JPH05178640A - ガラスセラミックス - Google Patents
ガラスセラミックスInfo
- Publication number
- JPH05178640A JPH05178640A JP34743291A JP34743291A JPH05178640A JP H05178640 A JPH05178640 A JP H05178640A JP 34743291 A JP34743291 A JP 34743291A JP 34743291 A JP34743291 A JP 34743291A JP H05178640 A JPH05178640 A JP H05178640A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- crystals
- mica
- ceramics
- machinability
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C10/00—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
- C03C10/16—Halogen containing crystalline phase
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械加工性に優れ、かつ高い機械的強度を有
する失透に対して安定なガラスセラミックスを提供す
る。 【構成】 カチオニック%で、 Si4+ 30 〜55% Al3+ 8 〜20% Mg2+ 25 〜50% Na+ 1 〜10% Ca2+ 0.1〜10% Zn2+ 0.1〜 7% の範囲にある上記カチオン成分と、フッ素及び酸素から
なるアニオン成分とを含有するガラスから、主結晶相と
してナトリウム−カルシウム雲母を析出させてなること
を特徴とするガラスセラミックス。
する失透に対して安定なガラスセラミックスを提供す
る。 【構成】 カチオニック%で、 Si4+ 30 〜55% Al3+ 8 〜20% Mg2+ 25 〜50% Na+ 1 〜10% Ca2+ 0.1〜10% Zn2+ 0.1〜 7% の範囲にある上記カチオン成分と、フッ素及び酸素から
なるアニオン成分とを含有するガラスから、主結晶相と
してナトリウム−カルシウム雲母を析出させてなること
を特徴とするガラスセラミックス。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械加工性、機械的強
度(曲げ強度)に優れたガラスセラミックスに関する。
本発明のガラスセラミックスは構造材料や、電気絶縁材
料、断熱部材として有用である。
度(曲げ強度)に優れたガラスセラミックスに関する。
本発明のガラスセラミックスは構造材料や、電気絶縁材
料、断熱部材として有用である。
【0002】
【従来の技術】主結晶相としてフッ素金雲母(KMg3
(Si3 Al10)F2 )を析出させた市販ガラスセラミ
ックスは、雲母が壁開することによってクラックの進展
を止め、微細な切り粉を発生することから、機械加工性
に優れた材料(マシナブルセラミックス)として広く知
られている。
(Si3 Al10)F2 )を析出させた市販ガラスセラミ
ックスは、雲母が壁開することによってクラックの進展
を止め、微細な切り粉を発生することから、機械加工性
に優れた材料(マシナブルセラミックス)として広く知
られている。
【0003】また、特開昭58−199742号公報に
は、SiO2 −MgO−Al2 O3 −CaO−MO(M
O2 )−F(M:Sr2+,Ba2+;Ti4+)系ガラスセ
ラミックスが記載されている。
は、SiO2 −MgO−Al2 O3 −CaO−MO(M
O2 )−F(M:Sr2+,Ba2+;Ti4+)系ガラスセ
ラミックスが記載されている。
