JPH0517850U - 遮水型電力ケーブル - Google Patents

遮水型電力ケーブル

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JPH0517850U
JPH0517850U JP6502991U JP6502991U JPH0517850U JP H0517850 U JPH0517850 U JP H0517850U JP 6502991 U JP6502991 U JP 6502991U JP 6502991 U JP6502991 U JP 6502991U JP H0517850 U JPH0517850 U JP H0517850U
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JP
Japan
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water
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metal
impervious
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Application number
JP6502991U
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English (en)
Inventor
忠之 植松
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】誘起電圧または曲げ負荷に起因して遮水層が破
損するのを略完全に防止することができる遮水型電力ケ
ーブルを提供する。 【構成】外部半導電層12の上に、金属遮蔽層として軟
銅テープ13がラップ巻きされ、金属遮蔽層の外側に
は、軟銅テープ13の重ね合わせ部で上側に露出してい
る軟銅テープ13の露出縁部13aを押え付けるように
導電性布テープ14が間隔をおいて押え巻きされてい
る。導電性布テープ14は、ポリエステル糸を用いた織
布に導電性ブチルゴムを塗布・含浸させた導電性布から
なる。導電性布テープ14の外側に、鉛箔/PET/接
着層を順次積層してなる遮水積層体を、鉛箔が導電性テ
ープ14側になるように縦ぞえ被包した後、熱融着した
金属遮水層が配置されている。さらに、金属遮水層の周
面上には、ポリ塩化ビニルを押出被覆してなる保護シー
ス層が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、遮水型電力ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、外部からケーブル内部に水分が浸透するのを防止する遮水層を有する 遮水型のゴムまたはプラスチック電力ケーブルは、例えば図2に示すような構成 からなる。すなわち、導体21上に、内部半導電層22、絶縁体層23および外 部半導電層24を順次配置してなるケーブルコア部25の周面上に、銅テープを ラップ巻きした金属遮蔽層26が配置されている。金属遮蔽層26の周面上には 布テープを数回ラップ巻した布テープ巻回層27が設けられている。布テープ巻 回層27の外側に、例えば鉛箔のような金属箔およびプラスックフィルムを積層 した遮水テープからなる遮水層28が形成され、さらに、遮水層28の周面上に は、樹脂組成物を押出被覆して遮水層28を内面に融着させた保護シース層29 が設けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような遮水型電力ケーブル20は、遮水型電力ケーブル 20に対する雷サージまたは開閉サージ等により、遮水層28の金属箔に誘起電 圧が発生すると、金属箔と金属遮蔽層との間に電位差が生じる、この結果、金属 箔と金属遮蔽層との間で放電が生じて、金属箔が溶解して遮水層が十分な遮水効 果を発揮できなくなる問題がある。
【0004】 このような問題を解決するために、本考案者は、遮水テープとして、金属箔の 片面に導電性プラスチックフィルムを貼り合わせたラミネートテープを用いると 共に、布テープ巻回層に、導電性布テープを用いた遮水型電力ケーブルを提案し ている(実公平1−42891号公報)。この考案の遮水型電力ケーブルによれ ば、金属遮蔽層と遮水層との間を電気的に導通させることにより、上述のような 金属遮蔽層と遮水層との間で放電が生じるのを防止することができる。
【0005】 しかし、上述のような導電性布テープを用いた遮水型電力ケーブルでは、導電 性布テープが高価であるために製造コストが高くなる。これに対して、布テープ 巻回層を省いて、金属遮蔽層上に直接、遮水層を設けた遮水型電力ケーブルが考 えられるが、この遮水型電力ケーブルについて、繰り返し曲げ負荷(ベンド)試 験を実施した場合、金属遮蔽層を構成する銅テープの縁部により、遮水層を構成 する金属箔が破損することが確認されている。
