JPH05178477A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH05178477A
JPH05178477A JP3359031A JP35903191A JPH05178477A JP H05178477 A JPH05178477 A JP H05178477A JP 3359031 A JP3359031 A JP 3359031A JP 35903191 A JP35903191 A JP 35903191A JP H05178477 A JPH05178477 A JP H05178477A
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JP
Japan
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sheet
feeding
paper
paper sheet
lowermost
Prior art date
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Pending
Application number
JP3359031A
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English (en)
Inventor
Kenji Baba
健次 馬場
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Nisca Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nisca Corp filed Critical Nisca Corp
Priority to JP3359031A priority Critical patent/JPH05178477A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙トレイに載置されたシートの最下紙を繰
り出す際に、少なくとも最下紙の給紙方向先端部が2枚
目シートの給紙方向先端部より給紙方向下流側になるよ
う確実にプリ分離し、原稿の繰出性能の向上を図る。 【構成】 複数枚のシートを積載するための給紙トレイ
と、該給紙トレイに積載された複数枚のシートの最下紙
と当接し給紙方向下流側に繰り出す繰出手段とを備えた
給紙装置において、前記最下紙を給紙方向下流側に繰り
出す初期時の前記繰出手段の回転速度を、前記繰出手段
の回転によって前記最下紙に付与する初期の搬送速度v
が、前記繰出手段により前記最下紙に付与される搬送力
hと、前記最下紙とその上のシートとの間に作用する
摩擦力Fmとの関係が下式となるよに設定した。 Fh=ma=mv/t > Fm=μN

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機やプリンター
等の画像形成装置に用いられる用紙供給装置や、該画像
形成装置への原稿を自動給紙する自動原稿送り装置の給
紙装置として用いられ、複数枚のシートを積載するため
の給紙トレイと、該給紙トレイに積載された複数枚のシ
ートの最下紙と当接し給紙方向下流側に繰り出す繰出手
段とからなる。更に詳述するに前記繰出手段によってシ
ートを繰り出す際に、同時に最下紙とその上のシートと
を分離し、最下紙が先頭に給紙方向下流側に繰り出され
るよう所謂プリ分離を行い得る下取り給紙の給紙装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】下取り給紙の給紙装置は一般に、給紙ト
レイから繰り出しローラなどの繰出手段によりシートを
給紙方向下流側に繰り出す途中で、最下紙の給紙方向下
流側先端部が2枚目シート先端部より先頭になるよう捌
きガイド板に突き当てプリ分離をした後、この捌きガイ
ド板より給紙方向下流側に設けた分離手段によって最下
紙をその上の2枚目シートより分離し、この分離された
最下紙の先端をレジストローラなどのレジスト手段に突
き当てループを形成してシートの幅方向のズレを修正し
た後にこのレジスト手段を駆動してシートを搬送するよ
うにした給紙装置は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記タ
イプの装置では、従来、使用するシートの厚さによって
も、また使用するシートの厚さのバラツキによって、更
に給紙トレイに載置するシート量によって、捌きガイド