【0004】また、特開昭59−207850号公報に
は、カリウムフロロリヒテライトを析出させたガラスセ
ラミックスが記載されている。
は、カリウムフロロリヒテライトを析出させたガラスセ
ラミックスが記載されている。
【0005】さらに、特開平3−88744号公報には
Ba−Ca−Mg−Al−Si−O−Fよりなるバリウ
ム−カルシウム雲母結晶と、エンスタタイト結晶、フォ
ルステライト結晶、ジオプサイト結晶及び正方晶ジルコ
ニア結晶からなる群から選ばれる少なくとも1種の結晶
とを析出させたガラスセラミックスが記載されている。
Ba−Ca−Mg−Al−Si−O−Fよりなるバリウ
ム−カルシウム雲母結晶と、エンスタタイト結晶、フォ
ルステライト結晶、ジオプサイト結晶及び正方晶ジルコ
ニア結晶からなる群から選ばれる少なくとも1種の結晶
とを析出させたガラスセラミックスが記載されている。
【0006】また、特開平3−174340号公報には
Ca−K(−Na)−Mg−Al−Si−O−Fよりな
るカルシウム−カリウム(−ナトリウム)雲母結晶と、
エンスタタイト結晶、オケルマナイト結晶、ジオプサイ
ト結晶からなる群から選ばれる少なくとも1種の結晶と
を析出させたガラスセラミックスが記載されている。
Ca−K(−Na)−Mg−Al−Si−O−Fよりな
るカルシウム−カリウム(−ナトリウム)雲母結晶と、
エンスタタイト結晶、オケルマナイト結晶、ジオプサイ
ト結晶からなる群から選ばれる少なくとも1種の結晶と
を析出させたガラスセラミックスが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】機械加工性のよい材料
として現在市販されているフッ素金雲母を析出させたガ
ラスセラミックスの曲げ強度は、800〜1200kgf/
cm2 程度である。
として現在市販されているフッ素金雲母を析出させたガ
ラスセラミックスの曲げ強度は、800〜1200kgf/
cm2 程度である。
【0008】また、特開昭58−199742号公報に
記載されているSiO2 −MgO−Al2 O3 −CaO
−MO(MO2 )−F(M:Sr2+,Ba2+;Ti4+)
系ガラスセラミックスの曲げ強度は、800〜1300
kgf/cm2 程度である。そのため、これらのガラスセラミ
ックスはすべて機械加工性には優れているものの、その
機械的強度の低さから用途に制約がある。
記載されているSiO2 −MgO−Al2 O3 −CaO
−MO(MO2 )−F(M:Sr2+,Ba2+;Ti4+)
系ガラスセラミックスの曲げ強度は、800〜1300
kgf/cm2 程度である。そのため、これらのガラスセラミ
ックスはすべて機械加工性には優れているものの、その
機械的強度の低さから用途に制約がある。
【0009】また特開昭59−207850号公報に記
載されているカリウムフロロリヒテライトを析出させた
ガラスセラミックスは、雲母結晶が熱処理過程中に準安
定相としてのみ析出するので、優れた機械加工性を得る
のが困難である。
載されているカリウムフロロリヒテライトを析出させた
ガラスセラミックスは、雲母結晶が熱処理過程中に準安
定相としてのみ析出するので、優れた機械加工性を得る
のが困難である。
【0010】さらに、特開平3−88744号公報に記
載されているBa−Ca−Mg−Al−Si−O−Fよ
りなるバリウム−カルシウム雲母結晶と、エンスタタイ
ト結晶、フォルステライト結晶、ジオプサイト結晶及び
正方晶ジルコニア結晶からなる群から選ばれる少なくと
も1種の結晶とを析出させたガラスセラミックスは、エ
ンスタタイト結晶、フォルステライト結晶、ジオプサイ
ト結晶及び正方晶ジルコニア結晶などを析出させている
ので機械加工性に問題がある。
載されているBa−Ca−Mg−Al−Si−O−Fよ
りなるバリウム−カルシウム雲母結晶と、エンスタタイ
