27は、後述さ
れる比較部29からの比較出力信号CC1がセット端子
(S)に供給されて、比較出力信号CC1の立上りエッ
ジによってセットされるとともに、その後到来する波形
整形復調出力信号SDの最初の立上りエッジによってリ
セットされ、そのセット時点からリセット時点までの期
間に高レベルをとる出力信号F1を送出する。S−R・
F.F.27からの出力信号F1は、遅延部30におい
て短時間τだけ遅延されてS−R・F.F.28のリセ
ット端子(R)に供給され、S−R・F.F.28は、
波形整形部15から得られる波形整形復調出力信号SD
の立上りエッジによってセットされ、その後、遅延部3
0において短時間τだけ遅延されたS−R・F.F.2
7からの出力信号F1における立上りエッジによってリ
セットされ、そのセット時点からリセット時点までの期
間に高レベルをとる出力信号FTを送出する。このよう
にしてS−R・F.F.28から得られる出力信号FT
は、カウンタ26のイネーブル端子(E)に供給され
る。
【0020】カウンタ26は、S−R・F.F.28か
ら得られる出力信号FTが高レベルをとる期間毎に作動
状態とされて、クロック形成部25から供給されるクロ
ック信号CKを形成する各パルスをその都度「1」から
計数し、計数結果データC1を比較部29の比較端子に
供給する。比較部29の基準端子には、設定データ保持
部31により保持された、計数値「n+3」をあらわす
設定データC1Rが供給される。そして、比較部29
は、比較端子に供給される計数結果データC1が基準端
子に供給される設定データC1Rに一致するとき、即
ち、計数結果データC1が計数値「n+3」をあらわす
ものとなったとき、比較出力信号CC1を発生して、そ
れをS−R・F.F.27のセット端子に供給する。
【0021】S−R・F.F.27からの出力信号F1
は、第1,第2及び第3のデータ比較部19,20及び
21の夫々にも供給される。そして、第1のデータ比較
部19は、出力信号F1が高レベルをとる期間において
比較動作を行い、シフトレジスタ17からのそれに保持
された再生コードデータDDのうちの識別コード部ID
と登録データ保持部18からのそれにより保持された登
録コードデータDDRのうちの登録識別コード部IDR
とを比較し、識別コード部IDが登録識別コード部ID
Rに一致するときには、出力信号F1が高レベルをとる
期間において高レベルをとる一致出力信号CDIを発生
し、また、識別コード部IDが登録識別コード部IDR
に一致しないときには、出力信号F1が高レベルをとる
期間において高レベルをとる不一致出力信号CDIIを
発生する。
【0022】同様に、第2のデータ比較部20は、出力
信号F1が高レベルをとる期間において比較動作を行
い、シフトレジスタ17からのそれに保持された再生コ
ードデータDDのうちの解錠ビットUBと登録データ保
持部18からのそれにより保持された登録コードデータ
DDRのうちの登録解錠ビットUBRとを比較し、解錠
ビットUBが登録解錠ビットUBRに一致するとき、即
ち、解錠ビットUBが“1”であるときには、出力信号
F1が高レベルをとる期間において高レベルをとる比較
出力信号CDUを発生し、また、解錠ビットUBが登録
解錠ビットUBRに一致しないとき、即ち、解錠ビット
UBが“0”であるときには、出力信号F1が高レベル
をとる期間においても低レベルをとる比較出力信号CD
Uを発生する。さらに、第3のデータ比較部21は、出
力信号F1が高レベルをとる期間において比較動作を行
い、シフトレジスタ17からのそれに保持された再生コ
ードデータDDのうちの施錠ビットLBと登録データ保
持部18からのそれにより保持された登録コードデータ
DDRのうちの登録施錠ビットLBRとを比較し、施錠
ビットLBが登録施錠ビットLBRに一致するとき、即
ち、施錠ビットLBが“1”であるときには、出力信号
F1が高レベルをとる期間において高レベルをとる比較
出力信号CDLを発生し、また、施錠ビットLBが登録
施錠ビットLBRに一致しないとき、即ち、施錠ビット
LBが“0”であるときには、出力信号F1が高レベル
をとる期間においても低レベルをとる比較出力信号CD
Lを発生する。
【0023】第1のデータ比較部19から得られる一致
出力信号CDI及び不一致出力信号CDII,第2のデ
ータ比較部20から得られる比較出力信号CDU、及
び、第3のデータ比較部21から得られる比較出力信号
CDLは、施解錠制御回路部35に供給される。施解錠
制御回路部35においては、第1のデータ比較部19か
ら得られる一致出力信号CDIと第3のデータ比較部2
1から得られる比較出力信号CDLとがアンド回路36
に供給され、アンド回路36から、一致出力信号CDI
と比較出力信号CDLとの両者が高レベルをとるとき高
レベルをとり、その他のとき低レベルをとる出力信号D
Lが得られる。そして、出力信号DLは、施錠制御信号
としてドア施錠駆動部51に供給され、ドア施錠駆動部
51は、施錠制御信号として供給される出力信号DLが
高レベルをとるとき、それに応じて、車両に設けられた
ドア用錠機構53を施錠すべく駆動する。
【0024】また、施解錠制御回路部35においては、
第1のデータ比較部19から得られる一致出力信号CD
Iが、タイマー37に供給され、タイマー37は、一致
出力信号CDIの高レベル部における立上りエッジに応
答して時間計測を開始して、計測結果が予め設定された
第1の時間、例えば、10秒に達したとき時間計測を終
了し、時間計測を行う期間、即ち、設定された第1の時
間に対応する期間であって、例えば、10秒間の全体に
亙って高レベルをとり、その他の期間において低レベル
をとる時間計測出力信号T1を発生する。そして、タイ
マー37からの時間計測出力信号T1は、アンド回路3
8及びカウンタ39におけるイネーブル端子(E)の夫
々に供給される。
【0025】アンド回路38には、第1のデータ比較部
19から得られる一致出力信号CDIも供給され、アン
ド回路38から、タイマー37からの時間計測出力信号
T1と一致出力信号CDIとの両者が高レベルをとると
き高レベルをとり、その他のとき低レベルをとる出力信
号D1が得られ、それが、カウンタ39に供給される。
カウンタ39は、タイマー37から得られる時間計測出
力信号T1が高レベルをとる期間に作動状態とされて、
アンド回路38から供給される出力信号D1の高レベル
部における立上りエッジを「1」から計数し、計数結果
データC2を比較部40の比較端子に供給する。比較部
40の基準端子には、設定データ保持部41により保持
された、所定の計数値「p」(例えば、3)をあらわす
設定データC2Rが供給される。そして、比較部40
は、比較端子に供給される計数結果データC2が基準端
子に供給される設定データC2Rに一致するとき、即
