JPH0517857B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0517857B2 JPH0517857B2 JP59251962A JP25196284A JPH0517857B2 JP H0517857 B2 JPH0517857 B2 JP H0517857B2 JP 59251962 A JP59251962 A JP 59251962A JP 25196284 A JP25196284 A JP 25196284A JP H0517857 B2 JPH0517857 B2 JP H0517857B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- lightweight board
- nonwoven fabric
- resin
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 claims description 51
- 239000006260 foam Substances 0.000 claims description 40
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 25
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 25
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 21
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims description 8
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims description 8
- -1 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 claims description 5
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 claims description 5
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 claims description 5
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 13
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 12
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 10
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 10
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 10
- 239000000463 material Substances 0.000 description 9
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 7
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 7
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N Toluene Chemical compound CC1=CC=CC=C1 YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 5
- 239000012778 molding material Substances 0.000 description 5
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 5
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 4
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 4
- BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N Vinyl chloride Chemical compound ClC=C BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000000049 pigment Substances 0.000 description 3
- 239000004925 Acrylic resin Substances 0.000 description 2
- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 description 2
- 229920000877 Melamine resin Polymers 0.000 description 2
- 239000004480 active ingredient Substances 0.000 description 2
- 239000012790 adhesive layer Substances 0.000 description 2
- 239000011162 core material Substances 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 2
- 238000005470 impregnation Methods 0.000 description 2
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 2
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004640 Melamine resin Substances 0.000 description 1
- XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N Vinyl acetate Chemical compound CC(=O)OC=C XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N acrylic acid group Chemical group C(C=C)(=O)O NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 239000003431 cross linking reagent Substances 0.000 description 1
- 230000032798 delamination Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 description 1
- 150000002148 esters Chemical class 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 210000000720 eyelash Anatomy 0.000 description 1
- 238000005187 foaming Methods 0.000 description 1
- 238000009998 heat setting Methods 0.000 description 1
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 1
- 239000002648 laminated material Substances 0.000 description 1
- 238000003475 lamination Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 1
- JDSHMPZPIAZGSV-UHFFFAOYSA-N melamine Chemical compound NC1=NC(N)=NC(N)=N1 JDSHMPZPIAZGSV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 229920013716 polyethylene resin Polymers 0.000 description 1
- 229920005749 polyurethane resin Polymers 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 238000009987 spinning Methods 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 238000009864 tensile test Methods 0.000 description 1
- 238000010998 test method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は軽量で剛性を有し且つ成型体を有する
軽量ボードに関する。 <従来の技術> ある程度の厚さ、例えば1mm〜10mm程度の厚さ
を有し、所定の形状に成型することができ(易成
型性)、且つ成型された形状を保持することがで
き(成型保型性)、その結果適度の剛性を有し、
さらに軽量であるボードはより好ましい成型材料
として多くの需要が期待されている。例えばこれ
ら成型材料は靴や鞄等の芯材、靴の中底、自動車
用内装材、さらに表面に模様が成型されたタイル
カーペツトや壁材としての使用が期待される。 従来この種用途に用いられる成型材料として、
各種の不織布に樹脂加工を施したもの、各種の不
織布にフイルムを貼合せたもの、泡塩化ビニルシ
ートのようなフイルム素材等が用いられている。
これら公知の成型材料は通常厚さが薄い割に重た
いという欠点を有すると共に、特に各種の不織布
に樹脂加工を施したは剛性を有するが成型性(易
成型性と成型保型性)が悪いという問題点を有す
る。 <発明が解決しようとする問題点> 本明は前述の従来公知の成型材料のする問題点
を解消して、所望の厚さを付与して軽く、剛性を
し且つ好ましくは通気性を具備した成型性を有す
る軽量ボードを提供することを目定とする。 <問題点を解決するための手段> 本発明者等は前述の問題点を解決すべく鋭意研
究の結果、厚みを付与しても軽さを保持するため
に発泡体を用いることと、成型時に用いられる加
熱下において破断伸度の高い未延伸ポリチレンテ
レフタレート長繊維から成るスパンボンド不織布
が優れた易成型性と成型保型性を有することに着
目し、この不織布を発泡体に組合すことによつて
前述の問題点を解決し得ることを見出し、本発明
に到達した。すなわち本発明の目的は表裏それぞ
れの少くとも一枚の不織布が発泡体を介して積層
されて相互に接合されている成型性を有する軽量
ボードであつて、前記不織布が150℃における収
縮率が5%以下で破断伸度70%以上を有するポリ
エチレンテレフタレート長繊維不織布であり、該
不織布を構成する繊維が半径Rの円形断面を有
し、且つその中心部の平均屈折率をn||(0)、
中心から0.8Rの距離の部分における平均屈折率
をn||(0.8)とすると1.570≦n||(0)≦
1.670でかつ{n||(0.8)−n||(0)}≧5×
10-3を満たす繊維であり、前記軽量ボード中の各
構成成分中の空隙に樹脂が充填されていることを
特徴とする成型性を有する軽量ボードによつて達
成される。 前記本発明による軽量ボードの表裏何れか一方
又は両方の表面にエンボス加工を施せば、その面
に装飾効果を与えることができると共に成型加工
後の軽量ボードの表面の折れ皺の発生を少くする
のに役立つ。 前記表裏の不織布の発泡体との接合は接着剤を
用いて行つても、ニードルパンチ加工によつて不
織布中の複数の繊維を発泡体中に交絡させること
によつて行つてもよい。どちらの方法を採用する
