JPH05178748A - 皮膚外用液剤 - Google Patents

皮膚外用液剤

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JPH05178748A
JPH05178748A JP36006291A JP36006291A JPH05178748A JP H05178748 A JPH05178748 A JP H05178748A JP 36006291 A JP36006291 A JP 36006291A JP 36006291 A JP36006291 A JP 36006291A JP H05178748 A JPH05178748 A JP H05178748A
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JP
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ethanol
fatty acid
chain fatty
steroid
medium
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JP36006291A
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English (en)
Inventor
Akira Nakagawa
晃 中川
Satoru Miyata
悟 宮田
Yusuke Kubota
祐輔 久保田
Kenji Masuda
憲治 益田
Hidekazu Shiraki
秀和 白木
Kenzo Sakai
健三 坂井
Hiromitsu Tsunoda
広光 角田
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有効成分としてステロイドを含有する安定
性、経皮吸収性及び安全性の高い皮膚外用液剤の提供を
目的とする。 【構成】 有効成分としてステロイド、基剤成分として
エタノール、中鎖脂肪酸トリグリセリド及び/又は中鎖
脂肪酸プロピレングリコールを含有することを特徴とす
る皮膚外用液剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有効成分としてステロイ
ドを含有する外用液剤に関するものである。更に詳しく
は、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮
症、結節性動脈炎等の治療薬として有用な外用抗炎症剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、膠原病の治療剤としてステロイド
が経口剤或いは注射剤として適用され優れた効果を挙げ
ている。しかしステロイド剤を内服或いは注射で投与し
た場合は、ステロイドによる全身性の副作用が発現する
ためその投与は限られていた。これまで全身性の副作用
を軽減する為、ステロイドの局所療法として皮膚科にお
いてはステロイドを含有した外用剤が数多く開発されて
いるが、ステロイドは一般に経皮吸収性が悪いため、い
ずれも関節炎のような皮膚の深部に炎症がある疾患には
効果がなかった。全身性治療を目的とした経皮吸収性の
外用剤の先行技術としては特開昭60−13711号公
報があるが、これは水、エタノール、2−プロパノール
からなる溶媒に多価アルコール及びラウリン酸メチル、
オレイルアルコール、オレイン酸、モノオレイン、ミリ
スチルアルコールからなる基剤を浸透増大キャリアーと
して配合したものである。また特開昭61−22982
4号公報にはコハク酸プレゾニゾロンなどのジカルボン
酸のステロイドエステル及びステロイドのファルネシル
エステルが開示されている。また医薬ジャーナルVol.2
7, No. 4, 1991 p728-739には各種ステロイドについて
の経皮吸収性について報告されている。しかしながらこ
れらはいずれも製剤的に本発明とは全く異なるものであ
り、また従来の技術では慢性関節リウマチなど膠原病に
よる関節炎などの治療薬として充分満足できるものでは
なかった。
【0003】慢性関節リウマチなどの膠原病に係わる疾
患は、現在でも病因が明確でなく、一般に治療は長期間
に及ぶ。従って、ステロイドのような副作用の強い薬剤
を外用で上記疾患に適用する場合、経皮吸収性及び安全
性が非常に重要となる。特開昭60−13711号公報
の場合、多価アルコール、ラウリン酸メチル、オレイル
アルコール、などを含有しており長期使用した場合、皮
膚のかぶれなど安全性の点で問題である。また特開昭6
1−229824号公報の場合、コハク酸プレゾニゾロ
ンは他のステロイドに比べ経皮吸収性に優れているが
水、アルコールなどを溶媒とした場合、保存中に容易に
加水分解され商品化は難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これまで経皮吸収性に
優れたステロイド製剤が種々検討されてきたが、ステロ
イドは分子量が大きいため、関節まで浸透するステロイ
ド製剤を開発することは困難であった。また浸透性の強
い溶剤を配合し、無理に経皮吸収性を向上させようとす
ると皮膚が損傷し、皮膚がかぶれるなど安全性の点で問
題があった。またステロイドの経皮吸収性を向上させる
ため、コハク酸プレゾニゾロンなどステロイドのエステ
ルが候補薬物として検討されたが、エステル体は経皮吸
収性がよい基剤である水、アルコール系に配合した場合
には保存中に加水分解をおこすといった問題を有してい
た。従って本発明の目的はステロイドの経皮吸収性を
高めた製剤、皮膚刺激性が少ない安全性に優れた製
剤、加水分解などがない保存中の安定性に優れた製剤
を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはステロイド
を配合した経皮吸収性に優れた製剤について鋭意検討を
行った結果、ステロイドをエタノール−中鎖脂肪酸トリ
グリセリド及び/又は中鎖脂肪酸プロピレングリコール
に溶解した製剤は、上記目的を一挙に解決できることを
見いだし本発明を完成した。本発明で使用されるステロ
イドとしては、プレゾニゾロン、デキサメサゾン、ヒド
ロコルチゾン、ベタメタゾン、フルオシノニド、フルオ
シノロンアセトニド、吉草酸酢酸プレドニゾロン、ジプ
ロピオン酸デキサメサゾン、吉草酸ジフルコルトロン、
ジフルプレドナート、吉草酸ベタメサゾン、酪酸ヒドロ
コルチゾン、酪酸クロベタゾン、酢酸ヒドロコルチゾ
ン、酪酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、
コハク酸プレドニゾロン、プレゾニゾロン 21−(2
E,6E)ファルネシレート、吉草酸ヒドロコルチゾン
などが挙げられる。ステロイド外用剤は一般にその臨床
効果により5群に分類されている。即ち、乾癬の治療成
績で0.12%吉草酸ベタメタゾン軟膏やクリームと同
等の臨床効果を有するものを III群(strong)、それより
更に強いものを順次II群(very strong)、I群(stronge
st)、また、0.1%酪酸ヒドロコルチゾン軟膏やクリ
ームと同等の臨床効果を有するものをIV群(mild)、これ
より明らかに弱いものをV群(weak)として分類されてい
る。本発明では特に上記ステロイドの中で III群(stron
g)以下のステロイド、例えばプレゾニゾロン、コハク酸
プレゾニゾロン、プレゾニゾロン 21−(2E,6
E)ファルネシレートなどが安全性の点から好ましい。
また中鎖脂肪酸トリグリセリドは、炭素数4〜10の脂
肪酸のグリセリンエステルでトリカプロン酸グリセリ
ン、トリカプリル酸グリセリン、トリカプリン酸グリセ
リン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン及びそ
れらの混合物などが挙げられる。中鎖脂肪酸プロピレン
グリコールは炭素数4〜10の脂肪酸のプロピレングリ
コールエステルでジカプロン酸プロピレングリコール、
ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロ
ピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピ
レングリコール及びそれらの混合物などが挙げられる。
【0006】本発明の液剤の組成はステロイド0.01
〜3重量/容量%、好ましくは0.05〜1.5重量/
容量%、エタノールの20〜90重量/容量%、好まし
くは40〜60重量/容量%、中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド及び/又は中鎖脂肪酸プロピレングリコール10〜8
0重量/容量%、好ましくは20〜50重量/容量%か
らなる。ステロイドの配合量が多い場合はステロイドに
よる副作用が大きくなるため好ましくない。またステロ
イドの配合量が少なすぎる場合は薬理効果が充分発揮さ
れない。エタノールの配合量が多すぎる場合は皮膚刺激
性が強くなるとともにステロイドの経皮吸収性が悪くな
る。またエタノールの配合量が少ない場合は相対的に中
鎖脂肪酸トリグリセリド及び/又は中鎖脂肪酸プロピレ
ングリコールの配合量が多くなるため、てかつき、べた
つきがあり使用感が良くない。中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド及び/又は中鎖脂肪酸プロピレングリコールの配合量
が多すぎる場合は、乾燥性が悪いためべとつきがあり使
用感が良くない。また中鎖脂肪酸トリグリセリド及び/
又は中鎖脂肪酸プロピレングリコールの配合量が少ない
場合は経皮吸収性が充分ではない。
【0007】尚、本発明の液剤には上記必須成分の他、
経皮吸収性を更に改善したり或いは使用感を改善する目
的で、通常液剤に配合される基剤成分を配合することは
可能である。経皮吸収性の改善のために例えば、メント
ール、ハッカ油、クロタミトン、オレイン酸、中鎖脂肪
酸トリグリセリド及び中鎖脂肪酸プロピレングリコール
以外の脂肪酸エステル例えば、セバシン酸ジエチル、セ
バシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、
オレイン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸オクチルド
デシル、フタル酸ジエチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリ
スチン酸ミリスチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミ
リスチン酸セチルなどを配合することができる。これら
の脂肪酸エステル類は後に試験例で示すように配合量を
増やした場合、ミリスチン酸イソプロピルやセバシン酸
イソプロピルなど溶解性が強いものは皮膚刺激性が強い
ため配合量は数%以下に限定される。また使用感を改善
するためにメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサンなどのシリコンオイルなどを配合することが
できる。次に本発明の製造方法について述べる。本発明
の液剤を製造するにはステロイドをエタノールまたは中
鎖脂肪酸トリグリセリドに溶解し、全体が均一になるま
で攪拌して製造する。
【0008】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明する。 実施例1 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── コハク酸プレゾニゾロン 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 39 (パナセート810:日本油脂製) エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンに中鎖脂肪酸トリグリセリド及