ト結晶、フォルステライト結晶、ジオプサイト結晶及び
正方晶ジルコニア結晶からなる群から選ばれる少なくと
も1種の結晶とを析出させたガラスセラミックスは、エ
ンスタタイト結晶、フォルステライト結晶、ジオプサイ
ト結晶及び正方晶ジルコニア結晶などを析出させている
ので機械加工性に問題がある。
【0011】また、特開平3−174340号公報に記
載されているCa−K(−Na)−Mg−Al−Si−
O−Fよりなるカルシウム−カリウム(−ナトリウム)
雲母結晶と、エンスタタイト結晶、オケルマナイト結
晶、ジオプサイト結晶からなる群から選ばれる少なくと
も1種の結晶とを析出させたガラスセラミックスは、特
にカリウムを含有するので、溶融状態のガラスを冷却固
化させるとき失透しやすいという問題がある。ガラスが
失透すると大きい結晶が析出するため、機械的強度、機
械加工性が低下する。
載されているCa−K(−Na)−Mg−Al−Si−
O−Fよりなるカルシウム−カリウム(−ナトリウム)
雲母結晶と、エンスタタイト結晶、オケルマナイト結
晶、ジオプサイト結晶からなる群から選ばれる少なくと
も1種の結晶とを析出させたガラスセラミックスは、特
にカリウムを含有するので、溶融状態のガラスを冷却固
化させるとき失透しやすいという問題がある。ガラスが
失透すると大きい結晶が析出するため、機械的強度、機
械加工性が低下する。
【0012】従って本発明の目的は、機械加工性に優
れ、かつ高い機械的強度を有する失透に対して安定なガ
ラスセラミックスを提供することにある。
れ、かつ高い機械的強度を有する失透に対して安定なガ
ラスセラミックスを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、カチオ
ニック%で、 Si4+ 30 〜55% Al3+ 8 〜20% Mg2+ 25 〜50% Na+ 1 〜10% Ca2+ 0.1〜10% Zn2+ 0.1〜 7% の範囲にある上記カチオン成分と、フッ素及び酸素から
なるアニオン成分を含有するガラスから、主結晶相とし
てナトリウム−カルシウム雲母を析出させてなることを
特徴とするガラスセラミックスによって達成された。
ニック%で、 Si4+ 30 〜55% Al3+ 8 〜20% Mg2+ 25 〜50% Na+ 1 〜10% Ca2+ 0.1〜10% Zn2+ 0.1〜 7% の範囲にある上記カチオン成分と、フッ素及び酸素から
なるアニオン成分を含有するガラスから、主結晶相とし
てナトリウム−カルシウム雲母を析出させてなることを
特徴とするガラスセラミックスによって達成された。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ガラスセラミックスは、ナトリウム−カルシウム雲母を
析出させてなるものであり、これにより、機械加工性を
向上させることができる。また従来のフッ素金雲母、バ
リウム雲母の化学量論組成は非常に失透しやすいのに対
して、ナトリウム−カルシウム雲母を析出するガラスは
失透に対して安定であるので、ガラスを安定にしつつ、
機械的強度、機械加工性の優れたガラスセラミックスを
作製することができる。溶融状態のガラスを冷却固化す
る際に生じる失透は、その組成に加えて冷却速度にも依
存し、このとき生じる結晶の粒径は大きく、かつその粒
径を制御することは極めて困難である。また大きな結晶
は、本発明の目的である優れた機械加工性、機械的強度
を著しく損ねる。
ガラスセラミックスは、ナトリウム−カルシウム雲母を
析出させてなるものであり、これにより、機械加工性を
向上させることができる。また従来のフッ素金雲母、バ
リウム雲母の化学量論組成は非常に失透しやすいのに対
して、ナトリウム−カルシウム雲母を析出するガラスは
失透に対して安定であるので、ガラスを安定にしつつ、
機械的強度、機械加工性の優れたガラスセラミックスを
作製することができる。溶融状態のガラスを冷却固化す