かは本発明による軽量ボードの用途によつて任意
に選定すればよい。ただし本発明による軽量ボー
ドに通気性を付与する場合には前記接着剤は散点
状に付与させる必要がある。 以下本発明の成型性をする軽量ボードの一実施
例を示す添付図面を参照して本発明を詳述する。 第1図に示す本発明の一実施例の成型性を有す
る軽量ボード1は表面層を形成する不織布10と
裏面層を形成する不織布11が中間層としての発
泡体20を介して積層され相互に接合されてお
り、さらに前記軽量ボード1中の各構成成分、す
なわち不織布10,11および発泡体20中の空
隙に樹脂30が充填されている。 前記不織布10,11は、特許請求の範囲第1
項に記載したように、150℃における収縮率が5
%以下で破断伸度70%以上を有するポリエチレン
テレフタレート長繊維不織布であり、その不織布
を構成する繊維12が半径Rの円形断面を有し、
且つその中心部の平均屈折率をn||(0)、中心
から0.8Rの距離の部分における平均屈折率をn
||(0.8)とすると1.570≦n||(0)≦1.670で
かつ{n||(0.8)−n||(0)}≧5×10-3を満
たす繊維であることを特徴とする(以下この不織
布を非熱収縮性高伸度不織布と称す。 前記非熱収縮性高伸度不織布は本出願人と同一
の出願人により昭和59年3月17日に「熱収縮のな
い高伸度を有する不織布」として出願された特願
昭59−50185号に詳細に説明されているように、
毛羽立ちや層間剥離が発生しにくく、高温下にお
いて伸び易く且く熱収縮の小さい不織布である。
したがつてこのような性質を有する不織布10,
11を用いれば発泡体20と積層した場合にも加
熱下において伸び易く且つ熱収縮が小さいので所
定の形状に変形し易く且つ表裏両面の不織布の熱
収縮に基づく付加的な変形が発泡体に与えられる
ことがなく、その結本発明による軽量ボードは優
れた易成型性(所定の型の形状に変形しやすい性
質)を有する。 本発明に係る発泡体を含有するクツシヨン材と
しての成型性としては前記易成型性だけでは不充
分であり、成型した後に型からクツシヨン材を外
した後に成型された形状がどの程度保持されるか
の性質、すなわち成型保型性が良好である必要が
ある。本発明のクツシン材ではポリエチレンテレ
フタレート繊維を用いた作られた不織布を表裏両
面に用いているので、熱セツト性が良好であり、
その結果成型保型性も良好である。 前記非熱収縮性高伸度不織布としては単繊維繊
度1d〜20d、目付15〜400g/m2程度のものを軽
量ボードの用途に応じて選定して用いればよい。
又発泡体としてはポリウレタン樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、塩化ビニール樹脂等を5〜50倍に発泡し
た連続気泡型の発泡体を用いることができる。前
記発泡の程度および厚さは軽量ボードの用途に応
じて任意に選定して用いればよい。なお不織布と
発泡体の重量比率の好ましい範囲として不織布に
対して、0.3〜3.0発泡体の重量比率が好ましい。
0.3以下では好ましいクツシヨン性が得られにく
く、3.0以上では好ましい成型保型性が得られに
くい。 本発明による軽量ボード1の表面の不織布10
の表面にエンボス加工を施して多数の凹部13を
設けてもよい。このエンボス加工は軽量ボード1
の表面に意匠効果を与えるためおよび軽量ボード
1を目的に応じて任意の三次元構造体に成型にす
る時にその表面に折れ皺が発生するのを防ぐのに
役立つ。なお前記エンボス加工の模様は第1図に
例示した形状に限定されるものでなく、用いられ
る用途に応じて意匠性を考慮して任意に選定する
ことができる。前記エンボス加工は一対のエンボ
スロールを用いて温度130℃〜210℃、ロール間隙
を軽量ボードの厚さの約30〜80%相当分だけ狭く
設定して行えばよい。又バツチ式プレス機によつ
てエンボス加工をしてもよい(温度130〜210℃、
時間10sec〜5min)。 表裏それぞれの不織布10,11と発泡体20
との接合は、第2図に示すように、中間層の発泡
体20中に表裏の不織布10,11中の複数の繊
維14,15を侵入させて、その侵入させた繊維
14,15によつて行つてもよく、又第3図に示
すように、中間層の発泡体を接着剤層22,23
(ただ好ましくは散点状の接着剤層)によつて表
裏の不織布10,11に接合させてもよい。 前記発泡体20の中に繊維を侵入させるために
はニードルパンチ機を用いて針種フエルト針32〜
40番で50回/cm2〜300回/cm2程度のパンチング加
工を行えばよく、接着剤を用いる場合には5〜
100g/m2の接着材(ゴム系あるいはウレタン系
等)をロールコータ等を用いて塗布後表裏の不織
布10,11を発泡体20に積層するかあるいは
フレームラミネート加工により貼合せてもよい。 前記軽量ボード1中の各構成成分中の空隙に充
填されている樹脂としては不織布10,11およ
び発泡体30に接着して剛性を与えることができ
る樹脂であればどのような樹脂を用いてもよい。
例えば溶剤系の樹脂としてポリアクリル酸エステ
ル、ウレタン、メラミン等の樹脂やエマルジヨン
タイプの樹脂としてアクリル酸エステル、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル等のエラストマー等を用いるこ
とができる。なお第1図〜第3図においては丸印
と空孔21を示し、黒丸で樹脂30を示している
が、その空孔21と樹脂30の図面上の配置は樹
脂が発泡体20中に散在している事のみを例示す
るものであつて、実際の樹脂の配置状態を示すも
のではない。実際には発泡体20には連続気泡が
設けられ、それら連続気泡の一部に樹脂が充填さ
れることになる。 次に本発明による成型性を有する軽量ボードの
製造方法を順を追つて説明する。 (a) 表面層の不織布を中間層としての発泡体を介
して積層する。 (b) 不織布を発泡体に接合させるためにニードル
パンチ加工又は接着剤処理をする。 (c) 一体に接合された表裏それぞれの不織布と発
泡体を樹脂槽に浸入させて樹脂を含浸させる。 この場合に用いられる処理液は有効成分5〜