びエタノールを加え攪拌して溶解した。溶解後、エタノ
ールで全量を100重量/容量%としてステロイド配合
液剤を得た。
【0009】実施例2 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── プレゾニゾロン 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 39 (パナセート810:日本油脂製) エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 プレゾニゾロンに中鎖脂肪酸トリグリセリド及びエタノ
ールを加え攪拌して溶解した。溶解後、エタノールで全
量を100重量/容量%としてステロイド配合液剤を得
た。
【0010】実施例3 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── プレゾニゾロン 21−(2E,6E)ファルネシレート 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 39 (パナセート810:日本油脂製) エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 プレゾニゾロン 21−(2E,6E)ファルネシレー
トに中鎖脂肪酸トリグリセリド及びエタノールを加え攪
拌して溶解した。溶解後、エタノールで全量を100重
量/容量%としてステロイド配合液剤を得た。
【0011】実施例4 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── コハク酸プレゾニゾロン 0.5 中鎖脂肪酸トリグリセリド 39 (パナセート810:日本油脂製) エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンに中鎖脂肪酸トリグリセリド及
びエタノールを加え攪拌して溶解した。溶解後、エタノ
ールで全量を100重量/容量%としてステロイド配合
液剤を得た。
【0012】実施例 5 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── コハク酸 プレゾニゾロン 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 34 (パナセート810:日本油脂製) オレインン酸オクチルドデシル 5 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンに中鎖脂肪酸トリグリセリド、
オレイン酸オクチルドデシル及びエタノールを加え攪拌
して溶解した。溶解後、エタノールで全量を100重量
/容量%としてステロイド配合液剤を得た。
【0013】実施例6 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── コハク酸プレゾニゾロン 0.5 中鎖脂肪酸トリグリセリド 34 (パナセート810:日本油脂製) ミリスチン酸オクチルドデシル 5 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンに中鎖脂肪酸トリグリセリド、
ミリスチン酸オクチルドデシル及びエタノールを加え攪
拌して溶解した。溶解後、エタノールで全量を100重
量/容量%としてステロイド配合液剤を得た。
【0014】実施例7 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── プレゾニゾロン 0.5 中鎖脂肪酸トリグリセリド 34 (トリエスター810:日光ケミカルズ製) オレイン酸オクチルドデシル 5 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンに中鎖脂肪酸トリグリセリド、
オレイン酸オクチルドデシル及びエタノールを加え攪拌
して溶解した。溶解後、エタノールで全量を100重量
/容量%としてステロイド配合液剤を得た。
【0015】実施例8 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── プレゾニゾロン 0.5 中鎖脂肪酸トリグリセリド 24 (パナセート800:日本油脂製) オレイン酸オクチルドデシル 10 ジメチルポリシロキサン 1 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンに中鎖脂肪酸トリグリセリド、
オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルポリシロキサン
及びエタノールを加え攪拌して溶解した。溶解後、エタ
ノールで全量を100重量/容量%としてステロイド配
合液剤を得た。
【0016】実施例9 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── 酪酸クロベタゾン 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 34 (パナセート810:日本油脂製) ラウリン酸ヘキシル 5 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 酪酸クロベタゾンに中鎖脂肪酸トリグリセリド、ラウリ
ン酸ヘキシル及びエタノールを加え攪拌して溶解した。
溶解後、エタノールで全量を100重量/容量%として
ステロイド配合液剤を得た。