る際に生じる失透は、その組成に加えて冷却速度にも依
存し、このとき生じる結晶の粒径は大きく、かつその粒
径を制御することは極めて困難である。また大きな結晶
は、本発明の目的である優れた機械加工性、機械的強度
を著しく損ねる。
【0015】次に本発明のガラスセラミックスを得るた
めの出発指針であるガラスにおける必須カチオン成分の
組成範囲について述べる。カチオニック%でSi4+が3
0%未満では、ガラスが失透しやすい上、雲母の析出量
が少なくなり、所望の強度が得られない。また55%を
越えると、析出結晶に対するガラス相の割合が高くな
り、機械加工性、機械的強度が低下する。よってSi4+
の含量は30〜55%に限定される。好ましくは35〜
45%である。Al3+が8%未満では、ガラスが失透し
やすく、20%を越えると雲母の生成量が減少する。し
たがってAl3+の含量は8〜20%に限定される。好ま
しくは9〜18%である。Mg2+が25%未満では、雲
母の析出量が少なくなり、50%を越えるとガラスが失
透しやすくなる。従って、Mg2+の含量は25〜50%
に限定される。好ましくは30〜45%である。Na+
が1%未満ではナトリウム雲母の生成量が少なく、高強
度が得られにくい。逆に10%を越えると、結晶化過程
中にガラスセラミックスが割れたり、崩壊しやすくな
る。従って、Na+ の含量は1〜10%に限定される。
好ましくは1.5〜8%である。Ca2+が0.1%未満
では、結晶化過程中にガラスセラミックスが割れたり、
崩壊したりしやすくなる。また10%を越えるとカルシ
ウム雲母の生成量が多くなり、高強度を付与できない。
従ってCa2+の含量は0.1〜10%に限定される。好
ましくは0.1〜7%である。Zn2+が0.1%未満で
は、ガラスが失透しやすく、また7%を越えると雲母の
生成量が少なくなり高強度が得られにくい。よってZn
2+の含量は0.1〜7%に限定される。好ましくは0.
1〜4%である。P5+は必須カチオン成分ではないが、
均一なガラスを作ることができるという理由から添加す
ることができる。ただしその量が4%を越えると、ガラ
スが分相しやすくなる。従ってP5+の含量は0〜4%に
限定される。好ましくは0〜2%である。
めの出発指針であるガラスにおける必須カチオン成分の
組成範囲について述べる。カチオニック%でSi4+が3
0%未満では、ガラスが失透しやすい上、雲母の析出量
が少なくなり、所望の強度が得られない。また55%を
越えると、析出結晶に対するガラス相の割合が高くな
り、機械加工性、機械的強度が低下する。よってSi4+
の含量は30〜55%に限定される。好ましくは35〜
45%である。Al3+が8%未満では、ガラスが失透し
やすく、20%を越えると雲母の生成量が減少する。し
たがってAl3+の含量は8〜20%に限定される。好ま
しくは9〜18%である。Mg2+が25%未満では、雲
母の析出量が少なくなり、50%を越えるとガラスが失
透しやすくなる。従って、Mg2+の含量は25〜50%
に限定される。好ましくは30〜45%である。Na+
が1%未満ではナトリウム雲母の生成量が少なく、高強
度が得られにくい。逆に10%を越えると、結晶化過程
中にガラスセラミックスが割れたり、崩壊しやすくな
る。従って、Na+ の含量は1〜10%に限定される。
好ましくは1.5〜8%である。Ca2+が0.1%未満
では、結晶化過程中にガラスセラミックスが割れたり、
崩壊したりしやすくなる。また10%を越えるとカルシ
ウム雲母の生成量が多くなり、高強度を付与できない。
従ってCa2+の含量は0.1〜10%に限定される。好
ましくは0.1〜7%である。Zn2+が0.1%未満で
は、ガラスが失透しやすく、また7%を越えると雲母の
生成量が少なくなり高強度が得られにくい。よってZn
2+の含量は0.1〜7%に限定される。好ましくは0.