50%の樹脂に架橋剤、硬化剤、顔料等を目的に
応じて配合して用意する。 なお本発明に係る軽量ボードは一般に嵩高で
あるので、後の乾燥工程の熱効率を考慮して溶
剤系の樹脂を用いることが好ましい。又有効成
分濃度も高いものを用いることが好ましい。 (d) 樹脂含浸後マングル絞りをする。絞り率は50
%以下とする。 (e) マングル絞り後130℃以下で乾燥して軽量ボ
ードを得る。 (f) 軽量ボードの片面又は両面に必要に応じてエ
ンボスローラ又は熱プレスを用いてエンボス加
工を行う。 本発明による成型性をする軽量ボードは中間層
として発泡体を用いているので、その発泡体とし
て所望に応じて適切な厚さのものを採用すれば厚
みがあつて軽量な軽量ボードを得ることができ
る。又非熱収縮性高伸度不織布を表裏に用いてい
るので、200℃以下の加熱下での成型が可能であ
り、加熱下で前記不織布は伸びやすいので所定の
形状に成型することができ且つその成型保型性が
優れている。さらに又軽量ボードを構成する各構
成成分中の空隙に樹脂が充填されているので本発
明による軽量ボードには適切な剛性が付されてい
る。不織布と発泡体の接合がニードルパンチ加工
又は散点状の接着処理によつて行われれば、不織
布および発泡体自身が通気性を基本的に有するこ
とによつて、軽量ボード自身にも通気性を付する
ことがでる。又本発明による軽量ボードは表面に
ポリエチレンテレフタレート繊維から成る不織布
が用いられ且つその表面が実質的に平滑に作られ
ているので印刷することができる。 以上のような性能を有するので、本発明による
成型性を有する軽量ボードは靴や鞄等の芯材、靴
の中底、自動車用内装材、さらに表面に模様が成
型されたタイルカーペツトや壁材として用いるこ
とができる。 <実施例> 以下本発明の成型性を有する軽量ボードの実施
例についてその具体的構成とその製造方法を示
し、併せて従来この種ボードとして用いられてい
る各種材料との物性上の比較をする。 なお物性上の比較に用いられる諸物性の実義及
び測定方法を以下に示す。 ◎目付 試験片20cm×20cmを取り、その重量を測り、
目付に換算して表わす。 ◎厚み 荷重100g/m2ののダイヤルゲージを用いて
少なくとも3点以上測り、その平均値で表わ
す。 ◎みかけ密度 前記の目付と、厚みの値から単位容積当りの
重量を求めて、嵩高性として表わす。 ◎破断強伸度 島津製作所製Auto Graph DSS−2000型万
能引張試験機により、把握長10cm、引張速度20
cm/分で測定した。 ◎成型保型性 第4図に示した器具を用いて試料の成型性を
評価する。すなわち先端が半球状のプラグ31
とこれと対応する半球状の凹部を有する金型3
2を用意し、試料30を枠33によつて金型3
2上に固定する。プラグ31および金型32は
予め150℃に加熱してあり、その状態でプラグ
31を金型の凹部に加圧して押込み半球状の成
型を行う。その後金型32により試料30を外
して放置することにより試料上に半球状の賦形
が与えられる。第5図に示す賦形された試料の
半球部分の高さhを測定し、その値と金型の凹
部の深さh0との比を成型セツト率とし成型保型
性を評価する目安とした。 成型セツト率=h/h0×100 測定条件 h0:30mm 温度:150℃ 圧力:50Kg/cm2 時間:30sec 成型セツト率の値が高い程成型保型性がよい
事を示し、成型セツト率0の場合はその試料に
対しては全く成型でない事を示す。 ◎通気性 JIS−L−1096A法によるフラジユール法に
て測定する。 ◎剛性(曲げ反ぱつ性) 剛性をJIS−L−1096曲げ反ぱつ性A法(ガ
ーレ法)によつて判定する。すなわち4.5cm×
10cmの試料をタテ・ヨコそれぞれ作り、ガーレ
式試験を用いて測定する。 なお水含浸後の曲げ反ぱつ性は試料を水中に
24時間浸漬後の測定値から求める。 ◎耐摩耗性 タテ20cm×ヨコ3cmの試験片を、摩擦試験機
型(学振型)を用いて荷重500gで100往復摩
擦させた後、試験片の外観変化を下記の判定基
準に照らして判定し耐摩耗性の目安とした。 (判定基準) A級:まつたく毛立ちがない。 B級:少し毛羽立ちがあるが目立たない。 C級:毛羽立ちが目立つ。 実施例1の製造条件 表面層にスパンボンド法による前述の非熱収縮
性高伸度不織布(繊度3d、目付100g/m2)、中
間層にみかけ密度0.021g/cm3で連続気泡型のウ
レタンフオーム(厚さ7mm)、裏面層に同様な不
織布を積層し、それからニードルパンチ加工(針
種フエルト針36番レギユラーバーブ、回数100
回/cm2)を行い、機械交絡させて接合させる。こ
れをアクリル樹脂30%トルエン溶液(東亜合成化
学工業(株)アロンS−1017)に含浸後、マングルで
絞り、100℃で乾燥した。次いで1対のエンボス
ロールを用いて(表面層をエンボスロールに接触
させ)エンボス加工を行い(温度上ロール180℃、
下ロール170℃、ロール間隙3mm)、実施例1の軽
量ボードを得る。 実施例2の製造条件 孔径0.25mm孔数1000個の矩型紡糸口金を用いて
吐出量850g/分で固有粘度0.75のポリエチレン
テレフタレートを融温度290℃で紡出し、紡糸口
金から牽引用エアーサツカー迄の距離1000mmと紡
糸速度2600m/minを金網上に捕集して、均一な
ウエブを取り出した。 得られたウエブを構成する繊維の特性を示す。
軽量ボードに関する。 <従来の技術> ある程度の厚さ、例えば1mm〜10mm程度の厚さ
を有し、所定の形状に成型することができ(易成
型性)、且つ成型された形状を保持することがで
き(成型保型性)、その結果適度の剛性を有し、
さらに軽量であるボードはより好ましい成型材料
として多くの需要が期待されている。例えばこれ
ら成型材料は靴や鞄等の芯材、靴の中底、自動車
用内装材、さらに表面に模様が成型されたタイル
カーペツトや壁材としての使用が期待される。 従来この種用途に用いられる成型材料として、
各種の不織布に樹脂加工を施したもの、各種の不
織布にフイルムを貼合せたもの、泡塩化ビニルシ
ートのようなフイルム素材等が用いられている。
これら公知の成型材料は通常厚さが薄い割に重た