【0017】実施例10 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── 酪酸ヒドロコルチゾン 2 中鎖脂肪酸トリグリセリド 34 (パナセート810:日本油脂製) ミリスチン酸オクチルドデシル 5 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 酪酸ヒドロコルチゾンに中鎖脂肪酸トリグリセリド、ミ
リスチン酸オクチルドデシル及びエタノールを加え攪拌
して溶解した。溶解後、エタノールで全量を100重量
/容量%としてステロイド配合液剤を得た。
【0018】実施例11 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── 吉草酸ベタメタゾン 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 40 (パナセート810:日本油脂製) オレイン酸 3 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 吉草酸ベタメタゾンに中鎖脂肪酸トリグリセリド、オレ
イン酸及びエタノールを加え攪拌して溶解した。溶解
後、エタノールで全量を100重量/容量%としてステ
ロイド配合液剤を得た。
【0019】実施例12 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── 吉草酸酢酸プレゾニゾロン 0.5 中鎖脂肪酸トリグリセリド 20 (パナセート800:日本油脂製) オレイン酸デシル 2 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 吉草酸酢酸プレゾニゾロンに中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド、オレイン酸デシル及びエタノールを加え攪拌して溶
解した。溶解後、エタノールで全量を100重量/容量
%としてステロイド配合液剤を得た。
【0020】実施例13 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── 吉草酸ジフルコルトロン 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 20 (パナセート1000:日本油脂製) オレイン酸 2 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 吉草酸ジフルコルトロンに中鎖脂肪酸トリグリセリド、
オレイン酸及びエタノールを加え攪拌して溶解した。溶
解後、エタノールで全量を100重量/容量%としてス
テロイド配合液剤を得た。
【0021】実施例14 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── ジプロピオン酸デキサメサゾン 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 20 (トリエスター810:日光ケミカルズ製) ジメチルポリシロキサン 1 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 ジプロピオン酸デキサメサゾンに中鎖脂肪酸トリグリセ
リド及びエタノールを加え攪拌して溶解した。溶解後、
ジメチルポリシロキサンを加えた後、エタノールで全量
を100重量/容量%としてステロイド配合液剤を得
た。
【0022】実施例15 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── ジフルプレドナート 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 40 (パナセート810:日本油脂製) オレイン酸オクチルドデシル 3 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 ジフルプレドナートに中鎖脂肪酸トリグリセリド、オレ
イン酸オクチルドデシル及びエタノールを加え攪拌して
溶解した。溶解後、エタノールで全量を100重量/容
量%としてステロイド配合液剤を得た。
【0023】実施例16 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── フルオシノニド 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 60 (パナセート810:日本油脂製) ミリスチン酸オクチルドデシル 5 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 フルオシノニドに中鎖脂肪酸トリグリセリド、ミリスチ
ン酸オクチルドデシル及びエタノールを加え攪拌して溶
解した。溶解後、エタノールで全量を100重量/容量
%としてステロイド配合液剤を得た。
【0024】実施例17 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── フルオシノロンアセトニド 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 30 (パナセート810:日本油脂製) オレイン酸 3 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 フルオシノロンアセトニドに中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド、オレイン酸及びエタノールを加え攪拌して溶解し
た。溶解後、エタノールで全量を100重量/容量%と
してステロイド配合液剤を得た。
【0025】実施例18 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── 酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン 1 中鎖脂肪酸トリグリセリド 30 (パナセート810:日本油脂製) エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンに中鎖脂肪酸トリグ