1〜4%である。P5+は必須カチオン成分ではないが、
均一なガラスを作ることができるという理由から添加す
ることができる。ただしその量が4%を越えると、ガラ
スが分相しやすくなる。従ってP5+の含量は0〜4%に
限定される。好ましくは0〜2%である。
【0016】本発明においては、任意のカチオン成分と
して、K+ ,Li+ ,Ba2+,Ti4+、Sr2+、B3+等
のカチオン成分を本発明の目的を損わない範囲では含有
することができる。
して、K+ ,Li+ ,Ba2+,Ti4+、Sr2+、B3+等
のカチオン成分を本発明の目的を損わない範囲では含有
することができる。
【0017】次にアニオン成分について述べる。本発明
において、アニオン成分は、主としてフッ素および酸素
からなる。アニオニック%でフッ素は、7〜30%であ
るのが好ましい。その理由は7%未満であると、雲母の
析出量が少なく、ガラスセラミックスに機械加工性を付
与することが難しく、一方30%を越えるとガラスが失
透しやすくなるからである。特に好ましいフッ素の含量
は10〜25%である。
において、アニオン成分は、主としてフッ素および酸素
からなる。アニオニック%でフッ素は、7〜30%であ
るのが好ましい。その理由は7%未満であると、雲母の
析出量が少なく、ガラスセラミックスに機械加工性を付
与することが難しく、一方30%を越えるとガラスが失
透しやすくなるからである。特に好ましいフッ素の含量
は10〜25%である。
【0018】他のアニオンである酸素の含量は、アニオ
ン成分が実質的にフッ素と酸素とからなる場合、全アニ
オン量からフッ素の含量を差し引いた残量である。
ン成分が実質的にフッ素と酸素とからなる場合、全アニ
オン量からフッ素の含量を差し引いた残量である。
【0019】本発明においては、本発明の目的を損わな
い範囲で、任意アニオン成分として、フッ素、酸素以外
のアニオン(例えば塩素など)を含有することができ、
この場合には、全アニオン量からフッ素と任意アニオン
の合計含量を差し引いた残量が酸素の含量となる。
い範囲で、任意アニオン成分として、フッ素、酸素以外
のアニオン(例えば塩素など)を含有することができ、
この場合には、全アニオン量からフッ素と任意アニオン
の合計含量を差し引いた残量が酸素の含量となる。
【0020】本発明のガラスセラミックスを得るための
ガラスは、カチオン成分およびアニオン成分が上述の組
成範囲となるように、酸化物、水酸化物、炭酸塩、リン
酸塩、硝酸塩、フッ化物等を混合した後、溶融し、次い
で得られた溶融物を室温まで冷却することにより得るこ
とができる。
ガラスは、カチオン成分およびアニオン成分が上述の組
成範囲となるように、酸化物、水酸化物、炭酸塩、リン
酸塩、硝酸塩、フッ化物等を混合した後、溶融し、次い
で得られた溶融物を室温まで冷却することにより得るこ
とができる。
【0021】本発明のガラスセラミックスは、カチオン
成分として、Si4+,Al3+,Mg2+,Na+ ,C
a2+,Zn2+を上記組成範囲で含有し、アニオン成分と
してフッ素及び酸素を含有するガラスから、主結晶相と
してナトリウム−カルシウム雲母を析出させてなるもの
である。ナトリウム−カルシウム雲母の析出は、上記ガ
ラスをナトリウム−カルシウム雲母の生成温度域で熱処
理することにより行われる。なお、ナトリウム−カルシ
ウム雲母の生成は、X線回析により確認することができ
る。
成分として、Si4+,Al3+,Mg2+,Na+ ,C
a2+,Zn2+を上記組成範囲で含有し、アニオン成分と
してフッ素及び酸素を含有するガラスから、主結晶相と
してナトリウム−カルシウム雲母を析出させてなるもの
である。ナトリウム−カルシウム雲母の析出は、上記ガ
ラスをナトリウム−カルシウム雲母の生成温度域で熱処
理することにより行われる。なお、ナトリウム−カルシ
ウム雲母の生成は、X線回析により確認することができ
る。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0023】実施例1〜12 SiO2 ,Al2 O3 ,Al(OH)3 ,MgO,Mg
CO3 ,MgF2 ,Na2 CO3 ,CaCO3 ,CaF
2 ,Al(PO3 )3 ,ZnO等の酸化物、炭酸塩、フ
ッ化物、リン酸塩などを原料に適宜用いて、表1および
表2に示す所定の組成となるようにバッチ原料を調製
し、これを白金ルツボに入れて1400〜1550℃で
1〜2時間溶融した。ついで溶融状態のガラスをキャス
ト、冷却してガラス塊を得た。得られたガラスを電気炉
に入れ、室温から800〜1200℃の範囲の一定温度
まで一定の昇温速度3℃/分で加熱し、その一定温度で
0.5〜10時間保持して結晶化を行った。しかる後、
炉内で室温まで冷却し、ガラスセラミックスを得た。
CO3 ,MgF2 ,Na2 CO3 ,CaCO3 ,CaF
2 ,Al(PO3 )3 ,ZnO等の酸化物、炭酸塩、フ