いという欠点を有すると共に、特に各種の不織布
に樹脂加工を施したは剛性を有するが成型性(易
成型性と成型保型性)が悪いという問題点を有す
る。 <発明が解決しようとする問題点> 本明は前述の従来公知の成型材料のする問題点
を解消して、所望の厚さを付与して軽く、剛性を
し且つ好ましくは通気性を具備した成型性を有す
る軽量ボードを提供することを目定とする。 <問題点を解決するための手段> 本発明者等は前述の問題点を解決すべく鋭意研
究の結果、厚みを付与しても軽さを保持するため
に発泡体を用いることと、成型時に用いられる加
熱下において破断伸度の高い未延伸ポリチレンテ
レフタレート長繊維から成るスパンボンド不織布
が優れた易成型性と成型保型性を有することに着
目し、この不織布を発泡体に組合すことによつて
前述の問題点を解決し得ることを見出し、本発明
に到達した。すなわち本発明の目的は表裏それぞ
れの少くとも一枚の不織布が発泡体を介して積層
されて相互に接合されている成型性を有する軽量
ボードであつて、前記不織布が150℃における収
縮率が5%以下で破断伸度70%以上を有するポリ
エチレンテレフタレート長繊維不織布であり、該
不織布を構成する繊維が半径Rの円形断面を有
し、且つその中心部の平均屈折率をn||(0)、
中心から0.8Rの距離の部分における平均屈折率
をn||(0.8)とすると1.570≦n||(0)≦
1.670でかつ{n||(0.8)−n||(0)}≧5×
10-3を満たす繊維であり、前記軽量ボード中の各
構成成分中の空隙に樹脂が充填されていることを
特徴とする成型性を有する軽量ボードによつて達
成される。 前記本発明による軽量ボードの表裏何れか一方
又は両方の表面にエンボス加工を施せば、その面
に装飾効果を与えることができると共に成型加工
後の軽量ボードの表面の折れ皺の発生を少くする
のに役立つ。 前記表裏の不織布の発泡体との接合は接着剤を
用いて行つても、ニードルパンチ加工によつて不
織布中の複数の繊維を発泡体中に交絡させること
によつて行つてもよい。どちらの方法を採用する
かは本発明による軽量ボードの用途によつて任意
に選定すればよい。ただし本発明による軽量ボー
ドに通気性を付与する場合には前記接着剤は散点
状に付与させる必要がある。 以下本発明の成型性をする軽量ボードの一実施
例を示す添付図面を参照して本発明を詳述する。 第1図に示す本発明の一実施例の成型性を有す
る軽量ボード1は表面層を形成する不織布10と
裏面層を形成する不織布11が中間層としての発
泡体20を介して積層され相互に接合されてお
り、さらに前記軽量ボード1中の各構成成分、す
なわち不織布10,11および発泡体20中の空
隙に樹脂30が充填されている。 前記不織布10,11は、特許請求の範囲第1
項に記載したように、150℃における収縮率が5
%以下で破断伸度70%以上を有するポリエチレン
テレフタレート長繊維不織布であり、その不織布
を構成する繊維12が半径Rの円形断面を有し、
且つその中心部の平均屈折率をn||(0)、中心
から0.8Rの距離の部分における平均屈折率をn
||(0.8)とすると1.570≦n||(0)≦1.670で
かつ{n||(0.8)−n||(0)}≧5×10-3を満
たす繊維であることを特徴とする(以下この不織
布を非熱収縮性高伸度不織布と称す。 前記非熱収縮性高伸度不織布は本出願人と同一
の出願人により昭和59年3月17日に「熱収縮のな
い高伸度を有する不織布」として出願された特願
昭59−50185号に詳細に説明されているように、
毛羽立ちや層間剥離が発生しにくく、高温下にお
いて伸び易く且く熱収縮の小さい不織布である。
したがつてこのような性質を有する不織布10,
11を用いれば発泡体20と積層した場合にも加
熱下において伸び易く且つ熱収縮が小さいので所
定の形状に変形し易く且つ表裏両面の不織布の熱
収縮に基づく付加的な変形が発泡体に与えられる
ことがなく、その結本発明による軽量ボードは優
れた易成型性(所定の型の形状に変形しやすい性
質)を有する。 本発明に係る発泡体を含有するクツシヨン材と
しての成型性としては前記易成型性だけでは不充
分であり、成型した後に型からクツシヨン材を外
した後に成型された形状がどの程度保持されるか
の性質、すなわち成型保型性が良好である必要が
ある。本発明のクツシン材ではポリエチレンテレ
フタレート繊維を用いた作られた不織布を表裏両
面に用いているので、熱セツト性が良好であり、
その結果成型保型性も良好である。 前記非熱収縮性高伸度不織布としては単繊維繊
度1d〜20d、目付15〜400g/m2程度のものを軽
量ボードの用途に応じて選定して用いればよい。
又発泡体としてはポリウレタン樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、塩化ビニール樹脂等を5〜50倍に発泡し
た連続気泡型の発泡体を用いることができる。前
記発泡の程度および厚さは軽量ボードの用途に応
じて任意に選定して用いればよい。なお不織布と
発泡体の重量比率の好ましい範囲として不織布に
対して、0.3〜3.0発泡体の重量比率が好ましい。
0.3以下では好ましいクツシヨン性が得られにく
く、3.0以上では好ましい成型保型性が得られに
くい。 本発明による軽量ボード1の表面の不織布10
の表面にエンボス加工を施して多数の凹部13を
設けてもよい。このエンボス加工は軽量ボード1
の表面に意匠効果を与えるためおよび軽量ボード
1を目的に応じて任意の三次元構造体に成型にす
る時にその表面に折れ皺が発生するのを防ぐのに
役立つ。なお前記エンボス加工の模様は第1図に
例示した形状に限定されるものでなく、用いられ
る用途に応じて意匠性を考慮して任意に選定する
ことができる。前記エンボス加工は一対のエンボ
スロールを用いて温度130℃〜210℃、ロール間隙
を軽量ボードの厚さの約30〜80%相当分だけ狭く
設定して行えばよい。又バツチ式プレス機によつ
てエンボス加工をしてもよい(温度130〜210℃、
時間10sec〜5min)。 表裏それぞれの不織布10,11と発泡体20
との接合は、第2図に示すように、中間層の発泡