ち、計数結果データC2が計数値「p」をあらわすもの
となったとき、高レベルをとる比較出力信号CC2を発
生して、それをS−R・F.F.42のセット端子
(S)に供給する。
【0026】さらに、施解錠制御回路部35において
は、第1のデータ比較部19から得られる不一致出力信
号CDIIが、タイマー43に供給され、タイマー43
は、不一致出力信号CDIIの高レベル部における立上
りエッジに応答して時間計測を開始して、計測結果が予
め設定された第2の時間、例えば、60秒に達したとき
時間計測を終了し、時間計測を行う期間、即ち、予め設
定された第2の時間に対応する期間であって、例えば、
60秒間の全体に亙って高レベルをとり、その他の期間
において低レベルをとる時間計測出力信号T2を発生す
る。そして、タイマー43からの時間計測出力信号T2
は、アンド回路44及びカウンタ45におけるイネーブ
ル端子(E)の夫々に供給される。
【0027】アンド回路44には、第1のデータ比較部
19から得られる不一致出力信号CDIIも供給され、
アンド回路44から、タイマー43からの時間計測出力
信号T2と不一致出力信号CDIIとの両者が高レベル
をとるとき高レベルをとり、その他のとき低レベルをと
る出力信号D2が得られ、それが、カウンタ45に供給
される。カウンタ45は、タイマー43から得られる時
間計測出力信号T2が高レベルをとる期間に作動状態と
されて、アンド回路44から供給される出力信号D2の
高レベル部における立上りエッジを「1」から計数し、
計数結果データC3を比較部46の比較端子に供給す
る。比較部46の基準端子には、設定データ保持部47
により保持された、所定の計数値「q」(例えば、1
5)をあらわす設定データC3Rが供給される。そし
て、比較部46は、比較端子に供給される計数結果デー
タC3が基準端子に供給される設定データC3Rに一致
するとき、即ち、計数結果データC3が計数値「q」を
あらわすものとなったとき、高レベルをとる比較出力信
号CC3を発生して、それをS−R・F.F.42のリ
セット端子(R)に供給する。
【0028】S−R・F.F.42は、比較部40から
の比較出力信号CC2の高レベル部における立上りエッ
ジによってセットされ、その後、比較部46からの比較
出力信号CC3の高レベル部における立上りエッジによ
ってリセットされ、そのセット時点からリセット時点ま
での期間に高レベルをとる出力信号F2を送出する。こ
のようにしてS−R・F.F.42から得られる出力信
号F2は、アンド回路48に供給される。アンド回路4
8には、第1のデータ比較部19から得られる一致出力
信号CDI及び第2のデータ比較部20から得られる比
較出力信号CDUも供給され、アンド回路48から、出
力信号F2と一致出力信号CDIと比較出力信号CDU
との三者が高レベルをとるとき高レベルをとり、その他
のとき低レベルをとる出力信号DUが得られる。そし
て、出力信号DUは、解錠制御信号としてドア解錠駆動
部52に供給され、ドア解錠駆動部52は、解錠制御信
号として供給される出力信号DUが高レベルをとると
き、それに応じて、車両に設けられたドア用錠機構53
を解錠すべく駆動する。
【0029】S−R・F.F.42から得られる出力信
号F2は、インディケータ駆動部54にも供給され、イ
ンディケータ駆動部54は、出力信号F2のレベルが低
レベルから高レベルに変化したとき、そのレベル変化に
応じて、例えば、発光ダイオードによって構成されるイ
ンディケータ55に作動状態をとらせる。斯かるインデ
ィケータ55の作動状態は、例えば、インディケータ5
5を構成する発光ダイオードが所定の期間だけ点滅せし
められるものとされる。
【0030】このようなもとで、送信機10から、所定
のキャリア信号が適正な施錠データDLKによりFSK
変調されて得られる錠制御信号SCが送出され、その錠
制御信号SCが受信アンテナ11により受けられてヘテ
ロダイン受信部12に供給され、コード入力信号として
ヘテロダイン受信部12に取り込まれる場合には、波形
整形部15から、例えば、図3のAに示される如くの、
施錠データDLKに対応した波形整形復調出力信号SD
が時点t1に始端を有したものとして得られる。それに
より、デコーダ16から、図3のBに示される如くの、
波形整形復調出力信号SDに基づく識別コード部ID,
“0”とされた解錠ビットUB、及び、“1”とされた
施錠ビットLBで成る再生コードデータDDが、n+2
ビット構成のデータとして時点t1から時点t2までの
期間に得られ、それがシフトレジスタ17に格納されて
保持される。
【0031】また、この時、クロック形成部25から
は、図3のCに示される如くの、施錠データDLKを構
成するビットクロック、従って、再生コードデータDD
を構成するビットクロックに同期したクロック信号CK
が継続的に送出され、そのクロック信号CKが、カウン
タ26において時点t1から計数される。そして、カウ
ンタ26の計数値がn+3に達し、カウンタ26からの
計数結果データC1がn+3をあらわすものとなると、
比較部29から、図3のDに示される如くに、高レベル
に立ち上がる比較出力信号CC1が得られる。この比較
出力信号CC1の立上り時点は、時点t1から始まるn
+2ビット構成の再生コードデータDDの終端時点、即
ち、時点t2となる。従って、時点t2において形成さ
れる比較出力信号CC1の立上りエッジによってセット
されるS−R・F.F.27から、図3のEに示される
如くの、時点t2において高レベルに立ち上がる出力信
号F1が得られる。このとき、S−R・F.F.28か
らカウンタ26におけるイネーブル端子(E)に供給さ
れる出力信号FTは、S−R・F.F.28をリセット
する出力信号F1の立上りエッジが遅延部30において
短時間τだけ遅延されたものとなされるので、図3のF
に示される如くに、その高レベル部が時点t1から時点
t2より短時間τだけ遅い時点まで継続するものとされ
る。
【0032】時点t2において高レベルに立ち上がる出
力信号F1が供給される第1,第2及び第3のデータ比
較部19,20及び21の夫々は、再生コードデータD
Dのシフトレジスタ17への格納が完了する時点である
時点t2以降において比較動作を行う。このとき、シフ
トレジスタ17により保持された再生コードデータDD
は、適正な施錠データDLKに基づくものであって、識
別コード部ID,“0”とされた解錠ビットUB、及
び、“1”とされた施錠ビットLBで成るものとされ、
識別コード部IDは登録データ保持部18により保持さ
れた登録識別コード部IDRと一致するものとされてい
る。従って、シフトレジスタ17からの“1”とされた
施錠ビットLBと登録データ保持部18からの“1”と
された登録施錠ビットLBRとを比較する第3のデータ
比較部21から、図3のGに示される如くの、時点t2