板では確実に最下紙とその上の2枚目シートとを分離で
きず、最下紙と2枚目シートとが完全に重なった状態、
若しくは2枚目シートの給紙方向先端部が最下紙の給紙
方向先端部より給紙方向下流側になった状態で繰り出さ
れることがしばしば発生し、この状態で給紙方向下流側
に配置された分離手段に送り込まれ分離できないといっ
た問題があった。
【0004】この発明の目的は、給紙トレイに載置され
たシートの最下紙を繰り出す際に、少なくとも最下紙の
給紙方向先端部が2枚目シートの給紙方向先端部より給
紙方向下流側になるよう確実にプリ分離し得る給紙装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明は、 複数枚のシートを積載するための給紙トレイと、該
給紙トレイに積載された複数枚のシートの最下紙と当接
し給紙方向下流側に繰り出す繰出手段とを備えた給紙装
置において、前記最下紙を給紙方向下流側に繰り出す初
期時の前記繰出手段の回転速度を、前記繰出手段の回転
によって前記最下紙に付与する初期の搬送速度vが、前
記繰出手段により前記最下紙に付与される搬送力F
hと、前記最下紙とその上のシートとの間に作用する摩
擦力Fmとの関係が下式となるよに設定した給紙装置。 Fh=ma=mv/t > Fm=μN 但し、最下紙と繰出手段との当接部に作用するシートの
質量m、繰出手段によって最下紙に付与する初期の搬送
速度vの時の加速度a=v/t、及びシート間の摩擦係
数μ(静止摩擦係数)、最下紙に作用する抗力Nとす
る。 前記の給紙装置における繰出手段を、モータによ
って駆動され、常時最下紙と当接する回転体により構成
すると共に、この回転体とモータとの間に電磁クラッチ
を設け、この電磁クラッチをモータの回転数が、前記回
転体の回転速度が前記繰出手段の回転速度以上になり得
る値を保持しているときに連結させて回転体を駆動する
ようにした給紙装置。 前記の給紙装置における繰出手段を、モータによ
って駆動され、給紙時のみ最下紙と当接する回転体によ
り構成し、この回転体の回転速度が前記繰出手段の回転
速度以上になったところで最下紙と当接するようにした
給紙装置。 前記の給紙装置における繰出手段を構成する回転
体が給紙時に最下紙に当接する位置に、非給紙時に最下
紙より離間する位置に揺動支持した給紙装置。 前記の給紙装置における繰出手段を構成する回転
体が、給紙時に最下紙に当接し、非給紙時に最下紙より
離間する半月ローラよりなる給紙装置。を手段とする。
【0006】
【作用】上述の実施例によれば、最下紙を給紙方向下流
側に繰り出す初期時の繰出手段の回転速度を、繰出手段
の回転によって最下紙に付与する初期の搬送速度vが、
繰出手段により最下紙に付与される搬送力Fhと、最下
紙とその上のシートとの間に作用する摩擦力Fmとの関
係がFh=ma=mv/t > Fm=μNとなるよに設
定したことによって、給紙トレイに載置されたシートの
最下紙を繰り出す際に、少なくとも最下紙の給紙方向先
端部が2枚目シートの給紙方向先端部より給紙方向下流
側になるようプリ分離し得る。但し、最下紙と繰出手段
との当接部に作用するシートの質量m、繰出手段によっ
て最下紙に付与する初期の搬送速度vの時の加速度a=
v/t、及びシート間の摩擦係数μ(静止摩擦係数)、
最下紙に作用する抗力Nとする。
【0007】プリ分離の原理補充説明図8で示すよう
に、最下紙と繰出手段との当接部に作用するシートの重
量m、繰出手段によって最下紙に付与する初期の搬送速
度vの時の加速度a=v/t、及びシート間の摩擦係数
μ(静止摩擦係数)、最下紙に作用する抗力Nとする
と、繰出手段により前記最下紙に付与される搬送力Fh
は下式となる。 Fh=ma=mv/t また最下紙とその上のシートとの間に作用する摩擦力F
mは下式となる。 Fm=μN そこで前記最下紙を給紙方向下流側に繰り出す初期時の
前記繰出手段の回転速度を、前記繰出手段の回転によっ
て前記最下紙に付与する初期の搬送速度vが、前記最下
紙に付与される搬送力Fhと、前記最下紙とその上のシ
ートとの間に作用する摩擦力Fmとの関係がFh=ma=
mv/t > Fm=μNとなるよに設定すれば、繰出
手段によって最下紙は2枚目シートと確実に分離される
こととなる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
詳細に説明する。図1乃至図7は、本発明の一実施例を
示したものである。この実施例では、給紙装置の一例と
して複写機のプラテンに原稿シートを給紙する原稿給送