体20中に表裏の不織布10,11中の複数の繊
維14,15を侵入させて、その侵入させた繊維
14,15によつて行つてもよく、又第3図に示
すように、中間層の発泡体を接着剤層22,23
(ただ好ましくは散点状の接着剤層)によつて表
裏の不織布10,11に接合させてもよい。 前記発泡体20の中に繊維を侵入させるために
はニードルパンチ機を用いて針種フエルト針32〜
40番で50回/cm2〜300回/cm2程度のパンチング加
工を行えばよく、接着剤を用いる場合には5〜
100g/m2の接着材(ゴム系あるいはウレタン系
等)をロールコータ等を用いて塗布後表裏の不織
布10,11を発泡体20に積層するかあるいは
フレームラミネート加工により貼合せてもよい。 前記軽量ボード1中の各構成成分中の空隙に充
填されている樹脂としては不織布10,11およ
び発泡体30に接着して剛性を与えることができ
る樹脂であればどのような樹脂を用いてもよい。
例えば溶剤系の樹脂としてポリアクリル酸エステ
ル、ウレタン、メラミン等の樹脂やエマルジヨン
タイプの樹脂としてアクリル酸エステル、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル等のエラストマー等を用いるこ
とができる。なお第1図〜第3図においては丸印
と空孔21を示し、黒丸で樹脂30を示している
が、その空孔21と樹脂30の図面上の配置は樹
脂が発泡体20中に散在している事のみを例示す
るものであつて、実際の樹脂の配置状態を示すも
のではない。実際には発泡体20には連続気泡が
設けられ、それら連続気泡の一部に樹脂が充填さ
れることになる。 次に本発明による成型性を有する軽量ボードの
製造方法を順を追つて説明する。 (a) 表面層の不織布を中間層としての発泡体を介
して積層する。 (b) 不織布を発泡体に接合させるためにニードル
パンチ加工又は接着剤処理をする。 (c) 一体に接合された表裏それぞれの不織布と発
泡体を樹脂槽に浸入させて樹脂を含浸させる。 この場合に用いられる処理液は有効成分5〜
50%の樹脂に架橋剤、硬化剤、顔料等を目的に
応じて配合して用意する。 なお本発明に係る軽量ボードは一般に嵩高で
あるので、後の乾燥工程の熱効率を考慮して溶
剤系の樹脂を用いることが好ましい。又有効成
分濃度も高いものを用いることが好ましい。 (d) 樹脂含浸後マングル絞りをする。絞り率は50
%以下とする。 (e) マングル絞り後130℃以下で乾燥して軽量ボ
ードを得る。 (f) 軽量ボードの片面又は両面に必要に応じてエ
ンボスローラ又は熱プレスを用いてエンボス加
工を行う。 本発明による成型性をする軽量ボードは中間層
として発泡体を用いているので、その発泡体とし
て所望に応じて適切な厚さのものを採用すれば厚
みがあつて軽量な軽量ボードを得ることができ
る。又非熱収縮性高伸度不織布を表裏に用いてい
るので、200℃以下の加熱下での成型が可能であ
り、加熱下で前記不織布は伸びやすいので所定の
形状に成型することができ且つその成型保型性が
優れている。さらに又軽量ボードを構成する各構
成成分中の空隙に樹脂が充填されているので本発
明による軽量ボードには適切な剛性が付されてい
る。不織布と発泡体の接合がニードルパンチ加工
又は散点状の接着処理によつて行われれば、不織
布および発泡体自身が通気性を基本的に有するこ
とによつて、軽量ボード自身にも通気性を付する
ことがでる。又本発明による軽量ボードは表面に
ポリエチレンテレフタレート繊維から成る不織布
が用いられ且つその表面が実質的に平滑に作られ
ているので印刷することができる。 以上のような性能を有するので、本発明による
成型性を有する軽量ボードは靴や鞄等の芯材、靴
の中底、自動車用内装材、さらに表面に模様が成
型されたタイルカーペツトや壁材として用いるこ
とができる。 <実施例> 以下本発明の成型性を有する軽量ボードの実施
例についてその具体的構成とその製造方法を示
し、併せて従来この種ボードとして用いられてい
る各種材料との物性上の比較をする。 なお物性上の比較に用いられる諸物性の実義及
び測定方法を以下に示す。 ◎目付 試験片20cm×20cmを取り、その重量を測り、
目付に換算して表わす。 ◎厚み 荷重100g/m2ののダイヤルゲージを用いて
少なくとも3点以上測り、その平均値で表わ
す。 ◎みかけ密度 前記の目付と、厚みの値から単位容積当りの
重量を求めて、嵩高性として表わす。 ◎破断強伸度 島津製作所製Auto Graph DSS−2000型万
能引張試験機により、把握長10cm、引張速度20
cm/分で測定した。 ◎成型保型性 第4図に示した器具を用いて試料の成型性を
評価する。すなわち先端が半球状のプラグ31
とこれと対応する半球状の凹部を有する金型3
2を用意し、試料30を枠33によつて金型3
2上に固定する。プラグ31および金型32は
予め150℃に加熱してあり、その状態でプラグ
31を金型の凹部に加圧して押込み半球状の成
型を行う。その後金型32により試料30を外
して放置することにより試料上に半球状の賦形
が与えられる。第5図に示す賦形された試料の
半球部分の高さhを測定し、その値と金型の凹
部の深さh0との比を成型セツト率とし成型保型
性を評価する目安とした。 成型セツト率=h/h0×100 測定条件 h0:30mm 温度:150℃ 圧力:50Kg/cm2 時間:30sec 成型セツト率の値が高い程成型保型性がよい
事を示し、成型セツト率0の場合はその試料に
対しては全く成型でない事を示す。 ◎通気性 JIS−L−1096A法によるフラジユール法に
て測定する。 ◎剛性(曲げ反ぱつ性) 剛性をJIS−L−1096曲げ反ぱつ性A法(ガ
ーレ法)によつて判定する。すなわち4.5cm×
10cmの試料をタテ・ヨコそれぞれ作り、ガーレ
式試験を用いて測定する。 なお水含浸後の曲げ反ぱつ性は試料を水中に
24時間浸漬後の測定値から求める。 ◎耐摩耗性 タテ20cm×ヨコ3cmの試験片を、摩擦試験機
型(学振型)を用いて荷重500gで100往復摩
擦させた後、試験片の外観変化を下記の判定基