以降において高レベルをとる比較出力信号CDLが得ら
れ、シフトレジスタ17からの“0”とされた解錠ビッ
トUBと登録データ保持部18からの“1”とされた登
録解錠ビットUBRとを比較する第2のデータ比較部2
0から、図3のHに示される如くの、時点t2以降にお
いても低レベルをとる比較出力信号CDUが得られ、さ
らに、シフトレジスタ17からの識別コード部IDと登
録データ保持部18からの登録識別コード部IDRとを
比較する第1のデータ比較部19から、図3のIに示さ
れる如くの、時点t2以降において高レベルをとる一致
出力信号CDIと、図3のJに示される如くの、時点t
2以降においても低レベルをとる不一致出力信号CDI
Iとが得られる。
【0033】従って、施解錠制御回路部35において、
一致出力信号CDIに加えて比較出力信号CDUが供給
されるアンド回路48からは高レベルをとる出力信号D
Uが得られないが、比較出力信号CDLと一致出力信号
CDIとが供給されるアンド回路36から、図3のKに
示される如くの、時点t2以降において高レベルをとる
出力信号DLが得られる。そして、このようにして得ら
れる時点t2以降において高レベルをとる出力信号DL
が施錠制御信号としてドア施錠駆動部51に供給され、
ドア施錠駆動部51により、出力信号DLの高レベル部
に応じて、時点t2以降、ドア用錠機構53が施錠状態
とされる。
【0034】一方、施解錠制御回路部35におけるS−
R・F.F.28から得られる出力信号F2が高レベル
をとるものとされているもとで、送信機10から、所定
のキャリア信号が適正な解錠データDULによりFSK
変調されて得られる錠制御信号SCが送出され、その錠
制御信号SCが受信アンテナ11により受けられてヘテ
ロダイン受信部12に供給され、コード入力信号として
ヘテロダイン受信部12に取り込まれる場合には、波形
整形部15から、例えば、図4のAに示される如くの、
解錠データDULに対応した波形整形復調出力信号SD
が時点t3に始端を有したものとして得られる。それに
より、デコーダ16から、図4のBに示される如くの、
波形整形復調出力信号SDに基づく識別コード部ID,
“1”とされた解錠ビットUB、及び、“0”とされた
施錠ビットLBで成る再生コードデータDDが、n+2
ビット構成のデータとして時点t3から時点t4までの
期間に得られ、それがシフトレジスタ17に格納されて
保持される。
【0035】また、この時、クロック形成部25から
は、図4のCに示される如くの、解錠データDULを構
成するビットクロック、従って、再生コードデータDD
を構成するビットクロックに同期したクロック信号CK
が継続的に送出され、そのクロック信号CKが、カウン
タ26において時点t3から計数される。そして、カウ
ンタ26の計数値がn+3に達し、カウンタ26からの
計数結果データC1がn+3をあらわすものとなると、
比較部29から、図4のDに示される如くに、高レベル
に立ち上がる比較出力信号CC1が得られる。この比較
出力信号CC1の立上り時点は、時点t3から始まるn
+2ビット構成の再生コードデータDDの終端時点、即
ち、時点t4となる。従って、時点t4において形成さ
れる比較出力信号CC1の立上りエッジによってセット
されるS−R・F.F.27から、図4のEに示される
如くの、時点t4において高レベルに立ち上がる出力信
号F1が得られる。このとき、S−R・F.F.28か
らカウンタ26におけるイネーブル端子(E)に供給さ
れる出力信号FTは、S−R・F.F.28をリセット
する出力信号F1の立上りエッジが遅延部30において
短時間τだけ遅延されたものとなされるので、図4のF
に示される如くに、その高レベル部が時点t3から時点
t4より短時間τだけ遅い時点まで継続するものとされ
る。
【0036】時点t4において高レベルに立ち上がる出
力信号F1が供給される第1,第2及び第3のデータ比
較部19,20及び21の夫々は、再生コードデータD
Dのシフトレジスタ17への格納が完了する時点である
時点t4以降において比較動作を行う。このとき、シフ
トレジスタ17により保持された再生コードデータDD
は、適正な解錠データDULに基づくものであって、識
別コード部ID,“1”とされた解錠ビットUB、及
び、“0”とされた施錠ビットLBで成るものとされ、
識別コード部IDは登録データ保持部18により保持さ
れた登録識別コード部IDRと一致するものとされてい
る。従って、シフトレジスタ17からの“0”とされた
施錠ビットLBと登録データ保持部18からの“1”と
された登録施錠ビットLBRとを比較する第3のデータ
比較部21からは、図4のGに示される如くの、時点t
4以降においても低レベルをとる比較出力信号CDLが
得られ、シフトレジスタ17からの“1”とされた解状
ビットUBと登録データ保持部18からの“1”とされ
た登録解状ビットUBRとを比較する第2のデータ比較
部20から、図4のHに示される如くの、時点t4以降
において高レベルをとる比較出力信号CDUが得られ、
さらに、シフトレジスタ17からの識別コード部IDと
登録データ保持部18からの登録識別コード部IDRと
を比較する第1のデータ比較部19から、図4のIに示
される如くの、時点t4以降において高レベルをとる一
致出力信号CDIと、図4のJに示される如くの、時点
t4以降においても低レベルをとる不一致出力信号CD
IIとが得られる。
【0037】時点t4以降において高レベルをとる一致
出力信号CDIは、施解錠制御回路部35におけるアン
ド回路36,タイマー37,アンド回路38及びアンド
回路48に供給される。タイマー37は、時点t4にお
ける一致出力信号CDIの立上りエッジから第1の所定
時間に対応する期間に高レベルをとる時間計測出力信号
T1を発生する。それにより、時点t4における一致出
力信号CDIの立上りエッジがアンド回路38を通じて
カウンタ39に供給され、カウンタ39が時点t4にお
ける一致出力信号CDIの立上りエッジに応じて「1」
を計数するが、斯かる際には、それ以上の動作は行われ
ず、比較部40からの比較出力信号CC2は変化しな
い。
【0038】また、低レベルを維持する不一致出力信号
CDIIは、施解錠制御回路部35におけるタイマー4
3及びアンド回路44に供給されるが、それにより別段
の動作が行われることはなく、比較部46からの比較出
力信号CC3は変化しない。従って、斯かる際には、S
−R・F.F.42から得られる出力信号F2が高レベ
ルをとる状態が維持される。
【0039】そして、施解錠制御回路部35において、
比較出力信号CDLが供給されるアンド回路36からは
高レベルをとる出力信号DLが得られないが、一致出力
信号CDIと、比較出力信号CDUと、図4のKに示さ
れる如くに、高レベルをとるものとされたS−R・F.