装置を説明する。
【0009】図1に示したように、原稿給送装置10
は、原稿を積載する給紙トレイとしての原稿トレイ1
1、この原稿トレイ11からの原稿を1枚ごとに分離し
て給紙する給紙部20、この給紙部20からの原稿を受
けて搬送し複写機(以下本体装置Cと称する。)のプラ
テンP上に定位して露光処理を受けさせる搬送手段例え
ば搬送部50、露光ずみ原稿を排出する排出手段例えば
排出部60、排出された原稿を集積する排紙トレイ1
2、および図示しない制御手段などから成っている。
【0010】原稿給送装置10は、図1に示されるよう
に、原稿トレイ11上の原稿が図において左方向に供給
され、一循環して原稿トレイ11の下方に設けられた排
紙トレイ12上に排出されるように構成されている。
【0011】ここで、図1乃至図5に基づいて給紙部2
0の構成を説明する。給紙部20には、原稿トレイ11
の下流側端部から搬送部50の入口まで原稿を案内する
ガイド板21が設けられている。このガイド板21の最
上流側はシート載置面の一部を構成している。
【0012】ガイド板21の最上流側の下方には、軸2
2によって回転する繰出手段、例えば切欠部23aと円
弧部23bとからなる半月ローラ23で構成される回転
体が設けられている。この半月ローラ23は、原稿トレ
イ11上の原稿の最下位のものに接してこれを繰り出す
ものであり、そのホームポジションにおいて、切欠部2
3aが上方に向いてガイド板21の下に隠れている。図
4に示すように、半月ローラ23の切欠部23aと円弧
部23bとのいずれかが原稿側に向いているか、つまり
半月ローラ23が原稿に対して接触可能又は非接触のい
ずれの状態にあるかを検出するマイクロスイッチなどの
ホームポジションセンサHPSが設けられている。
【0013】半月ローラ23の間には、軸24にアーム
部25bを軸支され、ガイド板21から出没自在のスト
ッパ25が設けられている。このストッパ25は、ガイ
ド板21を貫通して原稿の先端部を規制する爪部25a
を有している。また、アーム部25bはレバー28と一
体結合されている。そして、レバー28は、ピン27に
よって第2ソレノイド(SOL2)26のプランジャと
結合している。さらに、このレバー28は、ばね29に
よって上方に付勢されている。第2のソレノイド26の
消磁時には、レバー28はばね29の付勢力によって図
2において時計方向に回動付勢されている。これに連れ
てストッパ25も時計方向に回動し、爪部25aはガイ
ド板21から突出する。
【0014】ガイド板21に沿って下流側には、軸30
aとともに回転し、原稿を送る送りローラ30が設けら
れている。さらに、この送りローラ30の上方には、一
対のプーリ32、33と、このプーリ対32、33に張
架された分離ベルト34とで構成された分離手段31が
設けられている。プーリ32、33は、それぞれ軸32
a、33aに固定されている。内軸32aが駆動軸であ
って、図2において反時計方向に回転し、仮に原稿が重
なって繰り出されてきても最下位の原稿だけを分離して
それ以外の原稿を上流側に押し戻すように作用する。
【0015】軸32aには、最上位の原稿に接し、上方
から原稿を押圧する原稿押圧手段35が揺動自在に枢支
されている。この原稿押圧手段35は、原稿に接する押
圧板部35aと、自重によって原稿に押圧力を与える重
錘部35bとで構成されている。原稿押圧手段35に
は、その自重以上の力を加える第1ソレノイド(SOL
1)36が添えられている。重錘部35bと第1ソレノ
イド36のプランジャ36aとは、連結レバー37を介
してそれぞれピン36bおよびピン38によって結合さ
れている。
【0016】図2に示したように、第1ソレノイド36
および第2ソレノイド26が共に非励磁のときには、レ
バー28に掛けられたばね29によってストッパ25の
爪部25aが上方に突出している。そして、爪部25a
の先端が原稿押圧手段35の押圧板部35aに係合し、
これを上方に押し上げている。ガイド板21の上面と爪
部25aの背面と押圧板部35aの下面とで原稿を逃が
さない原稿セット空間Hを形成している。なお、原稿セ
ット空間Hには、図1に示したように、原稿の有無を検
知するエンプティセンサETSが設けられている。
【0017】図3に示したように、第2のソレノイド2
6が吸引されると、ストッパ25は図において反時計方
向に回動して、爪部25aがガイド板21の面から引き
下がる。そして、原稿押圧手段35は自重によって時計
方向に回動して、図3に示したように押圧板部35aが