準に照らして判定し耐摩耗性の目安とした。 (判定基準) A級:まつたく毛立ちがない。 B級:少し毛羽立ちがあるが目立たない。 C級:毛羽立ちが目立つ。 実施例1の製造条件 表面層にスパンボンド法による前述の非熱収縮
性高伸度不織布(繊度3d、目付100g/m2)、中
間層にみかけ密度0.021g/cm3で連続気泡型のウ
レタンフオーム(厚さ7mm)、裏面層に同様な不
織布を積層し、それからニードルパンチ加工(針
種フエルト針36番レギユラーバーブ、回数100
回/cm2)を行い、機械交絡させて接合させる。こ
れをアクリル樹脂30%トルエン溶液(東亜合成化
学工業(株)アロンS−1017)に含浸後、マングルで
絞り、100℃で乾燥した。次いで1対のエンボス
ロールを用いて(表面層をエンボスロールに接触
させ)エンボス加工を行い(温度上ロール180℃、
下ロール170℃、ロール間隙3mm)、実施例1の軽
量ボードを得る。 実施例2の製造条件 孔径0.25mm孔数1000個の矩型紡糸口金を用いて
吐出量850g/分で固有粘度0.75のポリエチレン
テレフタレートを融温度290℃で紡出し、紡糸口
金から牽引用エアーサツカー迄の距離1000mmと紡
糸速度2600m/minを金網上に捕集して、均一な
ウエブを取り出した。 得られたウエブを構成する繊維の特性を示す。
【表】
表面層に、このウエブ(繊度3d、目付150g/
m2、中間層にウレタンフオーム(厚さ5mm)、裏
面層にウエブ(繊度3d、目付80g/m2)を積層
してからニードルパンチ加工を行ない、機械交絡
させて接合させる。(針種36番レギユラーバーブ、
つき深さ15mm、回数120回/cm2))次いで、ピンテ
ンターを用いて、温度110℃、加工流れ方向を15
%オーバーフイードさせ、中方向を20%入れ30秒
間熱処理を行ない、この積層されたものがより一
体化され、密度が上がり、程度な剛性を得る。こ
れにアクリル樹脂15部(大日本インキK・Kクリ
スコートP−1330)メラミン樹脂(住友化学M−
3)2部、顔料0.1部、トルエン溶液83部の混合
液に浸漬してマングル絞り後140℃で乾燥した。 それをさらに一対のエンボスロールで表面層を
エンボス加工した。加工条件は、エンボス柄(織
目柄、融着面積比率34%)、上ロール温度180℃、
下ロール温度190℃、ロール間隙2mmでエンボス
加工を行ない、実施例2の軽量ボードを得た。 比較例1、2、3および4 比較例として前記実施例1に中間層として用い
たウレタンフオームを用いて、比較例2、3およ
び4は従来公知の市販ボードを用い、比較例2は
短繊維不織布の樹脂加したもの、比較例3はパル
プに樹脂含浸加工したもの、比較例4はPVCフ
イルムである。 前記実施例および比較例についての物性評価結
果を第1表に示す。
m2、中間層にウレタンフオーム(厚さ5mm)、裏
面層にウエブ(繊度3d、目付80g/m2)を積層
してからニードルパンチ加工を行ない、機械交絡
させて接合させる。(針種36番レギユラーバーブ、
つき深さ15mm、回数120回/cm2))次いで、ピンテ
ンターを用いて、温度110℃、加工流れ方向を15
%オーバーフイードさせ、中方向を20%入れ30秒
間熱処理を行ない、この積層されたものがより一
体化され、密度が上がり、程度な剛性を得る。こ
れにアクリル樹脂15部(大日本インキK・Kクリ
スコートP−1330)メラミン樹脂(住友化学M−
3)2部、顔料0.1部、トルエン溶液83部の混合
液に浸漬してマングル絞り後140℃で乾燥した。 それをさらに一対のエンボスロールで表面層を
エンボス加工した。加工条件は、エンボス柄(織
目柄、融着面積比率34%)、上ロール温度180℃、
下ロール温度190℃、ロール間隙2mmでエンボス
加工を行ない、実施例2の軽量ボードを得た。 比較例1、2、3および4 比較例として前記実施例1に中間層として用い
たウレタンフオームを用いて、比較例2、3およ
び4は従来公知の市販ボードを用い、比較例2は
短繊維不織布の樹脂加したもの、比較例3はパル
プに樹脂含浸加工したもの、比較例4はPVCフ
イルムである。 前記実施例および比較例についての物性評価結
果を第1表に示す。
【表】
第1表より明らかなように、本発明の軽量ボー
ドは、みかけ密度が小さく、軽く、剛性、通気性
を有し耐摩擦性である。特に成型保型性が90%以
上と非常に良い結を得た。 比較例1は、ウレタンフオームだけで軽いが成
型保型性、剛性、耐摩擦性が劣る。 比較例2、3、4の市販のボードはみかけ密度
が大く厚みの割には非常に重い剛性ボードであ
る。さらに通気性がほとんどなく、成型保型性も
やや劣る。 <発明の効果> 本発明による成型性を有する軽量ボードは、前
述のように構成されているので、所望の厚さを付
与しても軽く、剛性を有し、必要あれば通気性を
付与することができる成型保型性の高い成型を行
うことのできる軽量ボードである。
ドは、みかけ密度が小さく、軽く、剛性、通気性
を有し耐摩擦性である。特に成型保型性が90%以
上と非常に良い結を得た。 比較例1は、ウレタンフオームだけで軽いが成
型保型性、剛性、耐摩擦性が劣る。 比較例2、3、4の市販のボードはみかけ密度
が大く厚みの割には非常に重い剛性ボードであ
る。さらに通気性がほとんどなく、成型保型性も
やや劣る。 <発明の効果> 本発明による成型性を有する軽量ボードは、前
述のように構成されているので、所望の厚さを付
与しても軽く、剛性を有し、必要あれば通気性を
付与することができる成型保型性の高い成型を行
うことのできる軽量ボードである。
第1図は本発明による成型性を有する軽量ボー
ドの一実施例を示す斜視図であり、第2図および
第3図は本発明による軽量ボードにおける表裏、
それぞれの不織布と発泡体との接合状態を示す断
面図であり、第2図はニードルパンチによつて接
合された場合、第3図は接着剤を用いて接合され
た場合を示し、第4図および第5図は成型保型性
試験法を説明する模式図であつて、第4図は試験
に用いられる器具を示し、第5図は成型された軽
量ボードを示す。 1……軽量ボード、10,11……不織布、1
2……繊維、13……エンボスによる凹部、1
4,15……発泡体に侵入した繊維、20……発