F.42からの出力信号F2とが供給されるアンド回路
48から、図4のLに示される如くの、時点t4以降に
おいて高レベルをとる出力信号DUが得られる。そし
て、このようにして得られる時点t4以降において高レ
ベルをとる出力信号DUが解錠制御信号としてドア解錠
駆動部52に供給され、ドア解錠駆動部52により、出
力信号DUの高レベル部に応じて、時点t4以降、ドア
用錠機構53が解錠状態とされる。
【0040】次に、施解錠制御回路部35におけるS−
R・F.F.42から得られる出力信号F2が高レベル
をとるものとされており、従って、送信機10から、所
定のキャリア信号が適正な解錠データDULによりFS
K変調されて得られる錠制御信号SCが送出され、その
錠制御信号SCが受信アンテナ11により受けられてヘ
テロダイン受信部12に供給され、コード入力信号とし
てヘテロダイン受信部12に取り込まれる場合には、ド
ア用錠機構53が解錠状態とされ得る状態にあるもとに
おいて、ドア用錠機構53が施錠状態とされていると
き、例えば、送信機10が、車両についての適正な使用
者でない者によって操作され、所定のキャリア信号が、
適正な解錠データDULとは異なるものとされた、不適
正な解錠データDUL’によりFSK変調されて得られ
る錠制御信号SCが繰り返し送出され、各錠制御信号S
Cが受信アンテナ11により受けられてヘテロダイン受
信部12に供給され、コード入力信号としてヘテロダイ
ン受信部12に繰り返し取り込まれる場合について考察
する。
【0041】斯かる場合には、波形整形部15から、複
数の解錠データDUL’(DUL’:1,DUL’:
2,・・・・・,DUL’:15,・・)の夫々に対応
した波形整形復調出力信号SDが、例えば、図5のAに
示される如くに、時点t5,t7,・・・・,t33,
・・の夫々に始端を有した状態で、所定の間隔をおいて
繰り返し得られる。それにより、デコーダ16から、図
5のBに示される如くに、複数の波形整形復調出力信号
SDに夫々基づく複数の再生コードデータDDが、所定
の間隔をおいて順次得られる。これら複数の再生コード
データDDの夫々は、例えば、適正な識別コード部ID
とは異なる不適正な識別コード部ID’,“1”とされ
た解錠ビットUB、及び、“0”とされた施錠ビットL
Bで成るn+2ビット構成のデータ(ID’+UB+L
B:1,ID’+UB+LB:2,・・・・,ID’+
UB+LB:15,・・)とされ、各々が時点t5から
時点t6までの期間,時点t7から時点t8までの期
間,・・・・,時点t33から時点t34までの期間,
・・に得られるものとされる。
【0042】また、この時、クロック形成部25から
は、図5のCに示される如くの、各解錠データDUL’
を構成するビットクロック、従って、各再生コードデー
タDDを構成するビットクロックに同期したクロック信
号CKが継続的に送出される。そして、繰り返して得ら
れる再生コードデータDDの夫々に伴い、カウンタ26
においてクロック信号CKが時点t5,t7,・・・
・,t33,・・の夫々から計数され、各々の計数状態
において、カウンタ26の計数値がn+3に達してカウ
ンタ26からの計数結果データC1がn+3をあらわす
ものとなると、比較部29から、図5のDに示される如
くに、高レベルに立ち上がる比較出力信号CC1が得ら
れる動作が行われる。このようにして、時点t5,t
7,・・・・,t33,・・の各々の後における比較出
力信号CC1の立上り時点は、夫々時点t5,t7,・
・・・,t33,・・から始まるn+2ビット構成の再
生コードデータDDの各々の終端時点、即ち、時点t
6,t8,・・・・,t34,・・となる。
【0043】従って、時点t6,t8,・・・・,t3
4,・・の夫々において形成される比較出力信号CC1
の立上りエッジによってセットされるとともに、波形整
形部15から繰り返して得られる波形整形復調出力信号
SDの夫々が有する、時点t5,t7,・・・・,t3
3,・・における立上りエッジによってリセットされる
S−R・F.F.27から、図5のEに示される如く
の、時点t6,t8,・・・・,t34,・・の夫々に
おいて高レベルに立ち上がるとともに、時点t7,・・
・・,t33,・・の夫々において低レベルに立ち下が
り、時点t6から時点t7までの期間,時点t8から時
点t9までの期間,・・・・,時点t34から時点t3
5までの期間,・・の夫々において高レベルをとる出力
信号F1が得られる。このとき、S−R・F.F.28
からカウンタ26におけるイネーブル端子(E)に供給
される出力信号FTは、S−R・F.F.28をリセッ
トする出力信号F1の各立上りエッジが遅延部30にお
いて短時間τだけ遅延されたものとなされるので、図5
のFに示される如くに、その高レベル部が、時点t5か
ら時点t6より短時間τだけ遅い時点までの期間,時点
t7から時点t8より短時間τだけ遅い時点までの期
間,・・・・,時点t33から時点t34より短時間τ
だけ遅い時点までの期間,・・の夫々において継続する
ものとされる。
【0044】時点t6から時点t7までの期間,時点t
8から時点t9までの期間,・・・・,時点t34から
時点t35までの期間,・・の夫々において高レベルを
とる出力信号F1が供給される第1,第2及び第3のデ
ータ比較部19,20及び21の夫々は、各再生コード
データDDのシフトレジスタ17への格納が時点t6,
t8,・・・・,t34,・・の夫々において完了する
状況のもとで、時点t6から時点t7までの期間,時点
t8から時点t9までの期間,・・・・,時点t34か
ら時点t35までの期間,・・の夫々において比較動作
を行う。斯かる期間の各々において、シフトレジスタ1
7により保持された再生コードデータDDは、不適正な
解錠データDUL’に基づくものであって、不適正な識
別コード部ID’,“1”とされた解錠ビットUB、及
び、“0”とされた施錠ビットLBで成るものとされ、
識別コード部ID’は登録データ保持部18により保持
された登録識別コード部IDRとは一致しないものとさ