【0006】 本考案は、かかる点に鑑みてなされたものであり、誘起電圧または曲げ負荷に 起因して遮水層が破損するのを略完全に防止することができる遮水型電力ケーブ ルを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、導体上に、内部半導電層、絶縁体層及び外部半導電層を順次配置し てなるケーブルコア部の外部に金属テープをラップ巻きしてなる金属遮蔽層と、 該金属遮蔽層の外側に露出する該金属テープの縁部を押さえ付けるように導電性 布テープで間隔をおいて押え巻きしてなる押えテープ層と、該押えテープ層の外 側に配置した、遮水用金属の片面にプラスチックフィルムを積層した遮水用積層 体からなる金属遮水層と、該金属遮水層の外側に配置した保護シース層とを具備 する遮水型電力ケーブルを提供する。
【0008】 本考案の遮水型電力ケーブルにおいて、導電性布テープとしては、例えば、ポ リエステル等の合成繊維からなる織布または不織布に導電性ブチルゴム化合物の ような導電性混和物を塗布・含浸したものを使用することができる。
【0009】 また、本考案の遮水型電力ケーブルにおいて、金属遮蔽層を構成する金属テー プとしては、例えば、銅または銅合金等からなるテープを用いることができる。
【0010】 また、遮水用金属としては、例えば、鉛箔、銅箔等のような、水に対して耐腐 食性を有する金属箔を用いることができる。遮水用金属に積層するプラスチック としては、低、中、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、エチ レン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチ レンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ア クリルニトリル−ブタジエンゴム等のゴム・プラスチック材を用いることができ る。導電性が要求される場合には、上述のゴム・プラスチック材に導電性カーボ ンブラックを適宜混合して体積固有抵抗が105 Ω・cm以下になるように調整し たものを使用することができる。
【0011】 また、遮水用積層体は、遮水用金属が導電性布テープ側になるように配置され ることが好ましい。
【0012】
【作用】
本考案の遮水型電力ケーブルによれば、金属遮蔽層の外側に露出する該金属テ ープの縁部を押え付けるように導電性布テープで間隔をおいて押え巻きされてい る。これにより、遮蔽金属である銅テープの縁部と遮水用金属が接触するのを阻 止する。この結果、ケーブルに曲げ負荷が加わったときに遮蔽用銅テープの縁部 によって遮水用金属が破損するのを防止する。また、導電性布テープを必要な箇 所だけに間隔をおいて巻き付けているので、導電性テープの量が少なくて済み経 済的である。さらに、押えテープ層が導電性布テープで構成されているので、遮 蔽用銅テープおよび遮水用金属の間を導通させることができるため、遮蔽用銅テ ープおよび遮水用金属の間で誘起電圧が生じるのを防止することができる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】 実施例1 図1は、本考案の遮水型電力ケーブルの要部を示す説明図である。
【0015】 図1に示す如く、6.6kV1×250mm2 電力ケーブルに用いられるケーブ ルコア部を構成する絶縁体層11の上に設けられた外部半導電層12の上には、 金属遮蔽層として0.1mm厚、40mm幅の軟銅テープ13を、テープ幅の4分の 1が重なり合うようにしてラップ巻きされている。このような金属遮蔽層の外側 には、軟銅テープ13の重ね合わせ部で上側に露出している軟銅テープ13の露 出縁部13aを押え付けるように導電性布テープ14が間隔をおいて押え巻きさ れている。導電性布テープ14は、ポリエステル糸を用いた織布に導電性ブチル ゴムを塗布・含浸した、幅20mmの導電性布からなる。
【0016】 導電性布テープ14の外側に、鉛箔(50μm厚)/PET(50μm厚)/ 接着層[ポリエステル系接着性樹脂120HEE(東亜合成社製、30μm厚) ]を順次積層してなる遮水積層体を、鉛箔が導電性テープ14側になるように縦 ぞえ包被し、重なり部を熱融着した金属遮水層が配置されている。
【0017】 さらに、金属遮水層の周面上には、ポリ塩化ビニルを押出被覆してなる保護シ ース層が形成されている。
【0018】 このような構成からなる遮水型電力ケーブルについて、次のように曲げ負荷試 験を行った。上述のような遮水型電力ケーブルを試作し、ケーブル仕上り外径の 10倍径のベンド板に試作ケーブルを沿わせ、ベンド板に沿ってケーブルを5往 復曲げた後、試作ケーブルを解体して鉛箔の状況を評価した。この結果、鉛箔に は何ら損傷は認められなかった。