原稿の上面を押える。
【0018】図1に示したように、ガイド板21は、さ
らに延在しやがて湾曲して外ガイド板21aとともに原
稿を反転させて搬送部50の入口に導いている。そして
前記湾曲部付近には、原稿の先端を捕え、姿勢を整えて
給紙タイミングを図る搬送手段、例えばレジストローラ
40、同じくレジストピンチローラ41が配設されてい
る。また、給紙される原稿の給紙タイミングなどを検知
するレジストセンサ42が配設されている。
【0019】図1に示したように、送りローラ30およ
び分離手段31のプーリ32は、第1の駆動モータM1
によって駆動されるように構成されている。また、半月
ローラ23は、第2の駆動モータM2によって駆動され
るように構成されているが、この第2の駆動モータM2
と半月ローラ23との間には、図1に示したように電磁
クラッチDCが設けられている。この電磁クラッチDC
は、後述する制御手段からの制御信号によって接触・遮
断される。具体的には図5に示したように、第2駆動モ
ータM2の出力軸の駆動プーリ108が、タイミングベ
ルト109を介してギア110に回転伝達され、このギ
ア110は同軸にギア111を有している。そして、こ
のギア111は、半月ローラ23の軸23aのギア11
2と噛合しており、軸23aの中間位置に前記電磁クラ
ッチDCが配置された構造となっている。
【0020】尚、図1に示したように、レジストローラ
40、ベルトローラ52、引き抜きローラ62および排
紙ローラ65は第3の駆動モータM3によって駆動され
るように構成されている。
【0021】図示しない制御手段は、エンプティセンサ
ETS、レジストセンサ42、排紙センサ63、ホーム
ポジションセンサHPSなどからの入力信号をうけて所
定の演算を実施し、この演算結果や本体装置Cからの各
種指令信号に基づき、各駆動モータM1、M2、M3、
ソレノイド26、36および電磁クラッチDCなどを適
時に駆動制御したり、制御結果などを本体装置Cに発信
するCPUを備えている。
【0022】次に、上記図1、図6及び図7に基づいて
本装置の動作を説明する。先ず、電源が投入されると電
磁クラッチDCが接続された状態で第2駆動モータM2
が回転し、半月ローラ23を図6に示したように、切欠
部23aが上方を向いたホームポジションに停止させ
る。電磁クラッチDCはその後遮断される。なお、半月
ローラ23のホームポジッションは、ホームポジション
センサHPSによって位置検出される。次いで、原稿ト
レイ11上に原稿を積載セットすると、エンプティセン
サETSがONとなり、給紙準備が完了する。
【0023】ここで本体装置C側からの給紙信号を受け
ると給紙動作が開始される。この時、第2のソレノイド
26を吸引し、爪部25aが退避し、原稿押圧手段35
は自重で落下し原稿の最上紙に接する。そして、更に第
1のソレノイド36を吸引し、押圧手段35の原稿に対
する押圧力を加勢する。一方、第2の駆動モータM2も
上記給紙信号を受けて正転駆動されるが、駆動開始時に
は電磁クラッチDCが遮断されているので、半月ローラ
23は回転せず上記ホームポジション位置を保持する。
そして、第2の駆動モータM2が所定の回転速度に達す
ると、電磁クラッチDCが接続され、図7に示したよう
に、半月ローラ23が反時計方向に回転する。電磁クラ
ッチDCの接続タイミングには例えばタイマなどを用い
て行い、上記給紙信号を受けることによりタイマのカウ
ントを開始し、所定時間後に制御手段から接続信号を発
して電磁クラッチDCを接続する。また、上記第2の駆
動モータM2の駆動と共に第1の駆動モータM1も回転
し、同じく図7に示すように分離手段31の送りローラ
30を順送り方向に回転させる一方、分離ベルト34を
逆方向に回転させる。
【0024】電磁クラッチDCの接続によって半月ロー
ラ23が回転すると、その円弧部23が原稿の最下紙に
接し、原稿の繰り出しを開始する。この繰り出しに際し
て、この発明では半月ローラ23は、第2の駆動モータ
M2が既に所定回転数に達した状態で接続されて回転す
るので、円弧部23が原稿の最下紙に強く当たり、原稿
に対して急激なキック力を与えることができる。原稿の
最下紙は、円弧部23からの急激なキック力を受けるこ
とによって、二枚目の原稿との間で分離が容易となる。
即ち、上記キック力は原稿の最下紙とその上に重なって
いる紙との間の摩擦力に打ち勝つことができるの加え
て、原稿が原稿押圧手段35の自重と共に第1ソレノイ
ドの作用で上からも押圧されているために、原稿の最下