れている。
【0045】従って、シフトレジスタ17からの“0”
とされた施錠ビットLBと登録データ保持部18からの
“1”とされた登録施錠ビットLBRとを比較する第3
のデータ比較部21からは、図5のGに示される如く
の、常時低レベルをとる比較出力信号CDLが得られ、
シフトレジスタ17からの“1”とされた解状ビットU
Bと登録データ保持部18からの“1”とされた登録解
状ビットUBRとを比較する第2のデータ比較部20か
ら、図5のHに示される如くの、時点t6から時点t7
までの期間,時点t8から時点t9までの期間,・・・
・,時点t34から時点t35までの期間,・・の夫々
において高レベルをとる比較出力信号CDUが得られ、
さらに、シフトレジスタ17からの識別コード部ID’
と登録データ保持部18からの登録識別コード部IDR
とを比較する第1のデータ比較部19から、図5のIに
示される如くの、常時低レベルをとる一致出力信号CD
Iと、図5のJに示される如くの、時点t6から時点t
7までの期間,時点t8から時点t9までの期間,・・
・・,時点t34から時点t35までの期間,・・の夫
々において高レベルをとる不一致出力信号CDIIとが
得られる。
【0046】第1のデータ比較部19から得られる一致
出力信号CDIは、施解錠制御回路部35におけるアン
ド回路36,タイマー37,アンド回路38及びアンド
回路48の夫々に供給されるが、このとき一致出力信号
CDIは常時低レベルをとるものとされているので、ア
ンド回路36,タイマー37,アンド回路38及びアン
ド回路48の夫の出力側に変化は生じない。
【0047】一方、第1のデータ比較部19から得られ
る、時点t6から時点t7までの期間,時点t8から時
点t9までの期間,・・・・,時点t34から時点t3
5までの期間,・・の夫々において高レベルをとる不一
致出力信号CDIIは、施解錠制御回路部35における
タイマー43及びアンド回路44の夫々に供給される。
それにより、タイマー43が、時点t6において形成さ
れる不一致出力信号CDIIの立上りエッジに応答し
て、例えば、60秒とされる第2の所定時間の計測動作
を行う状態とされ、タイマー43から、図5のKに示さ
れる如くの、時点t6から60秒間だけ高レベルをとる
時間計測出力信号T2が送出される。この例の場合、時
点t6から60秒間の終端は、デコーダ16から得られ
る16番目の不適正な識別コード部ID’を含んだ再生
コードデータDDの始端に対応する時点t35より遅い
時点とされている。即ち、1番目の不適正な識別コード
部ID’を含んだ再生コードデータDDの終端に対応す
る時点t6から60秒間が経過するまでに、1番目の不
適正な識別コード部ID’を含んだ再生コードデータD
Dに続いて、少なくとも、2番目から15番目までの不
適正な識別コード部ID’を含んだ再生コードデータD
Dが、デコーダ16から得られることになる。
【0048】従って、アンド回路44からは、図5のL
に示される如くの、時点t6から時点t7までの期間,
時点t8から時点t9までの期間,・・・・,時点t3
4から時点t35までの期間の夫々において高レベルを
とる出力信号D2が得られ、カウンタ45が、時点t
6,t8,・・・・,t34の夫々において形成される
出力信号D2の立上りエッジを順次計数していく。そし
て、カウンタ45が時点t34において形成される出力
信号D2の立上りエッジを計数し、カウンタ45から得
られる計数結果データC3が計数値「15」をあらわす
ものとなるとき、比較部46から、図5のMに示される
如くの、時点t34において高レベルに立ち上がる比較
出力信号CC3が得られる。
【0049】それにより、S−R・F.F.42が、時
点t34における比較出力信号CC3の立上りエッジに
よってリセットされ、S−R・F.F.42から得られ
る出力信号F2が、図5のNに示される如くに、時点t
34において高レベルから低レベルに変化せしめられ
る。その結果、アンド回路48からの出力信号DUは、
図5のOに示される如く、低レベルに維持されるものと
され、特に、時点t34以降においては、波形整形部1
5から、適正な解錠データDULに対応する波形整形復
調出力信号SDが得られ、それに基づいて、デコーダ1
6から、適正な識別コード部IDを含む再生コードデー
タDDが得られて、第1のデータ比較部19から高レベ
ルをとる一致出力信号CDIが得られるとともに、第2
のデータ比較部20から高レベルをとる比較出力信号C
DUが得られる状況とされても、S−R・F.F.42
から得られる出力信号F2が低レベルに維持されている
限り、アンド回路48から高レベルをとる出力信号DU
は得られない。従って、時点t34以降においては、ド
ア解錠駆動部52によってドア用錠機構53が解錠され
ることが禁止される解錠禁止状態がとられることにな
る。
【0050】このようにして解錠禁止状態がとられたも
とでは、例えば、車両についての適正な使用者でない者
が、送信機10を操作し、首尾良く、所定のキャリア信
号が適正な解錠データDULによってFSK変調されて
得られる錠制御信号SCが送信される状態に到ることが
できたとしても、ドア解錠駆動部52によってドア用錠
機構53を解錠状態とすることはできず、車両について
の適正な使用者でない者によって、施錠状態におかれた
ドア用錠機構53についての解錠がなされてしまう事態
の発生が著しく低減せしめられる。
【0051】上述の如くにして解錠禁止状態がとられた
もとで、車両についての適正な使用者により、施錠状態
におかれたドア用錠機構53についての解錠がなされる
ことが望まれる場合には、送信機10が操作されて、所
定のキャリア信号が適正な解錠データDULによりFS
K変調されて得られる錠制御信号SCが、所定の回数、
例えば、3回繰り返して送出されることにより、解錠禁
止状態が解除されて、ドア解錠駆動部52によってドア
用錠機構53が解錠状態とされる。以下、解錠禁止状態
の解除について述べる。
【0052】解錠禁止状態の解除にあたっては、ドア用