リセリド及びエタノールを加え攪拌して溶解した。溶解
後、エタノールで全量を100重量/容量%としてステ
ロイド配合液剤を得た。
【0026】実施例19 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── コハク酸プレゾニゾロン 1 中鎖脂肪酸プロピレングリコール 39 (セフゾール228:日光ケミカルズ製) エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンに中鎖脂肪酸プロピレングリコ
ール及びエタノールを加え攪拌して溶解した。溶解後、
エタノールで全量を100重量/容量%としてステロイ
ド配合液剤を得た。
【0027】参考例1 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── コハク酸プレゾニゾロン 1 プロピレングリコール 39 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンにエタノールを加え攪拌して溶
解した。溶解後、プロピレングリコール及びエタノール
で全量を100重量/容量%としてステロイド配合液剤
を得た。
【0028】参考例2 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── コハク酸プレゾニゾロン 1 セバシン酸ジエチル 5 プロピレングリコール 10 エタノール 50 精製水 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンにセバシン酸ジエチル及びエタ
ノールを加え攪拌して溶解した。溶解後、プロピレング
リコール及び精製水を加え攪拌して均一な溶液とした
後、精製水で全量を100重量/容量%としてステロイ
ド配合関節炎治療剤を得た。
【0029】参考例3 成 分 重量/重量% ─────────────────────────────────── コハク酸プレゾニゾロン 1.5 ポリエチレングリコール400 15 エタノール 40 ゲル化剤(ハイビス和光104:和光純薬製) 2 ジイソプロパノールアミン 1.5 精製水 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンにエタノールを加え攪拌して溶
解した。溶解後、ポリエチレングリコール400、ゲル
化剤及び精製水を加え均一になるまで攪拌した。次に少
量の精製水に溶かしたジイソプロパノールアミンを加え
てステロイド配合関節炎治療剤を得た。
【0030】参考例4 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── コハク酸プレゾニゾロン 1 ミリスチン酸イソプロピル 39 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンにミリスチン酸イソプロピル及
びエタノールを加え攪拌して溶解した。溶解後、エタノ
ールで全量を100重量/容量%としてステロイド配合
関節炎治療剤を得た。
【0031】参考例5 成 分 重量/容量% ─────────────────────────────────── コハク酸プレゾニゾロン 1 ミリスチン酸イソプロピル 20 オレイン酸 10 エタノール 適量 ─────────────────────────────────── 100 コハク酸プレゾニゾロンにミリスチン酸イソプロピル及
びエタノールを加え攪拌して溶解した。溶解後、エタノ
ールで全量を100重量/容量%としてステロイド配合
関節炎治療剤を得た。
【0032】参考例6 成 分 重量/重量 % ─────────────────────────────────── プレゾニゾロン 21−(2E,6E)ファルネシレート 1 ゲル化剤(ハイビス和光104:和光純薬製) 1.2 ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910 1 (メトローズ60SH−50:信越化学製) ポリエチレングリコール400 14 ポリエチレングリコール4000 1 セバシン酸ジエチル 5 イソプロピルアルコール 48 トリイソプロパノールアミン 0.55 精製水 適量 ─────────────────────────────────── 100 ゲル化剤を精製水に分散させ、この分散液にヒドロキシ
プロピルメチルセルロース2910のイソプロピルアル
コール24g中の分散液を加え混合液を得た。プレドニ
ゾロン 21−(2E,6E)ファルネシレートをセバ
シン酸ジエチル及びイソプロピルアルコール24gの混
合液に溶解させ、これを前記混合物と混合した。得られ
た混合物をポリエチレングリコール400、ポリエチレ
ングリコール4000と混合し、次いでこれにトリイソ
プロパノールアミンを精製水0.55gに溶解した溶液
を加え、更に残りの精製水を加え均一になるまで攪拌し
てステロイド配合ゲル剤を得た。
【0033】試験例1(安定性試験) 実施例1〜7までの液剤及び参考例2の液剤、3のゲル
剤の有効成分であるステロイドの経時的な安定性を調べ
るため、それぞれ褐色ガラス瓶に充填して40℃及び5
0℃に保存し、ステロイドの残存量を定量した。結果を
表1に示した。
【0034】
【表1】 液剤の安定性試験
(残存率:%) 表1の結果から明かなように、実施例1,3,4,5,
6,9で示される本発明の液剤は、参考例の製剤に比べ
エステル体の構造を持つステロイドの経時的な安定性に
優れている。
【0035】 試験例2(ヘアレスマウス皮膚透過性試験) ステロイドの皮膚透過性を調べるためヘアレスマウスの