紙が急激に繰り出されると、二枚目以降は慣性力によっ
てそのまま下方に落ちるといった作用を有する。この
点、従来にあっては第2の駆動モータM2の駆動開始と
同時に半月ローラ23も回転していたために、第2の駆
動モータM2の回転力が所定回転数に達する前に半月ロ
ーラ23の円弧部が原稿に接触してしまうことから、急
激なキック力が原稿に付与されず、結果的に原稿間の摩
擦力に打ち勝つことが出来ず、重なった状態で繰り出さ
れるか、又は半月ローラ23と原稿との接触面が滑って
しまって一枚も繰り出すことが出来ないといった問題が
あった。
【0025】このように、本実施例では半月ローラ23
に接触する最下紙の原稿だけに強いキック力を与えるこ
とができることから、二枚目以降の原稿が重なって繰り
出されるといったことが防止できる。なお、仮に最下紙
の原稿に他の原稿が重なって繰り出された場合には、こ
れら他の原稿は分離ベルト34によって上流側に押し戻
されるが、上述のように、原稿自体が重なって繰り出さ
れることが少なくなるので、分離ベルト34での原稿分
離も容易に行うことができる。分離手段31によって1
枚に分離された第1の原稿は送りローラ30によって送
られ、さらにレジストローラ40とピンチローラ41と
の圧接部に突き当たり停止する。そして、図1に示した
ように、レジストセンサ42がONしてから所定時間後
に第1の駆動モータM1が停止する。一方、第2の駆動
モータM2は回転し続けるが、半月ローラ23が1回転
して、ホームポジッションセンサHPSが半月ローラ2
3のホームポジッションの位置検出を行ったところで電
磁クラッチDCが遮断する。半月ローラ23は、その切
欠部23aを上向きにして、第1の原稿と非接触状態と
なる。このとき、第1の原稿にはループが形成されて原
稿の左右ズレが修正され、レジスト動作が完了する。
【0026】レジスト完了後、第3の駆動モータM3が
回転を開始する。そして、レジストローラ40により原
稿がそのループを無くされた後、搬送部50に受け継が
れる。適宜の手段により原稿のサイズ情報が検出される
と、この情報に基づいて原稿停止までのパルスがセット
され、このパルスアップで第3の駆動モータM3が停止
する。原稿はプラテンPの基準位置P1に定位され、そ
の後本体装置Cが複写動作(露光)を実行する。
【0027】一方、第1原稿の複写動作時に、2枚目の
原稿の先出し動作が行われ、第1の駆動モータM1が駆
動されると共に、電磁クラッチDCが接続され第2の駆
動モータM2の駆動力が半月ローラ23に伝達される。
そして、上述と同様の作動が繰り返される。なお、第2
の駆動モータM2は上述したように、半月ローラ23の
ホームポジッションの位置検出を行った後も所定回転数
で回転しているので、第2原稿の先出信号が出されると
タイマでカウントすることなく、即座に電磁クラッチD
Cが接続されて第2原稿の繰り出し動作に移行できるた
め、タイマでのカウント時間を節約できてその分スピー
ドアップを図ることができる。ところで、本発明では第
2の駆動モータM2を上述とは異なってその都度停止さ
せるようにしてもよく、その場合には最初の電源投入時
と同様、第2の駆動モータM2が所定回転数に達した後
に電磁クラッチDCを接続する。この手段によれば、上
述のものに比べて駆動コストの低減となる他、第2の駆
動モータM2を第1の駆動モータM1と共用することが
できるといった利点もある。
【0028】上記第2原稿のスタート信号によって第3
の駆動モータM3が駆動し、複写済みの1枚目の原稿を
排出するため、ベルトローラ51、引き抜きローラ62
および排出ローラ65が回転開始する。
【0029】他の実施例 上記実施例は繰出手段を、モータによって駆動され、常
時最下紙と当接する回転体により構成すると共に、この
回転体とモータとの間に電磁クラッチを設け、この電磁
クラッチをモータの回転数が、前記回転体の回転速度が
前記繰出手段の回転速度以上になり得る値を保持してい
るときに連結させて回転体を駆動するようにしたもので
あるが、他に繰出手段を、モータによって駆動され、給
紙時のみ最下紙と当接する回転体により構成し、この回
転体の回転速度が前記繰出手段の回転速度以上になった
ところで最下紙と当接するようにしても良く、この場
合、繰出手段を構成する回転体が給紙時に最下紙に当接
する位置に、非給紙時に最下紙より離間する位置に揺動
支持するか、繰出手段を構成する給紙時に最下紙に当接
し、非給紙時に最下紙より離間する半月ローラの半月部
の範囲を適宜に設定することによっても達成することが