ッ化物、リン酸塩などを原料に適宜用いて、表1および
表2に示す所定の組成となるようにバッチ原料を調製
し、これを白金ルツボに入れて1400〜1550℃で
1〜2時間溶融した。ついで溶融状態のガラスをキャス
ト、冷却してガラス塊を得た。得られたガラスを電気炉
に入れ、室温から800〜1200℃の範囲の一定温度
まで一定の昇温速度3℃/分で加熱し、その一定温度で
0.5〜10時間保持して結晶化を行った。しかる後、
炉内で室温まで冷却し、ガラスセラミックスを得た。
【0024】こうして製造された各ガラスセラミックス
を粉砕し、X線回析により析出結晶を同定した。その結
果、すべてナトリウム−カルシウム雲母結晶が主結晶相
であった。また各ガラスセラミックスの機械的強度を評
価するために、三点曲げ強度試験法(JIS R 16
01)に基づく曲げ強度を測定した。さらに機械加工性
については、1.5mmφの工具鋼製ドリルで穴あけ切削
加工テストを行い、穴あけ可能か否か、または穴あけ速
度やチッピング(欠け)によって判定した。切削加工優
のものを◎、切削加工良のものを○、切削加工可のもの
を△で表示した。これらの結果を表1および表2にまと
めて示す。これらの表から明らかな通り、本実施例1〜
12のガラスセラミックスは、曲げ強度2000〜30
00kgf/cm2 という高い値を示し、また切削加工性も非
常に優れていた。
を粉砕し、X線回析により析出結晶を同定した。その結
果、すべてナトリウム−カルシウム雲母結晶が主結晶相
であった。また各ガラスセラミックスの機械的強度を評
価するために、三点曲げ強度試験法(JIS R 16
01)に基づく曲げ強度を測定した。さらに機械加工性
については、1.5mmφの工具鋼製ドリルで穴あけ切削
加工テストを行い、穴あけ可能か否か、または穴あけ速
度やチッピング(欠け)によって判定した。切削加工優
のものを◎、切削加工良のものを○、切削加工可のもの
を△で表示した。これらの結果を表1および表2にまと
めて示す。これらの表から明らかな通り、本実施例1〜
12のガラスセラミックスは、曲げ強度2000〜30
00kgf/cm2 という高い値を示し、また切削加工性も非
常に優れていた。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、機械加
工性に優れ、かつ高い機械的強度を有する失透に対して
安定なガラスセラミックスを得ることができる。
工性に優れ、かつ高い機械的強度を有する失透に対して
安定なガラスセラミックスを得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 カチオニック%で、 Si4+ 30 〜55% Al3+ 8 〜20% Mg2+ 25 〜50% Na+ 1 〜10% Ca2+ 0.1〜10% Zn2+ 0.1〜 7% の範囲にある上記カチオン成分と、フッ素及び酸素から
なるアニオン成分を含有するガラスから、主結晶相とし
てナトリウム−カルシウム雲母を析出させてなることを
特徴とするガラスセラミックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34743291A JPH05178640A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | ガラスセラミックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34743291A JPH05178640A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | ガラスセラミックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05178640A true JPH05178640A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18390195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34743291A Withdrawn JPH05178640A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | ガラスセラミックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05178640A (ja) |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP34743291A patent/JPH05178640A/ja not_active Withdrawn
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