錠機構53が施錠状態におかれるとともに、施解錠制御
回路部35におけるS−R・F.F.42から得られる
出力信号F2が低レベルをとるものとされたもとで、送
信機10から、所定のキャリア信号が適正な解錠データ
DULによりFSK変調されて得られる錠制御信号SC
が、所定の回数、例えば、3回繰り返して送出され、そ
の錠制御信号SCが、受信アンテナ11により受けられ
てヘテロダイン受信部12に供給され、コード入力信号
としてヘテロダイン受信部12に繰り返して取り込まれ
ることになる。
【0053】斯かる場合には、波形整形部15から、適
正な解錠データDULに対応した波形整形復調出力信号
SDが、例えば、図6のAに示される如くに、時点t4
1,t43及びt45の夫々に始端を有した状態で、所
定の間隔おき、3回繰り返して得られる。それにより、
デコーダ16から、図6のBに示される如くに、3回繰
り返して得られた波形整形復調出力信号SDの夫々に基
づいて、再生コードデータDDが、所定の間隔をおき、
3回繰り返して得られる。これら再生コードデータDD
の夫々は、例えば、適正な識別コード部ID,“1”と
された解錠ビットUB、及び、“0”とされた施錠ビッ
トLBで成るn+2ビット構成のデータとされ、各々が
時点t41から時点t42までの期間,時点t43から
時点t44までの期間、及び、時点t45から時点t4
6までの期間に得られるものとされる。
【0054】また、この時、クロック形成部25から
は、図6のCに示される如くの、各解錠データDULを
構成するビットクロック、従って、各再生コードデータ
DDを構成するビットクロックに同期したクロック信号
CKが継続的に送出される。そして、繰り返して得られ
る再生コードデータDDの夫々に伴い、カウンタ26に
おいてクロック信号CKが時点t41,t43及びt4
5の夫々から計数され、各々の計数状態において、カウ
ンタ26の計数値がn+3に達してカウンタ26からの
計数結果データC1がn+3をあらわすものとなると、
比較部29から、図6のDに示される如くに、高レベル
に立ち上がる比較出力信号CC1が得られる動作が行わ
れる。このようにして、時点t41,t43及びt45
の各々の後における比較出力信号CC1の立上り時点
は、夫々時点t41,t43及びt45から始まるn+
2ビット構成の再生コードデータDDの各々の終端時
点、即ち、時点t42,t44及びt46となる。
【0055】従って、時点t42,t44及びt46の
夫々において形成される比較出力信号CC1の立上りエ
ッジによってセットされるとともに、波形整形部15か
ら繰り返して得られる波形整形復調出力信号SDの夫々
が有する、時点t41,t43及びt45における立上
りエッジによってリセットされるS−R・F.F.27
から、図6のEに示される如くの、時点t42,t44
及びt46の夫々において高レベルに立ち上がるととも
に、時点t43及びt45の夫々において低レベルに立
ち下がり、時点t42から時点t43までの期間,時点
t44から時点t45までの期間、及び、時点t46以
降の期間の夫々において高レベルをとる出力信号F1が
得られる。このとき、S−R・F.F.28からカウン
タ26におけるイネーブル端子(E)に供給される出力
信号FTは、S−R・F.F.28をリセットする出力
信号F1の各立上りエッジが遅延部30において短時間
τだけ遅延されたものとなされるので、図6のFに示さ
れる如くに、その高レベル部が、時点t41から時点t
42より短時間τだけ遅い時点までの期間,時点t43
から時点t44より短時間τだけ遅い時点までの期間、
及び、時点t45から時点t46より短時間τだけ遅い
時点までの期間の夫々において継続するものとされる。
【0056】時点t42から時点t43までの期間,時
点t44から時点t45までの期間、及び、時点t46
以降の期間の夫々において高レベルをとる出力信号F1
が供給される第1,第2及び第3のデータ比較部19,
20及び21の夫々は、各再生コードデータDDのシフ
トレジスタ17への格納が時点t42,t44及びt4
6の夫々において完了する状況のもとで、時点t42か
ら時点t43までの期間,時点t44から時点t45ま
での期間、及び、時点t46以降の期間の夫々において
比較動作を行う。斯かる期間の各々において、シフトレ
ジスタ17により保持された再生コードデータDDは、
適正な解錠データDULに基づくものであって、適正な
識別コード部ID,“1”とされた解錠ビットUB、及
び、“0”とされた施錠ビットLBで成るものとされ、
識別コード部IDは登録データ保持部18により保持さ
れた登録識別コード部IDRと一致するものとされてい
る。
【0057】従って、シフトレジスタ17からの“0”
とされた施錠ビットLBと登録データ保持部18からの
“1”とされた登録施錠ビットLBRとを比較する第3
のデータ比較部21からは、図6のGに示される如く
の、常時低レベルをとる比較出力信号CDLが得られ、
シフトレジスタ17からの“1”とされた解状ビットU
Bと登録データ保持部18からの“1”とされた登録解
状ビットUBRとを比較する第2のデータ比較部20か
ら、図6のHに示される如くの、時点t42から時点t
43までの期間,時点t44から時点t45までの期
間、及び、時点t46以降の期間の夫々において高レベ
ルをとる比較出力信号CDUが得られ、さらに、シフト
レジスタ17からの識別コード部IDと登録データ保持
部18からの登録識別コード部IDRとを比較する第1
のデータ比較部19から、図6のIに示される如くの、
時点t42から時点t43までの期間,時点t44から
時点t45までの期間、及び、時点t46以降の期間の
夫々において高レベルをとる一致出力信号CDIと、図
6のJに示される如くの、常時低レベルをとる不一致出
力信号CDIIとが得られる。
【0058】第1のデータ比較部19から得られる、時
点t42から時点t43までの期間,時点t44から時
点t45までの期間、及び、時点t46以降の期間の夫
々において高レベルをとる一致出力信号CDIは、施解