出来る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る給紙
装置によれば、前記最下紙を給紙方向下流側に繰り出す
初期時の前記繰出手段の回転速度を、前記繰出手段の回
転によって前記最下紙に付与する初期の搬送速度vが、
前記最下紙に付与される搬送力Fhと、前記最下紙とそ
の上のシートとの間に作用する摩擦力Fmとの関係がFh
=ma=mv/t > Fm=μNとなるよに設定する
ことによって、給紙トレイに載置されたシートの最下紙
を繰り出す際に、少なくとも最下紙の給紙方向先端部が
2枚目シートの給紙方向先端部より給紙方向下流側にな
るようプリ分離し得、使用するシートの厚さ、また使用
するシートの厚さのバラツキ、更に給紙トレイに載置す
るシート量に関係なく確実に給紙し得る給紙装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る給紙装置の全体図であ
る。
【図2】繰出手段を拡大した断面説明図である。
【図3】上記図2とは異なる繰出手段の動作状態を示す
断面説明図である。
【図4】半月ローラのホームポジションを示す説明図で
ある。
【図5】第2の駆動モータと半月ローラとの間の駆動系
を示す説明図である。
【図6】原稿の非繰出時における半月ローラの動作状態
を示す説明図である。
【図7】原稿の繰出時における半月ローラの動作状態を
示す説明図である。
【図8】本願の給紙装置におけるプリ分離の原理説明図
である。
【符号の説明】
10 原稿給送装置(給紙装置) 11 原稿トレイ(給紙トレイ) 20 給紙部 23 半月ローラ(繰出手段) 30 送りローラ 31 分離手段 DC 電磁クラッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚のシートを積載するための給紙トレ
    イと、該給紙トレイに積載された複数枚のシートの最下
    紙と当接し給紙方向下流側に繰り出す繰出手段とを備え
    た給紙装置において、 前記最下紙を給紙方向下流側に繰り出す初期時の前記繰
    出手段の回転速度を、前記繰出手段の回転によって前記
    最下紙に付与する初期の搬送速度vが、前記繰出手段に
    より前記最下紙に付与される搬送力Fhと、前記最下紙
    とその上のシートとの間に作用する摩擦力Fmとの関係
    が下式となるよに設定したことを特徴とする給紙装置。 Fh=ma=mv/t > Fm=μN 但し、最下紙と繰出手段との当接部に作用するシートの
    質量m、繰出手段によって最下紙に付与する初期の搬送
    速度vの時の加速度a=v/t、及びシート間の摩擦係
    数μ(静止摩擦係数)、最下紙に作用する抗力Nとす
    る。
  2. 【請求項2】請求項1の給紙装置における繰出手段を、
    モータによって駆動され、常時最下紙と当接する回転体
    により構成すると共に、この回転体とモータとの間に電
    磁クラッチを設け、この電磁クラッチをモータの回転数
    が、前記回転体の回転速度が前記繰出手段の回転速度以
    上になり得る値を保持しているときに連結させて回転体
    を駆動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の給紙装置。
  3. 【請求項3】請求項1の給紙装置における繰出手段を、
    モータによって駆動され、給紙時のみ最下紙と当接する
    回転体により構成し、この回転体の回転速度が前記繰出
    手段の回転速度以上になったところで最下紙と当接する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の給紙装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3の給紙装置における繰出手段を構
    成する回転体が給紙時に最下紙に当接する位置に、非給
    紙時に最下紙より離間する位置に揺動支持してなる請求
    項3に記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】請求項3の給紙装置における繰出手段を構
    成する回転体が、給紙時に最下紙に当接し、非給紙時に
    最下紙より離間する半月ローラよりなる請求項3に記載
    の給紙装置。
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