皮膚を用いて皮膚透過性試験を行った。結果を表2に示
した。 〔試験方法〕剥離したヘアレスマウスの皮膚を角質層側
がドナー相に真皮層側がレセプター相になるようにフラ
ンツ型拡散セルに装着する。レセプター相には50m
M、pH7.4リン酸緩衝液5mlをレセプター液として
入れておく。ドナー側に各検体1mlを正確に投与し(1
ml/0.785cm2 )、試験開始4,8,12,24時
間後にレセプター液を0.5mlずつサンプリングする。
尚、サンプリング後はそのつど新たにレセプター液を
0.5mlずつ補充する。またレセプター液には防腐剤と
してアジ化ナトリウムを0.025%加える。
【0036】
【表2】 ヘアレスマウス皮膚透過性試験 (透過
量:μg/cm2) 表2から明らかなように本発明の実施例1,5,11の
液剤は参考例の製剤に比べヘアレスマウスの皮膚透過性
に優れていた。
【0037】試験例3(ラット経皮吸収試験) ステロイドの経皮吸収性をみるためラット用いて皮膚透
過性試験を行った。結果を図1に示した。 〔試験方法〕ウィスター系雄性ラット(8週令,平均体
重273g)の背部を除毛し、一晩絶食させる。除毛し
た背部の45mmφの円内に検体をプレゾニゾロンとして
3mg塗布した。試験開始4時間後に2.5ml、24時間
後に全血を採取し、直ちに遠心分離した後、血漿を取
り、前処理後HPLCでステロイドの含量を定量した。
図1から明らかなように本発明の実施例1及び2の液剤
は参考例の製剤に比べラットの皮膚吸収性に優れてい
た。
【0038】試験例4(皮膚刺激性試験) 皮膚に対する安全性を検討するため、兎皮膚での刺激性
試験を行った。結果を表3に示した。 〔試験方法〕雄性日本白色家兎の背部を除毛し、翌日背
部皮膚直径25mmの円に検体を塗布した。固定台に6時
間放置した後、温湯を浸した脱脂綿を用いて検体を拭き
取った。同様の操作を1日1回計9日間繰り返した。
尚、判定は30分から1時間後行った。 〔判定規準〕 A:紅斑と痂皮 B:浮腫 0:紅斑なし 0:浮腫なし 1:ごく軽度の紅斑 1:ごく軽度の浮腫 2:明かな紅斑 2:明かな浮腫 3:中程度〜強度の紅斑 3:中程度の浮腫 4:深紅色の強度紅斑、軽い痂皮 4:強い浮腫
【0039】
【表3】 表3の結果から明かなように、実施例1〜4の液剤は参
考例4,5の液剤に比べ兎での皮膚刺激性が弱く安全性
の点で優れていた。
【0040】
【発明の効果】本発明で得られるステロイドを含有する
液剤は、ステロイドの安定性がよく長期保存しても含量
変化がなく商品価値が保たれる。またステロイドの経皮
吸収性に優れているため、薬理効果が高い。更に安全性
が高いため長期間の治療にも適用が可能である。以上の
点からステロイドを含有する本発明の液剤は、慢性関節
リウマチなど膠原病に原因する関節炎などの治療薬とし
て産業上大変有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラット経皮吸収試験を示す。
【符号の説明】
A:実施例1の液剤 B:実施例2の液剤 C:参考例2の液剤 D:参考例6のゲル剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/14 E 7329−4C (72)発明者 益田 憲治 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内 (72)発明者 白木 秀和 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内 (72)発明者 坂井 健三 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内 (72)発明者 角田 広光 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分としてステロイド、基剤成分と
    してエタノール、中鎖脂肪酸トリグリセリド及び/又は
    中鎖脂肪酸プロピレングリコールを含有することを特徴
    とする皮膚外用液剤。
  2. 【請求項2】 有効成分としてステロイド0.01〜3
    重量/容量%、基剤成分としてエタノール20〜90重
    量/容量%、中鎖脂肪酸トリグリセリド及び/又は中鎖
    脂肪酸プロピレングリコール10〜80重量/容量%を
    含有することを特徴とする請求項1記載の皮膚外用液
    剤。
JP36006291A 1991-12-27 1991-12-27 皮膚外用液剤 Pending JPH05178748A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998057646A1 (fr) * 1997-06-19 1998-12-23 Senju Pharmaceutical Co., Ltd. Preparations medicinales aqueuses a base de difluprednate solubilise destinees a un usage externe
JPH11315016A (ja) * 1998-03-03 1999-11-16 Eisai Co Ltd 抗痴呆薬を含有した経皮適用製剤又は坐剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998057646A1 (fr) * 1997-06-19 1998-12-23 Senju Pharmaceutical Co., Ltd. Preparations medicinales aqueuses a base de difluprednate solubilise destinees a un usage externe
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