錠制御回路部35におけるアンド回路36,タイマー3
7,アンド回路38及びアンド回路48の夫々に供給さ
れる。それにより、タイマー37が、時点t42におい
て形成される一致出力信号CDIの立上りエッジに応答
して、例えば、10秒とされる第1の所定時間の計測動
作を行う状態とされ、タイマー37から、図6のKに示
される如くの、時点t42から10秒間だけ高レベルを
とる時間計測出力信号T1が送出される。その際、時点
t42からの10秒間の終端は、デコーダ16から得ら
れる3番目の適正な識別コード部IDを含んだ再生コー
ドデータDDの終端に対応する時点t46より遅い時点
となるようにされる。即ち、1番目の適正な識別コード
部IDを含んだ再生コードデータDDの終端に対応する
時点t42から10秒間が経過するまでに、1番目の適
正な識別コード部IDを含んだ再生コードデータDDに
続いて、2番目及び3番目の適正な識別コード部IDを
含んだ再生コードデータDDが、デコーダ16から得ら
れるようにされるのである。
【0059】従って、アンド回路38からは、図6のL
に示される如くの、時点t42から時点t43までの期
間,時点t44から時点t45までの期間、及び、時点
t46から時間計測出力信号T1の高レベル部の終端に
対応する時点までの期間の夫々において高レベルをとる
出力信号D1が得られ、カウンタ39が、時点t42,
t44及びt46の夫々において形成される出力信号D
1の立上りエッジを順次計数していく。そして、カウン
タ39が時点t46において形成される出力信号D1の
立上りエッジを計数し、カウンタ39から得られる計数
結果データC2が計数値「3」をあらわすものとなると
き、比較部40から、図6のMに示される如くの、時点
t46において高レベルに立ち上がる比較出力信号CC
2が得られる。
【0060】それにより、S−R・F.F.42が、時
点t46における比較出力信号CC2の立上りエッジに
よってセットされ、S−R・F.F.42から得られる
出力信号F2が、図6のNに示される如くに、時点t4
6において低レベルから高レベルに変化せしめられる。
【0061】一方、第1のデータ比較部19から得られ
る不一致出力信号CDIIは、施解錠制御回路部35に
おけるタイマー43及びアンド回路44の夫々に供給さ
れるが、このとき不一致出力信号CDIIは常時低レベ
ルをとるものとされているので、タイマー43及びアン
ド回路44の夫の出力側に変化は生じない。また、第3
のデータ比較部21から得られる、常時低レベルをとる
比較出力信号CDLが、施解錠制御回路部35における
アンド回路36に供給され、アンド回路36からの出力
信号DLは低レベルに維持される。
【0062】そして、第2のデータ比較部20から得ら
れる、時点t42から時点t43までの期間,時点t4
4から時点t45までの期間、及び、時点t46以降の
期間の夫々において高レベルをとる比較出力信号CDU
が、施解錠制御回路部35におけるアンド回路48に供
給される。それにより、アンド回路48には、夫々が時
点t42から時点t43までの期間,時点t44から時
点t45までの期間、及び、時点t46以降の期間の夫
々において高レベルをとるものとされた比較出力信号C
DU及び一致出力信号CDIと、S−R・F.F.42
からの時点t46において低レベルから高レベルに立ち
上がる出力信号F2とが供給されることになり、アンド
回路48からの出力信号DUは、図6のOに示される如
く、時点t46以降において高レベルをとるものとされ
る。
【0063】このようにして、時点t46以降において
は、S−R・F.F.42からの出力信号F2が高レベ
ルをとるものとされることにより、アンド回路48から
の出力信号DUが、第1のデータ比較部19からの一致
出力信号CDI及び第2のデータ比較部20からの比較
出力信号CDUが高レベルをとるとき、それに応じて高
レベルをとることができる状態におかれることになり、
従って、時点t46において、解錠禁止状態が解除され
ることになる。
【0064】アンド回路48からの出力信号DUが高レ
ベルをとるものとされたもとでは、ドア解錠駆動部52
によってドア用錠機構53が解錠される。それにより、
上述の如くにして、送信機10から、所定のキャリア信
号が適正な解錠データDULによりFSK変調されて得
られる錠制御信号SCが、3回繰り返して送出され、そ
の錠制御信号SCが、受信アンテナ11により受けられ
てヘテロダイン受信部12に供給され、コード入力信号
としてヘテロダイン受信部12に3回繰り返して取り込
まれる場合には、解錠禁止状態が解除されるとともに、
ドア解錠駆動部52によってドア用錠機構53が解錠状
態とされることになる。従って、送信機10による所定
のキャリア信号が適正な解錠データDULによりFSK
変調され得られる錠制御信号SCの送出を確実に行うこ
とができる、車両の適正な使用者にとっては、解錠禁止
状態の解除、及び、解錠禁止状態がとられていたことの
認識が極めて容易に行えることとされる。
【0065】また、時点t46以降において、S−R・
F.F.42からの出力信号F2が低レベルをとる状態
から高レベルをとる状態に変化せしめられるとき、その
出力信号F2のレベル変化に応じて、インディケータ駆
動部54によりインディケータ55が作動せしめられ、
例えば、インディケータ55を構成する発光ダイオード
が所定の期間点滅するものとされる。それにより、イン
ディケータ55によって、時点t46前においては解錠
禁止状態がとられていたことが表示されることになる。
【0066】なお、上述の例は、車両に設けられたドア
の錠機構についての施解錠制御を行うものとされている
が、本発明に係る車両の錠機構制御装置は、車両に設け
られたドアの錠機構についての施解錠制御のみならず、
車両に備えられるドアの錠機構以外の錠機構についての
施解錠制御をも行い得るものであること勿論である。さ
らに、上述の例においては、錠制御信号SCの供給が送
信機10が使用されて行われるものとされているが、本