【0019】 比較例1 6.6kV1×250mm2 電力ケーブルに用いられるケーブルコア部を構成す る外部半導電層の上に、金属遮蔽層として0.1mm厚、40mm幅の軟銅テープを 、テープ幅の4分の1が重なり合うようにしてラップ巻きした。次いで、金属遮 蔽層の周面上をすべて覆うように、ポリエステル糸を用いた織布に導電性ブチル ゴムを塗布・含浸した幅20mmの導電性布からなる導電性布テープを重ね巻きし た。次いで、導電性布テープの外側に、鉛箔(50μm厚)/PET(50μm 厚)/接着層[ポリエステル系接着性樹脂120HEE(東亜合成社製、30μ m厚)]を順次積層してなる遮水積層体を鉛箔が導電性テープ側になるように縦 ぞえ包被し、重なり部を熱融着した金属遮水層を配置した。さらに、金属遮水層 の周面上に、ポリ塩化ビニルを押出被覆して保護シース層を配置した。
【0020】 このようにして作成した比較例1の遮水型電力ケーブルについて、実施例1と 同様に曲げ負荷試験を行った。この結果、実施例1と同様に、鉛箔には何ら損傷 は認められなかった。
【0021】 しかしながら、比較例1のケーブルでは金属遮蔽層の周面全面にわたって、導 電性布テープをラップ巻きしているので、実施例1の遮水型電力ケーブルに比べ て、約3倍の量の導電性布テープが必要であった。また、終焉接続部や中間接続 部で遮水用金属を接地する際、導電性布テープを完全に除去しなければ遮水金属 面が現れないので、実施例1の遮水型電力ケーブルに比べて、接地作業性が悪い ことが確認された。さらに、ケーブル外径も、実施例1のケーブルに比べて僅か に大きいことが確認された。
【0022】 比較例2 6.6kV1×250mm2 電力ケーブルに用いられるケーブルコア部を構成す る外部半導電層の上に、金属遮蔽層として0.1mm厚、40mm幅の軟銅テープを 、テープ幅の4分の1が重なり合うようにしてラップ巻きした。次いで、金属遮 蔽層の外側に、鉛箔(50μm厚)/PET(50μm厚)/接着層[ポリエス テル系接着性樹脂120HEE(東亜合成社製、30μm厚)]を順次積層して なる遮水積層体を、鉛箔が導電性テープ側になるように縦ぞえ包被し、重なり部 を熱融着して金属遮水層を配置した。さらに、金属遮水層の周面上には、ポリ塩 化ビニルを押出被覆して保護シース層を配置した。
【0023】 このようにして作成した比較例2の遮水型電力ケーブルについて、実施例1と 同様に曲げ負荷試験を行った。この結果、比較例2の遮水型電力ケーブルでは、 軟銅テープからなる金属遮蔽層の上に直接遮水積層体を配置しているため、軟銅 テープの縁部によって鉛箔が破損することが確認された。
【0024】
【考案の効果】
以上説明した如くに、本考案の遮水型電力ケーブルによれば、従来よりも経済 的にかつ簡便に、金属遮蔽層を構成する金属テープと、金属遮水層を構成する遮 水用金属との間を導通させることができると共に、金属テープの縁部によって遮 水用金属が破損するのを防止することができる。この結果、誘起電圧および曲げ 負荷によって遮水用金属が破損して、ケーブル内部に水分が浸透するを略完全に 防止できる等顕著な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の遮水型電力ケーブルの要部を示す説明
図。
【図2】従来の遮水型電力ケーブルを示す説明図。
【符号の説明】
11…絶縁体層、12…外部半導電層、13…軟銅テー
プ、14…導電性布テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に、内部半導電層、絶縁体層及び
    外部半導電層を順次配置してなるケーブルコア部の外部
    に金属テープをラップ巻きしてなる金属遮蔽層と、該金
    属遮蔽層の外側に露出する該金属テープの縁部を押さえ
    付けるように導電性布テープで間隔をおいて押え巻きし
    てなる押えテープ層と、該押えテープ層の外側に配置し
    た、遮水用金属の片面にプラスチックフィルムを積層し
    た遮水用積層体からなる金属遮水層と、該金属遮水層の
    外側に配置した保護シース層とを具備する遮水型電力ケ
    ーブル。
JP6502991U 1991-08-16 1991-08-16 遮水型電力ケーブル Pending JPH0517850U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010287355A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Yazaki Corp 高速伝送ケーブル

Cited By (1)

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JP2010287355A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Yazaki Corp 高速伝送ケーブル

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