泡体、22,23……接着剤層、30……樹脂。
ドの一実施例を示す斜視図であり、第2図および
第3図は本発明による軽量ボードにおける表裏、
それぞれの不織布と発泡体との接合状態を示す断
面図であり、第2図はニードルパンチによつて接
合された場合、第3図は接着剤を用いて接合され
た場合を示し、第4図および第5図は成型保型性
試験法を説明する模式図であつて、第4図は試験
に用いられる器具を示し、第5図は成型された軽
量ボードを示す。 1……軽量ボード、10,11……不織布、1
2……繊維、13……エンボスによる凹部、1
4,15……発泡体に侵入した繊維、20……発
泡体、22,23……接着剤層、30……樹脂。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 表裏それぞれの少くとも一枚の不織布が発泡
体を介して積層されて相互に接合されている成型
性を有する軽量ボードであつて、前記不織布が
150℃における収縮率が5%以下で破断伸度70%
以上を有するポリエチレンテレフタレート長繊維
不織布であり、該不織布を構成する繊維が半径R
の円形断面を有し、且つその中心部の平均屈折率
をn||(0)、中心から0.8Rの距離の部分にお
ける平均屈折率をn||(0.8)とすると1.570≦
n||(0)≦1.670でかつ{n||(0.8)−n||
(0)}≧5×10-3を満たす繊維であり、前記軽量
ボード中の各構成成分中の空隙に樹脂が充填され
ていることを特徴とする成型性を有する軽量ボー
ド。 2 前記不織布の表裏何れか一方又は両方の表面
がエンボス加工されている特許請求の範囲第1項
記載の軽量ボード。 3 前記発泡体中に前記表裏の不織布中の複数の
繊維が侵入して、該侵入した繊維によつて表裏の
不織布が発泡体に接合されている特許請求の範囲
第1項又は第2項記載の軽量ボード。 4 前記表裏の不織布が接着剤によつて発泡体に
接合されている特許請求の範囲第1項又は第2項
記載の軽量ボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59251962A JPS61132334A (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | 成型性を有する軽量ボ−ド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59251962A JPS61132334A (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | 成型性を有する軽量ボ−ド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61132334A JPS61132334A (ja) | 1986-06-19 |
JPH0517857B2 true JPH0517857B2 (ja) | 1993-03-10 |
Family
ID=17230573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59251962A Granted JPS61132334A (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | 成型性を有する軽量ボ−ド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61132334A (ja) |
-
1984
- 1984-11-30 JP JP59251962A patent/JPS61132334A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61132334A (ja) | 1986-06-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2009119551A1 (ja) | スプリットレザー製品及びその製造方法 | |
EP3128071A1 (en) | Artificial leather and method for manufacturing same | |
JP6131854B2 (ja) | シート状物 | |
KR102635536B1 (ko) | 자동차 내장재용 인조 가죽 및 이의 제조 방법 | |
EP1749920A1 (en) | Artificial leather with silvered tone | |
CN110662866A (zh) | 内饰用表面材料 | |
KR20180103307A (ko) | 표면촉감이 우수한 고밀도 인공피혁 및 그 제조방법 | |
KR20120033257A (ko) | 인공피혁 및 그 제조방법 | |
JP2016186138A (ja) | 立毛シート状物およびその製造方法 | |
JPH0517857B2 (ja) | ||
CN203472232U (zh) | 一种树脂涂层无纺布 | |
JP7103899B2 (ja) | 内装用表面材 | |
JP2007002342A (ja) | 機能性皮革様シート | |
JP2020200622A (ja) | 内装用表面材 | |
JP2009001945A (ja) | 皮革様シートおよびその製造方法 | |
JP3742215B2 (ja) | 人工皮革基体 | |
JPH0517856B2 (ja) | ||
JPH093783A (ja) | 表面立体感の優れた銀面合成皮革及びその製造方法 | |
TWI519420B (zh) | 樹脂薄片材與複合薄片材及其製造方法 | |
KR101885253B1 (ko) | 인공피혁 및 그 제조방법 | |
JP2003003379A (ja) | シート構造体とその製造方法 | |
JP6087073B2 (ja) | 銀付調人工皮革及びその製造方法 | |
CN217351919U (zh) | 合成皮革 | |
JP7330083B2 (ja) | 表面材 | |
WO2023181789A1 (ja) | 積層体 |