発明に係る車両の錠機構制御装置は、錠制御信号の供給
が、送信機10の使用以外の手段、例えば、磁気カード
の使用等によって行われるようになすこともできるもの
である。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る車両の錠機構制御装置にあっては、外部から供給さ
れる制御信号に基づいて得られる再生コードデータと予
め設定された登録コードデータとを比較するデータ比較
手段、及び、データ比較手段からの出力に応じて車両に
おける錠機構に対する制御を行う施解錠制御手段が備え
られ、その施解錠制御手段が、データ比較手段から一致
データ出力が得られるとき、錠機構に解錠制御信号を供
給して錠機構を解錠されるものとなす解錠動作状態にあ
るもとで、データ比較手段から不一致データ出力が繰り
返し得られる場合、即ち、当該車両についての適正な使
用者でない者が、データ比較手段から一致データ出力が
得られるようにすべく種々のコードデータ入力信号の供
給を次々と行う場合には、データ比較手段から不一致デ
ータ出力が得られる繰返回数が所定期間内に所定回数以
上となるとき、錠機構の解錠を禁止する解錠禁止状態に
移行するものとされる。従って、本発明に係る車両の錠
機構制御装置によれば、車両についての適正な使用者で
ない者によって、施錠状態におかれた錠機構についての
解錠がなされてしまう事態の発生を著しく低減させるこ
とができる。
【0068】また、本発明に係る車両の錠機構制御装置
にあっては、施解錠制御手段が、解錠禁止状態にあるも
とで、データ比較手段から一致データ出力が繰り返し得
られる場合、即ち、当該車両についての適正な使用者で
ない者がデータ比較手段から一致データ出力が繰り返し
得られるようになす操作を行うことは考えられないこと
からして、当該車両についての適正な使用者により施錠
状態におかれた錠機構についての解錠操作が行われる場
合には、データ比較手段から一致データ出力が得られる
繰返回数が所定期間内に所定回数以上となるとき、解錠
禁止状態から解錠動作状態に移行し、その際、例えば、
第2の所定回数は上述の第1の所定回数より少数とされ
る。従って、車両についての適正な使用者が、解錠禁止
状態の解除、及び、施錠状態におかれた錠機構について
の解錠を容易に行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の錠機構制御装置の一例を示
すブロック接続図である。
【図2】図1に示される例に用いられる施錠データ,解
錠データ及び登録コードデータの説明に供される概念図
である。
【図3】図1に示される例の動作説明に供されるタイム
チャートである。
【図4】図1に示される例の動作説明に供されるタイム
チャートである。
【図5】図1に示される例の動作説明に供されるタイム
チャートである。
【図6】図1に示される例の動作説明に供されるタイム
チャートである。
【符号の説明】
10 送信機 11 受信アンテナ 12 ヘテロダイン受信部 14 周波数復調部 15 波形整形部 16 デコーダ 17 シフトレジスタ 18 登録データ保持部 19 第1のデータ比較部 20 第2のデータ比較部 21 第3のデータ比較部 35 施解錠制御回路部 36,38,44,48 アンド回路 37,43 タイマー 39,45 カウンタ 40,46 比較部 41,47 設定データ保持部 42 セット−リセット・フリップ・フロップ 51 ドア施錠駆動部 52 ドア解錠駆動部 53 ドア用錠機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取り込まれたデータ入力信号から再生コー
    ドデータを得るコードデータ再生手段と、 該コードデータ再生手段により得られた再生コードデー
    タを保持する再生コードデータ保持手段と、 予め設定された登録コードデータを保持する登録コード
    データ保持手段と、 上記再生コードデータ保持手段により保持された再生コ
    ードデータと上記登録コードデータ保持手段により保持
    された登録コードデータとを比較し、該再生コードデー
    タが該登録コードデータとは異なるとき不一致データ出
    力を発生するとともに、該再生コードデータが該登録コ
    ードデータに一致するとき一致データ出力を発生するデ
    ータ比較手段と、 該データ比較手段から一致データ出力が得られるとき、
    車両に設けられた錠機構に施錠制御信号を供給して該錠
    機構を施錠されるものとなす施錠動作状態、もしくは、
    車両に設けられた錠機構に解錠制御信号を供給して該錠
    機構を解錠されるものとなす解錠動作状態をとる施解錠
    制御手段と、を備え、 該施解錠制御手段が、上記解錠動作状態をとるもとで、
    データ比較手段から上記不一致データ出力が繰り返し得
    られ、その繰返回数が第1の所定期間内に第1の所定回
    数以上となるとき、上記解錠動作状態から上記錠機構の
    解錠を禁止する解錠禁止状態に移行し、また、該解錠禁
    止状態をとるもとで、データ比較手段から上記一致デー
    タ出力が繰り返し得られ、その繰返回数が第2の所定期
    間内に第2の所定回数以上となるとき、上記解錠禁止状
    態から上記解錠動作状態に移行するものとされることを
    特徴とする車両の錠機構制御装置。
  2. 【請求項2】施解錠制御手段が上記解錠動作状態から上
    記解錠禁止状態に移行するにあたっての上記第1の所定
    回数が、上記施解錠制御手段が上記解錠禁止状態から上
    記解錠動作状態に移行するにあたっての上記第2の所定
    回数より多数とされたことを特徴とする請求項1記載の
    車両の錠機構制御装置。
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Cited By (6)

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